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不動産業界に就職するメリットとは?仕事内容や将来性について解説!
更新日
この記事のまとめ
- 不動産業界の仕事には、「仲介」「開発」「管理」「コンサルティング」などがある
- 不動産業界は、営業職の募集や平日休みの仕事が多い傾向にある
- 実績が評価されやすいのが、不動産業界に就職するメリット
- 不動産業界に就職するなら、「宅地建物取引士」や「FP」などの資格が役立つ
不動産業界への就職に興味があるものの、具体的にどのような仕事なのかイメージしにくい方もいるでしょう。不動産業界と一口に言っても、「仲介」「開発」「管理」「コンサルティング」などの業務があり、仕事内容はさまざまです。このコラムでは、不動産業界の仕事内容や働き方、就職に役立つ資格などを紹介します。また、不動産業界に就職するメリット・デメリットも解説。就職を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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不動産業界の主な仕事内容
不動産業界の仕事は大きく分けると、「仲介」「開発」「管理」「コンサルティング」の4つです。ここでは、不動産業界の主な仕事内容を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
不動産業界の主な仕事内容
- 不動産の仲介
- 不動産の販売
- 不動産の管理
- コンサルティング
1.不動産の仲介
不動産の仲介とは、不動産の売買や賃貸契約の際に、買い主と売り主、貸主と借主の間に立って契約を成立させる業務のことです。仲介で生じる手数料が会社の利益となります。
取り扱う不動産は、自社で保有している場合と、ほかの企業や個人が保有している場合があり、後者では代理店として顧客に紹介を行います。
正社員
オフィス・テナント仲介
-
年収 346万円 ~ 534万円
-
未経験OK,土日祝休み,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
2.不動産の販売
不動産の販売とは、不動産開発や住宅開発などの現場で、開発・建設・販売などを行う業務のことです。不動産開発のために土地の調査を行い、地理的な位置や所有者、地盤条件などを調査して、投資価値のある土地を選定したうえで購入交渉をすることもあります。
なお、不動産販売を行うのは、商業施設やオフィスビル、マンション、戸建てなどを対象に不動産の建設・販売などを行うディベロッパーや、一戸建て住宅の設計・建築・販売・アフターケアなどを行うハウスメーカーが一般的です。
正社員
収益不動産仕入担当
-
年収 498万円 ~ 797万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
3.不動産管理
不動産管理とは、マンションやオフィスビル、商業施設の所有者から依頼を受け、設備のメンテナンスやテナント誘致、賃料の回収などを行う業務のことです。マンションの場合は、入居者の募集や契約、クレーム処理などの管理業務も担うこともあります。
正社員
設備管理職(ビルメンテナンス)
-
年収 330万円 ~ 510万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
4.コンサルティング
コンサルティングとは、顧客が所有する不動産の活用方法について、アドバイスやサポートを行う仕事です。不動産に限らず、顧客のライフスタイル設計や資産形成なども含め幅広くサポートを行います。
また、不動産投資のサポートも、不動産業界のコンサルティング業務の一つです。賃料を得る目的で投資用マンションや競売物件といった不動産の購入を検討している方を対象に、アドバイスを行います。購入した物件を賃貸に出す場合は、相談から賃貸に出すところまで、幅広くサポートを行う場合があるようです。
正社員
不動産コンサルティング営業
-
年収 360万円 ~ 576万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
