- 「ハタラクティブ」トップ
- 記事トップ
- 「お悩み」についての記事一覧
- 「仕事の悩み」についての記事一覧
- 「労働環境の悩み」についての記事一覧
- 交代制とは?二交代と三交代の違いは?メリットや休みの取り方を解説
交代制とは?二交代と三交代の違いは?メリットや休みの取り方を解説
この記事のまとめ
- 交代制とは一定期間ごとに勤務時間が切り替わるシフト制の勤務スタイル
- 交代制の種類には、主に「二交代制」と「三交代制」がある
- 交代制のメリットは「平日休みを取得しやすい」「電車やバスの混雑を避けられる」など
- 交代制は働く時間帯が定期的に変わるため、体が順応するよう日々の体調管理が必要
- 夜勤のある交代制勤務には手当があるため、高収入を目指す人に向いている
交代制とはどのような働き方か詳しく知らない方もいるでしょう。交代制とは、定められた期間において勤務の時間帯を変える制度を指します。長時間のサービスを提供している職場に導入されていることが多いのが特徴です。
このコラムでは、交代制の種類やメリット、休日の取得パターンなどをご紹介します。そのほかの勤務形態も解説するため、比較しながら今後の仕事探しの参考にしてみてください。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
交代制とは
交代制勤務とは、勤務先の企業が24時間営業などで、法律で定められた法定労働時間(8時間)を超える場合に導入される働き方です。たとえば、10時から22時まで営業している店舗の場合、「9時~17時」「11時~19時」「15時~23時」と時間を区切って交代で勤務するのが交代制勤務に当てはまります。「シフト制」と呼ばれることもあり、細かなルールは企業や職場ごとに異なるのが特徴です。
また、交代制勤務では一般的に夜勤が発生します。一定の期間ごとに日勤から夜勤、あるいは夜勤から日勤へとシフトが切り替わるため、通常の固定された日勤や夜勤と比べて不規則になりやすいのも特徴の一つです。
二交代制の働き方とは
1日の業務を「日勤で働く人」と「夜勤で働く人」といった2つの勤務時間に分けているのが二交代制です。ここでは、二交代制の働き方とは何か解説していくので、確認してみましょう。
二交代制の勤務時間
二交代制では、一般的に「7時~19時」「19時~7時」というように、12時間ずつ勤務時間を分けることが多いようです。主に病院や介護施設、警備会社など、人の健康や防犯に関わる職場で導入される傾向にあります。
勤務時間は必ずしも均等に分割されるとは限りません。日勤が短く、夜勤が長い場合や、「7時~19時30分」「19時~7時30分」というように、日勤と夜勤の勤務時間が被ることもあるようです。また、基本的には法定労働時間(8時間)を超えることはなく、空白時間を設けたりフレックスタイムなどで対応したりすることも。また、夜勤を16時間勤務にする場合もあるようです。
二交代制で働くメリット
二交代制で働くことのメリットは、連続した休みを取りやすい点が挙げられるでしょう。二交代制では一回の勤務が終わった後に一定の休養期間があるため、場合によっては連休を取得することが可能な場合があります。そのため、体調管理がしやすかったりプライベートの時間を取りやすかったりするでしょう。また、勤務時間が長いこともあり、三交代よりも給与が多い傾向にあるようです。
三交代制の働き方とは
二交代制が「日勤」「夜勤」の2タイプであったのに対し、三交体制は、さらにもう1つ勤務時間帯が増えます。ここでは、三交代制とはどのような働き方かご紹介するので、確認していきましょう。
三交代制の勤務時間
三交代制は、24時間を3つに分け、24時間体制で勤務します。勤務時間の例としては、「8時~16時」「16時~24時」「24時~8時」です。
三交代制における勤務時間帯の呼び方は企業によって違い、「早出勤」「中出勤」「夜勤」のような呼び名で分けられることもあります。三交体制は、二交代制で紹介した病院や施設のほか、工場などでも導入される働き方です。
三交代制で働くメリット
三交体制の職場で働く場合、3つの時間帯に対応する必要があり、二交代制よりも生活リズムは不安定になりがち。しかし、シフトの組み方によってプライベートの時間の持ち方にバリエーションが増えるメリットがあります。
たとえば、夜勤や午後からの出勤の日に病院などの予定を組み、自分の個人的な用事を済ませれば、わざわざ休みを取る必要がありません。「周囲の人に迷惑を掛けるのでは…」という心配もなくなるでしょう。三交代制での働き方については、「三交代制の勤務はしんどい?メリット・デメリットやシフト例を紹介!」でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
交代制勤務の休日の取り方
交代制勤務では、勤務日と休日が規則的に決められており、シフトごとに異なる休日の取り方があります。一般的な週休2日制とは異なり、数日働いた後に連続して休める仕組みが特徴です。ここでは、代表的な「4勤2休」「4勤3休」「3勤3休」について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
