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社内失業とは?原因や過ごし方を解説!未然に防ぐ方法も紹介
更新日

この記事のまとめ
- 社内失業とは、会社に勤めているもののやるべき仕事がない状況のこと
- 「能力不足によるミス」「スキルやコミュニケーションの不足」などが社内失業の原因
- 社内失業になってしまったら、上司に相談したりスキルアップに取り組んだりしよう
- 社内失業になるのを防ぐ方法は、「メモをとる」「報告・連絡・相談をする」など
- 対処法を試みても社内失業の状況が改善されない場合は、転職を考えるのも一つの手
「社内失業とは?」と疑問に思う方もいるでしょう。社内失業とは、正社員として企業に勤めているものの、仕事がない状態を指します。能力不足によるミスやスキルが足りないことなどが原因で、社内失業が起こるようです。このコラムでは、社内失業の状態になってしまった場合の過ごし方や、未然に防ぐ方法をご紹介します。「社内失業の状況から脱したい」「やりがいのある仕事をしたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
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社内失業とは?
社内失業とは、正社員として企業に勤めているものの、仕事がない状態のことです。また、社内失業の状態になっている社員を、「社内失業者」といいます。
社内失業の状態になってしまうと、時間を持て余してストレスを感じたり、仕事への意欲が低下したりする可能性があるでしょう。企業側にも、人件費が増加するといったデメリットがあり、社内失業は社会問題の一つといえます。
「社内ニート」「窓際族」といった、社内失業に似た言葉の意味を知りたい方は、「社内ニートとは何?特徴や原因を解説!抜け出すための対処法とは」のコラムで解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
社内失業の実態
内閣府の「日本経済2011-2012 -震災からの復興と対外面のリスク- 第1章 東日本大震災と海外情勢により急変動した日本経済(p.10)」によると、社内失業者とほぼ同義である「雇用保蔵者数」は推計で465万人に上ります。この状況は、「社内失業400万人問題」といわれているようです。
前述のとおり、社内失業は社員本人や企業にさまざまなデメリットをもたらすため、社内失業者数がこれだけ多いことは深刻な社会問題といえるでしょう。
なお、このデータは2011年のものであるため、現在は数値に変動がある可能性があります。目安の一つとして参考程度にご覧ください。
社内失業が起きてしまう背景には、日本特有の人事制度である「年功序列」と「終身雇用」があるといわれています。年功序列や終身雇用によって、年齢を重ねるごとに昇給・昇進したり、定年まで雇用されたりすることが当たり前になりました。
年功序列と終身雇用は、社員の定着率を高めるために有効な手段です。しかし、年功序列が根強い企業の場合、「年齢を重ねれば昇給できる」「努力は必要ない」と考える従業員が増えてしまうこともあるようです。
このような状況になると、スキルや知識が磨かれず、結果的に「能力不足で仕事ができない」「業務が遂行できず会社に貢献できない」といった人が増えていくことから、徐々に仕事を任されにくくなり、社内失業が起きることになります。
社内失業は40代・50代に多い傾向がある
社内失業者は、40代・50代に多い傾向があるようです。かつて日本の人事評価制度は、成果ではなく年齢や勤続年数によって賃金や役職が上がる「年功序列」が主流でした。当時は、勤続年数が多いほどスキルも高まると考えられていたようです。
しかし、顧客のニーズや市場環境の変化が激しい現在は、勤続年数に関わらず常に新しいスキルを身につけられることが求められます。人によってはこのような変化に慣れておらず、順応するのが難しいと感じる40代・50代の社員が、社内失業の状態になってしまうケースがあるようです。
また、20代・30代の若い社員が社内失業となる場合の原因には、「会社の人材育成の体制が整っていない」「業務に必要なスキルを身につけにくい」といったことが挙げられます。
参照元
内閣府
第1節 揺れ動く日本経済
社内失業が起こる原因
社内失業の状態になってしまい対処する場合は、まず原因を把握することが大切です。社内失業が起こる原因には、能力不足によるミスやスキル不足などがあります。ここでは、これらの原因について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