一口に「不動産業界」といっても、仕事内容はさまざまです。不動産業界への就職を検討している場合は、自分がやりたい仕事は何かをしっかりとイメージしたうえで、就職活動を行いましょう。
不動産業界への就職で知っておきたい5つの特徴
不動産業界への就職を考えている場合は、「営業職の募集が多い」「平日休みの場合がある」といった特徴を知っておくと良いでしょう。
不動産業界の特徴
- 営業職の募集が多い
- 平日休みの場合がある
- 歩合制が多い
- 個人にスケジュール管理が任される
- 顧客とのやり取りが多い
1.営業職の募集が多い
不動産業界は、全体として営業職の需要が高く、募集も多いのが特徴です。営業職の代表的な仕事には、自社が保有する不動産の販売や、他社の不動産を提案する仲介業務などがあります。未経験で不動産会社に就職する場合は、営業職から経験を積む選択肢もあるでしょう。
営業職の仕事内容や就くメリット・デメリットについては、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」を参考にしてみてください。
2.平日休みの場合がある
不動産業界では、顧客が訪れやすいように土日や祝日も営業する店舗が多いようです。企業や部署によっては土日休みもありますが、不動産業界全体としては平日休みが基本でしょう。
3.歩合制が多い
不動産業界では、歩合制が多いのも特徴の一つ。歩合制とは成果報酬型の給与体系のことで、基本給とは別に個人の業績に対して報酬が支給される場合があります。自分の努力次第で高収入が望めるというメリットがあり、就職後のモチベーションアップにもつながるでしょう。
4.個人にスケジュール管理が任される
不動産業界の営業職は、顧客のスケジュールに合わせた勤務時間になる場合があるため、毎日の業務スケジュールは個人の裁量に任せられる傾向があります。上司から与えられた仕事を淡々とこなすというよりは、顧客の要望やスケジュールに合わせて臨機応変に対応する必要があるでしょう。
5.顧客とのやり取りが多い
不動産業界は、顧客と1対1でのやり取りが多い仕事です。物件の売買や賃貸の紹介、不動産のコンサルティングなどは、顧客の要望をもとに仕事を進めていく必要があります。一人では仕事が進められない場面もあることを認識しておく必要があるでしょう。
不動産業界の年収
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査(p.20)」によると、不動産業・物品賃貸業の平均年収は457万円でした。また、同調査の「2 平均給与(p.15)」をみると、2022年の全体の平均年収は458万円となっています。
したがって、不動産業の平均年収は、全体の平均年収よりもわずかに低いことが分かります。
ただし、給与は携わる業務や勤続年数、年齢などによって異なる場合があるため、「不動産業界全体の給与が平均値よりも低い」とは言い切れません。「不動産のなかで、どの職種に就職したいか」を考えたうえで、給与額を比較してみると良いでしょう。
参照元
国税庁
標本調査結果
不動産業界が抱える課題と動向
不動産業界は市場規模が非常に大きい業界ですが、その分、さまざまな課題もあります。ここでは、不動産業界が抱えている課題と今後の動向を紹介するので、参考にしてみてください。
空き家が増えて地価が下がっている
政府広報オンラインの「空き家の活用や適切な管理などに向けた対策が強化。トラブルになる前に対応を!」によると、空き家の総数は20年間で約2倍に増加しています。特に地方では、高齢化による空き家の増加が問題視されているのが現状です。
空き家が増加するとその周辺の地価が下落することも。今後、地方の空き家問題が加速すれば、さらに地価が下がるリスクもあるといわれています。
参照元
政府広報オンライン
資産カテゴリー
地価の変動による影響が大きい
地価は人口変動や金融政策、自然災害などさまざまな要因で変動するものです。そのため、就職時に地価が上昇して業績が好調だったとしても、社会情勢の変化がきっかけで下落するリスクがあります。
少子高齢化により住宅需要が減る
