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「会社に行きたくない」と感じるのはなぜ?主な理由と対処法を解説!
更新日
この記事のまとめ
- 会社に行きたくない理由として、仕事のミスや人間関係の悩みなどが考えられる
- 会社に行きたくない気持ちを我慢すると、仕事や健康状態に影響を及ぼす恐れがある
- 会社に行きたくない気持ちを解消するには、休息や業務の見直しなどの対処が必要
- 会社に行きたくない気持ちが改善されない場合は、配置転換や転職を検討する
「会社に行きたくない」と感じたことがある方もいるでしょう。つらい気持ちを我慢し続けると仕事や健康に影響を及ぼす可能性があるので、まずは要因を探すのが大切です。職場の人間関係や会社への不満など、仕事に行きたくないと思う原因はさまざま。このコラムでは、会社に行きたくないと感じる主な理由や原因別の対処法、モチベーションの上げ方を紹介します。毎朝会社に行きたくないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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会社に行きたくない原因となりうるストレスを感じる人は多い
「会社に行きたくない」と感じる人もいるでしょう。そのような気持ちが湧くのは決して珍しいことではありません。多くの人が、職場のストレスや人間関係の問題、仕事のプレッシャーに悩んでいます。「どうしてこんなに気が重いんだろう」と感じるときこそ、自分の心と向き合い、ストレスの原因を探ることが重要です。
会社や仕事に行きたくない気持ちは甘え?
「仕事をしたくない」「働きたくない」と感じることは、決して甘えではありません。こうした気持ちは、誰にでも起こり得るものです。
周囲の人と比べて「会社に行きたくないと感じるのは自分が弱いからだ」と思い込むと、さらに自分を追い詰める原因になってしまうこともあります。
何を感じるかは人それぞれです。自分が「嫌だ」「辛い」と感じるなら、それは正当な気持ちであり、無理に抑え込むのではなく向き合う方が良いでしょう。
職場に関するストレスを感じる人は多い
厚生労働省が発表した「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要-個人調査」によれば、現在の仕事や職業生活に関することで、不安や悩み、ストレスを感じる事柄がある労働者の割合は82.7%と、多くの人が職場のストレスを抱えていることが明らかになっています。
さらに、ストレスの内容をみると、「仕事の失敗、責任の発生等」が39.7%と最も多く、次いで「仕事の量」が39.4%、「対人関係」が29.6%という結果です。この調査では、働く人々の実情が詳しく報告されており、抱えているストレスや悩みが、決して特別なものではないことが示されています。
参照元
厚生労働省
令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要
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- 避けたいことはあるけれど、
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会社に行きたくないと思う10の理由
社会に出たら、誰でも一度は「会社に行きたくない」と感じたことがあるでしょう。以下では、どのようなときに「会社に行きたくない」と感じるのか、主な理由を解説します。
1.仕事でのミスを引きずっている
ミスが続くと不安な気持ちが募り、「また失敗したらどうしよう」と思ってしまい、出社するのが怖くなる場合もあるでしょう。ミスが許されない仕事を任されている場合や、プロジェクトリーダーなど責任の重い立場になった場合なども、プレッシャーの強さから会社に行くのが億劫になりがちです。
2.大きなプレッシャーが負担になっている
重要な仕事が控えていたり、責任の重い役割を担っている場合、プレッシャーが増大し、仕事に対する不安やストレスを感じやすくなります。責任感が強い人ほど、周囲の期待に応えなければという気持ちが大きくなり、プレッシャーに押しつぶされそうになることもあるでしょう。たとえ仕事にやりがいを感じていても、プレッシャーが大きな負担となり、働くこと自体が苦痛に感じられることも珍しくありません。
3.仕事が自分の適性に合わずモチベーションが下がっている
自分のスキルや興味に合わない仕事を続けていると、楽しさや面白味を感じられず、仕事への意欲が低下してしまうことがあります。仕事をしていても、達成感や満足感が得られないと、「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と感じるようになり、結果として仕事に行きたくないと思うこともあるでしょう。
