「働かせていただく」は合ってる?正しい敬語の使い方

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この記事のまとめ

  • 「働かせていただく」は、働くことを相手に許可を求めている場合は正しい表現である
  • 「させていただく」は、相手の許可を受け自分が恩恵を受ける場面でのみ使える
  • 過剰に丁寧な回りくどい表現や、二重敬語にならないように注意しよう
  • 「させていただく」に換わる言葉を覚えて、自然な言い回しを身につけよう

「働かせていただく」の言い回しが正しいのか、疑問に感じる方もいるでしょう。「働かせていただく」は就職や転職の場でよく用いられる言葉ですが、使う場面によっては誤りである場合があります。敬語は、社会人として基本的なスキルの一つです。このコラムでは、敬語のなかでも間違えやすい「させていただく」の使い方や、言い換え方についてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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「働かせていただく」の敬語は正しい?

「働かせていただく」は、相手の許可を得て、自分が恩恵を受ける場面での使い方であれば正しい表現です。例えば、「こちらで働かせていただくことになりました」は、自分が働くことを相手に許可を求めているため正しい使い方といえます。

しかし、「同僚の●●さんと働かせていただくことになりました」は、同僚として働くのは許可が不要のため間違った使い方です。会話以外でも、メールでの文書作成のシーンなどで「~させていただく」という表現を使うことがあるので、正しく使用できるように以下を確認しましょう。

「させていただく」とは?

ビジネスの場でもよく耳にする「させていただく」という言葉は、「させてもらう」の謙譲語にあたります。謙譲語とは、目上の人に対して自分をへりくだるときに使う言葉のこと。
丁寧な印象を与えようとして多用しがちですが、使い方を間違えてしまうとマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるので気をつける必要があります。

「させていただく」の使用シーン

「させていただく」は、どのようなシーンで使用できるのでしょうか。「させていただく」を使用できる条件は以下の2つです。

・相手の許可を受けているかどうか
・自分が恩恵を受けるかどうか

文化審議会答申の「敬語の指針(43p)」によると、「~させていただく」は、自分が行うことを相手に許可を求め、そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる、となっています。

「働かせていただく」をはじめ、「予定を変更させていただきたく」「早退させていただけますか」などのように、相手の評価や依頼があり、自分が恩恵を受けるシーンで用いるのが正しい使い方です。「就活で使う敬語とは?種類や正しい使い方を一覧で紹介」のコラムでは、正しい敬語の使い方について解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

参照元
文化庁
敬語おもしろ相談室

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「させていただく」の間違った使い方

「させていただく」の間違った使い方は、「拝見させていただきます」や「伺わせていただきます」です。以下で詳しく解説します。

くどい表現

過剰に丁寧な表現は、相手にくどい印象を与えてしまうことも。以下のような遠回しの言い方は避けましょう。

・本日中にお送りさせていただきますので、ご確認いただけますでしょうか
・末永くお付き合いをさせていただけますと幸いでございます
・来月退社させていただくことになりました
・手前どものほうで、努力させていただきました
・ご案内させていただきます

上記に挙げた言葉を、「本日中にお送りしますので、ご確認いただけますと幸いです」「来月退社することになりました」「ご案内いたします」などと言い換えることで、過剰な表現にならず、相手への敬意を表すことができるでしょう。

二重敬語

同じ文章内に謙譲語を重複して使用するのも間違った表現です。過度に丁寧な印象を与えてしまうだけではなく、非常識だと思われてしまう可能性もあるでしょう。

・メールを拝見させていただきました
・●日に伺わせていただきます
・頂戴させていただいた資料について、お聞きしたいことがあります
・先日ご連絡させていただきました

上記に挙げた言葉を、「メールを拝見しました」「●日に伺います」「頂戴した資料について、お聞きしたことがあります」「先日ご連絡いたしました」と言い換えましょう。
語尾に「~させていただく」を付ければ丁寧な文章になるという印象から用いる人も多く、世代問わず誤用が広まっているようです。
しかし、頻繁に「~させていただく」を使用してしまうと、回りくどく、読みにくい文章になってしまいがち。いくら丁寧さに気をつけても、間違った敬語になってしまっていては元も子もありません。普段使っている敬語に疑問を感じたら、一度調べてみるのも良いでしょう。
間違えやすい敬語について、「印象が良いビジネスメールの言い回しとは?間違えやすい敬語をご紹介」のコラムも参考にしてみてください。

「させていただく」ではなく「いたします」でも十分

前項で説明したように、「させていただく」という表現には誤用の場合があるのが現状です。「させていただく」は、以下のように言い換えることもできます。使い方に悩んだときは、以下の言い方も参考にしてみましょう。

~いたします

「いたします」は「する」の謙譲語である「いたす」に、丁寧語である「ます」がついたものです。「させていただく」と同じように、自分を下げ相手を立てられるため、ビジネスシーンでは汎用性の高い言葉と言えるでしょう。
「いたします」や「いたしました」に言い換えることで、丁寧な印象を与えながらすっきりとまとめられます。ただし、同じ文章内に謙譲語があると二重敬語になってしまうため、注意が必要です。

~しました

「~しました」という言葉は、場面や相手の立場を問わず用いられます。また、「~しました」は丁寧語にあたるため、間違えがちな「拝見させていただきました」「拝見いたしました」という二重敬語を「拝見しました」と言い換えることが可能です。正しい文法にすることで、自然な言い回しになるでしょう。
ビジネスシーンでは、正しい敬語が使えないと悪い印象に繋がります。日頃から正しい敬語を覚え、正しく使うように心がけましょう。ビジネスシーンで使われる敬語について、「その敬語間違ってない?正しいビジネスメールのマナーとは」でも解説しています。

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「働かせていただく」の使い方に関するQ&A

「働かせていただく」の使い方に関してよくある質問に回答をしていきます。

「働かせていただくことになりました」と挨拶するのは合ってる?

「こちらで働かせていただくことになりました」というのは、働くことを相手に許可を求める際に使われる敬語表現です。そのため、入社の際の挨拶で使われることが多いようです。許可を求める表現のため控え目な印象になります。その場合は、「こちらで働くことになりました」と言い換えても良いでしょう。

志望動機で「働かせていただきたい」という表現は正しい?

「働かせていただきたい」は「働かせてもらう」を謙譲語にしたものです。これは、相手の許可を得たうえでの行為であることを表しています。そのため、志望動機で「働きたい」という思いを伝える際に、「働かせていただきたい」と表現することは間違いではないでしょう。また、「貴社にて働かせていただきたく思います」と表現するとより丁寧な印象を与えることができるはずです。転職活動のお悩みは、ハタラクティブへぜひご相談ください。

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