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既卒は人生の終わりって本当?ニート・フリーターから就職するコツを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 既卒を採用する企業は多いため「終わり」ではない
- 既卒が「終わり」といわれるのは新卒に比べると就活が難航する傾向があるから
- 既卒から正社員就職を目指すなら、企業が抱くイメージを把握して払拭できる対策が必要
- 「既卒=終わり」のイメージを払拭するには、自己分析や企業研究をしっかり行う
「既卒=終わり」と聞いて不安に感じる方もいるようですが、既卒も正しい就活方法を学べば正社員に就職することは可能です。また、大学卒業後3年以内であれば新卒で採用してもらえる可能性があります。このコラムでは既卒が正社員に就職するためのポイントや「既卒=終わり」のイメージを払拭する方法を解説。正しい就活方法を学び、社会人への一歩を踏み出しましょう。
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「既卒は人生終わり」というのは誤り!
「既卒になったら人生終わり」ということはなく、就職することは十分可能です。令和5年8月に発表された厚生労働省の「労働経済動向調査」によると、新規学卒者の採用枠で既卒者が応募可能だった事業所の割合は調査産業計で70%となっており、そのうち採用に至ったのは38%との結果が出ています。
既卒者は応募可能だった | 採用に至った | |
---|---|---|
調査産業計 | 70 | 38 |
建設業 | 74 | 30 |
製造業 | 61 | 34 |
情報通信業 | 73 | 53 |
運輸業・郵便業 | 59 | 40 |
卸売業・小売業 | 72 | 33 |
金融業・保険業 | 78 | 28 |
不動産業・物品賃貸業 | 57 | 33 |
学術研究・専門/技術サービス業 | 66 | 43 |
宿泊業・飲食サービス業 | 82 | 49 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 78 | 24 |
医療 | 85 | 46 |
サービス業(他に分類されないもの) | 56 | 32 |
引用:厚生労働省「労働経済動向調査(2022年8月)の概況(p14‐表14)」
そのため、一部の企業を除き既卒を理由に就活が不利になるとは限りません。日本では少子高齢化の影響により人手不足が慢性化している業界も多く、若手人材である既卒を積極的に採用している企業も増えているようです。
就活における既卒の強みが知りたい方は、「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」をご覧ください。既卒の就活方法について詳しく解説しています。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和5年8月)の概況
既卒も卒業後3年以内なら新卒扱いになる可能性がある
厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」によると、「青少年雇用機会確保指針」の改正に伴い、卒業から3年以内は新卒枠で募集をするよう企業に呼びかけました。
卒業から3年以内であれば新卒扱いされる機会が増えるため、既卒者が就職しやすくなったといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
【事業者の皆さまへ】卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!
既卒・第二新卒を採用したい企業もある
既卒・第二新卒は社会人経験が短いため、新しい環境になっても柔軟に対応し、新しい業務を吸収しやすい印象がもたれています。そのため、社会人経験が長い方より、社会人経験が短い既卒・第二新卒を採用したいと考える企業があるようです。
求人募集を確認する際は、「未経験者歓迎」「既卒・第二新卒歓迎」などの記載に注目しましょう。
正社員以外にも充実した働き方がある
雇用形態は正社員だけではなく、契約社員や派遣社員、業務委託、アルバイト、フリーランスなどさまざまな働き方があります。就職することで安定した生活をしやすくなりますが、自分に合った働き方が実現できる雇用形態を見つけることが大切です。
「長く続けられるか不安なためまずは短期間で働きたい」「家庭と両立するために勤務時間を調整したい」など、自分の理想の働き方を整理してみましょう。
既卒で公務員は目指せる?
職歴がない場合も、既卒から公務員を目指すことは可能です。また、公務員は福利厚生や手当が充実しており、社会的信用度も高いため人気のある職業といえます。既卒から公務員を目指す場合、一般企業で働いている社会人に比べ、勉強する時間が取りやすいため集中して試験対策を行えるでしょう。
既卒から公務員を目指したい方は「既卒だと公務員就職は厳しい?試験の概要や職歴なしで合格するコツを解説!」のコラムで詳しい内容を紹介しているので、ぜひご覧ください。
そもそも既卒とは?
