職務経歴書は手書きで問題ない?メリット・デメリットと書き方を解説

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この記事のまとめ

  • 職務経歴書は企業から指定がなければ手書きで用意しても問題ない
  • 手書きの職務経歴書は、志望度が伝わりやすく印象に残りやすいメリットがある
  • 手書きの職務経歴書は作成に時間がかかりやすく、読みにくくなる可能性がある
  • 職務経歴書は、事前に記載する情報をまとめることで内容が伝わりやすくなる
  • 一人で職務経歴書を用意するのに自信がない際は、エージェントに相談するのも手

「職務経歴書は手書きで問題ない?」と不安に感じる方はいるでしょう。職務経歴書は企業からの指定がなければ、手書きとパソコンどちらで作成しても問題ありません。作成方法によるメリットやデメリットの違いを理解して、状況に応じて作成方法を選ぶと良いでしょう。
このコラムでは、職務経歴書の書き方や手書きで用意する際の注意点を解説します。職務経歴書で効果的なアピールをして選考突破に役立てましょう。

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職務経歴書は手書きで問題ない?

職務経歴書は、応募企業から記載方法を指定されていなければ手書きでの作成も問題ありません。

ただし、企業のなかには、応募書類の提出をインターネット上で行うことを指示されることも。その場合、手書きだと、紙をスキャンしてPDF形式に変換する手間がかかります。時間的コストの削減を優先する場合は、パソコンで作成したほうが良いでしょう。

職務経歴書を手書きで作成するかどうかは、メリット・デメリットを理解したうえで決めることをおすすめします。職務経歴書を手書きで作成するメリット・デメリットは、コラム内の「職務経歴書を手書きで作成するメリット」、「手書きの職務経歴書のデメリット」で後述するので、ぜひご一読ください。

職務経歴書はアプリで作成してもいい?

職務経歴書の作成には手書き・パソコン以外にアプリで作成する方法もあります。結論、企業からの指定がなければアプリで作成しても問題ありません。アプリで作成するメリットやデメリットについては「職務経歴書はアプリで作成しても大丈夫?書き方のポイントや注意点を解説」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

職務経歴書を手書きで作成するメリット

職務経歴書を手書きで作成することにより、応募者の熱意が伝わったり、アピール採用担当者の印象に残ったりする場合があるでしょう。

ここでは、職務経歴書を手書きで作成するメリットをご紹介します。「手書きでの準備を考えているものの、パソコンよりも劣るのではないかと心配…」と感じる方は、ぜひご一読ください。

志望度をアピールしやすくなる

職務経歴書を手書きで作成するメリットは、企業に対する応募者の志望度が伝わりやすい点にあります。

手書きはパソコンよりも作成するのに手間がかかりやすいのが特徴です。パソコンではなく、手書きで作成することで、採用担当者に「自社へのアピールのために時間を費やすほどの入社意欲がある」といった好印象につながる場合があるでしょう。

また、手書きはパソコンで作成するよりも、丁寧に記載した文字や行間の空け方から、応募者の人柄や、企業に対する熱意が伝わりやすいと考えられます。

採用担当者の印象に残りやすい可能性がある

手書きの職務経歴書は、採用担当者の印象に残りやすい可能性があるでしょう。

近年、応募書類はパソコンで作成する傾向にあるからこそ、文字のきれいさがプラスイメージにつながることも。特に、硬筆やペン字に自信のある方は、手書きでアピールしてほかの応募者との差別化を図るのもおすすめです。パソコンで職務経歴書を作成する場合は「職務経歴書を簡単に作成するための方法を解説!転職を有利に進めよう」をご一読ください。

手書きの職務経歴書のデメリット

手書きでの職務経歴書の作成は、「パソコンよりも労力がかかりやすい」「パソコンよりも読みにくいことがある」といった点がデメリットとなる場合があるでしょう。

ここでは、手書きで職務経歴書を作成するデメリットをご紹介します。「手書きだとどのようなことがデメリットになるのかイメージができない」と疑問に感じる方は、参考にしてみてください。

作成に時間がかかる

職務経歴書を手書きで作成するデメリットとして、時間がかかることが挙げられます。

パソコンで作成する場合はタイピングでスムーズに入力できるものの、手書きだと一文字一文字丁寧に書く必要があるため、より時間がかかりやすいでしょう。

特に、転職活動でいくつかの企業に応募する場合だと、手書きで何枚も作成することになるため、必要となる時間も増えます。

また、手書きで誤字や脱字があったときは、最初から書き直さなければなりません。書き直しが多くなれば、用紙が足らなくなって買いに行く手間が発生し、さらに時間がかかってしまうことも考えられるでしょう。

