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既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説
更新日
この記事のまとめ
- 既卒と第二新卒の違いは、社会人経験の有無
- 既卒と第二新卒のどちらが就職で有利なのかは、採用情報や企業方針による
- 既卒就職のメリットは、すぐに入社できたり教育がしやすかったりすること
- 第二新卒のメリットは社会人経験があり最低限のビジネスマナーが備わっていること
- 既卒・第二新卒で就活を始めるのが不安な方は、就職エージェントを活用しよう
既卒や第二新卒として正社員を目指したいものの、両者の明確な違いが分からないという人もいるでしょう。既卒と第二新卒の違いは、社会人経験の有無にあります。このコラムでは、既卒と第二新卒の意味の違いを解説。それぞれのメリットとデメリットや、就職を成功させるためのポイントについてもまとめました。就活で自分の立場に合ったアピールができるよう、ぜひ参考にしてみてください。
既卒・第二新卒の違い
既卒と第二新卒の違いは、社会人経験の有無にあります。以下で既卒と第二新卒の定義をそれぞれ解説していますので、ご一読ください。
既卒の定義
既卒は卒業後、一度も正社員として就職したことがない人を指します。就活の失敗や留学などの理由で、正社員就職を選択しなかった人が該当するようです。明確な定義はありませんが、基本的には卒業後3年以内を指すことが多いといえます。
既卒を新卒扱いで採用する企業もある
厚生労働省の「労働経済動向調査(3)既卒者の応募可否及び採用状況」によると、2022年度の新規学卒者採用で既卒の応募を可能とした企業の割合は全体の70%。そのうち、実際に採用を行ったのは38%でした。既卒も新卒扱いで採用する方針の企業が6割以上あることが分かります。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和5年8月)の概況
第二新卒の定義
第二新卒の定義も既卒と同様に明確ではありませんが、学校を卒業後に就職し、およそ3年以内に転職活動をする人を指す場合が多いようです。大学院や専門学校、短大などを卒業した場合も、3年以内であれば第二新卒として扱われる可能性が高いといえます。詳しくは「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」にて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
第二新卒になる人の割合
厚生労働省の「学歴別就職後3年以内離職率の推移」によると、就職後3年以内の離職率は高卒者で37.0%、大卒者で32.3%でした。この結果から、3割以上の人が入社3年以内に離職を経験していることが分かります。
参照元
厚生労働省
新規学卒者の離職状況
「新卒」の定義とは?
新卒とは「新規卒業者」の略。学校を卒業した年に正社員として働き始める人を指す言葉です。日本では、3月に学校を卒業し、同年の4月から新入社員として働き始める人を表します。第二新卒にはない既卒のメリット・デメリット
ここでは、企業側からみた第二新卒にはない既卒のメリットとデメリットを解説しています。自分の強みと弱みを事前に把握し、自信をもって選考に臨むための参考にしてみてください。
既卒のメリット
既卒を採用するメリットには、「前職の退職調整の手間が省けること」と「教育しやすいこと」の2つが挙げられます。「既卒は人生終了かも…」と諦めず、適切なアプローチで就活に挑みましょう。
既卒は採用後すぐ入社できる
既卒は第二新卒と異なり就職経験がないため、前職の退職調整の時間を省いてすぐに働けるというメリットがあります。入社までに時間がかからないという点では、卒業を待つ必要がある新卒よりも既卒は有利です。時間をかけず、すぐに人手が欲しい企業にとって、既卒は魅力的な人材であるといえるでしょう。
既卒は教育しやすく育てやすい
既卒は正社員として働いたことがないぶん、教育しやすいのもメリットの一つです。転職者は、これまで積み重ねた経験があることから、新しい環境や社風などに慣れるまでに時間がかかってしまう場合があります。既卒は新卒同様に一から自社のやり方を教えられるので、ポテンシャルに期待し受け入れる企業もあるようです。
既卒のデメリット
