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第二新卒は「中途」「新卒」どっち?区分の違いや転職成功のコツを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒とは、一般的には新卒で入社した会社を数年以内に辞めた求職者のこと
- 第二新卒が中途と新卒のどっちになるのかは、社会人経験の差などによって判断される
- 第二新卒と中途のどっちが転職に有利なのかは、企業の求める人材によって異なる
- 第二新卒が中途採用枠で選考を受ける場合は実務経験を強みに転職活動を有利に進めよう
第二新卒は「中途採用」か「新卒採用」のどっちか気になる方もいるでしょう。企業によって目安は異なりますが、一般的には就業経験の年数に違いがあるようです。どっちが就職に有利なのかは、企業の求める人材によっても異なるため、見極めて応募する必要があります。このコラムでは、第二新卒・新卒・中途の区分や、中途採用とキャリア採用の違いについても解説。転職活動をスムーズに進める参考にしてみてください。
第二新卒は「中途」か「新卒」どっち?
「第二新卒歓迎」という求人を見たことがある人も多いでしょう。しかし、第二新卒の定義が曖昧で、自分が新卒と中途のどっちに当てはまるのか分からずに戸惑う人も多いようです。第二新卒者がどちらの枠で応募できるかは、企業が設定している条件によって異なります。
ここでは「第二新卒」「中途」「新卒」の違いを説明しているので、自分の応募枠が分からず不安な方は参考にしてみてください。
第二新卒とは
第二新卒とは、新卒入社後3年以内に離職して次の職を求めている25歳前後の層を指すのが一般的です。ただし、第二新卒の線引きは明確ではなく、企業によっても異なります。一説には、卒業後に就職経験がなくても卒業から3年ほど経過している人とする場合もあるようです。
第二新卒は中途採用に近いものの、社会人経験の差や採用目的によって企業側の判断が変わります。社会人経験が少なくてもポテンシャルが高く将来性が見込まれる場合には、第二新卒者も新卒扱いで採用されることがあるでしょう。一方、前職での経験を活かして柔軟に仕事ができそうな場合や、一定のスキルや知識があり即戦力になると見込まれる場合には、中途採用として扱われる傾向があります。
第二新卒の定義は「『第二新卒』はいつまでが該当?企業側の採用視点や転職が有利な時期も解説」も参考にしてみてください。
中途とは
中途採用とは、新卒採用の時期以外に、不定期で就業経験のある人材を採用することです。年齢を問わず、3年以上の社会人経験がある人が対象で「中途」と呼ぶ場合もあります。主に、新しい事業の立ち上げや、事業の拡大における人材確保などを目的として採用されることが多い傾向です。
中途採用のうち即戦力が見込まれて採用されるのが、キャリア採用。中途採用は3年以上の就業経験がある人全般を指すのに対し、キャリア採用は一定の専門スキルやノウハウがあり即戦力となる人だけを対象にするのが違いです。中途採用とキャリア採用の違いについては「キャリア採用とは?中途採用との違いやメリット・デメリットなどを解説」のコラムも参考にしてみてください。
新卒とは
新卒とは、大学などをその年度に卒業する見込みである人のことです。就職活動中に在学しており、卒業後に就職可能な人を指します。求人においても新卒の応募資格には「△年度卒業見込み」と記載されているケースが多いでしょう。
新卒には、高校や短期大学、専門学校、大学を卒業予定の人をすべて含むのが一般的です。新卒の定義は「『新卒』に高卒も含まれる?採用ルールや年収における大卒との違いを解説!」のコラムでも確認してみてください。
第二新卒と既卒の違い
第二新卒と既卒の違いは、就職経験の有無です。「第二新卒」は一般的に、新卒として就職したものの、退職をして3年以内の方を指します。一方既卒とは、卒業後に一度も正社員として就職をしていない方のこと。第二新卒と既卒の違いについては「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」で説明しているので、あわせて参考にしてみてください。
