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内定を保留できる期間は?依頼する際の伝え方のポイントや例文を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 内定を一定期間保留する理由には、他社の選考待ちや進路への迷いなどが挙げられる
- 内定を保留できる期間は1週間程度が基本
- 内定保留の期間をもらう際の理由は入社意欲を示すものがおすすめ
- 内定保留中の期間も企業とコミュニケーションをとって誠意を伝える
「内定保留できる期間はどれくらい?」「内定を保留したいけどやり方が分からない」と悩む人もいるでしょう。内定を保留できる期間は1週間程度で、電話やメールで採用担当者に伝える必要があります。
このコラムでは、企業に誠意が伝わる内定保留のやり方や、実際に依頼するときの電話・メールの例文もご紹介しているので、内定保留を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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内定は保留可能?
就職・転職活動時の内定保留は、基本的に可能な傾向にあるようです。しかし、企業の採用状況や内定獲得の時期によっては、対応が異なる場合があります。就活や転職で内定をもらったものの保留を検討している方は、詳細な期間を応募企業に確認する必要があるでしょう。
内定保留ができないと言われることはある?
「急募」の求人のように、採用を急いでいる企業では保留が難しい可能性があります。どうしても保留にして入社を検討したい場合は、応募先企業と相談しましょう。
内定を承諾後に辞退する行為は企業に迷惑を掛ける可能性が高いので、保留が難しそうな求人は「内定を承諾するか辞退するか」をよく考えておくことが重要です。
内定を保留できる期間はどのくらい?
採用を決めた人が内定を辞退した場合、企業は新たに人材を探して確保しなければいけないため、内定を保留できる期限を定めている場合があります。以下では、内定を保留できる期間についてまとめました。
就職・転職に関わらず内定保留できる期間は1週間程度
内定保留できる期間の目安は、就職・転職に関わらず1週間程度が一般的です。
企業に相談して1週間以上待ってもらえる可能性もありますが、1ヶ月以上返事を待ってもらうのは難しいと認識しておきましょう。
大学生の場合は内定を獲得した時期によって異なる
新卒時や大学在学中に内定を得た場合は、時期によって保留期間の目安が異なるので注意が必要です。余裕がある大学3年生であれば、1ヶ月程度待ってもらえる可能性もあります。大学4年生の場合は、選考解禁から月日が経つほど内定を保留できる期間が短くなるので注意が必要です。
以下で時期別の保留期間を紹介するので、指標として参考にしてください。
大学3年時(~3月)は1~2ヶ月程度
大学3年生で内定を獲得した場合、企業や状況によっては、比較的長期間内定を保留できる可能性があります。優秀な人材を獲得するために就活解禁前の3月以前に選考を実施する企業も多く、内定を出した応募者が辞退をすることも想定しているためです。
採用を急いでいる企業でなければ、「大手企業の内定が出る6月頃まで」待ってもらえるかもしれません。
大学4年時(4~5月)は2週間ほど
大学4年生の4~5月に内定を獲得した場合は、保留の目安が2週間ほどとなっています。この時期であれば、1週間よりも長い2週間の保留期間を了承してもらいやすいようです。大学3年時と同様に、6月に内定を出す大手企業の連絡を待ちたい場合は、長期保留になる謝罪と感謝を伝えましょう。
大学4年時(6~7月)は1週間ほど
大学4年の6~7月は、多くの企業が内定を出す時期です。10月以降に開催する内定式に備えるため、内定保留の期間は1週間ほどといわれています。