日本の人口は、少子高齢化によって年々減少しています。人口が減れば、世帯数も減少し住宅の需要も減る可能性があるため、マンションや戸建て住宅を販売するディベロッパーやハウスメーカー、不動産仲介を行う企業では、将来的な課題となる可能性があるでしょう。
宅地の過剰供給が起きる可能性がある
国土交通省の「生産緑地制度の概要」によると、1992年に改訂された生産緑地法によって、30年間の転用が禁止されていた多くの生産緑地が2022年に制限を解除されました。これにより多くの生産緑地が市場に開放され、宅地に転用できるようになったため、過剰供給による地価の下落が起こる可能性があるでしょう。
参照元
国土交通省
生産緑地制度
AIの導入によって仕事量が減る
ほかの業界と同様に、不動産業界も今後はAIの導入が進み、人間の仕事量が減る可能性があります。すでに、AIやVRを活用している企業もあるでしょう。AIの活用による人材不足の解消はメリットである一方、人間の仕事が減るため、働き方が変化していく可能性があることを念頭においておきましょう。
不動産業界の将来性
人々が生活するためには、住居や商業施設、オフィスなどの拠点が必要です。生活に欠かすことができない業界のため、将来的にも安定して働けるといえるでしょう。
また、都市化や人口増加が進むなかで、都市部では新たな住宅や商業施設の需要が生まれるなど、不動産市場がなくなることはありません。ただし、前項でお伝えしたように人口減少が進めば、不動産業界にも少なからず影響が出てくると考えられます。
不動産業界に就職する5つのメリット
不動産業への就職を検討する場合は、業界で働くメリットやデメリットについて知ることが大切です。ここでは、不動産業界に就職するメリットについて紹介します。
不動産業界に就職するメリット
- 大きな取引に関わることでやりがいを感じられる
- 評価が給料に反映されやすい
- 未経験からチャレンジできる
- 実力主義で若いうちから昇進や昇格のチャンスがある
- 地域の発展に貢献できる
1.大きな取引に関わることでやりがいを感じられる
不動産業界に就職すると、オフィスビルや商業施設、マンション、戸建て住宅の売買や仲介など、大きな取引に関われる可能性があることがメリットといえます。高額な取引の場合、就職後はプレッシャーを感じる場面もあるかもしれません。
しかし、大きな契約がまとまると、その分だけやりがいを得られます。また、個人を対象とした不動産の仕事では、顧客が喜ぶ姿にやりがいを感じられるでしょう。
2.評価が給料に反映されやすい
不動産業界は実力主義の傾向があり、成果が評価されやすいことがメリットです。自分の実績が評価されれば、仕事のやる気にもつながります。年齢に関係なく経験を積めるため、実績次第でキャリアアップや昇給の機会もあるでしょう。
歩合制なら高収入を目指せる可能性がある
歩合制の会社に就職すれば、不動産の契約件数が多かったり取引額が大きかったりすると、給与に反映されて高収入を目指せる可能性があります。毎月コンスタントに契約を取れた場合、同世代の平均収入を上回ることも。実績が給料に反映されれば、「さらに頑張ろう」というモチベーションにつながるでしょう。ただし、「簡単に給与アップできる」ということではありません。高収入を目指すにはそれなりの大変さがあることを認識しておきましょう。
3.未経験からチャレンジできる
不動産業界は、未経験からチャレンジできることもメリットです。特に、個人向けの仲介営業は未経験歓迎の求人が多く、社会人経験がなかったり異業種から転職したりする場合も、採用されやすい傾向にあります。
ただし、施工管理のような技術職は即戦力が求められることもあり、営業と比べると就職の難易度は高めです。未経験からのチャレンジを考えている方は、不動産業界のなかでも仲介営業を候補に考えてみると良いでしょう。
4.実力主義で若いうちから昇進や昇格のチャンスがある
前述のとおり、不動産業界は、実力主義の職場が多い傾向にあるため、若いうちから昇進や昇格のチャンスがあります。未経験者で異業種から転職した場合も、成果次第では経験年数に関係なく出世できる可能性があるでしょう。
5.地域の発展に貢献できる
