本に関わる仕事16選を紹介!未経験者が転職するときのポイントも解説

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この記事のまとめ

  • 本に関わる仕事でライティングに関するものはは、ライターや小説家など
  • 本に関わる仕事で編集関連のものは編集者や校正者、出版社社員など
  • 本に関わる仕事でデザイン力を活かせるのは、イラストレーターやブックデザイナーなど
  • 本の流通や販売に関わる仕事には、出版取次店の社員や書店員が当てはまる
  • 本に関わる仕事は仕事無資格から挑戦できるが、未経験者向けの求人が少ない職種もある

「本に関わる仕事がしたい」と思う人もいるでしょう。しかし、一口に「本に関わる仕事」といっても、ライターや小説家、編集者など選択肢はさまざまです。このコラムでは、5つのタイプ別に「本に関わる仕事」を16種ご紹介します。そのほかにも、本に関わる仕事に向いている人の特徴を解説。「自分はどのような職種を目指したいのか」「必要な資格や適性はあるのか」などを考える参考にしてみてください。

【本に関わる仕事】1.ライティング

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本に関わる仕事として「小説家」「ライター」をイメージする方もいるでしょう。ここで紹介するのは、ライティング関係で本に関わる仕事です。文章を書くのが好きな方は、ライティングを通して本に関わる仕事をしてみても良いでしょう。

ライティングで本に関わる仕事

  • ライター
  • コピーライター
  • 小説家
  • エッセイスト
  • 絵本作家

ライター

ライターは、主に雑誌や書籍、Webサイトなどに掲載される記事を書く仕事です。文章のジャンルは、記事を掲載する媒体の特性によって異なるもののいずれも取材や資料の収集をし、テーマに沿った記事を執筆することが求められます。

近年では、企業に就職せず、クラウドソーシングサービスを使って仕事を獲得するフリーライターもいるようです。フリーランスは、好きな場所とタイミングで執筆できるのがメリット。
ただし、執筆経験やライティング力を問われる傾向にあるため、本に関わる仕事で未経験から十分な生計を立てられるようになるには時間を要するでしょう。美容やスポーツ、経済など得意分野があると、記事を書く際に強みを活かせます。

コピーライター

コピーライターは、その名のとおりキャッチコピーを考える仕事です。商品や企業の広告に使用されるため、人々の印象に残り、購買意欲や行動を起こさせる宣伝文句を書く必要があります。広告媒体は、テレビやラジオ、インターネットなど。いずれも人の目に留まることを目的としているため、自分の考えた言葉を日常生活のなかで見掛ける機会もあるでしょう。

やりがいを感じられる一方、広告の効果は商品の売り上げ数や収入の変化といった明確な数字で判断されやすいといえます。良い結果が出なかった場合は、コピーライティングの難しさを感じることもあるでしょう。

小説家

小説家は、物語を執筆するのが仕事です。ジャンルは、ミステリー・恋愛・SFなど、作家によってさまざま。どのようなジャンルでも、自然なストーリーを構成するためには取材や資料集めが欠かせません。執筆した作品は、単行本として出版したり、新聞や雑誌で連載したりするのが一般的です。

小説家として知名度が上がると、インタビュー対応やサイン会、コラムの執筆を行うことも。新人小説家が世に出るための方法としては、コンテストでの入賞や出版社への作品の持ち込み、自費出版などが一般的です。

エッセイスト

エッセイストは、エッセイ(随筆)を書く仕事です。小説とは異なり、筆者が実際に体験したことをもとに考えや想いをつづります。エッセイは「散文」という手法にあたり、誰にでも読みやすい文章で書くのが一般的です。

最近では、タレントやコメンテーターなど、知名度の高い方もエッセイ本を出しています。そのため、宣伝に力を入れないとエッセイストとして名を上げるのは難易度が高いかもしれません。コンテストなどで入賞し、デビューするのが近道ですが、エッセイストとして本に関わることは、平坦な道ではないと覚えておきましょう。