4日出勤して2日休みを取る「4勤2休」
「4勤2休」は、4日間働いた後に2日間休む勤務スタイルです。たとえば、最初の4日間は日勤、その後2日間休んで、次の4日間は夜勤といった形でシフトが回るのが一般的。
この勤務形態の大きな特徴は、年間の約3分の1が休日になる点です。通常の週休2日制よりも休みが多く、計画的にリフレッシュできるのがメリットといえるでしょう。
4日出勤して3日休みを取る「4勤3休」
「4勤3休」は、4日間働いた後に3日間の休みが与えられる勤務形態です。4勤3休では日勤と夜勤を交互にこなしながらも、まとまった休みを確保しやすくなっています。
3日間の連休が定期的に取れるため、旅行や趣味の時間を充実させやすいのが特徴です。また、週末に関係なく休みが決まっているため、平日でもまとまった時間を確保しやすい点も魅力といえるでしょう。
3日出勤して3日休みを取る「3勤3休」
「3勤3休」は、3日間働いた後に3日間の休みを取る勤務スタイルです。4勤3休と同様に、連続した休みを確保しやすいのがメリット。ただし、1回の勤務時間が長くなる傾向があるため、集中力を維持する必要があります。
その分、休みの期間がしっかり取れるため、オンとオフの切り替えをしながら働きたい人に適した勤務形態といえるでしょう。
交代制で働くメリット
交代制で働くメリットには、「給与が高い傾向がある」「平日に休みを取りやすい」「残業が発生しにくい」「通勤ラッシュと被りにくい」などが挙げられます。
給与が高い傾向がある
交代制勤務では、深夜帯に働くことで割増賃金が支給されるため、企業によっては一般的な勤務形態よりも高収入を得やすい傾向にあります。22時から翌日の5時までの時間帯に勤務した場合は深夜手当が支給され、基本給の25%割増となるので、高い給与が期待できるでしょう。
また、企業によっては交代勤務そのものに対して手当が支給されるケースもあります。
平日に休みを取りやすい
交代制勤務の場合、前述した休日の取り方であれば、平日に休みが取りやすいのもメリットでしょう。
平日に休みがあることで、役所や銀行の手続きがスムーズにできるほか、観光地やショッピング施設なども混雑を避けて利用しやすくなります。土日休みの職場では難しい自由な時間の使い方ができるのも、交代制勤務ならではのメリットといえるでしょう。平日休みがあるメリットは「平日休みの仕事の例を一覧で紹介!メリットや向いている人の特徴とは」でもご紹介しているので、目を通してみてください。
残業が発生しにくい
交代勤務では、決められた時間が来ると次のシフトの担当者へ業務を引き継ぐため、基本的に残業が発生しにくいといえます。通常の勤務形態では、仕事の状況によって退勤時間が延びることがありますが、交代制勤務ではシフトごとに明確に勤務時間が決められているため、スケジュール通りに仕事を終えやすいのが特徴です。
通勤ラッシュと被りにくい
交代制勤務では、出勤や退勤の時間が一般的な会社員とは異なるため、通勤ラッシュを避けられることがあります。特に、朝の通勤時間帯や夕方の帰宅ラッシュの時間をずらして移動できるため、満員電車のストレスを軽減できるでしょう。電車やバスが空いている時間帯に通勤できると、座って移動でき、快適に通勤できる点も大きなメリットです。
交代制勤務で働くうえでの注意点
二交代制を導入している多くの企業では、週ごとのある程度まとまった期間で日勤と夜勤のローテーションでシフトを組むのが一般的です。
何日か続けて夜勤に入り、ようやく体が慣れてきたかと思ったところでまた日勤に戻る生活が続くこともあるため、なかには体調を崩す人もいます。生活リズムの変化に順応できるよう、日ごろから体調管理に気を配る必要があることを覚えておきましょう。
交代制で働くときのポイントとは
交代制で働く場合は、体調管理をしっかりと行うことが大切です。規則正しい生活習慣を整え、十分な睡眠時間を確保しましょう。以下で、具体的な方法を解説していきます。
規則正しい生活習慣を心掛ける
交代制で働く際には、規則正しい生活習慣を心掛けましょう。
交代制の仕事は、通常勤務と夜間勤務を行う必要があるため、生活習慣が乱れてしまう可能性も。夜間勤務が終わった際には、通常勤務時の生活習慣に戻すために、休日を使って生活リズムを整えることが大事です。できるだけ早めに交代制の勤務に慣れる、交代制勤務を乗り切るためのパターンを自分のなかで作りましょう。
睡眠時間の確保
交代制で働く場合は、十分な睡眠時間を確保しましょう。
交代制勤務では夜間勤務を行う場合もあります。そのため、事前に睡眠時間を十分に取っておき、夜勤に向けて体調を整えることが大切です。睡眠時間をうまく確保することで、仕事の効率も上がるでしょう。
交代制で働くのであれば、体調管理のために食事にも気をつけることも必要です。体調管理のためにも、規則正しい食事を摂ることを心掛けてください。
そのほか多くの企業で導入されている勤務形態
交代制勤務のほかにも、企業では固定時間制や変形労働制などさまざまな勤務形態が導入されています。ここでは、代表的な勤務形態とその特徴を詳しく解説しているので参考にしてみてください。