「既卒」とは、大学や大学院、短大、専門学校、高校などを卒業したあとに就職せず、社会人経験が一度もない方のことです。卒業後アルバイトをしながら就職活動を続けている人も既卒に含まれます。
また、既卒と混合しやすい言葉には、「第二新卒」が挙げられるでしょう。第二新卒は、大学卒業後に一度就職し、その後退職した方のことを指します。
既卒と第二新卒の違いは、大学卒業後に就職したか、していないかの違いです。
既卒は終わりといわれる4つの理由
既卒は新卒より応募できる求人数が少ない傾向にあり、「採用してもすぐに辞めてしまうのでは」と懸念されていることから、実際は違っていても「既卒は終わり」というイメージをもたれることがあるようです。ここでは、「既卒は終わり」といわれる理由を解説します。
1.既卒は新卒より応募できる求人数が少ない傾向にある
既卒は新卒と比較したときに、就職率が大きく下がる傾向にあります。厚生労働省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」によると、現役大学生の就職率は98.1%となっています。
前述のとおり、既卒者が新卒採用枠で応募可能な70%の企業のうち、採用に至った割合は38%程度です。このことから、既卒者は新卒者に比べて就職が難しいといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)
2.「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」と思われる
既卒は「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」と企業から懸念される傾向があります。新卒時に就職活動をしなかったことや社会人経験がないことから、「就業意欲が低い」と思われやすいためです。
そのため、既卒の方は新卒採用時以上に自己分析や企業分析に時間を掛け、仕事に対する熱意や自分の強みを十分に確認してから就活に臨むことが重要になるでしょう。
3.「何か問題のある人物ではないか」と懸念される
新卒時に就職をしなかった既卒に対し、「何か問題のある人物ではないか」と懸念する企業もあります。特に、大学卒業後にニートとなっていた方は、コミュニケーション能力を不安視されやすいでしょう。どのような仕事であっても、最低限のコミュニケーションは必要です。
「どうしても人と話すのが苦手で、コミュニケーション能力が心配」という方は、就活と並行して人と積極的に関わるよう練習をするのがおすすめ。コミュニケーションスキルを高め、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」という好印象を与えられれば、採用の可能性が高まるでしょう。
コミュニケーション能力を高めたい方は、「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」のコラムもあわせてご一読ください。
4.「ビジネスマナーが身についていないのでは?」と思われる
既卒は社会人としての経験がないので、基本的なマナーやビジネススキル不足も懸念されがちです。新卒時の就活もビジネスマナーや基本スキルは重視されるので、「既卒だから身についてなくて当たり前」と考えず、社会人としての基本的なマナーを身につけておきましょう。
既卒のまま就職しないリスク
既卒者は卒業から期間が経つほど、正社員就職が難しくなる傾向が見られます。ここでは、既卒のまま就職しないデメリットについてまとめたので、確認していきましょう。
空白期間が長くなるほど就職率が下がる
既卒の方は卒業から時間が経つほど、就職率が下がる傾向があります。既卒の期間が3年を超えてくると、新卒扱いでの採用枠に応募するのが難しくなり、中途採用枠で応募することになるためです。
中途採用では社会人未経験の既卒者だけでなく、経験やスキルが豊富な転職者もいるので、競争率は高くなります。
「既卒で空白期間があっても就活に影響はないの?面接対応の仕方も解説!」のコラムでは、面接で空白期間について聞かれた際の答え方を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
空白期間とは?
空白期間とは、学生でなくなってから就職していない期間のことです。卒業後以外にも一度就職し、その会社を退職して次の就職までに空いた期間が空白期間に該当します。空白期間が生じる理由は人によって異なりますが、空白期間中に何をしたかによって就職活動での評価に影響する可能性も。面接で質問された際に明確な理由を答えられるように準備をしておきましょう。
就職活動で年齢に応じたスキルを求められるようになる
転職市場では年齢が上がれば上がるほど、年齢に応じた専門性やマネジメント経験が求められるようになり、採用基準が上がります。そのため、既卒といえる卒業後3年程度の期間を過ぎてから就職しようとしても、なかなか採用につながらないようです。
そのため既卒の方は、できるだけ年齢が若いうちに就職活動をしたほうが良いでしょう。
「既卒=終わり」の印象を回避!就職を成功させる4つのコツ
既卒が就職をスムーズに行うためには、自己分析や企業分析・業界分析など、入念な準備が必要です。ここでは、具体的な方法を見ていきましょう。
1.自己分析や業界・企業研究をする
既卒の方がスムーズに就職活動を行うためにも、まずは自己分析を行い、自分に合った業界や企業を見つけることが重要です。自分と合った業界や企業を見つけることで、入社してからギャップも少なく長期的に働けるでしょう。
また、業界・企業研究も入念に行うことが大切です。同じ業界や職種でも企業によって全く違う方針であったり、仕事の進め方も違ったりします。自分とマッチした企業を探し、就職活動を行いましょう。
企業研究のやり方が知りたい方は、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムで企業研究のやり方を紹介しているので、参考にしてみてください。
