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30代フリーターから正社員になれる?おすすめの仕事や就職成功のコツ!
更新日
この記事のまとめ
- 「社員として働くのが厳しい」といった理由でフリーターを続ける人がいる
- 30代前半のフリーターの割合は、男性が17.7%で女性が54.1%
- 30代フリーターが正社員として就職すると、雇用が安定し長期的に働けるメリットがある
- 年齢を重ねると即戦力となる経験やスキルが求められることから就職の難易度が上がる
- 30代フリーターの就職には、紹介予定派遣やエージェントの活用がおすすめ
「30代フリーターから正社員になれる?」「就職しないと手遅れなのでは…」と不安に思う方もいるでしょう。30代フリーターから正社員就職を目指すことは可能です。年齢が上がるとともに就職の難易度が上がるため、早めに動き出しましょう。このコラムでは、30代フリーターの方におすすめの仕事や就職を成功させるコツを紹介しています。就職を考えている30代フリーターの方はぜひ参考にしてください。
30代フリーターの現状
30代のフリーターの方や、これから30代に差し掛かろうとしているフリーターの方もいるでしょう。
ここでは、「フリーターとは何か」や「フリーターを続けている理由」などをご紹介します。
フリーターとは
フリーターとは、「フリーアルバイター」の略称で、アルバイトで生計を立てている人のことです。総務省統計局の「16A-Q09 フリーターの人数」によると、「年齢が15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者」かつ、「雇用者のうち勤め先における呼称がパート・アルバイトの者」「完全失業者のうち探している仕事の形態がパート・アルバイトの者」「非労働力人口で、家事も通学のしていないその他の者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態がパート・アルバイトの者」のいずれかに当てはまる者を、便宜上フリーターとするとしています。
35歳以上のフリーターは何と呼ばれる?
お伝えしているように、フリーターは34歳までの若年者のことを指します。そのため、35歳以上でアルバイトをしている場合は、便宜上、「高齢フリーター」や「中高年フリーター」と呼ばれることがあるようです。年齢によって呼び方が変わる場合があることを覚えておきましょう。
フリーターを続けている理由
ハタラクティブの若者しごと白書2024「1-6.フリーターを続けている理由」によると、フリーターを続けている理由で最も多かったのが、高卒・大卒ともに「社員として働くのが厳しいと思ったから」でした。
高卒フリーター | 大卒フリーター | |
---|---|---|
1位 | 社員として働くのが厳しいと思ったから(22.9%) | 社員として働くのが厳しいと思ったから(19.8%) |
2位 | 社員になる必要性がないから(15.4%) | 社員になる必要性がないから(15.4%) |
3位 | 組織に縛られたくないから(9.7%) | 就職活動がうまくいかないから(10.5%) |
4位 | 家庭の経済事情やトラブルのため(8.9%) | 組織に縛られたくないから(8.5%) |
5位 | 明確な職業を思い描けないから(7.7%) | 芸能関係やフリーランスに就きたいから(7.7%) |
引用:若者しごと白書2024「1-6.フリーターを続けている理由」
2位をみると、高卒・大卒ともに、「社員になる必要性がないから」という理由でフリーターを続けていることが分かります。
これらの結果から、多くのフリーターの方が、正社員になることに対して「ハードルが高い」「必要性を感じない」と思っていることから、正社員ではなくフリーターを続けているといえるでしょう。
参照元
総務省統計局
統計データFAQ(Frequently Asked Questions)
ハタラクティブ
若者しごと白書
30代フリーターは就職できる?
