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20代前半で転職回数が多いと不利?好印象を与える5つのコツ
更新日
この記事のまとめ
- 20代前半の転職回数は0~1回、20代後半は1~2回が多い傾向にある
- 20代前半の転職は、転職回数3回以上で不利になる可能性がある
- 転職回数が多いと、企業側は「飽きっぽい」「計画性がない」などの懸念を抱きやすい
- 20代前半で転職回数が多い場合、転職理由の伝え方や自己アピールを工夫しよう
- 事情によっては転職回数が増えても、今すぐ転職したほうが良い場合もある
20代前半で転職回数が多いと「転職に不利になるのでは…」と不安な方もいるでしょう。しかし、転職回数が多い場合も、コツさえ知っていれば転職は可能です。
このコラムでは、20代前半・後半の平均的な転職回数や、転職回数が転職活動に与える影響について解説します。また、転職回数が不利になりにくい業界も紹介。転職回数が多く不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
20代前半で転職回数が多いと不利といわれる理由
昔に比べて転職する人は珍しくありませんが、それでも仕事を変えることに良いイメージを持たない企業は一定数あるようです。
「せっかく採用してもすぐに離職するかも」「転職を繰り返しているのでスキルに期待できない」などの企業側の懸念から、一般的には転職回数が多いと転職に不利になるといわれているのです。
また、「最低3年は同じ職場で続けるべき」という考え方もいまだ根強く、就職後すぐや20代前半で転職するのがマイナスイメージになることも。なかには、社員の定着率を重んじる社風の企業もあり、転職回数が多い人材は企業文化に合っていないと判断されることもあるようです。
転職しようか悩んでいる方は、転職におけるメリット・デメリットを解説している「転職するメリット・デメリットとは?エージェントを使う利点も解説」のコラムも参考にしてみてください。
20代前半の平均的な転職回数
e-Stat 政府統計の総合窓口の「令和2年転職者実態調査」によると、20代前半の転職回数別の割合は以下のとおりです。
転職回数 | 20~24歳 | 25~29歳 |
---|---|---|
1回 | 69.7% | 49.3% |
2回 | 16.9% | 23.9% |
3回 | 9.9% | 17.8% |
4回 | 1.2% | 5.9% |
5回 | - | 2% |
6回 | 1.2% | 1% |
不明 | 1.1% | 0% |
参考:e-Stat 政府統計の総合窓口「雇用の構造に関する実態調査 / 転職者実態調査 / 令和2年 報告書 統計表 個人調査」
上記より、20代前半の場合、転職回数は1回の割合が大きいことが分かります。20代後半までになると、1〜2回程度が平均的な回数のようです。
20代前半の転職回数は何回目から不利になる?
20代前半の場合、転職回数が2回までであれば、転職活動で不利になる可能性は低いでしょう。一方で、20代前半で転職が3回以上となると、転職先企業の採用担当者からやや厳しい目線を向けられがちです。
一つの職を長く続けられず、短期間で転職を繰り返す人を「ジョブホッパー」といいますが、20代前半で転職が3回以上であれば、「予備軍」と捉えられる可能性も。さらに、それ以上になるとジョブホッパーと認識され、転職活動の難易度は上がります。
転職回数が転職に与える影響については、「転職回数が多いと不利?就活への影響と対策」でも詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
参照元
e-Stat 政府統計の総合窓口
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転職回数を気にしない企業もある
企業によっては「転職回数よりも年齢や転職理由を重視する」という場合もあります。このコラムの「転職回数が不利になりにくい業界とは?」で紹介する業界は、転職回数が多い人材に寛容な傾向があり、回数が多くても転職を成功させられる可能性が高いようです。
20代前半で転職回数が多い人に企業が抱く5つのイメージ
20代前半で転職回数が多い人に対して、企業はどのようなイメージを抱いているのかをご紹介します。代表的なものは以下のとおりです。
20代前半で転職回数が多い人に企業が抱くイメージ
- 業務経験が不足している
- 飽きっぽい性格
- 我慢が足りない
- 計画性がない
- 何らかの問題がある
1.業務経験が不足している
20代前半で転職回数が多い人材に対して、企業は十分な業務経験やスキルがないと判断することがあります。業務の知識やスキルの習得をする前に離職してしまうため、一社の就業期間が短いほどマイナスなイメージを抱かれやすいといえるでしょう。
2.飽きっぽい性格
転職回数が多い人に対して、「仕事が続かない飽きっぽい性格」という印象を抱く企業は少なくありません。企業はできるだけ長く働いて会社に貢献してもらいたいため、20代で4回、5回と転職を繰り返す人材の採用には慎重になる傾向にあるようです。
3.我慢が足りない
20代前半で転職回数が多いと、「嫌なことがあるとすぐに投げ出す」というイメージを抱く企業もあります。仕事で失敗するなど嫌なことがあるとすぐに転職してしまうと、仕事の進捗に影響が生じたり現場の社員に迷惑が掛かる可能性があるため、企業としても採用をためらうことがあるようです。
4.計画性がない
「高い給与に惹かれて転職した」「なんとなく嫌になって転職した」など今後のキャリアプランを考えていない転職をした場合、採用担当者のマイナスイメージにつながることも。「将来の見通しが立てられていない」「同じ理由で転職を繰り返してしまうのでは」とマイナスな印象を抱かれやすいようです。