絵本作家

絵本作家は、物語を考え絵を描き、絵本を制作する仕事です。近年では子ども向けの作品ばかりではなく、大人が楽しめる作品にも注目が集まっており、メディアが取り上げる機会も増えています。ストーリーと絵の両方を手掛ける作家もいますが、それぞれを分業している場合もあるようです。

絵本作家になる方法は、コンクールでの入賞や出版社への作品の持ち込みなど。とはいえ、絵本作家として知名度を上げられる機会は少ないといえるでしょう。専業の絵本作家は限られており、イラストレーターや小説家、漫画家などが兼業で絵本を制作しているパターンが見られる傾向にあります。

本に関わる仕事以外に、クリエイティブな仕事に興味がある方は、「クリエイティブ職の適性とは?仕事内容や未経験からの転職方法も解説」のコラムもあわせてご覧ください。

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるとは限りませんが、現在取り扱いのある求人は下記からご覧いただけます。また、求人からお仕事を探すこともできますが、ご自身の希望や適性などを踏まえて相談をしてみたい方はエージェントへ相談してみましょう。

【本に関わる仕事】2.編集

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本に関わる仕事に就くには、編集者や出版社の社員になるのも一つの手。小説家のように一から物語を創る仕事と自分の関心分野が合わない場合は、編集関係の仕事を視野に入れてみましょう。「編集という立場から本に関わる仕事をしたい」という方には、以下の職種がおすすめです。

編集で本に関わる仕事

  • 編集者
  • 校正・校閲
  • 出版社社員
  • 印刷会社社員

編集者

編集者は、雑誌や新書、文庫本などの企画や品質管理を行う職種。書籍が完成するまで、工程の全体を視野に入れながら制作を進め、必要に応じてライターや写真家などに指示を出すのが役割です。

文芸部門の編集者になった場合は、作家の相談役になることも。打ち合わせや資料集めのサポート、原稿確認などを行い、作家と協力して本の完成を目指します。本に関わる編集者の仕事が気になる方は、「編集者の仕事内容とは?向いているタイプも紹介」のコラムをあわせてご覧ください。

校正・校閲

校正や校閲は、原稿の文章や写真などに誤りがないか確認する仕事です。誤字脱字の確認だけでなく、「読み手にとって不快な印象を与える表現がないか」「ストーリーの整合性が取れているか」といった文章の内容に踏み込んだ修正を行うことも。修正点は編集者や作家に伝えられ、間違いや修正箇所がなくなる「校了」まで作業を繰り返します。

出版社社員

書籍や雑誌、漫画などを企画・編集し、世に送り出す出版社で働くのも本に関わる仕事の一つです。有名な大手出版社から、専門誌や教科書などを手掛ける中小規模の出版社まで、就職先によって取り扱うジャンルや商材は異なります。

一般的な仕事内容は、制作・営業・管理の3つです。本の制作だけでなく、書店への営業や広告宣伝なども行います。そのため、「本を作りたい」という漠然としたイメージだけで就職してしまうと、希望する仕事と実際の業務内容にミスマッチが起きる可能性も。前述した「編集者」ばかりが出版社社員の役目ではないことを覚えておきましょう。

印刷会社社員

印刷会社とは、印刷物の企画や制作を行う会社です。社員は、印刷工程に関わる作業だけでなく、企画や営業、品質管理などさまざまな業務を行います。出版社社員と同様、必ずしも本の制作に関わる仕事ができるわけではないでしょう。

印刷会社では、本を形にする「製版」という工程が行われます。製版は、パソコンを使ってレイアウトされたデータをもとに、指定の紙とインクを使用して印刷する作業です。会社によっては、チラシやポスター、商品のパッケージなどを印刷していることもあります。本に関わるために印刷会社へ就職することを考えている人は、あらかじめ事業内容をよく確認しておきましょう。印刷業界に興味がある方は、「印刷業界の仕事」のコラムを参考にしてみてください。

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるお仕事とは限りませんが、ご自身の希望や適性などを踏まえてエージェントに相談ができます。

