安定した職業とは？仕事選びのコツやおすすめの資格をご紹介

就職活動中の方のなかには、「安定した職業に就きたい」と考えている方もいるでしょう。安定した職業の特徴としては、「時代の変化に左右されにくい」「時代の流れに対応できる」などが挙げられます。

このコラムでは、安定した職業の例やそれらに就くための方法をご紹介。また、安定した職業に就くためにおすすめの資格についても解説しています。仕事選びの参考にしてみてください。

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安定した職業とは？

安定した職業とは、断言できるものではありませんが「時代の変化に関わらず需要のある仕事」と「時代の変化に順応できる仕事」などが挙げられるでしょう。これらの仕事は社会的なニーズや需要があったり、社会の発展に合わせて臨機応変に対応できたりするといった特徴があります。

そのため、企業の業績や働き手の給与、待遇、キャリアなども不安定になりにくく、安定した職業といえるでしょう。

安定した職業によくみられるの5つの特徴

ここでは、安定した職業によくみられる5つの特徴を紹介します。就職先や転職先を探す際は、以下のポイントを参考にしてみてください。

1.経営が安定している

安定しているとされる職業は企業の経営が安定しており、業績悪化や倒産のリスクが低い傾向にあります。たとえば、インフラ業界や医療業界のように「時代の変化に左右されにくい職業」は、倒産しにくく安定した職業といえるでしょう。

「長く働きたい」「安定した収入を受け取りたい」という希望がある場合、企業の経営状況は重要なポイントです。「景気や社会情勢に関わらず継続的に需要があるか」を判断材料の一つにし、職業を探してみましょう。

2.安定した収入を得られる

安定した収入とは、昇給制度や各種手当が整っていることも含め、労働に対して適切な報酬が継続的に支払われることを意味します。成績により給与が変動する歩合制が採用されている仕事は、頑張りが評価されやすい一方で、状況によって給与額が異なるでしょう。

安定した職業を選びたいなら、「十分な収入を安定して得られるか」「福利厚生や賞与が充実しているか」も重視して、仕事を探すのがおすすめです。

3.ワークライフバランスを重視できる

残業が少なく、プライベートの時間を確保しやすいことも安定した職業の特徴の一つ。「安定した職業」とは、働き方や労働環境だけでなく、プライベートとの両立や働きやすさも含まれます。
働きやすさを判断するには、有給休暇の取得率や平均残業時間に着目してみるのがおすすめです。

また、結婚や出産を考えている場合は結婚休暇や産休・育休制度が充実しているかなども注目するポイント。安定した職業に就きたいと考えている場合は、男性・女性や年代を問わずプライベートを充実させられる制度があるか確認してみましょう。

業績が好調で高収入を得られていたとしても、激務や長時間労働が続くと疲労が溜まりかねません。リフレッシュできる時間や十分な休日がないと体調を崩す原因にもなり、安定して長く働くことが難しくなる可能性があります。

安定した職業を探す場合は、「理想のワークライフバランスが実現できるか」をチェックすることも大切です。

4.身につけたスキルを転職時に活かせる

会社に勤めながら次のステップアップに活かせるスキルを身につけられるかどうかも、安定した職業に対する判断材料となるでしょう。リストラや倒産といった不測の事態が起こったとしても、実務に役立つ資格やスキルがあれば転職活動に活かせる場合があります。

5.業界が成長し続けている

業界自体が成長を続けている職業は、この先も安定している可能性があるといえるでしょう。たとえば、インターネットやAIの普及によって生活に欠かせない存在となっているIT業界は、年々市場を拡大しており、さらなる発展が見込まれています。安定した職業に就きたい場合は、業界の成長度合いや将来性にも注目してみましょう。

将来性のある仕事について詳しく知りたい方は、「これからの仕事とは？需要や将来性のある職業・業界と転職ポイントを解説！」のコラムをチェックしてみてください。

安定しているとは限らない職業

安定しているとは限らない職業には、「自営業」「景気に左右される職業」「AIに代替される可能性のある職業」が挙げられるでしょう。以下でそれぞれについて詳しく解説しています。