また、自分がやりたいことと実際にやっていることとのギャップが大きい場合、仕事が単なる生活費を稼ぐ手段としか感じられなくなり、やる気を失う原因になる場合もあります。適性に合わない仕事に従事し続けると、モチベーションを維持するのが難しくなり、次第に負のループに陥ってしまうこともあるでしょう。このような状況では、仕事に対する意欲を取り戻すための見直しが必要かもしれません。
4.仕事が忙し過ぎて身体の調子が優れない
仕事が忙しく精神的にも肉体的にも疲れていることが原因で、会社に行きたくないと思う場合も少なくありません。残業や休日出勤などが多く、十分な睡眠・休息がとれていないと疲労が溜まってしまいます。
疲れが取れないまま仕事を続けていると、身体の調子を崩してしまうこともあるでしょう。身体の調子が優れなければ「仕事に行きたくない」「仕事を休みたい」という気持ちになりやすい傾向があります。
5.職場で人間関係のトラブルを抱えている
会社に行きたくないと思うのは、職場での人間関係がうまくいっていないことが原因の場合もあります。職場の同僚や上司となんらかのトラブルを抱えていると「退職したい」「もう会社には行きたくない」と思ってしまうことは珍しくありません。
ハタラクティブが18歳~29歳の若者を対象に調査した「若者しごと白書2024(p.9)」によると、正社員の仕事を退職した理由として「人間関係がうまくいかなかった」と答えたのが、男性18.8%、女性13.5%と、一定の割合を占めていました。職場での人間関係に悩み、会社に行きたくないと思う人が一定数いることが推測できます。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
6.仕事に対する評価や給与・待遇に不満がある
仕事に対する評価や給与・待遇に不満があると、仕事へのモチベーションが下がり、会社に行きたくないと感じることもあるでしょう。たとえば、仕事量に見合った報酬が得られない、成果を上げても昇給や昇進が見込めないといった状況では、不満が募りやすくなります。
また、長時間労働や休日出勤が続くなど、労働条件に対する不満がある場合も、仕事に対する意欲が低下し、会社に行くのが億劫になることが増えるかもしれません。
7.長時間・長距離通勤のストレスがある
毎日の通勤自体にストレスを感じ、会社に行きたくないと思う人もいるでしょう。通勤時間の長さや通勤ラッシュの人混みを苦痛に感じる場合も考えられます。
総務省の「令和3年社会生活基本調査(p.15)」をみても、全国の通勤・通学時間の平均は1時間19分とあり、多くの人が1時間以上かけて通勤していることが分かります。
なお、同調査(p.2)において、2016年と2021年の行動時間を比べた結果、通勤・通学時間が減少する一方、睡眠や趣味娯楽の時間が増えたことも明らかになりました。行動時間に変化が見られた背景には、コロナ禍以降、テレワークを導入する企業が増えたことが関係していると見られています。
週全体平均(時間.分)
行動の種類別生活時間 | 2016年 | 2021年 | 増減 |
---|---|---|---|
通勤・通学 | 0.34 | 0.31 | -0.03 |
睡眠 | 7.40 | 7.54 | 0.14 |
休養・くつろぎ | 1.37 | 1.57 | 0.20 |
趣味・娯楽 | 0.47 | 0.48 | 0.01 |
引用:総務省「令和3年社会生活基本調査(p.2)」
在宅勤務という選択肢が増えたことで、長時間通勤に疑問や不満を感じ、会社に行きたくないと思う人が増えている可能性もあるでしょう。
参照元
総務省統計局
令和3年社会生活基本調査の結果
8.休み明けでやる気が出ない
休日明けや長期休暇明けに会社に行きたくないと感じるケースもあります。多くの場合、一時的なものではあるものの、休日明けに気持ちの切り替えができず、仕事に行きたくないと感じる人は多いようです。
特に、連休で旅行に出かけたりレジャーを楽しんだりした場合は、仕事に行きたくないと思いやすい傾向があります。
9.今働いている会社や業界の将来性に不安がある
働いている会社や業界の将来性に不安を感じると、仕事に対する熱意が薄れ、「このままここで続けていいのか?」と疑問を抱きがちになります。
たとえば、時代遅れのビジネスモデルで競争力が低い、または業界自体が衰退していると感じると、未来への不安が募る場合も。このような状況では、仕事への意欲が低下し、最終的には「会社に行きたくない」と感じることが増えるでしょう。
10.充分な睡眠時間を確保できていない
充分な睡眠時間を確保できていないことで疲労が解消できず、「疲れが抜けないので会社に行きたくない」と感じることも。たとえば、深夜までスマートフォンを見てしまい、睡眠時間が短くなると、翌朝の出勤が億劫に感じる場合もあるでしょう。睡眠不足は、集中力の低下や疲労感を引き起こし、仕事への意欲を削ぐ原因になります。
会社に行きたくない気持ちが続くとどうなる?
