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20代後半スキルなしから転職を成功させる方法5選!おすすめの職種も紹介
この記事のまとめ
- 「スキルがない」と感じている20代後半の方も転職は可能
- 20代後半スキルなしからの転職では、経験とポテンシャルの両方をアピールできる
- 20代後半から未経験の分野に挑戦したい場合は、人手不足の分野に注目してみる
- 転職を成功させるためには、自己分析を行い自分の強みや適職を知ることが大事
- 就職・転職エージェントを利用すると、自分の強みを活かせる求人を紹介してもらえる
「20代後半スキルなしから転職できる?」と不安を抱いている方もいるでしょう。20代後半は、これまでの経験を活かせるうえ、意欲や成長性といったポテンシャルにも期待してもらいやすい年齢なので転職は可能です。自分では「スキルがない」と思っていても、自己分析を行ってみるとアピールできる強みを発見できる可能性もあります。就職・転職エージェントに相談すれば、プロのキャリアアドバイザーによる客観的な視点から、自分に合う職種を紹介してもらえるでしょう。
このコラムでは、20代後半スキルなしから転職を成功させる方法をご紹介。20代後半から始める仕事としておすすめの職種や、転職すべきか迷っているときの判断基準についてもまとめています。転職をきっかけにキャリアアップ・年収アップを図りたい方はぜひご覧ください。
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20代後半スキルなしから転職は可能!
「20代後半でスキルなし」という状況に不安を抱いている方も、ポイントをおさえて行動を起こせば転職は可能です。なぜなら、20代は柔軟性や就業意欲が高いので、未経験者を採用し「入社後にスキルを身につけて、長期的に活躍してほしい」と考える企業も多くあるためです。
20代後半は若さが一つの武器になります。就業意欲や将来性、人柄といったポテンシャル、新しい環境や業務にも馴染みやすい柔軟性に期待されることが多い年齢です。一方で、「20代前半のころよりも『未経験OK』の求人が少ない」と感じることも。また、企業から「年齢相応のスキルがあるか」を判断される場合もあるでしょう。
20代後半になると、より良い待遇を求めて転職する人や、今あるスキルを活かしてさらにキャリアアップするために転職する人もいます。
そのため、20代後半から転職する場合は、しっかりと対策を講じる必要があります。転職に向けた具体的な対策は、「20代後半の転職でスキルなしから成功させる方法5選」の項目で紹介しますので、ぜひ読み進めてみてください。
20代後半からの転職は「厳しい」といわれる理由
20代後半からの転職は可能ではあるものの、職種や企業によってはスキルと経験が求められる場合もあるため「厳しい」と感じる方もいます。
20代後半は、新卒で入社してから5年以上経験を積んだ人が専門性を高めていたり、より責任の大きな立場へ昇進したりする年齢。そのため、同年代と比べてスキルが不足している点を懸念する企業もあります。
このような背景から、転職活動を始めてもなかなか転職先が決まらない可能性もあるでしょう。
30代・40代と年齢を重ねるにつれ、応募できる求人の選択肢は狭まるのが一般的。30代から転職し新たなキャリアをスタートすることも不可能ではありませんが、「スキルなしから転職したい」と考えているのであれば、できるだけ早く行動に移すことをおすすめします。
「30代スキルなしの男性が転職する方法!難しいと言われる理由も解説」のコラムでは、30代の転職事情について紹介しています。年齢を重ねるとどのような変化があるのか気になる方は、あわせてご覧ください。
20代後半の転職でスキルなしから成功させる方法5選
転職活動では「転職したい理由」を明確にしたり、自分の強みを客観的に把握したりすることが大事です。入社後にミスマッチを感じると再転職につながる可能性もあるため、20代後半スキルなしの状態から転職を成功させたい方は、ここで紹介する内容を参考に準備を進めてみましょう。
転職したい理由を明確にする
20代後半から転職を考えた場合は、「なぜ転職したいのか」を深掘りしてみましょう。ハタラクティブの「若者しごと白書 3-4. 就職活動・転職活動を始めたきっかけ(p.29)」によると、正社員として働く43.4%の人が給与が低いことを理由に、就職・転職活動を始めていることが分かりました。
以下では、「転職理由:給与が低い」を例に挙げて転職理由を深掘りするステップを紹介します。
- 1.今の職場は給与が低いから転職したい
- 2.なぜ「給与が低い」と感じるのか?