既卒は正社員経験がないことから、「就職する意欲がないのでは」と就業意欲の低さを懸念される場合があるようです。ただし、アピール次第で挽回できるチャンスは十分にあります。企業側の不安を解消するためには、就職しなかった理由や反省点を述べたうえで、現在は就職する意思があることをはっきり伝えましょう。
既卒のメリット・デメリットについてさらに詳しく知りたい方は「就職留年とは?浪人との違いやメリット・デメリットを解説」にて、詳細に解説しているので、ぜひ参考にしてください。
既卒にはない第二新卒のメリット・デメリット
ここでは、既卒にはない第二新卒のメリットとデメリットを詳しく解説します。
第二新卒のメリット
第二新卒のメリットは、基本的なビジネスマナーが身についている点です。若い人材でありながら、基礎的なスキルが備わっている第二新卒を歓迎する企業もあるでしょう。
第二新卒は基本的なビジネスマナーが身についている
第二新卒は一度社会人経験を積んでいるため、基本的なビジネスマナーが身についていることが武器になります。入社後に社会人の基礎となる部分の研修を行う時間が必要ありません。新卒や既卒よりも教育の時間を短縮できるため、第二新卒の方を歓迎する企業はあるでしょう。
第二新卒のメリットは、「『新卒』に高卒も含まれる?採用ルールや年収における大卒との違いを解説!」でも解説していますので、ご一読ください。
第二新卒のデメリット
第二新卒のデメリットは、早期退職を懸念されやすいという点。企業側の不安が払拭できなければ歓迎されず採用が見送られてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
第二新卒は早期離職を懸念されやすい
前職を短期間で退職している第二新卒は、企業側から早期離職を懸念される恐れがあります。ネガティブな退職理由ばかりを述べると、「ストレス耐性がない」「仕事にすぐ不満を持つ」などのマイナスイメージを抱かれてしまうことも。第二新卒の面接では、転職を決めた理由と入社後のビジョンを前向きに伝えましょう。
志望先企業で働きたいという熱意と、向上心をアピールすることが大切です。第二新卒が企業から歓迎されるコツについては、「第二新卒の就活は厳しい?うまくいかない原因と成功に導くやり方を解説」でも解説していますのでご覧ください。
既卒と第二新卒どちらが就職に有利?
既卒と第二新卒のどちらが就職に有利なのか、一概に断言はできません。企業の採用条件や方針によって、企業のニーズは変化するからです。以下で2つのパターンを解説していますので、参考にしてみてください。
教育コストを削減できる第二新卒の需要は高い
教育コストを削減できる第二新卒の需要は、既卒に比べて高いといえます。前述したように、第二新卒のメリットは基本的なビジネスマナーが身についていること。新人教育に掛ける時間を省いて実践的な教育にすぐ移せるので、即戦力として育てるために第二新卒を歓迎する企業はあるでしょう。
既卒や第二新卒に関わらず若い人材を求める企業は多い
既卒や第二新卒などの枠に囚われず、若い人材を求めている企業も多くあります。吸収力や将来性に期待できる人材であれば、既卒にも採用のチャンスは十分にあるといえるでしょう。「既卒だから」と臆することなく、企業に自分が歓迎されるよう前向きにアピールすることが大切です。
既卒は早いうちに行動することが大切
正社員就職を目指す既卒の方は、できるだけ早いうちに行動を起こしましょう。新卒枠へ既卒者の応募を認めている企業のなかには、卒業後の経過期間に上限を設けている場合があるからです。既卒の方が早めに就活を行ったほうが歓迎される理由については、「既卒とは?就職は厳しい?内定につながる就活のやり方や成功のコツを解説!」で解説しているので、ご一読ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
既卒と第二新卒の就活を成功させるポイント
既卒と第二新卒の就活を成功させるポイントを以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
既卒の就活を成功させるポイント
既卒の就活を成功させるポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
- ・空白期間を説明できるようにしておく
・アルバイトが本業にならないよう注意する