複数の求人に申し込んでいると、内定が出たあとにほかの企業の選考が入ることもあるでしょう。企業によっては内定承諾の時期を定めており、期限を過ぎると内定辞退と捉えられてしまいます。どうしても進みたい選考がある場合は、内定通知後すぐに担当者へ保留の連絡をするようにしてください。
大学4年時(8~9月)は1週間以内
大学4年生の8~9月の内定保留期間は、1週間以内が目安です。企業側も採用人数の上限を考慮したうえで、「あと数人採用したい」といった調整を行う時期といえます。内定保留期間が長期になると企業の採用活動が滞り、ほかの応募者にも迷惑がかかることになるため、遅くとも1週間以内に決断することが必要です。
大学4年時(10月以降)は3日以内
大学4年生の10月以降に内定をもらった場合、保留期間は長くて3日以内といえるでしょう。選考も落ち着いてくる時期のため、企業側は承諾を前提として内定を出す傾向にあります。また、内定式や入社準備に向けて、入社する人数を把握したいと考えるため、保留できる期間は短くなるでしょう。
内定保留をする際に考えられるリスク
就職・転職活動時に内定保留をするリスクには、「入社への熱意を懸念される」「不誠実な対応だと担当者の印象ダウンにつながる」「内定取り消しにつながる可能性がある」などが挙げられるでしょう。それぞれの内容を以下で詳しく解説します。
入社への熱意を懸念される
内定保留をすると、入社への熱意を懸念される恐れがあります。たとえば、面接時に「内定をいただけたら、御社に入社します」と回答していた場合、発言に矛盾が生じ、採用担当者から「志望度が低いのでは」と不信感をもたれる場合があるでしょう。
不誠実な対応は担当者からの印象ダウンにつながる
内定保留を依頼する際に、理由を曖昧にしたり、連絡が遅れたりといった不誠実な対応をすると、採用担当者からの印象ダウンにつながるでしょう。就活時の印象は、入社後の評価や配属にも影響するため、マナーを守ったうえで誠意をもって対応するのが大切です。
内定取り消しにつながる可能性がある
内定保留をお願いすることで、内定取り消しにつながるリスクも考えられるでしょう。企業は毎年の採用スケジュールや上限人数に沿って採用活動を行っており、内定を出す数や入社する人数などを計算して選考を進めます。そのため、内定を保留にされると応募者の入社の判断ができません。場合によっては、企業が必要な人数をそろえるために保留となっている内定を取り消し、新たに採用活動を始める可能性も考えられるでしょう。
内定を保留する人によくある6つの理由
選考を受けた企業から内定が出ても、「第一志望の選考結果を待っている」「他社と比較して迷っている」といった理由から、「返事を待って欲しい」と考える人もいます。以下では、内定保留をする人によくある6つの理由をまとめました。
内定を保留する人によくある理由
- 第一志望の選考結果を待っている
- 他社からも内定が出て迷っている
- 不安なので考える時間が欲しい
- 違う企業や業界も見てみたい
- 家族の意見を聞きたい
- 留学や進学などの進路も検討している
1.第一志望の選考結果を待っている
内定を保留する理由として、第一希望の選考結果を待っていることが挙げられます。就職活動や転職活動をする際は、第一志望の企業だけでなく、複数の企業を受けるのが一般的です。第一志望の結果が出ていない状態で、ほかの企業から内定が出た場合、すぐに返事ができないこともあるでしょう。
2.他社からも内定が出て迷っている
複数企業から内定が出て、どの企業の内定を受けるか迷っている場合も、内定保留を依頼する理由になります。志望順位を決めずに選考を受けていた人や、志望度が同じくらいの企業を受けた人に起こりやすい状況です。
3.不安があり考える時間が欲しい
内定が出たものの、そのまま入社を決めるのは不安があり、考える時間が欲しくて保留を依頼する人もいるようです。
