フリーターの一人暮らしはきつい?生活方法と正社員を目指すコツを紹介

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この記事のまとめ

  • フリーターの一人暮らしは、金銭的にきつい可能性がある
  • フリーターの一人暮らしは、生活はできるが余裕は少ない傾向にある
  • フリーターの一人暮らしは、急な出費があると金銭的きつい面がある
  • フリーターの一人暮らしできつい思いをしたくない人には、正社員がおすすめ

「フリーターの一人暮らしはきついの?」と不安に思っている方もいるでしょう。フリーターの一人暮らしは、生活はできますが余裕は少ない傾向にあります。このコラムでは、フリーターが一人暮らしをしていくための生活方法や注意点などをご紹介。また、一人暮らしの節約法や、安定した正社員を目指す方法もあわせて解説します。フリーターの一人暮らしのコツを抑え、今後の参考にしてください。

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フリーターの一人暮らしはきつい?生活できる?

収入の不安定さからフリーターの一人暮らしは難しいと思う人は多いようですが、収入によっては充分可能といえるでしょう。
一人暮らしができる収入の目安としては、月の手取りが15万円以上あること。
アルバイトで時給1,000円、1日8時間、週5日(月20日)勤務をすると16万円になるので、正社員の所定労働時間と変わらない勤務時間で実現できるといえるでしょう。

月16万円とした場合の大まかな生活費の内訳は、以下のようになります。

<生活費例>
家賃…4万円
国民年金…1万6,000円
国民健康保険…1万3,000円
所得税…3,000円
光熱費…1万円
食費…3万円
通信費…1万円
衣類・日用品費…1万円
交際費…2万円

合計15万2,000円

上記はあくまで一例です。保険料の変動や住んでいる地域、交友関係などによっても内訳は変わってきます。
時給制で働くことが多いフリーターは、欠勤するとそのぶん収入が減るため、1ヶ月の収入が不安定になる場合も。常に節約を意識した生活になる可能性が高いといえます。

生活はできるが余裕は少ない傾向にある

フリーターの一人暮らしは、生活はできますが余裕は少ない傾向にあるといえるでしょう。理由としては、毎月の生活費は支払えたとしても、貯金を行う余裕がないからです。生活していると、毎月決まった生活費以外にも急な出費が必要になる場合もあります。
毎月ぎりぎりの生活を送っていると、急な出費に対応できないことも。また、趣味や娯楽にもあまりお金を使えない可能性があるでしょう。

初期費用分を準備しておく必要がある

一人暮らしを始める際は、家賃のほかに敷金や礼金といった初期費用分のお金を準備しておく必要があります。初期費用は家賃や不動産によって異なりますが、家賃5万円の家を借りると想定した場合、約60万円ほどあれば一人暮らしを開始できるでしょう。
家を借りたあとも家電や家具の購入、引っ越し費用などが掛かるため、多めに貯金しておくことをおすすめします。

フリーターの平均収入

厚生労働省の「東京都最低賃金は10月1日から時間額1,113円になります」によると、2023年10月1日から東京都の最低賃金が1,113円になることが発表されました。

東京都の最低賃金を参考に、1日8時間・月22日働いた場合の月収を計算すると、19万5,888円になることが分かります。しかし、この金額から社会保険や税金が引かれるため、実際の手取り額は約15万円前後になると考えられるでしょう。

参照元
厚生労働省
東京都最低賃金は10月1日から時間額1,113円になります

フリーターの家賃の平均

一般的に家賃の目安は、収入の約3割ほどといわれています。手取り15万円のフリーターが一人暮らしを行うには、約4〜5万の物件がおすすめです。
家賃について詳しく知りたい方は「家賃の目安は手取り額で決まる?収入に対して理想の割合を解説」のコラムもあわせてご覧ください。

フリーターの家賃は手取りの4分の1に抑える

フリーターの場合は、収入が安定しない可能性があるため手取り額の4分の1に抑えることをおすすめします。
家を借りる際は入居審査があり、家賃と収入が合っていなかったり、収入が少ないと判断されたりすると審査に通過できない場合も。そのため、家賃を手取り額を4分の1に抑え、生活費分を差し引いても十分支払えるようにしておくと、審査を通過しやすくなるのです。

フリーターが一人暮らしをするうえでの注意点

フリーターが一人暮らしをするうえでの注意点

  • 毎月いくら必要かを把握しておく
  • 入居審査に通らない可能性もある
  • 親の扶養から抜けるべきかを確認しておく

フリーターが一人暮らしをするうえでの注意点は、「毎月いくら必要か把握しておく」「入居審査に通らない可能性もある」「親の扶養から抜けるべきかを確認しておく」などが挙げられます。
以下で詳しく解説しますので、一人暮らしを目指すフリーターの方はチェックしておきましょう。

毎月いくら必要かを把握しておく

一人暮らしを始めると、家賃だけでなく、水道・光熱費、食費など毎月固定された出費が発生します。事前に毎月いくら掛かるのかを計算し、きちんと支払えるよう把握しておくことが重要です。
毎月の固定費を把握しておくことで、「お金が足りない」という状況を防げるでしょう。

