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退職理由が「仕事が合わない」の例文を紹介!上司や面接官に伝えるコツは?
更新日

この記事のまとめ
- 仕事が合わないことが退職理由の場合、ポジティブな言い方に変換しよう
- 面接で退職理由を伝える際は、仕事が合わなかった理由を一言でまとめる
- 企業は早期離職のリスクや自社にマッチする人材かを判断するために退職理由を聞く
- 上司や面接官に退職理由を伝える際は、嘘をついたり抽象的な言葉を使ったりしない
- 仕事が合わないことが退職理由であっても、円満退職をすることが礼儀
退職理由を聞かれたとき、「本音を言いづらい」「仕事が合わないって正直に伝えてもいいの?」とお悩みの方もいるでしょう。上司に退職の相談をするときや転職の面接では、退職理由を質問されることがあります。本音を正直に伝え過ぎるとネガティブな印象を与えることもあるため、言い回しに注意しながら、退職理由をポジティブに変換しましょう。
このコラムでは、上司や面接官に退職理由を伝えるポイントや例文をご紹介します。面接で退職理由を質問される理由や円満退職のコツも解説するので、ぜひご一読ください。
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仕事が合わない…退職理由は本音を伝えてOK?
退職理由が「仕事が合わない」ことである場合、本音を正直に伝えるのは避けたほうが無難です。特に、伝える相手が転職希望先の面接官の場合はネガティブな印象を与える可能性があり、内定獲得から遠ざかる恐れがあります。仕事が合わないこと以外にも、一般的にネガティブと受け取られかねない退職理由は、本音をポジティブに変換して伝えるのがコツです。
しかし、ネガティブな言葉を好印象になるように変換するのは難しいもの。ポジティブな退職理由の伝え方や言い換えの例は、「前向きな退職理由で好印象を与えよう!転職時の面接のコツや例文を紹介」のコラムでご紹介しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ポジティブに言い換えられない退職理由は詳細を伝えなくてもOK
どうしてもポジティブに言い換えられない退職理由は、詳細を伝えなくても問題ありません。たとえば、「同僚や先輩社員と相性が悪かった」「上司と良好な関係を築けなかった」といった人間関係の問題は、理由そのものをポジティブにするのが難しい退職理由です。どう説明しても愚痴や不満と受け取られかねない場合は、客観的・具体的な事実をベースに、話せる範囲の内容を伝えましょう。
退職につながる「今の仕事に満足していない理由」とは?
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、正社員が仕事に満足していない理由の上位3つは「給与」「仕事に面白みを感じない」「人間関係の悪さ」でした。仕事が合わないと感じる理由は人それぞれですが、仕事に不満があることで転職を検討する人の割合は決して少なくないことが分かります。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
「仕事が合わない」という退職理由を上司に伝える例文
退職理由を伝える必要がある状況は主に2つあり、退職の話をした際に上司や人事などに聞かれた場合と、転職の面接で面接官に質問された場合が想定されます。同僚と話をする際は気軽に本音を伝えられるかもしれませんが、上司や面接官相手にはそうはいかないケースもあるでしょう。
ここでは、「仕事が合わないことを角が立たずに伝えたい…」という方に向け、退職理由を上司に伝える場合の例文をご紹介します。理由別に3つの例文があるので、自身の状況に近いものを参考に、上司にどのような伝え方をするか考えてみましょう。
業務内容が合わない場合
「お忙しいところ、お時間を取っていただきありがとうございます。突然で申し訳ありませんが、●月を目途に退職させていただきたいと考えております。
これまで△△の業務に携わり、やりがいを感じながら働かせていただきました。しかし、業務ついて理解を深めていくなかで、新たに興味関心を抱いた分野を見つけました。自分の興味と今後のキャリアを考えたときに、挑戦するなら今しかないと感じています。私事で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします」
円満退職のために、上司に「仕事が合わない」という本音を伝えるのは避けましょう。現職ではできない分野に挑戦したいという理由であれば、「会社に残り続けても希望を叶えられない」と理解してもらえる可能性があります。