不動産業界の仕事には、地域の発展に貢献できるというメリットもあります。住居や商業施設の開発・管理に携わり、人々の住まいに関するニーズに応えることができるでしょう。不動産の売買や管理、取引の仲介といった業務を通じて、人々の生活を支える役目を担っているのが不動産業界です。地域の価値を高めて発展に貢献できるため、大きなやりがいが得られます。
不動産業界への就職で考えられるデメリット
不動産業界で働くことにはさまざまなメリットがあるものの、デメリットも存在します。就職後のミスマッチを防ぐために、デメリットも把握しておきましょう。
ワークライフバランスを保つのが難しい場合がある
不動産業界における営業職では、顧客のニーズにしっかりと耳を傾けることが大切です。営業職には、迅速な対応と一定のコミュニケーションが求められるでしょう。こうした事情から、営業職についた場合、顧客の都合に合わせて勤務時間を考えることもあり、ワークライフバランスを保つことが難しいと感じる人もいるようです。
もちろん、不動産業界の中にも、ワークライフバランスを実現できる会社はあるので、気になる方は、入社前に会社の労働環境を十分に調べておきましょう。
休みが平日になることも
不動産業界は平日休みが基本となることも多く、家族や友人との予定を立てづらいと感じるかもしれません。休日が調整できないと、子どもの運動会や友人の結婚式など、土日のイベントに参加できない可能性もあります。「家族との時間を優先したい」「交友関係を大切にしたい」と考えている方にとっては、平日休みはデメリットに感じる可能性があるでしょう。景気に左右されやすい
不動産業界は、景気に左右されやすい傾向があるといえます。不景気で企業や個人が出費を抑える流れになれば、取引件数が減少し、会社の売上や個人の給与、賞与に影響が出ることも考えられます。
業務の幅が広くマルチタスクになる傾向がある
不動産業界は基本的にやることが多く忙しいと感じる人も少なくないようです。デスクワークだけでなく、打ち合わせや内見、契約の取り交わしなど、複数の案件を担当しながらそれぞれをスムーズに進める必要があります。
プレッシャーがかかりやすい
不動産業界は、顧客との契約に時間がかかる場合があり、その過程でプレッシャーやストレスを感じる可能性があります。特に営業職では、月ごとに一定数以上の契約獲得のノルマが課せられる会社もあるようです。
ノルマについて不安があり、その対処法が知りたい方は、「営業職の仕事はどういうもの?ノルマへの対処法もご紹介」のコラムをご一読下さい。
スケジュール管理が難しい
不動産業界では、繁忙期にスケジュール管理が複雑になることがデメリットとして挙げられます。特に、営業職では複数の顧客とのアポイントメントを調整しながら行動する必要があるでしょう。予定に合わせた計画的な進行が苦手な場合、スケジュール管理や調整が難しいと感じる可能性があります。
不動産業界の営業職に向いている人の特徴
不動産業界で特に求人が多い仕事は営業です。就職を考えている方のなかには、「自分が営業職に向いているか不安」という方もいるでしょう。
ここでは、不動産業界の営業職に向いている方の代表的な特徴をピックアップして紹介します。
不動産業界の営業職に向いている人の特徴
1.コミュニケーションが得意
営業職に向いている方の特徴の一つが、コミュニケーションが得意であることです。営業職は、若年層からお年寄りまで、さまざまな年代の顧客と話す機会があります。人とコミュニケーションを取るのが得意な方は、就職後も無理なく働けるでしょう。
契約に結びつけるには、顧客からの信頼獲得が大切です。不動産は高額な契約であるため、「信頼できる相手と契約を結びたい」と考えるのが一般的。顧客の信頼を得て不動産契約をスムーズに進めるためにも、話す力だけでなく、相手の話からニーズを汲みとる力があると採用される可能性が高まるでしょう。
コミュニケーションに不安のある方は、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムで鍛え方をご紹介しているので、参考にしてみて下さい。
2.精神的・肉体的に強い
営業職は最終的に契約に結びつけるのが仕事です。職場によってはノルマが設定されている場合もあり、目標に向かってひたむきに努力する忍耐力が求められます。