固定時間制度
固定時間制度とは、企業の就業規則によって始業・終業時刻があらかじめ決められている勤務形態であり、一般的な企業が採用している働き方の一つです。通常、1日8時間勤務が基本となり、法定労働時間を超えた場合は残業代が支給されます。決まった時間に出社・退社するため、勤怠管理がしやすく、規則正しい生活を送りやすい点が特徴です。
変形労働時間制
変形労働時間制は、1日単位ではなく、1週間、1ヶ月、または1年単位で法定労働時間(1週40時間・1日8時間)を調整する勤務形態。業務の繁閑に応じて労働時間を柔軟に設定できるため、繁忙期には労働時間を増やし、閑散期には労働時間を短縮することが可能です。特に、観光業や製造業など、時期によって業務量に差が生じる職種で導入されることが多い傾向にあります。
裁量労働制度
裁量労働制度とは、実際の労働時間ではなく、あらかじめ定められた時間分の労働を行ったとみなして給与が支給される制度です。出社・退社時間に縛られず、労働者が自分の裁量で業務を進められるのが特徴。ただし、企業によっては「コアタイム」を設け、一定の時間は会社にいる必要がある場合もあります。
フレックスタイム制
フレックスタイム制は、変形労働時間制の一種で、決められた時間帯のなかで従業員が自由に始業・終業時間を設定できる制度です。自由に勤務時間を決められる「フレキシブルタイム」と、企業側が定める「コアタイム」があり、コアタイムは必ず勤務しなければならない時間帯を指し、それ以外の時間は各自の都合に合わせて出社・退社できます。フレックスタイム制は、育児や介護、通勤時間の調整など、ワークライフバランスを重視したい人にとって適した制度といえるでしょう。
二交代制と三交代制のどちらが合うかは人それぞれ
二交代制と三交代制のどちらが合うかは人によって異なります。
平日しか利用できない銀行や区役所の窓口に行く時間を確保しておきたい方や、平日・土日のランダムに時間が欲しい方には、二交代制や三交代制の働き方は適している可能性があるでしょう。
また、交代制勤務は、自己管理ができる人にとっては、収入を増やせる働き方として魅力的な一方、生活リズムを一定に保ちたい方にとっては、仕事を続けるのがストレスになってしまう恐れがあります。自分の適性や理想の働き方に合わせて、勤務形態を選択しましょう。
「交代制の仕事に興味がある」「交代制という働き方についてさらに詳しく知りたい」という人は、ハタラクティブにご相談ください。
若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、求職者の生活スタイルにマッチする求人をご紹介。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応するため、気軽にご相談が可能です。また、交代制に限らず「今より収入を増やしたい」「自分に合った働き方を見つけたい」といったご相談にも丁寧に対応します。サービスの利用は無料なので、ぜひご利用ください。
交代制勤務に関するQ&A
ここでは、交代制勤務に関するよくある質問に対して、Q&A形式で回答していきます。
交代制勤務は生活が不規則になりやすいですか?
交代制勤務はシフトの入れ方によって生活リズムが変則的になるため、不規則な生活になりやすい傾向があります。そのため、従業員の健康面に影響をおよぼす可能性があり、企業側も適切な管理が求められるでしょう。交代制で働くときのポイントは、このコラムの「交代制で働くときのポイントとは」を参考にしてみてください。
公務員にも交代制勤務はありますか?
公務員にも交代制勤務が導入されている職種があります。特に、警察官や消防士、救急隊員、自衛官、刑務官などの公共安全に関わる職種では、24時間体制での勤務が求められるため、交代制勤務が一般的です。また、病院に勤務する公立病院の医療従事者や、一部の市役所・役場の窓口業務でも、交代制勤務を採用している場合があります。公務員がどのような仕事か知りたい方は、「公務員とはどんな職業?転職を目指す前に知っておくべきこと」もあわせてご覧ください。
アルバイトでも交代制勤務で働く仕事はありますか?
アルバイトでも交代制勤務を採用している職種は多くあります。
たとえば、24時間営業のコンビニエンスストアやスーパー、ファミレスやファストフード店、工場や倉庫での製造・仕分け作業、コールセンターの夜間対応業務などです。深夜勤務のある交代制の仕事では、深夜手当が支給されるため、通常の時給よりも高い報酬を得られるメリットがあります。夜勤のある仕事は何か知りたい方は「夜勤のある仕事とは?職種とあわせてメリット・デメリットを詳しく解説」もあわせてチェックしてみてください。
「交代制の仕事に興味がある」「交代制が自分に合っているか確認したい」などの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。一人ひとりの適性に合った求人をご紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。