- 3.仕事量と金額が合っていない/成果を正当に評価してもらえていない
- 4.給与でストレスを感じなかったらどうなる?
- 5.モチベーションが上がり、よりスキルアップできそう
- 6.スキルアップができ、努力が給与に反映される職場で働きたい
上記のように、転職理由から「スキルアップ・給与アップを望んでいる」という結論が明確になりました。転職理由を明確にしておくと志望動機を考えやすくなります。また、面接で採用担当者から転職理由を質問された際もスムーズに回答できるでしょう。
転職理由は職場の人間関係や給料、待遇など人それぞれです。病気やケガ、家庭の事情といったやむを得ない理由から、転職を検討する人もいるでしょう。
「転職理由の好印象な伝え方は?状況別の例文とポイントを紹介!」のコラムでは、状況別に転職理由の伝え方をまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
自己分析を行い自分の強みや適職を知る
転職の際は、応募企業を決める前に自己分析を行いましょう。自己分析とは、過去の経験や思考の特徴などを振り返り、書き出す作業。自分の長所や短所、得意なことや苦手なこと、価値観を客観的に見つめ直してみると転職先企業で活かせる強みに気付けるでしょう。得意なことや自分の価値観とマッチする職種・企業へ転職すれば、仕事へのモチベーションアップにもつながります。
また、自己分析によって明らかになった強みは、面接で自己アピールをする際にも役立ちます。
転職で活かせるスキルは、高度な専門知識や技術のみを指すわけではありません。自分では「スキルがない」と思っていても、コミュニケーション能力や論理的思考力といった「どのような仕事にも活かせるスキル(ポータブルスキル)」が強みとなり適職に出会える可能性もあります。
簡単な自己分析のやり方は「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムで解説しています。ポータブルスキルについてはこのコラムの「20代後半の転職に必要なスキルとは」の項目で後述しますので、「スキルがない」とお悩みの20代後半の方は、あわせてチェックしてみてください。
「今やりたいこと」と「将来どうありたいか」を考える
20代後半から転職する場合は、「今やりたいこと」と「将来どうありたいか」を整理することも大事です。「転職したいけど何がしたいか分からない」という方は、先述した自己分析の結果も参考にしながら以下を思いつく限り書き出してみましょう。
- ・好きなこと
- ・興味がある分野
- ・何をしているときに「楽しい」と感じるか
- ・5年後/10年後にどうなっていたいか
書き出した内容を叶えられそうな職種や企業を一つの軸にし、求人を探してみるのがおすすめです。
転職の際は、自分のやりたいことや目標と企業が求める人物像が「マッチしているのか」を考える必要があります。選考を行う企業も採用活動にはコストがかかっているため、応募者が「自社の価値観とマッチしているか」「長期的に働いてくれそうか」を見極めています。
面接で志望動機を回答する際、「自社でなくてもよいのでは?」とマッチ度の低さが伝わってしまうと、採用に至らない可能性もあるでしょう。
「やりたいことがない」「何がしたいか分からない」という場合は、「転職したいけどやりたいことがない!仕事探しのコツや現職の見直し方を紹介」のコラムで仕事探しのコツを掴んでみてください。年代別に転職活動のヒントもまとめています。
本番を想定した面接練習を行う
はじめて顔を合わせる人と行う面接は緊張してしまうものです。そのため、転職を成功させるには、事前に面接練習を行っておくことが大事。面接では身だしなみや言葉遣い、ドアをノックする回数、椅子に座るタイミングなどのマナーがあります。また、表情が固くならないよう自然な笑顔で話すことも意識しましょう。
質問に対する回答を準備したうえで入室から退室までの流れを何度も練習しておけば、本番では緊張を和らげられます。
家族や友人に面接官役をしてもらい、「よかった点・改善点」を聞いてみるのもおすすめ。自分の振る舞いや回答によって相手がどのような印象を抱くかを確認できます。1人で面接練習をする場合は、「鏡の前で話す・スマートフォンで撮影する」などで確かめてみましょう。
面接時によく聞かれる質問と回答例は「転職時の面接対策!当日の流れや服装は?よく聞かれることの回答例文も紹介」のコラムにまとめています。面接マナーや成功させるポイントにも触れているので、あわせて参考にしてみてください。