30代フリーターも正社員として就職を目指すことは可能です。労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律の「第9条」によると、「労働者の募集や採用において年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない」と制定されています。そのため、どの年齢でも就職のチャンスはあると言って良いでしょう。
とはいえ、30代のフリーターは20代フリーターや同年代の正社員と比較すると就職の難易度が上がりやすいのは事実。30代は20代のときよりも申し込める求人数が減ったり、専門的なスキルを問われたりする可能性が高いためです。30代フリーターからの正社員就職を叶えるためにはどのようなポイントを掴めば良いのか、このコラムを参考に確認してみましょう。
参照元
e-GOV法令検索
労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律
フリーターの採用状況
フリーターを正社員として採用することを検討している企業は少なからず存在しています。厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p.12)」によると、49.9%の企業がフリーターを正社員採用する予定があったと回答しています。そのうち、25.4%の企業にフリーターからの応募があり、実際に正社員採用した割合は18.5%でした。
また、年齢層別の採用状況は以下のとおりです。
15~34歳のみ採用 | 35~44歳のみ採用 | 15~34歳及び35~44歳の両方を採用 | |
---|---|---|---|
割合 | 10.0% | 2.1% | 6.4% |
参照:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p.12 )」
35歳以降の採用割合が低くなるのは、未経験からの採用の場合、34歳までを対象としている企業が多いことが理由として考えられます。年齢を重ねると未経験からの就職が難しくなるため、30代フリーターが正社員を目指す際は、できるだけ早めに行動しましょう。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
【男女別】30代前半のフリーターの割合
ここでは、30代のフリーター・非正規社員の割合を男女別でご紹介します。男性と女性とでどのような違いがあるのかを確認してみましょう。
30代男性フリーターの割合は17.7%
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p.14)」によると、男性の正社員・非正規雇用社員の割合は以下のとおりです。
男性の年齢 | 正社員の割合 | 非正規社員の割合 |
---|---|---|
20~24歳 | 73.5% | 26.4% |
25~29歳 | 82.4% | 17.6% |
30~34歳 | 81.9% | 17.7% |
参照:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p.14)」
男性の場合、20代後半から正社員の割合が増加しています。全体として、20代から30代にかけてライフイベントが発生する人が多い傾向にあるため、フリーターのままでいるリスクや将来の生活を考慮して早めに就職していると考えられるでしょう。
30代女性フリーターの割合は54.1%
同資料(p.14)によると、男性正社員の割合は79.8%である一方、女性正社員は58.6%に留まっています。女性の正社員・非正規社員の割合は、以下のとおりです。
女性の年齢 | 正社員の割合 | 非正規社員の割合 |
---|---|---|
20~24歳 | 70.4% | 29.4% |
25~29歳 | 64.3% | 35.7% |
30~34歳 | 45.8% | 54.1% |
参照:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p.14)」
女性の場合は年齢が高くなるほど正社員の割合が減る傾向があります。人によって事情はさまざまですが、20代から30代にかけて結婚や出産などを経験し、正社員を辞めて非正規社員になる女性が増えることが要因として考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
30代前半と後半で異なるフリーターの就職事情