【本に関わる仕事】3.デザイン

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本のデザインに関わる仕事は、イラストレーターやブックデザイナーなどが挙げられます。本に関わる仕事のなかでも、「文章ではなくデザインで関われる仕事がしたい」という方もいるでしょう。本に関わるデザインの仕事にはどのようなものがあるのか、以下を参考にしてみてください。

デザインで本に関わる仕事

  • イラストレーター
  • ブックデザイナー(装丁家)
  • エディトリアルデザイナー

イラストレーター

イラストレーターは、発注者の依頼に応じてイラストを作成する仕事です。イラストは、手描きの場合もあれば、グラフィックソフトを使ってパソコンで制作することもあります。本の挿絵や表紙の制作に携わることもあるため、イラストレーターは本に関わる仕事に該当するでしょう。

発注者の依頼内容を実現しつつ、オリジナリティのあるイラストを描ける人は企業から重宝されることも。表現力やセンスが問われる仕事です。

ブックデザイナー(装丁家)

ブックデザイナーは、装丁家(そうていか)とも呼ばれ、本の表紙・カバーなどのデザインを考案する仕事です。編集者や本の著者と打ち合わせをし、デザインや紙の材質、文字のフォントなどを決めます。書籍の「顔」である表紙は、本の売れ行きを左右する可能性もある重要な部分です。

ブックデザイナーは多くの書籍が並ぶ書店で人々の目を惹きつけ、手に取ってもらえる装丁を考える必要があります。また、本の内容や物語の世界観を表現する、読解力やセンスも問われるでしょう。

エディトリアルデザイナー

エディトリアルデザイナーは、雑誌や書籍、カタログなどページ数の多い印刷物の編集とデザインを行う仕事です。ブックデザイナー(装丁家)が本の外見をデザインする仕事であるならば、エディトリアルデザイナーは本の中身をデザインする仕事といえるでしょう。

編集者やアートディレクターの指示を受け、ページ全体のテイストやカラー、画像の配置などを細かくデザインするのが主な業務内容です。美しさはもちろん、読者にとっての読みやすさも求められるでしょう。

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるお仕事とは限りませんが、ご自身の希望や適性などを踏まえてエージェントに相談ができます。

【本に関わる仕事】4.流通・販売

出版取次店社員や書店員などの立場で本を売ることも、本に関わる仕事の一つです。「書店の売り上げに貢献したい」「良い本を世間に広めたい」という考えを持っている方に向いているといえます。完成した本の流通・販売に関われる仕事は、以下のとおりです。

出版取次社員

出版取次店社員は、書店へ卸す部数の決定や代金の請求、売れなかった本の回収や出版社への返品を行っています。出版取次店とは、出版社が発行した本を仕入れ、書店に送品する機能を持つ会社です。出版社で作られた書籍・雑誌の多くは、出版取次店から書店に委託販売されています。出版取次店社員は、販売促進の企画や提案を行ったり、出版に関連する情報を出版社や書店に提供したりすることもあるようです。

出版社と書店の間をつなぐ出版取次店は、いわば「本の商社」。本の制作に直接関わることはありませんが、売り上げを左右する重要な存在といえるでしょう。出版業界に興味がある方は「出版業界の仕事」のコラムをご覧ください。

書店員

書店員は、書店(本屋)で接客業務や在庫管理などを行う仕事です。書籍の仕分けや補充、会計だけでなく、本の配置やPOPで売り上げアップを図る役割もあります。日々更新される本に関する知識や情報を収集し、お客さまにおすすめの本を紹介したり、新たなヒット作を発掘したりできるカリスマ店員を目指すのも良いでしょう。

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるお仕事とは限りませんが、ご自身の希望や適性などを踏まえてエージェントに相談ができます。

【本に関わる仕事】5.資格や語学力を活かせる職種

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ここでは、資格や語学力を活かせる司書と翻訳家の仕事をご紹介します。本に関わる仕事として司書や翻訳家に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