社内失業が起こる原因
- 能力不足によるミスが多い傾向がある
- 業務に必要なスキルが不足している
- 報告・連絡・相談などのコミュニケーションが足りない
- 教育制度が整っていないためスキルを身につけにくい
能力不足によるミスが多い傾向がある
社内失業が発生する原因として、業務を遂行する能力が不足しているためミスが多い傾向があることが挙げられます。業務を遂行する能力とは、報告・連絡・相談を含めたコミュニケーションのスキルや判断力などです。業務遂行能力の不足により同じ失敗を何度も繰り返してしまうと、上司や同僚からの信頼を失ってしまい、仕事を任されなくなる恐れも。
より信頼されやすく仕事を任されやすい人が同じ職場にいる場合、やることがなく手持ち無沙汰に感じることもあるでしょう。
業務に必要なスキルが不足している
20代・30代の若手か、40代・50代のベテランかに関わらず、求められるスキルが足りないことにより社内失業の状態になる場合があります。
ビジネス環境の変化が激しい現代では、常に会社から求められるスキルも変わっていくからです。そのため、業務に必要なスキルが不十分だったり、新たな知見や能力などを身につけようとする意欲がなかったりすると、仕事を任せてもらえる機会が減ってしまうことも。会社の戦力から外されてしまい、結果社内失業になってしまう可能性があるでしょう。
報告・連絡・相談などのコミュニケーションが足りない
報告・連絡・相談などのコミュニケーションが不足しているのも、社内失業の状態に陥ってしまう理由の一つです。「仕事の進め方を相談する」「疑問点を質問する」など必要なコミュニケーションをとらないと、業務に支障が出てしまい、仕事を任されにくくなる可能性があります。
また、コミュニケーション不足によって社内メンバーとの意思疎通ができず、手が空いても自分から言い出せなかったり、周囲の状況が把握できず自分のやるべきことが分からなくなってしまったりすることも。このような行き違いから、「働く意欲がないのでは」と誤解されてしまい、仕事を任せてもらえず社内失業につながるケースもあるようです。
教育制度が整っていないためスキルを身につけにくい
社内失業が起こる理由には、教育制度が不十分なため、業務に必要なスキルを習得しにくいことも挙げられます。「社員研修が行われない」「上司が多忙で仕事を教えてもらえない」「上司や先輩社員がサポートする体制が整っていない」などの原因でスキルを身につけにくいと、働く意欲があるにも関わらずできる仕事がない社員が増加してしまい、社内失業が起こる可能性があるでしょう。
社内失業の状態になってしまったら?過ごし方を紹介
社内失業になってしまった場合、会社での過ごし方を工夫して改善を図るのがおすすめです。ここでは、社内失業の状態になってしまったときの過ごし方を紹介します。
社内失業になった際の過ごし方
- 上司に相談する
- スキルアップに取り組む
- 転職を視野に入れて検討する
上司に相談する
社内失業の状態になってしまったら、まずは上司に相談しましょう。
もし、仕事を任せてもらえない原因が自分にある場合は、反省点や改善点、意欲を上司にしっかり伝えます。企業側に教育体制の不備などの原因がある場合は、自分が社内失業している状況を伝え、アドバイスをもらいましょう。
ただし、上司から意図的に仕事を任せてもらえなかったり、全員参加の会議に参加させてもらえなかったりしている場合、パワーハラスメントに該当する可能性があるため、人事部や外部機関の窓口などに相談するのもおすすめです。
スキルアップに取り組む
業務に必要なスキルを磨いたり、資格を取得したりするのも、社内失業の状態になってしまったときの過ごし方の一つです。スキル不足が原因で仕事を任されにくくなった場合、会社が必要とするスキルアップや資格取得によって状況の改善が図れるでしょう。
スキル不足にお悩みの方は、「『仕事ができない…』と感じたときは?原因や対処法について詳しく紹介」のコラムも参考にしてみてください。
転職を視野に入れて検討する
上司に相談したり、スキルアップに取り組んだりしても社内失業の状態が解消されない場合は、転職を視野に入れて検討するのも一つの手です。
人材育成の体制が整っていないといった職場環境が原因で社内失業になってしまった場合、社員自身の努力で状況を改善するのは難しい傾向があります。また、一定の能力やスキルはあるものの、それらが現在の仕事内容とマッチしていないこともあるでしょう。
