仕事がいい加減なタイプの特徴とは?上手く付き合うための対処方法を解説

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この記事のまとめ

  • いい加減に仕事をするタイプは、責任感が弱く規則や時間にルーズな場合が多い
  • いい加減に仕事をする人は「どうにかなる」という考えを持っている可能性がある
  • いい加減に見えるのに仕事ができる人は、メリハリを付けて仕事に取り組んでいる
  • いい加減に仕事をする部下には、特性に合わせた指導を行うのが効果的

「上司や部下の仕事がいい加減で困っている…」という人も多いでしょう。いい加減なタイプは、周囲に迷惑を掛けていても悪気がない場合が多く、対応に困る方も多いようです。このコラムでは、仕事がいい加減な人の特徴や考え方、心理状況などを解説します。適当な人のように見えるのに仕事ができる人の特徴もまとめました。いい加減な人に振り回されてイライラしている方は、解決策を知りスムーズに仕事が進められるようにしましょう。

仕事がいい加減なタイプの特徴とは?

いい加減に仕事をしていると思われる人の言動には特徴があります。主に、責任感がなかったり、ルールを守らなかったりする点が挙げられるでしょう。以下で詳しく説明するので、周囲の人の特徴と照らし合わせてみてください。

責任感が足りない

いい加減に仕事をしていると思われやすい人は、責任感が弱い傾向があります。責任感がある人なら、基本的に仕事を適当にこなすことはないでしょう。目の前の仕事に最後まで真摯に取り組むはずです。しかし、責任感が足りないと、自分が苦手だったり気が進まなかったりする仕事は、いい加減にこなすことが少なくありません。

責任感の有無は、生まれ持った性格だけでなく、仕事に対する考え方も影響しているといえます。一般的に、やりがいや達成感を得ながら仕事をしている人は、責任感が強い傾向です。一方「給料だけ得られれば良い」「時間だけやり過ごそう」と考えていると、責任を持って仕事をしているとはいえないでしょう。いい加減に仕事をしている人は、まず仕事に対する考え方を改める必要があります。

仕事の責任とは何か知りたい方は「仕事の責任とは?重いと感じる場合の対処法と当事者意識の大切さを解説!」のコラムもあわせて参考にしてください。

約束や決まりを守れない

いい加減と思われやすいタイプは、約束や決まりを守れないルーズな面があることも特徴です。基本的にルールは「人に迷惑をかけないため」「効率的に仕事を進めるため」といった理由で決められています。多くの人は、なぜ決まりがあるのかを理解し、できるだけ守るように努めるでしょう。

しかし、いい加減と思われやすいタイプだと、決まりの解釈も自己中心的に考えがちです。ルールを守ろうとする気持ちもあまり強くないといえるでしょう。

改善しようとする気持ちが乏しい

いい加減に仕事をしていると思われるタイプの特徴として、注意をされても直そうとしない点が挙げられます。上司や同僚から注意をされたら、自分の悪い部分を真摯に受け止め、次は同じ間違いや行いをしないように努力する人が多いでしょう。

しかし、いい加減と思われるタイプはあまり反省をせず、何度も同じ失敗を繰り返す傾向がみられます。何度注意されても言動を改めないでいると周囲からの信頼を大いに損ねる可能性もあるでしょう。

遅刻や早退が多い

遅刻や早退があまりにも多いと、いい加減と思われる可能性があります。仕事での遅刻や早退は業務に悪影響が生じることも少なくありません。時間どおりに出勤している人が大半のなか、遅刻や早退が目立つと周囲にいい加減な人と思われることもあるでしょう。勤務時間は会社が定めた決まりごとです。決まりを守ろうとしないと、不誠実な印象を持たれる可能性があります。

体調不良や病気での勤怠不良は周知しておこう

体調不良により欠席や遅刻が続く場合、可能であれば周囲に伝えておくと良いでしょう。人に伝えにくい病気や症状なら、無理に周知する必要はありません。しかし、やむを得ない理由で勤怠が不安定であることを伝えておけば「いい加減」とは思われずに済みます。あらかじめ周知したうえで、出勤できるときは真摯に仕事に取り組みましょう。

確認が甘くミスが多い

確認が不十分でケアレスミスが多いことも、仕事がいい加減な印象を持たれがちです。仕事自体は真面目に取り組んでいても、細かいミスが多いと周囲の信頼を失う可能性があります。