たとえば、20代が応募先企業で定年まで働くことを想定した場合、40年ほど勤務することになります。入社後のミスマッチや将来的なキャリアを考えた際に、不安を抱くことも考えられるでしょう。一度冷静になってゆっくり考える時間を設けるために、内定を保留したいと思うようです。
4.違う企業や業界も見てみたい
違う企業や業界もチェックしておきたいという理由から、内定保留を依頼する場合もあります。業界や企業によって採用活動のスケジュールは異なるため、応募のタイミングによっては、内定をもらった時点から第一業界の選考まで期間が空いてしまうことも。第一志望業界や企業の本選考を受けるために内定の保留を依頼する人もいるようです。
5.家族の意見を聞きたい
自分の意思だけでなく、家族の意見も取り入れたいという理由からその場で返事ができず、内定を保留することもあります。家族が忙しい場合や、遠方に住んでいて直接話したい場合は、すぐに返事をするのが難しいでしょう。また、「家族を養う立場にある」「介護をしている」というように、自分1人の判断で仕事を決められない場合も考えられます。
6.留学や進学などの進路も検討している
在学中の新卒では、卒業後に就職するか、留学や大学院に進学するかというように、進路で迷って内定をすぐに承諾できないこともあります。多くの企業は学校の卒業を前提として内定を出すため、留学した場合や大学院へ進学した場合は、入社を諦めなければいけません。このような理由から、慎重に考えるために内定を保留することもあるようです。
内定保留は納得するまで就職先を選べるメリットがある
内定保留は、納得するまで就職先を選べるメリットがあります。返事を急ぐあまり、ほかの企業ときちんと比較できなかった場合は後悔や未練が残ってしまうことも。もちろん内定保留期間を考慮して企業に迷惑をかけないようにする必要はありますが、後悔のないよう就職先を選ぶことが可能です。
内定保留を一定期間お願いするときの9つのポイント
内定保留にはリスクも伴いますが、状況によってはやむを得ない場合もあります。以下では、内定保留の際に評価を下げないためのコツを解説するので、丁寧な対応で印象アップを図りましょう。
1.ビジネスマナーを意識する
内定保留の連絡をする際は、ビジネスマナーを意識しましょう。言葉遣いや正しい敬語、電話で連絡する場合は掛ける時間帯など、企業に失礼がないよう気を配ることが大切です。
ビジネスマナーや敬語の使い方については、「メールで敬語を正しく使うには?気をつけるポイントを解説」のコラムも参考にしてみてください。
2.保留を決めたら早めに電話で連絡する
保留を決めたら、できるだけ早く企業に連絡しましょう。内定の承諾期限まで時間がある場合も、保留すると決めた時点ですぐに申し出ることが大切です。企業側がほかの候補者を待たせている場合も考えられるので、相手に配慮して行動するように心がけましょう。
3.自分から内定保留の期限を提示する
内定保留をお願いするときは、自分で期限を提示するのが基本です。伝え方としては、「△月△日まで返事を待っていただくことは可能でしょうか?」というように尋ねましょう。企業側に対し、「内定保留してもらって当たり前」という態度を出すのは厳禁です。
保留期間はできるだけ短めにする
内定保留の期間は、できるだけ短めにするのもポイントです。内定を保留にすることは、企業に少なからず迷惑をかけている状況のため、必要以上に期間を伸ばさないようにしましょう。
4.保留の理由は分かりやすくポジティブに伝える
内定保留の理由は、分かりやすくポジティブに伝えましょう。理由を正直に話して企業に対する誠意を示すことは大切ですが、「第一志望の選考結果を待ちたい」とストレートな言い方をすると印象が悪くなる可能性があります。内定保留をお願いするときは、「他社の結果を踏まえて慎重に考える時間をもちたい」というように、伝え方を工夫しましょう。
5.入社意欲があることを示す
