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人はなぜ働くのかという根本的な疑問と向き合おう
この記事のまとめ
- 「なぜ働くのか」は、お金や社会での役割を得ることや自己実現を目的とする人が多い
- 「なぜ働くのか」を疑問に感じたら、仕事をとおして得られるものを考えてみる
- なぜ働くのか分からなくなったら、将来設計や目標を立ててみるのがおすすめ
- 今の仕事で「なぜ働くのか」の答えが見つからなかったら、転職を検討するのも手
「人はなぜ働くのか」と疑問に感じている方もいるでしょう。働く目的は収入や自己実現などさまざまであり、一人ひとり大切にしているものは異なります。そのため、一人で考え過ぎてしまうとかえって答えが見つからなくなってしまうこともあるでしょう。
このコラムでは、人が働く理由や楽しみながら働く方法について解説します。働く理由や目的についてお悩みの方は、ぜひご一読ください。
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人はなぜ働くのか
働く方のなかには、「人はなんのために働くのか」という点が気になる方もいるでしょう。
働くことは生きていくための手段というだけでなく「生きていることを証明する手段」でもあります。仕事を通じて成長し、自分の思いを体現することで、自己肯定感や自己充実感を得られます。情熱をもって理想を追求し、その過程で得られる喜びはかけがえのないものです。
他人に支えられて感謝した経験から「恩を返したい」という気持ちが生まれ、その気持ちを実現することが「働く」ことだと、筆者は思います。
以下は、内閣府の「『国民生活に関する世論調査』の概要」より、働く目的についての調査結果です。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| お金を得るために働く | 64.5％ |
| 社会の一員として、務めを果たすために働く | 10.8％ |
| 自分の才能や能力を発揮するために働く | 7.2％ |
| 生きがいを見つけるために働く | 12.8％ |
参照：内閣府「『国民生活に関する世論調査』の概要 （2）働く目的は何か」
上記より、お金や社会の一員としての役割を得たり、自己実現したりすることを目的に働く人が多いことが分かります。
また、年齢別の結果では、18〜29歳では「お金を得るため」が75.8％と最も多かったのに対し、70代では39.7％という結果に。「社会の一員として、務めを果たすため」が16.1％、「生きがいを見つけるため」が24.9％と、年齢を重ねるにつれ自分自身の役割や生きがいのために働く人が増えていることが読み取れるでしょう。
参照元
内閣府
国民生活に関する世論調査（令和5年11月調査） 世論調査
「なぜ働くのか」を考えてしまう理由は？
「なぜ働くのか」を考える理由には、経済レベルの向上や仕事に対するモチベーションの低下が考えられます。それぞれの内容を確認してみましょう。
日本の経済レベルが高くなったため
「なぜ働くのか」を考えてしまう理由の一つとして、生活や経済が豊かである現状が関係していると挙げられます。高度経済成長期以前の生活水準や経済レベルが今より低かった時代は、幸せに生きるためや少しでも豊かな生活をするために、一心不乱に働く傾向にあったようです。「人はなぜ働くのか」といった疑問を抱く余裕もなく、働かざるをえない状況だったといえるでしょう。
一方、高度経済成長期やバブル期を経た現代の日本は経済的に恵まれ、生き方や働き方をある程度自由に選択できるようになりました。選択肢が豊富なぶん、自分とは異なる選択をした人も目に入りやすくなるため、「ここは自分がいる場所ではないのではないか」と不安を感じる機会が多くなってしまうもの。豊かになったからこそ広い視野で物事を考えられるようになった結果、「なぜ働くのか」「仕事における自分の存在意義はあるのか」などの疑問や悩みが生じたと考えられるでしょう。
仕事のやりがいが見いだせない
