空求人とは?掲載される理由と求人情報の見分け方を解説!

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この記事のまとめ

  • 空求人とは、採用する予定がないのに企業が出している求人広告のこと
  • 空求人は採用されづらく、労働条件が実態と違うことも多いため時間を浪費することに
  • 空求人がある理由は、求人を出す企業側にさまざまなメリットがあるため
  • 空求人を回避するには、特徴や正当な求人情報との見分け方を知ることが重要
  • 効率的に就活を進めるなら、空求人がない就職エージェントを利用しよう

就活をする際、「空求人」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。空求人とは、企業側に採用の意思がないのに掲載されている求人情報です。万全の対策で応募しているにも関わらず、なかなか書類選考に通らないという方は、空求人に騙されている可能性があります。このコラムでは、空求人が掲載される理由や正しい求人情報の見分け方を解説。スムーズに就活を進めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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空求人とは?

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空求人とは、「企業に採用する意思がないにも関わらず出されている求人広告」のことです。本来、企業は欠員補充や将来を見据えた人材獲得を目的に、採用意思を持って転職サイトや雑誌などに求人広告を掲載します。しかし、なかには一方的な都合やメリットのためだけに、採用意思のない空求人を出す企業があるようです。
空求人は書類選考で落とされることが大半ですが、面接を行ったうえで不採用となる場合も。真剣に就職・転職活動を行っている人にとっては、時間や労力を浪費することになりかねません。空求人に振り回されないためにも、就活中は求人情報を見極める力が必要といえます。

空求人に悩んでいる方や、希望の求人が見つからずにいる方もいるでしょう。「希望の求人が見つからない!自己分析で自分に合った仕事を探す方」では、求人探しのために必要な自己分析について紹介していますので、併せてご覧ください。

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空求人はなぜ存在する?

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空求人が存在する理由は、掲載する企業にとってメリットがあるからです。ここでは、ハローワークと派遣会社それぞれに空求人がある理由についてご紹介します。

ハローワークの空求人の理由

企業がハローワークで空求人を出す理由には、「無料の広告代わりにハローワークへ企業情報を掲載しているため」と、「すでに終了した求人がそのまま残っているため」の2つがあります。

掲載料がないため

ハローワークの求人は、労働基準に関する法制度の違反がない限りすべて無料で掲載されます。そのため、「とりあえず求人情報を出しておき、優秀な人材からの応募が来たら採用する」と考える企業が存在するのです。このような企業は採用活動に積極的ではないため、希望に沿う人材からの応募がない限り採用せず、長期間同じ求人を出していることも。年単位で1人も採用を行っていないなら、空求人の可能性が高いでしょう。

無料で求人を掲載できるハローワークは、優良中小企業がある一方で空求人も多いといわれています。求人に疑問を感じたら、窓口の担当者に相談してみると良いでしょう。

参照元
厚生労働省
労働基準に関する法制度

掲載期間が終了しているため

最初は採用するために求人を掲載していたものの、掲載期間内に採用が終了していたり、採用決定後に求人を取り下げ忘れてしまったりすることで、空求人となる場合があります。ハローワークは求人の掲載料がかからないため、たとえ放置してしまったとしても、企業側にデメリットはありません。そのため、実態の伴わない空求人となってしまうのです。

派遣会社の空求人の理由

派遣会社の求人には、「空求人」と「釣り求人」も掲載されることがあります。採用された後に「思っていた条件と違う」「応募した求人と異なる求人を紹介された」とならないよう、以下に留意しましょう。

求職者の登録数を上げるため

派遣会社の中には、企業に派遣できる人数を増やすために空求人を掲載し、登録者数を増やして派遣会社の宣伝につなげようとすることがあります。
また、派遣会社の求人では、空求人だけでなく実際より好条件の求人を掲載する「釣り求人」にも注意。簡単な業務内容なのに給与が異常に高かったり、専門性のある業務で「未経験OK」だったりする求人が当てはまります。釣り求人は見極めが難しく、応募する段階では気づかないことも少なくありません。派遣されたあとに応募時と条件が変わってしまった場合は、派遣会社の担当者に一度相談してみましょう。

ハローワークも派遣会社も空求人のリスクはありますが、どちらも適切に利用すれば就職活動や転職時に役立ちます。ハローワークを利用するか迷っている方は、「相談無料のハローワーク、利用のメリットとデメリット」のコラムをぜひチェックしてみてください。

空求人の掲載は違法?

