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教員からの転職理由はどう考える?伝え方に関する大切なポイントを解説
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この記事のまとめ
- 教員からの転職理由を考えるときは、転職理由と退職理由を分けて考えよう
- 教員からの転職が難しい理由は、ビジネスマナーやスキル不足などのイメージ
- 教員からの転職を検討するなら、できるだけ若い時期がおすすめ
- 教員からの転職理由を伝えるときは、ネガティブをポジティブに変換しよう
- 教員から民間企業へ転職するなら、経験が活かせる塾講師や営業がおすすめ
教員からの転職を考えている方の中には、就活時に転職理由をどのように伝えるか悩んでいる方もいるでしょう。教員に対して「ビジネスマナーが足りない」「社会人としてのスキルが不安」といった意見があるのも事実ですが、弱点を把握してうまくアピールすれば、転職は不可能ではありません。このコラムでは、転職理由の伝え方や、教員の転職先としておすすめの業種を紹介しているので、参考にしてください。
教員から転職したいと思う理由
教員から転職したいと考える理由として、業務量の多さや人間関係といった一般企業でも起こり得るものがある一方で、「保護者対応」「生徒指導」など、教員ならではの理由もあるようです。
業務量が多い
教員の業務は、生徒に勉強を教えることだけではありません。授業の準備や校内事務、各種学校行事の準備などの業務も担います。部活動の顧問を担当していれば、放課後や土日祝日も対応する必要があり、休みなしに近い状態になるでしょう。業務の多さから、プライベートな時間を持つことも難しいといったケースもあるようです。
同僚や上司との人間関係が辛い
同じ教員といえども、人が変われば指導方法も変わるでしょう。そのために、同僚や上司と衝突して、人間関係が辛くなる場合もあります。場合によっては、教員間のいじめに発展する可能性もゼロではありません。人間関係のトラブルは一般企業でも起こり得るものの、精神的に疲弊する原因になります。
保護者対応が辛い
教師は生徒だけではなく、保護者との関わりも必須です。ときには、理不尽なことを要求する保護者、いわゆるモンスターペアレントに対応する場合もあるでしょう。このことで精神的に疲弊して、体調を崩してしまう教員も少なくないようです。
生徒指導が難しい
教員は、1人で何十人もの生徒指導を行う必要があります。問題を起こす生徒が多いと、そのぶん指導が難しくなるでしょう。また、反抗期や思春期にさしかかった生徒とのコミュニケーションが大変で、指導を難く感じることもあります。
上記のほかにも転職したいと考える理由はいろいろとあるでしょう。しかし、これらはあくまで退職理由であり転職理由とは異なります。退職理由と転職理由は、分けて考える必要があるのです。
たとえば、転職の面接で教職をやめた理由を「保護者対応がつらかったから転職する」と伝えても、なにを目的に一般企業に入社したいのかが伝わりません。むしろ、「現状から逃げたくて転職活動をしている」と、ネガティブな印象を与えてしまう可能性も。退職理由と転職理由の差別化については、「教員からの転職を成功させるための3つのポイント」で詳しく解説しています。
また、教員を辞めたいと考える理由については、「教師を辞めたい!『疲れた』と感じる理由とおすすめの転職先とは?」でも詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。
教員からの転職が難しいといわれる理由
教員から民間企業への転職は難しいといわれています。その理由は、「ビジネスマナーが身についていない」「市場動向把握の機会が少ない」「スキル不足」などが挙げられます。
教員の職場である学校は、一般的な社会から切り離された特殊な世界であり、独自の雰囲気を持っています。また、多くの教員が大学を卒業してそのまま採用されているため、一般的な会社員に比べてビジネスマナーが十分ではないことも。公務員は競合もないため、市場の動きを把握することも少ないと考えられます。
教員の仕事は基本的に専門職です。このため、「教師としてのスキルは一般業務に役立つのか?」と懸念される可能性も考えられます。もちろん、こうした条件に当てはまらない現役の教師・元教員も多くいます。しかし、世間一般からのイメージもあり、民間企業への転職が難しくなっているという事情もあるのでしょう。
ただし、20代前半であれば、比較的転職はしやすいです。第二新卒として扱われる年代のため、ポテンシャルを重視する企業に応募できる可能性もあるでしょう。一方で、年齢が上がるにつれて企業側が、転職希望者のポテンシャルよりも、ある程度のスキルや経験を求めるようになるため、、徐々に転職は難しくなります。
とはいっても、実際に転職活動を始めると求人は多く見つけることができるでしょう。転職を成功させるためには、転職活動のコツを把握したうえで、行動していく必要があります。転職エージェントなどのプロの力を借りるのも1つの方法です。教師からの転職については、「教師を辞めたい理由とは?辞める前にやることや転職を叶えるポイントを解説」でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