ここでは、30代フリーターの就職事情について、34歳までを前半、35歳以降を後半として解説します。
30代前半は未経験からの就職チャンスがある
30代前半のフリーターは、未経験からの就職のチャンスがあります。未経験からの就職は20代のような若年層の方が有利になる傾向があるものの、30代前半までは採用に前向きな企業が多い傾向があるためです。また、将来のキャリアパスを考え、34歳までの方を募集の対象としている企業も少なくありません。そのため、未経験の業界や職種に挑戦する場合は、できるだけ30代前半までに挑戦すると良いでしょう。
30代後半はスキルや実績が求められるようになる
30代後半の求職活動では、スキルや実績が求められるようになります。経験豊富な転職者がライバルになることから、30代前半よりも正社員就職のハードルが上がることが予想されるでしょう。そのため、30代後半のフリーターは、資格を取得してスキルを身につけたり、採用されやすい仕事を選んだりするといった工夫が必要です。
「一人で就活を進められるか不安…」という方は、就職・転職エージェントを利用してプロの支援を受けることも視野に入れながら転職活動を進めましょう。
年齢を重ねるとアルバイトの内定獲得も難しくなる傾向に
フリーターの年齢では問題はないものの、ミドル世代やシニア世代など、年齢を重ねると体力面の懸念が生じることから、アルバイト求人の選択肢も少なくなる可能性があります。年齢を重ねても安定した雇用や収入を得るには、早い段階で正社員としての就職を検討しておくのがおすすめです。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
「30代フリーターは正社員就職が難しい」と言われる理由
30代のフリーターから正社員を目指すことはできるものの、就職するには一定の難しさがあります。ここでは、30代フリーターの就職が難しいと言われる理由についてまとめました。
30代向けの求人は即戦力を期待される傾向にある
30代向けの求人では一定の業務経験やスキルが求められる傾向があります。「未経験可」と書かれている求人はあるものの、基本的には20代のような長期的なキャリアパスを想定している場合が多いため、30代になるとハードルが上がる可能性があるでしょう。
マネジメント能力の有無を問われる場合がある
即戦力を求める企業の選考では、教育やサポートを行うマネジメント業務を任せられそうかチェックすることもあります。そのため、中途採用では、役職・管理職・リーダー職などで活躍できそうな人材が優先される場合もある。でしょう。
正社員経験がないため早期離職を懸念されやすい
企業によっては、正社員経験がない応募者に対して「責任感のある仕事を任せられるだろうか」「就業意欲が低く離職も早いのでは」と捉えることがあるようです。採用した人材が早期離職すると再び募集をかけるコストが発生するため、30代フリーターの採用を慎重に行う企業も少なくありません。応募する場合は、長期的に活躍していきたいという前向きな姿勢を示すことが大事です。
30代フリーターが就職しない場合に考えられるリスク
30代フリーターが就職せずにアルバイトを続けるリスクには、正社員と比べて収入やスキルの差が生じることが挙げられます。また、将来的に結婚や育児を視野に入れている場合は、ライフイベントを達成しにくいことなども考えられるでしょう。
年齢とともに正社員との収入差が開く
30代になると、フリーターと正社員の収入差が開いていく傾向があります。20代前半のうちなら、新卒の正社員とフリーターの収入差はそれほど開いておらず、アルバイトの掛け持ちで収入アップできる可能性もあるでしょう。
しかし、20代後半になると、正社員は昇給やボーナスで年収が上がり、30代に突入する頃にはマネージャーや係長のような役職手当がつく人もいます。しかし、フリーターの場合は昇給しても時給が数十円〜数百円上がる程度で、ボーナスもないことが多いため、年齢を重ねても大幅な収入アップは見込めないでしょう。
年齢別の年収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」のデータをもとに計算すると、30代の正社員とフリーターを含む非正規社員の年収差は、100万円を超えています。
年齢階級 | 正社員・正職員の年収 | 非正規社員の年収 | 正社員・正職員以外(フリーター含)の年収 |
---|---|---|---|
20代 | 約295万円 | 約246万円 | 約49万円 |
30代 | 約372万円 | 約265万円 | 約107万円 |
