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図書館司書の仕事内容を解説!やりがいや就職先も紹介
更新日
この記事のまとめ
- 図書館司書の仕事内容は利用者への貸出や資料の案内、資料の発注などがある
- 図書館司書の仕事の特徴は、「静かな環境で働ける」「雇用の安定性が高い」など
- 図書館司書の仕事は、利用者に感謝されたり本の知識を深められたりする点がやりがい
- 図書館司書になるには、司書講習を修了して資格を取得する必要がある
- 本や図書館が好きで事務仕事が得意な場合は、図書館司書に向いている傾向がある
「図書館司書の仕事内容って何?」と疑問をもつ方もいるでしょう。図書館司書は、本の貸し出しや返却の利用者対応、本棚の整理整頓、イベント企画など、幅広い業務を担います。
このコラムでは、図書館司書の業務内容をわかりやすく解説。また、仕事のやりがいや大変なこと、向いている特徴についても紹介します。図書館司書の資格の取得方法についてもまとめたので、転職を検討している人はチェックしてみましょう。
図書館司書の仕事とは
図書館司書の仕事は、本の管理や貸出を中心としたサービスを提供することです。図書館司書は「図書館法」で定められた国家資格の取得を必要とする職業で、公共図書館での専門的な業務を担います。一般的には、学校図書館も含め、図書館での仕事全般を指すことが多いでしょう。
資格がないと図書館司書の仕事はできない?
図書館の業務には、資格なしでできる仕事が多数あります。非正規雇用の職員には、図書館司書の資格を持っていない状態で働く場合もあるようです。
ただし、正規雇用の場合は求人の応募条件に「図書館司書の資格必須」と書かれているものが多いので、資格を取得しておいたほうが就職には有利でしょう。
参照元
e-Gov法令検索
図書館法
図書館司書の仕事内容は?主な6つの業務
図書館司書の仕事内容は、図書館で扱う資料の選択や発注、分類や目録の作成、利用者への貸出や資料の案内などです。 図書館によっては、来館者に向けたイベントの企画や、テーマに沿って本を紹介する展示コーナーの設置を任される場合もあるでしょう。図書館司書の勤務先の一つである公共図書館では、主に下記の業務を担当します。
図書館司書の主な仕事内容
- カウンター業務
- 配架と書架整理
- 蔵書点検
- 館内に置く本を選ぶ
- イベントの企画や運営
- ポスター制作や書評の執筆
1.カウンター業務
図書館司書の仕事としてイメージしやすいのは、本の貸出や返却業務などのカウンター業務でしょう。ここでは、図書館司書が行うカウンター業務について解説します。
貸出と返却の受付
図書館の利用者への本の貸出や返却は、バーコードを読み取って管理します。本だけでなく、新聞やCD・DVDなどの貸し出し状況を記録するのも仕事内容の一つです。
専門的な知識や技術は必要ないため資格を取得しなくてもできる業務ではあるものの、図書館全体の本や資料を管理する仕事なので、正確さが求められます。
利用者の登録
初めて図書館を利用する人に対して、利用方法やルールの説明を行います。また、利用者登録の書類を書いてもらい、システムに入力してカードを発行するのも業務の一つです。
予約の受付
借りたい本が貸出中の場合、順番待ちをする利用者もいるでしょう。カウンターで貸出予約の受付を行い、本が返却されたら順番待ちをする利用者に連絡します。
また、「△△の本を入れてほしい」とリクエストをされることもあり、臨機応変な対応が求められます。提携図書館から取り寄せたり、新規購入を検討したりするのも、図書館司書の業務の一つです。
問い合わせの対応
「探している本が見つからない」「△△について書かれている書籍はないか」など、カウンターにはさまざまな問い合わせがきます。
すぐに質問に答えるためには、図書館司書の専門知識が必要です。どこにどのような本があるかはもちろん、「挿絵が多い本」「分野ごとのおすすめの図鑑」など、多くの情報を頭に入れておく必要があります。
2.配架と書架整理
図書館司書の重要な仕事は、配架と書架整理です。配架とは返却された本を元の位置に戻すことで、書架整理とは、本の並びが間違えている場合に並べ替えることを指します。本が決まった位置にあれば、図書館司書も利用者も目的の本を見つけやすくなります。
図書館司書が配架や書架整理を行うためには、日本十進分類法という分類法を知らなければならず、専門的な知識が必要です。本は、内容などによって1,000個のグループに分けられており、それに従って本を管理します。図書館司書にとって配架や書架整理の仕事は、これらの区分を覚えていなければ務まらない重要な業務です。
新しい本は登録して配架する
