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仕事したくない…というニートの方に!将来のリスクや社会復帰の方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 「仕事をしたくないから」とニートを続けると生活が立ち行かなくなる恐れがある
- ニートが仕事をしたくない理由は「人間関係が苦手」「会社に縛られたくない」など
- 仕事をしたくないニートが社会復帰するには、生活習慣を整えることから始めてみよう
- 社会復帰を目指すニートには工場作業員や警備員、コンビニ店員などの仕事がおすすめ
「現在は無職だけど将来が不安…」「働きたくないからニートになりたい」という方もいるでしょう。親の収入や貯金があるうちは、ニートのままでも問題ありません。しかし、両親が亡くなったり貯金がなくなったりした際に、生活できなくなる恐れがあります。このコラムでは、ニートが仕事をしたくないと感じる理由や社会復帰に向けてすべきことを解説。ニートの方におすすめな仕事も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
仕事をしたくないニートが無職でい続けるとどうなる?
ニート生活を続けると、将来的に「生活が困難になる」「社会復帰が難しくなる」といったデメリットが生じる可能性があります。「仕事をしたくない」と考えている方は、以下でニートを続けるリスクを知って、後悔のない選択をしましょう。
生活が立ち行かなくなる
無収入のニートの場合、仕事をしたくないからといって就業を避けていると、いずれ生活が立ち行かなくなる恐れがあります。今は両親の収入や自分の貯金があっても、親が働けなくなったり貯金が底を突いたりしたら、生活費が支払えなくなることを認識しておきましょう。
年齢が上がるにつれて就職が難しくなる
ニートの方が経験やスキルがないまま年を重ねると、次第に社会復帰が難しくなります。若いうちはポテンシャルが評価されやすいですが、年齢が上がるにつれて即戦力を求められるようになるからです。
総務省統計局の「16A-Q10 ニートの人数」では、「年齢15歳~34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない人」を、若年無業者(ニートに近い概念)と定義しています。就職支援機関によっては、35歳以下を対象としているところもあるので、「今は仕事をしたくないけど、いずれは就職支援機関に頼ろう」と考えている方は注意が必要です。
社会とのつながりが薄くなって孤立することも
地域や社会のコミュニティに属さず、他者とつながる機会が少ないニートの方は、将来的に孤立する恐れがあります。「1人でも寂しくないから大丈夫」と思っていても、病気やケガをしたときに頼る人がいなかったり、話し相手が全くいなかったりすると、次第に孤独感が強まることも。「将来孤立するのは嫌だけど、どうしても仕事をしたくない」という方は、友人や地域の人たちとの関わりを大切にしておくと良いでしょう。ニートを続けるリスクは「ニートやひきこもりのままだとどうなる?末路や脱出方法をご紹介」でも紹介しています。将来に不安があるニートの方は、ぜひご覧ください。
参照元
総務省統計局
統計データFAQ(Frequently Asked Questions)
ニートが仕事をしたくない7つの理由
ニートが仕事をしたくない理由
- 頑張り過ぎて疲れたから
- やりたいことやできる仕事がないから
- 人間関係がうまく構築できないから
- 仕事が長続きしないから
- 仕事で怒られるのが怖いから
- 就活のやり方が分からないから
- 会社に縛られたくないから
ここでは、ニートが「仕事をしたくない」と思う主な理由を紹介します。なぜ仕事をしたくないのか・現状を変えるにはどうしたら良いのかを考えるきっかけにしてみてください。
1.頑張り過ぎて疲れたから
学業に重点を置き過ぎたり、前職で頑張り過ぎたりした経験があるニートの方は、その後の就職に対して積極的になれない場合があります。目の前のことに一生懸命向き合った結果、燃え尽きてしまい、「仕事をしたくない」という状態になってしまうようです。
2.やりたいことやできる仕事がないから
「やりたいことや、できることがないから仕事をしたくない」と考えるニートの方もいます。「やりたいことを仕事にするべき」「自分が社会に貢献できることはない」といった思い込みが、働く意欲を低下させるようです。
3.人間関係がうまく構築できないから
