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Web系の仕事を10種類紹介!SIer企業との違いや必要なスキルも解説
更新日
この記事のまとめ
- Web系とは、Webサイトのシステムやアプリケーションを開発する仕事のこと
- Web系の職種にはコーダーやプログラマー、システムエンジニアがある
- Web系エンジニアにはプログラミングスキルとコミュニケーション力、柔軟性が必要
- Web系エンジニアは、クライアントとサービス成功を目指すやりがいのある仕事
Web系とは、IT系のなかでもWeb上のシステムやサービス、アプリなどを開発する業界・企業を指します。Web開発はほかのシステム開発と仕事の進め方が違い、多くの技術を身につける必要もありますが、クライアントと一緒にサービスの成功を目指すやりがいのある仕事です。このコラムではWeb系エンジニアにおすすめの資格や目指し方もご紹介するので、参考にしてください。
Web系とは
Web系とは、IT系の中でも主にインターネットに関わる業界や企業のこと。Web上のシステムやサービス、アプリなどを開発します。
代表的な職種はWebエンジニアやWebデザイナー、Webプランナーなど。Webサイトやアプリの開発が中心なので、社内ではなく社外・ユーザー向けのサービスを担当するイメージです。
ユーザーに選んでもらうには、情報だけを載せるのでは不十分。見た目や動作性、使いやすさなどにも配慮し、ユーザー満足度の高いサイトやアプリを作るスキルが求められます。
Slerとは?
SIerは「エスアイヤー」と読み、システムインテグレータ(SI)を行う企業を指します。
システムインテグレータとは、情報システムの企画や構築、運用を受託する専門業者のこと。一般企業が自社システムに関する業務を一括して業者に任せたいときは、SIerに依頼します。
SIerとWeb系の違いは?
Web系企業は自社でサービスを開発・提供しますが、SIerは他社から業務を請け負う点が違います。SIerの仕事には納期があるため、期日に間に合うよう残業する日もあるようです。
また、「SIerではWebエンジニアが活躍できる範囲は限定的」と考える人もおり、身につくスキルが偏る場合も。これからSEになりたい方やWeb系でスキルアップしたい方は、Web系企業に就職するのがおすすめです。
汎用系・オープン系との違いは?
Web系の仕事には、「汎用系」「オープン系」と呼ばれる分野があります。
汎用系は、大型汎用機で使われるシステムを開発する仕事。汎用機は企業の基幹業務に使うための大型コンピュータで、大量の顧客データを扱う大企業や金融機関で主に使用されます。汎用系では、COBOLなど専門的な言語を使うのも特徴です。
一方、オープン系とは一般的なオペレーションシステム(OS)で使うソフトウェアを開発する仕事。開発するソフトウェアは、一般企業の会計や販売管理、人事に使うアプリ、病院の電子カルテ、店舗の顧客情報のデータベースなどです。
先述のWeb系と汎用系・オープン系を比較すると、開発対象となるシステムの違いが分かるでしょう。次項ではそれぞれの違いを把握したうえで、Web系と呼ばれる仕事にはどんな職種があるのか見ていきます。
開発を担う仕事は?Web系企業の代表的な10の職種
Web系の仕事は10種類に分けられます。さらに、指揮系・作業系・解析系に分けられるので、こちらで詳しく見ていきましょう。
1.システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、Webサイトのシステム開発全般に関わる職種です。要件定義や基本設計、稼働テスト、管理など幅広い仕事を担当し、顧客が求めるシステムの定義から導入後のサポートまで行います。案件によって担当箇所が異なり、プログラマーに比べて基本設計などの上流工程に関わる機会が多いのが特徴といえるでしょう。
また、システムエンジニアとして働くには、プログラミング言語(Java、C++、Pythonなど)やデータベース(SQL)、クラウド技術(AWS、Azure)など、システムに関連する言語のスキルが必要になります。SEについて詳しく知りたい方は「システムエンジニアの仕事」のコラムをご一読ください。