忙しさや疲れから、ふと「仕事に行きたくない」と思うことはあるでしょう。一時的な気持ちであれば大きな問題になる可能性は低いものの、毎日続く場合は生活や健康に影響を与えてしまう恐れがあります。会社に行きたくない気持ちが続くと、どのような影響があるのか見ていきましょう。
仕事にやりがいを持てなくなる
やりたくない業務を続けていると、仕事にやりがいが持てなくなる可能性があります。「やりたくない仕事をする→やりがいがない→やる気が出ない→さらにやりがいを感じなくなる」といった悪循環に陥ってしまうこともあるでしょう。
特に、入社したばかりの時期は、やりがいのある仕事を任されることが少ないため、仕事に行きたくないと感じやすい傾向があります。
心身が萎縮してミスを繰り返す悪循環に陥りやすくなる
「仕事に行きたくない」と感じるときは、心身の疲れやストレスが原因で、注意力や集中力が低下している場合もあるでしょう。このような状態では、些細なことでもミスをしてしまい、それがさらなる自己嫌悪や不安を引き起こす悪循環に陥りやすくなります。
ミスをしたことで緊張感が高まり、ますます心身が萎縮してしまい、結果としてミスが増えるといった負のスパイラルに陥ってしまうことも。そのような状況に陥らないためにも、適切な休息やストレス解消が重要です。
ストレスから体調を崩し「働けない」状態になるリスクがある
「仕事に行きたくない」「仕事をしたくない」と感じる感情を無視し続けると、そのストレスが心身に影響を与え、最終的には「働けない」状態にまで悪化するリスクがあります。
通勤中に急に気分が悪くなり途中で下車したり、会社の近くまで行っても引き返して家に帰ってしまうなど、身体的な症状として現れる場合も。このような状況が続くと、出勤自体が難しくなり、最終的には仕事を辞めざるを得ないケースも考えられます。そのため、「仕事に行きたくない」「仕事をしたくない」といった感情は、早い段階で向き合い、適切な対処を講じることが重要です。
周囲に気持ちが伝わると信頼を損なう可能性がある
「仕事に行きたくない」という気持ちを抱えながら仕事を続けていると、そのネガティブな感情が無意識のうちに行動や態度に表れ、周囲の上司や同僚に伝わってしまう場合があります。
やる気のない姿勢や消極的な態度が見られると、「仕事に対して真剣さが足りない」と受け取られ、信頼を損なう原因になることも。一度失った信頼を回復するのは容易ではなく、評価や人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、気持ちが表に出る前に、自分の感情を見つめ直し、適切な対処をすることが大切です。
「会社に行きたくない」と感じるときの対処法10選
「会社に行きたくない」と感じる理由は、人それぞれです。この気持ちを放置していると、仕事のパフォーマンスや心身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
大切なのは「なぜ行きたくないのか」を明確にすることです。その理由をしっかりと見極め、適切な対処をすることで、少しずつ気持ちが軽くなるでしょう。以下では、「会社に行きたくない」と感じたときの対処法を10個ご紹介します。
1.仕事で業務の協力・改善を打診する
「失敗をしてしまう」「業務量が多い」「能力以上のことを求められてプレッシャーを感じる」など、仕事自体が辛いと感じる場合は、周囲の人に頼ることも大切です。仕事を行う上で重視すべきことは、業務が計画通りに遂行されること。他者を頼ってはいけないというルールはありません。
1人で抱え込むより、現状を伝えて業務を分担したほうが良い結果につながることもあります。同僚や先輩、上司に効率よく業務をこなす方法を教えてもらったり、注意点を相談したりしてスムーズに業務を遂行することを意識してみましょう。
2.休暇をとって音楽を聴く・本を読むなどリフレッシュする
気持ちがどうしてもついていかないときは、思い切って休暇を取りましょう。気分転換をすることで、その後の仕事の効率が向上し、精神状態も改善される可能性があります。音楽を聴くことや本を読むことで、心の余裕を取り戻し、リラックスするのも良い方法でしょう。
3.食事や運動など生活習慣の見直しを図る
精神的な不調は、生活習慣の乱れから来ていることがあります。最近の生活習慣を見直し、良くない点を改善することで心も体も整うかもしれません。たとえば、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけるだけで、ポジティブな気持ちになれる可能性があります。
4.職場の苦手な人を理解することから始めてみる
「行きたくない」と感じる原因が人間関係にある場合、まずは相手の考え方や価値観を理解し、受け入れる努力をしてみましょう。日常生活でも、親しい人との意見の違いから衝突が起きることがありますが、仕事の関係でも同様です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、時間が経つにつれて少しずつ慣れていく可能性があります。他人を変えるのは難しいですが、自分から柔軟な姿勢で接することで、相手にも良い影響を与えられるかもしれません。自分自身が変わることで、より良い関係を築ける可能性があるでしょう。