「人とコミュニケーションをとるのが苦手」「過去に人間関係のトラブルを経験した」なども、ニートの方が仕事をしたくない理由として挙げられます。新しい職場で新たな人間関係を築く気力がなく、就職に踏み切れないようです。
4.仕事が長続きしないから
仕事をすぐ辞めてしまうニートの方も、「もう仕事をしたくない」という考えに至りやすいといえます。思っていた業務内容と違った・勤務条件が良くないといった理由で早期退職を繰り返すことにより、「自分に合う仕事はない」と、仕事に対して消極的になってしまうようです。
5.仕事で怒られるのが怖いから
怒られることを過度に恐れているニートの方は、「仕事をしたくない」と感じやすい傾向にあります。前職で上司からひどく怒られた経験があったり、ミスをしやすかったりする方は、「怒られるくらいなら、そもそも仕事をしたくない」と考えてしまうのでしょう。
6.就活のやり方が分からないから
就活の正しいやり方が分からず、仕事をしたくない状態になっているニートの方もいます。自己流で就活をしていて、応募企業に合った対策ができていないと、なかなか採用してもらえません。その結果、無気力になり、「どうせ採用されないから…」と就職をあきらめてしまうようです。
7.会社に縛られたくないから
仕事をしたくないニートのなかには、「仕事をする=自由がなくなる」と考えている方もいます。「1日の大部分を仕事に費やすことで自分の好きなことができなくなるくらいなら、ニートのままが良い」と思う方もいるようです。
「仕事したくない原因はなに?対処法や避けた方が良い行動について解説」のコラムでは、仕事をしたくないと思う原因に加えて、対処法も紹介しているので、ぜひお役立てください。
日本で働いていない人の割合はどのくらい?
総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)11月分」によると、日本における非労働力人口は4,055万人。前月に比べ36万人減少しており、21ヶ月連続で減少傾向です。「女性がニートになる理由は?働かない4つのリスクや就職のメリットも解説!」のコラムでは、日本のニートの割合を男女別で解説しているので、併せてご覧ください。参照元
総務省統計局
労働力調査
社会復帰を目指すニートにおすすめな4つの仕事
社会復帰を目指すニートにおすすめな仕事
- 工場作業員
- 警備員
- コンビニ店員
- 在宅ワーク
1.工場作業員
工場作業員とは、工場内でライン作業やピッキング、生産・工程管理に携わる人のことです。基本的にマニュアルが完備されているので、未経験者も受かりやすいでしょう。人と関わる機会が少ないため、密接なコミュニケーションが必要な仕事はしたくないニートの方におすすめです。
年収は業種によって異なるものの、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtag「工場労務作業員」によると、全国平均で約333万となっています。「工場に就職するメリットを紹介!仕事内容と向いている人の特徴も解説」では、工場勤務のメリットや仕事内容の詳細、向いている人の特徴を紹介しているので、併せてご参照ください。
正社員
製造職
-
年収 432万円 ~ 550万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
2.警備員
警備員とは、施設や人・物の警備に携わる人のことです。警備員の仕事は、施設警備・雑踏警備・運搬警備・身辺警備の4つに分けられます。警備は基本的に立ち仕事ですが、現場によっては座って行えることも。立ち仕事がしたくないニートの方は、座り仕事が中心の求人を探してみてください。
厚生労働省のjobtagによると、「施設警備員」の平均年収は約334万円、「雑踏・交通誘導警備員」に平均年収は約311万円です。
警備員の業務内容や年収については「警備員の仕事」でも詳しくまとめています。警備員の仕事に興味を持った方はチェックしてみましょう。
正社員
常駐セキュリティスタッフ職
-
年収 301万円 ~ 466万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
3.コンビニ店員
コンビニ店員は、コンビニ内で、接客や商品の品出し・発注などを行います。基本的に24時間営業なので、自分の働きやすい時間を選べるのがメリットです。立地によって客層や忙しさに差が出るので、「客層が穏やかな場所で働きたい」「忙しい仕事をしたくない」というニートの方は、事前に来店して下調べしておくと良いでしょう。
