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職人気質とはどんな意味?読み方は?性格や向いている仕事を解説
更新日
この記事のまとめ
- 職人気質とは頑固な性格や技術に対する自信、仕事に対する実直さなどを表す言葉
- 職人気質の人には、責任感の強さや真面目さといった性格がよく見られる
- 職人気質の人と接するときには、言葉の選び方や自分の仕事の姿勢に気を配る
- 職人気質の人に向いているのはプログラマーやパタンナー、研究者などの仕事
職人気質という言葉の読み方に迷ったり、どんな人を表すのか気になったりする方もいるでしょう。言葉どおり、昔の職人によく見られる性質を表しています。現在は、人の性格や職人の仕事ぶりに対して使われるようです。職人気質の人は努力家で信頼がおける一方で、自分の考えややり方に強いこだわりを持つ面も。一人で物事に取り組んだほうが高い能力を発揮できます。職人気質の意味や特色を知りたいという方はぜひご一読ください。
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職人気質とは?
職人気質(読み方:しょくにんかたぎ)とは、「頑固な性格だが技術に自信があり、仕事に実直に取り組む様子」を意味する言葉です。昔ながらの技術職の職人に見られる傾向で、現在でも人の仕事に取り組む様子や性格を表しています。
「職人気質」の使い方
職人気質という言葉は主に人の性格を表す場合と、職人の仕事に対して使う場合があります。以下で、それぞれの使い方を見ていきましょう。
人の性格を表す場合
人の性格を表す場合には、頑固さやこだわりの強さを持つ人に対して使います。「あの人は職人気質だ」というと、仕事に強いこだわりがあり人の意見はあまり聞き入れない様子が思い浮かぶでしょう。職人に限らず、職人気質の人に対してなら誰でも使用できます。
職人に対して使う場合
職人に対しては、主にその仕事ぶりを褒める際に使われるでしょう。職人気質という言葉には「自分の仕事にプライドを持ち、丁寧な仕事をする」という意味合いもあります。よって、「彼は職人気質の人だから今回も良い仕事をしてくれた」というように誉め言葉として使われることが多いようです。職人のような手に職のある仕事について気になる方は「やっぱり手に職や資格がある人のほうが強い?」のコラムをご覧ください。
職人気質に似ている言葉
職人気質と意味が似ている言葉に「職人魂」や「堅物」といったものがあります。以下で、その意味を確認しましょう。
職人魂
職人魂は、プロの職人としてプライドを持って仕事に当たる様子を意味します。主に、手工業のようなものづくりでよく使われる言葉です。
堅物
堅物とは融通の利かない頑固な人を指す言葉です。ネガティブな意味合いを持つのが特徴で、主に人の融通の利かなさを揶揄する言葉といえます。
商人気質
商人気質は「あきんどかたぎ」と読む言葉です。商人気質は、商人特有の利益や信用を大切にする考え方を意味します。職人気質は自分の利益よりも品質を重視する意味が強いため、職人気質と商人気質は逆の意味で使われることが多いといえるでしょう。
なお、商人気質という言葉は人の性格などを形容せず、商人を職業としている人だけに対して使用する言葉です。
職人気質の人の4つの性格
職人気質の人の4つの性格
- 強い責任感がある
- 自他ともに厳しい
- 根気強く簡単に諦めない
- 意志が強く人に流されない
職人気質の人には強い責任感や厳しさ、頑固さといった性格の特徴が見られるでしょう。以下で、それぞれ詳しく解説します。
1.強い責任感がある
職人気質の人は責任感が強いので、自分の仕事で手を抜きません。たとえ忙しくても仕事の完成度にこだわり、できる限り良いものを作り上げようとするのが特徴です。よって、安心して仕事を任せられるでしょう。
2.自他ともに厳しい
自分だけでなく他人にも厳しい傾向があるのが職人気質の人の特徴です。できる限り良い仕事をするのが信条なので、他人の手抜きや甘えが見過ごせないことも。信頼がおける一方で、仕事を楽に進めたい人には煙たがられることもあるでしょう。
3.根気強く簡単に諦めない