また、不動産業界では顧客からのクレームを受けることもあるので、気持ちをコントロールし、うまく切り替えられる精神的な強さが必要です。自分なりのストレス解消方法をもっている人は、不動産業界の営業職に向いているといえるでしょう。
また、不動産業界は業務内容によってマルチタスクになりやすいため、一定の体力も求められます。不動産営業の仕事はデスクワークだけでなく、内見のためにさまざまな物件を廻ったりポスティング作業をしたりと、体を動かす業務も多くあります。体力があると、それらの業務にも問題なく取り組めるでしょう。
3.行動力がある
行動力があることも、営業職に向いている方の特徴の一つです。何かあればすぐに対応する姿勢は、業務に役立つだけでなく顧客の信頼も得られるでしょう。
具体的には、顧客から相談を受けたらすぐに調べて回答する、何かトラブルがあればすぐに対策を講じる、といった行動力が必要といえます。「相手の要望をくみ取って素早く動ける」という方は、不動産業界に向いている可能性があるでしょう。
4.感情をコントロールできる
顧客の要望や不満に対しても理性的に対応し、良好な関係を築ける方が営業職に向いているといえるでしょう。不動産取引には、買い手と売り手の間で価格や条件など、さまざまな交渉が必要であり、時には顧客とのトラブルが発生する場合も。そのような状況下で冷静さを保ち、感情的にならずに問題解決に取り組むことが重要です。
5.誠実に対応できる
誠実な対応ができる人は、不動産業界の営業職に向いているといえます。不動産取引は顧客にとって重要な決断のため、営業担当者との信頼関係が不可欠です。誠実な姿勢で顧客のニーズを理解し、適切なアドバイスやサポートを提供することが求められるでしょう。
6.協調性がある
協調性のある人は、チームの一員として円滑な取引の進行に貢献できるでしょう。不動産取引には、顧客や不動産開発者、弁護士、銀行などさまざまな方が関与するため、円滑なコミュニケーションや協力が求められます。また、チームのメンバーとも密接に連携し、情報共有や助け合うことが必要です。
7.傾聴力がある
傾聴力がある人は、顧客との信頼関係を築き、より良いサービスを提供できるでしょう。顧客のニーズや要望を理解し、適切な提案や解決策を提供するためには、傾聴力が不可欠。顧客が話す内容や感情に対して真剣に耳を傾け、その背景や意図を理解することが大切です。
8.課題解決力がある
顧客が抱える問題や懸念を理解し、解決する方法を見つける力がある人は、不動産営業に向いているといえるでしょう。顧客が不動産取引や賃貸に関して困っている場合、営業担当者は的確なアドバイスや解決策を求められる可能性があります。
不動産業界への就職に学歴は必要ある?
不動産業界では、学歴よりも前述したコミュニケーション能力や仕事への熱意・姿勢が重視される傾向があります。ただし、大手企業やデベロッパーの中には大卒を条件としている企業もあるようです。就活では、求人の傾向や企業の特色をあらかじめ調べておきましょう。
不動産業界は高卒から就職できる
不動産業界には、営業職を中心に「高卒可」としている求人があります。就職してから不動産に関する知識や資格を取得することができるため、高卒の人もチャレンジが可能です。実力主義で評価を行う職場が多いため、営業成績次第では高収入が期待できるでしょう。
就職と学歴の関係は、「『四大卒』の意味とは?就職は学歴だけでは決まらない!」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
初任給は学歴によって差がある
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況(p.7)」によると、不動産業界の大卒の平均初任給は約21万4,000円です。産業全体の平均は約21万円であるため、全体から見るとわずかに高い傾向であることが分かります。
また、高卒で不動産業界に就職した方の平均初任給は、約16万6,000円です。約5万円の差があることから、不動産業界では学歴が関係する就職先もあるといえます。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
不動産業界への就職で有利な学部は?