40代 | 約437万円 | 約263万円 | 約174万円 |
50代 | 約479万円 | 約266万円 | 約213万円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金(p.12)」をもとに「年代前半+年代後半÷2✕12ヶ月」で算出
20代では約50万円の差ではあるものの、30代以降は約100〜200万円もの差が開いていくことが分かるでしょう。40代・50代と年齢を重ねるごとに年収の差は大きくなります。
なお、上記の表は各年齢階級の平均賃金を12ヶ月分かけて単純計算したものです。あくまでも参考程度に留めてください。
フリーターは男女ともに大きな収入の変化がない
以下は、同調査に掲載されている男女・雇用形態別の賃金状況です。
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金(p.13)」
男女ともに正社員は50代まで上昇傾向にあるのに対し、フリーターを含む非正規社員の収入はほぼ横ばいであることが分かります。男性の正社員は年齢を重ねるほど収入が上がっていき、女性の正社員は男性ほど大きな山なりでないものの、非正規社員と比べるとやや上昇傾向です。正社員は非正規社員よりも安定した収入を得ていると判断できるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
正社員とスキルやキャリアの差が生じる
30代になると、正社員とフリーターの間には、収入だけでなくスキルやキャリアの差が生じる可能性もあります。フリーターは責任がそれほど大きくない仕事を任されることが多いため、年齢に関わらずスキルが身につきにくいのが現実です。
一方で30代の正社員は、大きなプロジェクトを任されたり働きながら資格を取得したりして、キャリアアップが進む時期。会社の中で管理職となり、マネジメントスキルを身につける人もいるでしょう。
社会的信用度の低さからライフイベントを叶える難易度が上がる
30代になると、将来設計を考える方もいるかもしれませんが、フリーターのままだと社会的信用度が低いことが原因で、結婚や出産のハードルが高くなる可能性もあります。フリーターの場合、正社員に比べて収入が低く、雇用も不安定なので、社会的信用の低さからローンが組めなかったり生活費が底をつく懸念をされたりすることも。また、結婚相手が納得していたとしても、相手側の家族から反対されることも考えられるでしょう。
フリーターのままでいることに不安を感じている人は、「フリーターのままだと人生終わり?生涯設計はどうなる?逆転方法も解説」のコラムを参考にしてみてください。年代別の生活に起こりうるリスクについて紹介しています。
30代フリーターが正社員として就職するメリット
30代フリーターが正社員として就職するメリットには、「安定した収入が得られる」「雇用が安定し長期的に働きやすい」などが挙げられます。以下で詳しく解説するので、正社員就職を考える際の参考にしてください。
安定した収入を得られる
30代フリーターが正社員に就職する大きなメリットは、安定した収入を得られることでしょう。正社員は、基本的に月給制のため毎月決まった給与を受け取ることができます。また、給与以外にも賞与や手当などを受け取れる場合が多く、フリーターの給与に比べ安定しているといえるでしょう。
そのほか、昇進や昇給により、給与がアップする可能性がある点もメリットといえます。
雇用が安定し長期的に働きやすい
正社員になるメリットとして、雇用が安定し長期的に働きやすいことが挙げられます。正社員は、雇用期間の定めがないため、急に契約が切られたり、解雇されたりするリスクが低いのが特徴です。急に仕事がなくなるリスクが低いため、安心して長期的に働くことが可能です。
スキルアップやキャリアアップがしやすくなる
30代フリーターから正社員になると、スキルアップやキャリアアップがしやすくなるメリットもあります。なぜなら正社員は、責任感のある仕事を任されたり、幅広い業務に関わったりする機会が増えるからです。
また、就職する企業によっては、スキルを磨く研修や資格取得支援などを行っているところもあるため、フリーターに比べスキルアップやキャリアアップを目指しやすい環境が整っているといえるでしょう。
責任ややりがいを感じる仕事に携われる
責任ややりがいを感じる仕事に携われる点も、正社員として就職するメリットといえます。前述したように、正社員は責任感のある仕事を任される場合が多いため、大変なこともあるかもしれませんが。しかし、やり切ったときの達成感ややりがいは大きいといえるでしょう。また、仕事にやりがいを感じることで働くことへのモチベーションが上がりやすくなります。
