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医療事務は高卒からなれる!求人選びのコツや役立つ資格をご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 医療事務は学歴不問や未経験OKの求人もあり、高卒から挑戦できる
- 医療事務は、医療機関での受付業務やカルテ管理などを行うのが主な仕事
- 高卒で医療事務を目指す際に役立つ資格は、メディカルクラークや医療事務管理士など
- 高卒から医療事務を目指すメリットは、「将来性がある」「スキルが身につく」など
「医療事務は高卒から目指せる?」と疑問に思っている方もいるでしょう。医療事務は、高卒の方も就ける仕事です。
このコラムでは、医療事務の仕事内容や向いている人の特徴、役立つ資格などをご紹介します。志望動機の例文や求人選びのポイントも解説しているので、高卒から医療事務を目指そうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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医療事務は高卒から目指せる
高卒の方も医療事務として働けます。職場によって医療事務の採用条件は異なるので、必要とする資格や学歴を確認したうえで応募しましょう。
学歴不問の求人がある
医療事務の求人には、学歴不問の求人も一定数あるといえます。なぜなら、コミュニケーション能力や対応力といったスキルを求められることが多いためです。
知識や専門的なスキルだけでなく、働くうえで欠かせないポータブルスキルが求められるため、学歴にかかわらず採用活動を行っている企業や事業所もあるでしょう。
無資格・未経験で働けるところもある
医療事務は、無資格・未経験者OKの求人もあり、高卒からチャレンジしやすい仕事といえるでしょう。覚えることは多いものの、マニュアルが整備されていたり働きながら仕事を覚えられる環境が整っていたりと、仕事に馴染みやすい環境が整っていることもあるようです。
高卒で医療事務として就職するために有効な4つの方法
高卒から医療事務を目指して就職活動を行う際は、「学歴を問わない求人を探す」「医療事務に関する講座を受ける」などの方法が有効です。以下で4つの方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
高卒で医療事務として就職するために有効な方法
- 学歴や経験が問われない求人を探す
- 医療事務に関する講座を受ける
- 医療事務の資格をとる
- 専門学校に通う
1.学歴や経験が問われない求人を探す
「学歴不問」と記載されている求人は、人柄やポテンシャルなど学歴以外の部分で評価してもらいやすいといえます。また、未経験OKの求人では「スキルを必須とせず、入社後に知識を身につけてもらう」と考えている職場もあるので、未経験からチャレンジしやすいでしょう。
ただし、大病院での医療事務などは学歴や実務経験などの条件を設けている場合もあるため、応募する前にしっかりと確認することが大切です。
2.医療事務に関する講座を受ける
講座を受ければ、高卒から医療事務の仕事を目指す際に必要な知識を身につけられるでしょう。通信講座もあるので、好きな時間・場所で勉強できるのがメリットです。
3.医療事務の資格をとる
無資格OKの求人に応募する場合も、医療事務の仕事に役立つ資格があると有利になりやすいでしょう。時間やお金に余裕がある場合は、あらかじめ医療事務の資格を取得しておくのもおすすめです。
ただし、勉強を始める前に、希望する医療事務の仕事に役立つのかをよく確認しておきましょう。
医療事務におすすめの資格や資格をとるメリットは「事務系の資格があれば採用に有利?仕事が未経験の人におすすめなのはどれ?」でも解説しているので、チェックしてみてください。
4.専門学校に通う
医療事務の知識やスキルを学べる専門学校もあります。専門学校では、医療事務として働くための現場での実習やビジネスマナーなどの講習もあるため、実践的なスキルを学べるでしょう。
最低でも1年間の通学と学費が必要となりますが、在学中の資格取得もサポートしてもらえるため、時間やお金に余裕があれば検討してみてください。
医療事務に向いている人の5つの特徴
医療事務の仕事は、マナーやコミュニケーションを大切にすることが重要です。以下に、医療事務で活かせる主な特徴を5つ挙げたので、自分に向いているかどうか確認してみましょう。
1.接遇マナーを大切にできる人