教員からの転職を成功させるための3つのポイント
教員からの転職を成功させるために必要な3つのポイントを紹介します。下記を参考に、転職活動を進めてみてください。
教員からの転職を成功させるためのポイント
- 退職理由をポジティブに言い換える
- 元教員のデメリットを理解した上で自己PRを行う
- 教員から転職しやすい業界を狙う
1.退職理由をポジティブに言い換える
教員を巡る仕事環境は非常にシビアです。過酷な労働環境が退職の理由であるとすれば、かなりネガティブなものとなるでしょう。
「教員から転職したいと思う理由」でも述べましたが、大切なのは、「退職理由」を「転職理由」として伝えないことです。たとえ事実であっても、「残業が多過ぎるから」「人間関係が大変だったから」という理由を転職希望先に伝えてしまうと、「うちの会社も不満があればすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまうでしょう。
実際の退職理由が「月100時間以上の残業」であったとしても、「教員をしていく中で△△の仕事への関心が高まった。その仕事に転職して、時間を有意義に使いながら、さらなるスキルアップをはかりたい」などに言い換える必要があります。
ネガティブな理由をポジティブな理由へと言い換えられれば、転職希望先企業からの印象も良くなるでしょう。なぜ教員の仕事では駄目で転職先企業なら良いのか、自分自身の考えや経験をしっかりと棚卸してみてください。転職理由の書き方については、「転職理由別の例文紹介!好印象を与えるためのポイントをおさえよう」こちらのコラムも参考にしてください。
2.元教員のデメリットを理解した上で自己PRを行う
教員からの転職活動が難しく、さらに評価されない理由は、元教員ならではのデメリットが多いためです。こうしたデメリットをあらかじめ理解したうえで適切に対処するだけでも、印象は大きく変わるでしょう。
たとえば、ビジネスマナーについては、事前に弱みと認識していれば対策が可能です。「市場の流れに疎いのでは?」という懸念に対しては、自己PRや逆質問の場で、きちんとした知識を身に付けていることをアピールしましょう。
世間一般的に見ると、教員から民間企業を目指す方の数は、それほど多くはありません。そのため、企業側は「元教員はいったい何ができるのだろう?」と不安を抱いてしまいがちです。こうした不安を面接の場で払拭できれば、「元教員としてのスキルを活かして、△△の分野で活躍してもらえそう」と、具体的なイメージをつかんでもらいやすくなるでしょう。
3.教員から転職しやすい業界を狙う
コツを頭に入れていても、教員からの転職は年齢が上がるにつれて難しくなります。転職成功率を高めるためには、「教員としてのスキルを活かせる分野」を選択し、集中的に転職活動を行いましょう。教員の経験やスキルを活かせる業界や職種なら、転職理由も前向きに示しやすくなります。教員におすすめの仕事を紹介するので、転職先を選ぶ参考にしてください。
塾講師職
教員として生徒に勉強を教えてきたスキルや経験が活かしやすく、教員から転職したいと考えている男性・女性共におすすめの仕事です。これまでと同様に、教育分野に携わることができるのも魅力でしょう。仕事内容については、「既卒・未経験から塾講師の正社員になるには?仕事内容や注意点も解説」も一読ください。
事務職
事務職は、資料作成や電話対応などを行います。教員の仕事と共通している部分が多くアピール材料が多いのが、教員から事務職へ転職をおすすめする理由の一つ。「事務員は未経験から目指せる?業務内容と求められるスキルをチェック」のコラムでも、未経験者が事務職に就くことについて解説しています。さらに、事務職への志望動機の書き方などは「事務職の志望動機はどう書く?未経験のアピールポイントや例文を紹介」もご一読ください。
営業職
営業職はお客さまや取引先など多くの方と関わる仕事のため、幅広い年齢層に応じて対応できるスキルが求められます。上司や同僚、生徒、保護者など、さまざまな人と接してきた教員のコミュニケーションスキルが活かせるおすすめの仕事といえるでしょう。
また、営業職は、未経験者からの転職も多い職種です。営業職の仕事内容や就職のポイントについて書かれた、「未経験から営業職を目指すには?就職や転職のコツも解説」のコラムも参考にしてください。
販売職
営業職同様、これまで培ってきたコミュニケーション能力を活かせる仕事です。未経験者も転職しやすいため、検討する価値はあるでしょう。販売職に必要なスキルについては、「販売員に資格は必要?業界ごとに必要なスキルを解説」のコラムでご確認いただけます。
「教員を辞める!」と決断したものの、教員から異業種への転職に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし上記で紹介した職種であれば、教員としてのスキルや経験を活かしながら、活躍できる可能性は高いといえます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。