新しく購入した本の登録作業も、図書館司書の仕事です。本の大きさやページ数などをデータに登録し、保護カバーをかけたりバーコードを貼ったりします。フィルム状の保護カバーをかけるのは時間がかかることもありますが、仕事を長く続けていると慣れて素早く行えるようになるでしょう。
3.蔵書点検
図書館司書の仕事には、蔵書点検も含まれます。蔵書点検とは、図書館の職員全員で本の一つひとつをチェックする作業です。
書架整理がきちんと行われているか、バーコードが読み取れる状態か、記録されているデータと実態に違いはないかなどをチェックします。さらに、古くなったり破損したりしている本の修理や、本棚の清掃を行い、書架が常に清潔な状態を保てるよう点検します。
4.館内に置く本を選ぶ
「選書」も図書館司書の仕事の一つです。選書とは、館内に置く本を選ぶ作業のこと。毎日多くの本が出版されても図書館がすべての本を購入できるわけではないため、多くの方に楽しんでもらえる本を予算の範囲内で選ぶ作業です。
図書館司書が選書する場合、自分の好みではなく、「幅広い年齢層が満足できる本」「世間で話題になっている本」「専門家の評価が高い本」などを基準にします。カウンター業務で接する利用者がどのようなテーマに興味を持っているかを感じ取る能力も必要です。
5.イベントの企画や運営
図書館司書の仕事には、館内で開催されるイベントの企画や運営も含まれます。図書館では、大小問わずさまざまなイベントが開催されており、子どもたちへの本の読み聞かせや講演会などがその一例です。
図書館司書は、どのようなイベントを開催するか企画書を提出し、ポスターを作ったり講演者の手配をしたりします。利用者にとって親しみやすい図書館にするための重要な仕事です。
6.ポスター制作や書評の執筆
イベントのポスターの制作や、新刊の書評の執筆など、図書館の活性化につながる広報活動も図書館司書の仕事です。また、本を紹介するためのPOP制作や、展示コーナーの設置なども行います。
図書館司書についてさらに知りたい方は、本にまつわる仕事を扱っている「本に関わる仕事16選を紹介!未経験者が転職するときのポイントも解説」のコラムをぜひご覧ください。
図書館司書の仕事に就くには
図書館司書の仕事に就くためには、資格を取得したうえで、各図書館の求人を探して採用試験を受けるのが一般的な流れです。また、公立図書館での勤務を目指す場合は、地方公務員の採用試験を受験しましょう。
図書館司書の仕事に就くには
- 司書の資格を取得する
- 各図書館の採用試験を受ける
- 地方自治体の資格免許職採用試験を受ける
司書の資格を取得する
図書館司書になるには司書の資格が必要です文部科学省の「司書について 1.司書になるためには」によると、資格を取得する方法は以下のとおりです。
- ・大学や高等専門学校卒業後に司書講習を修了する
・大学で司書の資格取得に必要な科目を履修し、卒業する
・司書補としての勤務経験を3年以上積んでから司書講習を修了する
司書講習を受ける場合は、大学なら2年以上在学したうえで62単位以上を修得、高等専門学校なら卒業という条件を満たしていれば受講できます。そのため、必要な単位が修得できていれば、短大卒業生の方も司書講習の受講が可能です。
司書講習は全国の5大学で実施されており、文部科学省が「令和6年度司書及び司書補の講習について」も公開しているので、確認しておきましょう。
なお、大学を卒業している方は、夜間や通信制で司書の科目を履修する方法もあります。その場合は資格の証明書は発行されないため、卒業証書と単位修得証明書を発行してもらいましょう。
司書補から司書を目指す方法もあります。司書補とは、いわば司書の補佐役のこと。司書補は中等教育学校や高校、高等専門学校を卒業していれば受講が可能です。司書補として3年以上の経験を積めば司書の講習を受けられ、修了すれば図書館司書の資格を取得できます。
図書館司書の資格取得を目指したい高卒者や、社会人になってから図書館司書に興味をもった人は、まずは司書補になるのが良いでしょう。司書講習と同様、司書補の講習も文部科学省が実施大学を掲載しているので、チェックしてみてください。
各図書館の採用試験を受ける
学校図書館や民営の図書館で図書館司書として仕事に就く場合は、各図書館の求人に応募して採用試験を受けます。
図書館の求人情報は、一般的な求人サイトにはあまり掲載されません。求人情報を探す際は、図書館関連の情報を掲載している公益社団法人のWebサイトや、図書館事業のアウトソーシングを行っている会社のWebサイトをチェックしましょう。
大学図書館では、派遣会社で図書館司書を募集していることもあります。
図書館司書の就職・転職では経験必須が多い
図書館司書は、応募条件に「図書館での勤務経験必須」と書いてある求人が多いといわれています。未経験から図書館司書を目指す場合は、まずは非正規雇用で経験を積み、転職して正社員を目指すのがおすすめです。なかには、図書館司書の資格があれば未経験であっても応募できる求人もあるので、根気良く募集を探しましょう。求人の探し方について詳しく知りたい場合は、「仕事探しのコツを詳しく解説!正社員求人で事前に確認すべきポイントも紹介」のコラムをご覧ください。