就職・転職支援サービスに相談する
20代後半スキルなしの状態から転職を成功させたい方には、就職・転職支援サービスを利用するのがおすすめです。ここでは、ハローワークと就職・転職エージェントの特徴を紹介します。
ハローワークを利用するメリット
国が運営するハローワークは全国に500ヶ所以上あり、誰でも無料で利用できます。主に、管轄地域にある中小企業の求人を多く取り扱っているのが特徴です。窓口で転職に関わる相談をしたり、職業訓練に参加できたりするなど、仕事を求めている人の支援を行っています。
在職中に転職活動を始める場合も、ハローワークを利用することが可能です。
なお、失業手当(雇用保険の基本手当)を受給手続きを行う場合は、退職したことを証明する「離職票」を会社から受け取り、ハローワークに提出する必要があります。
ハローワークが行っている支援内容については、ハローワークインターネットサービスの「初めてご利用になる方へ ~ハローワークのサービスについて~」でご確認ください。
ハローワークの利用方法について不安がある方は、「働きながら転職活動をするコツは?ハローワークを使うメリットとデメリット」のコラムで確認しておきましょう。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
就職・転職エージェントを利用するメリット
就職・転職エージェントは、仕事を探す人と人材を求める会社のマッチングを行う民間のサービスです。サービス内容はエージェントによって異なるものの、キャリアアドバイザーとカウンセリングを行い、希望や悩みを伝えたうえで自分に合う求人を紹介してもらえるのが一般的。応募書類の添削や面接対策、スケジュール管理といった就職・転職活動に関するサポートが手厚いのも特徴です。
大きく分けると、多種多様な職種を網羅的に扱っている総合型エージェントと、特定の業界・年齢・経歴の求人を扱う特化型エージェントの2種類があります。転職したい業界が決まっている場合は、業界特化型のエージェントを活用するのも一つの方法です。
業界や職種を決めかねている20代後半の方は、20代に特化した就職・転職エージェントに相談するのがおすすめ。適職のアドバイスをもらえたり、20代後半ならではの転職成功のコツを教えてもらえたりします。
就職・転職エージェントの特徴や利用方法については「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢い活用方のコツ」のコラムをチェックしてみてください。利用時の注意点もまとめています。
未経験の職種へ転職成功させたKさんの体験談
ここでは、事務職や営業職などを経験したあとに、未経験からIT業界への転職を成功させたKさんの体験談を紹介します。
職場に対して不満はなかったものの、経験とスキル不足を感じ前職である営業職から転職を決意。就職・転職エージェントに相談してみると、自分の経歴や条件にマッチする求人が多くあり驚いたそうです。8社ほど面接を受け、直感で「雰囲気が合う」と感じたIT系の会社に入社を決めました。
未経験からの挑戦に不安を感じていましたが、研修制度が整っていたので「まずは自分のできることを一個一個着実にやっていこう」とポジティブに捉えられるようになったそうです。
当面の目標は、会社の研修制度を活用した資格取得。将来的には、プログラミングやWeb開発の分野への挑戦を目指しているそうです。
最後に、「求職活動の期間が短くても、やる気があれば達成できるってことを伝えたい」と締めくくっています。
Kさんの転職体験談全文は「良好な職場環境で働いていた専門学校卒30歳。それでも転職を決意した理由とは?」にて閲覧できます。働きながら転職活動を進める際に苦労したことや、成功のコツについてもインタビュー形式で回答しているので、ぜひご一読ください。
20代後半から始める仕事として転職におすすめの職種8選
20代後半から始める仕事としておすすめなのは、労働者が不足している職種です。人材不足の会社は、人員を増やすために「未経験者OK」の求人を出す場合もあります。以下の「労働者不足を感じている事業所の割合」を参考に、興味のある分野のなかから、特別なスキルがなくても挑戦できる職種を選択してみるのも一つの方法です。
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和7年2月)の概況」によると、労働者不足を感じている割合が最も高かったのは「学術研究、専門・技術サービス業(63%)」でした。次いで「運輸業、郵便業(60%)」「医療、福祉(60%)」「情報通信業(59%)」となっています。
