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好きな言葉や座右の銘を面接で聞かれたら?一覧と回答例文を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 好きな言葉を面接で聞くのは、求職者の人柄や価値観をチェックするため
- 好きな言葉を面接で回答するとき、自分の強みにあった言葉を選び理由を伝える
- 好きな言葉がなくとも、「特にない」とは回答しない
- 好きな言葉を雰囲気だけで選び意味を理解しないまま使わない
- 好きな言葉と似た質問で座右の銘やキャッチフレーズなどを聞かれるパターンもある
好きな言葉は就職・転職時の面接でよく聞かれる質問です。これまで意識してこなかった人や、考えても「特にない」という人も多いでしょう。このコラムで好きな言葉の質問の意図や選定方法、答え方、注意点などを知り、万全の体制で面接に臨めるよう準備をしてください。また、よく使われる「ありがとう」を使った回答例文も用意しているため、ぜひご一読ください。
面接で「好きな言葉」を聞かれる理由
面接で採用担当者が好きな言葉を問うのは、求職者の人柄や価値観を知るためです。直接仕事に関係がないように思えてもこのような意図があるため、理解したうえで回答を用意しておきましょう。
人柄や性格を把握するため
好きな言葉を選ぶ際、その人の人柄や思考が少なからず反映されます。日常生活でも、その言葉を軸としたふるまいをすると考えられるでしょう。企業側は、選んだ言葉そのものよりも、その言葉から垣間見られる求職者の人柄や思考を探っているといえます。
価値観や仕事に対する考え方を確認するため
好きな言葉を通して、仕事に対する姿勢や価値観を知ることも可能です。特に選考では、業務の進め方をはじめ、人との接し方やトラブル発生時の対処法などを確認されています。どのような言葉を選んだかによって、求職者の信念や価値観を推し測っていると考えられるでしょう。
社風や仕事内容と合っているか判断するため
企業や職種にはそれぞれ独自のカラーがあります。好きな言葉として挙げられたものが企業・仕事のイメージとあまりにもかけ離れていると、「入社後にミスマッチしそう」という印象を与えることも。
社風が合わないと勤務が難しくなる理由や社風の確認方法については、「社風が合わないなら転職しても良い?面接での退職理由の伝え方と例文も紹介」のコラムでチェックしてみましょう。
好きな言葉を選ぶときに注意すること
面接でスムーズに答えられるよう、事前に好きな言葉を考えることは大切です。しかし、「ただ言葉の響きが好きだから」「なんとなく知っている言葉だから」「人気ランキングで上位だったから」など、意味を考えずに用意してしまえば、面接官の印象に残る回答はできません。
言葉の意味を理解し、なぜ好きなのか、なぜ自分にあっていると考えたのか、などを答えられると説得力が増すでしょう。ここでは、面接で適切な返答ができるよう言葉選びの際に意識したい点を紹介します。
適切な意味で使用できているか
一つの言葉が複数の意味合いを含んでいたり、似た言葉でもニュアンスが微妙に異なっていたりすることがあるため、適切な意味を理解したうえで選びましょう。たとえば、「継続は力なり」と「七転び八起き」は、どちらも努力し続ける意味合いを含んでいますが、「継続は力なり」は単純に努力し続けることで自分の力となることを表す言葉です。
一方で、「七転び八起き」は何度失敗しても立ち上がり勇気を奮い立たす意味合いが強い言葉といえます。似た意味合いに捉えがちですが、微妙にニュアンスが異なるため、自分の性格や特徴に合わせて慎重に選択しましょう。
自己PRや自己紹介と関連している言葉か
面接で伝える好きな言葉は、自己PRや自己紹介で答えた自分の特徴や強みとリンクさせることが大切です。たとえば、考え付いたことを積極的に行動へ移すことを強みとしているのに、好きな言葉で「石橋を叩いて渡る」と回答すると矛盾が生じます。好きな言葉を準備する際は自己PRの内容とあったものを選ぶことをおすすめします。
就職活動で好きな言葉を答えるときに意識したいこと
好きな言葉を伝えるときは、「自分に合う言葉を選ぶ」「選んだ理由を添える」「具体例を絡める」「企業や仕事とマッチしていることを示す」などを意識しましょう。具体的には以下をご覧ください。
自分の価値観と社風に合う言葉を選ぶ
