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品質管理の志望動機の書き方を解説!中途・未経験者向けの例文も紹介
更新日
この記事のまとめ
- 品質管理は、製造途中や完成した商品とサービスの品質を管理する仕事
- 品質管理ではコミュニケーション能力や観察力、慎重さが求められる
- 志望動機には自分のスキルや経験、品質管理という職種の理解度を盛り込むことが大切
- 品質管理の志望動機が具体性に欠けていたり、待遇面を重視する内容は避けよう
「品質管理の志望動機は何を書けばいいの?」と悩んでいる方もいるでしょう。採用担当者の目を引く志望動機にするためには、品質管理という職種を理解したうえで、自分が企業に貢献できる人材であることを伝えるのが大切です。このコラムでは、品質管理の志望動機の書き方のポイントや求められる適性などを解説します。また、中途の方や未経験者向けの志望動機の例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
品質管理の志望動機を作成する4つのポイント
品質管理の志望動機を作成するときは、書き方のポイントを押さえておきましょう。企業の人事担当者は、応募者の志望動機から品質管理という職種の重要性を理解しているか、やる気や能力があるかを見極めたいと思っているからです。ポイントを押さえた書き方をすることで、ほかの応募者との差別化を図ることができます。
志望動機を作成するポイント
- 志望動機を書くための基本的な流れを押さえる
- 品質管理の重要性を理解していることを伝える
- なぜその企業に入社したいのかを明確にする
- 自分が持つスキルと品質管理の仕事を関連づける
1.志望動機を書くための基本的な流れを押さえる
品質管理に限らず、志望動機を書く際は以下のような流れで作ることが重要です。
1.入社したい企業に選んだ理由
2.入社してからどのような仕事がしたいか
3.どんなスキルを身に付けたいか
基本的な流れを無視して志望動機を書くと、まとまりのない文章になってしまう恐れがあります。人事担当者に採用したいと思ってもらえるような、簡潔で分かりやすい文章を書くことが大切です。「志望動機の書き方とは?企業に好印象を与える例文をご紹介」のコラムもご覧ください。
2.品質管理の重要性を理解していることを伝える
志望動機には「品質管理の仕事の重要性が理解できている」ことを盛り込みましょう。品質管理の仕事は多くの業界で重要な役割を果たしますが、その分、難しさも兼ね備えています。製品に不良が出てしまったり、口に入れた食品で体調が悪くなったりすると、企業にとって大きな損害になってしまいます。
一方で、品質管理が適切に行われると生産コストの削減や企業の評価、顧客満足度の向上など多くの成果を得られます。品質管理という職種の難しさややりがい、重要性について理解を示したうえで、どのような仕事をしていきたいかを記載すると、整合性のある志望動機になるでしょう。
3.なぜその企業に入社したいのかを明確にする
その企業に入りたい理由を明確にし、その業界や企業に合った志望動機を書きましょう。品質管理という職種は食品や製薬、自動車など多くの業界にあるため、なぜその企業に入社したいのかが明確でないと、「品質管理の仕事ならどこでも良いのではないか」という印象を与えてしまいます。
志望動機を作成する前に、入社したい企業の経営理念や事業内容、製品、ターゲットにしている顧客層、業界についても詳しく調査しましょう。その企業で取り扱っている商品の魅力や特徴と志望動機を繋ぐエピソードがあると、より説得力のある内容になります。
4.自分が持つスキルと品質管理の仕事を関連づける
業務内容と自分のスキルを関連づけることも重要です。ただ単に「やりがいのある仕事だから」「品質管理のニーズが高まっているため」ということを志望動機にすると、業界への理解が足りないと思われてしまうでしょう。
わずかな違和感にも気づける観察力や人間関係を円滑にするためのコミュニケーション能力、よりよい製品を作りたいという向上心など、品質管理に求められるスキルが備わっていることを志望動機に含めれば、人事担当者の印象に残るでしょう。また、品質管理が未経験の場合でも具体的に身につけたいスキルを書くことで、熱意を示せます。
企業に好印象を与える志望動機について知りたい方は、「志望動機はなぜ聞くの?会社側の意図と書き方を知ろう」のコラムも参考にしてください。
基本を確認!品質管理の仕事とは?
