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中年ニートや引きこもりから就職するには?おすすめな仕事や支援機関を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 中年層のニートや引きこもりから働きたい方は、早めに行動を開始しよう
- ニートや引きこもりのまま中年層になった方は、アルバイトから社会復帰する方法もある
- 未経験歓迎や学歴不問など、中年層の引きこもりから就職しやすい仕事をチェックしよう
- 中年層の引きこもりから仕事探しをする場合は、就職支援機関に相談するのもおすすめ
引きこもりのまま中年層を迎え、「仕事探しが怖い」「40代で就職活動は手遅れ...?」と考える方もいるでしょう。就活の準備や選考対策をしっかりと行えば、中年層が引きこもりから社会復帰することは可能です。このコラムでは、中年層のニートや引きこもりの方が仕事探しに向けてやるべきことを解説します。未経験から挑戦できる仕事や、無料で利用できる就職支援機関も紹介するので、参考にして社会復帰への第一歩を踏み出しましょう。
ニートや引きこもりのまま中年になると就職は無理?
中年層で、ニートや引きこもりをしていた状態から仕事探しをすることは十分に可能です。しかし、ニート期間が長いと、職歴がないことに企業側が不安を感じやすい傾向にあります。社会復帰したいと考えている中年層のニートや引きこもりの方は、一刻も早く就活を進めましょう。
評価されるポイントを知る
引きこもりの方が社会復帰を成功させるためには、評価されるポイントを知って行動するのが大切です。
10代から30代前半といった若年層に当たる年齢からの就活は、ポテンシャルや就業意欲を評価してもらえるのに対し、中年層は身についているスキルや知識を重視されやすい傾向にあります。中年層からの就活で、ほかの求職者よりも採用メリットのある人材であることをアピールするためには、企業に評価されるポイントを踏まえて就活準備を行うのが良いでしょう。
早めに就活準備や対策を始める
就職活動をすると決心したら、年齢を重ねる前に準備を開始しましょう。厚生労働省の「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果(17p)」を見ると、中年層に当たる35~44歳で家事、通学、仕事をしていない人口は2023年の時点で約37万人いることが分かります。職歴がないまま年齢を重ねると社会復帰のハードルは上がるため、できるだけ早く行動に移すのがベターです。
履歴書添削や面接対策だけでなく、身だしなみチェックや基本的なビジネスマナーの習得も欠かせません。就活の基本マナーは「面接マナーは就活で重要?気を付けたいポイントを状況別に解説!」でもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
参照元
総務省統計局ホームページ
労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果
中年層のニートや引きこもりが仕事を始めにくい理由
引きこもりで中年を迎えると、「活躍できる期間が短い」「人間関係の構築に不安を持たれやすい」といった理由から就職しにくくなります。以下で詳しく解説しますので、ぜひご一読ください。
活躍できる期間が短いことがある
中年から就職すると、定年までの活躍期間が短い場合が多いため、企業側は新人教育や研修に掛かるコストを考慮して若い人材を採用する傾向にあります。厚生労働省が「求人募集に年齢制限を設けるのを禁止する」という通達を出しているものの、できれば若い人材を採用したいと考える企業は多いでしょう。
参照元
厚生労働省
募集・採用における年齢制限禁止について
人間関係の構築に不安を持たれやすい
中年層から就職した場合、周囲の社員のほとんどが自分よりも年下である可能性があります。社員同士の関係構築やコミュニケーションがスムーズに取れるか、というリスクを踏まえて「採用するなら若い人材が良い」とする企業も多い傾向です。
中年になってもニートを続けるリスクは「50代のニートでも就職できる?就活方法やおすすめの職種をご紹介!」でも解説しているので、ぜひご覧ください。
中年層のニートや引きこもりが就職しやすい5つの業種
食品業界や介護業界、清掃業界などは未経験歓迎の求人が多く、ニートや引きこもり生活をしている中年から社会復帰しやすい業界です。下記で詳しく解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
中年層のニートや引きこもりが就職しやすい業種
- 食品業界
- 介護業界
- 清掃業界
- 飲食業界
- IT業界
1.食品業界
食品業界は、求人数だけでなく未経験歓迎の企業も多いため、引きこもり状態の中年から就職しやすい業界といえます。
工場でのライン勤務のように周囲との会話が少ない仕事もあるので、コミュニケーションを取ることに不安がある場合もチャレンジしやすいでしょう。働き方もシフトによって決められる職場が多いため、短い勤務時間から少しずつ慣れていくことが可能です。
2.介護業界