読みにくくなる可能性がある

職務経歴書を手書きで作成する場合、文字の大きさや間隔によって読みにくくなる可能性があります。また、文字の書き方は人によって癖があることも。そのため、採用担当者によっては読みにくいとマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

読みにくさがあることで、採用担当者に「読み手への配慮が不足している」と捉えられないためにも、読みやすいレイアウトになるよう工夫することが大切です。

職務経歴書は、アピールしたい内容が多いと内容も増えやすいもの。内容の充実度も大切ですが、文字の大きさや間隔などにも気をつけながら書くようにしましょう。

パソコンスキルがないと判断される場合がある

手書きで職務経歴書を作成すると、企業によっては「パソコンスキルが不足していて作成できないのでは?」と判断される場合があるようです。

特に、IT系や事務系の職種だと、応募者のパソコンスキルの有無を選考時にチェックされやすいと考えられます。職務経歴書を作成する際は、応募先の企業で求められるスキルがどのようなものかを考えたうえで作成方法を選択するようにしましょう。

PCスキルをアピールする方法

職務経歴書でPCスキルをアピールしたいときは、ソフトごとにわかりやすくできることを記載しましょう。例えば、Excelを使用できるのであれば「関数が得意」「グラフの作成が可能」など記載すると良いでしょう。詳しくは「PCスキルを応募書類でアピールするには?ポイントや書き方例をご紹介」をご一読ください。

書ける情報量が少なくなることもある

職務経歴書を手書きする際、使用する用紙やテンプレートによっては、書ける情報量が少ない場合があります。手書き用の職務経歴書は項目ごとに記入欄が設けられており、手書きでもパソコンでもA4用紙1〜2枚にまとめるのが基本です。

使用する用紙やテンプレートの記入欄の大きさによっては、自由に記入欄や文字の大きさを変えられるパソコンでの作成と比べ、盛り込める情報量は少なくなることも考えられるでしょう。

手書きによる職務経歴書の作成を検討している方は、記載したい情報を不足なく盛り込めるか、事前に使用する用紙やテンプレートをしっかり確認することが大切です。

職務経歴書をパソコンで作成するメリット

職務経歴書をパソコンで作成する場合、テンプレートを使えたり、誤字脱字の修正も簡単に行えたりするなど、作成する労力を抑えやすいでしょう。

ここでは、職務経歴書をパソコンで作成するメリットをご紹介します。「職務経歴書を手書きで作成するメリット」で先述した、手書きで作成するメリットとの違いを見比べてみましょう。

テンプレートが使える

パソコンで職務経歴書を作成する場合、テンプレートをダウンロードして使えるというメリットがあります。テンプレートを利用すれば、自分で一からレイアウトを考える必要がないため、効率良く職務経歴書を作成できるでしょう。

また、自分のアピールしたい項目によってテンプレートを選べるのもポイントです。

 

追加・修正が簡単にできる

職務経歴書を作成する際にパソコンを使うと、誤字や脱字も簡単に修正が可能です。

新たに内容を追加・削除したい場合も、手書きよりスムーズに行える点もメリットといえるでしょう。

自宅にパソコンがあり、なおかつ複数の企業に応募する方は、パソコンで作成するのがおすすめです。

読みやすいレイアウトに調整しやすい

パソコンで職務経歴書を作成する場合、読みやすいレイアウトに適宜調整しやすいこともメリットの一つといえます。

手書きだと、一通り書き終えたあとに、行間や文字の大きさを整えるのは難しく、新たに書き直す必要があるでしょう。一方で、パソコンで作成する場合だと、入力を終えたあとに適宜改行を加えたり、文字の大きさや行間の調節を行ったりすることも容易に可能です。

採用担当者が読みやすいかどうかを配慮して作成できていると、好印象につながる場合があるでしょう。

次回作成時にデータを活用できる

パソコンの場合、一度職務経歴書を作っていれば、次回作成時にデータを活用できるのもメリットです。

一方で、手書きだとほかの企業への就活で職務経歴書が必要になっても新たに作成しなければいけません。パソコンだと最初から内容を作り直す手間を省ける分、面接対策といったほかの選考対策の時間を増やせるでしょう。

ただし、前回のデータを使用する際、アピール内容が応募企業に適していなければ、「違う企業への就活で使用した職務経歴書を使いまわしているのでは?」とマイナスイメージにつながる恐れがあります。