5.何らかの問題がある
20代前半で転職回数が複数であり、転職理由がいずれも「人間関係がうまくいかなかった」「仕事が嫌だった」などだった場合、企業は採用に慎重になりやすいでしょう。特に、他責や愚痴が多いと「本人の振る舞いや態度に問題があったのでは」というイメージをもたれやすいようです。
転職活動を行うときは、マイナスイメージを払拭して前向きな印象を与える必要があるでしょう。転職回数が多い場合のアピール方法については「転職回数が多い人必見!即採用の理由や面接のコツを詳しく解説」のコラムがおすすめ。不安払拭のために役立てください。
転職をするなら「年齢」にも注意する
転職を希望する業界や企業によっては、「回数」よりも、むしろ「年齢」のほうがネックになる可能性も。特に未経験の業界・職種への転職は、年齢が上がるにつれて難しくなります。
20代前半は社会経験が浅いぶん、社内の教育制度を使って長期的に育成しようとする企業が多いようです。なかには、働きながら資格を取れたりキャリアアップを推進したりする会社もあります。そのため、今の職場で働き続けるか転職するかで迷った場合は、年齢も判断基準の一つにして考えてみてください。転職における年齢制限については「転職は何歳まで?年齢制限はある?未経験から採用されやすい業界も解説」でも詳しく解説していますので、あわせて参照ください。
20代前半で転職回数が多い場合の転職活動のコツ5選
20代前半で転職回数が多いと、企業にネガティブなイメージを抱かれる可能性があることを念頭に置いて転職活動を進める必要があります。ここでは、ネガティブな印象にならないための転職活動のコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
20代前半で転職回数が多い場合の転職活動のコツ
- 転職理由の伝え方を工夫する
- 知識やスキルをアピールする
- 状況に応じて「反省」も伝える
- 転職目的や目標を明確に伝える
- 自分の強みを意識してアピールする
1.転職理由の伝え方を工夫する
20代前半で転職回数が複数回あることや転職理由について質問された場合は、前向きな伝え方を意識して回答しましょう。転職回数が多い場合は、特に注意が必要です。前職の悪口と捉えられる内容だったり次の職場でも起こりうる理由だったりすると、「採用しても同じ理由で辞めてしまうのではないか」と企業にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
転職活動において、「転職理由」は避けて通れない質問の一つ。前職への不満をそのままぶつけるのではなく、不満の裏にある自身の願望を整理し、分かりやすくポジティブに伝えるのがおすすめです。
ネガティブな転職理由の言い換え例
人間関係などの職場環境に不満があった場合は、「自分に合った環境で力を発揮したい」と言い換えることで、仕事への前向きな意欲をアピールできます。ノルマに追われて退職した場合は、「自分で課題を設定し、解決していけるような企業に就職したい」と自主性をアピールすると良いでしょう。給与や賞与に納得できなかったのなら「自分の能力を正当に評価してくれる会社で働きたい」と言い換えると、仕事に対する熱意が伝わりやすくなりますよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.知識やスキルをアピールする
20代前半で転職回数が多いと、社会人経験や業務経験、知識やスキルが不十分と判断される場合もあります。そのようなイメージを払拭するためには、資格取得や業務スキル向上のために行っていること、努力したことなどをアピールするのが効果的です。
具体的には、勉強している内容や資格名、勉強時間など具体的な内容を答えられると良いでしょう。
3.状況に応じて「反省」も伝える
20代前半で転職回数が3回を超えるような場合、いくら「やる気」をアピールしても、うまく伝わらない可能性もあります。そのようなときは、率直に自分の非を認め、反省の気持ちを伝えるのが良いでしょう。
転職先の採用担当者が確認したいのは過去ではなく、入社後にどのような活躍が期待できるかです。過去の振る舞いを反省したうえで、これから先どのように成長していきたいかを伝えられれば、熱意を認めてもらいやすくなります。
また、「言葉だけの反省」と捉えられないためには、自分を変えるために行っている取り組みや心がけを伝えるのがおすすめです。転職回数が多くなってしまった経緯を反省し、今後の展望とそのために今頑張っていることを伝えられれば、採用担当者の印象を変えられる可能性が出てきます。
4.転職目的や目標を明確に伝える
20代前半で転職回数が多い場合は、「なぜ今転職する必要があるのか」を明確に伝えることも重要です。目的を持った転職であることを伝えられると、「転職回数が多い」「計画性がない」というマイナスな印象を払拭できるしょう。
特に、他社ではなく応募企業だからこそ転職したいという気持ちが伝わるよう、志望動機は応募企業の事業内容や特徴と結びつけることがポイント。また、「入社後はこのようなキャリアを積んでいきたい」という目標を伝えることで、「次こそは短期離職しない」という意思をアピールできます。
5.自分の強みを意識してアピールする
転職回数の多さで不利になりそうなときほど、自身の強みをしっかりとアピールしましょう。企業が求めているのは、「自社で能力を発揮してくれる魅力的な人材」です。
多く担当してきた業務や特に評価が高かった仕事、自信を持って取り組んだことなどを振り返ると、強みにつながるポイントが見つかるでしょう。そのなかから、自分の得意なことを整理して分かりやすく伝えることが大切です。また、「なかなか転職先が決まらない…」という場合には、自身の強みを活かせる業界に的を絞って転職活動を進めていくのも効果的といえます。
転職回数が不利になりにくい業界とは?
