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転職時の年収交渉はしてもいい?成功のコツと伝えるタイミング
更新日
この記事のまとめ
- 未経験職種へ転職を考えている場合は、年収交渉はしないほうが無難
- 企業の利益に繋がれば未経験職種へ転職する場合でも年収交渉はできる
- 年収交渉は年収の話題が出たときや面接の最後に切り出す
- 未経験職種への転職の場合は、現状維持の年収交渉がおすすめ
「未経験の職種へ転職する場合、年収交渉ってしてもいいの?」と思っている方もいるでしょう。実際のところ、未経験職種の場合は条件が揃わないと年収交渉は難しいといえます。では、どんな条件が合えば年収交渉ができるのでしょうか?このコラムでは、年収交渉をするタイミングや成功させるためのコツをご紹介します。未経験職種への転職を考えている方や年収交渉を考えている方は、参考にしてみてください。
転職面接で年収交渉はしても良い?
転職の際、働く側の権利の1つとして年収交渉をすることができます。しかし未経験職種へ転職を考えている場合はしないほうが無難といえます。
年収の決め方
企業にもよりますが、転職の場合は「前職の年収」と「転職先の年収テーブル」を参考に年収が決定されます。同年代の社員の年収額や勤続年数が基になるほか、応募者のスキルや経験が加味されるのが一般的なようです。
交渉で年収がアップするわけではない
転職先が未経験の仕事の場合、これまでの経験やスキルが活用できないため年収は前職より低くなるのが一般的です。年齢が若いうちの転職も、即戦力にならないため年収アップは難しい可能性があるでしょう。
一方、業界や業種を変えずに転職する場合は、スキルや経験を活用できるので年収交渉が成功しやすいといわれています。
年収交渉のタイミング
年収交渉は早い段階で切り出すのがおすすめです。この項目では、年収交渉をしても採用担当者にマイナスな印象を持たれにくいタイミングについて解説します。
2次面接以降で交渉するのが一般的
基本的に、1次面接では転職する理由や志望動機、人柄やスキルの確認を目的としています。その段階で年収交渉を行ってしまうと、「転職の目的が年収」など良くない印象を抱かれやすくなるもの。企業側から聞かれない限りは、1次面接で年収交渉は避けたほうが安心です。
なるべく早いタイミングで交渉すべきという意見もある
早い段階でお金の話をすることで、「収入だけが転職の目的なのか」とネガティブな印象を与えるリスクもあります。しかし、選考が終盤になるにつれ、企業側も想定年収を決めていることがほとんど。稟議で年収が決まっている場合は変更が難しいため採用を見送られる可能性もあるようです。
年収の話題になったタイミングが狙い目
年収交渉は面接担当者から年収の話題をふられたときがベストなタイミングです。担当者から年収に関する質問をされたときは正直に答えて、年収交渉へと繋げていきます。
もし年収の話題をふられなかったときは、最後の質疑応答のときに切り出すのが良いでしょう。面接の最後に「何か質問ありますか」と聞かれたときに、こちらからさりげなく年収に関する話をするのがおすすめです。
内定承諾後の交渉はマナー違反
内定承諾書を提出したということは、企業の提示する年収や労働条件に合意したという意味です。そのため、内定承諾書提出後に年収交渉をするのはNG。年収交渉をする際は、内定承諾書の提出後ではなく、提出前に行いましょう。
年収交渉するときのコツ
いざ年収交渉をするときに気を付けたほうがいいことをご紹介します。年収交渉をするときには以下の4つのコツを掴んでおくといいでしょう。
業界や転職先企業の平均年収を知る
業界によって平均年収は異なります。また、同じ業界でも企業によっても違うでしょう。転職時に年収交渉を考えているなら、転職を考えている業界や企業の平均年収をリサーチすることが大切です。「業界・年齢別の平均年収を比較!給与アップ方法を紹介」のコラムも参考に、交渉する年収を考えましょう。
その金額を必要とする明確な理由を述べる
年収交渉をする際は、採用担当者が納得できる内容を用意しましょう。
たとえば、「子どもの養育費が必要なため、年収を下げられない」「実家へ仕送りをしている」「家族の治療費や介護費がかかる」など具体的な理由を述べることが大切です。
希望年収は額面で伝える
額面とは、会社から支払われるすべての金額のこと。基本給に加え、各種手当が含まれるのが一般的です。希望年収を伝えるときに手取りを伝えてしまうと、企業が額面と捉えてしまい大きく年収ダウンになる可能性も。「年収の定義とは?手取りと額面どちらを答える?ボーナスを含むのかも解説!」のコラムでも説明しているように、一般的に「年収=額面」という認識です。
転職の年収交渉をする際の注意点
日本では年収に関する話題はタブー視されることが多いため、交渉の際は注意が必要です。たとえ年収アップが転職の目的でも、いきなり年収の話をはじめたり一方的な金額を提示したりするのは避けましょう。
いきなり年収交渉をしない
面接で、いきなり年収交渉を始めるのはよくありません。開口一番に年収の話をすると、「お金のために転職するのか」「ほかにも年収の高い会社はたくさんある」とネガティブに捉えられてしまいます。
一方的な希望を提示しない
自分の考える年収額を、一方的に相手に押し付けるのもよくありません。交渉は相手と話し合いながら進めるもの。希望額の根拠をしっかりと述べたあとで、相手の意見を聞く姿勢を示しましょう。
相場を大きく超えた年収交渉はしない
業界や業種の年収相場を理解しておらず、あまりにも大きすぎる金額を伝えてしまうと「この人は弊社の予算では難しいかもしれない」と思われてしまいかねません。どんな業界や業種にも、それぞれ年収の相場があるので、年収交渉をする際はその相場に沿った金額から交渉するのが無難だといえます。
自分のスキルに見合った金額を交渉する
年収交渉をして給与が高くなるということは、その分求められる成果も大きいといえます。無理なく働き続けるためにも、自分の力量に見合った年収交渉をしましょう。また、現在の年収をベースにすることも注意が必要。基準を明確にして話を進めることが成功のコツです。
将来を見据えた年収交渉をする
目先の年収アップも大事ですが、生涯年収にも目を向けましょう。長く勤め続けることで昇給や手当が上がる見込みがあれば、今より生涯年収はアップするはずです。現在の年収より上がるか下がるかということだけではなく、その仕事内容に対するやりがいや生涯年収にも目を向けてみましょう。
年収交渉の成功に繋がる答え方とは?
