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嫌味を言う上司の心理や上手な対処法を紹介!パワハラの可能性も解説
更新日
この記事のまとめ
- 嫌味を言う上司の心理には「心に余裕がない」「コンプレックスがある」などがある
- 嫌味を言う上司の行為は、パワハラにあたる可能性がある
- 上司に嫌味を言われがちな人の特徴には、仕事や自分に自信がないことがある
- 上司の嫌味には、オウム返しをしたりスルースキルを高めたりすることなどが有効
- 嫌味を言う上司に悩んでいるなら、転職で職場環境を変えるのも一つの手
「嫌味を言う上司と関わるのが辛い…」とストレスを抱えている方もいるでしょう。上司からの嫌味に対しては、オウム返しをしてかわしたりスルースキルを高めたりするのが有効といえます。
このコラムでは、嫌味を言う上司の心理やうまく対処する方法を解説。また、上司の行為がパワハラになる可能性や嫌味を言われがちな人の特徴、上司のタイプ別に接するときのコツをまとめました。
上司の発言に悩んでいる方はぜひご覧ください。
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嫌味を言う上司の3つの心理
部下に嫌味を言う上司の心理として、主に「心に余裕がない」「コンプレックスがある」「性格的な特徴の影響」などが挙げられます。以下で、それぞれの内容について確認してみましょう。
1.プレッシャーやストレスから心に余裕がない
嫌味を言う上司の心理の一つとして、上司自身がプレッシャーやストレスなどを感じているために、心に余裕がない状態であることが考えられます。たとえば、上司より上の役職の人から急ぎの仕事を任されていたり、厳しいノルマや数字目標が課されていたりして、部下や周囲に気を配るだけの心の余裕がなくなっている可能性も。その結果、部下に八つ当たりしがちになり、嫌味を言ってしまうこともあるかもしれません。
2.自分にコンプレックスがある
上司が自分にコンプレックスを抱えている場合も、同じように心に余裕をもちにくく、満たされない思いや感情を部下相手に爆発させている可能性があります。自分にはないものをもっている相手や優秀な部下に対して劣等感をもち、嫌味を言ってしまうという心理があるようです。
3.性格的な特徴が影響している
上司が嫌味を言ってしまうのは、性格的な特徴が影響しているという場合もあります。たとえば、上司がせっかちな性格の場合、同じようなことを何度も連呼されて「信用されていないのでは」「嫌味だろうか」と感じてしまうことがあるかもしれません。長く接して上司の性格が分かってくれば気にならなくなる可能性もありますが、慣れないうちは言われたときに傷ついてしまうこともあるでしょう。
職場に厳しい上司がいて、付き合い方に悩んでいる方は、「厳しい上司の心理を知ろう!向き合い方や対処法なども詳しく解説」のコラムもぜひご一読ください。
上司の嫌味はパワハラになる可能性がある
嫌味を言う上司の発言が、業務内における適性な範囲を超えていたり、仕事をする環境を害していたりする場合、パワハラになる可能性があるでしょう。
厚生労働省の「パワーハラスメントの定義について」では、職場におけるパワハラにあたりうる行為を以下の6つに分類しています。
【パワハラの6類型】
- ・身体的な攻撃…上司が部下に対して殴る、蹴るなど
- ・精神的な攻撃…上司が部下に対して、個人の人格を否定するような言動をするなど
- ・人間関係からの切り離し…自分が気に入らない社員を長期間隔離したり、仕事をさせなかったりするなど
- ・過大な要求…上司が部下に対して、業務と関係がない過剰に負担が大きい作業をさせるなど
- ・過小な要求…上司が部下に対して、誰にでもできる仕事や極端に能力より劣る作業をさせるなど
- ・個の侵害…勤務内外の時間に細かく行動を監視したり、ほかの社員との接触をさせないようにしたりするなど
パワハラとは、立場が下のものに明らかな威圧を与えたり、労働基準法に反する働き方などをさせたりしたときなどに認定されるもの。パワハラをした本人が指導の一環だと考えていても、基本的には相手が不快に感じればパワハラ行為になり得ます。自分が不快に思っている旨を上司に伝えても態度がなかなか改善されない場合は、人事担当者や上司より立場が上の人などに相談してみましょう。