「品質管理」とは、商品やサービスの品質を管理する仕事です。自社の商品は消費者にとって使いやすいか、ニーズに合っているサービスかどうかをチェックします。
品質管理の職種は、業界によってさまざまな業務範囲があり、実際に完成した商品が適正に出来上がっているかを確認することはもちろん、製造過程の商品や検査時の品質をチェックする場合もあります。
また、食品や家電、医療、自動車業界の製造では商品やサービスの品質が大きな問題に発展することもあるため、品質管理は重要な業務のひとつです。詳しくは「品質管理の仕事」のコラムもご確認ください。
品質管理の3つの仕事内容
品質管理には、大きく分けて上記の3つの仕事内容があります。より企業に合った志望動機を作成するためにも、業務理解を深めましょう。
品質管理の仕事内容
- 工程管理
- 品質検証
- 品質改善
1.工程管理
工程管理とは、実際に完成した商品ではなく、商品やサービスを作っていく工程そのものを管理します。工程管理のなかで主な業務は、以下の4つです。
- ・作業手順の標準化
・作業員に対する品質管理の教育や作業訓練
・設備の維持管理
・工程が正常に稼働しているかの確認
作業工程に関わる人員が多いほど品質にばらつきが発生しやすくなるため、作業を標準化して誰が作業しても安定した製品に仕上がるように工夫します。また、作業工程に不備がないか、不備があった場合は改善点を定期的にチェックすることも欠かせません。
2.品質検証
品質検証の仕事内容には、製品の品質を検証するとともに管理状態などの監視を行うことが含まれています。完成した商品やサービスに不備がないかを確かめ、製品を作るために仕入れている原材料や部品などが一定の基準に達しているかを確認します。
また、作業工程の管理や品質検査が適切に行われているかを監視する役割もあります。
3.品質改善
品質改善とは、基準を満たさない不良品や不適合製品が発生してしまった場合に、原因を調査して再発を防止することです。不適合製品が製造されてしまった原因には、原材料や作業工程、人的ミスなどが考えられます。
品質改善では、現状の把握と問題点を特定し、どのような対応を取るべきかを検証しなければなりません。さらに、不良品への対応や、今後発生するかもしれないトラブルを未然に防ぐために対策を行う必要もあります。
品質管理の仕事をするにあたって必要な資格が知りたい方は、「品質管理の仕事に役立つ資格とは」をご覧ください。
品質管理に求められる6つの適性
履歴書に志望動機を書くうえで、「品質管理に求められる人、向いている人はどんな適性を持った人か」を知ることが大切です。品質管理という職種の必要な適性を知り、自分の持つスキルと結び合わせて志望動機を作成することで、自信を持ってアピールできるでしょう。ここでは、品質管理に求められる適性を6つご紹介します。
品質管理に求められる適性
- リスクマネジメント
- データ分析能力
- 慎重で強い責任感
- コミュニケーション能力
- 観察力
- 論理的思考力(問題解決能力)
1.リスクマネジメント
リスクマネジメントとは、想定可能なリスクを考慮し、状況を正確に判断し、被害を最小限に抑える能力です。品質管理者は、リスクが明らかになった際には素早く発見し、顧客に届く前に解決する能力も必要となります。
規定や工程だけでなく、人為的なミスや物理的リスク、突発的な災害などの内外のリスクに対処できるよう、リスクマネジメントスキルを磨くことが重要です。品質管理は、リスクを予測し、迅速な対応と未然の防止を通して、信頼性と品質を確保する使命を果たします。
2.データ分析能力
数字や計算が得意、また統計やデータを分析することが好きな人は、品質管理に向いているといえます。品質管理では、数千個や数万個と製造される製品のデータを取り扱います。
さらに「製品の中で不良品はいくつだったのか」「不良品が多く出るのはどの工程のときか」などデータを使って統計学的に分析する能力も必要です。データの分析は多くの業界で必要なので、数字が苦手な方は今から勉強して苦手意識を払拭しておくと良いでしょう。
