「一身上の都合」とは?使い方や面接で理由を聞かれたときの対策を解説!

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この記事のまとめ

  • 「一身上の都合」とは、自分の身の上や境遇に関わる事柄に関する都合のこと
  • ビジネスシーンでは、退職理由や履歴書などで「一身上の都合」を使う
  • 「一身上の都合」を使うとトラブルやマイナスイメージのリスクを減らせる
  • 会社都合による退職や契約期間満了による退職の場合「一身上の都合」は使えない

転職を考えている方の中には「『一身上の都合』の使い方がよく分からない」という方もいるでしょう。一身上の都合は、病気やケガ、家族の介護など、個人や身内に関する事情を幅広く指し示す言葉で、ビジネスシーンで使うことも多いはず。しかし、理由によっては「一身上の都合」を使うのが適切でない場合があるため、注意が必要です。このコラムでは「一身上の都合」の適切な使い方を紹介します。退職・転職を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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一身上の都合とは?

「一身上の都合」とは、自分の身の上や境遇に関わる事柄に関する都合のことです。おもに退職理由や履歴書などに用いられる言葉で「病気・ケガ」「転職」「結婚」など、個人の都合や問題を意味します。

また、一身上の都合に当てはまる事情は自分だけではなく、身内

(家庭内)の事情があるときにも使用可能です。たとえば、家族の介護や看護など、個人的な事情を詳細に述べたくない場面で活用できるでしょう。

「一身上の都合」の類似語に「私事」「自己都合」などがありますが、ビジネスシーンでは「一身上の都合」を使うのが一般的です。

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「一身上の都合」を使う3つの場面

ビジネスシーンでは、おもに退職届や内定辞退といった場面で「一身上の都合」を使います。それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

1.退職届を提出するとき

退職届には具体的な退職理由を記載する必要がないため「一身上の都合」と記載できます。詳しい事情を伝えなければならない決まりやルールはないため、退職理由の詳細を述べたくないときは「一身上の都合により退職」と書くだけで問題ありません。

「このたび、一身上の都合により、勝手ながら、20△△年△月△日をもって退職いたします」のように書くとよいでしょう。

ただし、会社側の都合で退職する場合は、失業給付の受け取り方に違いがあるため、退職届に「一身上の都合」と書かないよう注意が必要です。どんな事例が会社都合退職になるのかは、「離職票で会社都合となるケースとは?当てはまる退職理由などを解説」のコラムをご確認ください。

2.内定を辞退するとき

内定を辞退する際も「一身上の都合」が使えます。就職・転職活動により複数の企業から内定をもらった場合、入社しない会社に対して内定辞退の連絡をしなければなりません。

内定辞退の理由を詳しく伝えたくないときは「一身上の都合で内定を辞退したい」旨を伝えるとともに、内定のお礼も伝えましょう。ただし、企業側から内定辞退の理由について聞かれた場合は、「第一志望の職種や業界に内定が決まったため」「地元の企業に内定が決まったため」「大学院に進学するため」など、嘘をつかず失礼のない範囲で答えると良いでしょう。

就職・転職先が決まったら、早いうちに内定を辞退する会社へ連絡を入れるのがマナーです。連絡する際は電話で、補足でメールを利用するのが望ましいでしょう。詳しくは「内定の断り方やマナーとは?辞退を伝える電話やメールの例文をご紹介!」をご覧ください。

3.履歴書に自己都合退職の旨を記載するとき

履歴書や職務経歴書に職歴を書く際、前職を自己都合で退職した場合に「一身上の都合により退職」と記載できます。ただし、面接の際には詳しい退職理由を尋ねられることを念頭に置く必要があります。

採用担当者は「入社後に同じような理由で退職しないか」を面接で判断しなければならないため、詳しい退職理由を確認するでしょう。退職理由を聞かれたときはくれぐれも「一身上の都合で…」と濁すのは避け、退職した企業を悪く言わないような理由を述べます。

履歴書の疑問!一身上の都合により退職と書くのはどんなとき?」では、履歴書に記載する「一身上の都合」について解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

退職時に「一身上の都合」が使われる理由

退職時に「一身上の都合」を使うのには「トラブルを避けられる」「マイナスイメージを与えにくい」といった理由があります。それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。

幅広い事情で使えるため

「一身上の都合」は幅広い事情を表現できるため、自己都合の退職理由として使用されています。

退職理由の本音として多いのが「人間関係の悪化」「業務内容に対する不満」「給与が低い」など。しかし、これらを素直に伝えてしまうと「自分で改善する努力はしなかったのか」「待遇ばかりを重視しているのではないか」などネガティブな印象を与えてしまうことにつながります。そのため、「一身上の都合」と自分に理由があるとだけ伝えるのです。

ほかにも、家庭の事情に含まれる「結婚」「家族の転勤・引っ越し」「出産・子育て」などもすべて「一身上の都合」に含まれます。家庭については詳しく述べたくない人も多いので、「一身上の都合」は便利な言葉といえるでしょう。

トラブルを避けて円満に退職するため

退職理由を詳細に述べずに「一身上の都合による退職」と伝えることで、無用なトラブルを避け、円満退職しやすくなります。

「教育体制が不十分」「上司や同僚とのトラブル」など退職理由が会社に対する不満だった場合、そのまま伝えるのは得策ではありません。

退職時は、在職者への配慮も大切です。職場の雰囲気を壊したり、特定の人物に対する心証を悪くしたりする恐れがある場合は「一身上の都合」で済ませるのが退職者のマナーといえます。

「一身上の都合」について詳細を聞かれたときは?