パワハラの定義については、「職場でのパワハラを意味する具体的な要素と行為は?対処法や予防策を解説」のコラムで解説しています。対処法については、「上司からのパワハラ対処法を紹介!特徴やハラスメントの種類も解説」のコラムも参考にしてみてください。
職場におけるハラスメントとは
職場におけるハラスメントには、前述したパワハラのほかに、「セクハラ」や、「妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメント」があります。性的な冗談やからかい、不必要な身体への接触などで相手に不快感を与えるのがセクハラです。また、産休や育休、介護休業などを利用する社員に対して嫌がらせをする行為も、ハラスメントの対象になり得ます。
そのため、上司に嫌味を言われた際の内容によっては、セクハラや妊娠・出産・育児休業・介護休業などに関するハラスメントにあたる場合もあるでしょう。
このような行為を受けた場合には、職場内の相談窓口や労働組合に相談することを検討するのがおすすめです。「職場で嫌がらせを受けたときの対応は?具体的な対処法をご紹介」のコラムも参考に、対処法や相談先を考えてみてください。
参照元
厚生労働省
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上司に嫌味を言われがちな人の3つの特徴
嫌味を言う上司がいる場合、前述したような心理的な理由があったとしても、「自分だけに言っている気がする…」と感じるなら、自身の言動や行動を振り返ってみるのも有効といえます。自分に原因がある可能性が高い場合には、努力や工夫次第で問題を解決することも可能です。
以下で、上司に嫌味を言われがちな人の特徴として考えられることをいくつかご紹介するので、当てはまるところがないかチェックしてみてください。
1.仕事で成果を出せていない
仕事で成果を出せておらず、上司に複数回の注意や指導をされてもなかなか変わらないという場合、上司に嫌味を言われやすくなる可能性があるでしょう。
会社は利益を上げる必要があるため、上司は部下の業務改善を求める立場にあります。しかし、自分では頑張っていても上司からその努力が見えづらいと、「努力していない」「アドバイスを聞いていないのでは」と思われてしまい、嫌味が増える可能性も。そのため、自分自身で成果を出す努力をしたり、上司にもらったアドバイスを実行して結果を報告したりするなど、努力している姿勢を見せることが有効な改善策といえます。
仕事でなかなか成果が出せなくて悩んでいる方は、「仕事ができないのが辛い!原因や対処法とともに気持ちの切り替え方を紹介」のコラムもぜひご一読ください。
2.何事にも消極的
自分に自信がもてず、何事にも消極的な姿勢を見せていると、嫌味な上司のターゲットになってしまうことも。自分から発言したり行動したりすることが少ないために、「嫌味を言っても何も言い返してこないだろう」と思われ、上司の気分次第で嫌味を言われている可能性もあります。
そのため、消極的な性格であっても、仕事のときにはできるだけ積極的な姿勢を見せるように努めましょう。人とのコミュニケーションを大切にし、スキルや知識を身につけることで自信がつけば、自然と積極的な姿勢が言動に現れてくるはずです。
3.上司に意見することにためらいがない
誰に対しても物怖じせず、上司にもためらいなく意見できるという場合は、上司と対立しやすくなることがあるようです。意見されることを良く思わない上司だと、対立することにより嫌味がエスカレートする可能性があるため注意しましょう。
上司と性格が合わなくてストレスを感じることもあるかもしれませんが、衝突するのが得策ではないときもあります。立場が上の人だと割り切って、できる限り対立は避けるようにしてみましょう。
嫌味を言う上司にうまく対処するための6つのコツ
嫌味を言う上司に対しては、「オウム返しでサラリとかわす」「スルースキルを高める」「満面の笑顔で返す」といった方法でうまく対処するのが有効といえます。以下で、それぞれの内容について解説するので、参考にしてみてください。