職歴や自身のスキルなどは変更しなくて良いものの、志望動機や自己PR欄は書き方を変更した方が良いでしょう。記載内容が応募企業や職種へのアピールとしてマッチした内容となっているか、作成後の確認を丁寧に行うようにするのがおすすめです。

職務経歴書をパソコンで作成するデメリット

パソコンはタイピングにより職務経歴書をスムーズに作成しやすいものの、場合により、入力のミスを見落としたり、必要以上に内容を詰めてしまったりすることがあるでしょう。

ここでは、職務経歴書をパソコンで作成するデメリットをご紹介します。

「手書きよりもパソコンで職務経歴書を作成したほうが、メリットが大きいのでは?」と感じる方は、デメリットをチェックして、どのような点に注意する必要があるかを把握するのにご活用ください。

変換ミスや誤字を見落とすおそれがある

パソコンによる職務経歴書の作成は、変換ミスや誤字を見落とすおそれがあるのがデメリットです。

手書きの場合、書きながら誤字に気づきやすいものの、パソコンだとタイピングでの入力であるため、入力ミスに気づけないこともあり得ます。

パソコンの校正機能で誤字脱字をチェックできる場合があったとしても、すべての入力ミスに気づけるとは言い切れないでしょう。

特に、応募企業に関する固有名詞や事業内容といった部分で、誤字脱字があれば、「自社に対する熱意が不足しているのでは?」とマイナスイメージにつながることも考えられます。

パソコンでの入力を終えた際は、一文字一文字丁寧に、入力ミスがないかチェックするようにしましょう。

文章を詰め過ぎてしまいやすい

パソコンは手書きに比べて、文字の大きさや行間を調節できるからこそ、文章を詰め過ぎてしまいやすい場合があります。

応募企業へアピールしたい内容をすべて盛り込もうとして文章量を詰め過ぎると、読みにくくなるのはもちろん、どの部分を一番強く伝えたいのかが分かりにくくなることも考えられるでしょう。

採用担当者に効果的なアピールをするためには、読みやすさに配慮するだけでなく、明確に伝えたいポイントが分かりやすい内容にすることが大切です。職務経歴書をパソコンで書く際の注意点については「職務経歴書の作成方法とは?必須項目や書くときのコツをご紹介」をご一読ください。

職務経歴書を手書きする場合に用意するもの

職務経歴書を手書きで作成するには、適切な用紙と筆記用具を用意しましょう。不適切な用紙や筆記用具を選ぶと、必要な情報をすべて書けなかったり、文字が滲んで読みにくくなったりする恐れがあるでしょう。

ここでは、職務経歴書を手書きで作成する際にどのようなものを用意しておいたほうが良いかを解説します。「職務経歴書を用意しなければいけないものの、何から準備すれば良いのか分からない」と疑問を感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。

職務経歴書の用紙

手書きの場合、市販の職務経歴書を用意するか、テンプレートをダウンロードして印刷するのが一般的です。白紙の状態で内容を書いたり、手書きで記入欄を書いたりすると、「ビジネスマナーが不足しているのでは?」と、企業にマイナスなイメージを与える恐れがあるので避けましょう。

また、書き間違いに備え、予備の用紙を用意しておくのがおすすめです。

100均や文具店などで購入する

自宅にパソコンがない方は、100均や文具店、通販サイトなどで購入すると良いでしょう。特に、通販サイトや文具店などは、取り扱っている種類が豊富な傾向があります。用紙の種類が複数あることにより、応募企業やアピールしたい項目に適したフォーマットを選びやすくなるでしょう。

また、職務経歴書のサイズに関しては、企業からの指定が特になければ、業務上で管理しやすいA4サイズを使用するのをおすすめします。職務経歴書を100均で購入する場合は「職務経歴書は100均で買える?購入方法や書き方で気を付けるポイント」をご一読ください。

テンプレートをダウンロードして印刷する

職務経歴書の用紙は、パソコンでインターネット上にあるテンプレートをダウンロードして印刷することも可能です。インターネット上のテンプレートの種類は豊富にあるため、自分のアピールしたい項目に合わせて選べるでしょう。

パソコンを使えば、ミスをしても再び簡単に印刷できるため、用紙を買い直す手間も省けます。

筆記用具

職務経歴書を書く際に使う筆記用具は、油性かゲルインクのボールペンを使用してみてください。滲みやすい水性ペンやこすると消えるタイプのペンは、応募書類やビジネス文書には適していないため避けたほうが良いでしょう。