人間関係で悩んだときの対処法は「職場で合わない人がいる…人間関係で悩んだときの対処法」のコラムでも解説しています。「合わない」と感じる人との付き合い方などを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
5.仕事でのスキルアップを目指す
仕事に対する評価や待遇に不満があり、会社に行きたくない場合は、スキルアップを目指して次のステップに進むことを考えてみましょう。自分が納得できる評価ややりがいのある仕事に就くためには、実績と経験が重要です。現在の会社で成果を出すことや、新たな資格を取得することで、スキルを磨くことができます。
これにより、将来の転職の際に有利になるだけでなく、現在の仕事に対するモチベーションも向上するかもしれません。自己成長を目指すことで、未来の選択肢を広げ、より満足度の高い仕事環境を手に入れる一歩を踏み出しましょう。
6.会社近辺への引っ越しや在宅勤務を検討する
長時間の通勤が苦痛に感じるなら、会社の近くに引っ越すことを検討してみましょう。会社のすぐ近くでなくても、通勤時間を短縮できる場所や交通の便が良いエリアに移ることで、通勤の負担を軽減できるかもしれません。
また、家庭の事情などで引っ越しが難しい場合は、在宅勤務の可能性を上司に相談するのも一つの手です。近年、多くの企業が在宅勤務を積極的に導入しており、職種によっては自宅での業務対応が可能な場合もあります。こうした選択肢を活用して、通勤にかかるストレスを軽減しましょう。
7.退勤後の楽しみやご褒美でモチベーションを上げる
仕事後の楽しみやご褒美を用意することで、気分をリフレッシュできるでしょう。たとえば、仕事前に読書をしたり、朝食を豪華にするのも良いかもしれません。
また、仕事終わりに友人と会ったり、趣味の時間を設けたりするのも効果的です。自分に「今日は頑張ったご褒美にスイーツを買おう」といった小さな楽しみを考えておくと、仕事への意欲も高まるでしょう。
休み明けに仕事に行きたくないと感じることが多い方は「仕事行きたくない病ってなに?つらくなる原因と乗り切るための対処法を解説」のコラムにも目を通してみてください。
8.「自分が働く理由・目的は何か」を考えてみる
働く理由や目的を考え、紙に書き出すことで、隠れていたモチベーションが見つかるかもしれません。目的が明確になると、「これは自分の目的を達成するためだ」と割り切りやすくなるでしょう。
たとえば、お金を稼ぐことやスキルを成長させることなど、自分にとって重要な目的を1、2個設定してみます。他の部分がうまくいかなくても、これらを満たせれば良いと考えることで、悩みを軽く捉えられるようになるかもしれません。
9.自分の強みや良いところに目を向ける
仕事に行きたくない理由が、自分の仕事ぶりに自信が持てないからであれば、自分の強みや長所をノートに書き出してみましょう。視覚化することで、自分がこれまで仕事で頑張ってきたことや、成長してきたポイントを再確認できます。自分の価値を客観的に捉えられ、モチベーションを高めるきっかけになるかもしれません。
10.身近な人に話を聞いてもらう
気分が落ち込んでいるときは、人に気持ちを話すことで解消することがあります。身近に相談できる友人や知り合いがいるなら、積極的に気持ちを打ち明けましょう。会社に行きたくない理由がわからない、そんなときこそ客観的な意見を聞いてみるのが得策です。
悩みを聞いてもらうだけでなく、他愛のない会話をすることで気持ちが軽くなることもあるでしょう。
仕事に行きたくないときの対処法は「仕事に行きたくないのに理由がわからない時はどうする?対処法を解説!」のコラムでも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
会社に行きたくない場合に避けるべきNG対応
仕事に行きたくないという悩みを抱えたまま、仕事を続けることにはリスクがあります。自分自身を追い詰めてしまうことになりかねないため、この感情にどう向き合うかが重要です。以下で避けるべき対応について解説します。
感情に任せて退職してしまう
感情に任せて退職を決断すると、後悔する可能性があります。
仕事に行きたくない気持ちが強くなると、退職を考えることもあるでしょう。しかし、辛い状況でも解決の余地がないか、今の仕事で成し遂げたいことがあるか、一度冷静になって考えてみることが大切です。
仕事を無断欠勤する
仕事に行きたくない気持ちがあっても、無断欠勤は避けましょう。
休むこと自体は問題ありませんが、無断で休むことは仕事の責任を放棄する行為であり、上司や同僚に大きな迷惑をかけてしまいます。欠勤の連絡は社会人として最低限守るべきルールであることを心に留めておきましょう。
辛い気持ちを無理に抑え込んで我慢する
辛い気持ちを無理に抑え込んで我慢し続けるのは、心身に大きな負担をかけることになります。我慢が積み重なれば、やがて心が限界を迎えてしまうかもしれません。
状況を打開するために自分なりに努力しても解決できない場合は、無理をせず、一度ゆっくりと休息を取ることを考えてみましょう。心をリセットすることで、違った視点から問題に向き合えるかもしれません。
会社に行きたくない…仕事を辞めるか迷ったときは?