1.オウム返しでサラリとかわす
上司からの嫌味は、オウム返しでサラリとかわしましょう。オウム返しとは、相手の発言をそのまま返す方法です。たとえば、「いつも気楽に仕事をしていていいね」と言われたときは、「はい、いつもお気楽に仕事をしています」のように返します。
オウム返しをするときにはあえて感情を入れないようにして、機械的にリピートするのがポイントです。オウム返しは相手の言葉をそのまま返すため、言葉尻を捕らえられる心配がありません。また、相手に自分の発言を意識させるため恥ずかしさや罪悪感が湧いて、次回からの嫌味を軽減させることが期待できます。
2.スルースキルを高める
スルースキルを高めることは、嫌味を言う上司への対策の一つとしておすすめです。上司が言ったことを無視するのは難しいですが、「はい」「そうですね」程度で軽く受け流すことは十分に可能といえます。
嫌味を言われても「ただの口癖だ」と割り切ったり、業務に関係のないことであれば気にしないようにしたりするのも良いでしょう。それが難しければ、頭のなかで上司を動物やキャラクターなどに置き換えてみると、上手にスルーできることもあります。
また、仕事で成果を上げていたり、上司より上の人から認められたりしているために嫌味を言われるのであれば、あえて「成果を認められているからこその嫌味」「嫌味を言われたら勝ち」と捉えてみるのも一つの手です。
3.満面の笑顔で返す
嫌味を言う上司にうまく対処するためのコツとして、満面の笑顔で返答するのも有効といえます。嫌味を言われても満面の笑顔で返せば、相手の戦意を喪失させられたり、「嫌味を言っても意味がない」と思わせたりできる可能性があるためです。理不尽な嫌味を言われれば何か言いたくなるものですが、なかには相手の反応を楽しんでいるような人もいるため、あえて挑発に乗らずに「気をつけます」などと笑顔で返事をしましょう。
上司へのストレスで仕事に行くのが辛いという方は、「嫌いな上司との上手な付き合い方は?ストレスや限界を感じたときの対処法」のコラムも参考にしてみてください。
4.「教えてもらう」という姿勢で接する
嫌味を言う上司に対しては、あえて「教えてもらう」という姿勢で接することもうまく対応するコツの一つです。「ぜひご指摘いただいた件について詳しく教えてください」と謙虚な姿勢で質問すれば、上司の顔を立てることにもなり、気分を良くさせられるでしょう。自分を尊重する相手に対して攻撃をしようという人は少ないため、嫌味を減らせる可能性があります。
また、業務内容に無益で理不尽な嫌味を言っている場合には、返答に困り今後嫌味を言わなくなることもあるでしょう。
5.相手の話に合わせる
相手の話に合わせることも、嫌味を言う上司に対処するためのコツとして有効です。上司の話をじっくり聞いて、「はい」「そのとおりですね」といったように共感すると、予想しなかった反応に戸惑い嫌味を言わなくなる可能性があります。また、再び嫌味を言われたとしても同じような対応をとることで、上司が「何を言っても無駄だ」と感じてくれれば作戦成功です。
6.上司の視点で物事を考えてみる
嫌味を言う上司にうまく対処するためのコツとして、上司の視点で物事を考えてみるという方法もあります。
前述したように、嫌味を言う上司には仕事でのプレッシャーやストレスがかかり、余裕がなくなっている場合も。上司の立場に立って考えてみることで、その立場ならではの大変さを想像できたり、上司が求めていることが理解できたりすることもあるでしょう。それを反映できれば、「上司も仕事で苦労しているのかも」と思えて嫌味をスルーできたり、自分ができる業務で上司に貢献して認められ、嫌味を言われなくなったりする可能性もあります。
相手の考えを取り入れた臨機応変な対応が有効
嫌味を言う上司に対応する際には、相手の考えを柔軟に取り入れたうえで臨機応変に行動するのがおすすめです。嫌味を言ってくる上司に対して、「この人の言うことは聞きたくない」と思うかもしれませんが、上司なりの考えや会社側の必要性があって指示していることも。たとえば、進めている業務のやり方を変えるように指示された場合、当初の予定や進め方にこだわり過ぎず、臨機応変に対応する必要があります。会社はチームで仕事を進める場であるため、相手にかかわらず傾聴や対話を心掛けるようにしましょう。