産業名 | 労働者不足を感じている事業所の割合 |
---|---|
学術研究,専門・技術サービス業 | 63% |
建 設 業 | 61% |
運 輸 業 , 郵 便 業 | 60% |
医 療 , 福 祉 | 60% |
情 報 通 信 業 | 59% |
サービス業(他に分類されないもの) | 50% |
宿 泊 業 , 飲 食 サ ー ビ ス 業 | 49% |
不 動 産 業 , 物 品 賃 貸 業 | 47% |
生 活 関 連 サ ー ビ ス 業 , 娯 楽 業 | 41% |
参照:厚生労働省「労働経済動向調査(令和7年2月)の概況 1労働者の過不足状況(1)正社員等労働者」
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和7年2月)の概況
ここからは、それぞれの職業の特徴と仕事内容を紹介します。「得意なこと」「興味のあること」を活かせる職種があるかチェックしてみましょう。
福祉関連の仕事
- 運送業
- IT関連の仕事
- 接客や販売の仕事
- 建設業
- 不動産業
- 事務職
- 営業職
福祉関連の仕事
福祉関連の仕事のなかでも、介護職は需要が高い一方で人手不足の状態が続いています。日本の少子高齢化は今後も加速するでしょう。上述した表を見ても、医療・福祉に関わる60%の事業所が労働者不足を感じていることが分かります。
こうした背景から年齢や学歴、経験を問わない求人が多いのも介護職の特徴です。未経験から始める人が多く、関連資格を保持していなくても働きながらスキルを身につけられます。
仕事内容は勤務先によって異なる部分もありますが、利用者さまの部屋の清掃、食事・入浴・排泄の補助などがメインとなるでしょう。なお、資格保持者のみが担当できる業務もあります。そのため、未経験から入社し経験を積み、資格取得を目指す人もいるようです。
介護職へ転職する方法は「未経験から介護職に転職したい!無資格で大丈夫?志望動機の例文も紹介」のコラムで紹介しています。主な勤務場所や仕事内容のほか、介護職に向いている人の特徴もまとめているので、興味のある方はご一読ください。
運送業
運送業には商品配送を担当するドライバーのほか、倉庫内で商品を管理したり仕分け作業を行ったりする仕事もあります。また、商品の検品や梱包、伝票処理を担当する場合も。
運送業の人手不足には、インターネットショッピングで手軽に商品を購入できる点が、要因として挙げられるでしょう。上表の「運輸業、郵便業」でも人手不足を感じている事業所が60%となっていることから、今後も需要の高さが予想されます。
配送ドライバーの場合、商品を倉庫から目的地まで届けるのが仕事です。トラックの運転だけでなく、荷物の積み下ろし作業も業務に含まれていることが多いでしょう。
未経験者を募集する求人はあるものの、ドライバーになるには普通自動車運転免許が必要です。さらに、運転するトラックの大きさや種類によって、中型や大型自動車運転免許の取得も必要になります。入社後にこれらの免許取得を支援してくれる会社もあるので、求人を探す際は支援制度の有無を確認してみるのがおすすめです。
運送業の現状と将来性については「運輸業界の仕事」を、ドライバーの年収や仕事内容をさらに詳しく知りたい方は「トラックドライバーの年収を解説!車種別の平均給与や仕事内容も紹介」のコラムをご覧ください。
IT関連の仕事
IT関連の仕事にはシステムエンジニアやプログラマー、Webマーケターなどがあります。また、IT系の会社で事務職や営業職を担当する方もいるでしょう。先述した表のなかでは「情報通信業」に含まれ、労働者不足を感じている事業所は59%であることが分かります。
IT関連の仕事ではスキルと経験を求める会社がある一方で、入社後の研修で知識と技術を身につけてもらうことを前提に未経験者を採用している会社も。とはいえ、業務では専門用語を使用する機会が多くあります。入社後にスキルを高めていきたいと考えている場合は、事前に学んでおくと役立つでしょう。
20代後半スキルなしからIT関連の仕事への転職を目指す際は、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」のコラムをご参照ください。IT関連の職種と仕事内容、役立つ資格、未経験の方が活かせるスキルについてまとめています。