企業が中途採用をするメリット
中途採用として入社した人材は、就業経験がなかったり少なかったりする新卒や第二新卒と比較して即戦力になりやすい傾向があります。「すぐに業務で活躍してほしい」と考える企業にとってメリットが豊富でしょう。以下で、企業が中途採用をするメリットについて詳しく解説します。
ビジネスマナーが身に付いている
就業経験がある中途採用者は、ビジネスマナーが備わっていると判断されます。取引先とのやり取りや社内での仕事の進め方、上司との関わり方など、基本的なビジネスマナーが身に付いていれば、すぐに業務を任せられるでしょう。新卒とは違い、入社時の社員教育などにコストが掛からないこともメリットといえます。
実務経験があり即戦力になりやすい
中途採用の場合、一度働いた経験を活かして即戦力になりやすいことも強みです。特に、同業他社で働いた経験のある人を採用すると、実務指導にかかるコストや時間、人的リソースを抑えられます。
人手不足がみられる企業では、新卒よりも第二新卒や中途が重宝されることもあるでしょう。企業が第二新卒を採用するメリットは「第二新卒が採用されるには?効果的な転職方法や企業側の視点を解説」のコラム内でも詳しく解説しています。あわせて確認しておきましょう。
入社時期を調整しやすい
中途採用では、企業側の都合も考慮した入社時期を設定できることが多いのもメリットです。中途採用では、新卒採用と違い、選考から採用までが短期間で行われる場合があります。そのため、企業の人材不足にすぐ対応できるでしょう。
企業が中途採用をするデメリット
中途採用には企業側のメリットが大きいと思われますが、デメリットもあるようです。中途採用のデメリットとして「即戦力となる人材は転職のリスクがある」「ほかの社員と温度差が生まれる可能性がある」が挙げられます。
即戦力となる人材は転職のリスクがある
即戦力となる優秀な社員は、「スキルアップなどのためにほかの会社に転職してしまうのではないか」と思われることがあるようです。人材不足で中途採用を行っている企業の場合、人員が減ってしまう可能性があることはデメリットであるといえます。
ほかの社員と温度差が生まれる可能性がある
中途採用の場合は、ほかの社員と温度差が生まれる可能性があります。ほかの会社で勤めていた期間が長いと、会社の雰囲気や文化に馴染みにくいのではと思われることがあるようです。
中途採用が増えている背景
近年は、第二新卒者や中途採用者を積極的に採用する傾向にあります。中途採用が増えている背景には、日本全体が抱える人手不足の問題が潜んでいるようです。特に、中小企業では人手不足が深刻化しています。
次の図は、「2024年版 中小企業白書(p.89)」に記載の、次年度の採用意向の割合を示したものです。
上記のデータによると、中小企業における2024年度の人材確保状況は、新卒・中途採用ともに増加見込みの割合が多いことが分かります。新卒は33.7%、中途採用だと35.4.%もの企業が採用人数を増加見込みと答えており、この背景には人手不足や事業拡大からの人員増員が考えられるでしょう。
参照元
中小企業庁
中小企業白書
企業が第二新卒を採用するメリット
企業によっては第二新卒者を積極的に採用している場合もあるでしょう。新卒と比べて、コストの削減や柔軟性が期待でき、企業側にもメリットがあるといえます。
教育コストの削減につながる
第二新卒を採用するメリットとして、教育コストの削減が挙げられます。第二新卒の場合、新卒で入社した会社で、新人社員研修を受け終えている場合がほとんどです。そのため、ビジネスマナーなどの研修に掛ける費用を抑えることができるでしょう。
柔軟性に期待できる
第二新卒は、会社での就業経験が浅いからこその柔軟性も期待できるでしょう。第二新卒の場合は、ほかの会社で働いていた時期が少なく、企業に必要な研修などを一から受けてもらえます。「若い人材を自社で教育したい」と考える企業にとって、柔軟性の高さは魅力的でしょう。
第二新卒の採用とキャリア採用の違いは?