内定保留をお願いするときは、入社意欲を示すことを忘れないようにしましょう。内定保留は、採用担当者に「入社意欲が低い」という印象を与える可能性があります。そのため、やむを得ない理由で内定を保留にするものの、入社したい気持ちはあることを示しましょう。
第一志望の結果を待つうえで内定保留をするときは、「御社には魅力を感じているが、しっかりと比較して自分が納得できる就職・転職にしたい」というニュアンスをもたせると効果的です。
6.面接での発言と整合性をもたせる
内定保留を伝える際には、面接での発言と矛盾した内容にならないように注意しましょう。面接での発言と内定保留の理由に整合性がとれていないと、企業からの信頼性が低くなる恐れがあります。
たとえば、面接で「御社が第一志望です」と伝えたにもかかわらず、内定保留の理由が「他社の選考結果を待ちたい」では矛盾が生じるでしょう。面接後にほかの企業が第一志望に変わったという場合もありますが、就職活動の場では一貫性のある内容を伝えることが大切です。
7.小まめに企業へ状況報告をする
内定の保留期間中は、企業側へ定期的に自分の状況を連絡しましょう。内定保留をお願いしたきり連絡が途絶えると、企業は「今はどういう状況になっているのか?」と心配になってしまいます。
企業への連絡は、「△日に他社の結果が出る予定です」「明日家族と話し合う予定です」と具体性のある報告をし、結果が出たら改めて連絡する旨を伝えましょう。また、「他社の最終面接を前倒しにしてもらいました」というように、保留期間を短縮するために努力をしたことを示すと好印象です。
8.応募企業に疑問がある場合は質問する
応募企業の仕事内容や働き方に疑問があって内定を承諾できないときは、不明点を質問して自分から疑問を解消しましょう。企業に相談することで、面談や職場見学の機会を設けてもらえる可能性があります。この場合も、内定の回答期限に余裕をもって企業に連絡するのがポイントです。
9.電話とメールで連絡をする
内定保留を依頼する際には、電話とメールを活用しましょう。
電話は要件をすぐに伝えられるだけでなく、言葉遣いや声のトーンで誠意を伝えられるメリットがあります。相手が電話に出られない状況でなかなか連絡が取れない場合は、メールも送っておくと、担当者が要件を確認しやすくなるでしょう。
内定保留を電話で依頼する際の伝え方
この項では、内定保留を電話で依頼するときのマナーと具体的な会話例をご紹介します。内定保留の連絡をする前に、ポイントを確認しておきましょう。
営業時間内に電話する
企業の担当者に連絡するときは、営業時間内に電話しましょう。始業直後や退勤直前の忙しい時間帯や、席を外している社員が多い昼休み、休日明けで忙しい月曜の午前中などの連絡は避けるのがマナーです。企業に電話をかけるうえで望ましい時間帯については、「企業へ電話をかけても良い時間帯はいつ?知っておきたいマナーと注意点」でまとめているので、あわせてご覧ください。
電波状態の良い静かな場所を選ぶ
「途中で電話が途切れる」「騒音で声が聞き取れない」といった事態を防ぐため、電波状態が良い静かな場所で電話をかけましょう。繁華街や駅のホームのように、賑やかな場所での電話は避けるようにしてください。
用件を述べる前に相手の都合を聞く
企業に電話をするときは、用件を述べる前に「ただ今お時間よろしいでしょうか?」と相手の都合を確認しましょう。必要以上に相手に時間をとらせないよう、用件は簡潔に伝えることが大切です。電話が苦手な人は、あらかじめ話の流れをメモにまとめておきましょう。
電話で一定期間内定保留を依頼するときの会話例
電話で内定保留をお願いする場合は、以下のように伝えるのがおすすめです。
お世話になっております。✕✕と申します。先日は内定のご連絡をいただきありがとうございます。高い評価をいただいたことを大変嬉しく思っております。
お返事についてのご相談なのですが、△月△日まで待っていただくことは可能でしょうか?