3.慎重で強い責任感
思いつきで行動しない慎重さや、強い責任感がある人は品質管理に向いているでしょう。品質管理の仕事は、会社の業績に直結する仕事であるとともに、消費者の安全や健康にも影響を与えます。場合によっては、会社の業績や消費者のイメージを大きく左右することも考えられるでしょう。
そのため、製品の品質を細かくチェックする慎重さと、品質を守るという強い責任感を持って取り組む姿勢が必要です。自己PRで責任感をアピールするポイントについては、「自己PRで責任感をアピールするポイントは?評価される例文3選を紹介」のコラムで解説しています。
4.コミュニケーション能力
品質管理では、他者とのコミュニケーション能力も必要です。製品やサービスが消費者の手元に届くまでには、開発や設計、製造、営業など会社の大半の部門が関わっています。そのため、場合によっては業務の改善や現状の課題を指摘して、他部署の人たちに改善策を提案することもあり、コミュニケーション能力と交渉力は不可欠になります。
加えて、消費者からのクレーム対応を品質管理の担当者が行うこともあります。特に、健康被害が発生してしまった場合のクレーム処理には、きちんと説明し対応できる高いコミュニケーション能力が必要とされるでしょう。コミュニケーション力の鍛え方を知りたい方は「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」のコラムでも解説しているので参考にしてください。
5.観察力
観察力があることも、品質管理という職種に求められる重要な適性の一つです。品質管理では、製品やサービスだけでなく製造過程や作業員のコンディションにも気を配らなければなりません。重大なトラブルは、普段と異なる些細なことや違和感の場合に起こるからです。
よって、ほかの人なら気づかないような小さな問題、小さなトラブル、小さな違和感に気づける観察力が必要となります。普段から細かいところによく気づくといわれる方は、品質管理に適性があるかもしれません。
6.論理的思考力(問題解決能力)
品質を担保するためには、問題の本質を正確に把握し、適切な改善策を導き出す能力(論理的思考力)が必要です。リスクを未然に防ぐためには、具体的なリスクに対する対策を検討する際にも、論理的思考が求められます。不具合の原因を分析し、それを回避するためのルールや研修を考案する過程でも論理的思考力が必要です。
また、品質不良の改善においても、問題の本質を見極め、製品や製造プロセスに関する知識を活かして解決策を提案することが求められます。論理的思考力を持ち、問題解決において的確な判断と実行力を発揮することは、企業の信頼性を高めるために不可欠なスキルです。論理的思考力を高めたい方は「問題解決の基本的な手順とは?スキルを高める方法も解説」のコラムも参考にしてみてください。
未経験者や中途の人へ向けた品質管理の志望動機の例文
ここでは、品質管理の志望動機の例文を「新卒・未経験者」「中途・経験者」に分けてご紹介します。以下の例文を参考にして、独自の志望動機を作成しましょう。
新卒・未経験者の品質管理の志望動機例文
私は学生時代のアルバイトで販売員として働いていました。不良品として返品されたものやクレームの対応をした経験から、商品の品質を高めたいという思いが強くなりました。
また、数ある企業のなかで貴社を志望したのは、他社に比べて品質管理に注力しており商品の品質を一番に考える点に感動したからです。入社後は、販売員のときに培ったコミュニケーション能力や業務全体を見渡す視野の広さを活かし、現場や他の部署の方とも連携しながら、お客様により良い製品を提供していきたいと考えています。
解説
品質管理は未経験ながら、販売員のときに身につけたスキルを品質管理の仕事に活かせることが伝わる例文です。また、ほかの企業との差別化や将来のビジョンを盛り込んでいます。
中途・経験者の品質管理の志望動機例文
