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第二新卒に自己分析は必要?転職時や採用面接に活用できるやり方を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒の転職活動にも「自己分析」は重要
- 第二新卒が自己分析をするときは、社会人経験を踏まえて行うのがポイント
- 転職市場での第二新卒の強みは、若さとビジネスマナーをあわせ持っていること
- 自己分析で新卒にはない「第二新卒ならでは」の魅力を把握し、面接で伝えよう
第二新卒として転職活動に励むなか、「自己分析は必要なのだろうか?」とお悩みの方もいるでしょう。自己分析をせずに転職活動を進めるとミスマッチが起きてしまう可能性があるため、改めて取り組んでおくことをおすすめします
このコラムでは、第二新卒にも自己分析が大切な理由や具体的なやり方を解説しています。また、自己分析をするときの注意点や大切なポイントもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒に自己分析は必要!
第二新卒の転職活動に自己分析は必要です。第二新卒は新卒就活から数年しか経っていないため、「再度自己分析をする必要はない」と考える方もいるかもしれません。しかし、短期間で転職を決意するに至った原因を突き止めるためにも、改めて自己分析を行ったほうが良いでしょう。
新卒就活から第二新卒になるまでの間に、自分自身の価値観が変わった可能性もあります。正社員経験も踏まえてもう一度自己分析を行い、自分についての理解を深めたうえで転職活動を行うのがおすすめです。
自己分析とは
自己分析とは、これまでの経験や出来事を洗い出し、自分自身の特徴や行動傾向、価値観などを整理することです。自分の長所や短所、関心分野、適性などは仕事探しの軸になります。自分の特性が分かれば、「応募先の企業が求める人物像とマッチするか?」「仕事内容への適性があるか?」の判断材料になるため、自分に合った仕事が見つかりやすくなるでしょう。
また、履歴書やエントリーシートの作成、面接での質疑応答などで「自分の価値」を分かりやすく、かつ効果的にアピールできるメリットにもなります。第二新卒としての転職を成功させるためにも、自己分析で自己理解を深め、就活の軸や今後の目標も定めてから転職活動に臨みましょう。
「自己分析とは?実施するメリットや簡単に行う方法をご紹介」のコラムでも、自己分析を実施するメリットや効率良く行う方法を解説しているので、参考にしてみてください。
第二新卒とは?既卒とどう違う?
「第二新卒」に明確な定義はありませんが、新卒入社後およそ3年程度で退職・転職する人を指すのが一般的です。それに対し「既卒」とは、学校卒業後3年程度で、就職した経歴がない人を指します。正社員として働いた経験があるかどうかが、両者の大きな違いといえるでしょう。第二新卒についての詳細は、「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」のコラムをチェックしてみてください。
第二新卒に自己分析が大切な4つの理由
第二新卒に自己分析が大切な理由には、「就活の軸を決められる」「これまでの社会人経験を整理できる」などが挙げられます。また、自分の強みや適性を把握できたり、キャリアプランが明確になったりするため、仕事選びや面接対策にも活かせるでしょう。
第二新卒に自己分析が大切な理由
- 就活の軸を決めてミスマッチを防ぐため
- 社会人になってから経験したことを整理するため
- 自分の強みや適性を知るため
- 目標やキャリアビジョンを明確にするため
1.就活の軸を決めてミスマッチを防ぐため
第二新卒の方は自己分析で「就活の軸」を定め、ミスマッチを防ぐ姿勢が必要です。新卒で入社した会社を短期間で辞めることになった背景には、自己分析の不足によるミスマッチも一つの要因といえるでしょう。
就活の軸を定めれば、応募する企業や業界を検討できるため、仕事選びがしやすくなります。就活の軸がないと、惰性で就職先を決めてしまったり、複数の求人で悩んだりする場合も考えられるでしょう。
就活の軸に関しては、「就活の軸とは?大切な理由と答え方の例文を紹介」のコラムもあわせて参考にしてみてください。
2.社会人になってから経験したことを整理するため
第二新卒が自己分析を行うと良い理由の一つに、社会人経験を整理できることが挙げられます。第二新卒者は正社員として働いた経験があるため、新卒時と比べて仕事に対する価値観が変わっている可能性があるでしょう。
新卒のころに描いていたキャリアプランと、第二新卒になったときのキャリアプランが異なることも珍しくありません。第二新卒として転職活動を行うときに自己分析をしないと、新卒時の考えのまま転職先を探すことになるので注意が必要です。
3.自分の強みや適性を知るため