両親が仕事の詳しい内容を聞きたいと申しており、帰省して直接話をしたいためです。私としては、できれば両親に納得してもらってから御社で働きたいと思っています。
勝手なお願いで恐縮ですが、お時間をいただいてからお返事させていただけないでしょうか。
上記はあくまでも例のため、自分の状況や伝えたい内容に合わせて簡潔に内定保留の旨を伝えられるようにしましょう。
内定保留をメールで依頼する際の伝え方
以下では、内定保留をメールで依頼するときのマナーと例文をご紹介します。メールは相手がすぐに確認できないこともあるので、送信後にタイミングをみて電話をするとより丁寧です。
本文がひと目で分かる件名をつける
ビジネスメールのマナーとして、本文の内容がひと目で分かる件名をつけます。具体的には、「内定保留のご相談」というように、内定保留の依頼であると判断しやすい内容にしましょう。
宛先は省略せずに書く
内定保留のメールを送るときは、企業名や部署名は省略せず、正式名称で書くのがマナーです。たとえば、「株式会社」を「(株)」というように、宛先を省略しないように注意しましょう。企業の担当者の個人名が分からないときは、「採用ご担当者様」としても問題ありません。
企業とメールでやりとりする場合のマナーについては、「企業メールへの返信マナーを解説!時間や日程調整を伝える際の例文も紹介」でまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
用件は簡潔にまとめる
企業宛にメールを送るときは、用件を分かりやすく簡潔にまとめましょう。本文は結論から述べ、次に具体的な理由を説明すると、相手に話が伝わりやすくなります。文章が長くなる場合は改行して読みやすくするなど、レイアウトにも気を配りましょう。
謝罪の姿勢を忘れない
内定保留の連絡をする際は「内定を保留してもらうのは当たり前」という姿勢は避けるようにしましょう。企業にも採用スケジュールがあるため、影響を与えるかもしれないという謝罪の気持ちで連絡をするのがマナーです。また、内定保留を承諾してもらえた場合は、対応してもらえることに対しての感謝を忘れないようにしましょう。
誤字に気をつける
メールの文章には誤字脱字がないよう注意し、送信前には再度見直すことが大切です。内定保留をこちらからお願いするメールのため、より一層丁寧に書かなくてはなりません。文章のミスや誤字脱字があると粗雑な印象を与えてしまい、採用担当者に「誠意がない」と思われる恐れがあるでしょう。
メールで内定の保留期間をもらうときの例文
メールで内定保留を依頼する場合の例文は、以下の以下のとおりです。
件名:内定保留のご相談(畑楽太郎)
△△株式会社
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。畑楽太郎と申します。
この度は内定のご連絡をいただき誠にありがとうございます。
すぐにお返事させていただきたいのですが、選考結果を待っている企業があり、
その結果が✕月✕日に分かる予定です。
身勝手なお願いで大変恐縮なのですが、✕月✕日までお返事を待っていただくことは可能でしょうか。
貴社への入社を検討しておりますが、納得したうえでお返事をしたいと考えております。
ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
畑楽太郎
電話:080-0000-0000
メール:▲▲▲@▲▲.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
例文を参考に、自分なりの言葉で企業側に誠意を伝えられるようにしましょう。
内定保留で考えられるトラブルと対処法
限定的な状況ではありますが、内定保留をすると、内定の取り消しやオワハラといったトラブルが生じる可能性もゼロではありません。下記で想定されるトラブルと対処法を解説するので、参考にしてみてください。
企業からオワハラを受けた場合
内定保留を伝えた場合に考えられるトラブルとしては、企業からのオワハラも考えられます。オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略で、内定を出した相手に就職を早く終えるよう迫る行為のことです。このような行為を受けた場合は、その企業への入社を慎重に考える必要があります。
対処法
企業からオワハラを受けた場合は、「内定を辞退する」「キャリアセンターや労働相談情報センターといった機関に相談する」などの行動がおすすめです。オワハラを踏まえたうえで入社したい気持ちがある場合は、然るべき機関や周囲の人に相談したうえで検討するのが望ましいでしょう。
オワハラを受けたときの対処法は「オワハラを受けたときの対処法とは?内定を辞退するの際の注意点」のコラムでも解説しているので、チェックしてみてください。
内定取り消しをされた場合
内定保留した場合、「志望度が低い」と捉えられ、そのまま内定取り消しになるリスクもあります。内定を辞退するリスクが高い人材よりも、ほかに有力な応募者がいれば、企業はそちらを選ぶ可能性が高いでしょう。内定保留が可能だとしても、内定を取り消されるリスクも念頭に置いておく必要があります。
対処法
企業から内定の取り消しをされた場合は、その理由が納得できるものかどうか失礼がないよう確認してみましょう。不当な理由で内定を取り消された場合は、都道府県労働局や弁護士に相談するのも手です。
内定の保留期間をもらうときの注意点
企業から内定の保留期間をもらう際は、失礼がないよう対応する必要があります。以下で解説する注意点を踏まえ、誠意をもった対応を心がけましょう。
応募先への連絡なしに独断で保留しない
応募先の企業に連絡をせず、独断で内定を保留するのは避けましょう。連絡なしに独断で内定の保留をした場合、内定を辞退しているように見られる恐れもあります。どのような理由であれ、内定を保留したい場合は企業に連絡を入れることが大切です。
採用担当者へ不誠実な対応をしない
「内定保留の理由を明確に伝えない」「連絡を引き延ばす」というように、採用担当者への不誠実な対応はしないように心がけましょう。誠意のない対応は担当者に悪印象を与えるうえ、入社後の人事評価や配属にも影響を与える可能性があります。
内定を承諾したあとの辞退は避ける
保留期間の有無にかかわらず、内定を承諾したあとに辞退するのは避けましょう。企業に伝えた内定保留の期間内に判断できないときに、一度内定を承諾して違う企業に入社するのはマナー違反です。企業は応募者の内定承諾を受けて入社手続きや準備を始めるため、承諾後に内定辞退をすると迷惑がかかります。内定承諾後の辞退は、企業側から損害賠償で提訴される恐れもあるため注意が必要です。
どうしても内定承諾について判断できない場合は、理由を伝えたうえで内定保留期間を延長してもらえるか確認してみましょう。
内定保留を延長したい場合はどうすればいい?