接客や販売の仕事
接客や販売の勤務先には、アパレルショップやスーパー、飲食店、ホテルなどが挙げられます。お客さまと対話する機会が多いため、傾聴力や提案力といったコミュニケーションスキルを発揮できるでしょう。また、接客や販売の仕事は、店舗・施設によって異なるものの経験や年齢を問われない場合が多いため、20代後半からの転職にもおすすめです。
ただし、求人はアルバイトやパートといった非正規雇用の募集が多い傾向に。そのため、未経験から接客・販売の仕事に就く場合は、非正規雇用として経験を積んだあとに正社員を目指す人もいるようです。また、正社員として勤務する場合は、接客業務に加えスタッフの管理や事務作業も任されるなど、業務の幅が広い点も理解しておく必要があります。
接客や販売の仕事に興味がある20代後半の方は、「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」のコラムもあわせて参考にしてみてください。
建設業
国土交通省の「最近の建設業を巡る状況について 年齢階層別の建設技能者数(p6)」によると、2021年時点で60歳以上の建設技能者が全体の約4分の1(25.7%)、29歳以下の人は約12%程度であることが分かりました。2030年以降になると、現在建設業で働く60代の人が70歳を超え現場を退くことが予想されるため、若い人材の確保・育成が課題となっているようです。
建設業は住宅や商業施設、道路、橋など、人々が生活するうえで必要な構造物の建築・修復に関わる仕事。形あるものを自らの手で作り上げることができる点が、建設業の魅力でしょう。
学歴や経歴、スキルを問われない求人もあり、未経験から挑戦しやすい職種の一つです。手に職をつけたい方は、建築士や設計士の資格を取得する、工務店に就職し左官工や大工を目指すといった道もあります。
ただし、資材の運搬や工事といった現場作業には、危険が伴ったり体力を求められたりする業務も。建設業における仕事の種類や魅力、キャリアアップについては「建設作業員の仕事内容とは?平均年収や求人の特徴も解説」のコラムでご確認ください。
参照元
国土交通省
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不動産業
不動産業の主な仕事内容は、不動産売買・賃貸の仲介、マンションやビルの管理など。なかでも仲介を行う営業職の求人は多く、個人の成果に応じて報酬を受け取れる「成果報酬型」「歩合制」を取り入れている会社が多いでしょう。成果報酬型の会社では、年齢や経験の有無に関わらず自分の努力次第で年収アップを目指せます。
厚生労働省の「令和5年 雇用動向調査結果の概要 2 産業別の入職と離職」で、2023年「不動産業、物品賃貸業」の離職率を見てみると13.4%でした。パートタイム労働者を除く一般労働者全体の平均離職率は12.1%なので、平均を1.3%上回っていることが分かります。一方、入職率は12.2%で入職率よりも離職率のほうが高い結果となりました。
また、先述した「労働者不足を感じている事業所の割合」でも、「不動産業、物品賃貸業」は49%と約半数の事業所が人員不足を感じています。
このような背景から、スキルや経験がなくても応募可能な不動産業の求人があるのだと考えられます。勤続年数や年齢に関係なく高収入を目指したい方、人と話すことが好きな方におすすめの職種です。
不動産業の平均年収やキャリアアップについては「不動産業界に就職するメリットとは?仕事内容や将来性について解説!」のコラムで紹介しています。メリット・デメリットにも触れているので、不動産に関わる仕事に就きたい方は参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年 雇用動向調査結果の概要
事務職
一般的な事務職は、データ入力や資料の作成、書類管理、電話および来客時の応対を行います。ほかにも、経理事務・医療事務・営業事務など、各分野を専門的にサポートする事務職もあります。事務職の業務ではパソコンを使用する機会が多いので、タイピングスキルやExcelおよびWordの知識があると役立つでしょう。
事務職は人気が高く、会社の規模によって異なりますが、社内に1人もしくは数人程度が事務作業を担っている場合もあります。そのため、即戦力となる経験者を募集する会社も。20代後半未経験から事務職への転職を目指す際は、「未経験から事務職を目指すのは難しい?役立つ資格や転職成功のコツを紹介!これまでの経験」のコラムで、志望動機作成のコツやアピールできる要素などを掴んでみてください。
