- フリーター就職支援「ハタラクティブ」トップ
- お役立ち記事TOP
- 寸志とは?言葉の使い方やボーナスとの違いを解説
寸志とは?言葉の使い方やボーナスとの違いを解説
更新日

この記事のまとめ
- 寸志は目上の人が相手へのお礼や感謝の気持ちを金銭や品物で表す際に使う言葉
- 寸志はボーナス規定を満たさない従業員に対して代わりに支払われることもある
- ボーナスの代わりとして支給される場合は、数万~10万円程度が一般的
- 寸志は冠婚葬祭でも使われる言葉で、葬祭の手伝いは3,000~10,000円が相場
- 2022年の調査では、新入社員が含まれる20代前半のボーナス平均額は約38万円
- 寸志をもらった際はマナーとして相手にお礼や感謝の気持ちを伝えるのが大切
寸志とは、目上の人から目下の相手に金品を贈るときに使用する言葉です。このコラムでは、寸志の意味や使い方、ボーナスとの違いをまとめました。社会人になると、「寸志」を耳にしたり実際に経験したりする機会は増えるもの。寸志の正しい意味やマナー、対応方法を知っておくことは大切です。また、寸志の金額相場や新入社員のボーナスの平均金額についても触れているので、ぜひ今後の参考にしてください。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
寸志とは?
寸志とは、お礼や感謝の気持ちを表した金銭や品物のことで、読み方は「すんし」です。「寸」に「ほんの少し」、「志」に「気持ち」という意味があり、「少しの気持ち」「心ばかりの贈り物」といったニュアンスが込められています。「心付け」とも呼ばれ、冠婚葬祭の場ではよくやりとりされています。
大切なのは、渡す人と渡される相手の関係性。目上の人から目下の相手に渡すものに限定して使用される言葉なので注意が必要です。
ビジネスシーンでは、宴会や歓送迎会を開催するにあたって、上司など目上の人から幹事の相手に渡されることがあります。また、パーティーなどに主賓として招かれた場合に、参加費用を支払わない代わりに寸志を渡す場合も。金銭を渡す場合にはのし袋を使用し、白い封筒の表面に「寸志」と書き、品物を渡す場合には、熨斗に「寸志」と書きます。
寸志は「お心遣い」「松の葉」と言い換えられる
寸志には、相手に対してお礼や感謝の気持ちを示す意味があります。そのため「お心遣い」と表現することも。また、松の葉に包むくらい小さなこと、という意味から「松の葉」と呼ばれることもあるようです。
寸志とボーナスの違い
ボーナスよりも少額の際に、「ほんの気持ち」という意味のある寸志として支給されることがあるようです。受給資格を満たしていないパートやアルバイト、派遣社員といった非正規雇用社員、正社員だがボーナスを貰えるまでの日数を経過していないといった人に、感謝の気持ちを込めて寸志をいくらか渡す企業もあります。
特に、入社間もない新入社員は、夏のボーナス査定は対象外になることが一般的。ボーナス査定ができない代わりに寸志を支給する企業も多いようです。新入社員のボーナス事情については「新入社員のボーナスはいつからもらえる?支給のタイミングと平均額を紹介」のコラムで詳しくまとめています。またボーナスはいつ支給されるか気になる方は「ボーナスが支給されるのはいつ?金額についても考察」も合わせてチェックしてみてください。
会計上はボーナスと同じ扱いになる
ボーナスの代わりに寸志を支給しても、会計上は寸志とボーナスは同じ扱いになります。そのため、会社から支給される寸志には源泉徴収が発生します。源泉徴収とは、毎月の給与から所得税を天引きすること。源泉徴収票とは、1年間で給与から天引きされた所得税額である源泉徴収を証明する書類になります。詳しくは「源泉徴収票の見方は?年収や所得税額を自分でチェックしてみよう!」で解説しているので、併せてご覧になってみてください。
寸志と「ご厚志」「ご芳志」の違い
「ご厚志」は、主に宴会や行事で、主賓が感謝の目的で幹事に渡すもので、「手厚い親切」といった意味を持ちます。本来であれば主賓は会費を払う必要はありませんが、開催への感謝などを示すために「ご厚志」を用意することもあるようです。
「ご芳志」も「ご厚志」と意味としては同じですが、よりかしこまった場面で使用する言葉。すでに説明したように、「寸志」は目上の人から目下の相手に渡されるときに使う言葉です。幹事が挨拶などで「寸志をいただきました」と述べてはいけないため、「ご厚志をいただきました」と言うのがマナーとされています。
寸志を渡す場面とは?
