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雇用保険被保険者証とは?いつもらえる?再発行方法も解説
更新日
この記事のまとめ
- 雇用保険被保険者証とは、雇用保険への加入を証明する書類
- 雇用保険被保険者証は退職時に渡されるのが一般的
- 就職や転職時などの各種申請の手続きに雇用保険被保険者証が必要
- 雇用保険被保険者証をもらっていない場合は雇用元へ問い合わせる
- 雇用保険被保険者証を紛失した場合にはハローワークで再発行が可能
「雇用保険被保険者証って何?いつもらえる?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。雇用保険被保険者証とは、雇用保険に加入していることを証明する書類です。一般的に、退職時に受け取る場合が多いでしょう。
このコラムでは、雇用保険被保険者証の基本情報や必要になるタイミングについて解説。ほかにも、雇用保険被保険者証の再発行方法、もらっていない場合の対応方法、いつどこでもらえるのかなどの情報もご紹介します。
雇用保険被保険者証とは?
雇用保険被保険者証とは、雇用保険加入時に発行され、加入の証明になるものです。雇用保険は、正社員はもちろんのこと、アルバイトやパートの方も一定の条件を満たしていれば加入対象となります。
一般的には、会社を退職する際に雇用保険被保険者証を手渡される場合が多いようです。別の会社へ転職しても雇用保険の番号は引き継がれるため、退職時には雇用保険被保険者証の有無やどこに保管されているかを確認する必要があります。
雇用保険者証については、「雇用保険被保険者証とはどんなもの?再発行はできる?」のコラムでも解説しているので、あわせてご参照ください。
雇用保険の加入条件
雇用保険被保険者証を受け取るには、雇用保険へ加入している必要があります。雇用保険被保険者証の有無を確認する際には、自分が雇用保険へ加入しているかどうかを確認しましょう。
厚生労働省の「雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!」によると、雇用保険の加入条件は、以下のとおりです。
- ・31日以上引き続き雇用されることが見込まれる者であること
- ・1週間の所定労働時間が 20 時間以上であること
以上の条件を満たしていれば、雇用保険の加入義務が発生します。なお、加入条件に当てはまっているにもかかわらず加入していない場合は雇用主側の責任が問われるため、不安がある場合は会社へ確認を取っておきましょう。雇用保険の対象者については、「雇用保険で適用除外になるケースとは?基礎知識も解説」のコラムでも解説しています。
参照元
厚生労働省
雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!
自分が雇用保険に加入しているか分からないときは?
雇用保険に加入しているかどうかは、給与明細の「雇用保険料」の項目から確認できます。加入していれば、雇用保険料が差し引かれて給与が支払われているはずです。確認できない場合は、会社へ問い合わせてみましょう。
会社へ問い合わせても雇用保険への加入状況を教えてもらえない場合は、ハローワークで配布されている「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」を記載し、窓口に提出すると雇用保険に加入しているか確認してもらえます。電子申請による届出でも確認できるようです。電話のみでの問い合わせには対応していませんので、注意してください。
参照元
ハローワークインターネットサービス
雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票
雇用保険被保険者証をもらっていないのはなぜ?
雇用保険被保険者証をもらっていない場合、以下の理由が考えられます。
- ・会社が管理している
- ・担当者の手違いが起こっている
- ・加入条件を満たしていない
- ・前職が公務員だった
- ・会社の役員だった
- ・同居している親族の会社に勤めていた
雇用保険被保険者証は会社の退職日に手渡される場合も多く、会社が管理している可能性もあります。退職日にも手渡されないなら、何かしらの手違いが発生していることも考えられるでしょう。雇用保険被保険者証の扱いは会社によって異なるので、もらっていない場合は勤め先の会社へ確認してみてください。
また、雇用保険に加入していないため、雇用保険被保険者証を受け取っていない可能性も考えられます。上記にあるように、加入条件を満たしていない場合や公務員、会社の役員、同居している親族の会社へ勤めている方などは、そもそも雇用保険に加入していないことがあるでしょう。
雇用保険被保険者証はいつ・どこでもらえる?