能力不足で仕事が合わない場合
「お忙しいところお手間を取らせてしまい、申し訳ございません。突然のことになりますが、退職させていただきたいと考えております。
入社後に配属された××部では先輩方から仕事に関わるさまざまな知識をご教授いただき、多くの経験を積むことができました。しかし、直近の数ヶ月の間で、現在の業務は自分の適性や能力とは合わない分野で、仕事を続ける自信がないと感じるようになりました。効率を上げるための自主学習を行ったり、スキルアップのためのセミナーにも参加させていただいたりしましたが、気持ちの実感に変化はなく、将来のキャリアを考えた結果、別の道に進むことを決意いたしました」
能力不足で仕事が合わないと感じている場合、状況を改善するために行動してきたことも退職理由と併せて伝えるのがポイントです。努力の結果、自身の状況や気持ちに変化がなかった・改善できなかったとを伝えることで、引き止められにくくなるでしょう。
人間関係や職場の雰囲気が合わない場合
「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。大変恐縮なのですが、退職させていただきたいと考えております。
これまで多種多様な業務に携わらせていただき、貴重な経験を積むことができました。先輩方からのご指導にも、大変感謝しております。しかしながら、最近になり仕事に対する価値観やキャリアプランについて、現在の職場環境と私が目指す方向性にズレを感じるようになりました。具体的には、○○についてもっと深く関わっていきたいという気持ちが強くなっており、そのためには、新たな環境で挑戦することが必要だと考えるに至りました」
先述した業務内容が合わない場合と同様、人間関係が原因で退職したい場合も、本音を伝えることは避けたほうが無難です。人間関係のことには直接触れず、人間関係がきっかけで起きた問題や事実を、退職理由のベースとして話すようにしましょう。
人間関係の退職理由は本音を伝えないほうが円満退職できることも
上司に伝える退職理由には本音を話すべきでないものもあり、その一つが人間関係です。場合によっては個人への愚痴や不満に聞こえてしまい、円満退職しづらくなることがあります。また、「●●さんに注意してみるから」「部署異動でどうにかならないか」と引き止められる可能性もあるため、すでに退職の意思が固まっている場合は、伝え方に注意しましょう。
「仕事が合わない」という退職理由を面接で伝える例文
ここでは、「仕事が合わない」という退職理由を面接で伝える例文をご紹介します。面接で退職理由を質問された場合は、面接官の「自社でなら退職理由の原因を解決できるのか」という疑問を解消させることを意識した伝え方が大切です。前項と同じように、退職理由別に3つの例文を見ていきましょう。
業務内容が合わずに退職した場合
「前職では4年間●●の業務に携わっていましたが、担当業務への理解を深めるにつれて、自分にとって今の仕事は合わないかもしれないと感じるようになりました。仕事に対する気持ちを変えるため、業務の効率化を図る新しいツールの導入を提案したり、業務に必要な基礎力を底上げするために専門書を読んで勉強したりしましたが気持ちに変化はなく、その後組織の方針が変わって私のキャリア目標と合致しなくなったこともあり、次のステップを検討する考えに至り、退職を決意しました」
上記の例文では、退職理由と併せて「仕事が合わない」と感じる気持ちを変えるためにとった努力を伝えています。「うちの仕事も合わないと思ったらすぐ辞めそう」という面接官の懸念の払拭と、壁にぶつかっても改善のために行動できる自身の積極性のアピールにつながるでしょう。
能力不足を感じて退職した場合
「前職を退職した理由は、業務内容と自身の能力との間にミスマッチを感じたためです。前職では専門知識や高度なスキルを求められる場面が多く、先輩社員の方々にご指導いただきながら業務を遂行しておりましたが、経験を重ねるうちに自身の能力不足を痛感するようになりました。参考書を読んだりセミナーを受講したりして知識の習得に励みましたが、期待した成果を上げるには至りませんでした。このような状況が続くなかで、自分自身の成長を望む気持ちが高まりましたが、前職ではその機会が限られており、自分に合った環境で新たな挑戦をすることが今後のキャリアにとって重要だと判断したため、退職を決意しました」
「能力不足だった」「努力しても改善に至れなかった」という現実的な問題を正直に述べながら、自己改善への意欲も示しています。また、転職による新しい挑戦が今後のキャリアにプラスになると伝えることで、退職が単なる逃げではなく将来を見据えた選択であるというポジティブな考えもアピールできるでしょう。
