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大学に入り直すのはあり?メリット・デメリットや金銭面の負担を解説
更新日
この記事のまとめ
- 大学に入り直すメリットは、興味のある学問を学べることや新たな出会いなど
- 大学に入り直すデメリットは、時間やお金が掛かることなど
- 大学へ入り直すためには、奨学金や教育ローン、アルバイトなどで学費を工面する
- 本当に大学に入り直す必要があるのか、よく見極めることが大切
- 大学に入り直すと、就活で学歴が有利になるものの年齢では不利になることがある
「大学に入り直すか迷っている」という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。大学に入り直す理由は、やりたい学問が見つかった、より良い就職を目指したいなど人それぞれです。
このコラムでは、大学に入り直すメリット・デメリット、その後の就活で役立つ情報をまとめています。自分にとって正しい判断をするためにも、大学に入り直すことを検討している中退者や既卒者の方は、ぜひ参考にしてください。
就職のためには大学に入り直すべき?
大学に入り直したからといって必ず就活がうまくいくわけではありません。大学に入り直すことのメリットとデメリットを理解して、再入学すべきかを慎重に考えることが大切です。
就職では学歴で評価されることもあり、「より良い就職のために大学に入り直すべきでは」と考える人もいるでしょう。大学入学に年齢制限はないため、チャレンジしようと思えばいつでも大学に入り直すことは可能です。
大学に入り直すか検討するポイント
大学に入り直すか検討している方は、すでに大学を卒業している方や、大学を中退してしまった人などさまざまです。経済的な理由や健康上の理由で大学を中退した人は、やむを得ない理由といえます。再び大学に通う環境が整ってから入り直しても、問題ありません。
上記以外の理由で大学に入り直すことを考えている方は、下記のポイントに沿って「本当に大学に入り直す必要があるのか」を考えましょう。大学に通うには、受験勉強をして高い学費を払い、最低でも4年間の時間を掛けることになります。自分にとって最適な判断なのか、よく考えてみてください。
大学に入り直すか検討するポイント
- 大学に入り直す以外の方法を考える
- 受験勉強にもう一度向き合えるか
- 大学に入り直して卒業できるか
- 金銭面での負担はどうか
1.大学に入り直す以外の方法を考える
まずは、自分がなぜ大学に入り直したいのかの理由や目標を明確にしたうえで、大学に入り直す以外の方法で実現できないか考えてみましょう。「自分のキャリアプランはそこまで定まってないけど、とりあえず大学に入り直そう」といった考えだと、中退してしまう可能性も高くなります。中退せずとも、大学に入り直したことを後悔してしまう恐れもあるでしょう。
「再入学したい大学でないと達成できないキャリアプランがある」「専門学校などでは取得できない資格を活かした仕事がしたい」など、大学に行く明確な理由があるかを検討してください。
2.受験勉強にもう一度向き合えるか
受験勉強にもう一度向き合えるかどうかも、大学に入り直すかを決めるポイントです。大学に入るための受験勉強は、決して楽なものではありません。
また、大学のレベルが高くなるにつれ、受験勉強の大変さも増します。大学に入り直す決意をしても、受験に合格できなければ再入学はできません。受験勉強を乗り越える気合いを持って、再入学に臨みましょう。
3.大学に入り直して卒業できるか
受験勉強を乗り越えて大学に入り直すことがゴールではありません。大学に入り直すということは、4年間の学生生活を得る代わりに、お金と時間を消費します。入り直したからには、きちんと卒業する必要があるでしょう。
特に、「なんとなく中退してしまった」「留年や就職浪人が続き中退してしまった」という人は要注意です。もう一度、4年間最後までやり抜く覚悟をもって再入学を検討してください。
4.金銭面での負担はどうか
もう一つ大切なのは、金銭面での負担です。大学に入り直すには、入学金や教材費など多額の学費が掛かります。学費をどのように工面するのかを考えなければ、大学に入り直すことは実現できません。
次項で学費の工面方法を詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
