早期退職とは?メリット・デメリットや再就職を成功させる方法を解説

早期退職とは?メリット・デメリットや再就職を成功させる方法を解説の画像

この記事のまとめ

  • 早期退職とは、定年を待たずに退職の希望を募ること
  • 早期退職には、「希望退職制度」と「早期退職優遇制度」の2種類がある
  • 早期退職のメリットは、新たなキャリアに挑戦できたり退職金が増えたりするなど
  • 早期退職のデメリットは、再就職が難しくなったり金銭的な余裕がなくなったりする
  • 早期退職からの転職を成功させるには、希望条件を緩和させて選択肢を増やすこと

早期退職の定義について詳しく知らない方も多いでしょう。このコラムでは、早期退職の定義や種類などについて解説します。企業の状況のみで行われるだけでなく、場合によっては優遇されることもあるので、制度について事前によく確認しておくことが重要です。また、早期退職するメリット・デメリットや再就職を成功させる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

早期退職とは

早期退職とは、40~50代(勤続年数20年以上など)の方へ、定年を待たずに退職をしないかと希望を募る制度のことです。労働者側には、退職金の割増や再就職先の斡旋などのメリットがあり、企業側には人件費の削減や経営再建などのメリットがあります。

早期退職の種類

早期退職には、それぞれ特徴が異なる2つの制度があります。

希望退職制度

希望退職制度は、企業側が早期退職の希望者を募る方法です。企業のコスト削減や業績悪化などによって行われるため、「会社都合による退職」となります。これによって退職する方には、割り増しした退職金を支払うといった優遇もあるようです。一見「リストラ」と受け取られがちであるものの、従業員の意思を尊重して行われていることが特徴です。

早期退職優遇制度

早期退職優遇制度は、定年前に退職を希望する従業員に対して優遇措置をとることで、自主的な退職を促す制度です。この制度の目的は、多様なキャリアを選択できる現代において、従業員一人ひとりのキャリア形成をサポートすること。そのため、先述した希望退職制度とは異なり、福利厚生として設けられているのが特徴です。また、この制度による人員の流動から、組織内を柔軟に動かすことも目的の一つといえるでしょう。

未経験OK多数!求人を見てみる

早期退職をするメリット・デメリット

早期退職をすることは、自分の可能性を高めるためにも良い制度といえます。しかし、収入面や再就職における懸念点から、計画的に進める必要があるでしょう。ここでは、早期退職をするメリット・デメリットについて、それぞれ詳しく解説します。

早期退職をするメリット

早期退職をするメリットには、以下のようなものがあります。

新たなキャリアに挑戦できる

早期退職を選択することで、新たなキャリアに進むことが可能です。現代では、以前と比べて「終身雇用」という考え方も少なくなっています。そのため、早めに退職金を受け取り、次のキャリアに向けた行動に移すこともできるでしょう。また、通常の定年退職とは異なり、早期退職者へ向けた再就職支援に注力している企業も多いため、転職がスムーズに進められることもあるようです。

ストレスを感じにくい

早期退職をすると、これまで感じていた仕事に対する不安やストレスなどが軽減する可能性があるでしょう。やりたいことがあるのに、自分の気持ちに嘘をついて人生の大半の時間を過ごすのは、精神的にも肉体的にもきついものです。「入社後、3年は続けるべき」という風潮も少なくありませんが、ストレスで心身に支障をきたすよりも、自分にとってより最適な環境で働くことをおすすめします。ストレスの感じ方は人それぞれ。限界を感じる前に適切な対処を取りましょう。「仕事に限界を感じるサインとは?能力不足やストレス?症状や相談先も解説」では、具体的な解決法をご紹介しています。あわせてチェックしてみてください。

退職金が増える場合がある

早期退職をすると、定年退職よりも退職金が多く支給されます。福利厚生としての早期退職優遇制度の場合は、定年まで働いた退職金より多いことも。ただし、退職金の上乗せ額は企業によって異なるため、事前にある程度想定しておくと良いでしょう。