司書

司書は、図書館の本を管理し、各種サービスを提供することで本に関わる仕事です。具体的な業務内容は、本の貸出・返却の対応、調べ物や探し物をしている利用者へのレファレンスなどが挙げられます。図書館によっては、絵本の読み聞かせや企画展などのイベントを提案・運営することもあるでしょう。蔵書の点検や新刊の配置、傷んだ書籍の修繕といった裏方の作業も担当するため、根気強さを求められる場面もあります。

なお、「図書館司書」は国家資格です。司書になるためには、大学や短大で資格取得に必要な科目を履修したり、司書補として3年以上勤務経験を経て講習を受けたりする必要があります。司書の仕事内容をより詳しく知りたい方は、「図書館司書の仕事内容を解説!やりがいや就職先も紹介」のコラムをあわせてご覧ください。

翻訳家

翻訳家は、外国語の文章を日本語に翻訳する仕事です。翻訳するものは小説から学術書まで、ジャンルは多岐にわたります。翻訳する書籍の分野によっては、日常的に使用しない専門用語が出てくることもあるため、作業をしながら自らも学習しなければいけない場面に直面するでしょう。

また、単に外国語を日本語に転換するだけではなく、読みやすい文章に整えるのも翻訳家の重要な役割です。原作の意味をねじ曲げず、なおかつ読者に寄り添った表現を心掛ける必要があります。

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるお仕事とは限りませんが、ご自身の希望や適性などを踏まえてエージェントに相談ができます。

本に関わる仕事に向いている人

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ここでは、本に関わる仕事に向いている方の特徴をまとめました。仕事の向き不向きは、職場や業務内容によって異なりますが、自身に適性があるか考える際の参考にしてみてください。

本に関わる仕事に向いている人

  • ライターや小説家に向いているタイプ
  • 編集者や校正者に向いているタイプ
  • イラストレーターやブックデザイナーに向いているタイプ
  • 取次店社員や書店員に向いているタイプ
  • 司書に向いているタイプ
  • 翻訳家に向いているタイプ

ライターや小説家に向いているタイプ

ライターや小説家などの本に関わる仕事に向いているのは、以下のタイプの方です。

  • ・好奇心旺盛
  • ・コミュニケーションを取るのが好き
  • ・時間管理が得意
  • ・観察力がある

人々の興味を引くライティングを行うには、さまざまな経験や知識、情報の収集が必要です。好奇心や観察力を持ち合わせていたほうが、より質の高い文章を書けるでしょう。

また、締め切りまでに文章を仕上げるタスク管理能力、取材や編集者との打ち合わせを行うコミュニケーション力も重要です。「黙々と文章を書いていれば良い」というイメージを持っていると、実際の仕事内容にミスマッチが生じる恐れがあるので注意しましょう。
コミュニケーション力を身につけたい方は、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムをご覧ください。

編集者や校正者に向いているタイプ

編集者や校正者などの本に関わる仕事に向いているのは、以下のタイプの方です。

  • ・集中力がある
  • ・探究心がある
  • ・流行に敏感
  • ・統率力がある

本の編集に関わる仕事では、人々に正しい情報を届けることが求められます。そのため、どのようなミスでも見落とさずに修正する、高い集中力が欠かせません。読者のニーズに応えられる本を生み出すには、政治・経済・スポーツ・エンターテイメントなど、さまざまな分野の最新情報をキャッチするアンテナを張り巡らせておくことも重要です。

編集者は、企画出しや予算取り、記事の編集、原稿チェックなど、書籍が出来上がるまでの全工程に携わる場合もあります。筆者やデザイナー、印刷会社など幅広い人と関わりながら書籍の仕上がりを目指すため、全体をまとめる統率力も求められるでしょう。