介護業界は求人が豊富で、未経験者を歓迎する企業も多いのが魅力です。時間に融通をきかせた働き方をしやすいので、「ニートや引きこもりをしていて中年まで就職したことがない」という場合も、少しずつ仕事に慣れていくことが可能です。
働きながら資格を取ることで、長期的なキャリア形成やキャリアアップのための転職も期待できます。送迎を行う介護ドライバーといった介護業務以外の働き方もあるため、気になる方はチェックしてみると良いでしょう。未経験から介護職に挑戦したいと考えている方は「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」をご一読ください。
3.清掃業界
清掃業界の労働時間帯は他業界のオフタイムであることが多く、体力的にもハードな仕事といえます。しかし、基本的に学歴・経歴不問で人柄を重視する企業が多く、未経験歓迎の求人も豊富なので、学歴や就業経験に自信がない方の社会復帰におすすめの就職先です。
また、比較的高収入であり、労働環境も良い傾向にあるといわれています。離職率が低いため求人数は少ない傾向にありますが、きれい好きな方や一人で黙々と作業をするのが好きな方は応募してみると良いでしょう。
4.飲食業界
飲食業界は学歴不問、未経験歓迎の求人が多い傾向にあります。接客や忙しく肉体的にハードなこともありますが、求人数の多さや働く場所の豊富さが魅力。また、基本的に接客を行わない調理補助といった仕事もあるため、中年ニートの方や引きこもりの方におすすめの就職先です。
5.IT業界
IT業界は、プログラマーやエンジニアの需要が高く求人が豊富で、未経験者を歓迎する企業も多い傾向です。
しかし、長年ニートであった状態から求人に応募する場合は、全くの未経験より少しでもプログラミング知識を持っていたほうが有利になるといえます。無料で学べるプログラミングスクールもあるので、就職前に自分に合った学校を探してみると良いでしょう。
IT業界の仕事について詳しく知りたい方は、「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」もあわせてご覧ください。
中年層のニートから就職するためにやるべき3つのこと
中年層までニートや引きこもりをしていて社会活動を行っていなかった場合は、生活習慣を整えたり、外に出掛けたりすることから始めましょう。現在できることから徐々に段階を踏むのがおすすめです。社会復帰に向けた行動を開始するために、下記の順番を参考にしてみてください。
1.生活習慣の乱れを改善する
就職活動をする前に、早寝早起きをして生活リズムを整えることが大切です。
長い間社会活動をしていなかった場合は、規則正しく過ごすことが少なく、生活リズムが乱れがちな傾向にあります。不規則な生活を続けると頭がよく働かなかったり、身体の不調を感じたりと、就活をするためのやる気が失われてしまうことも。まずは早起きをして、太陽の光を浴びるようにしましょう。夜から昼間へと活動時間を変えるだけでも、社会復帰に向けて生活リズムが少しずつ整います。
2.外に出掛けて人と交流を持つ
ニートや引きこもりをして家で過ごすことが多かった場合は、気分転換に外に出かけてみましょう。就職活動を始める前に、散歩や買い物を楽しむなど、外での活動時間を増やしてみてください。
外の空気や人と交流することに慣れれば、就職支援機関に足を運んでみようと思えるようになったり、就職エージェントの面談の予約をしてみたりと、就活の準備にも取り掛りやすくなるでしょう。
3.自分でアルバイトを探してみる
自分でアルバイトを探してみましょう。ニートや引きこもりからいきなり就職するのに抵抗がある場合は、アルバイトから始めるのがおすすめです。
アルバイトには1日の単発バイトや数日~1週間程度の仕事もあり、自分のペースで働くことが可能です。引きこもりでも在宅でできる仕事はあるので、まずはどのような求人があるのかを知ることで、自分が「働きたい」と感じる仕事は何かを考えるきっかけにもなります。
「ニートにおすすめのアルバイト18選!探すときの方法や面接のコツを解説」では、ゆくゆくは正社員を目指したいと思う方におすすめなアルバイトの種類を詳しく解説をしています。アルバイト探しの参考にぜひご覧ください。
リサーチと選考対策はしっかりしよう
応募を検討しているアルバイト先に、「正社員登用制度」があるかもリサーチしましょう。正社員登用制度があれば、一定期間働いて試験に合格すると正社員に登用されることがあります。また、アルバイトに応募する際は、「そのアルバイト先を選んだ理由」や「ニート・引きこもりの期間が続いてしまった理由」を説明できるようにしておきましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
中年層のニートや引きこもりにおすすめの就職支援機関
中年層のニートや引きこもりの方を対象に含んでいる就職支援機関として、主にハローワークやジョブサロンなどが挙げられます。それぞれ異なる特徴があるため、下記を参考に、自分に合った支援機関を選びましょう。
1.ハローワーク
ハローワークは、働く意思がある方なら誰もが利用できる国の雇用サービス機関です。若者向けのジョブカフェと、35歳以上向けのジョブサロンも含みます。地元の求人情報を多く取り扱っている特徴があるので、自分が住んでいる土地の求人を知りたい方におすすめです。