人間関係や職場の雰囲気が合わずに退職した場合
「前職は周囲と競争して高め合うことが推奨される個人主義での社風で、チームワークがほとんど必要とされない職場環境でした。また、私が属していた部署はマニュアル第一の環境で、臨機応変な対応ができなかったときに問題が発生しそうになったこともありました。力を合わせてより大きな成果を生むための協調性と、目の前の課題や時代の変化に合わせた柔軟性の大切さを実感し、同業他社のなかでこれらを重視している会社に転職したいと思い、前職を退職しました」
上記の例文では、前職での経験で感じた問題点と、今後仕事で大切にしたい点について伝えています。また、「協調性や柔軟性を重視している会社に転職したい」という内容の一文があることで、「応募先にはそのような魅力がある」という志望動機にもつなげられるでしょう。
インターネットからコピーした退職理由を使うのはやめよう
インターネット上には退職理由や志望動機、自己PRなどの例文が数多く掲載されていますが、コピーした例文の内容を面接で使うのは控えましょう。一見自分の退職理由と似ているようでも、コピーした内容はどこかにズレや違和感を伴うものです。志望動機や自己PRに対して退職理由が浮いていたり矛盾が生じたりすると、面接官は「嘘をついているのでは?」と応募者に懸念を抱いてしまいます。
転職の面接で退職理由を質問される理由
転職の面接で退職理由を質問される背景には、「早期退職しないか見定めたい」「自社にマッチする人材か確かめたい」「熱意を見たい」といった目的があるといわれています。面接官が知りたいことを事前に把握しておけば、面接官が納得できる退職理由を考えやすくなるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
早期退職しないか見定めたいから
面接で退職理由を質問される理由の一つは、応募者が入社後に早期退職しないかを企業が見定めるためです。企業は、採用した人材に長く働いてほしいと考える傾向があるため、前職の退職理由から仕事に対する姿勢や価値観を確認しようとします。退職理由となった問題を自社への転職で解決できることに加えて、入社後活躍してくれる人材だと判断されれば、採用に至る可能性があるでしょう。
自社にマッチする人材か確かめたいから
面接官が退職理由を質問するのは、応募者が自社にマッチする人材かどうかを確かめる意図もあります。たとえ優秀なスキルや実績があったとしても、自社で活躍できる人材かどうかは別の問題であるからです。退職理由の内容から、応募者が自社でパフォーマンスを発揮できるのか、自社への入社で退職につながった課題を解決できるのかを把握し、応募職種や自社の社風に適性があるかを判断します。
応募者の熱意を見たいから
面接官は自社や応募職種への熱意を見るために、志望動機と併せて退職理由を聞くこともあるでしょう。なぜ前職を離れたのかを知り、志望動機とのつながりを見ることで、面接官は自社への熱意を図ろうとします。また、前職での学びや経験をどのように活かそうとしているのかを見て、応募者の成長意欲や仕事へのやる気を評価する材料にしたいという狙いもあるでしょう。
そのほか、面接官がチェックしているポイントは「面接官が退職理由を聞く理由は?好印象な例文と思いつかないときの対処法」を参考にしてみてください。
面接官へ退職理由を伝える際の3つのポイント
ここでは、面接官へ退職理由を伝える際のポイントを3つご紹介します。面接官が納得するような回答をするには、退職理由を簡潔にまとめたり、問題解決のために努力したことを伝えたりといった工夫が必要です。「仕事が合わない」という退職理由をどう伝えるべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
面接官へ退職理由を伝える際のポイント
- 仕事が合わなかった理由を一言でまとめる
- 問題を解消するために努力したことを簡潔に伝える
- 転職後のキャリアアップに絡めて伝える
1.仕事が合わなかった理由を簡潔にまとめる
仕事が合わなかったと感じた理由を面接官に伝える際は、内容を簡潔にまとめるのがコツです。一口に「仕事が合わない」と言っても、「『仕事が合わない』という退職理由を面接で伝える例文」でお伝えしたパターンのように、「業務内容自体が合わない」「自分の能力不足のせいで合わない」といった、さまざまな退職理由があるでしょう。そう感じた理由と状況の改善のために行った行動、それでも解決できず転職に至ったことを簡潔にまとめると、面接官に理解してもらいやすくなります。