2.プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語でコードを書いてシステムやソフトウェアを作成する職種です。プログラマーとSEは混同されることも。プログラマーはSEが設計したシステムのプログラミングをすると覚えておきましょう。
そのほか、サーバーの管理やデータの処理、保存なども行います。主にバックエンドを担当する、Web系には欠かせない職種です。縁の下の力持ちであるプログラマーについて詳しく知りたい方は「プログラマーの仕事内容は?種類別にわかりやすく解説」も読んでみてください。
3.コーダー
コーダーの主な仕事は、Webサイトの見た目(フロントエンド)を作り、整えること。Webサイトに文章や画像を表示させたり、見やすく整えたりといった作業をします。コーダーが主に使用するのは、HTMLをはじめとしたマークアップ言語です。プログラミング言語に比べると習得が簡単なので、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。
コーダーはフロントエンド、プログラマーはバックエンドを担当するため、開発領域が異なります。簡単にいうと、見た目を作成するのがコーダー、中身を作成するのがプログラマーです。コーダーはマークアップ言語、プログラマーはプログラミング言語の知識とスキルが必要になります。
一般的にプログラマーのほうが高い専門性を求められるので、収入も高くなるのが特徴です。高収入を得たいなら、プログラマーを目指すと良いでしょう。「プログラマーの年収は高い?低い?平均値とフリーランスの場合もご紹介」のコラムもご確認ください。
4.Webディレクター
Webディレクターは、指揮系に分類される職種です。簡単にいうと現場を監督する責任者で、Webデザイナーやプログラマー、ライターなどクリエイターたちを率いてWeb制作の指揮を執ります。
仕事内容はクライアントとのやり取りからスケジュール管理、作成するコンテンツの品質管理、クリエイターの選定、クライアントと現場スタッフの橋渡しまで多岐に渡るのが特徴です。ときにはWebプランナーやWebデザイナーのような立場を担うこともあり、現場ではオールマイティーさが求められます。
また、Webディレクターは基本的なWeb制作の知識が欠かせないため、年収は比較的高くなるようです。Webディレクターについて詳しく知りたい方は「ディレクターとは?プロデューサーとの違いや業界ごとの仕事内容を解説!」をご一読ください。
5.Webプロデューサー
Webプロデューサーも指揮系に分類される職種です。
Webディレクターと似ていますが、Webディレクターよりも上の立場でWeb制作プロジェクト全体をまとめます。クライアントへのプレゼンをはじめ、プロジェクトの企画・制作や予算管理、運営といった各工程をすべて把握したうえで、Webディレクターに制作現場の指揮を任せるのが仕事です。
重大な案件や規模の大きいプロジェクトには欠かせない存在ですが、制作現場への関わりは少なめ。ただし、重要な判断や決定を下すときには経営者視点が必要で、制作側の総合責任者として高い能力が求められます。Webディレクターを経てから、Webプロデューサーになるのが一般的です。
6.Webプランナー
Webプランナーも指揮系に分類される職種です。クライアントの要望やイメージを聞き取ってどのようなWebサイトを制作するか提案し、全体的な企画を設定します。Webプロデューサーが必要になる大きなプロジェクトの場合、Webプランナーは欠かせません。
とはいえ、専任のWebプランナーを配置している企業は少ない傾向にあります。WebディレクターがWebプランナーを兼任する職場もあるようです。なお、Webプランナーはクライアント寄りの企画を担い、Webディレクターは現場寄りの制作に携わるという違いがあります。
7.Webデザイナー
Webデザイナーは作業系に分類される職種で、主にWebサイトのデザインを担当します。クライアントが思い描くWebサイトを制作できるよう、「誰が見ても美しい」「操作しやすい」「動線が分かりやすい」といったユーザビリティに配慮する必要があるでしょう。