今の仕事に対してやりがいが感じられないと、「なぜそこまでして働くのか」と思ってしまうでしょう。やりがいを見いだせないとモチベーションが低くなってしまい、仕事の効率が悪くなってしまうことも。そのような状態で仕事をしても成果や結果につながりにくく、社内の評価にも影響するという悪循環に陥ってしまうかもしれません。
モチベーションが下がる理由がわからない方は「仕事のモチベーションが下がる原因とは？維持するメリットや対処法」のコラムも参考にしてみてください。
働く意義はどのように見出せばいいでしょうか？
「何に興味があるのか」「何に情熱を持てるか」を見つけることから、働く意義を見出そう
働く意義を見出すことは、あなたの人生の方向性を定める大切な一歩です。まずは自分自身の気持ちを見つめ「何に興味があるのか」「何に情熱を持てるか」を見つけることから始めましょう。
興味を持てる分野で働くことは、日々のモチベーションや充実感、自己肯定感の向上につながります。あまりにも長期的で大きな目標を立ててしまうと挫折しがちなので、まずは日々の短期的な目標を設定しクリアすることでモチベーションを保ちましょう。成功体験の積み重ねにより、働く意味がより明確になります。
たとえば「新しいスキルを習得するために1日1ページだけ本を読む」「信頼関係を築くためにきちんと挨拶する」「プロジェクトを成功させるために納期を必ず守る」など、小さくとも具体的な成果を出すことで、日々の業務が充実し、働く意義を実感できます。
さらに、社会や他人への貢献をリストアップしてみましょう。自分の仕事がどのように社会や人々に役立っているのかを意識することで、働くことへの意義が深まります。
仕事でストレスを感じている
仕事でのストレスが蓄積されていると、「なぜ働くのか」を考えるきっかけになりえます。ストレスの原因は人それぞれですが、仕事量が多く残業続きだったり、職場の人間関係がうまくいかなかったりすることが挙げられるでしょう。ストレスが増えると仕事に価値を見いだせなくなるだけでなく、体調を崩してしまうこともあるので注意が必要です。
自分はなんのために働くのか分からなくなったときは、「なんのために働くのか…分からなくなったときのヒントや面接の対策法を解説」のコラムも参考にしてみてください。
なぜ働くのか分からないときは立ち止まって考え直そう
働く意味を見失った場合、一息ついて考える時間を設けてみるのがおすすめです。「なぜ働くのか」といった哲学的な問いを繰り返し続けることで、かえって仕事に身が入らなかったりやる気が下がったりしてしまうこともあるので、考え方を変えてみましょう。自分自身と向き合いながら、将来のビジョンや働かないことを選択したときに起こりうることを洗い出してみてください。また、信頼できる上司や先輩に相談しアドバイスを受けることで、新たな気づきを得られることもあります。第三者に相談するのが難しい場合は、偉人の名言や啓発的な本に触れ、自己の内面を深く掘り下げてみるのもよい方法でしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
なぜ働くのか？仕事から得る喜びとは
働くうちに「なぜ働くのか？」という疑問をもつようになったり、嫌な目に遭ったりすることもあるでしょう。仕事を通して得られる喜びは人によって異なりますが、「自分が必要とされている」と実感できる機会があると、「なぜ働くのか？」という疑問が解消されることがあります。
働くうえで自分の中の優先順位を見つける3つのポイント
働く際に優先順位をつけることは「自分は何をしたいのか」を把握するうえで重要です。まずは視野を広くもち、制限は設けずに考えてみましょう。たとえば「海外で働く」ということでも構いません。
優先順位を見つけるために大切なことは「お金」「やりがい」「時間」という3つの要素です。この3つの要素について、自分の価値観や目標を明確にすることから始めましょう。その結果、理想とするキャリアを見つけられます。また、自分にとっての優先順位を整理することで日々の業務判断もしやすくなるでしょう。
次に、理想とする働き方を設定し、その達成に向けて優先順位をつけてみましょう。たとえば、身につけたいスキルや理想とするワークライフバランスを設定して考えることで、何を優先すれば良いのかが見えてくるでしょう。「スキルアップのためにどのくらいのお金と時間をかければ、やりがいのある仕事に就けるか」など、具体的なイメージもつきやすくなります。