寸志は、ビジネスシーンのほか、日常生活でも渡したりもらったりすることがあります。
ビジネスシーン
ビジネスシーンでは、前述したようにボーナスの代わりに使うのが一般的。そのほか、歓送迎会やプロジェクトの打ち上げなどで、参加している人のうち一番目上の人が渡すことが多いようです。
ボーナスとは別に寸志を渡す会社もある
寸志はボーナスが支給されない新入社員や非正規社員に渡されることが多いですが、なかにはボーナスが支給されている社員にも寸志を渡す企業もあります。このような制度がある企業は福利厚生が整っており、従業員を大切にしているといえるでしょう。福利厚生が充実している企業で働くと、やりがいを感じられ、モチベーションを高く保つことができますよね。自分の求める条件に合った企業で働きたいと考える方は、ぜひ私たちハタラクティブにご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
日常生活
日常生活では冠婚葬祭で使用することが多いです。結婚式や葬儀では、主催者を手伝ってくれた人に対して「寸志」を渡します。
ボーナスの代わりの寸志はいくらくらい?
ボーナスの代わりとして寸志が用意される場合の金額は、数万円から5万円ほど。多いところで10万円ほどの金額といわれています。会食や宴会の場合は、設定されている会費より少し多めの金額を用意するのが一般的。冠婚葬祭の手伝いは3,000円から10,000円の範囲で、手伝いの内容によって変えるのが良いでしょう。
ボーナスの平均は
ボーナス額は法律で定められていないので、企業によって金額はさまざま。しかし、多くの企業では金額を「基本給の△ヶ月分」と定めていることが多いようです。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、新入社員が含まれる年代である20~24歳のボーナス平均額(年間賞与その他特別給与額)は37万8,900円。年齢とともに金額は上昇し、40代になると平均額は100万円を超えています。
これは、日本企業の多くが年齢や在籍年数に応じて基本給をアップさせる昇給制度を採用していることが要因として考えられるでしょう。昇給については「昇給とは?いつ実施される?ボーナスに影響は出る?意味や疑問を解決!」のコラムでご確認いただけます。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査
寸志のマナー
寸志に対しては、基本的にお礼は用意しなくて良いとされています。もちろん、マナーとして頂いた感謝は伝えましょう。どうしてもお礼をしたいときは、マナーとして菓子折りやお礼状程度に抑えます。忘れないで欲しいのは、頂いた際に「ご厚志ありがとうございます」と伝えることです。社会人としてしっかり対応できれば、ビジネスマナーがあるというアピールにも繋がります。
ビジネスマナーに苦手意識や不安がある方は、就職エージェントの利用がおすすめです。就職エージェントの利用方法は「就職エージェントとは?利用できるサービスやおすすめの活用方法を解説!」のコラムに詳しく解説されているので参考にしてみてください。
就職エージェントのハタラクティブは、若年層向けの就職エージェント。初めての就職をしっかりサポートできる体制が整っています。「就職したいけど何から初めて良いかわからない」「自分なりに就活しているけどなかなか結果につながらない」「どんな仕事を選べばいいか分からない」など、就職に関する相談や悩みは、専任アドバイザーがしっかり対応いたします!未経験から応募できる正社員求人も多数。ぜひお問い合わせください。
寸志に関する疑問を解決するQ&A
寸志とはいくらくらいの金額なの?
企業から新入社員や非正規社員のボーナス代わりに支給される寸志は、数万~5万円程度が相場です。ただし企業によって金額は異なり、10万円程度の金額になることもあります。一方、プライベートの場面でのお礼として渡す寸志は、数千円~1万円程度が一般的です。新入社員のボーナスについては「新入社員のボーナスはいつからもらえる?支給のタイミングと平均額を紹介」を参考にしてください。
寸志に関するマナーや注意点はある?
寸志は目上の人から目下の人に渡すものです。上司や年上の人に「寸志」として金銭や品物を渡すのは大変失礼な行為なので、「御礼」や「心ばかり」などの言葉に置き換えましょう。また、自分が寸志を受け取ったときにお返しを渡す必要はありませんが、しっかりお礼を言葉で伝え、感謝の気持ちを態度で表すのがマナーです。「社会人の立ち振る舞いのマナーとは?仕事や就活でのポイントを紹介」では、基本のマナーを解説しています。
寸志とボーナスはどう違う?
寸志とボーナスは会計上は同じです。ただし、寸志は決まった支給の決まったタイミングがなく、お礼の気持ちを表して渡すものなので金額も少額になります。一方、ボーナスは決まったタイミングで支払われ、給料の△ヶ月分と数十万程度になるのが一般的です。そのため、ボーナスの代わりに寸志を支給するという企業は、多くの金額を受け取れない可能性があるでしょう。しっかりボーナスを受け取れる企業で働きたい方は、ハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。