2.問題を解消するために努力をしたことを簡潔に伝える
退職理由を質問されたら、退職に至った原因と併せて、問題を解消するために努力したことも簡潔に伝えましょう。退職理由のみをシンプルに伝えることが悪いわけではありませんが、「困難な状況に陥ったら自社もすぐ退職するのだろうか」という懸念を面接官に残す可能性があります。解決のために努力した内容は些細なことでも構わないので、自分が自主的・積極的に動ける人材であることをアピールしましょう。
3.転職後のキャリアアップに絡めて伝える
退職理由を転職後のキャリアアップに絡めて伝えることも大切です。たとえば、退職理由に「スキルアップの勉強や資格取得に時間をあてて、この道のスペシャリストになりたい」といったようなキャリアアップへの展望を添えると、仕事への熱意をアピールすることにもつながります。
面接でキャリアプランをアピールする例文は「キャリアプラン例や立て方を解説!面接で質問される理由や回答方法も紹介」のコラムでご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
上司や面接官へ退職理由を伝える際に共通する4つのポイント
上司や面接官に退職理由を質問されたとき「仕事が合わない」と正直に答えると、場合によっては印象を悪くしてしまうことがあります。円満退職や内定獲得のためには、ネガティブな表現を控えたり、具体的で嘘のない表現にしたりすることが大切です。ここでは上司や面接官へ退職理由を伝える際に共通するポイントをご紹介するので、ぜひご一読ください。
上司や面接官へ退職理由を伝える際に共通するポイント
- ネガティブな発言はポジティブに言い換える
- 嘘の退職理由を言わない
- 抽象的な言葉で退職理由をあいまいにしない
- 退職理由を転職する理由につなげる
1.ネガティブな発言はポジティブに言い換える
「仕事が合わない」「給与に不満があった」など退職理由がネガティブな場合、ポジティブに言い換えることが大切です。自分にとっては正当な退職理由であっても、伝え方によっては「自分自身で問題を改善する意識が低い」と思われることも。特に、伝える相手が面接官の場合、「受け身で積極性が感じられない」「給与が高い会社なら自社でなくても良いのでは」とマイナスイメージを抱かれてしまう恐れがあるでしょう。
「転職理由を言い換える方法とは?ポジティブな伝え方を例文とあわせてご紹介」のコラムでも、ポジティブに変換するコツや具体例を示しているので、ぜひ参考にしてください。
2.嘘の退職理由を言わない
上司や面接官に伝えにくい内容であっても、嘘の退職理由を言わないようにしましょう。印象を良くしようと嘘を付け加えると、事実との相違が発生するため、本当の退職理由と嘘のエピソードに矛盾が生じやすくなります。上司や面接官に退職理由を深掘りされて嘘をついていることがバレた場合、評価を下げてしまうでしょう。
上司や面接官も、「転職する=現職・前職に何らかの不満や事情がある」ということは理解しています。退職理由では自分の印象を良くするより、「仕事を辞める・転職する正当性」について納得してもらうことに注力しましょう。
3.抽象的な言葉で退職理由をあいまいにしない
退職理由を伝えるときは、抽象的な言葉を使ったりで退職理由をあいまいにしたりしないのがポイントです。退職理由は具体性を持って伝えたほうが説得力が高く、等身大の自分をアピールすることにもつながります。たとえば「年収が低かったから」という退職理由の場合は、「1日△時間×月出勤数の業務量に対して給与が見合わないと感じた」「残業が月△時間あるのに給与には反映されない環境で、結果がきちんと表れる職場で働きたいと思った」のように、数字を用いることでより具体性をもたせられるでしょう。
4.退職理由を転職する理由につなげる
退職理由が明確であれば、転職理由と紐付けられないか考えてみましょう。たとえば「正当な評価を受けられず、仕事に対する熱意が消えてしまった」などの退職理由があるのなら、対等な評価を行う企業を探し、志望動機に結びつけます。企業の求める人材や企業理念とのマッチ度が高ければ、転職の成功率は高まるでしょう。
面接官から採用を不安視されないような退職理由を考えよう
退職理由を質問されたときは、面接官の不安を払拭できるような言い回しを意識しましょう。たとえば「仕事が合わないと感じたから」という退職理由をそのまま伝えてしまうと、「自社の業務も合わないと思ったらすぐ辞めるのか」と懸念されやすくなってしまいます。問題解決のためにとった行動を述べて主体性をアピールして、面接官の不安払拭に努めましょう。
退職理由が「仕事が合わない」のときに円満退職するには?