Webデザイナーは、PhotoshopやIllustratorといったソフトを使用するスキルが必要です。また、コーディングができると活躍の場が広がります。
未経験からWebデザイナーに転職するのは難しい場合もあるので、美術系大学や専門学校を卒業するか、実績を多く積むのが大切です。未経験からWebデザイナーを目指す場合は「デザインの仕事を未経験から目指すのは厳しい?必要な能力やなり方を解説!」をあわせてご覧ください。
8.Webエンジニア
Webエンジニアも作業系に分類される職種です。主にパソコンやスマホ上でWebサイトが正確に作動するようにシステムを開発したり、Webサービスの提供に必要なアプリを開発したりします。
また、Webエンジニアはフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2種類に分けられるのが特徴です。フロントエンドエンジニアはWebデザイナーが制作したデザインをもとに、ユーザーが操作したり、情報を入力したりできるようにプログラムを構築します。
一方、バックエンドエンジニアの仕事は、ユーザー認証やサーバーの管理、ECシステムの構築などユーザーに見えない部分を開発すること。Webエンジニアはまずフロントエンドエンジニアとして経験を積み、ゆくゆくはより専門的な知識が必要なバックエンドエンジニアを目指すのが一般的です。
9.Webライター
Webライターも作業系に分類される職種です。ブログやコラム、Web広告、商品の説明文などをライティングします。
近年はスマホの普及で手軽に情報検索できるため、記事を作成するWebライターの需要が高まっているようです。文章を書くのに苦手意識がなければ始めやすい仕事なので、未経験の方も転職できる可能性があります。
Webライティングでは、SEO(検索エンジン最適化)を意識して集客につながる文章を書く必要があります。Webライターは自社サービスを紹介する記事やコラムを書く方もいれば、フリーランス案件で執筆する方も。育児や仕事の合間に、業務委託やアルバイトといった副業として取り組む方も多いようです。
10.Webマーケター
Webマーケターは、解析系に分類される職種です。より良いサイトを制作するにはどうしたら良いかを考え、マーケティングを行います。具体的には、Webサイトやアプリ、SNSなどのアクセス履歴を解析して今後の課題を見極めたり、SEOを実施したりするのが仕事です。
ときには、Webディレクターと協力してWeb制作を担うことも。サービスが売れやすく、選ばれやすくなる仕組みを作る役目もあるようです。多彩なWebサービスやアプリがある現代では、Webマーケターは需要と将来性の高い仕事といえるでしょう。
Web系の仕事は在宅でできるものも多くあります。自宅で仕事をしたい方は、「リモートワークエンジニアは未経験からなれる?必要なスキルを解説!」にも目を通してみましょう。
Web系でキャリアパスが有利になる職種とは
Web系の仕事のなかでもWebデザイナーやWebエンジニア、Webライターなどの作業系を経験すると、WebディレクターやWebマーケターにキャリアアップしやすくなります。Web制作の現場で臨機応変に対応できる力が身につき、不測の事態を解決できるようになるからです。
また、Webデザイナーはプログラミングスキルやマーケティングの知識も身につければ、幅広い仕事に対応できる人材として重宝されます。WebディレクターやWebプロデューサー、フロントエンドエンジニア、Webマーケターなどへのキャリアアップが可能です。Web系の仕事を長く続けたい方は、作業系を経験してからキャリアアップを目指しましょう。
Web系の職種は未経験だときつい?
Web系の職種は未経験から目指すことが可能です。特にIT業界は深刻な人材不足の状態で、求職者優位の状況。即戦力の人材だけでなく、未経験でポテンシャルがある人材を確保したいと考える企業も増えてきています。
ただし、職種によってはスキルや資格を持っていることが条件であることも。Web系の仕事を目指す際は、下調べを必ず行いましょう。Web系(IT関連)に関する仕事を目指したい方は「IT業界は入りやすいって本当?IT企業は受かりやすいといわれる理由とは」をご一読ください。
Web系エンジニアに必要なスキルや経験・資格は?