仕事を続けるべきか退職すべきか迷うとき、感情に流されて決断するのは避けたいものです。冷静に状況を見極め、自己分析をしっかり行った上で、慎重に判断しましょう。仕事を辞めるか迷った際は以下を参考にしてみてください。
「会社に行きたくない」「退職したい」と思う理由を明確にする
「会社に行きたくない」「退職したい」と感じる理由を具体的に考えてみましょう。その原因が、自分の考え方や取り組み方を変えることで解消できるのかを見極めることが大切です。場合によっては、部署異動の相談をすることで解消できるかもしれません。
また、キャリアプランを明確にすることで、今の仕事に対する目標が見つかり、取り組み方が変わる場合も。「今退職するのは転職に不利かもしれない」と思えば、もう少し頑張って続ける意欲も湧くでしょう。
心身に不調が出ているかどうかを踏まえる
「行きたくない」という気持ちが続く場合、精神的な問題が隠れていないかを確認することも重要です。メンタル面の不調は、「甘え」ではなく、誰にでも起こり得るもの。自分に限って大丈夫と思っていても、気づかないうちに症状が進んでしまうこともあります。普段と比べて「体がだるい」「食欲に変化がある」「やる気が出ない」などの兆候があれば、早めに病院を受診することを検討しましょう。
ストレス診断を試してみるのも一つの方法
「仕事に行きたくない」と感じるときは、自分のストレス状態を確認するのも良いでしょう。ストレスを我慢し続けると精神的な負担が大きくなり、健康に影響を与えることもあるため、Webサイトで簡単にできるストレス診断を試してみるのも手です。
たとえば、「厚生労働省の「こころの耳」」では、「5分でできる職場のストレスセルフチェック」が利用できます。自分の状態を知るために、一度試してみると良いでしょう。
参照元
厚生労働省
こころの耳
どうしても会社に行きたくないなら環境を変えるのも手
いろいろな方法を試しても「会社に行きたくない」と感じる場合は、現在の環境自体を変えてみるのも一つの手です。
休職を検討する
仕事に行きたくない気持ちが続く場合は、休職制度の利用を検討するのも一つの方法です。休職のメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- ・長期的な活動が可能
・心理的に余裕が生まれる
・将来について考える時間が得られる
【デメリット】
- ・収入が減る可能性がある
・キャリアに影響が出る可能性がある
・罪悪感を感じることがある
給与面が不安な場合、条件を満たせば傷病手当金が支給されることもあります。辛い気持ちが続くようであれば、休職も検討してみましょう。「休職の申請方法とは?傷病手当や休職中の過ごし方など休職のお悩みを解決」では、休職制度の概要や申請方法などについて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
部署異動や配置転換などを申し出る
同じ会社内でも、部署や業務内容の変更によって状況が改善することがあります。キャリアチェンジが可能な職場であれば、配置転換を希望することも一つの手です。部署異動や配置転換が実現すれば、新たな環境で気持ちもリフレッシュできるかもしれません。
まずは就業規則をチェックして、可能であれば上司に相談してみることをおすすめします。「異動願いを提出したい!タイミングや正しい書き方を例文付きで解説」では、異動願いの提出方法や書き方などについて紹介しているので、確認してみてください。
思い切って転職してみる
自分から職場の環境を変えるのが難しい場合は、退職・転職を考えてみるのも一つの方法です。従業員からの異動願いに対応していない会社や、上司に相談しても改善が見られない場合には検討してみましょう。
【年代別】「会社に行きたくない」と感じて転職する際のコツ
仕事に対する気持ちは年代によって異なります。たとえば、社会に出たばかりの20代と、責任ある仕事を任された40代では、抱える悩みも変わってくるでしょう。
以下では、年代別に「会社に行きたくない」と感じる方の転職活動でのコツを紹介します。現在の仕事や職場に悩んでいる方や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
20代:関心分野を把握しキャリアビジョンを描く
20代は社会人としての基盤作りに最適な時期。自分の興味がある分野や好きな仕事を積極的に探し、スキルや資格を身につけるのが効果的です。