また、万年筆を使用して職務経歴書を書こうと考える方も。万年筆で文書を書くことは、知的で丁寧な印象を与えやすいといったメリットがあります。一方で、万年筆は乾くまでに時間がかかり、滲みやすいといったデメリットも。使用する際は、試し書きをしたり、十分に乾かしたりするなど、注意しましょう。万年筆を使用する際は「履歴書作成には万年筆が良い?メリットとデメリットをご紹介!」を併せてご覧ください。

職務経歴書の書き方

手書きとパソコンのどちらを選んでも、職務経歴書に盛り込む内容は基本的には同じです。ここでは、職務経歴書の書き方のポイントを解説します。

「どのような内容を書くかや、気をつけるポイントが分からない…」と感じる方は、ぜひチェックしてみてください。

職務経歴書に記載する内容を簡潔に整理する

職務経歴書を書き始める前に、記載するために必要な情報を簡潔に整理してみましょう。

事前に分かりやすく情報を整理することで、職務経歴書の内容も読み手に伝わりやすくなります。

以下は、職務経歴書を書き始める前の内容のまとめ方のポイントです。

各企業の情報をまとめる

職歴や経歴を書くときは、在籍していた企業ごとに基本情報を記載するのが基本です。以下の項目ごとに箇条書きにすると、情報が見やすくなるでしょう。

  • ・在籍期間
  • ・正式名称
  • ・従業員数
  • ・資本金額
  • ・雇用形態
  • ・事業内容

各企業ごとでの情報を正しく記載するためにも、事前にまとめておくと、職務経歴書を書く際も間違えにくいため、おすすめです。

所属部署と業務内容をまとめる

続いて、所属部署と業務内容をまとめてみましょう。企業にとって、これまでに応募者が経験してきた業務内容は、入社後に貢献してくれるかを判断するために重要といえます。

ただし、業務内容をそのまま文章で書くと冗長になりやすいことも。箇条書きで書くことで、読み手に分かりやすくなるでしょう。

行動と成果をアピールする

職務経歴書では行動と成果をアピールすることが大切です。これまでの業務で取り組んだことや意識したことを具体的に記載したり、成果を数値化したりしましょう。内容が具体的で、客観的に分かりやすい数字で記載されていることで、応募者の行動と成果へのイメージが明確に伝わりやすくなります。一方で、内容が抽象的であると「具体的に何をアピールしたいのかわからない」と採用担当者にマイナスの印象を与えることも。

アピールしたい内容が複数ある場合は、時系列で簡潔にまとめつつ、応募先企業の業務内容に直結するエピソードを目立たせるのが効果的です。

保有しているスキルや資格をまとめる

保有しているスキルや資格をまとめて、応募企業の業務に活かせるものがあるか、確認してみましょう。

資格を多く保有している場合は、すべてを記載する必要はありません。アピールできる資格が埋もれてしまったり、文章が見にくくなったりするのを防ぐためにも、応募企業が求める人材にマッチしたものを中心に書くことが大切です。採用担当者に、「自社の求める人材を理解してアピールできている」といった印象を与えられるよう、企業研究をしっかりと行い、求める経験やスキルなどの情報を集めておきましょう。保有している資格の数が多く「どの資格を書くべき?」と悩む方は「履歴書に資格が書ききれない!免許はどう書く?基本の記入方法と注意点」をご一読ください。

自己PRを簡潔にまとめる

応募企業へ効果的なアピールをするためにも、職務経歴書に記載するための自己PRを、まずは簡潔にまとめてみてください。

自己PRは、自分が即戦力として活躍できることを企業に伝えるためのアピール材料の一つです。これまでに経験した業務で身につけたスキルや自分の強みが、応募先企業でどのように活かせるのかを具体的に記載しましょう。

入社後に「どう成長したいか」や「何に取り組みたいか」も記載すると、企業への熱意が伝わりやすくなるため、おすすめです。

また、自己PRの文章は、長いと内容がスムーズに伝わりにくい場合があるため、200文字程度にまとめましょう。簡潔に記載されていると、応募者の強みが明確に伝わりやすくなり、効果的なアピールにつながる可能性があります。