転職回数をどの程度重視するかは、業界によっても異なります。転職回数を重要視しない業界を狙ってみるのも、転職活動を成功させるコツといえるでしょう。
具体的には、以下のような業界がおすすめです。
- ・IT系
・外資系
・ベンチャー系
・クリエイティブ系
・人材派遣系
・中小企業
IT系や外資系、ベンチャー系やクリエイティブ系は、転職歴よりもその人自身のスキルや力量を重視する傾向があります。自身の実力や転職の目的をしっかりとアピールできれば、採用の可能性は十分にあるでしょう。また、人材派遣系の企業では、「転職回数が多い=さまざまな仕事を経験している」という点が強みになる可能性もあるようです。
20代や30代前半で転職回数が多くても、仕事で得たスキルや経験をこれからの仕事にも活かせる業界や企業を選べば、採用の可能性が高まります。また、中小企業では、転職回数より20代前半という若さを重視する会社も多いようです。20代前半の転職回数が多くて不安な人は、業界ごとの特徴も頭に入れた上で転職活動を進めていきましょう。
20代向けの転職活動のポイントは、「20代の再就職は難しい?決まらない理由と未経験から成功させるコツ」のコラムでも深掘りしています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
転職回数が多い20代前半は転職するべきか?
すでに1回以上の転職を経験している20代前半の場合、転職したい気持ちがあっても「今すぐ行動に移すべきか?」と悩む方も多いでしょう。
今までに述べたように 、年齢のわりに転職回数が多いと転職活動は不利になりがちです。しかし、20代前半の場合「たとえ転職回数が増えても今転職しておいた方が良い」ということもあります。以下で転職すべき状況について解説するので、参考にしてみてください。
今の仕事が明らかに合っていない場合
今の仕事がどうしても合わない場合は転職を検討しましょう。具体的には「接客が精神的に辛い」「運送業者で車を運転しているが、腰痛が悪化してきている」 など、仕事を続けることでストレスを感じたり、体を壊したりする可能性がある場合が挙げられます。
自分自身の適性や身体に合っていない仕事は、長く続けようとしてもうまくいかない可能性があるでしょう。心身の不調が生じる前に、転職を視野に入れて行動するのがおすすめです。
未経験職への転職を希望している場合
転職を検討する方のなかには、「新しい職種に挑戦したい」と上昇志向を持つ方もいるでしょう。20代は若く可能性に満ちているため、早めに転職し自分が希望する職種でスキルアップすることも可能です。
実際に、未経験者を募集する場合に「20代未経験歓迎」などの条件で求人を掲載し、若手を入社させて社内で教育する企業は多いといえます。そのため、未経験の仕事に挑戦したいという場合は、20代前半で転職をするのも選択肢のひとつです。未経験職への転職を希望している方は「未経験での転職におすすめの業界は?成功のコツや内定を得やすい職種も解説」で詳しく解説していますので、ご一読ください。
次にやりたい仕事が明確に定まっている場合
やりたい仕事が決まっている場合や明確なキャリアパスを描いている方は、転職先でも前向きに業務に取り組めるでしょう。目標や将来のビジョンが明確であることをアピールすれば、企業の「この人はやる気が続かず、辞め癖がついているのではないか」「自分がやりたいことが決まっていなくてフラフラしている」といった懸念も払拭できます。
ただし、自身の熱意やキャリアパスは人に伝えなければ意味がありません。職務経歴書や自己PRで、確実に採用担当者に伝えることが大切です。
転職活動は退職前に始めるのがおすすめ
自分に合っていない仕事を意欲のない状態で続けるよりも、早めに転職して次の仕事で経験を積んだほうが良いこともあるでしょう。それでも「20代前半にしては転職回数が多い」という不安が消えない場合は、仕事をしながら転職活動をスタートするのがおすすめです。
在職中の転職活動は忙しく大変な面もありますが、「転職に失敗しても仕事を失わずに済む」「経済的な不安を抱えずに納得いくまで転職活動ができる」といったメリットがあります。効率的な転職をサポートしてくれる転職エージェントも上手に活用しながら、理想の仕事を見つけていきましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。