【タイプ別】嫌味を言う上司への対処法
ここでは、タイプ別に「無関心な上司」「過剰に干渉してくる上司」「完璧主義な上司」への対処法を紹介します。それぞれ特徴が異なるため、自分の上司が当てはまるタイプや有効な対処法をチェックしてみてください。
無関心な上司
無関心な上司は、自分以外の物事に対して興味が薄く共感性が低いタイプといえます。ほかの人の気持ちを汲み取るのが苦手なため、嫌味を言われた相手がどのような気持ちになるのかを考えずに発言していることも。また、自分の発言がどう受け取られるかは理解しているものの、職場の人間関係に無関心なために嫌味な発言を繰り返している可能性もあります。
対処法
無関心な上司に対しては、自分の意見や考えをはっきりと伝えるのが有効な方法です。自分以外のことへの関心が薄い上司は、相手の気持ちを理解していないことや、関係性を良くするための配慮が足りていない傾向にあります。そのため、不快に感じている旨を言葉にして明確に伝えることで、上司が自分自身の発言を振り返るきっかけになり得るでしょう。
過剰に干渉してくる上司
過剰に干渉してくる上司は、何度も業務の進捗報告を求めたり、自分の考えややり方を押しつけがちだったりするタイプといえます。性格的に心配性で不安になりやすいタイプの場合もありますが、プレッシャーやストレスから余裕がなく、過剰に干渉している場合もあるでしょう。この場合、業務が思うように進まないことへの心配や精神的な余裕のなさから、つい口出ししたり嫌味を言ってしてしまったりすることがあるようです。
対処法
過剰に干渉してくる上司に対しては、報連相を徹底し、論理的に進捗計画や選択肢などを提示する方法が有効といえます。たとえば、業務の進捗が遅れている場合、上司は上の人に報告をすることを考えて不安になり干渉してきている可能性も。そのため、改善策をいくつか考えて提示したり、対策を進めているならその効果を報告したりすることで、上司の懸念が解消されやすくなるはずです。また、伝える際には、丁寧さも意識するとあなたへの信頼度が増しやすくなるでしょう。
完璧主義な上司
完璧主義な上司は、自身も仕事で成果を出してきた経験があったり、上昇志向が強かったりするタイプといえます。そのため、仕事で成果が出せない部下がいたり、自身の昇格などに関わる業務がうまくいっていなかったりすると、高圧的な接し方や嫌味な発言をしてくることがあるでしょう。また、業務内の細かいミスにもよく気づくため、その点のみを過剰に指摘してくるという場合もあるようです。
対処法
完璧主義な上司に対しては、報連相と論理的な説明を徹底したうえで、仕事の先まで見据えた対応までできると良いでしょう。完璧主義タイプの上司は、結果を達成することに対して強いこだわりがあるため、「このやり方で本当に達成可能か」「改善点は結果にどう結びつくのか」といった点をロジカルに説明するのが大切です。また、数字を重視する人も多いため、具体的な数値を示して報告や相談をするようにしましょう。
論理的な考え方やスキルの高め方については、「問題解決の基本的な手順とは?スキルを高める方法も解説」のコラムで解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
嫌味を言う上司に悩んでいるなら転職するのも一つの手
前述したように、上司の嫌味に対してはスルーして受け取らないことや、上司をうまく立てて対応するなどの方法があります。しかし、こうした対応をとっても状況が改善しなかったり、どうしても我慢できなかったりする場合は、「転職する」というのも選択肢の一つです。
嫌味を言う上司がいる会社で過度なストレスを抱え続けると、心身のバランスを崩してしまう可能性も。自分に合った環境や人間関係の良い職場に転職できれば、より働きやすくなるでしょう。
とはいえ、仕事を探す際に企業のWebページや求人サイトを利用しても、社内の雰囲気までつかむのは難しいといえます。職場の雰囲気も知ったうえで転職したいという方は、転職エージェントに相談して紹介してもらった企業について詳しく聞いてみるのがおすすめです。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。