厚生労働省のjobtagによると、「コンビニ店員」の平均年収は約357万円となっています。コンビニ店員について詳しく知りたい方には、「コンビニ店長になるには?仕事内容と年収もご紹介」のコラムがおすすめです。
正社員
店舗運営スタッフ
-
年収 252万円 ~ 353万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
4.在宅ワーク
家の外で仕事をしたくない・他者とできるだけ話したくないというニートの方は、在宅ワークを選択するのも一つの手です。在宅ワークの主な業務例としては、データ入力や文字起こし、ライティングなどが挙げられます。未経験からスタートできる仕事もあるので、社会復帰への第一歩として始めてみても良いでしょう。
厚生労働省のjobtagによると、在宅ワークが多い職種として挙げられる「データ入力」の平均年収は370万円です。「在宅ワークでニート卒業を目指す!おすすめの仕事や失敗しないコツを解説」では、在宅ワークのメリット・デメリットやおすすめの業務などを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
正社員に抵抗があるならアルバイトから始めるのも良い
「いきなり正社員として働くのは不安…」というニートの方もいるでしょう。そのような場合は無理をして正社員就職を目指すのではなく、まずはアルバイトから始めてみるのもおすすめですよ。アルバイトは正社員より給与は低めですが、仕事に対する責任が軽い・業務内容が簡単なことが多い・採用されやすいなどのメリットがあります。自分にとって無理のない仕事を選び、徐々に働くことに慣れていきましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
仕事をしたくないニートが徐々に社会復帰する方法
この項では、ニートの方が社会復帰に向けてやるべき行動を紹介しています。今は仕事をしたくないけど、将来的には社会に出て働きたいと考えているニートの方は、以下の方法を試してみてください。
生活習慣を整える
夜型の生活になっているニートの方は、生活習慣を整えることから始めましょう。就職活動における説明会や面接は、基本的に日中に行われます。生活リズムが乱れていると、就職活動に集中できなかったり、起きられず説明会に参加できなかったりする恐れがあるので注意しましょう。
給料の使い道を考えてモチベーションを上げる
仕事をしたくない気持ちが強いニートの方は、給料の使い道を考えてモチベーションを上げてみましょう。仕事をして得た給料で何を買うか、どのような体験をするのかを具体的にイメージしながら、仕事に対する意欲を高めてみてください。
仕事でやりたくないことを書き出してみる
仕事をしたくないニートの方は、「絶対にやりたくないこと」を明確にしておくのもおすすめです。妥協できない点を考えれば、いざ就活を始めようと思ったときに仕事を選びやすくなります。「土日出勤はしたくない」「立ち仕事は嫌だ」「ノルマのある仕事はしたくない」など、仕事選びの基準をある程度考えておきましょう。
今の自分にできることを考えてみる
「やりたいことがないから仕事をしたくない」と考えているニートの方は、今の自分にできることを探してみましょう。人より優れていなくても、「やりたい」と思えなくても問題ありません。仕事を、「収入や社会とのつながりを得るための手段」と考えるのも一つの手だと認識しておきましょう。
就職支援サービスを活用してみる
「将来に不安があるので就活を始めたい」というニートの方は、就職支援サービスを活用するのがおすすめです。情報収集するツールとしては就職・転職サイトが、就職支援機関としてはハローワークや就職・転職エージェントが挙げられます。
就職・転職サイト
就職活動をする際は、求人情報が掲載されている就職・転職サイトを使って情報収集をしましょう。就業経験がなかったりブランクがあったりするニートの方は、「経験不問」 「未経験者歓迎」といった条件で絞り込んで検索してみるのがおすすめ。挑戦しやすい仕事を見つけやすくなります。
ただし、就職・転職サイトが行うのは求人情報の提供のみ。「自分一人で就活を進められるか不安…」という方は、次項で紹介する第三者からのサポートが受けられるハローワークやエージェントの利用を検討してみるのが良いでしょう。
ハローワーク