良い仕事をするために労を惜しまない職人気質の人は、困難があっても簡単には諦めません。試行錯誤を繰り返しながら、自分の理想を追求します。そのため、高い評価を得られるような結果が出せるでしょう。
4.意志が強く人に流されない
職人気質の人は、頑固で他人の意見に左右されにくいのも特徴的です。一本筋の通った考え方を好み、融通を利かせるために自分の意見を曲げないこともあります。自分の考えに自信があり、信念を貫く強さがあるといえるでしょう。
職人気質の人のように一人で黙々と仕事をするほうが向いていると思う方は、「大卒で人と関わらない仕事に就きたい!仕事の探し方を解説」のコラムも参考にしてください。
職人気質の長所と短所
職人気質の人は几帳面で信頼が置けるといった強みがある一方で、柔軟性に欠け協調性が乏しいといった弱みもあります。この項では、職人気質の長所と短所についてまとめました。
職人気質の4つの長所
職人気質の人の主な長所は、以下の4つです。
1.仕事の完成度を上げるために努力を惜しまない
仕事の完成度を上げるために努力を惜しまないので、結果に対し高い評価を受けることが多いようです。そのため、職人気質の人は高いレベルの仕事をすると認識されているでしょう。コツコツと努力を重ねられる辛抱強さもあるので、順調にスキルアップしていけるのも特徴です。
2.細かいところに気がつく
職人気質の人はこだわりが強いので、物事の細部までよく観察しています。よって、ほかの人が気づかないような細かいところに気づきやすいのが強みです。たとえば、業務チェックにおいて通常見過ごされてしまうようなミスに対しても、職人気質の人はすぐに違和感を持ちます。そのため、職場で厚い信頼を得やすいでしょう。
3.真面目で几帳面な性格である
真面目で几帳面な性格が多いことも、職人気質の人の特徴です。職人気質の人の真面目さや几帳面さが発揮されることで、高いレベルの仕事ができます。
4.嘘がつけない
職人気質と呼ばれる人には、嘘をつけない人が多いようです。実直さを持って物事にあたるので、ごまかしたり取り繕ったりできず、いつも人に正直に接する傾向があります。
職人気質の3つの短所
一方、職人気質の人の主な短所は、以下の3つがあります。
1.完成度にこだわり時間やコストに対する意識が低い
時間やコストよりも仕事の完成度にこだわる傾向があり、ビジネスとして効率が悪い面があるのが弱みといえます。仕事は納期や予算の範囲内で行う必要がありますが、時間やコストの意識が薄いのでマイペースで作業をしてしまうようです。
2.柔軟性に欠ける
職人気質の人は柔軟性に欠けるという弱みがあります。頑固で自分の考えややり方に固執するので、臨機応変な対応が苦手なようです。よって、途中で方針変更など想定外のことが起こるとすぐに対応するのが難しいところがあるでしょう。
3.協調性に乏しい
人の意見をあまり聞き入れないことがあるので、協調性に乏しいところがあるのも職人気質の人の弱みです。集団で仕事をしていると、他の人の意見に納得できなくても従わざるを得ない場面もあります。しかし、職人気質のなかには「納得できないことはどうしても聞き入れられない」という人も。結果周囲の人が困ってしまうこともあるようです。
以上の弱みから、「職人気質は仕事ができない」というイメージを持たれることもあるようです。しかし、仕事にはコツコツと努力でき、職人気質の強みが必要なものも多くあります。「コツコツできる仕事とは?タイプ別の職種や正社員を目指すポイントを紹介!」では、努力を積み重ねるのが得意な職人気質の人に向いている仕事について解説しているので、こちらもご一読ください。
職人気質の人への3つの接し方
職人気質の人への3つの接し方
- 言葉の選び方に注意する
- 要点をまとめて簡潔に話す
- 仕事に対する真面目な姿勢を見せる
周囲の職人気質の人と協働したりコミュニケーションを取ったりするときは、結論から伝えたり軽い態度は控えたりすると良いでしょう。以下、それぞれ詳しく解説します。
1.言葉の選び方に注意する
職人気質の人は強いプライドを持っている方もいるので、言葉の選び方には注意してください。上からの目線や押し付けがましい言い方に対して、特に気に掛かることも。また、相手の力量を疑うような発言に対しても敏感に反応することがあるので気をつけましょう。