2.面接対策をする
面接対策では、応募書類で書いた内容をより詳しく説明できるように、意識して練習することがポイントです。また、面接官に何を聞かれるかをあらかじめ考え、どのように答えるか準備しておくと本番で落ち着いて答えられるでしょう。
本番を想定した面接対策をする
新卒時に面接を経験したことがない方は、本番を想定して面接練習をしておきましょう。既卒の就活が上手くいかないのは、面接練習が足りていない可能性があります。選考が進むにつれ緊張感が高まるため、自然に受け答えができるようになるように練習しておきましょう。
3.就活に関する情報を得る
既卒からの就職活動を成功させるために、求人サイトを確認したり企業のWebサイトをチェックしたりして、情報を集めましょう。自分の希望条件を入力して求人サイトで検索すると、より自分の理想に近い働き方を見つけられます。
また、企業のWebサイトを確認すると企業が求める人物像が分かるため、面接で自己アピールする際に役立つでしょう。
4.資格取得のために勉強する
就職活動をしながら資格を取得するのもおすすめです。資格があると、専門性が高い職種にも挑戦できます。また、面接で空白期間について聞かれた際に、「資格取得のために勉強していた」と説明すると、面接官にポジティブな印象を与えられるでしょう。
既卒から正社員になるための5つのポイント
既卒の方が正社員就職を叶えるには、できるだけ早く就活を始めることが大切です。また、既卒になると経歴上の空白期間が生じてしまうため、空白期間に何をしていたか説明できるように準備もしておきましょう。
1.なるべく早く就活を始める
既卒の方が就職するには、できるだけ早めに就活を行うことが重要です。既卒が新卒扱いとなる3年間は、意外とあっという間に過ぎてしまいます。さらに、既卒2年目・3年目になると、新卒者はある程度社会人経験を積み、専門性やスキルを身につけているため、就活で不利になりがちです。
新卒者との差が開いてしまう前に、できるだけ早めに就活をスタートさせることが大事なポイントといえます。
2.空白期間に何をしていたか説明できるようにする
既卒者が就活を成功させるには、空白期間をしっかりと説明できるようにしておきましょう。既卒の場合、卒業後から就職するまでの空白期間があります。その期間中に何をしていたのかという質問は、企業側からされる可能性が高いといえるでしょう。空白期間中に以下のような経験があれば、アピールするのがおすすめです。
留学経験
卒業後に留学をしていた場合、年数や活動内容について詳しく語るのがポイントです。また、留学で学んだことや語学力をアピールできます。
「卒業後に留学をした場合は新卒扱いになる?就活への影響やデメリットを解説!」のコラムでは、留学経験のある既卒者に向けてアピール方法を説明しているので、あわせてご一読ください。
アルバイト経験
内定がもらえないまま卒業を迎えたり、自分のやりたい仕事が決められなかったりした方のなかには、アルバイトをしながら就活をしている人もいます。アルバイト経験がある方は、身につけた知識や能力をアピールすると良いでしょう。
資格取得への挑戦
卒業後に資格取得のための時間を過ごしていた場合は、取得した資格や目指していた資格などをアピールして、既卒でいた理由を伝えましょう。資格取得に臨んでいる方のなかには、公務員試験や税理士、公認会計士など資格浪人をして取得を目指している場合もあるようです。
ほかにも既卒になった背景には、病気の治療期間や家族の介護といった理由もあるでしょう。どのような理由であっても、既卒となった背景は聞かれる可能性が高いため、面接前にしっかりと内容をまとめておくことが大切です。
3.就活の軸を明確にする
既卒から正社員へ就職するためには、就活の軸を決めることが大切です。就活の軸とは、就活において自分が大切にする事柄のこと。就活の軸がはっきりとしていれば、仕事選びの基準も明確になるため、ミスマッチを起こしにくくなるでしょう。
「就活の軸がよく分からない…」という方は、「就活の軸とは?大切な理由と答え方の例文を紹介」を参考に考えてみてください。
4.アルバイトや紹介予定派遣から正社員を目指す
現在アルバイトや派遣で働いている既卒の方は、勤務先で正社員を目指す方法もあります。正社員登用制度がある企業であれば、アルバイトから正社員へのステップアップが期待できるでしょう。また、紹介予定派遣は、派遣先の企業と派遣者が直接雇用契約を結ぶことを指します。
今の仕事で正社員になりたい方や、正規採用の前に仕事を経験したい方は、このような制度を活用するのも良いでしょう。
5.人材不足の業界を狙う
既卒の方は人材不足の業界を狙うことで、正社員へ就職できる可能性が高まります。なぜなら、人材不足の業界は、既卒や新卒問わず仕事に意欲のある人材を確保したいからです。
特に、IT業界は人材不足に悩まされています。建設や運輸、医療業界なども、この先さらに需要が高まっていくでしょう。「人手不足の業界とは?原因を考察するとともにメリット・デメリットも解説」も参考にして、自分の強みやスキルを活用できる業界を探してみましょう。
既卒は人生の終わりではない!活用できるツール
就職活動をスムーズに進めるためには、既卒者向け求人サイトやハローワークの活用がおすすめです。ここでは、既卒者が活用できるツールを解説します。
既卒者向け求人サイト
既卒者向けの求人サイトでは、「既卒者歓迎」企業の求人が多く掲載されているためおすすめです。「既卒者を採用している企業なのか」「既卒者を歓迎している企業なのか」詳しく知りたい方は、既卒者向け求人サイトを活用すると良いでしょう。既卒者向け求人サイトを活用すると、既卒者を採用したいと考えている企業のなかから、自分に合った企業が見つけられます。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。