患者さまと接することが多い医療事務の仕事では、接遇マナーが重要です。接遇マナーは、「挨拶」「身だしなみ」「表情」「態度」「言葉遣い」の5原則で成り立っています。
医療事務として受付をする際は、病院の顔として責任をもって業務にあたります。挨拶や身だしなみ、言葉遣いといったマナーが行き届いていると、患者さまに安心感や信頼感を与えられるでしょう。
2.コミュニケーションスキルが高い人
医療事務は、コミュニケーションスキルの高さも活かせる仕事といえます。医療事務の現場では、患者さまの要望を的確に聞きとる、困っている患者さまがいたら声を掛けるなど、コミュニケーションスキルを必要とする場面が多くあります。
3.スピーディーな対応ができる人
医療事務の仕事では、その場の状況を的確に判断し、迅速に動く能力も重要です。外来の場合、時間帯によっては多くの患者さまが来院することもあります。患者さまの待ち時間がなるべく短くなるよう、優先順位を意識してテキパキと作業を進めることが求められるでしょう。
4.コツコツ仕事ができる人
後述する医療事務のレセプト業務は、正確性が重要となる仕事です。入力やチェックにも根気が必要なので、「一つの作業をコツコツとこなせる」「地道な作業も集中力をもって取り組める」といったスキルのある方は、医療事務に適性がある可能性があります。
5.チームで働きたい人
医療事務は、「チームで働きたい」と考える方にも向いているといえます。スムーズに情報共有を行い仕事を進めるには、同じ医療事務のメンバーだけでなく、医師や看護師、検査技師などと連携し、チームワークをもって仕事に取り組むことも重要でしょう。
医療事務に向いている人の特徴は「フリーターから目指す正社員の医療事務」のコラムでもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
医療事務の6つの業務
医療事務の仕事には、受付業務やカルテの管理、処置内容の入力、レセプト作成、会計業務などがあります。ここでは、医療事務の6つの業務についてまとめました。
医療事務の業務
- 受付業務
- カルテ管理
- 処置内容や処方箋の入力
- 会計業務
- レセプト作成
- クラーク
1.受付業務
医療事務は、受付で患者さまの対応をするのも仕事の一つです。患者さまが来たらまずは受付を行い、診察券や保険証を提示してもらいます。診察券や保険証の内容を確認したり、患者さまの要望を聞き取ったりと、重要な役割を担っているといえるでしょう。
入院設備のある病院では、入院の手続きも医療事務の仕事です。
2.カルテ管理
外来では、来院した患者さまの順番ごとにカルテを用意します。電子カルテを採用している病院では来院順に入力し、紙カルテを使っているなら患者さまのカルテを用意。入院設備がある病院の場合、病棟の患者さまのカルテも医療事務が管理しています。
3.処置内容や処方箋の入力
患者さまの診察が終わったら、処置内容や処方する薬の情報を患者さまのページに入力します。入院する患者さまの場合は毎日入力するのではなく、ある程度まとまったら入力する場合もあります。
ただし、電子カルテの場合は医師が処置内容や薬の内容を入力するのが一般的なので、医療事務は担当しないこともあるようです。
4.会計業務
外来に来た患者さまのカルテ入力が終わったら、会計業務に移ります。請求書をプリントアウトして、患者さまから診察費を預かります。電子カルテを採用している病院は、請求書を出す前に診療内容や薬の情報を確認しましょう。
5.レセプト作成
医療事務専用のコンピューターに入力し、レセプトを作成します。レセプトとは、患者さまに行った診療行為の情報を細かく記載している「診療情報明細書」のこと。レセプト作成は、医療機関が社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体組合などに診療報酬を請求するために行う業務です。
病院では、健康保険に加入している患者さまからは1~3割負担の金額を預かり、残りの7~9割を健康保険組合に請求するためにレセプトを作成します。外来の場合は、初診・再診料や診療行為、薬価の入力した項目をレセプトに転記。入院の場合は、手術代やベッド代、食事代、リハビリ行為など、病院で患者さまに行ったことをすべて入力します。
レセプトに記載がないと診療報酬の請求ができないため、重要な仕事の一つといえるでしょう。
6.クラーク
クラークとは、円滑な診察を目的として、医師・看護師と患者さまの連携を事務的にサポートする医療事務の仕事です。
