ニート歴4年に終止符を!就職への第一歩を踏み出そう

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この記事のまとめ

  • ニート歴4年以上に該当する年齢層の若年無業者は、人口の約2.6%で増加傾向にある
  • ニートになるのは、病気・怪我・資格取得・希望する仕事がないといったことが原因
  • ニート歴4年と長いと、やむを得ない理由がない限り選考突破のハードルが上がる
  • ニート歴4年を過ぎて就活を始めるなら、生活リズムを改善して心身を慣らすことが大切
  • ニート歴4年以上で就職できるか心配な場合は、就職エージェントを頼るのがおすすめ

ニート歴が4年を越えて、今後就職できるか不安な方もいるでしょう。空白期間が長いとニート歴が浅いよりは不利になりやすいといわれますが、ニート歴何年までだと就職できるという基準はありません。意欲を持って臨めば可能性は十分にあります。このコラムでは、ニート歴4年を超えてから就職活動をするときのコツを紹介。ニート期間が長いと不利になりやすい理由も解説します。ポイントを押さえて、ニート脱却を叶えましょう。

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ニートの定義とは

ニートの語源は「Not in Education, Employment or Training」の略称「NEET」で、若年無業者とも呼ばれます。日本におけるニートとは、短時間の仕事にも就かず就活する意欲がない状態を指すでしょう。就学・就業・就職活動のいずれも行っていない人がニートにあたり、専業主婦(主夫)や職業訓練校に通っている人はニートに含まれません。アルバイトやパートといった非正規雇用の場合は、ニートではなくフリーターに該当します。

なお、ニートの対象年齢は、15〜34歳までです。35歳以上はニート(若年無業者)には含まれないものの、若年層と区別するために「中年ニート」「高齢ニート」と呼ばれることもあります。

総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果(17p)」をみると、2023年時点における日本のニート人口は、2020年のピーク時に比べると若干減少しているものの、ピーク前と比較すると増加していることが分かります。新卒で就職したあとすぐに退職し、再就職しないままニートになる人も少なくないといえるでしょう。

<若年無業者数/万人(人口に占める割合)>

年度総数15~24歳25~34歳
2017年54(2.1)21(1.7)33(2.4)
2018年53(2.1)21(1.7)32(2.4)
2019年56(2.2)24(2.0)32(2.4)
2020年69(2.7)37(3.1)32(2.4)
2021年58(2.3)27(2.3)31(2.4)
2022年57(2.3)26(2.2)31(2.4)
2023年59(2.4)26(2.2)33(2.6)

引用:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果(17p)

大卒後にニート状態になり4年経過した場合だと26歳。新卒で入社後3年以内に離職してニート状態のまま4年経過した場合は30歳手前でしょう。統計を見ると、2023年時点でニート歴4年に該当する25〜34歳の人は、人口のおよそ2.6%を占めていることが分かります。ニートの定義やフリーターとの違いなどを詳しく知りたい方は「ニートの定義とは?フリーターとの違いや就職を目指す際のコツも解説」もあわせてご覧ください。

参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果

ニートになった原因は?

ニートになる原因には、どのようなことが挙げられるのでしょう。考えられる理由をいくつかまとめてみました。ニート歴4年以上の場合は、就職先を見つけられなかったり、就職したものの何らかの原因で離職後に再就職しなかったりするケースが多く見られます。

  • ・病気や怪我のため
    ・資格取得の勉強をするため
    ・就職先を見つけられなかったため
    ・希望する仕事がなかったため
    ・急いで就職する必要がないため

病気や怪我が就活の時期と被ったり、持病などで仕事に就けない期間が発生したりするのはやむを得ないことです。目指す仕事が資格必須もしくは有資格者優遇だった場合も、仕事に就かず資格取得に向けて勉強に取り組むのは納得できます。実際、公認会計士をはじめとする難関資格の場合、合格を目指して取り組んだ結果、4年近くの時間を要する人もいるでしょう。

志望企業に関連する資格の取得はポジティブな理由と受け取られるため、面接で空白期間について質問された際は自信を持って回答できます。面接官に与える印象もプラスになるでしょう。病気や怪我が回復したり資格が取得できたりすれば、比較的早い段階でニートを脱却できる可能性があります。

しかし、求人数は年齢が高くなるにつれ減少傾向になり、それにともない就職成功率も下がります。「就職先が見つからない」「希望する仕事がない」「急いで就職する必要がない」という理由で就活に踏み切らないままでいると、ニート歴は長くなる一方です。やむを得ない理由なくニート歴4年を超えた場合は「ニートになった理由とは?性格の傾向は?就職のための対処法も紹介」も参考に、就職に向けてできることから始めましょう。

充電期間は期限を決めることが大切

前職で嫌な目にあったり就活がうまくいかずに疲れてしまったりした場合、何もせずに過ごす充電期間を設ける人もいます。しかし、充電期間を過ごすときは、自分なりに期間を定めることが大切です。期間を設定しておけば次の段階に進む目標が立てやすく、ずるずると先延ばしにして空白期間が長期化することも避けられるでしょう。

就職・転職するならニート期間は短い方が良い

ニート期間が4年と長くなると、さまざまなデメリットが生じます。たとえば、ニート期間が長くなるほど、就職成功率は低下しやすいのが現状です。就職・転職を目指すならニート期間は短いほうが良いといわれる理由や背景を知っておきましょう。

ニート歴4年以上だと納得できる理由が求められる

ニート歴が4年と長い場合、面接では空白期間に何をしていたのか、なぜ空白期間があるのか尋ねる企業がほとんどです。病気や怪我、資格取得など、企業側が納得する理由がない限り、選考突破のハードルは高くなるといえます。