第二新卒の方は、自己分析を通して自分の強みや適性を把握することも大切です。自己分析をすれば、これまでの人生の振り返りから、自分の長所や短所、得意・不得意などを明らかにできます。正社員の勤務経験も深掘りすることで、仕事を通した自分の行動傾向や価値観が見えてくるでしょう。
自分の強みや考え方が分かったうえで仕事を選べると、後悔しない転職につながります。企業の面接においても、より効果的な自己アピールができる可能性があるでしょう。「自分の強みの見つけ方!面接時の例文やアピールできる書き方を紹介」のコラムも参考にしながら、転職活動で自信を持って伝えられる自分の強みを見つけてみてください。
4.目標やキャリアビジョンを明確にするため
自己分析が大切な理由には、自分の目標やキャリアビジョンを明確にすることも挙げられます。将来の目標や実現したいビジョンがあれば、それに沿ったキャリアプランを検討できるため、転職活動の方向性も定めやすくなるでしょう。
自己分析では、「5年後、10年後にどのような自分になりたいのか」「仕事でどのようなことを成し遂げたいのか」などを具体的に考えてみます。第二新卒の場合は、「なぜ転職する必要があるのか」も踏まえてキャリアビジョンを描くと、転職を繰り返すリスクを減らせるでしょう。
キャリアビジョンを持つ重要性や、言葉が似ている「キャリアプラン」「キャリアデザイン」との違いについては、「キャリアビジョンとは?思いつかないときの考え方や書き方の具体例を解説」のコラムをご確認ください。
第二新卒が自己分析するときの4つの注意点
以下では、第二新卒の方が自己分析をするときの注意点を4つ解説します。社会人経験のある第二新卒は、正社員経験のない新卒や既卒と異なるポイントを意識しながら、自己分析に取り組むことが重要です。
第二新卒が自己分析をするときの注意点
- 社会人経験をメインに自己分析する
- 自己分析に時間をかけ過ぎない
- 自己完結しないようにする
- 自分の短所や苦手なことにも向き合う
1.社会人経験をメインに自己分析する
第二新卒の方は、正社員として働いた社会人経験を中心に自己分析を行いましょう。社会人になったあとに焦点をあて、「なぜ退職したのか/転職したいのか」や「正社員経験で何を学んだのか」などを言語化できるようにしておくのがポイントです。
企業のなかには、第二新卒を「比較的短期間で退職した人」と認識し、早期離職を懸念するところもあります。転職活動では面接官が納得できるような「退職・転職理由」を説明し、企業側の懸念を払拭する必要があるでしょう。
また、社会人経験を踏まえた「気づき・学び」や「転職後の目標」をアピールすることも大切です。第二新卒としての転職を成功させるポイントが知りたい方は、「第二新卒が転職成功するには?仕事・求人探しの注意点やポイントをご紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
2.自己分析に時間をかけ過ぎない
第二新卒の方は、自己分析にあまり時間をかけ過ぎないよう注意しましょう。自己分析は転職活動をスムーズに進めるために行う作業の一つ。自己分析に力を入れ過ぎて、そのほかの作業が疎かになってしまったり、気になる求人への応募を見送ったりしてしまう可能性があるためです。
自己分析をする際は、いつまでに完了させるかをある程度決めておくのがおすすめです。効率良く進めて、転職活動のスケジュールに影響が出ないよう気をつけましょう。
3.自己完結しないようにする
自分の主観や思いこみだけで取り組まないことも、自己分析で注意したいポイントの一つです。自己分析とは「自分を分析する行為」であり、自分だけで分析をする決まりはありません。
「他者の考えを聞いてみる」「企業視点も踏まえてみる」など柔軟に対応しましょう。視野を広く持ち、自分について多面的に考えることが、自己理解をより深められます。
4.自分の短所や苦手なことにも向き合う
第二新卒の方は、自己分析で長所や強みだけでなく、自分の弱みや苦手なことも向き合ってみましょう。短所と長所は表裏一体といわれています。短所や苦手なことが分かったら、それをポジティブに変換できないかも考えてみるのがおすすめです。
たとえば、短所が「優柔不断な性格」という場合は「慎重な性格」に、短所が「周りに影響されやすい」場合は「人の話に耳を傾けられる」という長所に言い換えられるでしょう。
自分の短所を把握したうえで改善に努めていることを転職活動でアピールできれば、企業の採用担当者から「客観性がある」と評価を得られる可能性もあります。
自己分析は定期的に行うのがコツ
自己分析は定期的に行うことをおすすめします。仕事に対する思いや自分の価値観は、転職活動をするなかで変化する可能性があるからです。企業研究を重ねるうちに最初とは別の会社に興味が湧いたり、就活セミナーや面接をきっかけに新たな目標ができたりする場合も考えられます。最後に行った自己分析から一定の時間が経過しているときは、再度自己分析をしてみてください。今の自分について改めて把握し、転職活動に活かしましょう。