原則、雇用保険被保険者証は入社すると交付されますが、重要な書類のため、会社で保管することが多いようです。そのため、会社で保管されていた雇用保険被保険者証が労働者自身の手元に渡される一般的なタイミングは、退職時だといわれています。手渡し、または郵送にて届きますが、自身の持ち運びによる紛失を防ぎたい場合は手渡しより郵送で受け取ったほうが安心です。
なかなか自宅に届かない場合は、会社の対応が遅れている可能性があるので、早めに会社に問い合わせておきましょう。
雇用保険被保険者証が必要になる主なタイミング
雇用保険被保険者証は、転職するときや教育訓練給付金の申請をするときに必要な書類です。
以下では、雇用保険被保険者証が必要な主なタイミングをご紹介します。退職を検討している方はぜひチェックしてみてください。
転職先に入社するとき
転職先での手続きで必要なのが、雇用保険被保険者証に記載されている雇用保険被保険者証番号です。新しい雇用主側で被保険者番号を確認する必要があるため、雇用保険被保険者証の提出を求められます。転職する際は、退職する会社から忘れずに受け取り、再就職先に提出しましょう。
再就職先の会社は、提出された被保険者番号を確認し、雇用保険の資格取得手続きを行うのが一般的です。なお、すでに雇用保険に入っている場合は「引き継ぎ手続き」、はじめて加入する場合は「新規加入の手続き」を行います。
教育訓練給付金の支給申請手続きをするとき
ハローワークインターネットサービスの「教育訓練給付制度(一般教育訓練給付金について)」によると、教育訓練給付金とは、資格を取得する際に行政から支給される給付金です。教育訓練給付金の受給が可能かどうか判断するために、雇用保険被保険者証が必要になります。教育訓練給付金を受給するためには、教育訓練を新規で受ける場合は1年以上、2回目以降は3年以上の雇用保険の被保険者期間が必要になる点に注意しましょう。
雇用保険被保険者証はコピーでも手続きができます。必要なタイミングで慌てないように、事前に準備しておくと安心です。
参照元
ハローワークインターネットサービス
教育訓練給付制度(一般教育訓練給付金について)
雇用保険被保険者証を紛失したときの再発行方法
雇用保険被保険者証は、転職先で提出が求められる大切な書類です。紛失に気が付いた際には、すぐに再発行を行いましょう。
雇用保険被保険者証を紛失してしまった場合には、以下の方法で再発行が可能です。
雇用保険被保険者証を紛失したときの再発行方法
- ハローワークで即日発行する
- 代理申請を行う
- 郵送申請を行う
- インターネットで申請を行う
ハローワークで即日発行する
雇用保険被保険者証は、ハローワークで即日発行できます。必要書類を用意し、最寄りのハローワークで手続きを行ってください。厚生労働省の「ハローワーク」では、全国のハローワークの所在地を確認できます。
ハローワークでの手続きに用意するものについてはこのコラムの、「雇用保険被保険者証の再発行には何が必要?」で詳しく解説するので、ぜひご覧ください。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
代理申請を行う
雇用保険被保険者証の再発行を行う方法として、代理申請もあります。代理申請とは、被保険者本人の代わりに、代理人が再発行の申請を行うことです。代理申請を行う際は、被保険者本人の身分証明書だけでなく、代理人の身分証明書と委任状を用意する必要があります。
郵送申請を行う
ハローワークへ直接行くのが難しい場合、郵送申請でも雇用保険被保険者証の再発行が可能です。ハローワークは土日には閉館している場合が多いので、都合が合わない場合には郵送で再発行を行うのも一つの手といえます。郵送申請を行う際には、返信用に切手付きの封筒を一緒に送付してください。
インターネットで申請を行う
ハローワークへ直接行けないときには、インターネットで再発行の申請を行うことも可能です。24時間申請ができるため、ハローワークの開庁時間に都合を合わせられない方や、自宅で手続きを済ませたい方におすすめの方法といえるでしょう。インターネットでの申請は、「e-Gov 電子申請」から行えます。
参照元
e-Gov 電子申請
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退職時に受け取っていない場合は会社に確認する
退職時に雇用保険被保険者証を受け取っていない場合は、すぐに前職の会社へ確認しましょう。また、雇用保険被保険者証を紛失したと思っていても、実際には退職時に受け取っていないだけの可能性もあります。雇用保険被保険者証が見当たらないときは、まず会社へ問い合わせるのがおすすめです。雇用保険被保険者証の再発行には何が必要?