仕事が合わないという理由で退職する場合、会社に対してネガティブな感情を抱いてしまうこともあるでしょう。しかし、「もう辞めるから」と投げやりに退職手続きを行ってしまうと、スムーズに進まなかったり、人間関係に影響を及ぼしたりする恐れも。退職する会社で悪い印象を残してしまうと、転職先に影響が出る可能性もゼロではありません。
どのような理由で退職する場合であっても、可能な限り円満退職をするのが社会人としてのマナーです。ここでは円満退職につながる退職の流れをご紹介するので、これから退職を検討している方は参考にしてみてください。
退職の意思は誰よりも先に直属の上司に伝える
退職の意思は、同僚や先輩社員などよりも先に直属の上司に伝えましょう。特に、退職理由が「仕事が合わない」というネガティブなものだった場合、不満や愚痴を同僚に伝えたことで退職の噂が上司の耳に入ってしまうことがあります。
退職の意思は、まず直属の上司に伝えた上で手続きをし、同じ部署のメンバーに全体共有するという流れが一般的なマナー。退職を考えている段階でも、噂として上司の耳に入る可能性を考慮して、同僚や先輩には相談しないほうが無難です。
退職の直接的な理由が直属の上司で、退職を伝えるのが難しい場合は、さらに上の上司や人事に直接相談する方法もあります。
引き止められても退職の意志が固いことをはっきり言おう
もし引き止められても、退職の意思が固いことをはっきり伝えましょう。あいまいな態度を取ると、「まだ迷っているのかな?」「説得すれば考え直してくれるかも」と上司に思わせてしまいます。その結果退職の手続きが遅くなったり、円満退職が難しくなったりする恐れもあるので、上司への相談の際は気を付けましょう。
退職日は一方的に決めず上司と相談する
退職日は一方的に決めず、上司と相談しましょう。「今月いっぱいで退職します」「●日で辞めます」といった一方的な申し出は、上司の心証を悪くしてしまう可能性があります。自分が辞めた分の人員を補充する人事の都合もあるため、退職すると決めたときは、まず上司に相談する形で申し出てみましょう。
退職希望日の1〜2ヶ月前に申し出る
退職することを決めたら、上司には退職希望日の1〜2ヶ月前を目途に申し出るようにしましょう。退職者が出た場合、会社側は引継ぎの社員を決定したり、退職者が担当している業務を調整したりする必要があります。企業によっては新しい人材を採用することもあるでしょう。
民法の「第六百二十七条」では退職希望日の2週間前に退職を伝えれば問題ないとされているものの、実際は上記のような事情から、退職に関するルールが就業規則で定められていることが一般的です。退職は労働者の権利ではありますが、企業に迷惑がかかることも考慮し、できるだけ早く伝えましょう。
参照元
e-Gov 法令検索
民法
職場の繁忙期を避ける
企業や業界によっては、特定の時期に業務過多になる繁忙期が存在します。繁忙期は通常業務で職場全体が手一杯になることが多いため、そのときに退職を申し出るのは迷惑がかかると心得ておきましょう。
繁忙期中に退職を申し出ても「忙しいからあとにして」と時間を取ってもらえないことも考えられます。タイミングが悪いと、「繁忙期が終わるまでは退職を待ってほしい」と引き止められることも。繁忙期中の退職は引継ぎが難しくなることもあるので、退職を申し出るのも退職をするのも、職場の繁忙期は避けるのがベターです。
挨拶や引継ぎをしっかり行う
退職するにあたって、社内外の関係者への挨拶や後任者への引継ぎはしっかり行いましょう。退職の挨拶をするのは退職日の数日前から当日の間で構いませんが、引き継ぎは最短でも1ヶ月前後はかかるものと考えて準備するのが無難です。退職日の数日前までには引き継ぎを終えられるよう、誰に何を引き継がなければならないのか、しっかり整理しておきましょう。
