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正社員を諦める人はどのくらい?断念する理由や就活を成功させるコツを解説
更新日

この記事のまとめ
- 非正規雇用労働者の約10%が、正社員を諦めてアルバイトやパートなどで働いている
- 正社員を諦めるのは、採用のハードルが高いことや条件に合う仕事がないことなどが理由
- 正社員を諦める前に就活の進め方を見直したり、スキルを習得したりするのがおすすめ
- 正社員を諦めるのではなく、非正規雇用で経験を積んでから目指す手段も視野に入れよう
- 年齢とともに求人の幅が狭まるので、途中で正社員を諦めるかどうかは慎重に決断しよう
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正社員を諦める人はどのくらいいる?
総務省統計局の「労働力調査」によると、正社員を諦めて非正規で働く人の割合は、全体の10%前後で推移しています。非正規(アルバイトやパートを含む)で働く主な理由として「正規の職員・従業員の仕事がないから」と回答した人、いわゆる「不本意非正規雇用労働者」は、2023年時点で196万人、非正規雇用労働者全体の9.6%です。
不本意非正規雇用労働者 | 実数 | 割合 |
---|---|---|
2020年 | 231万人 | 11.5% |
2021年 | 216万人 | 10.7% |
2022年 | 210万人 | 10.3% |
2023年 | 196万人 | 9.6% |
調査結果を見ると年々減少傾向にありますが、毎年10%近くの人がさまざまな理由から正社員を諦めているのが現状です。ただし、正社員を諦めて無職やフリーランスになる人もいるため、実際に正社員を諦める人の割合は、さらに高くなる可能性があるでしょう。
正社員就職を諦めたり、離職したりしてニートになった人の割合を知りたい方は「ニート人口の割合はどれくらい?現状を脱して就職する実践的な方法とは」のコラムをチェックしてください。
参照元
総務省統計局
労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果
正社員を諦める人によく見られる6つの理由
正社員としての働き方に憧れながらも、さまざまな理由から諦めてしまう人は少なくありません。正社員を諦めてしまう理由について詳しく解説します。
1.正社員として採用されるハードルが高い
正社員は採用のハードルが高いことから非正規雇用を選択し、正社員への道を諦めてしまう人がいます。アルバイトや派遣社員などの非正規雇用に比べると、正社員の採用はより基準が厳しくなり、選考突破が難しいのが実情です。特に、資格や実務経験が必須の職種では、未経験者が応募するのは難しいケースも多くあります。
しかし、未経験者を歓迎する求人も多いため、熱意や学ぶ姿勢が評価されることもあるでしょう。採用のハードルが高いと決めつけて諦める前に、自分の経験やスキルにあった求人を探すことも大切です。
2.希望条件にマッチする業界や職種が見つからない
希望する条件の業界や職種が見つからずに正社員を諦めてしまう人もいます。「残業が少ない」「勤務地が近い」「給与が高い」などの条件を重視しすぎるあまり、応募する企業の選択肢を狭めてしまうケースが多いでしょう。
まずは希望条件に優先順位をつけて、条件を絞りすぎないことが大切です。条件の幅を広げることで、見逃していた魅力的な求人に出会える可能性があります。仕事選びのコツは「仕事の選び方が分からないときに重視することは?基準をご紹介!」でも詳しく解説しているので目を通してみてください。
3.不採用が続いて精神的な負担が大きい
就職活動で不採用が続いた結果、正社員を目指すことを諦め、非正規雇用に切り替える人もいます。不採用になるたびに「自分には正社員は無理なのではないか」と思い、精神的に辛くなってしまう人も少なくありません。履歴書を何度も書き直し、面接の準備に時間をかけても結果が出ないと、心が折れてしまう人も多いでしょう。
不採用が続いて正社員を諦めたくなったら、就職・転職支援サービスを活用して改善策を探るのもおすすめです。第三者からのアドバイスをもらうことで、自分では気づけなかった欠点が見つかり、就活を成功させる大きな一歩になる可能性があります。
4.就職・転職活動時の経済的な負担が大きい
就職・転職活動時の経済的な負担から、派遣やアルバイトなどの働き方を選ぶ人もいます。就職・転職活動には、履歴書や証明写真の準備、スーツの購入、面接会場までの交通費など、意外と多くの費用が必要です。特に現職を辞めて転職活動をする場合、収入が途絶えて生活の維持が難しくなるケースもあります。
金銭的な負担を軽減するためには、就活を長引かせないことがポイントです。無料で利用できる就職支援サービスを活用するのも、負担の軽減に役立つでしょう。利用できる支援制度を調べ、就活・面接対策を万全にして、短期間で採用されるように取り組むことが大切です。
5.自分のやりたいことや夢を優先したい