好印象だけを考えて自分の価値観と異なる言葉を選んでしまうと、自己PRや志望動機などと噛み合わなくなったり、好きな言葉について深掘りされたときに答えられなかったりする可能性があります。
ただし、自分の価値観ばかりを優先してしまい、企業の社風に合わない言葉を選んでしまうと、質問の意図を理解していないと捉えられてしまうことも。自分の価値観と企業に合う部分、どちらも含めた言葉を探してみてください。
仕事や志望企業で活かせる内容を意識する
前項で紹介したように、企業は自社のカラーや業務内容と、求職者の特性が合っているかを見ています。志望企業や業種に合わせた言葉を選ぶと良いでしょう。ただし、企業や仕事に合っていても「自分に合っていない言葉」は使わないようにしてください。なぜなら、自分の価値観と大きく異なる言葉では「深堀りされたら理由が説明できない」「入社後のミスマッチが起こりやすい」といったデメリットがあるからです。シンプルで分かりやすい言葉を選ぶ
面接で答える「好きな言葉」は、熟語、格言、誰かの言葉など何でも構いません。しかし、この質問はあくまで求職者の人柄や価値観を評価するためのもの。
難解な文言などで知識のアピールを狙っても、言葉の意味やそれを選んだ理由を問われた際に上手く説明できず、かえって逆効果になることもあります。また、印象づけようとして、奇をてらったものやマニアックな言葉を選ぶ必要もありません。言葉の長さに関係なく自分自身をアピールできるものにしましょう。
その言葉が好きな理由を伝える
大切なのは、なぜその言葉が好きなのかという理由。理由によって、日ごろからどのような価値観のもと、どういった言動を心がけているかが分かるからです。たとえば、「私の好きな言葉は情熱です」だけで終わらせずに、なぜ好きなのかその理由も伝えましょう。
その言葉を軸に頑張れた具体例を絡める
「その言葉に基づいて行動した」「その言葉に励まされて頑張れた」というようなエピソードがあると、より良い印象を与えられます。具体例は積極的に持ち込みましょう。信憑性が増し、面接官に良い印象を与えます。
好きな言葉を伝えるときに気をつけること
好きな言葉を伝える際には、「特にないと伝える」「言葉の意味を理解しないまま使う」などの注意点があります。面接では知識や価値観などを確認するために訪ねられるため、言葉の意味や好きな理由をしっかり準備することが大切です。
「特にありません」と答える
「好きな言葉」に関する質問に限らず、就職活動の場では「特にありません」と答えるのはNGです。質問内容にかかわらず、面接で聞かれる問いに対して「ない」と応えると、面接官に「本当は自社に興味がないのか」と不信感を抱かれてしまいます。
言葉の意味を正しく理解しておく
たとえば「情けは人の為ならず」という言葉は、「人に情けをかければ、巡り巡って自分に良いことが返ってくる」という意味を持ちます。しかし、「人に情けをかけるとその人の為にならない」と誤った使い方で認識している人もいるようです。
前述したように、適切な意味を理解しないまま間違った使い方をしていれば、「勉強不足=意欲が低い」と判断されますし、入社後の確認不足やケアレスミスなども懸念され、選考に影響を与えてしまうでしょう。
好きな言葉の具体例と回答例
ここでは、好きな言葉が特にないという方に向けて、印象付けたい内容別に具体的な例とその意味を一覧で紹介します。回答例も用意しているため、すでに好きな言葉や座右の名がある方もぜひ参考にしてください。
四字熟語を使った「好きな言葉」一覧
人との関係性を大切にしていると面接官に伝えたい場合は次のような言葉がおすすめです。同僚や仕事で関わる人々と良い関係を構築できる印象を与えるでしょう。
一期一会(いちごいちえ)
一生に一度の出会いであることをこころえ、誠意を尽くして接することを指します。出会う人々との関係を大事にする人材であると印象付けられるでしょう。
大同団結(だいどうだんけつ)
ある目的のために多くの人が力を合わせるという意味です。職場のチームワークを重視し、協調性を持って働ける人材だと印象付けられます。
朋友有信(ほうゆうゆうしん)
友人の間では信頼関係が最も大切であることを示す言葉です。仕事上では、同期や同僚との絆を重視していることを表す言葉になるでしょう。
積小為大(せきしょういだい)
小さなことが積み重なって大きなことになるという言葉です。仕事で大きなことを成し遂げるためには、小さなことをおろそかにしてはいけないという意味もあり、小さな努力を惜しまない印象を与えられるでしょう。