大学に入り直すときの学費の工面方法
ここでは、大学に入り直すときに必要な学費の工面方法を紹介します。大学に入り直す場合も、高校から進学するときと同等の費用が掛かるものです。費用のことをよく考えて、大学に入り直すか検討しましょう。
大学に入り直すときの学費の工面方法
- 奨学金
- 教育ローン
- 自分で貯める
- 親に払ってもらう
奨学金
学費の工面方法として最初に挙げられるのは、奨学金を借りる方法です。奨学金の良いところは、経済的に困窮している人でも進学を諦めず、学費のサポートが受けられるという点でしょう。将来的に返済が必要な奨学金もありますが、教育ローンやほかの融資と比べても金利は低く、負担は少ないことも特徴です。
しかし、金利が低いとはいえ返済しなければならないことには変わりなく、卒業後の生活が困窮するケースも少なくありません。審査は厳しくなりますが、返済義務のない給付型奨学金や、無利子の奨学金も検討してみましょう。
高等教育就学支援制度
2021年4月1日より、高等教育就学をサポートする国の制度が始まりました。対象となる学校に通う学生で、一定の条件を満たしていれば、授業料や入学金が免除されます。さらに、給付型奨学金の支給を受けられることもあるため、大学に入り直すか検討している人はこちらも確認しておきましょう。
教育ローン
大学に入り直すための費用の工面方法として、国や各金融機関が提供している教育ローンを借りる方法もあります。お金を借りるという点では奨学金と似ていますが、自分で借りる奨学金とは異なり、教育ローンは親がお金を借りる制度です。
そのため、進学する子どもには返済の義務がなく、親が返済をしていく形になります。金利が低く返済期間が長い国の教育ローンのほか、各金融期間でも教育ローンを利用できるため、家庭にあったものを選びましょう。
とはいえ、教育ローンは自分ではなく親に負担が掛かる制度なので、利用するには家族間での相談や説得が必要です。親になるべく迷惑をかけたくないという人は、教育ローンではなく奨学金を利用したほうが良いでしょう。
自分で貯める
大学に入り直すための費用を自分で稼ぐ方法もあります。すでに就職している人はそのまま働くか、そうでない場合はアルバイトやパートなどをして、学費を用意する方法です。この方法であれば奨学金や教育ローンでお金を借りる必要がなく、卒業後に返済をする必要もありません。
しかし、自分で学費を稼ぐのにはかなりの時間が掛かってしまうでしょう。特に、入学時は数十万円必要なこともあり、計画的に貯めておかなければなりません。さらに、入学後の教材費や生活費などのためには、アルバイトを継続する必要があるでしょう。
また、せっかく大学に入り直したのにもかかわらず、貴重な時間を学費を稼ぐためのアルバイトに消費してしまうことにも繋がります。奨学金や教育ローンと異なり、お金を借りなくて良いのは大きなメリットですが、デメリットも多い方法です。奨学金や教育ローンとの併用なども検討すると良いでしょう。
親に払ってもらう
大学に入り直すための費用捻出方法として、親に払ってもらうのも方法の一つです。
とはいえ、親に払ってもらう場合は親を説得する必要があります。大学に入り直すのであれば、それ相応の理由が必要です。親を説得し、納得しなければ払ってもらえないでしょう。「大学に入り直すか検討するポイント」で紹介したようなポイントをもとに、大学に入り直す必要性を説明してみてください。
参照元
文部科学省
学びたい気持ちを応援します 高等教育の修学支援新制度
大学に入り直す5つのメリット
ここでは、大学に入り直すことのメリットを5つ紹介します。自分にとって、大学に入り直すことが最良の選択なのかを考える参考にしてください。
また、大学に入り直すことを決意したのであれば、下記のポイントは家族や周囲への説得材料としても有効に使えるでしょう。
大学に入り直す5つのメリット
- 自分が本当に学びたいことを学べる
- 学歴のコンプレックスがなくなる
- 新しい出会いがある
- 精神的に成熟した状態で就活に臨める
- 大学に入り直すと人とは違った経験が積める
1.自分が本当に学びたいことを学べる
大学に入り直すと、自分が本当に学びたかった学問を学べる可能性が高まることはメリットです。最初の大学受験では、学部や学科などをあまり気にせず決めてしまう人も少なくないでしょう。その結果、思い描いていたような内容が学べなかった人も多いはずです。