クラークには「外来クラーク」と「病棟クラーク」があります。外来クラークは大きな病院によく見られ、初診や再診の受付のほかにも診療科目ごとに受付がある場合に配置。病棟クラークは、入院設備のある病院の病棟に配置されています。主な仕事内容は、患者さまへの対応やデータの管理、事務手続きなどです。
「病院受付の志望動機を例文付きで紹介!状況別のポイントも解説」のコラムでは、医療事務の仕事内容や志望動機のポイントをご紹介しているので、こちらもあわせて参考にしてください。
高卒から医療事務を目指す際に役立つ資格5選
高卒から医療事務を目指す際に役立つ資格には、「メディカルクラーク(R)」「医療事務認定実務者(R)」などがあります。以下の解説を参考に、取得を検討してみてください。
高卒から医療事務を目指す際に役立つ資格
- メディカルクラーク(R)
- 医療事務認定実務者(R)
- 診療報酬請求事務能力認定
- 医療事務管理士(R)
- 電子カルテオペレーション
1.メディカルクラーク(R)
メディカルクラーク(R)の正式名称は医療事務技能審査試験で、診療報酬や受付といった医療事務の業務の理解度を問われます。主催するのは一般財団法人日本医療教育財団で、日本最大級の医療事務試験です。試験は毎月一度の頻度で実施され、合格者にはメディカルクラーク(R)の称号が付与されます。
2.医療事務認定実務者(R)
NPO法人全国医療福祉教育協会が主催する医療事務認定実務者(R)では、接遇マナーやレセプトなどに関する知識を問われます。試験は毎月一度行われ、在宅でも会場でも受験可能です。
3.診療報酬請求事務能力認定
診療報酬請求事務能力認定試験は、主に診療報酬明細書(レセプト)作成のスキルや知識が問われます。医療事務の試験のなかでは難易度が高いといわれているものの、厚生労働省が認可した資格のため、現場での評価が高い資格です。
主催するのは公益財団法人日本医療保険事務協会で、試験は年に2回実施されます。合格者には、日本医療保険事務協会から認定証が交付されます。
4.医療事務管理士(R)
医療事務管理技能士認定試験は、日本で最初にできた医療事務の資格です。医学の一般知識や医療保険制度などの知識が問われます。主催するのは、技能認定振興協会(JSMA)です。会場や自宅で試験を受けられます。
5.電子カルテオペレーション
電子カルテオペレーション実務能力認定試験は、IT化する医療事務に対応するために、電子カルテのオーダリングシステムやオペレーションスキルを身につけるための資格です。NPO法人全国医療福祉教育協会が主催し、年に3回試験が実施されます。
高校卒業後に医療事務を目指す4つのメリット
高卒から医療事務を目指すメリットとして、「長く続けられる」「求人が見つけやすい」などが挙げられます。
1.長く続けられる
医療事務の仕事は体力的な負担が少なく、長く続けやすいのがメリットです。働き始めて間もないころは覚えることが多いものの、慣れたり経験を積んだりすればスムーズに進められ、やりがいを感じながら働けます。
また、経験があれば地域を問わずに働きやすいことも、長く続けられる点といえるでしょう。
2.求人が見つけやすい
医療事務を始めとする医療系の仕事は病院がある限り続けられるため、将来性のある仕事です。高齢化により病院のニーズが高まると予想できることから、求人も比較的見つけやすいでしょう。
また、全国の医療機関で需要があることも、医療事務の求人を見つけやすい理由です。
医療事務をはじめとする専門職の仕事については「手に職をつける意味とは?専門職の仕事や必要な資格を徹底解説」も参考にしてみてください。
3.パソコンのスキルが身につく
医療事務は、患者さまの情報や病状、薬剤などを「医事コン」や「レセコン」と呼ばれる医療事務専用のコンピューターに入力します。病院によってこのコンピューターにも違いがあり、入力や表示方法も異なります。
通常のパソコンスキルだけでなく、専門的なスキルも身につけられるのがメリットです。
4.病名や薬に詳しくなれる
医療事務は、カルテから病状や病名を読みとり、その症状に合った薬が処方されているかもチェックします。また、薬によっては、長期間の処方ができないことも。
医師や看護師はすべてを把握しているわけではないので、医療事務が調べなくてはなりません。そのため、医療に関する知識を身につけられます。
医療事務のデメリット
医療事務の仕事には、「新しい医療制度を把握する必要がある」「クレーム対応をすることがある」といったデメリットがあります。以下で詳しくご紹介するので、自分にとってデメリットといえるかどうかを判断してみてください。