雇用保険被保険者証を紛失してしまった場合、ハローワークで再発行の手続きが可能です。
ここでは、再発行の際に必要なものや、申請書の記入事項についてお伝えします。
雇用保険被保険者証の再発行に必要なもの
雇用保険被保険者証の再発行に必要なものは、本人確認書類と被保険者証再交付申請書です。
また、本人ではなく代理人が申請する場合、代理人の本人確認書類と本人の確認書類の両方、委任状(任意様式)を持っていく必要があります。
雇用保険被保険者証再交付申請書で記入すること
雇用保険被保険者証再交付申請書で記入することは以下のとおりです。雇用保険被保険者証をなくしてしまった場合や、もらっていない場合などは申請して手続きをすれば、再交付してもらえます。
- ・氏名
- ・性別
- ・住所/郵便番号
- ・生年月日
- ・前の事業所情報
- ・雇用されている事業所情報
- ・取得年月日
- ・被保険者番号
- ・再交付の理由
事前に記入事項を確認して、スムーズに手続きを進められるように準備しておきましょう。特に、以前の雇用先や現在の雇用先の情報で分からない部分があれば、雇用先に問い合わせをして不明点を解消しておくことがおすすめです。
「雇用保険被保険者証について詳しく解説!紛失時の対処方法とは?」のコラムでも、雇用保険被保険者証を紛失したときの対処についてまとめているので、参考にしてください。
雇用保険被保険者証の有効期限
雇用保険被保険者番号は、離職してから再就職までに7年以上経過すると使えなくなり、「新規」としての取得が必要になるようです。それに伴い、雇用保険被保険者証も有効期限が切れる可能性があります。育児や介護など家庭の都合で働いていなかった方や個人事業主だった方は手続きを忘れてしまい、有効期限が切れるケースがあるため注意しましょう。
もし有効期限が切れてしまった場合は、新しい番号を取得しなければなりません。しかし、労働者側で再申請はできないため、再就職時に企業に有効期限が切れている可能性があることを伝えましょう。
雇用保険被保険者証と離職票や健康保険証との違い
以下では、雇用保険被保険者証と離職証、健康保険証との違いについて解説します。
雇用保険被保険者証と離職票の違い
雇用保険被保険者証と離職票の大きな違いは、利用目的です。雇用保険被保険者証は雇用保険の加入を証明するための書類で、離職票は退職した事実を証明します。また、雇用保険被保険者証は教育訓練給付金の受給手続きで必要になり、離職票は失業給付金の受給手続きで必要です。
離職票については「離職票の期限は?10日過ぎたのに届かないときの対処法や発行の流れを解説」のコラムで詳しく解説しています。こちらもあわせてご一読ください。
雇用保険被保険者証と健康保険証の違い
健康保険証とは、健康保険に加入していることを証明するカードのことです。雇用保険被保険者証と異なるのは、保険の種類。雇用保険被保険者証が雇用保険の加入を証明するのに対し、健康保険証は健康保険への加入を証明します。使用用途も大きく異なり、健康保険証は病院で診察を受ける際に提示が求められるものです。また、健康保険証を会社が管理することはなく、加入者本人が個人で管理する必要があります。
転職の際の保険証の手続きについて知りたい方は、「転職したら保険証はどうなる?切り替えの方法や届くまでの対応について」のコラムをチェックしてみてください。
退職後の再就職活動をスムーズに進めたい方は、ハタラクティブをご利用ください。
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雇用保険被保険者証に関するQ&A
雇用保険被保険者証に関する質問に、Q&A方式で回答していきます。
雇用保険被保険者証以外に退職時に渡されるものは?
退職時には、年金手帳、離職票、源泉徴収票などが渡されます。
基本的には再就職先への提出や住宅ローンの審査などで必要ですので、保管には充分注意しましょう。「退職後の必要書類を一覧でチェック!当日までの流れや必要な手続きを解説」では、退職のときに会社から渡される書類や返すものを具体的にお伝えしています。参考にしてみてください。
アルバイトの場合、雇用保険被保険者証をもらえる?
雇用保険の加入条件を満たしていれば、アルバイトやパートの場合にも雇用保険被保険者証を受け取れます。雇用保険に加入しているかどうかは、給与明細の「雇用保険料」の項目から確認できるので、チェックしてみてください。
アルバイトの雇用保険の加入条件については、「アルバイトで雇用保険なしは違法?条件や未加入時の対応」のコラムで解説しています。
雇用保険被保険者証の古いものを提出してしまったときは?
一般的に雇用保険被保険者証は会社側が管理しており、ハローワークで手続きが進められるため、古いものを提出しても被保険者側の問題はそれほどないでしょう。
古いものを提出してしまったことがもし事前に分かっている場合は雇用主側にお願いして、ハローワークにて再開手続きをしてもらうことも可能です。
なお、雇用保険被保険者証と同時期に渡される離職票の有効期限は「離職票をハローワークに提出する期限はいつまで?必要な手続きや書類を解説」で解説しています。
雇用保険被保険者証のコピーしか持っていないときは再発行が必要?
コピーでも被保険者番号が分かりさえすれば再発行が必要ないこともあります。ただし、企業によっては原本を求められる場合があるので注意が必要です。再発行を行う方法は、このコラムの「雇用保険被保険者証を紛失したときの再発行方法」をご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。