以下では、仕事で得られる喜びについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
収入
満足できる収入を得られたときは、「仕事をしていて良かった」と思う瞬間の一つといえます。ただし、忙しいばかりで十分なお金が得られなかったときには、「この仕事を続けていていいのか」と迷いが生じる原因になることも。
お金だけが仕事の目的のすべてという訳ではないものの、お金の面で喜びを得られない場合には、思い切って転職を考えるのも一つの方法です。
市場価値を把握して収入アップを実現！
収入を増やすことを目標とした転職活動では、まず自分の市場価値を客観的に把握することから始めると良いでしょう。過去の経験や実績、スキル、資格などを整理し、自分自身がどういった業界や企業から高い評価が得られるかをリサーチしてください。
次に、転職エージェントやキャリアカウンセラーの力を借り、最新の求人情報の収集や交渉のポイントを学ぶことをおすすめします。あなたの持つ市場価値を生かせる場所をご自身で調べるだけでなく、第三者であるプロの目線で見てもらうことは新たな気づきにもつながり非常に有効といえるでしょう。
加えて、応募書類や面接では具体的なご自身のこれまでの成果を数字で示し、即戦力としての魅力をアピールすることも重要です。もちろん、面接では応募書類の内容をただ読み上げるのではなく、自分の言葉で自己アピールする必要があることにご注意ください。文面だけでは伝わらない、人柄や意欲を表現できます。計画的な準備と自分自身の強みを最大限に生かすことで、理想の年収アップにつながる転職を実現しましょう。
人間関係
職場に信頼関係が構築されていると感じられる人間関係があると、働くうえでの喜びにつながるでしょう。
お互いに相手を信じられない間柄のまま仕事を続けていては、苦痛が募る一方です。居心地の悪さや緊張感から、なぜ組織で働くのかわからなくなり、仕事に対する意欲ややる気がなくなってしまう恐れもあるでしょう。
「仕事をする意味は何だろう」とお悩みの方は、「仕事をする意味は？なぜ働くのか悩んだときの仕事との向き合い方を紹介」のコラムもチェックしてみてください。仕事をする意味の見つけ方を解説しています。
「なぜ働くのか」という疑問を解消するには
働くことへの疑問や不安を感じている状況では、「仕事での喜びをなかなか感じられない」ということもあるでしょう。どのような仕事も、「押し付けられている」「働かされている」と感じると、労働意欲が削がれる原因になります。
働く意味が見出せないと感じるなら、まずは日々の小さな達成や出会いに目を向けましょう。仕事は単なる収入源ではなく、自己成長や新たな可能性を広げる場でもあるのですから。
例えば、同僚とのコミュニケーションや業務を通じた気づきは、あなたの視野を広げ、価値観を豊かにします。得意なことや興味を感じる瞬間を大切にし、焦らず一歩ずつ前進することが、働く意味を実感する鍵なのです。あなたの日々の積み重ねが、未来への大切な投資になるでしょう。
「なぜ働くのか」を考え込んでしまうときは、以下のような対処法で前向きに物事を捉えてみましょう。
- ・働いていて他人を笑顔にしたり感謝されたりした経験を振り返る
・仕事のちょっとした目標を定め、達成したら自分にご褒美を用意する
・プライベートの将来設計や欲しいものをまとめ、仕事のモチベーションを上げる
・以前の自分と比較して成長した部分を見つけて自分を褒める
・自分にとって「働くとは」どういうことか考える
上記を意識することでネガティブな意識を解消し、働く活力が湧く効果が期待できるでしょう。自分にとって「働く」目的が明確になると、仕事の大切さが見出せます。
ただし、自分で工夫をしても仕事に楽しさを見いだせないのであれば、今の仕事が自分の適性や性格と合っていない可能性があります。自分がやりがいを感じられる業界や職種に転職すると、働く意欲を持ち続けられるかもしれません。
やりがいのある仕事について知りたい方は、「やりがいのある仕事とは？その特徴や見つけ方をご紹介」のコラムもご一読ください。