ここでは、Web系エンジニアとしての仕事に必要なスキルや経験を解説します。Web系の3つの仕事をするうえで役立つ資格もご紹介するので、参考にしてください。
プログラミングスキル
Web系エンジニアとして働くのに必要なのは、主にプログラミングスキルです。
まずは、プログラミング言語を習得しましょう。プログラミング言語はコンピュータに作業を命令するための言葉で、エンジニアにとって必須となるスキルの一つ。必要な言語は開発するプログラムごとに異なり、代表的なものは以下のとおりです。
- ・Androidでの開発言語…Java
- ・iOSでの開発言語…Swift
- ・データ処理のための言語…PHP
- ・Webブラウザに動きをつける言語…JavaScript
プログラミング言語とあわせ、Webサイトの見た目を整えるマークアップ言語やスタイルシート言語もできると就職では有利に。HTMLやCSSを習得すれば、コーディングなど幅広い業務に対応できる人材として重宝される可能性があります。
プラスアルファでRubyやPythonといったプログラミング言語もできると、キャリアアップや昇給につながるでしょう。
2~3年の実務経験もあると望ましい
Web系エンジニアは知識だけでなく、応募時に2〜3年の実務経験を問われることが多い傾向にあります。ただし、職種未経験でも成果物があればアピールになる場合も。まずは趣味でアプリやサービスの開発にチャレンジし、実践経験を積むのをおすすめします。
ただ、実際にWeb系の仕事をしている人のなかには、実務経験は不要と考える方も一定数いるようです。Webサイト開発に携わる現役エンジニアが回答した「必要だと思う入社前の経験年数」を以下で紹介します。
必要だと思う入社前の経験年数 | 割合 |
---|---|
特に必要ない | 27.5% |
1ヶ月以下 | 0.0% |
1ヶ月超~6ヶ月以下 | 15.0% |
6ヶ月超~1年以下 | 10.0% |
1年超~2年以下 | 17.5% |
2年超~3年以下 | 7.5% |
3年超~5年以下 | 10.0% |
5年超~10年以下 | 0.0% |
10年超 | 0.0% |
わからない | 12.5% |
引用:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag システムエンジニア(Webサイト開発)」
最も多かった回答は「特に必要ない」でした(2024年4月時点)。「スキルがないと後悔するからやめとけ」「きついし、ついていけない」と言う人がいても、未経験から成功できるチャンスはあるでしょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイトjobtag
システムエンジニア(SE)におすすめの資格
システムエンジニアにおすすめなのは、情報セキュリティスペシャリストと画像処理エンジニア検定の2つです。以下でそれぞれの特徴について解説します。
情報セキュリティスペシャリスト(SC)
情報セキュリティ分野を扱う資格です。システムの脆弱性や脅威になるものを分析・評価し、適切に処理するセキュリティ機能開発スキルを測ります。試験は1日のうちに選択式・記述式がそれぞれ2回ずつ。合格率は15%ほどと難易度の高い試験です。
画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定は、画像データをアプリ開発に正しく利用するスキルを測る試験です。難易度はベーシック・エキスパートに分かれ、マークシート式になっています。ベーシックの合格率は60%ほど。テキストでの勉強で十分に対応できるとされます。
プログラマーにおすすめの資格
プログラマーを目指すなら、情報処理技術者試験とOracle認定Java資格の取得がおすすめ。ここでは、資格内容の詳細をそれぞれ解説します。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験です。合格すると、より難易度の高い「情報処理安全確保支援士」という資格にチャレンジできます。
試験は、情報技術の背景や基礎知識を網羅的に問う内容です。技術者以外の人も受けており、受験者数は年々増加しています。
Oracle認定Java資格
プログラミング言語の一つであるJavaを開発した、Oracle社が認定している資格です。難易度はブロンズ・シルバー・ゴールドの3つに分かれ、それぞれ初心者向けから実務者向けまでの内容になっています。ブロンズとシルバーは受験資格がないので、シルバーから受けても構いません。
特徴的なのは、Javaがバージョンアップすると試験内容が変わる点。新バージョンのリリース後には受験し直す必要があります。プログラマーになるためにおすすめの資格については「プログラマーの仕事に役立つ資格とは」をご一読ください。
コーダーにおすすめの資格
