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フリーター男性の結婚は難しい?正社員でないリスクや就活のポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- フリーターの男性は、雇用や収入の不安定さから結婚しにくい傾向にある
- 男性のフリーターと正社員では、30代以降で収入面の差が大きくなりやすい
- 男性がフリーターから正社員になることで、給与や雇用が安定するメリットがある
- フリーター男性が正社員就職するには、年齢を重ねる前に早く就活を開始することが重要
- フリーターから正社員を目指すには、人手不足の業界や未経験者歓迎の求人に注目する
フリーターを続けるとどうなるのか不安を感じている男性は多いでしょう。就職せずにフリーターを続けることで、雇用が不安定になる、社会的信用度が低くなるといったリスクがあります。
このコラムでは、男性がフリーターを続けるリスクについてご紹介。正社員を目指して就活する際のポイントも解説するため、参考にしてみてください。
男性がフリーターを続けるメリットは?
男性がフリーターを続けるメリット
フリーターを続けることには、「勤務時間や日数を自由に決められる」「仕事への責任が少ない」というメリットがあります。以下で詳しく紹介するので、チェックしてみましょう。
勤務時間や日数を自由に決められる
フリーターには、働く時間や日数を自由に決められるメリットがあります。正社員になれば、会社で労働時間が定められていることが多いので、自分の好きなときに働くという選択はできないでしょう。しかし、フリーターであれば、働く時間がシフトで管理されているので、自分が働きたい時間や日に働けます。
仕事への責任が少ない
フリーターは、仕事の責任が比較的少ないというメリットがあります。フリーターにも仕事に対する責任はありますが、正社員ほど重くはないことが多いでしょう。仕事への大きな責任を持ちたくないと考えている男性にとっては、フリーターを続けることはメリットだといえます。
20代前半であれば同世代よりも稼げる可能性がある
20代前半であれば、同年代よりも稼げる可能性があるというメリットもあります。20代前半の場合は、正社員であったとしても、給与はあまり高くない傾向にあるためです。アルバイトによっては、時給が高いこともあります。高時給のアルバイトで毎日働いている場合は、同年代の正社員よりも収入を得られることもあるでしょう。
男性がフリーターを続けるデメリットは?
男性がフリーターを続けるデメリット
男性がフリーターを続けることには「正社員とで収入面に差が生じる」「社会的な信用が低い」というデメリットがあります。以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。
収入面で正社員と大きな差が生まれる
フリーターと正社員では、長期的に見ると収入面で大きな差が生まれます。先述したとおり、20代前半であれば、フリーターであっても同年代の収入を上回ることは可能です。しかし、30代、40代と年齢を重ねていくと、同じようにはいきません。昇給や賞与によって、正社員とフリーターとの収入に大きな差が生まれるでしょう。
フリーターを続けていると生活レベルが上げられない恐れも
フリーターは収入面で正社員と差があることから、生活のレベルを上げられない可能性があるでしょう。正社員であれば、年齢とともに収入が上がっていくため、入職したてのころはワンルームに住んでいたとしても、収入が増えれば広い部屋に住みかえられます。結婚すれば、一軒家やマイホームの購入を検討する人もいるでしょう。
しかし、フリーターは年齢とともに収入が上がっていくわけではありません。そのため、年齢を重ねていっても、働き始めたころの生活レベルから大きく変えることは難しいでしょう。
年齢を重ねると就職先が少なくなる
フリーターのまま年齢を重ねると、就職先が少なくなるデメリットがあります。就職や転職においては、30代よりも若さや将来性などが期待できる20代の方が有利になる傾向に。就職先だけでなく、アルバイトとして働ける勤務先も限られてくるでしょう。
体力が低下すると収入も減少する
フリーターは体力的に無理がきかなくなり、収入が低下していくことも考えられるでしょう。今は多くシフトを入れても無理なく働けているかもしれませんが、いつまでも同じように働けるとは限りません。年齢を重ねれば、体力は低下していきます。若いころのように、体力が必要な仕事をこなすことは難しくなるでしょう。
同僚が年下になっていく
フリーターとして働いている人は若い人が多いものです。フリーターのままで30代になると、一緒に働いている人が年下ばかりになってしまうことも。自分ばかり年上なことが気になって、長年働いた職場に居づらくなってしまうこともあるでしょう。