前職は、食品業界で品質管理の仕事に従事し主に商品の衛生管理や検査、分析を行っていました。品質管理の仕事は、消費者が安心して商品を購入し続けるために非常に重要な役割だと考えております。
私が貴社を志望した理由は、長年愛用している化粧品メーカーであることと消費者、安全、品質を第一に考えるという経営理念に共感したからです。前職と違う業界ではありますが、経験を活かし品質を第一に考える貴社のもとで働きたいと考えております。
解説
品質管理の経験がある場合は、「前職においてどのような仕事をしてきたのか」「転職しようと思った理由」などを含めると、より説得力のある志望動機になるでしょう。また、品質管理という職種の重要性についての理解があると感じられる志望動機になります。
品質管理の志望動機のNG例文
品質管理の志望動機として良くない例もあります。理由も解説しますので、確認してみてください。
品質管理の志望動機NG例文
私は、貴社の品質管理の業務を希望しています。自分のプライベートと仕事のバランスを取り、どちらも充実させたいと考えております。
前職は営業職として働き顧客獲得に携わってきたので、営業とは全く異なる職種の品質管理に魅力を感じています。毎日ルーティンワークを続けることや、コツコツと努力をすることが得意です。自分の性格上、品質管理に向いているスキルが多いと感じています。そのため、消費者のニーズに合った良い製品を作ることに貢献したいです。
解説
どの業種や企業にも当てはまるような「プライベートと仕事とのバランスを取りたい」という志望動機は、人事担当者にとって魅力的な人材とはいえません。また、品質管理の重要性や業務のどこに魅力を感じているかが不足しているため、職種について詳しく調べ具体的に伝えることが必要です。
そのほか、「品質管理に向いているスキルがあるか」は人事側が判断することなので、志望動機に含むのはそぐわないでしょう。こうした志望動機は品質管理として働く意欲がない、すぐにまた転職してしまうのではないかと思われてしまう恐れがあるので、注意しましょう。
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品質管理の志望動機に関するFAQ
ここでは、品質管理の志望動機に関する疑問をQ&A形式で解消します。
品質管理と品質保証の仕事の違いは?
品質管理は、製造過程の中で品質を管理する仕事が中心となり、品質保証は製造から出荷したあとも品質の保証を管理する仕事、という違いがあります。品質保証の仕事は、製造前から商品の品質が基準を満たしているかを確認したり、出荷後も消費者のニーズに答えながら品質改善を行ったりするため、品質管理に比べ業務範囲が広いのが特徴です。
品質管理に向いている人はどんな人ですか?
「数字や統計が得意」や「探究心や観察力がある」などの特徴に当てはまる人です。
品質管理は業務の効率化などを図るために、膨大な量のデータを分析または集計したりします。また、さまざまな角度から製造の工程を観察し、あらゆる問題点を見つけ解決する必要があります。「自分に向いている仕事は何だろう」と悩む方は、「自分に向いてる仕事とは?性格タイプ別の向いてる仕事や診断方法をご紹介!」を参考にしてください。
品質管理の志望動機が思い浮かばない場合はどうしたらいい?
「品質管理の仕事をしたい理由」と「入社したい企業の研究」をしてみましょう。
志望動機が思い浮かばない原因には、自己分析と企業研究が不十分な可能性があります。どのような商材を取り扱っているか詳しく調べたり、経営理念や将来性にも注目してみたりすると、興味深いことが見えてくるでしょう。志望動機を一人で考えるのに不安がある方は、ハタラクティブにご相談ください。志望動機をはじめとした応募書類の書き方や添削をサポートいたします。志望動機が企業へしっかりと伝わるようにアドバイスしますので、お気軽にお問い合わせください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。