コーダーにおすすめの資格は、Webデザイナー検定やウェブデザイン技能検定など。以下、それぞれの資格をご紹介します。
Webデザイナー検定
「Webデザイナー」とありますが、Webのコンセプト設定から制作、運用まで幅広い知識を問われるため、ほかの職種にもおすすめです。マークシート式の試験でベーシック・エキスパートの2つの難易度に分かれており、それぞれ基礎的・専門的な知識が問われます。受験資格は特にないので、どちらから受けても構いません。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、WebデザイナーをはじめWebサイトに関わるすべての方に有用な試験です。厚生労働大臣指定機関「インターネットスキル認定普及協会」が主催する国家資格で、3級から1級まであります。
3級は未経験者や新卒生も受験できるのがメリットです。テキストを使う勉強でも十分ですが、1級になると実務経験者向けの高度な内容となります。試験形式は、マークシート式の学科とパソコンを利用した実技です。
Web系エンジニアに求められる能力
Webエンジニアに求められるのは、コミュニケーション力や考え方の柔軟性。Web系エンジニアはクライアントの依頼どおりに作るだけでなく、相談しながら企画に関わる機会も多いからです。以下で詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション力
Web系エンジニアには「協力してクライアントのサービスを成功に導く」という姿勢が大事で、高いコミュニケーション力が求められます。
クライアントの依頼どおりにするとプロジェクトが失敗しそうなら、提言して軌道修正を図らなければなりません。クライアントや企業内の関係者とこまめに連携を取りながら仕事を進めるので、コミュニケーション力は不可欠でしょう。
柔軟性や臨機応変に対応する力
Web系エンジニアには、柔軟性や臨機応変に対応する力も求められます。
Web系のサービスは一般的に規模が小さめなので、少人数でWebサイトを作り上げることも珍しくないようです。少人数で対応する場合は、1人で複数の作業を担当します。1つのことにコツコツ取り組めるだけでなく、マルチに動ける人材が求められるでしょう。
また、Web系では仕様変更がよく起こるので、サービスの内容やスケジュールが大きく変化しがち。よって、臨機応変に対応する力が必要です。仕様書どおりにしかサービスを作れない、決まったスケジュールでないと動けない…となると、仕事が大変に感じる可能性があります。
Web系の職種は幅広く、未経験から挑戦できる仕事も。気になる方は、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」をご覧ください。
Web系の仕事に転職するためには
エンジニア経験がない場合は、まずプログラミング言語の勉強から始めるのがおすすめ。Web系ではプログラマーがコーダーの仕事も兼ねるときがあるので、HTMLやCSSも学ぶと良いでしょう。
また、オリジナルのアプリやサービスを開発すると、どのくらいのものが作れるのか力量の証明になります。テキストを読みながら実際に手を動かしてコツコツ言語を学び、アプリ・サービス開発で技術を学ぶのが近道といえるでしょう。
エンジニア経験があり、Web系に転向したいと考えている方は、バックエンド開発の経験を積むのがおすすめです。Web系の採用選考で聞かれるのは、バックエンドでの開発経験があるかどうか。Webサイト上で動作を実行するシステムやプログラムのフロントエンドに対し、主に計算処理やデータの保存などサーバーで稼働するものがバックエンドです。
Web系ではバックエンドでの開発経験が重要視されるといわれます。まずは未経験でも採用してくれる企業を探し、バックエンド開発の経験を積むのが大切です。
また、アジャイル開発に対応できるようにするのもポイント。システム開発は「計画・設計・実装・テスト」という流れで行われますが、アジャイル開発はこのスパンが短くなります。アジャイル開発は一度にすべてを作り上げるのではなく、こまめに何度も一連の流れを繰り返し、徐々に理想的なシステムに近づける手法です。
アジャイル手法でのWebサービス開発では、仕様変更が多くなったり、最初想定していたのと全く異なる成果物ができたりすることも珍しくありません。そのため、各工程で臨機応変な対応が求められます。
プログラミング以外の技術を身につけたり新しい技術を前向きに吸収する
先述したように、Web系では少人数で開発することが多いので、プログラマーがコーディングも行う場合も。よって、プログラミングだけでなく、コーディングなどほかの技術も身につける必要があるでしょう。
また、Web系ではプログラミング以外の技術が必要なうえ、Webサイトの開発では新技術に触れる機会も多い傾向にあります。常に新技術を勉強する必要があるので、前向きにスキルアップし続ける姿勢が求められるでしょう。
