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Web系の仕事を10種類紹介!SIer企業との違いや必要なスキルも解説
更新日

この記事のまとめ
- Web系とは、Webサイトのシステムやアプリケーションを開発する仕事のこと
- Web系の職種にはコーダーやプログラマー、システムエンジニアがある
- Web系エンジニアはプログラミングスキルとコミュニケーション力、柔軟性が求められる
- Web系エンジニアのやりがいは、クライアントとサービス成功を目指して尽力すること
Web系とは、IT系のなかでもWeb上のシステムやサービス、アプリなどを開発する業界・企業を指します。Web開発はほかのシステム開発と仕事の進め方が違い、多くの技術を身につける必要もありますが、クライアントと一緒にサービスの成功を目指すやりがいのある仕事です。このコラムではWeb系エンジニアにおすすめの資格や目指し方もご紹介するので、参考にしてみてください。
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Web系とは
Web系とは、IT系の中でも主にインターネットに関わる業界や企業のこと。Web上のシステムやサービス、アプリなどを開発します。
代表的な職種にはWebエンジニアやWebデザイナー、Webプランナーなどが挙げられるでしょう。Webサイトやアプリの開発が中心なので、社内ではなく社外・ユーザー向けのサービスを主に担当します。
ユーザーに選んでもらうためには、ただ情報だけを載せるサービスでは不十分です。見た目や動作性、使いやすさなどにも配慮し、ユーザー満足度の高いサイトやアプリを作るスキルが求められます。
Slerとは?
SIerは「エスアイヤー」と読み、システムインテグレータ(SI)を行う企業のことです。システムインテグレータとは、情報システムの企画や構築、運用を受託する専門業者を指します。一般企業が自社システムに関する業務を一括して業者に任せたいときは、SIerに依頼することが多いようです。
SIerとWeb系の違いは?
Web系企業は自社でサービスを開発・提供しますが、SIerは他社から業務を請け負うという点が異なります。また、「SIerではWebエンジニアが活躍できる範囲は限定的」といわれることもあり、身につくスキルが偏る場合も。これからSEになりたい方やWeb系でスキルアップを目指したい方は、Web系企業への就職を検討するのが望ましいでしょう。
汎用系・オープン系との違いは?
Web系の仕事には、「汎用系」「オープン系」と呼ばれる分野があります。
汎用系は、大型汎用機で使われるシステムを開発する仕事のことです。汎用機は企業の基幹業務に使うための大型コンピュータで、大量の顧客データを扱う大企業や金融機関で主に使用されます。汎用系では、「COBOL」といった専門的な言語を使うのも特徴です。
一方、オープン系とは、一般的なオペレーションシステム(OS)で使うソフトウェアを開発する仕事を指します。開発するソフトウェアは、一般企業の会計や販売管理などに使うアプリ、病院の電子カルテ、店舗の顧客情報のデータベースなどです。
先述のWeb系と汎用系・オープン系を比較すると、開発対象となるシステムの違いが分かるでしょう。次項ではそれぞれの違いを把握したうえで、Web系と呼ばれる仕事にはどのような職種があるのかを見ていくので、ぜひ読み進めてみてください。
開発を担う仕事は?Web系企業の代表的な10の職種
ここでは、Web系の代表的な職種を10種類紹介します。さらに、指揮系・作業系・解析系に分けられるので、詳しく見ていきましょう。
1.システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、Webサイトのシステム開発全般に関わる職種です。要件定義や基本設計、稼働テスト、管理など幅広い仕事を担当し、顧客が求めるシステムの定義から導入後のサポートまで行います。案件によって担当箇所が異なり、プログラマーに比べて基本設計などの上流工程に関わる機会が多いのが特徴といえるでしょう。
また、システムエンジニアとして働くには、プログラミング言語(Java、C++、Pythonなど)やデータベース(SQL)、クラウド技術(AWS、Azure)など、システムに関連する言語のスキルが必要になります。SEについて詳しく知りたい方は「システムエンジニアの仕事」のコラムをご一読ください。