営業職
営業職は大きく分けると、個人向け・法人向けの2種類があります。また、すでに取り引きがある顧客先を回る「ルート営業」、初対面の相手に営業を行う「新規開拓営業」などに分かれています。
営業職はスキルや経験を問われない求人が多いのも特徴です。相手の要望に耳を傾けつつ自社の商品・サービスの売り込みを行うため、コミュニケーション能力の高さや論理的思考力、情報分析力を活かせるでしょう。
会社の利益に関わる営業の仕事は、どのような業界においても必要とされています。先述した不動産業界のほか保険業界やIT業界、広告業界、医療業界、人材紹介業など多種多様です。
営業職の魅力や向いている人の特徴は「営業の種類とは?業務内容の違いや向いている人の特徴を解説!」のコラムで紹介しています。営業スタイルの違いについても触れているので、20代後半から営業職への転職を視野に入れている方は、あわせてご一読ください。
「転職したいけどスキルがない」と不安をおぼえる20代は多い
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、就職活動・転職活動を始めるときの不安度に関する調査で「自分の経歴やスキルで就職・転職できる仕事があるかが不安」という質問に対し、正社員の約65%の人が「非常に不安・やや不安」と回答しています。
経歴・スキル不足による不安度 | 正社員 | フリーター |
---|---|---|
非常に不安 | 24.3% | 38.9% |
やや不安 | 40.3% | 33.7% |
合計 | 64.6% | 72.6% |
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 3-8. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度(p35)」
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
20代後半の転職に必要なスキルとは
20代後半の転職活動では、企業から以下のことを重視される可能性があります。
これまでに培った知識や技術、実績
- リーダーシップ
- コミュニケーションスキル
- 課題解決力
- 成長意欲
応募する職種や企業、あるいは担当するポジションによって求められる内容は異なります。しかし、20代の後半の応募者に対し、経験と知識のある「若手リーダー」としての活躍を期待する企業も。20代前半のころは重視されにくい経験や実績など、即戦力につながる要素を求められやすくなる点が20代後半の特徴といえるでしょう。
しかし、「特筆できるスキルがない」と不安をおぼえている方も、転職は可能です。上記のほか「転職に役立つスキル一覧!ポータブルスキルとそのアピール方法も紹介」のコラムで紹介している、ビジネスマナーや目標設定・達成スキルといったポータブルスキルをアピールすることもできます。
転職活動では、企業が求める人物像を把握したうえで、それに合致する自分のアピールポイントを見つけることが大事です。
20代後半で転職するメリット
ここでは、20代後半から転職するメリットを紹介します。
経験とポテンシャルの両方をアピールできる
経験とポテンシャルの両方をアピールできるのは、20代後半から転職するメリットです。先述したように、これまでの仕事を通じて得た知識やスキルに注目されやすいのが20代後半の特徴。一方で、意欲や柔軟性の高さ、成長性といった20代ならではのポテンシャルに期待する企業も多くあります。
そのため、キャリアアップ・スキルアップを目指すのであれば、経験とポテンシャルの両方をアピールできる20代のうちに転職活動をスタートさせるのがおすすめです。
未経験の業界にも挑戦しやすい
20代後半は、未経験の業界・職種にも挑戦しやすい年齢です。これまで経験した職種と挑戦したい分野が異なっても、たとえば「人と接する仕事」「パソコンを使う仕事」「お金を扱う仕事」といった共通点があれば、その経験を活かせるでしょう。また、「接客業から事務職」のように異なる分野に挑戦する場合も、周囲の人とコミュニケーションを図りながら仕事を覚えたり、業務を進めたりするという点では接客業の経験を活かせます。