Web系エンジニアは臨機応変さが求められますが、自己裁量も比較的大きいのでやりがいのある仕事といえます。興味がある方は言語を学び、未経験者を採用してくれる企業で経験を積みながらWeb系エンジニアを目指すと良いでしょう。
Web系の仕事を目指すなら転職エージェントに相談を
Web系の仕事は需要の高さから、求人数も多いようです。しかし、なかには拘束時間が長かったり、業務内容に見合わない給与設定だったりするいわゆる「ブラック企業」が潜んでいる可能性も。特に、Web系の仕事は納期がタイトなので、労働時間は長くなる傾向にあります。
ブラック企業に当たるリスクを回避するには、転職エージェントを利用した就職活動がおすすめ。転職エージェントが紹介する求人なら、客観的な判断をもとに採用面接に進めるため、ホワイト企業に入れる可能性が高まるでしょう。
転職エージェントでは、書類の添削や面接対策も受けられます。「自分1人ではこの会社への応募はハードルが高いかな」と思っている大手企業への内定を目指せる可能性も。豊富な求人から自分にあった仕事を選ぶために、ぜひ転職エージェントの活用を検討してみましょう。
「Web系の仕事の求人を探している」「探し方が分からない」という方も、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは20代・30代向けの転職エージェント。職務経験が浅く、スキル不足に不安を感じている方に向け、積極的にポテンシャル採用を行っている企業の求人をご紹介しています。
「ゆくゆくはWeb系エンジニアになろうと思っているけれど、どうすれば良いか分からない」というお悩みにも、専任のキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングしたうえで、キャリアプランを一緒に考えます。適職診断も受ければ、未経験から目指しやすくて長く働ける職種が分かるでしょう。サービスはすべて無料で、まずはご登録だけでもOK。お気軽にお問い合わせください。
Web系とは何?職種や働き方に関するQ&A
こちらでは最近注目が高まっているWeb系の仕事についてQ&Aで解説します。Web系エンジニアに興味がある方は必見です。
Web系にはそもそもどんな仕事がありますか?
Web系の仕事には、Webエンジニアやシステムエンジニアなどの職種があります。
Webエンジニアとは、Webサイトのシステムの設計・開発や運用・保守を行う技術者のこと。システム開発の最初の段階である要件定義や設計など、上流工程と呼ばれる作業を担当するのが特徴です。
エンジニアについてより詳しく知りたい方は、「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」にも目を通してみましょう。
SIer系企業とWeb系企業は何が違うのですか?
SIer系企業が他社の依頼を受けてシステムを作る一方、Web系企業は自社のサービスやアプリを開発します。SIer系は歴史のある伝統的な企業が多く、社員はスーツを着て働くのが一般的なようです。Web系はWebの歴史が浅い分若い企業が多く、私服勤務やリモートワークといった柔軟な働き方が目立ちます。両者の詳しい違いを知りたい方は、このコラムの「SIerとWeb系の違いは?」をご覧ください。
エンジニアにはコミュニケーション能力も必要ですか?
プロジェクトはチームで進めるため、メンバー間の密なコミュニケーションは不可欠です。
SIer系企業で働くエンジニアには、顧客の要望を汲み取る力も必要。また、自分の提案を言葉にして分かりやすく伝えるスキルも大切でしょう。「エンジニアは1人でパソコンに向かう仕事」というイメージを持つ方もいますが、実際には多くの人たちとコミュニケーションをとります。
Web系エンジニアにはどんな人が向いていますか?
プログラミングが好きな方や新しい技術を学ぶ向上心がある方、試行錯誤を繰り返せる方に向いています。Web系エンジニアにはプログラミングスキルが必須なので、代表的な言語をマスターする必要があるでしょう。
また、Web業界は技術の進歩が早いため、常にアンテナを張って変化についていく姿勢も大事。サービスの開発過程ではエラーを避けられないため、失敗の原因を探って試行錯誤を繰り返す忍耐強さも重要です。
未経験でWeb系エンジニアになれますか?
求人や企業の方針によっては、未経験でWebエンジニアになることは可能です。
とはいえ、独学やスクールでプログラミングの勉強をし、ある程度基礎的なスキルを身につける必要はあるでしょう。仕事は求人サイトで探しても良いですが、転職エージェントのハタラクティブに相談すると効率的に条件に合った仕事が見つけられます。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。