地方自治体の資格免許職採用試験を受ける
公立図書館で図書館司書の仕事に就くには、地方公務員の採用試験における「資格免許職」「司書」を受けることになります。応募条件や試験内容は地方自治体によって異なり、年齢制限が設定されている場合もあります。また、募集が出る機会が少ないため倍率が高く、公立図書館で司書として就職するのは比較的ハードルが高い傾向にあるようです。
一般的な地方公務員の採用試験に合格し、図書館へ配属されるケースもありますが、必ずしも図書館で勤務できるとは限りません。また、図書館へ配属されたとしても異動を命じられることもあるため、図書館司書としてキャリアを積みたい方には向いていないでしょう。
図書館司書は増加傾向にある
公益社団法人 日本図書館協会の「公共図書館集計 『日本の図書館 -統計と名簿- 』1998年版より」と「公共図書館集計(2023年)」によると、図書館の施設数も図書館司書の人数も増加傾向にあります。1998年に 2,524施設だった図書館は、2023年度には3,310施設に増加しています。また、専任の図書館司書の数も7,941人から9,366人に増加。2022年の9,377人と比較すると11人減少しているものの、1998年と比較すると大きく増加していることがわかります。
さらに、図書館の運営を企業やNPO法人などにアウトソースする指定管理者制度の導入が増えている点も、これから図書館司書として就職・転職を目指す際の参考になるでしょう。
参照元
文部科学省
司書について
日本の図書館統計
図書館司書の仕事がおすすめな3つの理由
図書館司書として働く際には、どのようなメリットがあるかをよく理解しておくことが重要です。図書館司書には、ほかの仕事にはないおすすめポイントがあります。図書館司書として働きたい気持ちがある方は、ぜひご一読ください。
図書館司書の仕事がおすすめな理由
- 自分のペースで働きやすい
- 静かな環境で働ける
- 雇用の安定性が高い
1.自分のペースで働きやすい
図書館司書の仕事は多岐にわたりますが、自分のペースで長く働き続けられる点が魅力です。また、図書館司書の業務内容が急激に変化する可能性は少ないため、一度覚えると自分のペースで落ち着いて働けるでしょう。
ただし、図書館は必ずしも土日休みというわけではありません。土日に開館している場合もあり、休日は来館者数が増えることで自分のペースで働けない場合もあります。
2.静かな環境で働ける
図書館は静かな場所なので、大きな音や騒がしさに悩まされることなく仕事ができます。「静かで落ち着いた職場で働きたい」「業務に集中したい」という方にとって、図書館司書は相性の良い職業です。どの施設に勤めても、快適な環境で仕事をしやすい職種といえるでしょう。
3.雇用の安定性が高い
公立図書館で正職員として働く司書は、公務員という立場になります。突然解雇を言い渡される可能性は低く、賃金も安定している点が大きなメリットです。公務員試験に合格する必要がありますが、採用後は将来の不安が少ない状態で仕事に取り組めるでしょう。
自分にとってストレスが少ない職場で働きたいと考えている方は、「楽な仕事はない?働きやすい職種14選をご紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
図書館の利用者数は減少傾向にある
文部科学省の「令和3年度社会教育統計の公表について」における1施設あたりの図書館利用者数は、2004年の5万8,042人に対して2020年では4万2,374人となっており、1万5,668人減っています。雇用の安定性が高い仕事ではありますが、図書館の利用者数が大きく減少すればほかの図書館へ異動という可能性もあるでしょう。
参照元
文部科学省
社会教育調査-令和3年度結果の概要
図書館司書が仕事をする場所
図書館司書の主な職場は図書館です。しかし、図書館にもいろいろな種類があり、仕事内容も若干異なります。図書館司書として就職・転職したい方は、どのような場所で仕事をしたいのかについても明確なビジョンを持っておくと良いでしょう。
ここでは、図書館司書が仕事をする場所を5つご紹介します。
1.公立図書館
図書館司書の就職先・転職先としてイメージしやすいのが公立図書館でしょう。公立図書館は、都道府県や市町村が運営する図書館で、図書館司書は貸出や返却の業務を行います。来館する子どもたちへの教育活動や、高齢者向けのイベントの企画や運営といったボランティア活動も、図書館司書の仕事の一部となります。
昨今は民営化して民営図書館となる図書館もあり、開館時間が延長できたり雇用が拡大したりするといった違いが生まれるようです。