主なサービスは、求人の閲覧や転職の相談受付、履歴書の作成指導、面接練習などがあります。求職申込をしたあとはパソコンで求人を検索し、興味がある仕事を見つけたら、職員に企業との面接日程を調整してもらう流れです。就職先の探し方や履歴書の書き方などをテーマとした就活セミナーを実施することもあるため、参加してみると良いでしょう。
ハローワークの利用方法については「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」のコラムで詳しく解説しています。
ジョブサロン
前述したように、ジョブサロンは日本全国の都道府県が運営を行っている、一般的に35歳以上向けの雇用期間サービスです。地域によっては「ミドルコーナー」とも呼ばれており、対象年齢が異なることもあります。
具体的なサービス内容は、就職セミナーや職場体験、カウンセリング、仕事紹介などです。ハローワークの施設内に相談場所が設けられていることが多いので、中年層に特化したコーナーに興味がある方は訪問してみましょう。
2.地域若者サポートステーション
49歳以下のニートや引きこもりの方であれば、対象年齢が15~49歳の地域若者サポートステーションもおすすめです。通称「サポステ」といい、厚生労働省の委託を受けたNPO法人や企業が、就職支援を実施しています。
働くことに悩みや不安がある方へのサポートとして、コミュニケーション訓練や企業の就労体験などの機会を提供しているようです。誰もが利用できるよう、全国都道府県に設置されています。
参照元
厚生労働省
就職氷河期世代の方々への支援のご案内
3.求人サイト
求人サイトは、自分のペースで仕事探しをしたい方におすすめです。スマホやパソコンを使って求人サイトにアクセスし、希望の勤務地や職種などを入力して求人を探します。
企業との面接日程の調整やメッセージのやり取りはすべて自分で行うため、アルバイトをしながら徐々に就活を進めたい方に向いているでしょう。
4.就職エージェント
民間の就職エージェントでは、企業と求職者をマッチングするサービスの提供を行っています。求職者側が受けられるサービスは、カウンセリングや仕事紹介、選考対策などです。エージェントに登録することで、専任アドバイザーへの相談が可能になります。
求職者の希望をもとに就活プランを一緒に立てたり、履歴書の内容や面接での受け答えにアドバイスをしたりしてくれるので、「適性が分からない」「仕事が続かないかもしれない」という方も安心でしょう。
就活エージェントの種類や活用方法については「ニート向け就職エージェントの活用法!正社員を目指す前にやるべきこととは」でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「中年層になる前に仕事探しをしたい」と考えている方は、早めに就活を始めるのがおすすめです。就職・転職エージェントのハタラクティブは、若年層の仕事探しをマンツーマンでサポートしています。専任のキャリアアドバイザーが、一人ひとりの適性に合った求人をご紹介。選考対策や、企業への連絡代行なども行います。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
中年層の引きこもりから始める仕事に関するQ&A
ここでは、中年層の引きこもりの方が仕事探しをする際のよくある疑問と回答をまとめました。
中年まで引きこもりで就活のやり方が分かりません
就活のやり方が分からないときは、就職支援サービスで第三者の力を借りてみましょう。就職支援機関では、履歴書の書き方や面接の練習といった選考対策だけでなく、無料の就活セミナーを開催していることもあります。
エージェントについては「就職エージェントとは?活用するメリットやデメリットを知ろう」のコラムでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
40代という年齢が気になって就職活動に踏み出せません
中年層の年齢から応募可能な求人はあります。35歳以上から正社員就職を目指しやすい業界として挙げられるのは、宿泊業や不動産業、運送業など。「未経験歓迎」「すぐに働ける方歓迎」といった文言のある求人であれば、新人教育の体制が整っている可能性が高いでしょう。
「35歳以上のニートが就職するには?呼び方や定義をご紹介!」のコラムでは、中年の方が就職するための詳しい情報をご紹介しています。
引きこもり歴が長く人とのコミュニケーションが怖いです
家族や友人などの身近にいる第三者だけでなく、外に出て人と話す機会を作るのがおすすめです。「中年層のニートから就職するためにやるべき3つのこと」でも述べたように、1つずつ、段階を踏んで徐々に外に出ることに慣れれば、人とのコミュニケーションや働くことへの恐怖感が軽減されるでしょう。
引きこもりの女性に向いている仕事はありますか?
未経験歓迎や学歴不問の仕事が、比較的チャレンジしやすいといえるでしょう。また、自己分析をして、自分の適性や将来像を踏まえて仕事探しをするのがおすすめです。
ハタラクティブは、求職者の適性に合った仕事をご紹介します。自己分析の深堀りをサポートすることも可能ですので、ぜひご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。