完璧にできたと思っていても、ミスをしていることはよくあるものです。確認が面倒になり手を抜いてしまうとミスが増え、仕事が適当な人だと思われる可能性が高くなるでしょう。

仕事の引き継ぎの仕方が不十分

仕事がいい加減と思われやすいタイプは、退職時の引き継ぎの仕方にも表れます。必要な資料や情報が不十分であったり、引き継ぎ情報と実際の業務内容が異なっていたりすることもあるでしょう。

いい加減に仕事をするタイプの考え方や心理状況

いい加減に仕事をこなすことが多いタイプは、極端に楽観的だったり、自己中心的だったりする傾向があります。職場でいい加減に仕事をする人の考え方や心理も理解し、適切な対策を取りましょう。

どうにかなるという考えを持っている

いい加減に仕事をする傾向があると、何か問題が起きてもどうにかなると思っている可能性があります。今までいい加減に仕事をして大きな失敗をした経験がないのでしょう。いい加減に仕事をすることで、いずれトラブルが起きることを分かってもらう必要があります。どのような問題が起きるリスクがあり、どの程度の損害が生じるのかを具体的に説明して危機感を持ってもらいましょう。「誰かが助けてくれるだろう」という考えを持たないよう、何か問題が起きても自己責任であることを伝えるとより効果的です。

頑張る必要がないと思っている

「頑張っても意味がない」と考えていると、いい加減に仕事をしてしまいがちです。今まで何かに必死に頑張った経験がないと、いい加減に仕事をするのが当たり前になっている可能性もあるでしょう。いい加減に仕事をすることが習慣化している人には、やりがいを感じられるような仕事を任せるのも一つの手です。真面目に仕事に取り組む素晴らしさを経験してもらうと良いでしょう。

やりがいが感じられる仕事の特徴は「仕事にやりがいがないと感じる原因とは?対処法も合わせて紹介」のコラムで紹介しています。仕事にやりがいを感じてもらうための方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

自分中心な傾向がありマイペース

自分のことを中心に考えがちでマイペースなタイプは、いい加減に仕事をこなす傾向があります。いい加減に仕事をして周囲に迷惑を掛けることをあまり気にしていないといえるでしょう。

マイペースな人は自分がいい加減に仕事をしているという自覚がないため、改善に時間を要することがあります。自己流で仕事をすると誰にどのような迷惑がかかるかを明確に伝え、ルールどおりに仕事を進めてもらうようにしましょう。

マイペースなタイプの活かし方

マイペースなタイプは、曖昧な指示をすると自己流で仕事を進めてしまう可能性があります。細かく段階的に仕事を依頼すると、適切に対応してもらえるでしょう。マイペースな人は、周囲の環境や空気に流されず、黙々と仕事を進められるのが強みでもあります。良い点を活かしつつ、真摯に仕事に取り組めるような環境作りが大切です。

いい加減でも仕事ができるのはどのような人?

一見、適当に見えても、実際に結果や実績をしっかり残していれば、優秀で仕事ができると評価されます。「やるべきことはやる」「メリハリがある」ことがポイントといえるでしょう。いい加減に見えるのに仕事ができる人の特徴について解説します。

重要な部分で全力を出す

いい加減に見えるのに仕事ができる人は、重要なことに焦点を当てて全力を出していることが多いでしょう。力を抜いても問題がなさそうなところは緩め、メリハリをつけて仕事に取り組んでいるので、いざというときに最大限の力を発揮できます。

力を抜いているときはいい加減だと思われがちですが、周囲の人から「やるときはやる人」と認識されていれば、評価が下がりにくいでしょう。メリハリをつけて仕事をすることのメリットは「仕事は適当でいい?ほど良く力を抜く方法や注意点を紹介」のコラムでも解説しているので、チェックしてみてください。

メリハリをつけて仕事に取り組むコツ

仕事の優先順位が分からない人は「重要度」と「緊急度」を軸に考えていく方法をおすすめします。「緊急度が高く重要度も高い仕事」「緊急度が高く重要度が低い仕事」「緊急度が低く重要度が高い仕事」「緊急度が低く重要度も低い仕事」の順で優先順位を決めましょう。4つに分類していくと、今取り組むべき仕事が見えてくるはずです。詳細は「仕事の優先順位のつけ方とは?効率的に業務を進めるコツを紹介」のコラムで確認しましょう。