企業によって「どのような人材を求めているか」は違うものです。応募先企業の採用ニーズに沿って、つど自分の強みやアピールポイントをピックアップすることも大切ですよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
第二新卒の自己分析でよくあるミス
第二新卒の自己分析で起こりやすいミスには、「採用されたいがために企業に合わせてしまう」「抽象的な内容で面接官に伝わらない」などがあります。このようなミスは転職活動を長引かせる原因となるため、実際に自己分析を行う際は注意してください。
応募先企業に合わせた内容にしてしまう
自己分析と同時に企業研究を行うと、応募先企業の求める人物像に合わせた内容になってしまう場合があります。客観的に自分を把握できないまま転職活動を進めると、応募先企業とのミスマッチが起こり内定獲得につながらない可能性があるでしょう。
内定を獲得できたとしても、面接でアピールした長所が本来の自分とズレている場合、思うように活躍できない恐れもあります。自己分析は正しく自分を把握するためのものなので、最初から企業に評価されることのみを目的にしないように注意が必要です。始めは自己分析だけを行い、分析結果にもとづいて応募先企業を決めましょう。
強みを裏付けるエピソードがない
限られた時間で自分をアピールするためには、強みを活かした具体的な例を挙げるのがおすすめです。たとえば、「私の強みは行動力です」と述べただけでは、本当にそれが強みなのか分かりません。「前職では自主的に競合調査を行い、チームに情報を共有して売上アップに貢献しました。」といったエピソードを加えれば信憑性が高まるでしょう。
第二新卒におすすめな自己分析のやり方
一度就職して社会人として働いた経験は、これまで知らなかった自分の特徴を知るきっかけになることもあります。第二新卒としての転職を決めるきっかけになるのは、以下のようなことが考えられるでしょう。
- ・就職してみたら、理想と現実のギャップを感じた
- ・実際に働いてみたら、仕事を続けることに疑問を抱いた
- ・業務をやってみたら、向いていないと感じた
- ・苦手だと避けていたことが、意外と得意だった
- ・新卒時は重視していなかったポイントが大切だと気づいた
第二新卒の自己分析では、働いてみて初めて分かった自分の感情や特性に目を向けることが大切です。以下では、第二新卒の方が自己分析を行う方法や考えると良いポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒におすすめな自己分析のやり方
- 退職・転職理由を明らかにする
- 仕事で重視する価値観を明らかにする
- 働いてから気づいた自分の強みや特徴を考える
- 第二新卒ならではの強みと自分の長所を活かす
- 誰かに相談する
- 具体的なキャリアプランを思い描く
1.退職・転職理由を明らかにする
自己分析は、「なぜ退職・転職を決意したのか」「転職後どうなりたいか」といった点を重視して行いましょう。企業にとって第二新卒の退職・転職理由は気になるポイントのため、面接で質問される可能性があります。自己分析で退職・転職理由を明らかにし、面接で好印象になる伝え方を考えておきましょう。
面接で「退職・転職理由」を伝えるコツ
面接で伝える「退職・転職理由」は、前向きな内容を意識するのがコツです。ネガティブな理由で前職を辞めた場合も、できるだけポジティブな内容に変換するようにしましょう。「自分に向いていない仕事だった」「上司ともめてしまった」とありのままを伝えると、面接官への印象を下げる恐れがあります。
たとえば、「仕事内容が合っていない」と感じて転職を決めたなら、「自分の今後のキャリアを考慮して」「前職ではできない△△にチャレンジしたかった」など、前向きな印象を与える言葉を選ぶのがおすすめです。転職理由の伝え方については、「転職理由別の例文紹介!好印象を与えるためのポイントをおさえよう」のコラムもチェックしてみてください。
2.仕事で重視する価値観を明らかにする
自己分析では、自分が「仕事に何を求めるか」を明確にすることも大切です。数ある求人のなかから、仕事で重視することを基準に応募先を選べば、企業とのミスマッチを減らせるでしょう。結果的に、満足度の高い転職になる可能性があります。
たとえば、新卒時は収入面を重視して給与が高い会社を選んだものの、実際に働いてみると残業や休日出勤の多さにオンオフがつけにくいことも。「収入が多少減ってもプライベートの時間を確保できる会社に転職したい」というように、価値観が変化することもあります。前職の良かった点と悪かった点を整理し、自分がどのような環境で働きたいのかを考えてみましょう。
3.働いてから気づいた自分の強みや特徴を考える