ニート歴が何年までなら就職できるのかは、人によるので一概には言えません。しかし、ニート生活が長い人ほど働く意欲が疑われやすく、また、即戦力としてみなされない傾向があります。

ニート歴4年と長いとネガティブな気持ちを抱きやすい

長期間仕事をしなかった場合、自分自身の精神的な負担も大きくなるでしょう。社会に出ることへの自信の喪失や人とのコミュニケーションの不安、社会経験の少なさから生じるコンプレックスなど、働きたい気持ちと相反してネガティブな思いも増大しがちです。何もせずに過ごした空白期間は、就職・転職活動を始めるうえで大きな壁になりやすいといえます。

公的な就職支援の対象は30代までが多い

多くの場合、公的な就職支援サービスには年齢制限が設けられています。ジョブカフェをはじめ、ハローワーク主催の職業訓練など、公的な就職支援サービスの対象年齢は30代までが多い傾向です。30代以降では就職の選択肢が狭まるだけでなく、若年層ほどの手厚いサポートも期待しにくくなります。ニートの期間が長いほど就職や転職の際に不利になりやすいため、少しでも早い段階で行動を起こす必要があるでしょう。

就活を始めるなら早いうちが良い理由や、ニートを脱して就職を成功させるためのポイントなどを詳しく知りたい方は「ニートから就職を成功させるには?早く始めるべき理由や就活のコツを紹介」のコラムで紹介しているので、あわせてご参照ください。

生活や環境を改善して自信をつけよう

ニート歴4年を超えると就職・転職が難しくなるとはいえ、働く意思を強く持っていればいつでも挽回できます。ニート歴の長期化を食い止めるためにも、まずは就職への一歩を踏み出しましょう。ニート歴4年以上の人が仕事に就く前に、実践すべきポイントをいくつか紹介します。

生活リズムを整える

ニート脱却を目指す人にまず取り組んで欲しいのは、生活リズムを整えることです。ニート歴が4年ともなると、生活リズムが乱れている人も少なくないでしょう。夜勤のみの仕事を目指すのではない限り、朝起きて夜寝るという一定のリズムを心掛ける必要があります。夜勤のみの仕事よりも、朝から夕方頃までの仕事の方が選択肢も増えるため、乱れた生活リズムを正すところから始めてみるのがおすすめです。

短期のアルバイトをする

就職する前に短期のアルバイトを始めるのも効果的です。アルバイトをすることで働くことへの意欲が向上したり、人とのコミュニケーションが円滑に行えるようになったりすることが期待できます。

仕事の感覚をつかみ人とのやり取りに馴染んでおくと、就職への自信が持てるようになるでしょう。アルバイトを始めたいニートの方は「ニートにおすすめのアルバイト18選!探すときの方法や面接のコツを解説」のコラムに目を通してみてください。

ハローワークを利用する

ハローワークに足を運び、就職・転職への意識を少しずつ高めていくのも1つの方法といえます。ハローワークは、求人案件を取り扱っているだけでなく技能講習の案内も豊富です。講習を通じて就職につながる技能を身につけられます。

技能を習得して就職への意欲が少しでも湧いてきたら、ニートの方への就職支援を行っている機関を利用してみるのも良いでしょう。全国に設置されている地域若者サポートステーションやジョブカフェは、就職に関することを身近に相談できる機関として、若者の就労支援に尽力しています。

ジョブカフェがどのようなものか知りたい方は「ジョブカフェはニートも利用できる?ハローワークとの違いとは」もあわせてご覧ください。また、ニートが利用できる就職支援サービスを知りたい方は「ニートが使える就労支援機関は?引きこもりから就職する方法を解説」のコラムでも紹介していますのであわせてチェックしましょう。

ニート歴4年以上の人は、就職エージェントを活用するのもおすすめです。ハタラクティブは、職歴がない人でも就職成功に結びつけた多くの実績を持っています。求人サイトにはない非公開求人を多数取り扱っているのも、ハタラクティブならではの強みです。マンツーマンで親身に対応し、ニート歴が長くて不安な人もしっかりサポートします。サービスの利用は無料なので、まずは一度お気軽にご相談ください。

ニートの就活に関するお悩みQ&A

ニート歴が4年以上と長くなると、就職を意識することもあるでしょう。ニートからの就活に関するお悩みをQ&A方式で解決します。

ニート歴が4年だと就職は厳しいですか?

ニート歴1年〜2年よりは就職は難しい傾向がありますが、できないわけではありません。
社会人経験がない場合、年齢が若いうちは人間性や可能性を評価する「ポテンシャル採用」が期待できます。30代を過ぎると経験や能力が重視されるため、ニート歴が長いならできるだけ20代のうちに早く行動するのがおすすめです。詳しくは「ニートって何歳まで?20代のうちの就活がおすすめな理由や仕事の探し方」のコラムでも解説しているので参考にしてください。

ニートから脱出するにはどうしたら良いですか?

ニートの方は夜型になりがちなので、まずは生活リズムを整えることから始めましょう。
身だしなみやビジネスマナーを意識し、徐々に就活に向けて気持ちを切り替えることも大切です。資格取得も検討しつつ、自分のペースで就職活動を進めてみましょう。詳しくは「ニートから脱却する方法を解説!就職までの流れをチェック」を参考にしてみてください。

ニート歴が長く自分に自信が持てません。

「人と話すのが苦手」「就活は大変そう」などの苦手意識が、自信を持てない要因かもしれません。就職活動で大切なのは、先入観を捨てて視野を広く持つことと、事前準備を万全にすることです。どうしても一人での就活に自信が持てないなら、就職支援サービスに頼ってみましょう。ハタラクティブならニートからの就職成功者も多数いるので、安心してご利用いただけます。ぜひお気軽にご相談ください。

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