2.プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語でコードを書いてシステムやソフトウェアを作成する職種です。プログラマーとSEは混同されることもありますが、「プログラマーはSEが設計したシステムのプログラミングをする」と覚えておきましょう。プログラマーは高い専門性を求められるので、高収入を見込めるのが特徴です。
そのほか、サーバーの管理やデータの処理、保存なども行います。主にバックエンドを担当する、Web系には欠かせない職種です。縁の下の力持ちであるプログラマーについて詳しく知りたい方は、「プログラマーの仕事内容は?種類別にわかりやすく解説」もご参照ください。
3.コーダー
コーダーの主な仕事は、Webサイトの見た目(フロントエンド)を作り、整えることです。Webサイトに文章や画像を表示させたり、見やすく整えたりといった作業を行います。コーダーが主に使用するのは、HTMLをはじめとしたマークアップ言語です。プログラミング言語に比べると習得のハードルが低めなので、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。
コーダーはフロントエンド、プログラマーはバックエンドを担当するため、開発領域が異なります。簡単に説明すると、見た目を作成するのがコーダー、中身を作成するのがプログラマーです。コーダーはマークアップ言語、プログラマーはプログラミング言語の知識とスキルが必要になります。
4.Webディレクター
Webディレクターは、指揮系に分類される職種です。現場を監督する責任者として、Webデザイナーやプログラマー、ライターなどクリエイターたちを率いてWeb制作の指揮を執ります。
仕事内容はクライアントとのやり取りからスケジュール管理、作成するコンテンツの品質管理、クリエイターの選定まで多岐に渡るのが特徴です。ときにはWebプランナーやWebデザイナーのような立場を担うこともあり、現場ではオールマイティーさが求められます。
また、Webディレクターはマネジメントスキルに加えて基本的なWeb制作の知識も欠かせないため、年収は比較的高くなるようです。Webディレクターについて詳しく知りたい方は「ディレクターとは?プロデューサーとの違いや各業界の仕事内容・年収を紹介」を参考にしてみてください。
5.Webプロデューサー
Webプロデューサーも指揮系に分類される職種です。
Webディレクターと似ていますが、Webディレクターよりも上の立場でWeb制作プロジェクト全体をまとめます。クライアントへのプレゼンをはじめ、プロジェクトの企画・制作や予算管理、運営といった各工程をすべて把握したうえで、Webディレクターに制作現場の指揮を任せるのが仕事です。
重大な案件や規模の大きいプロジェクトには欠かせない存在ですが、制作現場への関わりは少なめ。ただし、重要な判断や決定を下すときには経営者に近い視点が必要で、制作側の総合責任者として高い能力が求められます。Webディレクターを経てから、Webプロデューサーにキャリアアップするのが一般的です。
6.Webプランナー
Webプランナーは、クライアントの要望やイメージを聞き取ってどのようなWebサイトを制作するのかを提案し、全体的な企画を設定します。指揮系に分類される職種で、Webプロデューサーが必要になる大きなプロジェクトの場合、Webプランナーは欠かせません。
とはいえ、専任のWebプランナーを配置している企業は少ない傾向にあります。WebディレクターがWebプランナーを兼任する職場もあるようです。なお、Webプランナーはクライアント寄りの企画を担い、Webディレクターは現場寄りの制作に携わるという違いがあります。
7.Webデザイナー
Webデザイナーは作業系に分類される職種で、主にWebサイトのデザインを担当する仕事です。クライアントが思い描くWebサイトを制作できるよう、「誰が見ても美しい」「操作しやすい」「動線が分かりやすい」といったユーザビリティに配慮する必要があるでしょう。
Webデザイナーは、PhotoshopやIllustratorといったソフトを使用するスキルが必要です。また、コーディングができると活躍の場が広がりやすくなります。