自分のやりたいことや夢を優先し、正社員になることを諦めて柔軟な働き方を選択する人もいます。正社員になると勤務時間が固定され、自分のやりたいことに時間を割きにくくなるためです。たとえば、アーティストや俳優などを目指したい、クリエイティブな分野で活躍したいといったケースが該当するでしょう。
正社員以外の道を選ぶ場合は、最低限の生活基盤を確保するための計画を立てることが重要です。最初から一本に絞るのではなく、まずは副業として始めたり、期間を決めて挑戦したりしてプランを明確に決めてから取り組みましょう。
6.病気や家庭のことなどやむを得ない事情がある
健康上の問題や家族の事情により、正社員を諦めなければならないケースもあります。慢性的な病気などを抱えている場合、フルタイム勤務が体力的に厳しく、無理をすると症状が悪化することもあるでしょう。家族の介護や育児をするために、勤務時間の融通が利く働き方を選ぶ場合もあります。
ただし、やむを得ない事情で正社員を諦める場合でも、完全に道を閉ざす必要はありません。時短勤務や在宅ワーク、フレックスタイム制を導入している企業であれば、正社員として働ける可能性があります。自分の状況に合った働き方を叶えられる企業を探してみましょう。
正社員就職を諦める前に実践したい5つのポイント
就活がうまく進まない場合、ただやみくもに受け続ければ良いというわけではありません。一度立ち止まり、自分の就活スタイルを見直してみることで、改善点が見つけられる場合もあります。正社員を諦める前に見直して取り組むべきポイントをチェックしましょう。
1.自分の適性や強みを理解する
自分の性格や能力、今まで培ったスキル、経験などから自分の適性や強みを考えましょう。「興味や関心があること」「好きなこと」と「自分に合っている仕事」は必ずしも同じではありません。丁寧に自己分析を行い、自分の適性や強みへの理解を深めることが重要です。
適性が理解できれば、自分に合った業界や職種を見つけやすくなります。自分の強みを把握できれば、就職活動でも的確にアピールできるでしょう。自己分析のやり方は「自己分析とは?実施するメリットや簡単に行う方法をご紹介」のコラムをも参考にしてください。
2.企業に求める条件を洗い出し優先順位をつける
効率よく就活を進めるには、自分が求める条件を洗い出して優先順位をつけるのが得策です。就職活動をしていると、希望に合った求人が見つからなかったり、求人が多すぎて絞れなかったりすることはよくあります。希望条件を明確にして優先順位をつけておけば、効率的に求人探しができるでしょう。
自分が仕事に何を求めているかを考えると、譲れない条件が明確になります。優先順位をつけるときは「資格が活かせる」「裁量権が大きい」「離職率が低い」「教育体制が整っている」など細かい部分まで掘り下げて考えましょう。求人探しのコツは「仕事探しで迷わない!自分に合った求人の選び方や失敗しないポイントを解説」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
3.業界や業種に対して先入観を持たない
就職・転職活動では、先入観を持たずに幅広い視点を持って仕事を探すことも重要です。就職活動を続けていると、希望する企業や業種についての情報を目にする機会が増えます。しかし、自分で調べた情報やイメージが、それぞれの業界や業種、企業のすべてではありません。
ニュースやインターネット、友人からの情報も大切ですが、実際に自分で経験する前にイメージを固めてしまうことは、就職・転職活動の妨げになる可能性があります。自分が得た情報は、あくまで一部分に過ぎないことを念頭に置き、常に客観的に考えることが大切です。友人や知人の意見も、一部の意見として受け止めましょう。
4.社会人としての基本的なマナーを身につける
就職活動では第一印象が選考に大きな影響を与えるため、基本的なビジネスマナーを身につけておく必要があります。たとえば「時間を守る」「清潔感のある身だしなみを整える」「丁寧な言葉遣いを心掛ける」といったマナーです。社会人として適切な振る舞いができると、面接官に「責任感がある」「周囲と良好なコミュニケーションが取れる」と評価されるでしょう。
正社員になると、社外の顧客や取引先と直接やり取りをする機会が増えます。社会人としてのマナーを身につけておくことで、顧客や取引先とも良好な関係を築きやすくなるでしょう。事前に基本的なマナーを習得し、正社員を目指すことが大切です。「社会人の立ち振る舞いのマナーとは?仕事や就活でのポイントを紹介」のコラムにも目を通してみてください。
5.希望する業界・職種に必要なスキルを習得する
正社員として採用されるためには、希望する職種や業界に応じたスキルや知識を身につけることが重要です。特に、中途採用では即戦力が求められるため、スキルが不足していると不利になる可能性があります。20代であれば、学ぶ姿勢を示すことでポテンシャル採用される可能性はありますが、年齢を重ねると実務経験や専門スキルがより重視される傾向です。
正社員として採用されるためには、企業が求める人物像を理解し、必要なスキルや知識を磨く努力が欠かせません。未経験の分野に挑戦する場合は、資格を取得したり、ボランティアやインターンなどで実務経験を積んだりするのがおすすめです。履歴書や面接でしっかりアピールできる材料を増やしましょう。