フリーターを続けていると、責任感のある仕事を任せてもらえる機会が少ないので、仕事にやりがいを感じたい人は正社員への就職を目指してみると良いでしょう。
正社員のメリットについてほかにも知りたい方は、「正社員のメリットを解説します!非正社員との違いは?」のコラムもあわせてご覧ください。
30代フリーターの就職におすすめの未経験者歓迎が多い仕事
30代フリーターが今後のことを考えて就職するときは、フリーターや未経験者を歓迎している仕事を選ぶのがおすすめです。下記では、30代フリーターが就職する際におすすめの職種をご紹介します。
IT系の技術職
IT系の技術職は、30代フリーターの就職先におすすめです。IT系の技術職の仕事は、システムやソフトウェアなどを提供する仕事をしています。たとえば、システム開発の現場では、システムに関わる設計や開発、運用、保守を行うのが仕事内容です。
IT業界全体としての成長に対して人材が不足しているため、求人を出している企業が多い傾向にあります。また、多くの人材を確保するために未経験者を歓迎している企業もあるため、30代フリーターからも挑戦しやすいといえるでしょう。
営業職
営業職は幅広い業界に配置されているため求人数が多い職種です。幅広い業界で求められるため、自分が興味関心のある分野で働ける可能性があります。接客業で人と関わったり、販売職で商品の案内をしたりといったアルバイト経験がある30代フリーターの方であれば、営業職でコミュニケーション能力や提案力を発揮できるでしょう。新規顧客を獲得したり、得意先のニーズに合わせて企画をしたりと、仕事内容もさまざまです。
契約件数に応じたインセンティブを用意している企業もあるので、収入アップにつながりやすいのも営業職のメリット。業界や社会の動向に敏感な方なら、情勢に合わせて的確な提案ができるようになると、説得力のある営業スキルが身につけられるでしょう。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
住宅・不動産営業
ドライバー
ドライバーの仕事は、通販やお取り寄せによる需要の高まりから、人員が不足しています。採用の間口を広げるため、年齢や学歴を問われない傾向があることから、30代フリーターの方も採用されやすいでしょう。
ドライバーとして働くには、「普通自動車運転免許」が必要です。職種によっては、「準中型自動車免許」や「中型自動車第一種運転免許」が求められることもあります。
ドライバーは基本的にルーティンワークのため、未経験から挑戦する場合も仕事を覚えやすいでしょう。配達中は一人になれるので、人と関わる時間を少なめにしたい方にもおすすめです。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
ルート配送ドライバー
飲食店のスタッフ
飲食店でのアルバイト経験があれば、同じ職種で正社員を目指すのも良いでしょう。正社員として飲食店のスタッフを担う場合は、アルバイトやパートの人材を育成したり、クレーム対応を行ったりします。実務経験を重ねれば、店長やエリアマネージャーにキャリアアップしたり、店舗の管理・運営を任されたりすることもあるでしょう。
多店舗展開している企業なら、未経験者も就職を目指しやすい傾向にあります。飲食店では清潔感・料理の運び方・言葉遣いなどの細かい要素に対応してくことが必要です。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
飲食チェーン店店員
ホールスタッフ(レストラン)
30代フリーターが正社員就職する7つの方法
30代のフリーターが就職するときは、応募先の会社で歓迎されるスキルを身につけてから正社員を目指したり、アルバイトから正社員登用を狙ったりするといった戦略が必要です。この項では、30代後半のフリーターが正社員就職するのにおすすめの方法をご紹介します。
「30代フリーターが正社員になるのは手遅れ?」「フリーターが30代で就職するのはやばい?」という不安のある方は、以下を確認してみましょう。
1.すぐに就職活動を開始する
30代フリーターの方が正社員として就職するには、すぐに就職活動を開始することが重要です。「30代前半と後半で異なるフリーターの就職事情」で解説したように、年齢が上がるにつれて即戦力となるスキルや経験を求められるため、就職のハードルが上がりやすい傾向にあります。
そのため、正社員として就職することを決めたら、できるだけ早く就職活動を開始することを心掛けましょう。