一念通天(いちねんつうてん)
心をこめ努力すれば、その思いが天に通じて成功するという言葉です。仕事の成功を常にイメージして、信じられる人材であると印象付けられます。
初志貫徹(しょしかんてつ)
最初に掲げた目標を最後までやり遂げるという言葉です。最初の志が大切であることを伝えたい場合に使いたい言葉といえます。
七転八起(しちてんはっき)
何度失敗しても、また起き上がって努力するさまを指す言葉です。失敗しても、経験として自分の糧にして、再び立ち上がれることを印象付けられます。
言笑自若(げんしょうじじゃく)
どのようなことがあっても慌てずに平然としているたとえです。仕事では、予期せぬ出来事やトラブルも多いもの。そのため、動じることなく仕事を進められると印象付けられると、安心して仕事を任せられる人という評価が期待できます。
シンプルな「好きな言葉」一覧
シンプルな言葉は誰でも知っているため、採用担当者もイメージしやすいメリットがあります。
ありがとう
さまざまな場面で「ありがとう」と言う機会は多いはず。人のために行動できる、常に周囲に感謝の気持ちを持って接しているというイメージにつながります。また、「素直に感謝の気持ちを伝えられる」と素直さや実直さの主張にもなるでしょう。
笑顔
「笑顔」という言葉を選んだ人は、人のために働けることを表しています。もちろん、自分の笑顔を作るためにも働くことが可能です。仕事やプライベートなど場所や状況を問わずに、「笑顔」にできる力があるのならば、「前向きで明るい人だ」と印象付けられるでしょう。
努力
努力を怠らない人材はどのような企業でも重宝されます。物事に対して、さまざまな角度から努力をして、結果に結びつけてくれる人材であると印象付けられるでしょう。
信念
信念のもと、何事にも取り組む姿勢があることを示したいときは、こちらを参考にしてください。自分が信じる仕事の方針や内容で結果が出ることをイメージして、きちんと最後までやり切れる人材と印象付けられます。
前向き
「前向き」という言葉からはポジティブな姿勢を連想させます。「仕事をポジティブに頑張る人であり、話すとともに前向きになれる」と判断されるでしょう。
ことわざを使った「好きな言葉」一覧
ことわざから「好きな言葉」を選ぶことで、知性や知識があると印象付けられることもあるようです。
継続は力なり
「継続は力なり」を知っている人は多いでしょう。小さな一歩ですぐに結果は出ないものの、毎日続けることで自分の力になり、成功に向かって進んでいることを意味しています。努力できる人材であることを印象付けるには最適な言葉でしょう。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉には、人格者であればあるほどに、謙遜して自分の力を誇示しないという意味があります。どんなに実績やスキルなど人に勝るものを持っていても、傲ることなく自分のことを客観的に見て、行動ができる人材であることを表せるでしょう。
蟻の思いも天に届く
弱きものでも努力次第で高い目標に到達できることを表す言葉です。実際に努力を重ね大きな目標を達成した過去のエピソードとあわせて伝えると説得力が増すでしょう。
百聞は一見にしかず
「百聞は一見にしかず」という言葉には、人や文章を通じていろいろと話を聞くより、自分の目で実際に見ることの方が意味を持っています。人任せにせずに、自分の目で見て、体験をすることを優先するという人には最適な言葉になるでしょう。仕事を通じて、未経験のことなどさまざまなことに挑戦をし、経験を積んでいきたいという気持ちも表現できます。
紹介した言葉のほかにも、心に響く言葉は数多くあります。普段から、本や映画、ニュースなどで気になった言葉をメモする習慣をつけると、より感性が磨けるでしょう。また、日本語だけではなく英語のことわざを用いるのも一つの手段です。
自分にあった好きな言葉の探し方
ここでは自分にあった好きな言葉がなかなか探せない方に向けて、言葉を探す3つの方法を紹介します。自分の特徴や強みにあった言葉が見つからない方はぜひ参考にしてください。
自分にあった好きな言葉の探し方
- 辞書やインターネットで意味を一緒に調べる
- 両親や友人など身近な人の言葉を思い返す
- 好きな本や映画の言葉を参考にする
辞書やインターネットで意味を一緒に調べる