社会的な信用が低い
フリーターは社会的信用度が低いというデメリットもあります。たとえば、フリーターは収入面が安定していないことから、賃貸契約やローンの審査に通りにくいことも。車や住宅などの高い買い物ができないので、日常生活にも支障が出てしまいます。
男性がフリーターを続けるデメリットについては「30代アルバイトの男性が就職しないとどうなる?正社員と比較して解説」や「フリーターにはデメリットが多い!社会保険や税金について正社員と比較」のコラムでも解説しているので、あわせてご覧ください。
30歳を過ぎるとフリーターと正社員の格差はより大きくなる
収入面や社会的な信用面で、フリーターと正社員の差は30代を過ぎると大きくなっていきます。働き続けるほど収入が上がっていく正社員と、時給がほとんど変わらないフリーターでは、生活のレベルも異なってくるでしょう。30歳前後は結婚などのライフイベントも多い時期です。正社員として十分な収入や社会的な信用があれば、自信を持ってチャンスに飛び込んでいけるでしょう。男性フリーターが正社員として就職できる割合
男性フリーターが正社員としての就職を希望した場合、どのくらいの人が就職できるのかを統計資料から紹介します。
労働政策研究・研修機構の「大都市の若者の就業行動と意識の変容 -「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」によると、フリーターから正社員として就職できた割合は次のとおりです。
年齢 | 正社員になれた割合 |
---|---|
25~29歳 | 0.667 |
30~34歳 | 75.2% |
合計 | 72.0% |
引用:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容 -「第5回 若者のワークスタイル調査」から-(124p)図表4-28 男女別・年齢別 正社員になろうとした者のうち、正社員になれた割合 (2021年調査)」
25~34歳の間なら、希望者の72%が正社員への就職を叶えているという結果が出ています。フリーターだからと諦めてしまうことなく早めに就活を開始すれば、正社員への就職が叶うでしょう。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
男性がフリーターから正社員になるメリットは?
男性がフリーターから正社員になることで、給与や雇用が安定するでしょう。また、「一生フリーターかもしれない」という不安からも解放されます。以下、フリーターから正社員になるメリットについて紹介するので参考にしてみてください。
生涯年収が約2倍で安定感がある
フリーターと正社員の生涯年収を比較すると、正社員の方が約2倍多くなり、経済的な安定感があります。
労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2022」によると、60歳までフルタイムで働いた正社員とフリーターの生涯賃金の平均は以下のとおりです。
男性正社員(大学・大学院卒)の生涯年収は、約2億6190万でした。
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計 2022 労働統計加工指標集(319p)」
一方で、フリーター男性(大学・大学院卒)の生涯年収は、約1億5990万となり、正社員より約1億円少なくなっています。
引用:労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計 2022 労働統計加工指標集(337p)」
基本的に正社員は定年までの雇用が約束されており、仕事の実績や勤続年数によって収入が上がっていくのが特徴です。また、企業によっては月給とは別に賞与が支給されたり、住宅手当などの支給を受けられたりすることもあるでしょう。そのため、フリーターより正社員の方が生涯年収が多くなります。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計2022 ―労働統計加工指標集―
一生フリーターでいる未来を避けられる
フリーターから正社員になれば、フリーターでいることで生じる不安から解放されます。フリーターは正社員と比較して収入が少ないため、将来に不安を感じることもあるでしょう。雇用が不安定なため、仕事を継続できるか心配しながら過ごすのは精神的に負担になります。
また、フリーターとして国民年金のみを払い続けた場合、将来の年金は国民年金しか受給できません。年金だけでは暮らしていけず、年金を受給しながら働かないといけない可能性もあります。正社員ならこのような不安を減らせるでしょう。
フリーターの年金については、「フリーターの年金受取額はいくら?国民年金と厚生年金について解説」にも詳しく解説されています。
フリーターの男性は結婚できない?