職業安定法第65条の9によると、「虚偽の条件を提示して、職業紹介、労働者の募集、募集情報等提供若しくは労働者の供給を行い、又はこれらに従事した」場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられるとあります。法律にも明記されているように、被害が出ている場合は空求人の違法性を問うことが可能です。
しかし、企業や派遣会社側が「騙すつもりはなかった」「採用する条件に値しなかった」と証言してしまえば求人内容が虚偽であったか判断しづらいため、実際に法令違反として摘発するのは難しいといわれています。空求人の被害を受けないためには、空求人の特徴や掲載意図などを知り、自分が損をしない求人の選び方を身につけることが重要といえるでしょう。

参照元
e-gov 法令検索
職業安定法(第65条の9)

空求人は労働基準監督署に通報できる

空求人による被害を受けた場合、各都道府県に設置されている労働基準監督署の総合労働相談コーナーに通報できます。ハローワークで求人を見つけたなら、ハローワーク求人ホットラインを利用しても良いでしょう。摘発は難しくても、通報することで状況改善につながる可能性があります。どちらも受付時間内ならいつでも相談できるため、悩んだら利用を検討してみてください。

参照元
厚生労働省
総合労働相談コーナーのご案内
ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申し出等について

空求人を選ぶことで生じる3つのデメリット

空求人を選ぶことで生じる3つのデメリットの画像

空求人を選んでしまうと、就活にさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。ここでは、主な3つのデメリットについて見ていきましょう。

1.自分が望む条件ではない恐れがある

空求人は、募集要項に記載されていた条件と実際の条件が異なる場合があります。たとえば、「残業なし」「高給与」などの記載をもとに応募したものの、実際に入社すると残業が頻繁に発生したり、低賃金だったりすることがあるようです。自分が望む条件の職場を探すためにも、空求人を見極めることは重要といえるでしょう。

2.無駄な労力と時間がかかる

採用意思がない空求人は、応募しても当然採用が決まることはほぼありません。根気や忍耐力が必要な就活で空求人に引っかかってしまうと、時間だけでなく、モチベーションまで奪われてしまうでしょう。派遣会社を通じて応募した後、一切連絡がなく、後日別の応募者に決まった旨を伝えられた、という事例もあるようです。就活の大事な時間や労力を奪われないように、空求人には細心の注意を払いましょう。

3.就活が終わらない

前述のとおり、空求人を選択すると時間だけを消費してしまうため、就活の長期化につながる恐れがあります。長引く就活は、ストレスの蓄積につながることも。スムーズに就活を進めるためには、自ら積極的に行動することが大切です。ハローワークや派遣会社を利用する場合は、直近の採用実績や採用枠の有無を確認し、空求人を避ける工夫を行いましょう。

空求人の見分け方

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空求人の特徴を事前に知っておけば、効率的に就活を進められます。求人を探す際には、下記で解説する見分け方のポイントを参考にしてみてください。

長期間求人募集を出している

長期間同じ内容の求人が出ている場合は、空求人の可能性が高いでしょう。本当に人手が足りなくて頻繁に求人を出している場合もありますが、社員の入れ替わりが激しく、離職率の高い職場であることが考えられます。自分にとって良い企業かどうかを見分けるためには、企業のWebサイトを事前に確認しておくと良いでしょう。

企業規模より募集人数が多い

企業規模に見合わない大量の人数を募集している際は、空求人に注意が必要です。しかし、企業内における新規部署の立ち上げや繁忙期の場合、多くの人数を募集する可能性があります。応募を検討するなら、募集人数に不自然な点がないか、企業の規模や事業内容と釣り合っているかなどを、求人情報と企業のWebサイトを照らし合わせて確認してみましょう。