・第三者からアドバイスをもらう
就職前の時間の過ごし方は面接でよく聞かれる質問なので、きちんと説明できるようにしておく必要があります。既卒期間にアルバイトをしている場合も、並行して入念な就活対策を行いましょう。
また、自分一人では解決できない不安や疑問がある場合は、友人や家族などの第三者を頼ってみるのもおすすめです。
既卒が就活を成功させるポイントは、「既卒は就職できない?原因と内定獲得のための6つのポイント」でも詳しく解説していますので、ご一読ください。
第二新卒の就活を成功させるポイント
第二新卒の就活を成功させるには、転職理由を明確にすることや、志望先の採用状況をチェックすることがポイントです。
転職を考えた理由を整理する
まずは転職を考えた理由を整理することが、一つ目のポイント。転職理由を紙に書き出し、客観的に把握しましょう。転職理由を理解することで、転職後の会社に求める条件が明確になり、仕事選びがしやすくなります。面接で転職理由を問われた際にも、説得力のある回答ができるでしょう。
志望先企業の採用状況をチェックする
志望する会社が決まったら、採用状況をチェックしましょう。既卒や第二新卒の転職活動は、就職サイトや企業のWebサイトの情報を確認し応募する方法が一般的。新卒のように採用情報が一斉に公開され、エントリーシートを提出するといった流れではないので、注意が必要です。
就職・転職エージェントを活用する
既卒や第二新卒から就職を目指す場合は、就職・転職エージェントを活用するのも一つの方法です。求人紹介をはじめ、応募書類の添削や面接対策など就職に関するさまざまなサポートを受けられます。1人で就職活動を進めることに不安を感じている方におすすめのサービスです。
ハタラクティブは、既卒や第二新卒、フリーターなどの若年層に特化した就職・転職エージェント。専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行い、あなたの適性に合ったお仕事をご紹介します。また、ハタラクティブでは面接対策や応募書類の添削なども実施。「既卒の経歴に自信がない」「仕事が忙しくて十分な準備ができない」という場合も、安心して就活を進められます。サービスはすべて無料で利用できるので、転職を考えている既卒や第二新卒の方は、まずはお気軽にご相談ください。
こんなときどうする?第二新卒と既卒に関するFAQ
ここでは、第二新卒と既卒の就活に関する疑問と回答をまとめました。
面接で必ず聞かれる質問はありますか?
既卒の場合、「新卒時に就活しなかった理由」が必ずといって良いほど問われます。日本では新卒時に就職するのが慣例となっているため、なぜそのタイミングで就職しなかったのかを問う採用担当者は多いようです。「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」では、企業の質問意図や回答例を挙げて解説しています。
内定が出やすい人の特徴はありますか?
主体性やコミュニケーション能力があると、歓迎される可能性があるでしょう。「既卒者が内定をとるためのポイントを解説!新卒より厳しいって本当?」で解説しているように、既卒や第二新卒、新卒を問わず、企業側が若年者に求めるのは粘り強さやチームで働く力、コミュニケーション能力です。
既卒と第二新卒の就活のコツを教えてください
既卒は自分を振り返って反省すること、第二新卒は社会人の気持ちを持つことです。「既卒は就職に不利って本当?その理由と対策まとめ」でも触れてるように、既卒者に対し「新卒時に努力をしなかった人」といった印象を抱く企業も存在します。この不安を払拭するためにも、時間をかけて自分の行動や考えを振り返って反省し、今後に活かす旨を伝えましょう。
第二新卒は大手企業に転職できますか?
大手企業のなかには、第二新卒を求めている企業があります。第二新卒は社会人経験があるため、基本的な社会人スキル・マナーが身についていて教育に時間がかからず、採用をする企業もあるためです。
転職を考えている第二新卒や既卒の方は、ハタラクティブにご相談ください。求人紹介や面接対策、応募書類の添削などのサポートを実施。プロのキャリアアドバイザーから的確なアドバイスをもらえるので、初めての転職活動でも安心して進められます。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。