2.学校図書館
小学校や中学校で仕事をする図書館司書もいます。学校図書館では、本の貸出や返却はもちろん、児童や生徒への指導も業務の一環です。たとえば、図書館内でのマナーや本の扱い方、辞典の読み方を指導することがあります。学校によっては、図書館だよりを作成して配布したり、掲示板に貼り出したりすることがあるでしょう。
学校教育に携わりながら本に関する知識を活かしたい方におすすめといえます。
3.大学図書館
小学校や中学校の図書館だけでなく、大学の図書館も図書館司書の就職先・転職先となりえます。大学図書館には、相互賃借というシステムがあるのが特徴です。ほかの大学から蔵書を借りたり、特定の大学にしかない論文をコピーしてもらったりすることもできます。
大学生や大学院生、教授、職員などからほかの大学の蔵書や論文の要望があれば、図書館司書が問い合わせをしたり、論文のコピーの送受信をしたりすることになるでしょう。
4.専門図書館
特殊な例として、専門図書館で仕事をする図書館司書もいます。専門図書館とは、ある特定の分野の専門書や学術書、作品集などの資料を収集している場所です。
図書館司書は、自分が勤務する専門図書館についてある程度の知識を持っていることが求められるでしょう。
5.国立図書館
国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立の図書館です。仕事の内容は紹介した4つの図書館とは異なり、国会の活動の補佐、資料・情報の収集・整理・保存、情報資源の利用提供などがあります。
図書館司書の仕事のやりがい
図書館司書の業務は幅広くありますが、やりがいのある仕事といえます。どのようなやりがいがあるかを知っておくと、図書館司書の仕事をより一層楽しめるでしょう。
下記では、図書館司書の仕事で感じられるやりがいをご紹介します。
利用者に感謝される
図書館司書の仕事のやりがいの一つは、利用者から感謝されることでしょう。図書館司書は、図書館の利用方法や蔵書の検索方法を知り尽くしているプロとして仕事をするため、図書館内では利用者に頼られる存在です。タイトルや著者が分からない本を探したり、利用者が読みたい本をリクエストしたりしたときに感謝されることが多いようです。
目当ての本を見つけたり、読みたかった本を手にしたりした利用者からお礼を言われる瞬間は、図書館司書として大きなやりがいを感じられるでしょう。
学校図書館では卒業の際に感謝されるのがやりがい
学校図書館では、本を通じて子どもたちの入学から卒業までの成長を見守ることができます。図書館を利用してくれた生徒が卒業の際、「読書の時間が楽しかった」「図書館で過ごすのが好きだった」と伝えてくれると、図書館司書として達成感ややりがいを感じられるでしょう。本の知識を深められる
図書館司書は、毎日のように本と触れ合う生活を送ります。そのため、本や芸術作品に対しての知識を深めていけるでしょう。自分の興味のある分野だけでなく、ほかの分野の本の知識も深められるのは、本が好きな人にとってやりがいにつながります。
さらに、本の魅力を多くの人に知ってもらえるのも図書館司書の魅力の一つです。自分が「面白い」「ためになる」と思う本を広められるうえ、ときには「薦めてもらって良かった」と感想をもらえるのもやりがいを感じる瞬間といえます。
図書館司書は、本についての豊富な知識を活かし、利用者と本をつなぐ橋渡し役となれるでしょう。
「文系の強みを活かせる仕事とは?おすすめの職種を紹介!」のコラムでも図書館司書について紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
図書館司書の仕事はきつい?大変なこととは
図書館司書の仕事にはやりがいがある一方で、ときには「きつい」「大変」と感じるような業務もあります。図書館司書にとって大変と考えられる仕事を下記で紹介するので、参考にしてみてください。
利用者への対応
図書館司書の主な仕事の一つが利用者への対応です。貸出や返却の対応であればそれほど大変な仕事ではありませんが、根気強い対応が求められる場合もあります。「利用者が図書館内で大きな声を出している」「座席を占領している」「持ち出し禁止の本を持ち出そうとしている」といった場合も、図書館司書が対応しなければなりません。
また、利用者のなかには求めている本が借りれないことで不満を抱え、クレームに繋がる可能性もあるでしょう。クレーム対応も図書館司書の仕事になるため、ある程度の忍耐力が求められます。
すべての利用者が快適に過ごせるよう尽力するのはやりがいがある反面、「きつい」「大変」と感じることもあるでしょう。
仕事がきつい・辛いと感じたときは「仕事がきついのは当たり前?辞めたいと感じたときの対処法」をご一読ください。
膨大な蔵書の管理