イラストレーターやブックデザイナーに向いているタイプ

イラストレーターやブックデザイナーなどの本に関わる仕事に向いているのは、以下のタイプの方です。

  • ・アイデアを出すのが好き
  • ・相手の意見をじっくり聞ける
  • ・忍耐力がある
  • ・細かい作業が得意

多くの人の目を惹きつけるイラストや装丁を制作するには、豊富なアイデアが必要です。オリジナリティのある作品を生み出す力が求められるでしょう。ただし、本に関わるイラストレーターやブックデザイナーは、単に自分のイメージや世界観を表現するだけでは成立しません。著者や編集者の意見を聞き、それを作品に落とし込むのも重要な役割です。

デザイン系の仕事に興味がある方は「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムをご覧ください。

取次店社員や書店員に向いているタイプ

取次店社員や書店員などの本に関わる仕事に向いているのは、以下のタイプの方です。

  • ・コミュニケーションを取るのが好き
  • ・体力がある
  • ・スケジュール管理ができる
  • ・臨機応変に対応できる

出版社と書店の仲介役である取次店社員や、多くのお客さまと接する書店員にはコミュニケーション能力が欠かせません。スムーズなやり取りのためにスケジュール管理ができる方や、どのような状況でも臨機応変に対応できる方であれば、より活躍できるでしょう。

また、本に関わる仕事は体力も必要です。本を扱う取次店・書店の仕事は文化系のイメージを持たれがちですが、日々大量の本を運んだり陳列したりする必要があるため、体力に自信がない人は苦労する可能性があります。

司書に向いているタイプ

司書に向いているのは、以下のタイプの方です。

  • ・どのようなジャンルの本にも興味をもてる
  • ・コミュニケーションを取るのが好き
  • ・手際が良い
  • ・コツコツ地道に作業できる

司書は、図書館のあらゆる本のことを把握している必要があります。司書として本に関わるならば、「小説にしか興味がない」「学術書のことは分からない」というように、本のジャンルを選り好みはできません。
また、本にだけ向き合っていれば良いわけではないのが司書の仕事です。利用者の希望に合った本を探したり、読み聞かせやワークショップなどのイベントで人前に立ったりする機会もあるため、相手を楽しませたいという気持ちも必要でしょう。

裏方の仕事が多いのも司書の特徴です。膨大な蔵書の点検や壊れてしまった書籍の修繕などは、根気強さを求められます。これらの作業を短時間で正確に進めるには、手際の良さも大切です。地道な作業が得意な人は、司書に向いている可能性があるでしょう。

翻訳家に向いているタイプ

翻訳家に向いているのは、以下のタイプの方です。

  • ・語学力がある
  • ・知的探求心がある
  • ・読者の立場で物事を考えられる
  • ・コツコツ地道に作業できる

翻訳家には、語学力に加え、現状の能力におごらず日々新しい知識を蓄えていく知的探求心も求められます。翻訳する本の内容によっては、日常会話で使用しない単語や言い回しが出てきたり、自分が触れてこなかった領域の情報を理解しなければいけなかったりするため、学習が必要になることもあるでしょう。コツコツ進める翻訳作業と本に関わる調べ物を繰り返していく作業のため、一人で黙々と作業するのが得意な方が向いている仕事といえます。

また、単に外国語を日本語に変換するだけでは、読者に伝わりやすい文章にはなりません。原作の意味や意図を押さえつつ自然な表現にしたり、読み手の対象年齢に合わせた言い回しを考えたりする、読者への思いやりの気持ちが必要です。日ごろから相手の立場で物事を考えられる人は、翻訳の仕事に活かせる可能性があるといえます。

仕事の適性を知りたいなら適職診断を受けてみよう

「自分がどのようなタイプかよく分からない」「何の仕事に向いているか知りたい」という場合は、適職診断を受けるのも一つの手です。Web上で「適職診断」と検索すれば、すぐに利用できる診断ツールにアクセスできます。ただし、適職診断の結果が必ずしも正しいわけではないので、就職・転職活動に迷ったときの参考程度として考えてください。

このコラムにも、適職診断が設置されています。1分程度で結果が分かるので、仕事探しでお悩みの方はぜひご利用ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるお仕事とは限りませんが、ご自身の希望や適性などを踏まえてエージェントに相談ができます。

本に関わる仕事へ就職・転職するには?