最低限守るべき締め切りや期日は守る

いい加減に仕事をしているように見えるのに評価が高い人は、締め切りや期日を必ず守っています。期日の重要性をよく理解し、仕事を期日までに間に合わせられるよう計画的に行動できている人が大半です。本当にいい加減だと、周囲に掛ける迷惑を考えずに仕事をする傾向があるため、期日や締め切りを過ぎることが多いでしょう。

仕事において、期日を守ることは重要な決まりの一つです。一度でも守れないと、大きく信用を損なう可能性があります。いい加減に見えても結果を残す人は、どのような状況でも期日厳守で仕事をしているといえるでしょう。

周りが見えている

いい加減に見えても仕事ができる人とできない人の違いは、周りが見えているかどうかです。あまり周りを気にしない人は、周囲の迷惑を考えずに自分のやりたいように仕事を進めてしまう傾向があります。当然、周囲からの評価は得にくいでしょう。

一方、周りがよく見えている人は、空気や状況をつかむのが上手です。いい加減に仕事をしているように見えてもやるべきことはしっかりこなしているため、周囲との関係性も良く仕事をスムーズに進められます。仕事ができる人については「仕事できる人の特徵とできる人になるためのヒントまとめ」のコラムも参考にしてください。

いい加減なタイプと上手く仕事をするには?

いい加減に仕事をするタイプと円滑に仕事を進めるには、工夫が必要です。イライラして自分の仕事にまで影響をきたさないよう、いい加減に仕事をする傾向がある上司や部下の対処法を紹介します。

いい加減に仕事をする上司との付き合い方

上司の仕事がいい加減な場合、「何か問題があっても部下がどうにかしてくれる」と思っている可能性があります。上司の考え方を変えるには、できる限り上司の仕事の肩代わりはしないのがベストです。

しかし、実際には上司の指示には逆らえない場合がほとんどでしょう。あまりにも上司がいい加減で自分の業務に支障が出るようなら、上司より上の役職の人物や人事担当者に相談することをおすすめします。

いい加減な上司とうまく接する方法を詳しく知りたい方は「「使えない上司」にありがちな7つの特徴!部下はどう対処すれば良い?」もあわせてご覧ください。

いい加減に仕事をする部下との付き合い方

部下の仕事がいい加減な場合は、指導の仕方に注意が必要です。頭ごなしに仕事に対する姿勢を改めるよう指導しても、何がいけないのか理解していない可能性があります。完了した仕事のどこがいけないのか、具体的に伝えて認識をすり合わせることが重要です。

いい加減に仕事をすると、誰にどのような迷惑が掛かるのかもはっきり伝えましょう。発生するかもしれない損害をデータ化して提示するとより効果的です。部下の特性に合わせた指示の仕方を取り入れるのも良いでしょう。

部下がどのような人物なのか知ることがコツ

部下の仕事の仕方を改善させるには、特性に合わせて指示をするのが効果的です。まずは部下がどのような人物かを知ることから始めましょう。たとえば、マイペースな性格が影響して仕事のクオリティが下がっているなら、細かく指示を出して進捗を都度報告してもらう方法が有効です。頑張っても無駄と考えて仕事の手を抜いているのであれば、楽しさ・やりがいを感じられるような仕事を頼んでみましょう。

いい加減なタイプが自分に向いてる仕事を探すコツ

自分はいい加減な性格だと思っている人が仕事を探すコツは、自分の特性や長所を理解することです。また「自分はいい加減だから」と開き直らず、直し方を調べて改善する努力をしましょう。

自分の特性を理解する

いい加減なところがあると自覚している人は、自分の特性を理解してから仕事を探しましょう。いい加減といっても、その傾向は人それぞれです。ケアレスミスが多いのか、仕事に対するモチベーションが低いのかなど、いい加減と感じる理由によって選ぶべき仕事も変わります。