内定保留の期限を延長したい場合も、ビジネスマナーを守ったうえで電話とメールで連絡しましょう。内定保留を延長したい理由を明確にし、「△月△日まで」と具体的な日にちを伝えます。企業側の負担やマイナスな印象を避けるためにも、あまり期間を延ばし過ぎないよう注意が必要です。
内定の保留期間を経て辞退・承諾するときの心得
内定保留に対応してもらいながら、内定を辞退するのは心苦しいものです。しかし、返事を待つ企業にこれ以上迷惑をかけないためにも、辞退を決めたらしっかりと返事をしましょう。
内定を辞退するとき
内定の辞退を決めた時点で、すぐに企業に連絡しましょう。辞退の際はメールだけではなく、電話でも連絡するのがマナーです。内定保留に対応してもらったことへの感謝を伝えつつ、辞退という結果になってしまったことへの謝罪を述べます。電話では辞退の理由を聞かれることもあるので、説明できるよう準備しておくのが望ましいでしょう。
内定を電話で辞退する場合の会話例
電話で内定を辞退する場合の会話例は、以下のとおりです。
お世話になっております。内定の連絡をいただきました畑楽太郎と申します。人事部の△△様はいらっしゃいますでしょうか?
(人事担当者が出たら)この度は内定のお返事にお時間をいただき、誠にありがとうございます。大変ありがたいお話ですが、内定を辞退させていただきたいと思い、お電話しました。
貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このようなお返事となり大変申し訳ございません。恐縮ではございますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
「内定辞退の理由を伝える方法!失礼にならないためのマナーや注意点を解説」のコラムでは、内定辞退の理由を聞かれたときの答え方を紹介しているので、こちらもあわせてご一読ください。
内定をメールで辞退する場合の例文
内定をメールで辞退する場合は、以下の例を参考に文章を作成しましょう。
件名:内定辞退のご連絡(畑楽太郎)
株式会社✕✕
人事部 △△様
お世話になっております。畑楽太郎です。
この度は勝手な申し出にもかかわらず、回答の保留を承諾していただき誠にありがとうございました。
数日熟考した結果、内定を辞退させていただきたいと考えております。納得するまで就職活動をさせていただけたことを、心より感謝申し上げます。
貴重なお時間をいただいたにも関わらず、このような結果となってしまい、大変申し訳ございません。
今後とも、貴社の更なる発展を心よりお祈り申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
畑楽太郎
電話:080-0000-0000
メール:▲▲▲@▲▲.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
電話で連絡をした際に採用担当者が不在でメールを出す場合は、「先ほどお電話をさせていただきましたが、ご不在のようでしたので、メールをさせていただきました」というように一言添えましょう。
内定を承諾するとき
内定承諾を決めた場合も、いち早く企業に連絡しましょう。その際も返事を待ってもらったことへの感謝を伝えてください。内定を保留にされた企業は、一度は「入社意欲が低いのでは?」と懸念した可能性があるため、感謝とともにしっかりと入社の意志を伝えましょう。
内定を電話で承諾する場合の会話例
電話で内定を承諾する場合の会話例は、以下のとおりです。
お世話になっております。内定の連絡をいただきました畑楽太郎と申します。人事部の△△様はいらっしゃいますでしょうか?