フリーターの生活費については「フリーターの生活費の内訳は?かかる費用や節約方法も知っておこう!」で紹介しています。

フリーターが一人暮らしを行う際の1ヶ月の平均生活費

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」で発表されている単身世帯の1ヶ月の生活費を目安に、フリーターの一人暮らしにかかる費用を見てみましょう。
単身世帯の1ヶ月の生活費は以下のとおりです。

項目費用
食費4万6,391円
住居2万3,815円
光熱・水道1万3,045円
家具・家事用品5,955円
被服及び履物4,712円
保険医療7,426円
交通・通信2万1,796円
教養娯楽1万9,425円
その他の消費支出2万5,051円
支出消費額合計16万7,616円

引用:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要(p15)表Ⅱ1-2消費支出の費目別対前年実質増減率

上記より、単身世帯の支出消費額は約16万円であることが分かります。あくまで平均額ですが「フリーターの一人暮らしはきつい?生活できる?」で算出した、フリーターの月収や生活費と比べると余裕がある生活とはいえないのが現実でしょう。
また、上記の生活費以外にも冠婚葬祭や医療費などの急な出費も考えられるため、金銭的にきつい状況になる恐れがあります。

一人暮らしの生活費について詳しく知りたい方は「一人暮らしの生活費をシミュレーション!平均金額や最低限にする方法も紹介」のコラムもご覧ください。

参照元
総務省統計局
家計調査報告 ―月・四半期・年―

入居審査に通らない可能性もある

フリーターの家賃は手取りの4分の1に抑える」でも触れましたが、家を借りる際は入居審査を受けなければなりません。
入居審査では、「家賃の支払い能力」「月々の収入」「保証人の有無」などを調査し、物件を問題なく貸せる人物かを判断します。しかし、フリーターは正社員ではなく、月々の収入も安定していないことから入居審査に通らない可能性もあるでしょう。そのため、安い家賃の物件を探したり、保証会社を利用したりして審査を進めていく場合があります。
また、念のために審査が通らなかった場合のことも考えておくと良いでしょう。

フリーターの入居審査については、「フリーターは賃貸契約の審査に通る?申込時のコツやかかる費用などを解説」のコラムを参考にしてください。

親の扶養から抜けるべきかを確認しておく

フリーターのなかには、親の扶養に入っている人もいるでしょう。親の扶養に入っている場合は、一人暮らしを始める際に扶養を抜けるか抜けないかを確認しておきましょう。
一人暮らしを始めるからといって、扶養から外れることはありませんが、年収103万円を超えると扶養から外れなければいけない可能性が高まるので、よく確認しておく必要があります。

扶養を抜けるか迷っている人は「フリーターが親の扶養を外れるとどうなる?抜けるタイミングや手続きを解説」のコラムもあわせてご覧ください。

フリーターの一人暮らしは金銭的にきつい可能性がある

フリーターの一人暮らしの金銭的にきつい点

  • 貯金をするのが難しい
  • 急な出費に対応するのが厳しい
  • 贅沢はできない可能性が高い

フリーターで一人暮らしをした場合、正社員と比べ給与が低いため「貯金するのが難しい」「急な出費に対応するのが厳しい」「贅沢できない可能性が高い」など金銭的にきつくなる可能性があるでしょう。以下で、金銭的にきつい理由について解説します。

貯金をするのが難しい

フリーターは正社員より給与が低い傾向にあるため、貯金をするのが難しいと考えられます。「フリーターが一人暮らしを行う際の1ヶ月の平均生活費」で触れているように、単身世帯の1ヶ月の生活費は、約16万円必要です。しかし、アルバイト生活では生活費を稼ぐだけでも精一杯な可能性も。また、ボーナスも出ないことが多いため、臨時収入を得られず、貯金がなかなかできない状況が続いてしまうでしょう。

急な出費に対応するのが厳しい

フリーターで一人暮らしを行っていると、冠婚葬祭や病院など急な出費に対応するのが厳しい状況になります。前述したように、フリーターでの一人暮らしは貯金を行うことが難しいため、急な出費があった際に対応できない可能性が考えられるでしょう。
たとえば、結婚式ではご祝儀として最低3万円包むのが一般的で、フリーターには大きな出費になります。場合によっては、結婚式を断ざるを得ない状況になることも。病気やケガの際も、通院費や医療費などが掛かるので、よく考えてから一人暮らしを始めることをおすすめします。

贅沢はできない可能性が高い

フリーターの一人暮らしは、金銭面で余裕がない傾向にあることから、贅沢できない可能性が高いと考えられるでしょう。貯金がないと、旅行に行けなかったり、欲しいものが買えなかったりする場合も。普段の生活でも何かしら節約を求められ、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

フリーターで一人暮らしをしていくための節約法!