ハローワークの窓口を利用すれば、就職に関する相談をしたり書類作成のサポートを受けたりできます。また、就職に関するセミナーも実施しているので、気になる方は参加してみるのがおすすめです。ハローワークで求職登録をすれば、自宅のパソコンやスマホからでも求人検索ができるようになるので、一度足を運んでみてください。
ハローワークを初めて利用する方は、事前に「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」のコラムを読んでおきましょう。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントでは、就活の相談や求人の紹介、書類作成、面接対策など一貫したサービスが受けられます。基本的にマンツーマンのサポート体制なので、人に相談しづらいことを話せるのもメリットといえるでしょう。担当のアドバイザーが合わないと感じたら、変更することも可能です。プロのアドバイスを受けながら就活したいと考えるニートの方は、エージェントの利用も検討してみてください。
ハローワークと就職・転職エージェントは、それぞれにメリット・デメリットがあるので、「転職エージェントとハローワークの違いを比較!併用は可能?利用方法も紹介」のコラムを参考にしながら、自分に合ったサービスを選びましょう。
「仕事をしたくないけど、このままで良いのか不安」「働きたくない」というニートの方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、スキルや経歴に自信がない若年層に特化した就職・転職エージェントです。マンツーマンのサポートが受けられたり、チャットアプリで気軽に相談できたりするので、悩みをスムーズに解消できます。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
仕事をしたくないニートが抱えるお悩みQ&A
ここでは、「ニートは社会復帰できる?」「仕事をしたくないニートは何からすれば良い?」など、仕事をしたくないニートが抱えるお悩みをQ&A方式で解決します。
ニートは社会復帰できる?
ニートから社会復帰することは十分可能です。
ただし、自分がニートになった原因が曖昧なまま社会復帰してしまうと、再び同じことを繰り返してニートになってしまう可能性があります。そのため、「なぜニートになったのか」を明確にしてから就職活動をするのがおすすめです。社会復帰する方法をより詳しく知りたい方は、「ニートの社会復帰は無理じゃない!実現のための方法と支援サービスを紹介」のコラムを確認しましょう。
ニートにおすすめな仕事はある?
マニュアルが完備されていることの多い工場作業員や、人と関わる時間が少ない在宅ワークの仕事が挙げられます。今現在無職だからといって「仕事を選ぶな」というわけでは決してありません。自分の興味関心のある仕事を選ぶことが大切です。
「ニートにおすすめの職業11選!就職するための方法も紹介」では、ニートの方におすすめな仕事を数多くご紹介しています。自分に向いている仕事ややりたい仕事が分からない、と悩んでいるニートの方はぜひご一読ください。
ニートが社会復帰できるのは何歳まで?
「何歳まで」という明確な定義はありませんが、スキルや経験がない場合は、若いほうが社会復帰しやすいといえます。年齢を重ねるほど即戦力が求められるようになるので、実務経験が少ないニートの方は、社会復帰に向けて早めに行動を起こすのが無難でしょう。このコラムの「年齢が上がるにつれて就職が難しくなる」を読むと、より理解が深まるはずです。
そもそも仕事をしたくないのでこのままニートを続けたい…
無理やり就職する必要はありません。
ただし、将来のリスクを認識したうえで判断するのがおすすめです。主なリスクとしては、「両親が亡くなったり、貯金が底を突いたりしたときに生活が立ち行かなくなる」「社会とのつながりがなくなって孤立する」などが挙げられます。こうしたリスクを想定したうえで、後悔のない選択をしましょう。
仕事をしたくないニートが就職するには何から始めれば良い?
仕事をしたくないニートの方は、「生活習慣を整える」「今の自分にできることを考えてみる」「絶対にやりたくないことを考える」といったことから始めてみてください。
1人で悩むのが辛い方は、ハローワークやエージェントといった就職支援機関に相談するのもおすすめ。なかでも、就職エージェントのハタラクティブは、経歴に自信がない方に特化しているので、ぜひ利用を検討してみてください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。