自営業

自営業は報酬で収入が決まるため、安定しているとは限らない職業として挙げられます。
自営業は、企業などに所属せず、自分で事業を行う働き方を指します。会社員と違い、収入を得るには自分自身で仕事を取得する必要があり、月々の収入が業績や仕事内容に影響され、不安定になることもあるでしょう。

景気に左右される職業

景気によって左右される職業も、安定しているとは限らない職業として挙げられます。
景気に左右される職業は、消費者がサービスやモノを買いやすい時期に、業績が上がるのが特徴です。
しかし、扱う商材が「日常的に需要があるもの」ではない場合は、景気が悪いと業績が上がりにくくなるでしょう。そのため、インフラ業界と比べると安定しているとは限らないといえます。

AIに代替される可能性のある職業

将来的にAIに代替される可能性がある職業も、安定しているとは限らないといえます。AI技術の発達により、無人化や自動化が進むことで、AIで代替可能な職業が出てくる可能性もあるでしょう。そのため、人の手が必要となる職業に比べると、今後安定しているとは限らないといえます。

AI技術の進歩により将来なくなる可能性がある仕事については、「10年後もなくならない仕事とは？特徴や代表的な職種を紹介！就職のコツも」のコラムで解説しています。

安定した業界とその職業12選

仕事選びの参考として、安定した職業の例を紹介します。以下を参考に、自分に合う仕事がないか探してみましょう。

1.公務員

安定した職業の一つとして公務員が挙げられるでしょう。公務員は、裁判所職員や1府12省庁職員など国の機関で働く国家公務員と、市役所の職員や警察官、消防士など地方自治体で勤務する地方公務員に分けられます。
公務員が安定しているといわれる特徴は、国家機関や地方自治体に勤務するため、基本的に倒産やリストラのリスクが少ないことです。また、給与制度や福利厚生が整っている点も魅力といえます。

公務員になるためには、公務員試験に合格しなくてはなりません。学歴や経歴の条件はないものの年齢制限があるため、公務員として安定した仕事をしたいと考えるのであれば、若いうちから目指すのがおすすめです。

2.医療業界

医師や看護師、薬剤師、医療事務、医療系メーカーといった医療系の業界は、景気の波に左右されず、安定して働けるといえます。また、どの地域でも一定の需要があるため、転職もしやすい可能性があるでしょう。

医療系の職業は、高い専門知識や資格が必要な職種が多いため、就職するハードルは比較的高めといえます。しかし、資格を取得することで就職のアピール材料になるほか、仕事で長く活かせるスキルが得られるでしょう。

また、資格を取得しない場合も技術開発者や医療系メーカーの営業などの形で関われます。

3.インフラ業界

ガスや電力、水道、鉄道、通信といったインフラは生活に必須であるため、安定した需要があります。企業によっては福利厚生が充実しており、ワークライフバランスを実現しやすい傾向にあるのも、インフラ業界の魅力です。

一般的にインフラ業界の職業は公務員と民間企業の両方があり、どちらを選ぶかによって働き方や安定性が異なるといえます。インフラの職業に興味がある場合は、自分が求める働き方ができるか調べてみましょう。

4.教育業界

保育士や小学校や中学校、高等学校の教師など、子どもがいる限り需要がある教育業界も安定した仕事といえます。特に公立の保育園や学校で働く場合は公務員になるため、安定した雇用や充実した福利厚生を受けられるでしょう。

教育業界の職業は生徒と接することが求められるため、AIに代替されにくく、将来的にも活躍できるといえます。

6.製薬業界

生活に欠かせない医薬品を製造、販売する製薬業界も、比較的安定した職業であるといえるでしょう。ただし、職種によっては専門知識が必要な可能性もあるため、特定の学部を卒業していることが条件となっている場合もあります。応募を検討している場合は、事前に募集要項をよく確認しましょう。