30代フリーターから正社員就職を目指す人は、「30代フリーターは就職・転職エージェントを使って正社員を目指そう!」のコラムも参考にしてください。
2.応募職種に関連する資格やスキルを身につける
30代フリーターの方は、応募職種に求められる資格やスキルを身につけてから正社員を目指すと、効率的に就活を進められる場合があります。資格取得を目指す際は、即戦力として評価されやすいスキルが身につくものを選ぶのがポイントです。
専門性の高い分野の場合、応募時に資格が必須だったり、資格取得によって評価を高められたりする可能性も。電気工事士や危険物取扱者のように、資格を現場で活かせる資格もおすすめです。
ただし、資格によっては取得にある程度の日数が必要なものもあるので、本当に必要な資格かどうかを考えたうえで行動に移しましょう。
3.ハローワークで相談や職業訓練をする
ハローワークを利用することも、30代フリーターから正社員を目指すためにおすすめの方法です。ハローワークでは、就職相談をしたり職業訓練を受けたりできます。また、取り扱っている全国の求人を無料で確認することも可能です。気になる求人があれば紹介状の発行や現在の応募状況がどうなっているか質問もできます。
職業訓練では、Webデザインや介護、ビジネスマナー、電気工事などの就活に役立つ知識やスキルを身につけることが可能です。受講条件や内容、時期は各々異なるので、気になる方はチェックしてみましょう。
ハローワークの詳しい情報については、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムで紹介しているので参考にしてください。
4.アルバイト先の正社員登用制度を利用する
アルバイト先で長期的に働きたいと考える30代フリーターの方は、正社員登用制度を利用するのも手です。正社員登用制度が導入されている職場なら、上司の推薦を得て就職できる可能性があります。正社員への推薦を受けるためには、日ごろから業務へ真面目に取り組むことが重要です。
すでに働いているアルバイト先で正社員になれば、人間関係や業務フローに慣れている状態で働けます。これからアルバイトを変更し、正社員登用を検討している方は、求人情報に「勤務態度や状況によって正社員雇用の予定あり」と記載されている仕事を選ぶようにしましょう。
5.紹介予定派遣で就職を目指す
30代フリーターから正社員を目指す場合、紹介予定派遣を利用する方法もあります。紹介予定派遣とは、派遣会社が労働派遣が始まる前、もしくは労働派遣開始後に、派遣労働者や派遣先企業に対して職業紹介を行い、派遣先企業と応募者側の双方が合意すれば正社員になれる制度です。
紹介予定派遣を選択すれば、実際の職場で過ごしたうえで就職の可否を決められます。万が一派遣先が自分と合わないと感じるなら、契約期間満了後にそのまま仕事を終えることも可能です。
いきなり正社員になるのが不安な方にとっては、会社の雰囲気や仕事内容を理解したうえで就職できるメリットがあります。ミスマッチを避けながら、効率的な就職を実現したい方は、検討してみましょう。
6.就職サイトから未経験歓迎の求人に応募する
30代フリーターの方が正社員としての就職を目指すなら、就職サイトから未経験者歓迎の求人に応募するのもおすすめです。未経験者歓迎の求人は、あまりスキルや経験を求められない傾向にあることから30代フリーターからも挑戦しやすいといえます。
また、未経験者歓迎の求人は、入社後に新人研修を行っている企業などもあるため、焦らず仕事を覚えていけるでしょう。
7.就職エージェントを活用して就職支援を受ける
30代フリーターの方が就活するときは、就職エージェントが提供する就職支援サービスを活用する方法もおすすめです。就職エージェントでは、求職者を就職に導いた実績のあるプロのアドバイザーが、悩みの相談から内定獲得までをトータルサポートしてくれます。エージェントで履歴書・職務経歴書の書き方や面接の答え方をアドバイスしてもらえば、就職の成功率を上げられるでしょう。
フリーターが就職エージェントを利用するメリットについては、「転職エージェントはフリーターの味方!」のコラムで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
30代フリーターが就職支援を通じて正社員になった体験談
ここでは、30代や30代を目前としたフリーターの方が就職エージェントを利用して就職を成功させた例をご紹介します。どのような流れで正社員になれたのか、どのような支援を受けたのかを見てみましょう。