第二新卒の採用とキャリア採用では、採用の主な理由に違いがあるようです。キャリア採用は、第二新卒の採用よりもキャリアを重ねた人材をメインに採用する傾向があります。同じ業界や職種をある程度経験した人を積極的に採用するでしょう。企業が第二新卒を採用するデメリット
第二新卒を採用することには、デメリットもあるようです。企業が第二新卒を採用するデメリットとして「研修に時間が掛かる」「前職と比較される場合がある」「離職の可能性がある」が挙げられます。詳しい内容は以下のとおりです。
研修に時間が掛かることがある
第二新卒を採用するデメリットとして、中途採用者の場合よりも研修に時間が掛かることが挙げられます。第二新卒は、ビジネスマナーなどの研修をひととおり終えている場合が多いですが、即戦力になれるほどのスキルを持っていない可能性も。特に、職種未経験の場合での採用の場合は、業務に関する研修を一から行う必要があります。
前職と比較される場合がある
第二新卒の場合は、他社での就業経験があるため、以前勤めていた会社と比較されてしまうこともあるでしょう。「前職のほうが良かった」と思われてしまうと、モチベーションの低下や離職につながる可能性があります。
離職の可能性がある
第二新卒を採用するデメリットとして離職の可能性があることが挙げられます。「職種が合わなかった」「社風が合わなかった」などの理由で前職を短期間で離職している場合、入社してから同じような理由で離職するリスクもゼロではありません。
企業の懸念を払拭するためには、「この会社では長く勤めたいと思っている」という就業意欲の高さをしっかりとアピールすることが大切です。第二新卒の転職を成功させるコツは「第二新卒の転職は難しい?転職活動のやり方と成功のポイント」で解説しているので、参考にしてみてください。
第二新卒が転職を成功させるための4つのポイント
第二新卒は即戦力として期待されるものの、就職活動においては新卒のときと準備の仕方が異なる点があります。第二新卒が転職成功に向けて意識したいポイントを確認しておきましょう。
第二新卒が転職を成功させるためのポイント
- 自己分析を徹底する
- キャリアプランを明確にする
- 前職の退職理由はポジティブに伝える
- ビジネスマナーを守る
1.自己分析をする
第二新卒においても、新卒同様に自己分析を徹底しましょう。自分の強みや弱み、これまでの経験から得たスキルなどを洗い出します。自分のアピールポイントを理解してから、応募先の企業に合わせて志望動機や自己PR文を作成するのがコツです。
自己分析のやり方は「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムでも詳しく紹介しています。前職での経験も振り返りながら転職に活かせる強みを探りましょう。
2.キャリアプランを明確にする
第二新卒の場合、一度働いた経験をもとに、キャリアプランを明確にして就職活動を行いましょう。応募先の企業に入ってどのような業務を経験したいか、将来的にどのような役職につきたいかなど、10年・20年の単位でビジョンを描くのがおすすめです。面接で自身のキャリアプランを伝えると、応募先の企業で長く働く意欲があることが伝わり、ポジティブな印象を持ってもらえるでしょう。
3.前職の退職理由はポジティブに伝える
退職理由はポジティブな伝え方を意識することが大事です。
第二新卒の場合、前職の退職理由を伝える必要があるでしょう。人間関係が原因で退職した場合に「一緒に働く人が苦手だったので退職しました」と説明すると「うちの会社でも同じことが起こるのでは」と懸念されてしまう可能性があります。「より従業員同士の距離が近い企業で働きたいと思いました」「貴社のホームページを拝見し、従業員同士の関係性が良く見えたので応募しました」など、ポジティブな理由に変換しましょう。
退職理由の伝え方に悩む場合は「前向きな退職理由で好印象を与えよう!転職時の面接のコツや例文を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
4.ビジネスマナーを守る
転職活動をするうえでは、ビジネスマナーを守るのが基本です。特に第二新卒は社会人経験があることから、ビジネスマナーはひととおり身についていると判断されます。面接時には服装や身だしなみに注意し、あいさつや採用担当者とのやり取りも基本的なマナーを守りましょう。