7.政府系金融機関

政府系金融機関とは、主に中小企業の支援や経済発展を目的とする公的金融機関で、出資金の多くを政府が出しています。民間企業では難しい中小企業への融資や支援を通して、経済を支える機関です。政府出資で運営されているため、安定した職業といえるでしょう。

8.損害保険業界

損害保険業界も日常生活で必要となり続けるため、安定しているといえるでしょう。損害保険は自動車事故や自然災害といったリスクに備えられるため、社会的に必要とされており、給与水準も高く安定している企業が多い傾向にあります。

9.自動車メーカー

自動車メーカーも安定した職業の一つです。近年の自動車メーカーではAI技術を活用した自動運転の開発が盛んに行われており、時代に合わせて進化しているといえるでしょう。電気自動車の製造や、サブスクリプションの開始といった時代の変化に沿った製品やサービスを展開している企業もあり、将来的にも安定した仕事といえます。

10.食品メーカー

人々の生活に欠かせない食品の製造を担っている食品メーカーも、安定して働ける職業といえるでしょう。食品や生活雑貨といった必需品を生産しているメーカーは、常に需要があるため、不況の場合でも売り上げが落ちにくい傾向があります。

※本文中でご紹介する職業が安定しているかどうかは企業によって異なります。事前に情報収集をしたうえで、仕事探しを行ってください。

安定した職業に就くためにおすすめの資格

ここでは、安定した職業に就くためにおすすめの資格をご紹介します。特定の資格があることで安定した仕事に就ける可能性があるので、興味のある方は参考にしてみてください。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護業務に必要な知識を証明できる入門資格です。介護職では資格が不要な職場もあるものの、資格があれば就活や転職時のアピール材料になったり、資格手当の支給対象になったりするでしょう。また、介護業界は高い需要が見込まれるため、「安定した職業に就きたい」と考えている方におすすめの資格です。

資格を得るためには、介護の基礎知識や生活支援技術演習など、計130時間のカリキュラムを受講後に筆記試験を受ける必要があります。受験資格は特にないため、未経験者の方もチャレンジしやすいのがメリットといえるでしょう。

プログラミング

プログラミング関連の資格を取得するのもおすすめです。前述したように、IT業界は近年需要が高まり、安定した職業の一つとなっています。

IT関連の知識や技術を証明できる資格は多数あり、取得しておくと就職に有利になる可能性があるでしょう。以下では、IT業界初心者の方にもおすすめな資格を2つ紹介するので参考にしてみてください。

Java SE11 認定資格

「Java SE11 認定資格」は、初めてプログラミング言語を学ぶ方におすすめの資格です。ブロンズ、シルバー、ゴールドと3種類の難易度があります。就職や転職で活かすのであれば、「上級者の指導があれば基本的な開発作業ができる」レベルであることが示せるシルバー以上の取得が望ましいでしょう。

情報処理技術者試験

「情報処理技術者試験」は、IT業界に関する基礎知識や情報処理に必要な知識を証明できる国家資格です。IPA 独立行政法人 情報処理推進機構の「通年試験：情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験」によると、CBT方式で年間を通じて受験できます。
将来IT業界で働きたいと考えている方や、すでに専門知識のある方がスキルをアピールするのにおすすめの資格です。

上記で紹介したほか、取得しやすい資格についてさらに詳しく知りたい方は、「取りやすい国家資格とは？取得するメリットや選ぶときのポイントを解説」のコラムもあわせてご覧ください。

参照元
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
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安定した職業に就くための4つの方法

ここでは、安定した職業に就くための方法を4つ挙げてご紹介します。ぜひ以下の方法を参考にしてみてください。

1.自分の強みを知る

まずは自己分析を行い、自分の強みを知ることが大切です。自分の強みを活かせる仕事であれば、早期離職のリスクを軽減し、長期的に安定して働ける可能性があります。
自己分析の方法は自分史を作成したり、これまでの経験を振り返ったりする方法があるため、自分に合った方法で行ってみましょう。