正社員を諦めることの3つのデメリット
先述のとおり、就活を続けても何らかの理由で正社員になるのを諦める人は少なくありません。しかし、売り手市場の今、就活を諦めてしまうと後悔する可能性があります。正社員を諦めることによるデメリットも把握し、慎重に決断しましょう。
1.雇用や収入が不安定になりやすい
正社員を諦めてパートやアルバイトなどの非正規雇用に就くと、収入が不安定になるリスクがあります。非正規雇用は正社員に比べて給与が低い傾向があり、ボーナスや昇給の機会も限定的です。
非正規雇用だと契約の更新が保証されているわけではなく、雇用が不安定になりやすい点もリスクといえます。景気の変動によって仕事が減る可能性もあるため、将来的な収入の見通しが立てにくく、生活設計が難しくなるでしょう。正社員と非正規社員の雇用形態と収入の違いは「正規社員と非正規社員の違いは?働き方とそれぞれのメリット・デメリット」も参考にしてください。
2.スキルやキャリアの向上が難しい
非正規雇用では、業務の範囲が限定されることが多く、専門的なスキルを磨きにくい場合があります。さらに、昇進や責任のある仕事を任される機会が少ないため、キャリアアップが難しくなるでしょう。
一方で、正社員であれば研修や経験を積みながらスキルを高め、将来的により良いポジションを目指せる可能性があります。長期的な視点で見た場合、キャリアの選択肢が狭まりやすいため、慎重に考えることが大切です。
3.再挑戦するときのハードルが高くなる
一度正社員を諦めると、再び正社員を目指す際に不利になりやすい点もデメリットといえます。年齢が若いほど求人の選択肢が多く、ポテンシャルを評価されやすいためです。再挑戦するまでにブランクがあれば、採用のハードルが上がりやすいでしょう。
一時的に正社員を諦める場合は、できるだけ早めに行動を起こすことが重要です。ブランク期間中もスキルを磨いたり、業務に関連する資格を取得したりすることで、採用時の評価を高められます。面接では、非正規やブランクの期間をどのように過ごしていたのかポジティブに説明できるよう準備し、自信を持って臨むことが大切です。
複数の人材サービス利用で効率的に就活を
就活の進め方を見直して改善を図るのが難しい場合は、複数の就職支援サービスを活用するのがおすすめです。求人サイトやハローワークだけでなく、就職支援サービスなども並行して利用することで選べる求人の幅が広がり、さまざまな支援サービスが受けられます。
就職エージェントでは、専門のアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれるため、効率的な就活が可能です。応募書類の作成・添削から面接対策まで丁寧に指導し、就職活動をフォローしてくれます。正社員就職を諦めたくない人は、複数のサービスを賢く活用して効率的に就活を進めましょう。
正社員就職を目指す方には、就職支援サービスのハタラクティブの利用がおすすめです。ハタラクティブでは、あなたのスキルや性格、経験などを基に、ぴったりの業界、職種をご紹介。アドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、希望に合った求人を提案します。
企業の人事担当者、人事部長などから、求人サイトには載っていない情報を収集しているため、自分では入手できない細かい情報を得ることも可能です。正社員になりたい、転職したいと考えている方は、ぜひ一度ハタラクティブにご相談ください。
正社員を諦めることに関するQ&A
正社員への就職を諦めるか悩んでいる方に向けて、就活や転職に関連する質問や相談にQ&A方式で回答します。
フリーターから正社員になるのは諦めるべき?
フリーターから正社員を目指したいなら、諦める必要はありません。多くの人がフリーターから正社員への就職を成功させています。ただし、年齢を重ねると経験者を優遇する求人が増えていくため、早いうちから行動することが重要です。派遣社員や契約社員から正社員を目指す方法もあるので、自分に合った方法でチャレンジしましょう。
「フリーターから正社員になるには?就職活動の基本や受かりやすい職業を紹介」では、フリーターから正社員になるためのステップや就活の基本を紹介しています。あわせて参考にしてください。
社会人経験のないニートから正社員を目指せますか?
社会人経験のないニートの人も正社員就職を目指せます。いきなり正社員になるのが怖い方は、アルバイトやボランティアなどを経験したり、インターンシップに参加したりして、少しずつ社会での経験を積むことが大切です。
「ニートから就職は実現できる!働くメリットや正社員になるためのコツを解説」では、ニートから正社員を目指すときのポイントなどを解説しています。注目するべき職種や業界も紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
新卒で正社員就職に失敗したら諦めるしかない?
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。