図書館司書の大変な仕事には、膨大な蔵書の管理も含まれます。図書館には数万冊から数十万冊もの蔵書が収められており、それらすべてを管理するために多くの業務を担当することになるでしょう。たとえば、本が破損していれば修繕し、返却期日を過ぎている利用者がいれば督促の連絡を行う必要があります。
図書館にとって本は財産なので、本がきれいな状態で保管されているか、紛失していないかを細かくチェックしなければなりません。蔵書の数が多くなればなるほど、「きつい」「大変」と感じることがあるでしょう。
図書館司書の仕事に向いている場合に多い特徴
ここでは、図書館司書の仕事に向いている場合に多い特徴を3つ紹介します。図書館司書の仕事に就きたいと思っている方は、自分が向いているタイプかどうかをチェックしてみましょう。
1.本や図書館が好き
図書館司書の仕事に向いている特徴の一つは、本や図書館が好きな点です。図書館には幅広い世代の利用者が訪れるため、多種多様な分野の本に興味を持ち、ジャンルを問わず知識を得ておくのが大切です。私生活で読書の習慣がある場合は、新刊や話題となっている本にも関心があることが多いため、利用者からおすすめの本を聞かれたときにもすぐに答えやすいでしょう。
業務をこなしながら必要な本を見つけたり、新たな本への知見を開拓したりするためには、根本的に本や図書館が好きなほうが働きやすいといえます。
2.事務作業が好き
図書館司書の仕事は、パソコンでの資料作成やデータ入力といった、事務作業も多いのが実情です。貸出や返却、配架、書架整理、蔵書の確認などもあり、多くの事務作業をこなさなければなりません。そのため、毎日コツコツと事務作業をするのが苦にならない方、丁寧に確認作業をするのが得意な方に向いている仕事といえます。
3.コミュニケーション能力に自信がある
図書館司書の仕事は、コミュニケーション能力に自信がある方にも向いているといえます。図書館司書は本だけでなく、来館する利用者とも接する機会が多い仕事です。利用者の話をよく聞く傾聴力や、利用者が何を求めているかを察する力を活かせると、利用者とのコミュニケーションを円滑にし、トラブルやクレーム対応もスムーズにしやすいでしょう。
コミュニケーション能力を鍛える方法は「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」でご紹介しています。コミュニケーション能力は、幅広い仕事で役に立つスキルです。日々の心掛けで鍛えることができるので、ぜひ読んでみてください。
上記の特徴に当てはまる方は、図書館司書の仕事に向いている可能性があります。また、重い本を持ち移動する体力や、WordやExcelなどのPCスキルもあると良いでしょう。
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図書館司書の仕事に関するQ&A
ここでは、図書館司書の仕事に関する疑問と回答をQ&A方式でご紹介します。図書館司書の資格取得や活躍できる場所についても触れていますので、ぜひご一読ください。
図書館司書の仕事内容を教えてください
図書館司書の仕事内容は、貸出や返却などのカウンター対応や本の整理、館内に置く本の選書などがあります。また、イベントの企画や運営、ポスターの制作など、図書館の利用を促すための活動も図書館司書の仕事です。事務作業だけでなく、本を通して人と関わったり、本や図書館の魅力を多くの人に広めていくことも大切な仕事となります。
図書館司書の仕事については、このコラムの「図書館司書の仕事内容は?主な6つの業務」でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
図書館司書は国家資格ですか?
司書は「図書館法」で制定されている国家資格です。図書館司書として働くには、司書の資格を取得する必要があります。
また、司書の資格を取得するために、「司書講習を修了する」または「大学(夜間や通信制も含む)で必要な科目を履修する」「司書補として3年以上の経験を積む」といった過程が必要です。
国家資格について詳しく知りたい方は、「取りやすい国家資格とは?取得するメリットや選ぶときのポイントを解説」のコラムも参考にしてみてください。
図書館司書の仕事はきついの?
クレーム対応や大量にある本の管理作業を「きつい」と感じる人もいるようです。たとえば、図書館司書は利用者のマナー違反を注意する・返却期限を過ぎている本があれば該当する利用者に連絡をするといった仕事も必要になります。また、図書館司書は本と向き合う仕事であるため、大量の本のチェックや点検を行わなければいけません。
きつい仕事への対処法は「仕事がきついのは当たり前?辞めたいと感じたときの対処法」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。