(人事担当者が出たら)この度は内定のご連絡ありがとうございます。熟考した結果、内定をありがたくお受けし、御社へ入社することを決意しました。
勝手な申し出にもかかわらず、回答をお待ちいただき誠にありがとうございました。入社後は1日でも早く御社に貢献できるよう、頑張っていきたいと思いますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
(電話を切る流れになったら)本日はお忙しいなかお時間いただき、ありがとうございました。
電話で内定を承諾する際の会話例については「内定辞退の理由を伝える方法!失礼にならないためのマナーや注意点を解説」のコラムでもまとめているので、こちらもぜひご一読ください。
内定をメールで承諾する場合の例文
内定をメールで承諾する場合は、以下の例を参考に文章を作成しましょう。
件名:内定承諾のご連絡(畑楽太郎)
株式会社✕✕
人事部 △△様
お世話になっております。畑楽太郎です。
この度は勝手な申し出にもかかわらず、回答の保留を承諾していただき誠にありがとうございました。
数日熟考した結果、貴社への入社を決意致しました。納得するまで就職活動をさせていただけたことを、心より感謝申し上げます。
入社後は1日でも早く貴社に貢献できるよう努力していく所存でございます。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
畑楽太郎
電話:080-0000-0000
メール:▲▲▲@▲▲.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
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内定の保留に関するQ&A
ここでは、内定の保留に関するお悩みにQ&A形式でお答えします。企業からの内定の返事に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
内定を一定期間保留したら転職や就職に影響が出る?
きちんとマナーを守ったうえで内定の保留を申し出れば、就職に影響が出る可能性は低いでしょう。内定保留をする際は、「企業にきちんと連絡をする」「早めに回答をする」というように、誠意をもって対応することが大切です。不誠実な対応は後々自身の就活に支障が出る可能性があるので、企業に失礼がないよう心がけましょう。
内定保留の対応については、「内定を待ってもらうにはどうする?メールや電話での対応や保留期間を紹介!」も参考にしてみてください。
新卒も中途も内定を一定期間保留できますか?
新卒採用も中途採用の場合も、内定を保留することは可能です。
新卒の場合、余裕のある3年生であれば数ヶ月待ってもらえることもありますが、4年生になると1週間目安で結論を出す必要があります。中途の場合、期限内に回答を保留することは可能ですが、保留期間の延長は難しいでしょう。内定の保留期間は、このコラムの「内定を保留できる期間はどのくらい?」でも解説しているので、あわせてご参照ください。
内定の保留期間が欲しいけど企業に連絡するのが不安です
内定保留の連絡を、過剰に不安に思う必要はありません。就活では複数の選考を受けるのが一般的であり、企業側も一定の内定保留や辞退があることを想定しています。内定保留を伝える際は、マナーを守ったうえで保留したい理由と期間を伝えましょう。
内定保留を依頼する際に、印象を下げない対応をするためには、このコラムの「内定保留を一定期間お願いするときの9つのポイント」を参考にしてみてください。
早期選考の場合も一定期間内定保留できる?
早期選考の場合も一般的な選考と同じく、内定を保留することは可能です。早期選考の場合でも、内定保留を依頼する際のマナーは変わりません。電話やメールでの伝え方については「内定保留を電話で依頼する際の伝え方」「内定保留をメールで依頼する際の伝え方」を参考にしてみてください。
内定を複数もらった場合はどうしたらいいですか?
内定を複数もらったときは、それぞれの会社のメリットとデメリットを客観的な目線で比較し、承諾を慎重に決めましょう。内定を保留する際は、企業への連絡を忘れないようにします。内定保留の理由は「自分の能力や適性を考えたうえで慎重に検討したい」というように、ポジティブに伝えましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。