未経験からWebデザイナーに転職する際は、IT系の専門学校やスクールを卒業したり、独学で知識を得て実績を積んだりする方法が考えられるでしょう。未経験からWebデザイナーを目指す場合は「デザインの仕事を未経験から目指すのは厳しい?必要な能力やなり方を解説!」をあわせてご覧ください。
8.Webエンジニア
Webエンジニアも作業系に分類される職種です。主にパソコンやスマホ上でWebサイトが正確に作動するようにシステムを開発したり、Webサービスの提供に必要なアプリを開発したりします。
また、Webエンジニアはフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2種類に分けられるのが特徴です。フロントエンドエンジニアはWebデザイナーが制作したデザインをもとに、ユーザーが操作したり、情報を入力したりできるようにプログラムを構築します。
一方、バックエンドエンジニアの仕事は、ユーザー認証やサーバーの管理、ECシステムの構築などユーザーに見えない部分を開発すること。Webエンジニアはフロントエンドエンジニアとして経験を積み、ゆくゆくはより専門的な知識が必要なバックエンドエンジニアを目指すのが一般的なようです。
9.Webライター
ブログやコラム、Web広告、商品の説明文などをライティングするWebライターも、作業系に分類されます。
近年はスマホの普及で手軽に情報検索できるため、記事を作成するWebライターの需要が高まっているようです。特定の資格や経験の有無は問われにくい仕事なので、未経験から挑戦しやすいといえるでしょう。
Webライティングでは、SEO(検索エンジン最適化)を意識して集客につながる文章を書く必要があります。Webライターは自社サービスを紹介する記事やコラムを書く方もいれば、フリーランス案件で執筆する方などさまざま。育児や仕事の合間に、業務委託やアルバイトといった副業として取り組む方も一定数いるようです。
10.Webマーケター
Webマーケターは解析系に分類される職種で、より効果的なサイトを制作するにはどうするべきかを考え、マーケティングを行います。具体的には、Webサイトやアプリ、SNSなどのアクセス履歴を解析して今後の課題を見極めたり、SEOを実施したりするのが仕事です。
サービスが売れやい・選ばれやすい仕組みを作るために、ときにはWebディレクターと協力してWeb制作を担うこともあります。多彩なWebサービスやアプリが誕生する現代では、Webマーケターは需要と将来性の高い仕事といえるでしょう。
Web系の仕事は在宅でできるものも多くあります。「自宅で仕事をしたい」と考える方は、「リモートワークエンジニアは未経験からなれる?必要なスキルを解説!」のコラムにも目を通してみてください。
Web系でキャリアパスの達成が有利になる職種とは
Web系の仕事のなかでもWebデザイナーやWebエンジニア、Webライターなどの作業系を経験すると、WebディレクターやWebマーケターにキャリアアップしやすくなるでしょう。Web制作の現場で臨機応変に対応できる力が身につき、不測の事態も適切に解決できるようになるためです。
また、Webデザイナーはプログラミングスキルやマーケティングの知識も身につければ、幅広い仕事に対応できる人材として重宝される可能性があります。WebディレクターやWebプロデューサー、フロントエンドエンジニア、Webマーケターなどへのキャリアアップが期待できるでしょう。Web系の仕事を長く続けたい方は、作業系の職種を経験してからキャリアアップを目指すのがおすすめです。
Web系の職種は未経験だときつい?
Web系の職種は未経験からチャレンジできます。特にIT業界は人材不足が叫ばれており、求職者が優位な売り手市場といわれているようです。即戦力となる人材だけでなく、未経験でポテンシャルがある人材を自社で育成したいと考える企業も増えてきています。
ただし、職種によってはスキルや資格をもっていることが応募条件の場合も。Web系の仕事を目指す際は、求人票や企業の公式Webサイトで下調べを必ず行いましょう。Web系(IT関連)に関する仕事を目指したい方は「IT業界は入りやすいって本当?分類や就活のコツを解説」をチェックしてみてください。
Web系エンジニアに必要なスキルや経験・資格は?