身だしなみが不適切だったり、失礼な言葉遣いをしていたりする場合は、ネガティブな印象を与える可能性があります。面接時のマナーに不安がある方は「面接マナーは就活で重要?気を付けたいポイントを状況別に解説!」のコラムにも目を通しておきましょう。
第二新卒が中途採用より有利になることも
企業によっては第二新卒が有利になるケースもあるでしょう。若手社員の育成に力を入れている企業や、事業拡大に備えて若い世代の獲得をしたい企業もあるためです。その場合は、中途採用よりも新卒や第二新卒の採用を積極的に行っていることがあります。第二新卒の転職相談は転職サイトやエージェントを活用しよう
転職についてお悩みの第二新卒者は、転職エージェントの利用がおすすめです。専門のアドバイザーが在職中、もしくは前職の企業での悩みに向き合い、個々の希望やスキルに合った転職先を見つけられるようサポートしてくれます。転職してキャリアアップを目指す場合も、適切にアドバイスをしてもらえるでしょう。
第二新卒や既卒といった若年層向けに就職支援を行うハタラクティブでは、一度就職して早期に離職した第二新卒者への求人を提案しています。「次の仕事が見つかるか不安」「自分にはどのような仕事が向いているのか分からない」といったお悩みも、キャリアアドバイザーがマンツーマンで相談に応じるので安心です。
ハタラクティブではカウンセリングだけでなく、書類作成の指導、面接のアドバイスなども行っています。そのほか選考スケジュールの調整をはじめとする企業とのやりとりも代行するので、忙しい在職中も転職活動に取り組めるでしょう。転職するか迷っている方も、まずは専門のキャリアアドバイザーに相談してみてください。
第二新卒と中途採用に関してよくあるQ&A
最後に、第二新卒と中途に関するよくある疑問や質問をまとめました。気になる疑問を解決して、納得のいく就職先を見つけましょう。
中途採用で転職するデメリットはなんですか?
中途採用で転職するデメリットは、新しい職場の雰囲気に馴染むのに時間が掛かりやすいことです。3年以上勤めているだけに、ある程度前職の文化や業務の進め方に慣れてしまっています。人によっては転職先の企業が自分に合わず、辞めたくなる場合もあるでしょう。前職でのスキルや経験を買われて採用された場合は、責任の重さやプレッシャーがストレスになる場合もあります。
中途採用での転職を検討中の方は「既卒は中途採用を選ぶべき?新卒との違いや就職成功のコツをご紹介!」のコラムにも目を通してみてください。
第二新卒は新卒採用に応募していい?
第二新卒者も新卒採用枠で応募できる場合があります。ただし、新卒採用枠とは別に第二新卒枠があったり、「△△年卒業まで」という指定に該当しなかったりする場合は、新卒採用枠は避けて応募するのが無難でしょう。
第二新卒の採用枠について知りたい方は「第二新卒採用の特徴とは?メリットとデメリットを解説!」を参考にしてみてください。
第二新卒は人生終了ですか?
第二新卒は「人生終了」ではありません。前述したように、第二新卒を積極的に採用している企業もあります。しっかりと選考対策をして臨めば、転職が成功する可能性は十分にあるでしょう。
第二新卒の就活に不安がある方は「第二新卒の就活は厳しい?うまくいかない原因と成功に導くやり方を解説」を参考にしてみてください。
第二新卒は大手に就職できますか?
第二新卒の方は、前職での経験や業績をアピールすることで、大手企業への就職も可能でしょう。大手企業を目指す場合は、経験のある職種を選択することで、スキルをアピールできます。大手へ就職するコツについては「第二新卒で大手への転職を成功させるには?選考や採用のポイントをご紹介」を参考にしてみてください。
中途が転職を成功させるには?
中途で転職を成功させるには、自分の適性を見極めて転職の軸を定めることが重要です。自分を客観視し、企業が求める人物像に合っているか確認しておきましょう。
自分の適性を知るには適職診断をすることもおすすめです。自分の適性がよく分からないという方は、ハタラクティブにご相談ください。1分程度でできる適職診断を受けられるだけでなく、専任のキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングを行い、あなたの適性や性格に合ったお仕事をご紹介します。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。