このような状況の場合、転職して職場環境を変えることで活躍の場が見つかる可能性があります。
自分に合う職場を見つけたいなら、求人情報サイトや就職・転職エージェントなどを利用して希望条件にマッチする求人を探してみましょう。
就職・転職エージェントによっては、求人紹介だけでなく、応募書類の作成や面接対策などのサポートもしてもらえます。詳しくは、「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く活用するコツ」のコラムをご覧ください。
社内失業になるのを防ぐ3つの方法
社内失業にならないためには、日頃から積極的に業務に取り組むだけでなく、以下のことを意識してリスクを下げる努力をしましょう。
社内失業になるのを防ぐ方法
- メモをとって仕事を覚える
- 上司や同僚への報告・連絡・相談をしっかり行う
- スケジュール管理を徹底して締め切りを守る
メモをとって仕事を覚える
上司の指示や業務の内容は忘れないようメモにとりましょう。そして、仕事中に手順が分からなくなったらメモを読み返し、ミスを減らせるよう心掛けることが大切です。
ただし、メモをとることに時間をかけ過ぎると、かえって仕事の効率を下げてしまう恐れもあります。メモは、情報を取捨選択したうえで書くことが重要です。
効果的なメモのとり方については、「メモ魔とは?仕事の効率を上げるメモのコツや注意点を詳しく解説」のコラムをチェックしてみてください。
上司や同僚への報告・連絡・相談をしっかり行う
報告・連絡・相談をしっかり行うことで、上司や周囲の人に業務の進捗状況を把握してもらえます。また、自分の現状を伝えれば、業務に必要なサポートやアドバイスをしてもらいやすくなるでしょう。仕事を円滑に進めるためには、日頃からコミュニケーションをとることが大切です。
スケジュール管理を徹底して締め切りを守る
担当業務に締め切りや納期がある場合は、スケジュールをしっかり確認し、計画的に進めましょう。期限内に終わらせれば、「仕事に真面目に取り組んでいる」「スケジュール管理がしっかりできる人」といった好印象につながり、仕事を任されやすくなる可能性もあります。
社内失業の状態を未然に防ぐには、上記のように、スムーズに仕事を進められるよう自ら工夫することが大切です。
なお、業務を効率的にこなすための方法は、「仕事が多すぎるのでこなせない!原因と対処法などを解説」「仕事の暇な時間は何する?原因や時間を有意義に使い脱却する方法も紹介」のコラムでもまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
社内失業の状態になってしまうのを避けるために十分な対策をとっても、自分一人ではうまくいかない場合もあるでしょう。また、職場環境によっては社内失業の状態を解消するのが難しいケースもあります。
もし、「今の仕事にやりがいを感じられない」「状況がなかなか改善しそうにない」という場合は、エージェントや求人情報サイトなどを活用して転職活動を始めるのも選択肢の一つです。
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社内失業に関するFAQ
ここでは、社内失業に関するよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
社内失業400万人問題とは?
正社員として会社に勤めているものの、仕事がない状態に陥っている「社内失業者」が約400万人に上り、社会問題になっています。
社内失業によって、「会社の人件費が増加する」「社員のモチベーションが低下する」など、さまざまなデメリットが生じるからです。
社内失業400万人問題については、「社内失業の実態」でも述べているので、ぜひご一読ください。
社内失業の状態になりやすい人の特徴は?
「能力不足によるミスが多い傾向がある」「業務に必要なスキルが足りない」「報告・連絡・相談が不十分」などが挙げられます。これらの特徴の改善を図ることで、社内失業の状態を解消できる可能性があるでしょう。
社内失業の状態から抜け出したい方は、「『仕事がない』と感じるときの解決法は?社内失業の原因と対策を解説」のコラムも参考にしてみてください。
派遣先の企業で社内失業の状態になってしまった…対処法は?
「派遣先の上司や派遣元会社に相談する」「スキルアップを図る」などの方法があります。これらの方法を実行しても状況が改善しない場合、派遣元企業に相談して派遣先を変えてもらうのも手です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。