ここでは、Web系エンジニアの仕事に必要なスキルや経験を解説します。Web系の3つの仕事をするうえで役立つ資格もご紹介するので、参考にしてみてください。
プログラミングスキル
Web系エンジニアとして働くのに必要なのは、主にプログラミングスキルです。
まずは、プログラミング言語を習得しましょう。プログラミング言語はコンピュータに作業を命令するための言葉で、エンジニアにとって必須となるスキルの一つです。必要な言語は開発するプログラムごとに異なり、代表的なものには以下の言語が挙げられます。
- ・Androidでの開発言語…Java
- ・iOSでの開発言語…Swift
- ・データ収集や分析のための言語…Python
- ・Webブラウザに動きをつける言語…JavaScript
プログラミング言語とあわせて、Webサイトの見た目を整えるマークアップ言語やスタイルシート言語も使いこなせると、就職で有利に働く場合があるでしょう。HTMLやCSSを習得すれば、コーディングなど幅広い業務に対応できる人材として重宝されやすくなります。
そのほか、RubyやPHPといったプログラミング言語も習得していると、キャリアアップや昇給につながるでしょう。
2~3年の実務経験があると望ましい
Web系エンジニアは知識だけでなく、応募時に2〜3年の実務経験を問われることが多い傾向にあります。ただし、職種未経験でも自分で作成した成果物があればアピールになる場合も。まずは趣味でアプリやサービスの開発にチャレンジし、実践経験を積むのをおすすめします。
ただ、実際にWeb系の仕事をしている人のなかには、実務経験は不要と考える方も一定数いるようです。Webサイト開発に携わる現役エンジニアが回答した「必要だと思う入社前の経験年数」を以下で紹介します。
必要だと思う入社前の実務経験 | 割合 |
---|---|
特に必要ない | 27.5% |
1ヶ月以下 | 0.0% |
1ヶ月超~6ヶ月以下 | 15.0% |
6ヶ月超~1年以下 | 10.0% |
1年超~2年以下 | 17.5% |
2年超~3年以下 | 7.5% |
3年超~5年以下 | 10.0% |
5年超~10年以下 | 0.0% |
10年超 | 0.0% |
わからない | 12.5% |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag システムエンジニア(Webサイト開発) 入職前後の訓練期間、入職前の実務経験」
最も多かった回答は「特に必要ない」でした(2025年2月時点)。「スキルがないと後悔するからやめとけ」「きついし、ついていけない」というネガティブな意見があっても、未経験から成功できるチャンスはあるでしょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイトjobtag
システムエンジニア(SE)におすすめの資格
システムエンジニアを目指す方におすすめなのは、情報処理安全確保支援士と画像処理エンジニア検定の2つです。以下でそれぞれの特徴について解説します。
情報処理安全確保支援士
情報セキュリティ分野を扱う国家資格で、IT系では初となる登録制「士業」です。システムの脆弱性や脅威になるものを分析・評価し、適切に処理するセキュリティ機能開発スキルを測ります。試験は午前中が選択式、午後が記述式に分かれているのが特徴です。合格率は例年で20%前後となっており、難易度の高い試験といえます。
画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定は、画像データをアプリ開発に正しく利用するスキルを測る民間の試験です。難易度はベーシック・エキスパートの2種類があり、試験はマークシート式になっています。エキスパートの合格率が30%台の一方で、ベーシックの合格率は60~70%ほど。しっかり対策を行えば、独学で合格を目指せる資格でしょう。
プログラマーにおすすめの資格
プログラマーを目指す方は、情報処理技術者試験とOracle認定Javaプログラマの資格取得がおすすめです。ここでは、資格内容の詳細をそれぞれ解説します。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、ITに関する知識と技能が一定水準以上であることを認定するために、情報処理推進機構(IPA)が主催している国家試験です。情報技術の背景や基礎知識を網羅的に問う試験内容となっており、4つのレベルと12の試験区分に分けられています。前述した「情報処理安全確保支援士」もこの区分に入っているものの、基本的には別枠として考えられるようです。
IT系の仕事に携わるための入り口として技術者以外の人も受けることが多く、就職や転職活動において役立つ可能性が高いでしょう。
Oracle認定Javaプログラマ
プログラミング言語の一つである「Java」を開発したOracle社が認定している資格です。Javaに関する知識と技能をブロンズ・シルバー・ゴールドの3つのレベルに分けて認定しており、難易度はそれぞれ初心者向けから実務者向けまでの内容になっています。ゴールドを受ける際は「シルバーに合格していること」が受験資格となるものの、ブロンズとシルバーには制限がないため、自身のレベルに合わせてどちらを受けるかを検討してみてください。
Oracle認定Javaプログラマの特徴は、Javaがバージョンアップすると試験の内容も変わる点です。変化が激しいIT業界では最新の知識や技術を身につけていることが重視されやすいため、新バージョンのリリース後には受験し直すのが望ましいでしょう。