第二新卒の自己分析では、正社員経験を通して気づいた自分の能力や強みがないか確認しましょう。たとえば、学生時代はみんなの中心となって引っ張っていくことが多く、リーダーシップを強みに就活をしていたとします。しかし、実際に就職してみたら先輩や上司の行動を把握し、先回りして準備やフォローをすることが得意だと気づくこともあるでしょう。
業務を経験しなければ見つけられなかった自分の強みは、転職後の業務にも役立つ可能性があります。しっかりと自己分析をして、現在の自分にあるアピールポイントを洗い出しましょう。
ビジネススキルや専門性の棚卸しも大切
第二新卒の自己分析では、ビジネススキルやマナー、前職で身につけた専門性などの棚卸しも同時に行いましょう。第二新卒は新卒と異なり、企業から一定のビジネススキルやマナーが備わっている人材と認識されます。面接では、基本的なビジネスマナーがあるかをチェックされるため、言葉遣いや振る舞いには注意が必要です。自分のビジネスマナーが合っているか不安な方は、「仕事での立ち振る舞いのマナーとは?就活に活かせるコツをご紹介」のコラムを確認しておきましょう。
4.第二新卒ならではの強みと自分の長所を活かす
第二新卒の方は、「企業が第二新卒に期待すること」を念頭に置いて自己分析を行いましょう。企業が求めているポイントに合致した自分の長所や経験、スキルなどをアピールできると、自分の市場価値をより高められる可能性があります。
第二新卒は、新卒や既卒と違って就職経験があることから、熱意や入社意欲をアピールするだけでは採用担当者に響かない場合も。中途採用枠に応募できるベテラン社会人と比較すると、経験やビジネススキルは及ばない可能性があるでしょう。そのため、転職活動では第二新卒だからこその強みを伝えることが大切です。
第二新卒ならではの強みは、「年齢が若く比較的柔軟な対応が期待できる」「特定の会社の色に染まりきっていない」「新人研修によって一通りのビジネスマナーを身につけている」などが挙げられます。若さと基本的なビジネススキルをあわせ持っているため、将来性や人材育成コスト面から、企業にとっても採用メリットのある人材といえるでしょう。
「第二新卒の強みとは?見つけ方や転職活動での自己PR方法を例文付きで解説」のコラムでは、自分のアピールポイントを見つける方法をまとめているのであわせてご確認ください。
私生活での長所もアピール材料になる
第二新卒が転職に成功するためには、伸びしろをアピールするのも重要です。面接官に伸びしろを期待させるためには、私生活での長所をアピールするのも効果があります。たとえば、挫折から学び成功につなげた経験や、ボランティア活動を通してスキルを得た話などがアピール材料になるでしょう。
5.誰かに相談する
家族や友人など、あなたをよく知る人に相談するのも、自己分析の一つの手です。自己分析は、自分一人で行わなければいけないものではありません。第二新卒の場合、退職理由を分析しているうちにネガティブな内容ばかり浮かんでしまうことも。自分の強みやアピールポイントが分からない人は、親しい人に自分の長所を聞いてみましょう。
「自分の良いところは何?」「どんな仕事に向いていると思う?」などの質問をして、客観的な意見をもらうことで、自分では気づけかったアピールポイントを見つけられる可能性があります。第三者に聞く場合は、「他己分析とは?やり方や得られるメリットについて解説!」のコラムを参考にしてみてください。
6.具体的なキャリアプランを思い描く
第二新卒の方は、自己分析をしながら具体的なキャリアプランを思い描くことも大切です。「最終的にこうなっていたい」という理想像をイメージし、それを実現できる計画を練りましょう。
理想に近づくためにどのようなキャリアを積むべきかを考えることで、自分に合った仕事や企業が見つかる可能性があります。現在地点からキャリアプランを考えるのが難しい場合は、最終目標から逆算してみるとプランを立てやすくなるでしょう。
目標や理想像がないときは、自分が「したくないこと」を軸に考えてみるのも一つのやり方です。たとえば、「オフィス内で仕事をし続けるのは嫌だ」と思うなら、「出張や外回りが多い営業職」や「リモートワークができる企業」などに転職する選択肢が考えられるでしょう。
キャリアプランが描けず悩んでいる方は、「面接でキャリアプランを質問されたら?答え方のコツと状況別の例文をご紹介」のコラムで面接で評価されるキャリアプランの立て方を解説しているので、参考にしてみてください。
自己分析や適職診断用のツールを使うのもおすすめ
「自己分析がうまくできない」「自己分析の結果をどうやって仕事と結びつければ良いか分からない」という第二新卒の方は、自己分析や適職診断用のツールを活用するのもおすすめです。このようなツールはいくつかの質問に答えることで、自分の性格傾向や向いている仕事などを分析してくれます。ただし、診断結果がすべてではありません。診断ツールが導き出した適職が「自分のやりたいこと」と違ったり、回答間違いで正しい結果が出なかったりすることもあります。診断ツールは自己分析をするうえでの参考材料の一つとして有効活用するのが良いでしょう。