未経験の業界や職種へのジョブチェンジを成功させるためには、自己分析と企業研究が鍵となります。自分の強みを把握し、やる気や熱意を伝えましょう。また、将来のキャリアビジョンを明確にすることで、転職後の仕事に対するモチベーションも高まります。自分に合った仕事を見つけるために、まずは自分としっかり向き合いましょう。
30代:経験やスキルを洗い出し新分野への挑戦も検討する
30代は、経験やスキルが身につき、責任ある仕事を任される時期です。しかし、責任が増す一方で、キャリアや収入に不満を感じることもあるでしょう。
転職活動では、これまでの実績やスキルを整理し、企業にどのように貢献できるかを具体的にアピールすることが重要です。また、ライフステージの変化も考慮し、入社前に条件を確認しておきましょう。
40代:自分と向き合う時間を持ちキャリアの棚卸しを行う
40代は、これまでの経験やスキルを活かし、責任あるポジションを任されることが多くなります。一方で、家庭や健康の悩みも増えがちで、「会社に行きたくない」と感じることもあるかもしれません。冷静にキャリアを見直し、今後の道を考える機会を作りましょう。
40代の転職では、「マネジメント力」や「専門性」が求められる傾向があります。また、40代以降の転職は20代・30代に比べて難しくなる場合が多いため、業界や職種にこだわりすぎず、これまでの経験を活かせる異業界や異職種も視野に入れてみましょう。
「会社に行きたくない」と悩む方には転職エージェントもおすすめ
「会社に行きたくない」と悩んでいる方には、転職エージェントの利用もおすすめです。転職エージェントは、あなたに合った企業の紹介や応募書類の添削、面接対策まで幅広くサポートしてくれるため、転職が初めての方も安心して活動を進められます。
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もちろん「会社に行きたくないから転職するか悩んでいる」「どんな職種の求人があるのか知りたい」という相談にも真摯に向き合って対応します。ハタラクティブの登録・利用はすべて無料です。一人で就職・転職に悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
会社に行きたくないときによくあるFAQ
会社に行きたくないとお悩みの方からの質問や相談にお答えします。
会社に行くモチベーションがすぐ下がってしまいます
モチベーションが上がらず会社に行きたくないときが多い場合は、なにか具体的な目標を定めましょう。たとえば「今週中にプレゼンの資料を仕上げる」「毎日営業メールを10件送る」などが挙げられます。
目的意識があると、人間はやる気が出るものです。少し頑張れば達成できそうな目標があると、仕事へのモチベーションも上がることでしょう。仕事のモチベーションを上げたい方は「仕事したくないときはどうする?対処法やモチベーションの上げ方を紹介」のコラムも参考にしてください。
先日休んだのですが会社に行くのが億劫です
休みの翌日は、仕事に対して消極的に感じる方も少なくありません。
特に、なんらかの理由で有給や振替休日をもらった場合は、職場の人に対して申し訳ない気持ちを感じて出社しづらい場合もあるでしょう。そんなときは気持ちをポジティブに切り替えることが大切です。職場に行って「先日はお休みをいただきありがとうございました」と一言添えれば、問題ないことが多いでしょう。
仕事をしたくないからとニートの生活を続けるのはアリですか?
ニートを長期的に続けるのは金銭面や社会的な孤立、将来の不安など、多くのリスクを伴う可能性があるのでおすすめできません。
「仕事をしたくない」と感じる人もいれば、「そもそも働きたくない」と考える方もいるでしょう。しかし、無職の生活を続けると、前述のようなリスクが生じる恐れがあるため、自分がやりがいを感じる仕事を見つけることに注力するのが効果的といえます。無職・ニートからの社会復帰を目指すためには、まずは自己分析を行い、次の一歩を踏み出す準備をすることが重要です。
仕事を辞める場合は退職前にどのような準備が必要ですか?
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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