もし、ミスが多いのであれば、「フールプルーフ」のようなヒューマンエラーを防ぐシステムやツールを導入していたり、チェック体制が強化されていたりする会社を探してみましょう。仕事を頑張る気持ちが足りないと感じるなら、やりがいを感じられるような仕事に就くことをおすすめします。まずは、自分をよく分析するところから始めることが重要です。自分に合った仕事を探したい人は「自分の適性に合う仕事の探し方とは?」のコラムも参考にしてください。

長所を活かせる仕事に就く

自分は仕事がいい加減だと自覚がある人は、長所を活かせる仕事を探すのが得策です。「いい加減」という短所にばかり気を取られていては、自信がなくなってしまいます。自分の良いところに着目し、長所を活かした仕事に就くことでやりがいを持って仕事に取り組めるでしょう。自分の長所や強みの探し方は「自分の強みの見つけ方!面接時の例文やアピールできる書き方を紹介」のコラムで紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

長所を探すには自己分析をしよう

自分の長所が分からない人は、自己分析をしてみましょう。自己分析とは、今までの経験や出来事を振り返り、自分を客観視することです。今まで頑張ったことや人から言われたことを思い返してみると、自分の良いところがおのずと見えてきます。

自己分析は、過去の経験を紙に書き出したり、インターネット上の診断ツールを用いたりして行えるので、自分に合う方法で長所を探りましょう。自己分析サイトに興味のある方は「自己分析サイトの正しい使い方は?自分を知って就職や転職を成功させよう」のコラムにも目を通してみてください。

改善できる部分は直す努力をする

改善できるところはできるだけ直し、誠実に仕事に取り組む姿勢が大切です。「自分はいい加減だから」といって開き直ってしまっては、どのような仕事に就いても上手くいかないでしょう。

たとえば、寝坊による遅刻が多いのであれば、生活環境を整え朝起きられるように努力する必要があります。確認が甘く、ケアレスミスが多いのであれば何度もチェックするクセをつけましょう。生まれ持った性格は変えられませんが、仕事のやり方は工夫次第で良い方向に変えられる可能性があります。

「いい加減な自分でも活躍できる仕事を見つけたい」という方はハタラクティブにご相談ください。若年層向け就職・転職サポートサービスのハタラクティブでは、就活アドバイザーと自分に合った仕事を相談しながら探せます。ハタラクティブでは、求人を扱う企業の詳しい仕事内容や職場の雰囲気などを把握しているため、入社後のイメージがわきやすいのがポイントです。自分の長所を活かせる仕事をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

いい加減に仕事をする人に関するQ&A

いい加減に仕事をする人にお困りの方からよくある相談にQ&A方式で回答します。

いい加減な人が仕事に向き合う姿勢の直し方は?

いい加減な仕事の仕方を改善したい場合、まず問題意識を持ってもらうことが重要です。
仕事に対するいい加減な態度が、どのように業務に悪影響を与えているのかを具体的に説明する必要があります。いい加減な傾向があることを自覚してもらえたら、積極的にコミュニケーションを取りながら、結果に対してフィードバックを繰り返すと良いでしょう。良い兆候が見られたときはしっかり評価し、モチベーションを高めることも重要です。仕事の指導方法は「上手な仕事の教え方とは?新人教育のポイントや注意するときのコツを紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

いい加減な人ほど出世しやすいといわれるのはなぜ?

いい加減に見える人が出世しやすいのは、状況に応じて柔軟に対応できる適応力が高いためです。細かいことにこだわらず、ストレスやプレッシャーに強い傾向があるため、変化の多いビジネスシーンで活躍しやすいといえるでしょう。効率重視でリスクや失敗を恐れない面があることも、仕事でプラスに働く場合があります。「出世する人の特徴は?仕事への向き合い方や習慣についても解説!」のコラムもあわせて目を通してみてください。

いい加減に仕事をする人の多い職場が悩みです。

職場で関わる人の仕事の仕方がいい加減だと感じる場合は、対応の仕方を工夫してみましょう。たとえば、上司がいい加減なら過度に期待せず割り切って仕事を進めた方が、ストレスの軽減につながります。必要なタスクを自発的に行ったり、問題の解決策を上司に提案したりして仕事を進めましょう。自分なりに工夫しても、いい加減な人と仕事を続けることが苦痛なら、転職を視野に入れるのも一つの手です。ハタラクティブでは、転職のプロであるアドバイザーが適性に合った仕事探しを丁寧にサポートします。サービスの利用は無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。

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