職務経歴書を手書きで用意する際に注意するポイント

職務経歴書を手書きで用意する際は、採用担当者に分かりやすい内容となっているか、読みやすい文字で書けているかなどの点に注意することがポイントです。

ここでは、職務経歴書を手書きで用意する際に注意するポイントをご紹介します。

「職務経歴書を手書きで用意したいものの、どのような点に気をつけたら良い?」と不安に感じる方は、ぜひ注意点をチェックしてから作成してみてください。

アピールしたい項目が目立つように書く

職務経歴書を手書きする際は、アピールしたい項目が目立つように意識して書くことがポイントです。アピールしたい項目が目立つ書き方としては、転職回数が少なく、職歴を時系列で書きたい場合は、「編年体方式」の書き方がおすすめです。反対に、転職回数が多い場合や直近の職歴をアピールしたい場合は、「逆編年体方式」で書くと良いでしょう。

また、職種を変えて転職したケースが多い場合は、「キャリア形式」の書き方が有効です。

キャリア形式は、時系列に沿って職歴を書くのではなく、携わった業務や経験した職種をまとめて書けます。

丁寧な文字で書く

手書きで職務経歴書を書く際は、丁寧な文字で書くことが大切です。丁寧に文字を書くことで文章が読みやすくなり、企業は好印象を抱きやすくなります。

鉛筆で下書きをしてからボールペンでなぞると、失敗を防げるのでおすすめです。下書きの消し忘れや、下書きを消す際に用紙がしわになったり、文字が滲んだりしないよう注意しましょう。

誤字・脱字に気をつける

職務経歴書を書く際は、誤字・脱字に気をつけてみてください。下書きが終わったらよく見返して、間違いがないか確認することが大切です。

また、西暦と和暦が統一されているかや、会社名を省略していないかなども、清書をする前にあわせてチェックすると良いでしょう。

職務経歴書の作成マナーを守る

職務経歴書は内容だけでなく、書き方のマナーもチェックされやすい部分といえます。手書きで作成する際は、以下のことに気をつけながら作成してみてください。

  • ・西暦と和暦は統一する
  • ・資格名は正式名称で記入する
  • ・修正テープや修正液は使用しない
  • ・「ですます調」や「である調」といった文体を統一する
  • ・履歴書の内容と相違がないようにする

上記の項目は、職務経歴書を書き終えたあとに再び確認しましょう。

応募企業へ郵送・手渡しをする際のマナー

応募企業へ職務経歴書を郵送・手渡しする際には、封筒や書類の入れ方といったマナーに配慮することも大切なポイントです。書類が折れないサイズの封筒を用意したり、書類はクリアファイルに入れたりといった配慮ができていないと、「ビジネスマナーが不足しているのでは?」といったマイナスイメージにつながる恐れがあります。

また、郵送は手渡しとは違い、送付状の作成も必要です。郵送時のマナーに関しては、「応募書類を入れる封筒は何を選べば良い?書き方や郵送時のマナーも紹介」のコラムでも紹介しているので、参考にしてみてください。

職務経歴書を手書きで書くときの例

職務経歴書の内容が簡潔にまとめられていると、採用担当者へアピールポイントが明確に伝わりやすくなるでしょう。

以下は、コラム内の「職務経歴書の書き方」で先述した書き方をもとに作成した職務経歴書の例です。

在籍期間:2019年1月~2023年12月
株式会社△△
事業内容:自動車の開発,製造,販売
従業員数:△△人
資本金:△△円
雇用形態:正社員
所属:△△部
業務内容:製造現場にて自動車の部品加工、取り付け、人材育成
担当業務

  • ・部品加工:プレス機械を用いた金属パネルの加工や、錆防止加工、加圧加工の業務を担当しました。
  • ・取り付け:ライン作業にて、乗用車のエンジンやドアパネル、座席の取り付けを担当。エアドライバーやインパクトレンチなどを用いた作業を行いました。
  • ・人材育成:加工部門とライン部門で新人の現場教育を担当。機械の基本操作やデータ入力を指導しました。

【保有資格・スキル】

  • ・普通自動車第一種免許(取得日)
  • ・フォークリフト免許(取得日)
  • ・プレス機械の操作経験
  • ・錆防止加工、加圧加工の経験
  • ・エアドライバー、インパクトレンチなどの基本的な工具の使用経験
  • ・データ入力や報告書の作成など基本的なPCスキル

【自己PR】

自動車の製造に約4年間携わってきました。簡単な部品加工や組み立てから徐々にステップを重ね、現在は加工部門とライン部門の教育者として、人材育成も担当しています。作業のコツや注意点を分かりやすくするために動画を交えたマニュアルに作り変えたことで、人材育成がしやすくなりました。就業前後に工程を簡単に見直せるようになったことで年間の作業ミスが3割減少し、作業効率は上がって残業時間の大幅な減少にもつながっています。