パチンコのアルバイト店員から正社員になった体験談
30歳、どこでもいいからと思ってましたが結局はいい仕事に就けました。 これまで専門学校を卒業してから、派遣やなんやらでずっと正社員として働いたことはありませんでした。気づいたら30歳になってしまって。結婚の話も何もないですが、正社員になるにはもう最後のチャンスかなと思って、就活を始めました。これまで仕事はしてきましたが派遣やアルバイトなので何を経歴として書いたらいいか全く分からなかったですね。仕事先は雇ってくれるのであればどこでもかまいませんでした。はじめは苦労しましたが、ハタラクティブに登録してからは、とても心強かったです。書類に何を書けばいいか、面接の時にどうしたらいいかなど、企業ごとの特色を知っている立場からアドバイスくださっているのでとても安心でした。今では小さな会社ですが、長く働かせてくれそうな企業で働いています。がんばりたいと思います。
こちらの体験談は、「30歳以上から正社員へ 体験談」のページからご覧いただけます。
飲食店のアルバイトから正社員になった体験談
大学時代から旅行が好きで、居酒屋のバイトで旅費を貯めては海外を放浪し、お金が底を突くと帰ってきてまたバイト、その繰り返しでした。それがライフスタイルだと思ってたし、若いころは楽しいだけで良かったんですけど、気づけば30歳が目前で。さんざん好き勝手やってきたし、どこかでけじめをつけた方がいいだろうと思ったものの、この年齢で社会人経験ゼロの求人ってなかなか見つからないじゃないですか。そんな時にたまたまハタラクティブを知ったので登録してみると、担当の方が親身に相談に乗ってくれ、今働いている旅行会社の求人を紹介されたんですよ。書類の書き方から面接の対策まで、自分一人だったら気づかなかったこともたくさんアドバイスしてもらい、心強かったですね。今は海外旅行のツアープランニングをしています。大好きな旅に関わる仕事で、これまでの経験も生かせているし、あの時ハタラクティブに登録して正解でした。
こちらの体験談は、「フリーターから正社員へ 体験談」のページからご確認ください。
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30代フリーターの就職に関する疑問やお悩みQ&A
ここでは、30代フリーターが抱えている就職の不安や仕事選びで感じる疑問、お悩みなどに対し、Q&A形式で解決します。
フリーターのまま30代を過ごすとどうなる?
フリーターのまま30代を過ごすと、同年代の正社員と収入の差が開いてしまったり、40代から就職しようとしても求人数が少なく正社員になるのが難しくなってしまう可能性があります。将来のことを考え、正社員を目指すのであれば、なるべく早く就職活動を始めるのがおすすめです。
フリーターのままで良いのか迷っている人は、「フリーターのまま老後を迎える4つのリスクとは?安心できる対処法も解説」のコラムでフリーターのまま過ごす際のリスクについて紹介しているのでご覧ください。
30代フリーター・実家暮らしも就職すべきですか?
実家暮らしの場合も正社員としての就職をおすすめします。実家暮らしの場合は、住居費や生活費を抑えられるため、フリーター期間が長くなりやすい傾向にあるようです。しかし、親の退職や介護などにより、必要に迫られてから正社員を目指しても、30代を過ぎてからは就職のハードルが高くなるでしょう。
フリーター期間の長さが就職に及ぼす影響は、「フリーターの将来は不安?男女で違いはある?正社員になるためのコツを紹介」のコラムを参考にしてください。
30代フリーターは正社員就職を目指さないとやばいですか?
30代フリーターを続けると正社員とスキルやキャリアの差が生じたり、社会的信用度の低さからライフイベントを叶える難易度が上がったりする恐れがあります。
正社員就職かフリーターのまま過ごすか迷っている方は、この記事の「30代フリーターが就職しない場合に考えられるリスク」や、「就職しない生き方はある?正社員以外の選択肢とメリット・デメリットを解説」のコラムをあわせてご覧ください。
未経験歓迎の求人が多い職種は何ですか?
IT系の技術職や営業職、販売職などがあります。「未経験歓迎」「経験不問」の求人には、人手不足の職種や人柄重視の仕事が多いので、30代のフリーターの方も採用されやすいでしょう。未経験から携わりやすい職種については、「未経験から就職できる仕事の特徴は?求人の見極め方やおすすめ業種を紹介」で触れているのでぜひご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。