募集要項が矛盾している

求人情報に矛盾が生じている場合は、採用する意思がないため内容が精査されていない空求人の可能性があります。たとえば、募集要項に「即戦力」と記載があるにも関わらず「未経験OK」となっているものや、反対に「未経験者歓迎」とありながら、専門的な資格の保有を条件にしている場合です。正当な条件かどうかを見分けるには、該当の募集要項や同職種の他者の求人などを見直してみましょう。

経験・資格不問だが書類選考がある

年齢や経験、資格などが不問の求人で書類審査を実施する場合、不適当な理由を提示して採用しない空求人の可能性があります。なぜなら、未経験・無資格から応募できる求人は、一般的に書類審査をせず面接から選考を始める傾向にあるためです。書類選考を行う旨の連絡がきたら、辞退を申し出るのも一つの手段といえます。

面接対応が不自然

空求人に応募した際の面接は、経験の浅い採用担当者や人事担当者の育成の場として行われることがあります。面接対応が不慣れだったり、質問内容が不自然だったりした場合、空求人の可能性も。このパターンは事前に見分けるのが難しいため、状況を注意深く見ながら判断するのが好ましいでしょう。事前情報と実際の条件が違ったり、要項に矛盾があったりした場合、空求人だけでなくブラック企業の可能性もあります。ブラック・ホワイト企業の見極め方については、「ニートからホワイト企業に就職するには?特徴は探すときのポイント」の記事も併せてご覧ください。

就活には空求人の少ない就職エージェントがおすすめ

「空求人で就活の時間を無駄にしたくない…」という方は、就職エージェントを利用しましょう。就職エージェントは求人を非公開にしているほか、採用後に仲介手数料が発生するため、企業にとって空求人を出すメリットがありません。また、求職者にヒアリングしたうえで希望に合った求人を紹介する仕組みのため、安心して就職活動ができるでしょう。

空求人に振り回されない就活をしたいなら、若年層向け就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心とした若年層に特化した就職・転職エージェントです。経験豊富なキャリアアドバイザーが、カウンセリングをもとに相談者にぴったりの求人をご紹介します。空求人の心配がないほか、書類添削や面接対策などを受けられるのがメリットです。スムーズな就活を叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

空求人に関するお悩みQ&A

「良い条件の求人を見つけたと思ったら空求人だった」という状況を回避するためには、空求人について正しく理解することが大切です。空求人に関するよくある質問を、Q&A方式でまとめました。

空求人ってなんですか?

空求人(からきゅうじん)とは、「企業が採用するつもりのないのに出している求人」のことです。 空求人を掲載している企業は採用意欲が弱いことが多く、多くは書類選考の段階で落とされてしまいます。また、面接時や入社後に説明される労働条件が、求人情報の内容と大きく違うといった例もあるようです。面接時の質問で事前に確認できることもありますので、「面接の質問と回答例について解説!答え方のコツと注意点とは」もあわせてご覧ください。

空求人はブラック企業によくある?

ブラック企業とは限りませんが、可能性はあるでしょう。 「ブラック企業の特徴とは?入社前に見極める方法と対処法を解説」でも解説していますが、ブラック企業は求人を長期間出したり、実際の勤務条件と異なる環境で勤務させたりなど、空求人と同じ特徴を持っています。求人に応募する前に、情報を十分精査することが大切です。

求める条件の求人が見つかりません

希望条件だけでなく、自己分析も改めるのがおすすめです。 求める条件の求人が見つからない一因として考えられるのは、条件が多過ぎて希望を満たす求人がない場合があります。ただし、それ以外にも「自分の興味があること」「自分のしたいこと」が不明瞭な可能性も。「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」も参考に自己分析をやり直し、就活の軸について再考してみましょう。

空求人を避けて就活をする方法は?

登録制の就活エージェントを利用するのがおすすめです。 就活エージェントは、扱っている求人に対して事前に審査を行っており、情報に齟齬がないか確認しています。また、基本的には登録した人にしか求人情報を開示しないため、知名度や登録数を上げる目的の空求人はないと捉えて良いでしょう。空求人を避けて効率的に就活を進めたいなら、ハタラクティブをご利用ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが、相談者にぴったりの求人をご紹介します。

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