また、引き継ぎはノートやファイルを作成して見返せるようにしておく、誰が見ても分かるような表現を意識する、データを整理しておくなど、引き継ぎ相手が決まっていない場合でも問題ないように準備をしておきます。特にクライアントワークの場合、引き継ぎ先の担当者へ顧客情報や進めている案件進捗のほか、次に何をするべきかも共有しましょう。可能であれば引き継ぎの相手と顧客へ挨拶に行き、退職のあいさつと引継ぎの紹介を行うのがベターです。
「退職時の引き継ぎにおけるポイントとは?辞めるまでの手順も解説」のコラムでは引き継ぎにおけるポイントを分かりやすくまとめています。退職が決まった後は、円満退職を目指してスムーズな引き継ぎを心掛けてください。
「退職理由や転職理由を質問されたときの答え方が分からない…」という方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した転職エージェントです。あなたの希望や適正に沿った非公開求人の紹介や模擬面接の実施、応募書類の添削などで転職活動をサポートします。
専任のアドバイザーがカウンセリングを行い、お悩みをしっかりお伺いするので、一人ひとりに合った転職活動が実現可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にご登録ください。
退職理由に関するお悩みQ&A
ここでは、面接で述べる退職理由が能力不足の場合のお悩みを、Q&A方式で解決していきます。
なぜ面接で退職理由を質問されるのでしょうか?
面接官が退職理由を質問する背景には、応募者の熱意や入社意欲を図るためのほかに、「前の職場と同じ理由で退職してしまわないか」を確認したいという意図が込められています。また、退職理由という答えにくい質問に対して「どう答えるか」というコミュニケーションスキルを見ているという場合もあります。
退職理由に説得力をもたせて回答するには?
説得力のある退職理由にするためには、自分自身の希望やスキルだけでなく企業側のニーズも把握して回答することが大切です。そのためにおすすめなのが企業研究。事前にしっかり企業研究をしておけば、企業が求める人物像が分かるため、面接官の質問に対してスラスラと回答しやすくなります。企業研究の方法は「業界研究のやり方は?就活に役立つノートの作り方とポイントを紹介」で紹介しているので、参考にしてみてください。
退職届に退職理由を書くときの例文はある?
退職理由を履歴書に書くときには、まず結論から記載することを心掛けましょう。とくに、質問されたときに結論から述べる人は「説明が上手で賢い」という印象を持ってもらえます。論理的な思考や説明ができるというアピールにもつながるでしょう。「転職理由の書き方は?人間関係やスキルアップなど理由別の例文を紹介!」では履歴書での退職理由の書き方を解説しているので、ぜひご一読ください。
空白期間や短期間の退職などのネガティブな要素をカバーするには?
空白期間をカバーするには、その期間中に何をしていたのかを明確にし、ポジティブな経験やスキルを得たことを強調するのがコツです。自己啓発やスキルアップのための勉強、ボランティア活動など、していたことを具体的に説明し、マイナスイメージを払拭しましょう。
早期退職については、その決断に至った背景や理由を前向きに捉え、次のステップに向けた意欲を伝えることが大切です。たとえ入社後すぐに辞めていたとしても、自分の興味関心や新たなキャリアの方向性を見つけるために必要な経験だったことを説明し、今後の目標を明確にすることで、ポジティブな印象を与えやすくなるでしょう。
好印象な退職理由の回答方法が思いつかないときはどうする?
面接で述べる好印象な退職理由が思いつかないときは、仕事をやめようと思った原因を深掘りして考えてみましょう。自分でも気づいていなかった新たな要因を見つけて、より具体的な回答が出来る可能性があります。
退職の原因がはっきりしていないと転職後にミスマッチを感じてしまう恐れがあるため、事前によく確認しておくことが大切です。ハタラクティブでは面接で述べると効果的な退職理由を考えるお手伝いも行っているので、ご活用ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。