自己分析ができており、自分の強みにあった言葉を探すところまで進められている場合は、辞書やインターネットでマッチする言葉を探しましょう。強みに合う言葉を探す際は、自分の考えや自己PRの内容に沿っているかを重視してください。
両親や友人など身近な人の言葉を思い返す
両親や友人など周囲の人たちの言葉は、自分の価値観に大きな影響を及ぼしていると考えられます。そのため、自分の特徴や価値観にあった言葉を選ぶ際は、身近な人の言葉を参考にするのも良いでしょう。
身近な人の言葉を回答として準備する場合は、その言葉によってどのような影響を受けたか、どのように行動が変わったかなど経験談を伝えられると印象に残りやすいといえます。
好きな本や映画の言葉を参考にする
好きな言葉を聞かれた際に、四字熟語やことわざなど固めの言葉でなければいけないわけではありません。自分がよく読む本や好きな映画に出てくる名言を活用するのも一つの手段です。
もし、本や映画で登場する言葉を伝える際は、作品のどのようなシーンで使われ、どのような意味合いを含んでいるかを伝えると良いでしょう。
好きな言葉に似た質問にも備えよう
面接では好きな言葉以外にも以下のような質問をされる場合があります。似た質問ではありますが、それぞれに適切な言葉を用意しておくと良いでしょう。面接で好きな言葉や似た質問をされたとき自分の自己PRにもつなげられるよう「自己PRの作り方を解説!好印象を与えるコツや例文もご紹介」もあわせてご覧ください。
座右の銘
座右の銘とは、自分を励ましたり戒めたりするために常日ごろから心に留めている言葉を指します。自分の行動の指針となっている言葉や、困ったときや迷ったときに決断するための言葉です。
その人の価値観や特性、仕事に対する姿勢などを見るために面接官から質問されるので、面接で聞かれた際は、困難や課題解決に対処するための指針として座右の銘を伝えましょう。自分にあった座右の銘や面接時の回答として向いている言葉を知りたい方は「座右の銘を面接で答えるポイントは?例文や選び方もご紹介」も参考にしてください。
自分を一言で表すなら
自分を一言で表す言葉からは自己分析能力や表現力をチェックします。自分自身にあった言葉を選ぶ必要があるため、まずは自分がどのような人間であるかを分析してから、見合った言葉を探すことが大切です。また、企業が求めている人材の特徴にあった自分の強みを伝えられる一言を意識しましょう。
自分のキャッチフレーズ
キャッチフレーズは自己分析能力や表現力、発想力が試される質問といえます。自分自身を表すフレーズかつ、ときにはユーモアを交えた面白い言葉を伝えれば面接官の印象に残りやすいでしょう。普段の生活の中で思いついたフレーズがあったらノートにメモを取っておくことをおすすめします。
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面接で伝える好きな言葉に関するFAQ
ここでは、面接で伝える好きな言葉選びに悩んでいる方に向けて、選び方のポイントをQ&A方式で回答します。
印象を強めるために珍しい言葉を選んでもいい?
面接で好きな言葉を伝えるときは、あまり有名ではない言葉は避けましょう。
珍しい言葉を使って印象には残るかもしれませんが、肝心の意味が伝わりにくい可能性があります。好きな言葉を考えるとともに「面接のNGワードを大公開!間違った言葉遣いや行動、逆質問にも注意しよう」で言葉使いやマナーについても学んでおきましょう。
有名人の名言を伝えても良いですか?
過去の偉人の名言を好きな言葉として伝えるのは問題ありません。
言葉の意味を正しく理解し、意図にあったエピソードを伝えられるかが重要なポイントです。好きな言葉とともに面接でよく聞かれる内容を把握しておきたい方は「面接でよく聞かれる質問集!想定されるものを状況別に紹介」もあわせてご覧ください。
好きな言葉はどのように伝えたら良いですか?
ほかの質問と同様に、結論から伝えるようにしましょう。
その後、理由や具体的なエピソードを話して説得力を持たせ、最後にもう一度結論を伝えるPREP法を基本に、伝え方を考えておくのがおすすめです。PREP法については、「模擬面接とは?練習のやり方や質問でよく聞かれることを解説!」でも紹介しているため、あわせて参考にしてください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。