しかし、大学に入り直すことによって、自分が本当に興味を持っている学問に挑戦できます。学部・学科選びに失敗したと感じている人にとってはメリットといえるでしょう。本当に学びたかったことを学べばその分野への知見や興味が湧き、今後のキャリアが大きく変化する可能性があります。
2.学歴のコンプレックスがなくなる
大学に入り直すメリットの2つ目は、学歴のコンプレックスがなくなることです。大学を辞めてしまった人のなかには、「自分は大学を中退してしまったダメな人間だ」とコンプレックスを持っている人もいるでしょう。また、既卒の人のなかには、希望の大学は不合格で、滑り止めの大学に進学したためコンプレックスを持っている人もいます。
希望の大学に入り直すことで、学歴に対するコンプレックスが解消されるでしょう。中退者は、大学に入り直して卒業することで、最終学歴を大卒に変えられます。最終学歴が「高卒」か「大卒」かで、就職できる会社や職種の選択肢が変わるため、得られるメリットは大きいでしょう。既卒の場合も、よりハイレベルな大学に入り直すことで学歴に自信が持てると期待できます。
ただし、「▲▲大学に入る」が目的とならないように注意してください。あくまで、「大学卒業後の進路や就職のために大学に入り直す」ということを忘れないようにしましょう。
「大学を中退すると後悔しそう」と不安な人は「大学中退は後悔する?ポジティブな捉え方や就職への影響を紹介」を参考に、大学中退をした際の感情や後悔する人の特徴を確認してみてください。
3.新しい出会いがある
大学に入学することで、教授や友人・サークルの仲間など交友の幅が広がるでしょう。
社会人になっても出会いはありますが、限られた人としか接触しない仕事も少なくありません。なかには、一生涯の仲間を見つけたり、大学時代に出会った人とビジネスを始めたりするなど、人生が大きく変わる人もいるでしょう。
4.精神的に成熟した状態で就活に臨める
4つ目のメリットは、精神的に成熟した状態で就活に臨めることです。大学に入り直すということは、就職活動では年下の現役生がライバルになります。学生しか経験していない現役生に比べて、精神的に成熟してから就職活動ができることはメリットでしょう。
また、大学に入り直した経験を就活時のエピソードとして語ることもできます。大学に入り直したという事実が、自分の強みになる可能性もあるでしょう。
ただし、若さやフレッシュさが評価される新卒就活では、年齢がマイナス評価になる可能性も否めません。詳しくは、「大学に入り直すと就職はどうなる?」で後述します。
5.大学に入り直すと人とは違った経験が積める
大学に入り直すと、人とは違った経験が積めるのもメリットです。一般的に、大学に入り直す人はそう多くありません。就職活動やその後のキャリアにおいて、あなたしか持っていない武器になるでしょう。
大学に入り直す3つのデメリット
大学に入り直すことはメリットがある一方で、デメリットも少なくありません。「大学に入り直そうかな?」と考えている人は、このメリットとデメリットを加味しながら、自分にとって最適なキャリアプランを見つけてください。
大学に入り直す3つのデメリット
- 大学受験をしなければいけない
- 学費がかさむ
- 卒業が遅れる
1.大学受験をしなければいけない
もう一度大学受験をしなければいけない点がデメリットとして挙げられます。大学に入り直すためには、再入学したい大学を受験しなければいけません。大学に入り直す4年間だけでなく、受験勉強のための期間も必要なことも認識しておきましょう。
また、時間を掛けて受験勉強を行っても、希望の大学に合格できる保証はありません。受験のリスクを考慮して、大学に入り直すべきかを検討してください。
2.学費がかさむ
大学に入り直すには、学費がかさんでしまうのもデメリットです。特に、私立大学の場合は、数百万円単位でお金が掛かることも珍しくありません。
「高い学費を払ってまで大学に入り直す必要があるのか」をよく考えて、キャリアプランを考えましょう。
3.周囲よりも卒業が遅れる
大学に入り直すことは、卒業時の年齢が周囲よりも高くなることを意味します。特に、大学新卒の就職活動では若さやフレッシュさを重視する会社も少なくないため、年齢を重ねてからの大学進学はデメリットでしょう。
しかし、浪人してから大学に進学する人もいるため、25歳くらいまでならそれほど影響はないと考えられます。
大学に入り直すと就職はどうなる?