コーダーにおすすめの資格
コーダーを目指す方におすすめの資格には、Webデザイナー検定やウェブデザイン技能検定などがあります。以下でそれぞれの資格について確認してみてください。
Webデザイナー検定
「Webデザイナー」とありますが、Webのコンセプト設定から制作、運用まで幅広い知識を問われるため、コーダーを目指す際にもおすすめです。マークシート式の試験でベーシック・エキスパートの2つの難易度に分かれており、それぞれ基礎的・専門的な知識が問われます。受験に必要な資格はないので、「これからITやWebについて学ぶ」という方も受けることが可能です。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、WebデザイナーをはじめWebサイトに関わるすべての方に有用な試験といえます。厚生労働省の指定機関「特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会」が主催する国家資格で、デザインやサイト構築といったWeb制作に関わる知識とスキルを証明するための資格です。
難易度は3~1級まであり、3級は受験資格が設けられていないため誰でも受けることができます。実務未経験の方やこれからWeb制作に携わりたいと考えている場合、まずは3級の資格を取得し、それからスキルアップを目指しましょう。試験の形式は、マークシート式の学科とパソコンを利用した実技です。
Web系エンジニアに求められる能力
Web系エンジニアに求められる能力には、コミュニケーション力や考え方の柔軟性などが挙げられます。Web系エンジニアはクライアントの依頼どおりに作るだけでなく、改善点の提案や相談をしながら企画に関わる機会が多いことが主な理由です。以下で詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション力
Web系エンジニアは「協力してクライアントのサービスを成功に導く」という姿勢が大事になるため、高いコミュニケーション力が求められます。
クライアントの依頼や要望どおりに進めるだけでは、プロジェクトを成功させられない場合もあるでしょう。ときには、自ら改正案を提言して軌道修正を図らなければなりません。クライアントや企業内の関係者とこまめに連携を取りながら仕事を進める機会も発生するので、コミュニケーション力は不可欠でしょう。
柔軟性や臨機応変に対応する力
Web系エンジニアには、柔軟性や臨機応変に対応する力も求められます。
Web系のサービスは一般的に規模が小さめなので、少人数でWebサイトを作り上げることも珍しくないようです。少人数で対応する場合は、1人で複数の作業を担当します。1つのことにコツコツ取り組めるだけでなく、マルチに動ける人材が求められるでしょう。
また、Web系では仕様変更がよく起こるので、サービスの内容やスケジュールが大きく変化することがあります。「仕様書どおりにしかサービスを作れない」「決まったスケジュールでないと動けない」となると、仕事を大変に感じる可能性も。状況に応じてタスクの優先度を変えたりスケジューリングし直したりと、臨機応変に対応する力が必要でしょう。
Web系の職種は幅広く、なかには未経験から挑戦できる仕事もあります。気になる方は、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」のコラムも参考にしてみてください。
Web系の仕事に転職するためには
エンジニア経験がない場合は、プログラミング言語の学習から始めるのがおすすめです。Web系ではプログラマーがコーダーの仕事を兼ねるときがあるので、HTMLやCSSも学んでおくのが望ましいでしょう。
また、自作のアプリやサービスを開発すると、「自分がどのくらいのものを作れるのか」という力量の証明になります。テキストや動画を読みながら実際に手を動かしてコツコツ言語を学び、アプリやサービス開発をしながら技術を学ぶのが効果的といえるでしょう。
エンジニア経験があり、Web系に転向したいと考えている方は、バックエンド開発の経験を積むのがおすすめです。Webサイト上で動作を実行するシステムやプログラムがフロントエンドであるのに対し、主に計算処理やデータの保存などサーバーで稼働するものをバックエンドといいます。
Web系の採用選考で重要視されやすいのは、バックエンドでの開発経験があるかどうか。バックエンドに関する知識やスキルをある程度確保したうえで、未経験から採用してくれる企業への転職を検討してみましょう。
また、アジャイル開発に対応できるようにするのもポイントです。システム開発は一般的に「計画・設計・実装・テスト」という流れで行われますが、アジャイル開発ではこのスパンが短くなります。アジャイル開発は一度にすべてを作り上げるのではなく、こまめに何度も一連の流れを繰り返し、徐々に理想的なシステムに近づける手法です。
アジャイル手法でのWebサービス開発では、仕様変更が多くなったり、最初に想定していたものと全く異なる成果物ができたりするケースも珍しくありません。そのため、各工程で臨機応変な対応が求められます。
プログラミング以外の技術を身につけたり新しい技術を前向きに吸収したりする
先述したように、Web系では少人数でシステム開発をする機会があるので、プログラマーがコーディングも行う場合も少なくありません。よって、プログラミングだけでなく、コーディングやデザインといったほかの技術についても、一定水準の知識やスキルを身につけておくのが望ましいでしょう。