会社都合なら失業保険の受給が優遇される

先述したように、希望退職制度は「会社都合の退職」とみなされるため、失業保険を早く受け取ることができます。自己都合退職の場合、「給付制限」と呼ばれる日数分を待機する必要があるものの、会社都合なら申請日から早くても1週間程度で受給が可能です。また、失業保険の給付期間も自己都合と比べて長くなっていることから、早期退職の大きなメリットといえるでしょう。

早期退職をするデメリット

早期退職をするデメリットには、以下のようなものがあります。

転職が難しくなる可能性がある

早期退職をすると、転職活動が不利になる恐れがあります。たとえば、勤続年数が短く、数年おきに職場を転々としているなら、採用担当者に「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」といったマイナスイメージを与えてしまうことも少なくありません。もし、やむを得ない理由がないのであれば、ある程度の年数を掛けて経験を積むことも重要です。

金銭的に余裕がなくなる

早期退職をすると、収入面が不安定になるでしょう。退職すれば毎月振り込まれていた給料が入らなくなるので、金銭的にゆとりをもって決断しなければ、生活が圧迫される原因になります。また、入社後1年以内に早期退職すると失業保険がもらえなかったり、会社によっては退職金がもらえなかったりすることも多いため、十分な注意が必要です。

スキルアップの機会を逃してしまう

早期退職によって、自分の成長やスキルアップの機会を逃してしまうこともあるでしょう。仕事におけるスキルや知識や日々の経験によって身についていきます。自分の実力を発揮する可能性を妨げないためにも、早い段階で見切りをつけるのは避けた方が無難です。

早期退職を考える主な理由8選

ここでは、早期退職を考える主な8つの理由についてまとめました。

1.仕事内容が自分のやりたいことと違う

希望の職種に就けたとしても、実際に働いてみないと裏側までは分からないものです。実態を知った途端、「私がやりたいのはこういうことではない」といった感情が芽生え、早期退職のきっかけになるようです。

2.職場環境が劣悪

「一人に割り振られている仕事が多い」「残業は当たり前」「有給消化できる雰囲気ではない」など、劣悪な職場環境が原因で早期退職を決めることも。上司に相談したり、部署移動をしたりしても解決しないのであれば、転職を視野に入れてみましょう。

3.夢ができた

働いているうちに新たな夢が見つかった場合、早期退職を検討するきっかけになるでしょう。本来したいと思っていることと違うことをしている違和感に対して、退職に踏み切ることがあります。

4.飽き性で転職癖がついている

飽き性な方は、就職できてもすぐに転職してしまうことがあります。たとえば、ある程度一人で仕事をこなせるようになったら、業務に慣れてしまい、「同じことを繰り返す毎日に面白さなどを見いだせない」と、早期退職を決めてしまう方もいるようです。

5.理想が高い

労働に対する理想が高い方も、早期退職を考える理由の一つです。また、「自分ならもっと給料を稼げるはず」「もっと良い人間関係の職場があるはず」といった、ないものねだりの場合もあります。

6.働くこと自体が嫌い

働くことが嫌いな方は、たとえ入職ができてもすぐに早期退職を考えることが多いでしょう。そもそも働きたくないと思っている人では、仕事への耐性がほとんどない可能性もあります。「もう働きたくないという20代~40代の方へ!疲れた人に適した働き方とは」では、働きたくないと思う理由や対処法などを世代別に解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

7.人付き合いが苦手

対人ストレスを感じやすい人は、人付き合いに疲れて早期退職してしまう場合もあります。清掃員やトラックの運転手など、人とコミュニケーションを取らずにできる仕事は多いもの。とはいえ、ほとんどの職種はあらゆる人との協働を求められることでしょう。苦手なことを続けていると、「早く辞めたい」とばかり考えてしまう方もいるようです。

8.働かなくても生活できる経済状況

働かなくても生活できる術がある方は、早期退職に踏み切りやすいといえます。「仕送りで生活できる」「実家暮らし」「家がお金持ち」など、仕事をしなくても不自由なく生きていけるような境遇の方では、働く意味を見いだせず仕事をすぐに辞めてしまう方がいるようです。

早期退職の前にあらかじめ確認しておきたいポイント

早期退職することは、今後の人生にも大きく影響します。「何となく嫌だから」といった安易な考えで決断せず、事前にしっかりと準備したうえで行動しましょう。ここでは、早期退職をする前にあらかじめ確認しておくべきポイントについて解説します。