この項では、フリーター男性の結婚は難しいのかどうかを解説します。フリーター男性は雇用や収入が不安定です。収入面が懸念点となって、結婚は難しいと考える女性が多いようです。
結婚を望むなら安定した収入が必要
結婚を考えるなら、安定した雇用と収入が必要です。アルバイトをしていてある程度の収入があったとしても、年齢を重ねてから同じ働き方ができるかどうかは分かりません。結婚後、子どもを持つ場合は、養育費を確保しなければならないので、その点を不安に思う女性も多いようです。
正社員よりフリーターと結婚したい人は少数
結婚相手を選ぶなら、フリーターより正社員と結婚したいと考える人は多いでしょう。雇用や収入が安定しないなかで結婚生活を送ることは、心配ごとが多くなるだろうと予想されるからです。また、相手がフリーターだと親に結婚を反対される可能性も。共働きが一般化してきたとはいえ、「フリーターの彼氏とは結婚できない」と考える女性が多い傾向にあり、フリーターの男性が結婚するのはハードルが高いといえるでしょう。
フリーターの男性の結婚については「フリーターの彼氏と結婚を考える際の不安とは?正社員を目指す方法も紹介!」のコラムでも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
フリーター男性が正社員になるためのポイントは?
フリーター男性が正社員になるためのポイント
「今さら正社員になんてなれない」と考える人もいるでしょう。しかし、20代は若さを武器に就職活動できる世代です。やる気があれば今からでも正社員を目指すのは十分可能。とはいえ、ポイントを押さえて就活を進めていく必要があります。
フリーターから正社員になるためのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
早く就活を開始する
フリーターから正社員になるためには、早く就活を開始することが重要です。
労働政策研究・研修機構の「第5回 若者のワークスタイル調査」では、フリーター継続期間が短いほど、正社員になれた割合が高いという結果が出ています。
引用:労働政策研究報告書 No.199大都市の若者の就業行動と意識の分化―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―第4章 フリーター経験とフリーター経験者の意識・正社員への離脱図表4-33 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合(p.128)
フリーター期間が4年までであれば70%程度の人が正社員への就職を叶えているのに対して、それを超えると就職率が低下していきます。フリーター期間が長くなるほど就職しにくくなっていくので、早めに就活を始めることが大切です。
20代であればそれほど就職は難しくない
20代のうちであれば、ポテンシャルを重視して採用してくれる会社が多くあります。経験やスキルを問わず、やる気や将来性を重視する採用です。知識や経験を素直に吸収して成長していけるため、若さは強みになります。30代を過ぎると経験やスキルを重視して即戦力を求められることが多くなるため、フリーターから就職する場合は20代のうちに就活するのがおすすめです。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の分化―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
フリーターをしていた理由をまとめておく
なぜフリーターをしていたのか採用で聞かれることがあるため、答えられるようにしておきましょう。その際は自分の言葉で振り返ることが大切です。正社員を目指すことになった経緯も同時に説明できれば良いアピールになるでしょう。
社会経験から学んだことをまとめておく
フリーター期間に学んだことを整理しておくのもおすすめです。フリーター期間中に行っていたことや身についたことを整理することは、アピールポイントを整理することにもつながります。フリーターも、立派な社会経験です。言葉遣いやマナーを始め、勤務先で身につけたスキルについてアピールできるようにしておきましょう。
採用の可能性が高い業種の求人をチェックする
フリーターから正社員を目指す場合、採用の可能性が高い業種の求人をチェックするのもおすすめです。未経験歓迎の求人や人手不足の業界は、採用されやすい傾向にあります。自分の適性と合う業界がないか確認してみましょう。