2.要点をまとめて簡潔に話す
職人気質の人に話しかけるときには、内容をできるだけ簡潔に伝えるようにしてください。職人気質の人には回りくどい話し方を好まず、まず結論を知りたいという人が多いからです。
職場では円滑なコミュニケーションを図るために世間話を混ぜることもありますが、職人気質の人のなかには好まない方もいます。
3.仕事に対する真面目な姿勢を見せる
職人気質の人と一緒に仕事をするときには、業務に対する姿勢も大事です。職人気質の人は仕事に実直に取り組むことを大切にしているので、他の人の仕事に対する態度もよく見ています。
仕事の取り組み方で信頼できる人かどうかを判断することもあるようなので、真面目な姿勢で業務に取り組みましょう。
職人気質の人に向いている6つの仕事
職人気質の人に向いている6つの仕事
- 大工
- プログラマー
- Webライター
- 研究者
- パタンナー
- 料理人
職人気質の人に向いている仕事には、主に以下の6つがあります。
1.大工
大工は、まさに「職人気質」という言葉に当てはまる代表的な仕事といえます。大工の仕事には経験が重要です。高い技術力を得るためには何年も努力を積み重ねる必要があります。よって、努力を惜しまない職人気質の人に向いているでしょう。
2.プログラマー
プログラマーも職人気質の人に向いている仕事の一つです。プログラミングは一つでも間違うと正確に動けないので、細部まで視野を広げなくてはなりません。また、日々新しい技術が生まれるのでその都度学びなおす必要があり、常にコツコツ勉強を積み重ねる必要があります。よって、細かいところまでよく気がつき、努力家の人に向いているでしょう。
3.Webライター
Webライターは発注元に指定された文字数やキーワード、内容をもとに記事を作成する仕事です。基本的に一人でする作業のうえ集中力が必要なので、職人気質の人のなかでも文章を書くのが好きな人が向いているでしょう。
4.研究者
研究は地道な作業を繰り返しデータを積み重ねる必要があるうえ、必ずしも成功するとは限らないため、辛抱強さや意志の強さが必要です。また、細部にわたって検証するので、大雑把な人には向かないでしょう。強い意志で努力を続けられ、細かいところまでこだわる職人気質な人向きの仕事です。
5.パタンナー
パタンナーとは、デザイナーが作成したデザイン図をもとに洋服の設計図であるパターンを作る仕事のこと。パタンナーの仕事には服飾の深い知識だけでなく、平面であるデザインを立体化するために高い技術力が必要です。また、知識だけでなく豊富な経験が活きる仕事なので、コツコツと努力を積み重ねられる職人気質の人に適しています。
6.料理人
料理人は調理師の専門学校で料理の知識と基本的な技術を学んだあと、レストランなどで実際に働きながら経験を積みます。人から教わるのではなく、主に自分で見て技術を習得していかなくてはならないので、根気や真面目さが必要となる仕事です。
職人気質に向いていない仕事
職人気質に向いていない仕事は、ルーチンワークなど技術の向上が見込めない仕事です。職人気質の人は、自分の技術を向上させ、お客さまに喜んでもらいたい、自分のスキルに誇りを持ちたいという思いが強い傾向。そのため、ルーチンワークで技術を向上させられない、向上させたとしても業務に良い影響を及ぼさないような仕事は、職人気質の人には向いていないといえるでしょう。職人気質の人に合う仕事の探し方
職人気質の人に合う仕事の探し方
- 自己分析で自分のやりたいことを見つける
- 興味のある業界を絞る
- 自分の希望する働き方で絞る
- エージェントを利用してみる
職人気質の人に合う仕事を探すには、自己分析を徹底するほか、業界で絞る方法と希望する働き方で絞る方法などがあります。
自己分析で自分のやりたいことを見つける
職人気質の人は、自分が何をやりたいのかを徹底的に自己分析しましょう。自分の好きなことや得意なこと、苦手なことは何なのか、興味を持っていることは何なのかを考えてみます。やりたいことを考えると同時に、やりたくないことは何かを考えることも重要です。自己分析については「自己分析とは?実施するメリットや簡単に行う方法をご紹介」のコラムもチェックしてみてください。
興味のある業界を絞る