家族からの同意を得られているか

両親や配偶者など、家族の同意を得ておきましょう。特に家庭がある方は、一時的でも経済状況が不安定になる恐れがあるため、一緒に暮らしている家族にきちんと説明して納得してもらう必要があります。やりたいことがあって再就職を目指すのか、まったく別の分野へ挑戦したいのかなど、早期退職をする理由や今後どうするかについても具体的に説明することが大切です。

十分な貯金があるか

自分がどれくらい貯金があるのかをきちんと把握しておきましょう。既に転職先が決まっているのであれば良いですが、「働くモチベーションがないので一旦辞めたい」「退職金があるから問題ない」といった理由から、勢いで早期退職を決めてしまうのは避けるのが無難です。たとえ退職金がもらえたとしても、長い間転職先が見つからなかったら、収入が途絶えて生活が苦しくなることも。生きるうえで必要になるお金を計算し、余裕をもって転職活動に挑めるよう、計画的に進めましょう。「会社を辞める前にチェック!必要な貯金額とは」では、退職時に必要な貯金額の詳細を解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。

再就職の難しさを理解できているか

早期退職後、再就職先を探すのは苦労することもあるでしょう。これまでスキルや実績を積み重ねてこなかった場合、「即戦力がない」と採用対象外になる可能性が高くなります。また、自分が望む条件に合う求人が見つかるとは限りません。そのため、これまでよりも給与が下がったり、ポジションが低くなったりすることも。さらに、なかなか再就職先がきまらなければ、ブランク期間も大きく空いてしまいます。このように、早期退職をする場合は、再就職が難しくなる可能性があることも事前に理解しておくことが重要です。

早期退職後の転職に成功するには

早期退職を良い結果にするためにも、効率的に転職先を探せるようにしておきましょう。ここでは、転職を成功させる方法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

早めに行動を始める

早期退職を決意したら、一般的な転職と同じく早めに行動を始めましょう。良い条件の求人は目にとまりやすく、すぐに内定者が決まってしまいます。また、先述したように、退職後に再就職先を決める流れは収入面で苦労する恐れもあるため、退職する前に計画を立てて行動するのがおすすめです。

キャリアビジョンを明確にする

自分のやりたいことを明確にしておきましょう。在籍する会社で長くキャリアや経験を積んできたとしても、「何でもできます」とアピールするのは意欲に欠けてしまいます。面接では、「なぜ早期退職したのか」をポジティブに伝えるとともに、「前職で培ってきた経験を活かして、どのような貢献がしたいか」といった、具体的なビジョンを伝えられるようにすると効果的です。

希望条件を和らげる

「自分にとって最低限必要なもの」を決めて、希望条件を緩和させるのも、早期退職後の転職を成功させるポイントです。たとえば、前職が大手企業だった場合、転職によって給与水準が低くなる可能性もあるでしょう。しかし、「これだけは譲れない条件」を一つでも緩和させることで、転職先の選択肢が広がって求人が見つけやすくなるはずです。また、これまでに経験したことのない新たな分野と出会えることも期待できるでしょう。

転職エージェントを活用する

転職先を効率よく見つけたい方は、エージェントの活用もおすすめです。新しいキャリアに挑戦したい!と早期退職を決めたものの、「うまく行くのか」と不安な方もいるでしょう。民間企業が運営するエージェントは、転職市場に精通したプロのアドバイザーが、一人ひとりに合った求人を紹介してくれます。また、書類添削や面接対策などを行っているところも多く、初めての転職活動でも安心です。基本的に無料でサービスを提供しているところが多いので、利用を検討してみるのも良いでしょう。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、若年層を対象としたサービスです。専任アドバイザーによるマンツーマンのカウンセリングによって、あなたのニーズをしっかりヒアリング。一人ひとりの適性や希望にピッタリの求人をご提案しています。また、書類選考を突破できる履歴書の書き方や、好感を持たれやすい面接の仕方など、基礎から丁寧にサポート。あなたの失敗しない転職先を一緒に見つけます。サービスの登録・利用料はすべて無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事に関連するタグ