未経験者歓迎の求人であれば、学部の制限は設けられていないのが一般的。販売に関わるなら、経済学部や商学部、法学部で得た法律や流通に関する知識が役立つでしょう。建築に関わる場合は、建築学科などで建築関係の知識・資格を習得していると、就活で有利になる可能性があります。
不動産業界への就職に役立つ5つの資格
不動産業界に就職したいのであれば、資格を取得しておくのも方法の一つです。ここでは、不動産業界への就職に役立つ資格をご紹介します。
不動産業界への就職に役立つ資格
- 宅地建物取引士
- マンション管理士
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 普通自動車運転免許
- TOEIC
宅地建物取引士
「宅建」「宅建士」と呼ばれる宅地建物取引士は、賃貸物件の仲介や土地、建物の売買を行う際に役立つ国家資格で、受験資格は特にありません。
不動産会社では、事務所内に一定数の宅地建物取引士の配置が義務づけられているため、資格を取得していると就職で有利になる可能性があります。また、会社によっては宅地建物取引士の資格保有者に手当を支給している場合もあるので、就職後の給与アップにつながるでしょう。
宅地建物取引士の取得方法や難易度は、「ニートが宅建の資格を取れば就職できる?試験に受かる勉強法も紹介!」のコラムで詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
マンション管理士
マンション管理の専門家としてコンサルティング業務を行うために必要となる国家資格が、マンション管理士です。マンション管理士は、マンションの管理について管理組合へのアドバイスやサポートを行います。マンションが劣化した場合の修繕や、住民同士の問題の解決などに対応する仕事です。
マンション管理士にも、受験資格はありません。将来的に独立開業する方法もあり、定年後も使える資格として注目されています。
ファイナンシャルプランナー(FP)
不動産業界への就職では、税金や金融の知識を証明できるファイナンシャルプランナー(FP)の資格があると便利です。
ファイナンシャルプランナー(FP)は、相談者の資産や収入、家族状況などを踏まえたうえで、投資や相続、資産運用などの相談を受け、アドバイスを行います。FPは1〜3級と3つのレベルに分かれていますが、就職活動でアピールする場合は、2級以上の取得がおすすめです。
普通自動車運転免許
普通自動車運転免許も、不動産業界への就職で役立つ資格の一つです。不動産業界に就職すると、顧客を物件に案内する機会もあるため、免許をもっておくのがおすすめ。普通自動車運転免許はプライベートでも活かせる資格なので、取得しておいて損はないでしょう。
TOEIC
一般的に、TOEICのスコアが700程度あれば履歴書に書けるレベル、TOEIC800以上なら英語を活かして仕事ができるレベルだとされています。
近年、不動産業界にもグローバル化の波が押し寄せているため、一定のスコアがあれば、仕事に役立てることができるでしょう。特に、海外の投資家が顧客となる場合や国外の事業に携わる際は、英語や外国語のスキルが求められます。
不動産業界への就職を目指すコツ
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不動産業界の就職に関するQ&A
不動産業界への就職を考えている方のお悩みをQ&A方式で解説します。不明点を解決する際の参考として、ぜひご確認ください。
不動産業界の仕事はどのようなものがありますか?
不動産業界の主な仕事には、「仲介」「開発」「管理」「コンサルティング」などがあります。不動産業界の仕事について詳しく知りたい方は、このコラムの「不動産業界の主な仕事内容」や「不動産業界の仕事」のコラムをご覧ください。
不動産業界は高卒も就職できますか?
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不動産業界に就職するには資格が必要ですか?
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「不動産業界はやめとけ」と聞いて不安です…
仕事探しではネガティブな意見に耳を傾け過ぎず、客観的にメリットとデメリットを比較することが重要です。「やめとけ」という意見があったとしても、適性に合っている仕事であれば充実した働き方を叶えられるといえます。
このコラムの「不動産業界に就職する5つのメリット」も参考にしつつ、「自分の適性に合っているか」「自分にとって長く働けそうな仕事か」を軸に考えると良いでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。