大学に入り直す場合、その後の就職が気になる人も多いでしょう。まずは、ライバルとなる新卒者との違いを正しく認識し、自分をうまくアピールすることが大切です。
また、就職活動におすすめの方法を4つ紹介するので、就活生になった自分を想定しながら参考にしてください。
大学に入り直す人と新卒者の違い
大学に入り直す人は少数派です。大多数の新卒者と比較した有利な点と不利な点を正しく認識し、自己アピールにつなげましょう。
学歴では有利になることもある
大学に入り直すことで最終学歴が大卒となり、就職が有利に進む可能性があります。
特に、大学を中退した人は高卒扱いではなく大卒扱いになるので、応募できる求人の幅が広がり、給与水準も上がるでしょう。「高卒の就職は本当に不利なのか?項目別の比較で大卒との違いを徹底検証!」でも紹介しているとおり、大卒か高卒かというだけで、平均年収に大きな差が生まれます。
大学卒業済の人も、新卒としてもう一度就活をやり直せることは大きなメリットです。会社によっては、大学のレベルや専攻分野によって応募者をふるいに掛けることもあるので、高学歴になれることはメリットといえます。
年齢では不利になる
学歴に関わらず、就職するなら若いうちのほうが選択肢が広い傾向にあります。これは転職活動時も同様に言えることであり、大学に入り直すと、それだけ就職するときの年齢が上がるので注意が必要です。
「高卒で就職するメリット・デメリットは?大卒との違いやおすすめの職業を紹介」でも紹介しているように、高卒者は若さが強みになり、就職が有利になる場合もあります。大学新卒生よりも年齢を重ねているぶん、就職では不利になる可能性もあることを理解しておきましょう。
大学に入り直す場合の就活方法
大学に入り直す場合、現役生と同様に新卒での採用を受けられるでしょう。新卒向けの会社説明会に参加したり、求人サイトで情報収集をしたりしながら、就職活動を進めていくことになります。
面接では、大学に入り直した経緯や理由、そこで得たことなどを問われる可能性が高いため、自分なりの回答を考えておきましょう。一人で就活を進めるのに自信がない方は、ハローワークや新卒向けの就職エージェントサービスを活用するのも有効です。
社会人経験がある場合
大学再入学前の社会人経験を即戦力として評価してほしいのであれば、中途採用を利用するのも手です。新卒とは「その年に卒業する学生」という意味に加え、「社会人として働いたことがない人」というニュアンスを含むこともあります。新卒採用枠で就職すると、社会人経験のない学生と同等の扱いになってしまうでしょう。
正社員なるなら大学に入り直すだけが手段ではない
正社員として納得できる就職をするための手段は、大学に入り直すだけではありません。大学に進学したものの中退した人や新卒就活に納得できていない人も、やり方次第では納得のいく就職先を見つけられます。「大学中退だと正社員は無理?おすすめの仕事と就職活動のコツを紹介」で紹介しているとおり、中退者も正社員として就職することは可能です。学歴を問わない職種や業界、自分に合った社風の職場を選ぶことで、就活の満足度が上がるでしょう。
自分に合った就職先を見つけられない方は、就職エージェントの利用がおすすめです。エージェントでは、希望や適性にマッチした求人を紹介してもらえるため、自分に合った求人が見つけられない人には適しています。応募書類の添削や面接指導といった就職支援を行っているエージェントもあるので、就活が不安な方は利用すると良いでしょう。Webサイトから簡単に登録でき、気軽に利用できます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。