自己分析のやり方については、「自己分析とは？実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムで解説しているのでぜひ活用してみてください。

2.希望する職業について調べる

安定した職業を基準に仕事を探すだけでなく、自分が希望している職種や業界についてよく調べてみましょう。希望する仕事や企業を詳しく調べることで、待遇や福利厚生といった条件面、業績や業界内での立ち位置、成長率といった将来性についてあらかじめ確認できます。

仕事の種類や職種については、「仕事の種類を知って適職を探そう！系統別に職業一覧をご紹介」のコラムで紹介しています。どのような業界や職種があるか知ると選択肢を広げられる可能性があるため、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

3.志望する職業に必要な能力や資格を知る

志望する業界に必要な能力や資格を知ることも、安定した職業に就く方法の一つです。安定した職業のなかには、医療系や教育系などの資格が必要な仕事があります。また、取得に時間が掛かったり、教育機関で学んだりとコストが掛かる資格もあるようです。
希望する仕事にどのようなスキルや資格が必要かを調べ、就職を実現するにはどうべきかを確認しておきましょう。

4.転職エージェントを使ってみる

安定した職業に転職したいのであれば、転職エージェントを利用するのもおすすめの方法です。転職エージェントは、希望条件にマッチした求人を紹介してくれます。数ある求人情報サイトから一人で仕事を探すより、効率的に仕事探しができるでしょう。

「安定した業界や職業を教えてほしい」「自分一人で仕事探しをする自信がない」という場合は、ハタラクティブをご利用ください。

ハタラクティブはフリーターや第二新卒など若年層に特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、一人ひとりに合った求人を紹介しています。1分程度でできる適職診断を活用することも可能なため、多角的な視点から適職を見つけられるでしょう。
また、履歴書の作成や面接対策などもマンツーマンでアドバイスします。これらのサービスはすべて無料なので、安定した仕事に就きたいと考えている方は、ぜひ一度ハタラクティブへご相談ください。

安定した職業に関するお悩みQ＆A

安定した職業に関するお悩みをQ＆A方式で解決していきます。高卒から安定した職業に就くためのコツや将来お金に困らない職業の特徴について解説しているので、参考にしてみてください。

高卒だと安定した職業に就けないのでしょうか？

学歴に関係なく、安定した職業を目指せます。
「安定した職業に就きたい」と考えている高卒の方は、将来性がありスキルを磨ける職業がおすすめです。
安定した仕事や企業の見つけ方については、「安定した仕事を目指す高卒の方へ！おすすめの職業や就活のポイントを紹介」のコラムで紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

将来お金に困らない職業の特徴はありますか？

安定していて将来お金に困りにくい職業の特徴には、「業界が継続的に成長している」「AIではできない仕事である」などがあります。求人に応募する前に、業界・企業研究を行って企業の事業内容や成長率、業績を調べておくのがおすすめです。
業界研究のやり方については、「業界研究のやり方は？就活に役立つノートの作り方とポイントを紹介」のコラムを、企業研究のやり方については、「企業研究のやり方とは？情報収集の方法や得られるメリットなどを解説！」のコラムを参考にしてみてください。

「安定した職業＝高収入」というのは本当ですか？

安定した職業であるからといって、基本給が高いとは限りません。
高収入の場合も、「歩合制で収入が月によって変わる」「繁忙期以外は給料が少ない」といった可能性があるため、「安定した給料をもらいたい」と考えている方は注意しましょう。
高収入の仕事に興味がある方は、「高収入の仕事ランキング！無資格・未経験から年収アップを目指す方法を解説」のコラムもチェックしてみてください。

安定した職業を探すにはどうしたらいい？

仕事探しに悩んでいるのであれば、ハローワークや就職エージェントといった支援機関を活用するのがおすすめの方法です。客観的なアドバイスをもらえるため、一人で仕事を探すよりも選択肢が広がるでしょう。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがご希望を丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合った仕事をご紹介します。安定した仕事探しのお手伝いをするので、まずはお気軽にご相談ください。