フリーターで一人暮らしをしていくための節約法

  • 固定費を見直す
  • 自炊をする
  • 家計簿で月の収支を把握する
  • まかないがあるバイトをする
  • 外出する際はマイボトルを持ち歩く
  • 住み込みのバイトをする

ここでは、一人暮らしの節約方法について紹介します。節約方法を学び、少しでも余裕を持った暮らしができるよう実践してみましょう。

固定費を見直す

フリーターとして生活しながら一人暮らしをする際は、家賃や通信費など、毎月固定で掛かる金額を見直しましょう。
月数千円しか抑えられないと思っても、年間で見れば万単位での節約ができます。具体的には、思い切って家賃の低い場所に引っ越す、スマートフォンのキャリアやプランを変えるなどを行ってみると良いでしょう。

自炊をする

食費を節約するために、自炊を行うのも良いでしょう。自炊をすることにより、コンビニ弁当や外食に行く機会も減り節約ができます。「自炊をしても外食やコンビニと差がない」「手間がかかる分、損をしている気がする」と感じる人もいるでしょう。自炊は手間が掛かるかもしれませんが、コンビニやスーパーに行く機会が減ることで、無駄なものを買わずに済み節約ができるといえます。
また、一人暮らしの自炊は安い食材を一気にまとめ買いして、数食分のおかずを作り冷凍をしておくと良いでしょう。

家計簿で月の収支を把握する

基本的なことではありますが、一度収支をチェックして、無駄な買い物を省いていきましょう。
たとえば、「スーパーで買い物をするたびにお菓子を買っていた」「セール品だからとつい衣類を買い過ぎていた」などは特に節約できる項目です。
買い物をするときは「本当に必要なものか」考えてから買うと良いでしょう。

ほかにも、お金の掛からない遊びをする、収支の管理が苦手であればクレジットカードやICカードは使わない、徒歩や自転車で移動するなどすぐに実践できる節約方法もおすすめです。

まかないがあるバイトをする

食費を節約するために、まかないがあるアルバイトをするのもおすすめです。まかないの出るバイト先で働けば、食事代を減らせるので節約につながります。
飲食チェーン店や居酒屋などは、無料もしくは低価格でまかないをもらえる場合があるのでおすすめです。また、食堂がある企業も、まかないが出ることもあるので、求人を調べる際には「社食あり」「まかないあり」などのキーワードで検索すると見つけやすいでしょう。

外出する際はマイボトルを持ち歩く

節約をするためには外出の際、なるべくマイボトルを持ち歩くのがおすすめ。長時間の外出時やアルバイトに行くときなどに、コンビニや自動販売機で飲み物を買うこともあるでしょう。ペットボトルの飲み物は1本あたり約150円するため、毎日買うと1ヶ月で4,000円以上の出費です。
対して、毎日マイボトルを持ち歩くと、1ヶ月で4,000円以上節約ができていると考えられるため、おすすめの節約法といえます。

住み込みのバイトをする

「一人暮らしをしたいけど、生活できるか不安」という方には、住み込みのバイトがおすすめ。住み込みのアルバイトは、家賃はもちろん水道光熱費なども支払わなくて良い場合があるため、収入をそのまま貯金に回すことが可能です。
お金を貯めて安定した暮らしをしたい方におすすめの働き方といえるでしょう。

住み込みのバイトが気になっている人は「住み込みの仕事はきつい?メリット・デメリットや求人選びのポイントを解説」も参考にしてください。

安定した暮らしをしたい方は正社員を目指すのがおすすめ

フリーターの一人暮らしは可能ですが、維持するためにはある程度の金銭的な余裕が必要です。安定した収入で一人暮らしをしたい方は、正社員になることをおすすめします。「フリーターから正社員を目指すのは不安」という方へ、以下で正社員を目指すポイントを紹介するので参考にしてください。

フリーターから正社員を目指すポイント

フリーターから正社員を目指すポイントは、「フリーターになった理由を正直に答える」「働きたい意思や熱意をアピールする」「なるべく就活を始める」の3つです。
フリーターから正社員を目指したい人は、1日でも早く就職活動を始めましょう。そして、面接で就職したい意思や熱意をしっかり伝えることが重要です。

面接では「フリーターになった理由」や「就職していなかった理由」などを聞かれる場合も。理由を聞かれた際に、明確に答えられるよう、あらかじめ回答文を準備しておくことをおすすめします。理由を伝える際は、嘘をつくのは避け、なるべくポジティブな言葉に言い換え、正直にフリーターになった理由を伝えましょう。

正社員を目指すならできるだけ早く就活を始めることが大切

正社員を目指すならできるだけ早く就活を始めることが大切です。転職の年齢制限はないものの、若年層のほうが求人の選択肢が豊富にあります。なぜなら、企業は年齢が若い人に対してポテンシャルの高さや長期勤務によるキャリア形成に期待しているからです。
1日でも早く就職活動を始め、ポテンシャル採用を狙いましょう。

「フリーターから正社員になれるのか不安」「1人で就職活動できるか心配」という方は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、フリーターや第二新卒をはじめとした若年層向けの就職・転職サービスエージェントです。
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