1.新しい医療制度を把握する必要がある
医療保険制度の改正は2年ごとに行われ、診療報酬も2年ごとに改定されます。診療報酬とは、診療や薬価などの治療費で、1点につき10円です。
医療事務として働く場合、医療保険制度の改正について理解し、常に正しい報酬を算出することが求められます。
2.クレーム対応をすることがある
医療事務は、ときには患者さまのクレーム対応をしなければならないことがあります。よくあるクレーム内容は、待ち時間が長いことや診療行為に対してなどです。
なかには、クレーム対応がストレスに感じる方もいるでしょう。そのような場合、「医療事務の仕事がつらい」と感じてしまう可能性があります。
3.体調や衛生管理に気を配る必要がある
基本的に医療機関に勤務する医療事務は、自分の体調管理に気を配る必要があります。病院には体調不良の方や免疫力が低下している方など、さまざまな事情を抱えた患者さまが訪れるためです。
健康を維持するには、睡眠時間を十分に確保したり、規則正しい生活を送ったりすることが大切です。
医療事務として働くうえでのやりがい
医療事務として働く場合、「患者さまから感謝の言葉をもらえる」「社会貢献できる」というやりがいがあります。
患者さまから感謝の言葉をもらえることがある
医療事務が患者さまと関わるのは、基本的に受付と会計です。仕事を機械的にこなすのではなく、ホスピタリティー精神と思いやりを持って接することが求められます。
細やかな気配りができれば、患者さまやその家族に「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることもあるでしょう。
医療従事者として社会に貢献できる
医療事務は、病院の縁の下の力持ちです。医療行為は行えないものの、事務作業を担うことで病院の運営に携われたり、医者や看護師を支えたりできます。
医療事務として病院に勤めることで、「社会の役に立っている」「医療分野に貢献できる」といったやりがいや誇りをもてるでしょう。
高卒で医療事務として働いた場合の給料
厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「医療事務」によると、19歳までの年収は252万1,400円でした。この数値を12で割ったものが約21万円のため、高卒で医療事務として働いた場合の手取りはおおむね16~17万円と推察できます。
高卒で医療事務として働く際は、一般的に月給制が多く、給料は勤務先によって異なります。職場によっては、特定の資格保有者に「資格手当」を支給するところも。資格の有無によって給料が変わるばあいもあるので、応募前によく確認しましょう。
参照元
厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
医療事務
高卒から医療事務を目指す際の志望動機の例文
医療事務の志望動機では、活かせるスキルや抱負を伝えることが大切です。ここでは、医療事務の志望動機を経験者と未経験者の場合に分けてご紹介します。
医療事務の経験がある場合
以下は、医療事務の経験がある場合の志望動機の例文です。スキルアップを図りたいことや、多くの患者さまと関わりたいことをアピールしています。
例文
転職前は、小児科のクリニックに2年間勤務していました。貴院を志望したのは、子どもだけでなく、さまざまな年代の患者さまと関わりたいと思ったからです。
前職時代に「診療報酬請求事務能力認定」の試験に合格し、認定証を頂きました。そのため、レセプト業務には自信があります。
多くの患者さまとの関わりのなかで、これまで以上に自分のスキルを磨きたいと思っています。
医療事務の仕事が未経験の場合
以下は、医療事務の仕事が未経験の場合の志望動機例です。医療事務の仕事に興味を持ったきっかけや、抱負を述べています。
例文
これまでは、企業で一般事務の仕事をしていました。医療事務の仕事に興味を持ったきっかけは、昨年祖母が急に倒れ、貴院に入院することになった経験からです。
私も親も不安で入院手続きの書類の記入に時間がかかった際に、事務の方が「ゆっくりで構いませんよ」と優しく言ってくださいました。とても温かい気持ちになり、医療事務の仕事に興味を持ちました。
医療事務として働く際は、患者さまに寄り添った声掛けを心掛けたいです。
医療事務の志望動機の例文は「医療事務の志望動機の書き方を解説!例文を参考に履歴書で好印象を残そう」のコラムでもご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。