面接時に「年収に関する質問」をされたとき、どのように答えればよいのか迷うときがあるかもしれません。ここでは答えの考え方をご紹介します。
現在の年収を聞かれた場合
この場合は嘘偽りなく正直に答えてください。このときに聞かれている年収は基本給と賞与だけではなく、手当や残業代を含む額面の場合がほとんど。交渉の際にベースとなる金額のため、事前に細かい内訳を把握しておきましょう。
希望年収を聞かれたときの答え方
「〇〇です」とはっきり答えるよりも、同じキャリアの人がどのくらいの年収なのかを聞いてから検討して答えるのがおすすめです。また、具体的な数字を述べるよりも「現在の年収より〇〇%アップを希望しています」というように、やんわりと伝えることを意識すると良いでしょう。
また、前述したように未経験の場合は年収が下がることがあっても、上がることは考えにくいといえます。それを念頭に「現在と同等かそれ以上を希望します」など、現在の収入と同等でも大丈夫という姿勢を示すのも1つの方法です。
希望とは異なった金額が提示された場合
もし具体的に提示された年収が希望額ではなかった場合、即答しないほうが良いでしょう。たとえば「家族と相談してみます」「考える時間がほしいです」など、一旦持ち帰って検討するのがおすすめです。
転職時の年収交渉に不安があるなら
年収交渉に対して、「適切に交渉できるか不安」「採用に悪影響を与えそう」と思う方もいるでしょう。特に未経験職種への転職を考えている場合、年収交渉は難しいのも事実。その場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。転職エージェントを経由すると、最初にあなたの希望年収や条件等をカウンセリングされます。その情報を元に担当アドバイザーが企業と直接年収交渉を進めてくれるので、自分で年収交渉をするのが苦手な方でも気軽に年収交渉ができるでしょう。自分で年収交渉をするのは怖いけど、希望年収に近づきたいという方は、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
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転職の年収交渉に関するQ&A
最後に、転職の年収交渉に関する疑問や質問に答えていきます。転職して年収を上げたいけど、どのタイミングで年収交渉すれば良いのか分からない。という方は、ぜひ参考にしてください。
未経験業界の転職で年収交渉はしても大丈夫ですか?
未経験業界や業種であっても年収交渉は可能です。
しかし、未経験業界や業種では過去の実績がないため、強気な年収交渉は危険。未経験業界や業種で年収交渉をする場合、現状維持くらいに留めておきましょう。
転職エージェントでは年収交渉も行ってくれますか?
転職エージェントによっては、企業と年収交渉を行ってくれるところもあります。
例えば、希望年収より提示年収が少ない場合、実績や経験を元にキャリアアドバイザーが企業と相談し、希望年収に近づくような試みをしてくれるでしょう。しかし、キャリアアドバイザーが年収交渉をしたからといって、必ず希望年収通りになるわけではありません。年収交渉など転職エージェントを賢く使う方法が知りたい方は「転職エージェントの賢い使い方とは?サービス内容や選び方についても解説!」にて、転職エージェント使い方を解説しています。相談先で悩んでいるなら、ハタラクティブにお任せください。
年収交渉をメールで行っても大丈夫ですか?
年収交渉はメールではなく対面や電話で行うのが望ましいです。しかし、どうしても時間の都合が合わなかったり、出向くのが難しかったりする場合には、メールを使っても構いません。年収交渉はデリケートな話題のため、メールで話を切り出す際はニュアンスの伝え方に注意しましょう。メールで年収交渉をしようか迷っている方は「給与交渉はしてもいい?お金の話を転職時にする方法」にて、メールでの年収交渉を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。