作業を正確かつスムーズに進めながら、周りのフォローや人材育成に尽力してきた経験は、貴社の業務においても発揮できると考えています。

必要な情報をできる限り簡潔に盛り込むことで、企業側が読みやすい職務経歴書に仕上がるでしょう。職務経歴書を手書きする際の見本は、「フリーターに職務経歴書は必要?書き方のコツや項目ごとの例文をご紹介」のコラムでも紹介しています。「書き始める前に見本を見てみたい!」という方は、ぜひご一読ください。

手書きの職務経歴書が不安ならエージェントを活用してみよう

手書きの職務経歴書に不安がある場合は、エージェントを活用するのも一つの手です。過去の経歴や状況は転職者によってさまざまなため、思うように職務経歴書を書けないこともあるでしょう。就職・転職エージェントの多くは、求人の紹介だけでなく、応募書類の作成サポートや添削にも応じています。転職エージェントの利用方法については「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く活用するコツ」を併せてご覧ください。

「職務経歴書を手書きで作成してみたけど、書き方やマナーを守れているのか不安」「応募書類をチェックしてほしい」「自分に合った職場で働きたい」などとお悩みの方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。

ハタラクティブは、20代の既卒や第二新卒、フリーターに特化した就職・転職エージェントです。プロのキャリアアドバイザーが、企業選びから内定後のフォローまで幅広くサポートしています。約1分間で簡単にできる適職診断を行えば、自分に合った職業を知ることもできるでしょう。

また、直接取材を行った企業のみを紹介しているため、応募企業に適した応募書類の相談はもちろん、企業ごとの面接のアドバイスが可能です。職務経歴書の書き方が分からない方や一人での就職・転職に不安がある方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。

手書きの職務経歴書に関するFAQ

ここでは、手書きで職務経歴書を作成する際の疑問や、つまずきやすいポイントについてQ&A方式で回答しています。

履歴書が手書きなら職務経歴書も手書きに統一したほうが良い?

履歴書を手書きにした場合、必ずしも、職務経歴書の作成方法も合わせる必要はないでしょう。
ただし、企業から手書きかパソコンか指定された場合は、指示に従った方法で提出してください。
もし、作成方法に関する指定がないのであれば、自分のアピールしたいことや応募する企業の数を考慮して、手書きかパソコンかを選ぶのが良いでしょう。

職務経歴書のスペースが足りないときはどうする?

記載するスペースが足りない場合は、それぞれの項目の文字数が多過ぎていないかを確認してみてください。
職務要約は200〜250字程度にまとめ、自己PRや志望動機は、伝えたいことが簡潔に書けているか見直します。必要以上に改行をしていないかもチェックして書き直すことで、スペースに余裕が生まれる場合もあるでしょう。
基本的に職務経歴書には枚数の指定がないため、スペースが足りないときは枚数を増やすのも選択肢の一つです。ただし、採用担当者が読みやすい量を考慮すると、A4サイズの用紙に1〜2枚程度でまとめるのが望ましいといえます。

職務経歴書に自己PRを書くポイントは?

自己PRが複数ある場合は、箇条書きがおすすめです。一つの項目に対して3行程度でまとめると、採用担当者にとって読みやすくなり、好印象を与えられるでしょう。
また、実績やスキルをアピールする内容の場合、具体的な数字を用いて説明することで説得力が増します。「自己PRの基本の書き方は?例文や新卒と転職での違いを紹介」では、自己PRの書き方のポイントをまとめているので、自己PRの書き方に悩んでいる方は、目を通してみてください。

職務経歴書をスマホで用意しても良い?

自宅にパソコンがない方は、スマホで職務経歴書を作成できるアプリを活用して、用意しても良いでしょう。スマホアプリではパソコンと同様に、テンプレートの使用や修正を簡単に行うことが可能です。
「パソコンはないものの、手書きで書くのは不安…」と感じる方は、作成方法の一つとして検討してみてください。

職務経歴書がなかなか書き進められない

「職務経歴書に書く内容がなかなかまとめられず、書き進められない」とお悩みの方はいるでしょう。職務経歴書を作成する際には、就職・転職エージェントやハローワークといった就職支援機関によるサポートを活用するのもおすすめです。第三者の目を通すことで、より内定をもらいやすい職務経歴書が作成できるでしょう。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、プロのキャリアアドバイザーが転職活動の悩みに寄り添いながら、応募書類の添削や面接対策を行います。手書きの職務経歴書でお困りの方は、ぜひご相談ください。

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