未経験者を募集する企業は20代後半の転職希望者に対し、「社会人経験があるので教育コストを抑えられる」「今後の成長に期待できる」といったことをメリットに感じているはずです。未経験の業界に挑戦する際は、このコラムの「20代後半から始める仕事として転職におすすめの職種8選」で紹介した福祉関連やIT関連、営業職など人手不足の業界に注目し、企業の期待に応えられるよう向上心と意欲をもって取り組みましょう。
転職後にミスマッチを感じてもリカバリーできる
転職後にミスマッチを感じて退職する場合でも、リカバリーできるのは20代後半のメリットといえるでしょう。たとえば、28歳で転職し29歳で退職しても、まだ20代なので面接では経験とポテンシャルをアピールできる年齢。転職後に30代前半になっていたとしても、自分の強みと応募する求人をしっかり見極めれば再転職も可能です。
転職の失敗をリカバリーするには「再度、転職活動を行う」「転職前の職場に戻る」といった方法があります。たとえば、転職し実際に働いてみた結果「面接の際に聞いていた仕事内容と全く違ったけれど、前の職場はパワハラがあったので戻りたくない」といった場合は再度転職活動をする必要があるでしょう。職場環境に不満はなく、キャリアアップのための転職でミスマッチを感じたのであれば、転職前の職場に戻れないか問い合わせてみる選択肢もあります。
何度も転職活動を行うのは労力と時間がかかるもの。短期間での転職を繰り返さないためのポイントは、「短期間での再転職は可能?短期離職のリスクや再求職活動のコツを解説」のコラムでご確認ください。再転職すべきかどうか判断に迷ったときの対処法についても紹介しています。
20代後半からの転職活動で注意すること
転職にはメリットがある一方で注意点もあります。20代後半から転職活動を始める場合は、以下の内容を確認しておきましょう。
企業が求める人物像とマッチしているかを考えたうえで応募する
20代後半からの転職活動では、企業が求める人物像とマッチしているかをよく見極めましょう。「自分にはスキルがないからどこでも同じ」と考えて応募企業を決めてしまうと、選考時にその気持ちが伝わり、企業から「適性がない」と判断されたり、短期離職への懸念を抱かれたりする可能性があります。
企業とのマッチ度をはかるために企業研究は必須。求人に記載されている内容はもちろん、企業のWebサイトで経営方針や事業内容、社員数、平均年齢、どのような人が活躍しているかなどを調べてみましょう。
ただし、企業に求める条件が多すぎると、なかなかマッチする企業が見つからず転職活動が長引く恐れも。
「転職活動に企業研究は欠かせない!情報の集め方と活用のポイントを解説」のコラムでは、企業研究を行う際のポイントや何に注目すべきかをまとめています。参考にしながら企業研究を行ってみてください。
内定をもらったら労働条件をよく確認してから承諾する
面接を行い内定をもらったらすぐに承諾するのではなく、改めて労働条件を確認しましょう。特に、複数企業の選考を同時進行している場合は、細かな部分を他企業と混同している可能性もあります。入社後、会社から提示された条件と自分が思い描いている条件に相違点が判明するとミスマッチを感じ再転職につながる恐れがあるため、仕事内容をはじめ残業時間や休日出勤の有無、給料などを確認してから承諾しましょう。
なお、複数の企業から内定をもらっており承諾する企業を検討したい場合や、第一志望の選考結果を待っているときなど、一時的に内定承諾を保留することも可能です。ただしその間、内定をもらった企業に何も連絡しないのはマナー違反です。
内定を保留したい場合の対応方法については、「内定を保留できる期間は?依頼する際の伝え方のポイントや例文を紹介」のコラムをご覧ください。承諾・辞退する際のマナーについても紹介しています。
転職先が決まってから今の仕事を辞める
辞めたい気持ちが先行し、「今後のことは仕事を退職してから考えよう」と思っている方もいるでしょう。しかし、退職後すぐに次の仕事が決まるとは限りません。20代後半からの転職活動では、転職先が決まってから今の仕事を辞めることをおすすめします。転職活動が長引くと、空白期間(ブランク)ができてしまう可能性も。
ブランクがあっても転職は不可能ではないものの、面接ではブランクが生じた理由や「空白期間に何をしていたか」を質問されるでしょう。また、収入がない状態が続けば、生活を維持することが難しくなる可能性もあります。こうした焦りから、あまりよく調べないまま応募企業を選んでしまうと、入社後のミスマッチにもつながるでしょう。
「仕事しながら転職活動するのは辛い?無理なく成功させるやり方を紹介」のコラムでは、在職中に転職活動を進めるメリットやコツを解説しています。また、円満退職するための注意点にも触れているので、あわせて参考にしてみてください。