「なぜ働くのか分からない」「今の仕事でやりがいを感じられない」という悩みを抱えている方は、20代の既卒・フリーター・第二新卒といった若者を中心に就職活動や転職活動をサポートしているハタラクティブをぜひご利用ください。
ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでヒアリングを行い、一人ひとりの適性や希望に合った求人紹介を実施。1分でできる適職診断も含め、利用はすべて無料のため気軽に相談できます。毎日活き活きと働くために、「なぜ働くのか？」と疑問をもちながら働いている方や今の仕事を続けるべきかお悩みの方は、ぜひ一度ハタラクティブにご相談ください。
自分に合った仕事はどのように見つけるといいですか？
自分の強みと情熱を探して、理想の職場を見つけよう
自分に合った仕事を見つけるには、まず自分自身を深く知ることが第一歩です。これまでの経験や、自然と没頭できた活動、そして「これが楽しい！」と感じた瞬間などを振り返り、あなたの強みや価値観、何に情熱をかけてきたのかを洗い出してみてください。
次はその結果をもとに、どのような業界や職種であれば自分にフィットするのかをリサーチしましょう。実際の企業内の雰囲気や働く環境・人物を知るために、OB・OG訪問をしたり、転職エージェントを活用したりするのも有効な手段です。
インターンシップやボランティアなど、実際の現場を体験することで、自分に合うかどうかを見極めることもできます。100％満足できる完璧な職場はなかなか存在するものではありません。しかし、自己理解を深めたうえで、許容できるポイントと自分の中で絶対に譲れない条件を整理することで、理想に近い職場を見つけやすくなるでしょう。
「人はなぜ働くのか？」就職の疑問に答えるQ＆A
「人はなぜ働くのか？」と根本的な疑問を感じる方もいるでしょう。ここでは、Q＆A形式でその疑問を解消します。
人はなぜ働くのでしょうか？
「お金のため」「社会貢献のため」「成長するため」「希望するライフスタイルを実現するため」など、人によってさまざまな理由があります。ほかにも、「社会的な地位が欲しい」という理由や、「会社という組織に所属して個人ではできないことをやりたい」という場合もあるでしょう。
就職活動で「なぜ働くの？」と聞かれたらどうしたら良いですか？
正解は決まっていないので、自分の考えを素直に伝えれば大丈夫です。
「なぜ働くのか」を企業が質問するのは、回答から応募者の仕事に対する意欲や価値観を確かめるのが主な目的といえます。回答が分からない方は、過去の楽しかったことや有意義だと感じたことを思い出し、自分が何を大切にしているのか見極めましょう。
働く理由を問われたときの回答方法は、「『なぜ就職するのか』と面接で聞かれたときは？例文と理由の見つけ方を紹介」で詳しく解説しています。
働くならフリーターより正社員が良いですか？
雇用の安定や収入面、スキルの習得を目的として働くなら、正社員がおすすめです。
一方、フリーターは自由に時間を使えるため、就職のほかに叶えたい夢がある方や勉強時間を確保したい方に向いているといえます。特に目的なくフリーターをしている場合は、正社員になることで生活の安定やより大きな仕事のやりがいを得られる可能性があるでしょう。
正社員のメリットは、「正社員になりたくない理由は何？パートや派遣で働くリスクも紹介！」のコラムで触れています。
やりたい仕事を見つけるにはどうしたら良いですか？
やりたい仕事が分からない方は、自己分析で自分の性格や価値観を洗い出しましょう。
また、世の中の業界や職種を知らないと自分に合った仕事は探せません。幅広い業界について調べ、関心をもてる分野がないか探しましょう。一人での就職活動が難しいと感じたら、就職エージェントへの相談もおすすめです。
ハタラクティブでは、一人ひとりのお悩みや不安に寄り添いながら、適性に合った求人情報をご紹介します。「なぜ働くのか分からない」「仕事を変えて心機一転頑張りたい」という方は、ぜひご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています！
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