「一身上の都合」の内容について答える際は、本音と建前を使い分けるのがポイントです。退職や転職の際、退職理由の詳細を伝える義務はありません。しかし、退職届を上司に提出するときや転職活動の面接で、退職理由の詳細を聞かれる場合があります。

たとえば、退職理由が会社に対する愚痴や不満だった場合は「家庭の事情」や「体調の問題」などに置き換えて、建前の理由を伝えてみましょう。また、業務内容や社風とのミスマッチを退職理由にするのも良いでしょう。

「前職では△△ができなかったので退職しました。これからは□□に積極的に携わりたいです」のように、前職に対する不満を述べるのではなく、明るく前向きな内容にするのがポイント。面接を受ける際は、退職理由を聞かれても慌てることがないよう、あらかじめ回答を準備しておきましょう。

退職理由の適切な伝え方については「退職理由は建前を伝えてもいい?仕事を辞める本当の理由」で解説しているので、ぜひ読んでみてください。

退職理由によっては「一身上の都合」は使わない

「一身上の都合」は、会社都合による退職や契約期間満了による退職の際は使えないため、注意しましょう。

会社都合による退職

会社都合による退職の場合は「一身上の都合」を使うのを避けてください。会社都合による退職は、倒産や会社の移転、ハラスメントなど、自分の意思では避けがたい離職について認められるものです。にもかかわらず「一身上の都合」を使用してしまうと、「退職は本人の都合」と解釈されてしまい、失業保険の受給や再就職活動に影響をおよぼします。

退職の理由を改めて確認し、「もしかしたら会社都合ではないか?」と思うようなケースがあった場合は、会社に相談してみると良いでしょう。冒頭でも触れましたが、「会社都合退職の失業保険は自己都合退職と金額や期間が違う?手続き方法は?」のコラムでも説明しているように、退職理由によって失業保険の内容が大きく変わるためです。

もし、会社に相談しても解決しない場合は、ハローワークで失業保険を申請する際に、異議を申し立てれば会社都合による退職と認められる場合もあります。

契約期間満了による退職

契約社員や派遣社員などが企業と有期雇用契約を結んでいる場合、契約を更新しない限りは契約期間満了日に退職となります。
この場合も、会社都合退職と同じく自分で退職を決意したわけではないので、「一身上の都合」ではなく「契約期間満了による退職」と記載しましょう。ただし、契約期間満了前に退職する場合は、自己都合による退職に該当します。なお、契約期間が満了していないにもかかわらず「契約期間満了による退職」と偽った場合は、経歴詐称になるので気をつけましょう。

「一身上の都合」を使う場面については「『一身上の都合』とは?使い方や面接で理由を聞かれたときの対策を解説!」でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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「一身上の都合」の退職に関するお悩みQ&A

「一身上の都合って?」「面接ではどう伝える?」など、一身上の都合による退職についての疑問をQ&A方式で解決していきます。

一身上の都合とはどのような意味ですか?

「一身上の都合」とは、個人的な問題や家庭の事情などを指します。
退職届や履歴書の職歴欄など、ビジネスシーンで用いられる定型句です。
具体的には、結婚や家族の介護、病気・怪我など、さまざまな理由で使用可能です。ほかの言い方としては「私事」や「自己都合」などもあります。詳しくは、「一身上の都合とは?」をご覧ください。

面接で退職理由を聞かれたときも一身上の都合で通じますか?

「一身上の都合」でも問題はありません。
しかし、面接ではなるべく退職理由を明確に答えた方が印象はよくなります。面接官が退職理由を聞くのは、自社で長く働いてくれる人物であるかどうかを判断するのがおもな目的です。
無理に答える必要はありませんが、可能な限り退職理由を説明できるようにあらかじめ準備しておきましょう。

 

面接で退職理由を伝えるときの注意点は?

面接で退職理由を伝える際は、嘘をついたり、愚痴や悪口を言ったりするのは避けましょう。
たとえ前職に不満があったとしても、ネガティブな内容ばかりでは面接官に与える印象は良いとはいえません。
たとえば「人間関係が悪かった」という退職理由なら「周囲と協力し合って仕事をしたい」とポジティブな内容に変換するよう心がけましょう。退職理由を伝えるときの注意点については「早期退職の理由を聞かれたら?面接での伝え方や回答例9つを紹介!」を参考にしてください。

 

面接で退職理由をうまく答えられる自信がありません。

なるべく後ろ向きな理由を述べるのは控えましょう。
ただし、無理やりポジティブにまとめようとせず、反省点は正直に伝える姿勢が大切です。詳しくは「面接の退職理由を効果的に答える方法は?思いつかないときの対処法も解説」を参考にしてください。

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