なお、「パワハラやセクハラを受けている」「給料が振り込まれていない」「ケガ・病気・家族の介護」といったやむを得ない事情がある場合は、この限りではありません。状況に応じて退職と転職活動のどちらを優先すべきか判断しましょう。
面接では自信をもって自分をアピールする
面接を受ける際は、自信をもって自分をアピールしましょう。「スキルなしの20代後半だから」「きっと不採用になる」といった姿勢で臨むと、採用担当者にもその気持ちが伝わってしまうものです。
たとえば、「視野が狭い→集中力がある」「イレギュラーな出来事に弱い→計画性がある」など、自分では弱みだと思っていることをポジティブな言葉に言い換えれば、強みになります。また、先述したように、自分では「スキルがない」と思っていても、傾聴力や提案力といったコミュニケーションスキル、ビジネスマナーなど仕事でこれまで培ったものがアピールポイントとなるでしょう。
一つでも強みを発見できれば、その内容を軸に自分をアピールすることが可能です。
自分に自信がもてない20代後半の方は、「自分に自信が持てない原因とは?自己肯定感を高める方法を紹介」のコラムで原因と向き合ってみましょう。また、「自分の強みの見つけ方!面接時の例文やアピールできる書き方を紹介」では、どのように自分をアピールすると好印象を与えられるかを紹介しているので、あわせてご一読ください。
20代後半で転職すべきか判断するときの基準
仕事での経験や年齢、将来を考えると、20代後半から転職すべきか判断に迷う方もいるでしょう。以下に例を3つ挙げるので、迷ったときの判断基準として参考にしてみてください。
今の仕事以外にやりたいことができた
今の仕事以外にやりたいことができ、現在の職場で実現できないのであれば、転職に踏み切るのも一つの方法です。20代のうちに新しいことに挑戦すると、そのぶんキャリア形成の期間が長くなります。目指す業界や企業について詳しく調べたり、積極的に業務に関する知識を身につけたりするなど、転職後に自分がその仕事で働く姿をイメージしてみましょう。
なお、キャリアチェンジする場合、現在よりも年収が減る可能性もあります。基本給をはじめ残業手当や休日手当、資格手当、ボーナスの有無などを確認し、現在の年収とどのくらい差が出るのかを比較してみましょう。
職場の人間関係悪化や家庭の事情などやむを得ない理由がある
やむを得ない事情があり、現在の仕事を続けられない場合は転職を検討する必要があるでしょう。たとえば、「職場の人間関係が悪く仕事に行きたくない」「パートナーの転勤に伴い引っ越しをする」「家族の介護をすることになり働き方を変える必要がある」などが挙げられます。また、病気やケガ、出産・育児をきっかけに現在の仕事を続けられなくなる場合もあるでしょう。
上司や人事担当者に相談し、部署・勤務日数・勤務時間を変えたり、リモートワークに切り替えたりすることで解決する可能性もあります。しかし、「どうしても続けられない」あるいは「辞めたい」という気持ちが大きい場合は転職し、環境を変えてみるのが賢明でしょう。
今の会社ではキャリアアップが難しいと感じている
現在の会社で今以上のキャリアアップを期待できないのであれば、転職を検討するタイミングかもしれません。「自分の仕事量や努力に対して収入が低いと感じる」「成果を出しても評価してもらえない」「どんなキャリアパスがあるのかが明示されておらず将来が不安」といった場合、「今よりももっといい仕事に就きたい」と考える方もいるでしょう。
ただし、転職をきっかけにキャリアアップを実現できるかどうかは、目指す職業や会社、これまでの経験によって異なります。また、転職活動の際は自分の市場価値を把握したうえで、効果的に自己アピールすることも大事。
20代の就職・転職を支援するハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが目指す分野や転職の目的、企業へ求めること、転職に関するお悩みなどを丁寧にヒアリングします。一対一のカウンセリングを通じて、あなたにぴったりの求人をご紹介。また、応募企業に合った志望動機や自己PRの作成、面接対策をサポートしています。
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- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。