「本に関わる仕事」を目指すときは、どのような分野に就職・転職したいのかを明確にし、自分の適性を把握することが大切です。ここでは、本に関わる仕事への就職・転職活動をする際に気をつけるべきポイントをご紹介します。

未経験者の就職・転職は難しい場合がある

本に関わる仕事に就職・転職するにあたって、必要な資格はほとんどありません。しかし、経験が問われる仕事が多いため、業界・職種未経験者は注意が必要です。業界や職種によっては未経験者を受け入れていない可能性があります。
未経験から目指す場合は、別部署で働きながら業界のことを学んだり、アシスタントとしてある程度の経験を積んだりしてから挑戦するのが良いでしょう。

正社員が厳しいならバイトから始めるのも手

正社員としての就職が厳しければ、バイトから始めるのも一つの手です。正社員と比べて給料は安定しにくいかもしれませんが、仕事で経験を積みスキルを身につけられます。また、バイトであれば、実際に働いて「自分に合わない」と思ったときに転職しやすいメリットもあります。

司書を目指すなら高卒以上の学歴が必要

司書として働くには、国家資格「図書館司書」が必要です。文部科学省の「司書について 1.司書になるためには【司書になるための資格の取得方法について】」によると、図書館司書の資格を取得する方法は、以下の3つがあります。

  • ・大学や短大で司書養成科目を受講し、単位を修得する
  • ・大学、短大、高等専門学校卒業生が司書講習を受ける
  • ・高校卒業後に司書補講習を受けて「司書補」となり、3年以上の実務経験を積んだのち司書講習を受講する

高卒以上の学歴がなければ、図書館司書の資格を取得するのは難しいでしょう。図書館で働きたい場合は、司書以外の職員募集を探すか、働きながら司書の資格を取得する必要があります。

参照元
文部科学省
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社会人が未経験で司書を目指すには

社会人生活を送りながらまとまった時間が取れる場合は、例年7〜9月にかけて大学で実施されている講習を受ければ資格を取得を目指せるでしょう。仕事が忙しくまとまった時間が取れない方は、通信制の大学に通い、自分の都合に合わせながら講習を受けるのがおすすめです。ただし、どのような方法でも司書の資格は数ヶ月で取れるものではないため、長期的な視点で資格取得を目指しましょう。

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本に関わる仕事をしたい場合のお悩みQ&A

ここでは、本に関わる仕事をしたい場合のお悩みをQ&A方式で解決します。好きな仕事に就くためにできることも解説しているので、チェックしてみましょう。

本に関わる仕事でデザイン力を活かしたいです

デザイン力を活かせる本に関わる仕事は、イラストレーターやブックデザイナー、エディトリアルデザイナーなどがあります。
一口に「デザインで本に関わる」といっても幅広い仕事があるので、自分の希望や得意分野に合わせて選ぶと良いでしょう。それぞれの仕事内容については、このコラムの「【本に関わる仕事】3.デザイン」をご覧ください。

長く働き続けられる好きな仕事に就くにはどうしたら良いですか?

ただ「好きだから」というだけでなく、「なぜ好きなのか」を改めて考えてみましょう。
たとえば、本が好きな場合は、「本を読むのが好きなのか」「本を作りたいのか」「流通に関わりたいのか」というように、根本的な部分を深堀りしていくのが有効です。詳しくは、「好きなことを仕事にするには?辛いって本当?メリットや就職の実現方法」のコラムで解説していますので、ご一読ください。

自分にぴったりの仕事はどうやって判断したら良いですか?

「好きなこと」「やりたいこと」を考えることももちろん大切ですが、自分のスキルや強みを活かせるかどうかも考えてみましょう。
たとえば、「誤字脱字を見つけるのが得意」であれば校正の仕事、「人と接するのが得意」であれば営業や販売の仕事というように考えていくのがおすすめです。詳しくは、「天職の見つけ方とは?転職するときの注意点や成功させるポイントを解説」のコラムをご覧ください。

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