営業職
営業職は未経験者を採用している会社が多い傾向にあり、フリーターからも目指しやすい職種です。特に必要な資格はなく、働きながらスキルを身につければ問題ありません。コミュニケーションスキルを持っている人は仕事に活かせるでしょう。
営業の仕事については「営業って何をする職種?求められるスキルや向いているタイプを紹介」のコラムもご一読ください。
介護・福祉職
介護・福祉職は人手不足の業界です。そのため、求人数が多く採用されやすい傾向にあります。未経験からでも仕事ができるうえ、働きながら資格を取得することも可能です。少子高齢化に伴って今後ニーズが増えていく業界のため、失業のリスクが少ないメリットもあるでしょう。
介護の仕事については「ニートから介護職に挑戦できる?就職方法と業務内容」で詳しい就職方法や業務内容を紹介しています。
工場勤務
工場勤務は経験やスキルがなくても就職が可能なため、未経験から正社員になりたい人におすすめです。単純作業や体力が必要な仕事があるので、コツコツ仕事をしたい人や体力に自信がある人が向いています。
工場勤務の仕事については「工場勤務がおすすめな理由とは?製造業の職種名一覧と働くメリットをご紹介」も参考にしてみてください。
飲食業
飲食業も人手不足の業界なため、求人が多く就職しやすい傾向にあります。また、フリーターとして飲食店に勤務していた場合、経験が活かせるメリットも。求人数が多いため、自分の希望に合った求人が見つかりやすいでしょう。
飲食業については「ニートから飲食業で正社員になるには?就職のポイント」のコラムも参考にしてください。就職を成功させるポイントが解説されています。
運送業
運送業も人手不足の業界です。免許は必要ですが、特別な経験やスキルがなくても応募できます。運送業は雇用形態が幅広いため、アルバイトや契約社員として経験を積んでから正社員になる方法も。運送業については「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」も参考にしてみてください。
不採用でも落ち込み過ぎない
就活を開始すると、結果がでなくて落ち込んでしまうこともあるでしょう。しかし、落ち込み過ぎずに次に活かすことが大切です。経験やスキルを重視する採用を行っている会社だった場合、フリーターは不利になりやすい傾向があります。会社が求める人材に合わなかっただけと割り切り、次に進みましょう。
フリーター男性が正社員に就職する方法は?
フリーター男性が正社員に就職する方法
就活にもさまざまな方法があります。フリーター男性におすすめの就活方法を紹介するので、参考にしてみてください。自分に合った方法を選んで、就活を成功させましょう。
求人サイトやアプリを利用する
求人サイトやアプリを利用して求人を探す方法があります。未経験OKの求人を絞り込んで探すこともでき、豊富な求人から自分に合った求人を探すことが可能です。気になる求人があったらそのまま応募することもでき、手軽に利用できるメリットがあります。
アルバイト先の正社員登用制度を利用する
現在勤務している会社で正社員登用制度を設けている場合、そのまま正社員としての勤務を希望する方法があります。正社員登用制度とは、アルバイトや契約社員などの非正規雇用の労働者を企業が正社員として登用する制度です。会社によって基準や条件があるため、確認してみましょう。
正社員登用制度について詳しく知りたい方は、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムもご覧ください。
ハローワークなど公的機関を利用する
ハローワークを利用するのも一つの方法です。ハローワークは施設内のパソコンから自分に合った求人検索ができます。希望すれば、書類の書き方や面接の練習に対応してもらえることも。ハローワークの使い方については「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」のコラムをご覧ください。
就職エージェントを利用する
民間の就職支援機関である就職エージェントを利用する方法もあります。就職エージェントは求人の紹介だけでなく、書類作成や面接対策もサポートしてもらえます。就活の進め方が分からない人や自分に合った仕事が分からない人も、スムーズに就職活動を進められるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。