自己分析や適職診断用のツールは、インターネット上で無料公開されているものもあります。また、このコラムの冒頭にある、ハタラクティブの適職診断を使うのもおすすめですよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
第二新卒の自己分析で大事なポイント
自己分析で大事なのは、数字を用いて強みを具体的にアピールすることや、分析を深めて本音の価値観を明らかにすることです。自分の強み・スキルが転職市場でどの程度評価されるかを把握し、選考での伝え方に活かしましょう。第二新卒は社会人経験が少ないため、何をどのようにアピールするかをしっかりと考えておくのが重要です。
具体的な数字を入れる
自分の強みを分析する際は、具体的な数字を取り入れることがポイントです。たとえば、自分の強みが「粘り強さ」だとするなら、「△△を△年がんばった」と具体的な数字で表してみましょう。具体的な数字を盛り込むことでイメージしやすくなるため、面接で効果的なアピールにつながります。
自分では強みだと思っていたものの、「数字で表せない」「具体的なエピソードがない」という場合は、選考でアピールするには弱い可能性も。短時間で面接官に印象を残すためにも、数字で表せる強みを見つけてみてください。
「なぜ?」を3回繰り返す
転職理由や志望動機を考える際は、自問自答を3回繰り返してみてください。以下に「なぜ?」の例をまとめました。
【1回目】なぜ転職したいのか?
→自分の強みをより活かせる仕事に就きたいから
【2回目】なぜ、その強みを活かしたいのか?
→強みを伸ばして専門性を高めたいから
【3回目】なぜ、専門性を高めたいのか?
→社会の役に立ちたいから
上記のように「なぜ?」を繰り返すと自己分析が深まり、本音の価値観が分かりやすくなります。3回繰り返しても答えが出なければ、4回、5回と繰り返してみましょう。
転職市場で需要が高い人材を知っておく
転職市場で求められている人材を理解することで、自分がどのようなアピールをすべきかが見えてきます。自己分析で洗い出した強みやスキルはどのような業界に需要があるのか、転職市場で通用するレベルなのかといったことを把握しておけば、戦略的に活動を進められるでしょう。
自分のスキルが応募先で求められるレベルに達していない場合は、努力している点を伝えるなど、アピールの仕方を工夫することで好印象につなげられます。
第二新卒で転職するならエージェントの利用も検討しよう
自己分析について一通り理解はしたものの、実際にどのように転職活動を進めて良いか分からないこともあるでしょう。そのようなときは、就職・転職エージェントの利用を検討してみましょう。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024 03 就職活動・転職活動について(p.40)」によれば、就活・転職活動をする場合、自己分析が必要な「適職の探し方」「履歴書の作成」「面接対策」などに不安を抱いている人が多いようです。
同資料をみると、「自分に向いている仕事(適職)がわからず不安」と答えた人の割合は、以下のとおりでした。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024 3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度 (2)自分に向いている仕事(適職)がわからず不安」
上記のとおり、「非常に不安」と「やや不安」をあわせると、フリーターが64.0%、正社員が58.3%と半数を超える結果です。第二新卒は社会人経験や仕事の知見も浅いため、「適職が分からない」と悩みがちな傾向があるでしょう。そのため、自己分析が行えても仕事探しに苦戦する可能性があります。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
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第二新卒の自己分析に関するお悩みQ&A
ここでは、第二新卒の方がつまずきがちな、自己分析に関するお悩みをQ&A方式で解決します。
自己分析のやり方を教えてください
自己分析のやり方は、「過去の経験から印象に残っているエピソードを書き出し自分史を作成する→エピソードから強みを発見する→適職や将来のビジョンを考える」という流れが基本です。
オリジナルのエピソードは強みをアピールする際の根拠となるため、面接では積極的に伝えると良いでしょう。「自己分析のやり方が知りたい!簡単にできる方法や就活に活かせるコツを紹介」のコラムでも、自己分析のコツと注意点を解説しています。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。