また、Webサイトの開発では新しい技術に触れるタイミングも多い傾向にあります。常に新技術を学び、吸収していく必要があるので、前向きにスキルアップし続ける姿勢が求められるでしょう。
Web系エンジニアは自己裁量も比較的大きい職種なので、やりがいを感じやすい仕事といえます。興味がある方は言語を学び、未経験者を採用してくれる企業で経験を積みながらWeb系エンジニアとしてのキャリアを目指してみましょう。
Web系の仕事を目指すなら就職・転職エージェントに相談を
IT技術の発展により、近年ではWeb系の仕事の需要が高まり、求人数も多いようです。しかし、求人サイトのなかには拘束時間が長かったり、業務内容に見合わない給与設定だったりする、いわゆる「ブラック企業」が潜んでいる可能性も。特にWeb系の仕事は納期がタイトなので、労働時間は長くなりやすい傾向にあります。
ブラック企業に就職してしまうリスクを回避するには、就職・転職エージェントを利用した就活がおすすめです。就職・転職エージェントでは、企業について事前にしっかり調べられた求人や、一般には公開されていない非公開の求人を紹介してもらえる場合があるため、1人で就活を進めるよりもブラック企業に入社してしまうリスクを減らせるでしょう。
「Web系の仕事の求人が見つからない」「探し方が分からない」という方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒や第二新卒、フリーターといった若年層に特化した就職・転職エージェントです。積極的にポテンシャル採用を行っている企業の求人を紹介しているので、職務経験の浅さやスキル不足に不安を感じている方も、未経験からの就職を目指せます。
「ゆくゆくはWeb系エンジニアになろうと思っているけれど、どうすべきか分からない」などのお悩みも、専任のキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングしたうえでキャリアプランを一緒に考えるので安心です。
応募書類の添削や面接対策も受けられるため、「自分1人ではこの会社への応募はハードルが高いかな」と思っている企業へも自信をもって臨めます。所要時間1分程度で受けられる適職診断では、未経験から目指しやすくて長く働ける職種が分かるでしょう。サービスのご利用はすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
Web系とは何?職種や働き方に関するQ&A
ここでは、Web系の仕事に関するお悩みをQ&A形式で解説します。Web系エンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
Web系にはそもそもどのような仕事がありますか?
Web系の仕事には、Webエンジニアやシステムエンジニアなどの職種があります。Webエンジニアとは、Webサイトのシステムの設計・開発や運用・保守を行う技術者のこと。システム開発の最初の段階である要件定義や設計など、上流工程と呼ばれる作業を担当するのが特徴です。
エンジニアについてより詳しく知りたい方は、「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」にも目を通してみてください。
SIer系企業とWeb系企業は何が違うのですか?
SIer系企業が他社の依頼を受けてシステムを作る一方で、Web系企業は自社のサービスやアプリを開発します。SIer系は歴史のある伝統的な企業が多く、Web系はWebの歴史が浅いぶん若い企業が多いようです。両者の詳しい違いを知りたい方は、このコラムの「SIerとWeb系の違いは?」をご覧ください。
エンジニアにはコミュニケーション能力も必要ですか?
プロジェクトはチームで進めるため、メンバー間の密なコミュニケーションは不可欠です。
特にSIer系企業で働くエンジニアは、顧客の要望を汲み取る力も求められます。また、自分の提案を言葉にして分かりやすく伝えるスキルも大切でしょう。「エンジニアは1人でパソコンに向かう仕事」というイメージをもつ方もいますが、実際には周囲とコミュニケーションを取る機会も少なくありません。
Web系エンジニアにはどのような人が向いていますか?
プログラミングが好きな方や新しい技術を学ぶ向上心がある方、試行錯誤を繰り返せる方などに向いているでしょう。Web系エンジニアにはプログラミングスキルが必須なので、代表的な言語をマスターする必要があります。
また、Web業界は技術の進歩が早いため、常にアンテナを張って変化についていく姿勢も重要です。サービスの開発過程ではエラーを避けられないため、失敗の原因を探って試行錯誤を繰り返す忍耐強さも必要でしょう。
未経験でWeb系エンジニアになれますか?
未経験からWeb系エンジニアになることは可能です。自社でエンジニアを育成している企業もあるので、希望する就職先について事前に調べてみましょう。独学やスクールでプログラミングの勉強をし、ある程度基礎的な知識やスキルを身につけておく方法も有効です。未経験からWeb系エンジニアを目指す方は、転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの条件に合った仕事を厳選してご紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。