先ほど紹介した職人気質の性質をもとに、自分はどの業界で働きたいかについて考えます。そのあと、その業界ではどんな仕事があるのか調べてみましょう。職人気質を求められるような仕事は多くの業界に存在するので、興味のある業務内容で絞るのがおすすめです。
自分の希望する働き方で絞る
希望業界や興味のある仕事が思いつかない人は、希望する働き方で絞るのも有効。たとえば「一人で取り組める」「業務開始時間に融通が利く」などの希望条件であればそれを満たす求人を探し、どんな仕事があるのかを探る方法です。
いくつかの条件を挙げて調べていけば、自分がどんな仕事を望んでいるのか徐々に分かってくるでしょう。
エージェントを利用してみる
転職エージェントを利用する方法もあります。転職エージェントとは民間企業の運営する転職支援サービスのことです。専任の就活アドバイザーが一人ひとりカウンセリングを行い、希望条件をもとに合う求人を紹介してくれます。
転職エージェントは運営企業によって扱う業界や支援対象が異なるので、自分に合ったものを選ぶと希望の求人が見つかりやすいのがメリットです。自分の性格や希望の働き方に合った仕事を知りたい人にはおすすめの方法といえるでしょう。
職人気質のような自分に合った仕事を知りたいと思う方は、20代向け転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブはスキルや経験に自信のない方に向け、ポテンシャルを重視する企業の求人をご紹介しています。これから将来を担う人材を育てたいという方針の企業が多いので、コツコツ努力を積み重ねて成長していきたい人に向いているでしょう。ハタラクティブのご登録、ご利用はすべて無料なのでどうぞお気軽にお問い合わせください。
職人気質の人に関するQ&A
職人気質という言葉の意味や表す性質について、よくある質問と回答をご紹介します。
職人気質とはどういう意味?
職人気質とは、主に「頑固な性格」「技術に自信がある様子」「仕事に実直に取り組む様子」などを意味する言葉です。人の性格に対して使う場合と、職人の仕事に対して使う場合があります。
意味や使い方について詳しくは、このコラムの「『職人気質』の使い方」をご覧ください。
職人気質の人にはどう接すれば良い?
プライドが高く回りくどい話を好まない職人気質の人に接する場合には、「言葉の使い方に気をつける」「要点をまとめて簡潔に話す」といったことを心がけると良いでしょう。
また、仕事に実直に取り組む職人気質の人は他の人の取り組み方もよく見ているので、真面目な仕事ぶりを見せるのも大事です。もし苦手な人だと感じているなら「職場にいる嫌いな人との接し方とは?『苦手な人』の特徴や対処法も紹介」のコラムも参考になるでしょう。
職人気質は時代遅れって本当?
職人気質の人が向いている仕事もあり、必ずしも時代遅れとはいえません。職人気質の強みは「仕事の完成度を上げるために努力を惜しまない」「細かいところに気がつく」といった点です。また、真面目で高いレベルの仕事ができるため、企業から必要とされることも多いでしょう。職人気質の強みや弱みについては、このコラムの「職人気質の長所と短所」で紹介しています。
職人気質の人に向いている仕事は?
職人気質の人に向いている仕事にはプログラマーやパタンナー、研究者などが挙げられます。主に忍耐強さや集中力を室用とする仕事が挙げられるでしょう。
また、協調性に乏しい傾向があるので一人で行う仕事のほうが向いているようです。女性・男性問わず、職人気質の人が一人でできる仕事について知りたい方は「一人でできる仕事25選!在宅勤務OKなどタイプ別におすすめの職種を紹介」のコラムもご覧ください。
職人気質の人に向いている仕事はどう探す?
まずは自分の興味のある業界を絞る方法と希望の働き方から絞る方法があります。興味のある仕事がある人は業界から、特にない人は働き方で探すのが良いでしょう。また、転職エージェントで自分に合った仕事を紹介してもらうのもおすすめです。
ハタラクティブでは20代の方に向け、真面目で実直で、コツコツ努力を続けられる人向けの求人もご紹介していますので、ご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。