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転職で一般常識テストはある?問題の対策法や例題について解説
更新日
この記事のまとめ
- 転職時も一般常識テストを実施する企業は多い
- 転職時の一般常識テストは、応募者の基礎知識や教養などを知るために行われる
- 転職時に一般常識テストが行われるタイミングは企業によって異なる
- 転職時の一般常識テスト対策は、ニュースチェックや問題集を解くのがおすすめ
- 転職時には、一般常識テスト以外に適性検査や論文が課されることもある
「転職時に一般常識テストを行う意味は?」「どのような問題が出るの?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。転職時に企業が一般常識テストを行うのは、応募者が基礎的な知識・教養を持っているか知るだけでなく、適性や能力を探るためでもあります。
このコラムでは、転職時に行われる一般常識テストの対策法などを、例題を交えながら詳しく解説。どうすれば良いか分からず悩んでいる方は、参考にしてみてください。
転職で一般常識テストはある?
転職の場合も、選考に一般常識テストが組み込まれていることは多いといえます。転職希望者が多い大企業や即戦力を必要する中小企業など、さまざまな企業で選考の一部として実施している可能性が高いため、転職を考えているなら対策しておく必要があるでしょう。
一般常識テストとは
一般常識テストとは、その名のとおり転職希望者の基礎知識や一般常識を確認するためのテストです。主に国語・英語・数学・理科・社会の5教科と、時事・文化に関する問題で構成されています。詳しくは後述しますが、企業によっては求める専門技術・知識に関する問題が出ることもあるようです。
就職試験の種類や試験当日の流れについては「就職試験にはどんな問題が出る?筆記対策や面接準備のやり方をご紹介!」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
転職時の一般常識テストの問題
転職時の一般常識テストでは、社会人なら知っておきたい基礎知識が問われます。5教科と時事・文化の例題を1つずつ用意したので、ぜひ解いてみてください。
一般常識テストの5教科にまつわる例題
転職時の一般常識テストでは、漢字や計算など、5教科からまんべんなく出題されます。基礎的な能力を知るものなので、中学・高校レベルの問題が出題されることが多いです。
国語の例題
次の漢字の読みを答えなさい
1.続柄 2.漸次
答え…1.つづきがら 2.ぜんじ
一般常識テストの文化や時事にまつわる例題
転職時の一般常識テストでは、文化や時事に関する問題も出題されます。文化は、日本の文化や世界遺産など。時事は、国内外で大きなニュースとなった出来事について出題されることが多いでしょう。
文化問題の例題
世界自然遺産のない県を1つ選びなさい
1.東京都
2.鹿児島県
3.島根県
答え…3.島根県
転職時の一般常識に関する例題は、「就職試験の一般常識問題には何が出題される?出題内容や学習方法を紹介」のコラムでさらに詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
企業が転職時に一般常識テストを行う4つの理由
企業が転職時に一般常識テストを行う4つの理由
- 知識力や教養を探るため
- 配属先を決める参考にするため
- 面接では分かりにくい能力を探るため
- 応募者同士を比較するため
転職者に対しても一般常識テストを課すのは、応募者の基礎知識や一般常識を確認するためです。「応募者が社会人として必要な常識を持っているか」を判断するとともに、会社や業務内容への適性を判断する材料にしているといえます。
1.知識力や教養を探るため
転職希望者の年齢や職歴は幅広いため、企業は判断基準の1つとして一般常識テストを実施し、「基本的な知識や教養の有無」をチェックするようです。計算力や読解力は日々の業務に必要な能力であるほか、時事や文化への理解があると、「日々激しい社会の変化へ敏感に反応できる人」と評価される可能性も。
社会人として、転職希望者に最低限の知識や教養を求める企業は多いでしょう。
2.適性を確認して配属先を決める参考にするため
応募者の適性を知るため、転職時に一般常識テストを実施している企業も多いようです。結果をもとに得意分野をある程度把握しておけば、業務への適性を判断するのに役立ちます。
転職者の場合、応募の段階で所属部署や大まかな業務内容を想定している企業が多いでしょう。ミスマッチを起こさないためにも、応募者の適性やスキルを確認する必要があります。
3.面接では分かりにくい能力を探るため
一般常識テストの結果から、面接では把握できないその人の能力を探るのも目的の1つです。一般常識テストから判明した転職者の得意分野と志望する職種や企業に関連がある場合、高評価を得られる可能性があります。転職希望先の業界や企業ではどのようなスキルが重宝されるのかを確認し、それに応じて対策しておくと良いでしょう。
企業が筆記試験を実施する目的については、「就活の筆記テストにはどんな種類がある?やるべき準備や対策法を解説!」でもお伝えしています。
4.応募者同士を比較するため
転職希望者が多く選考に迷ったときには、一般常識テストのスコアを採用の指標にすることもあるようです。また、テスト結果を社内の人間と比較すれば、全体的な相対評価を行うことも可能でしょう。
このように、他者と比較して評価する際の材料にも活用されています。
一般常識テストの評価は部署によって変わることも
一般常識テストの評価は、部署により変化することがあるようです。たとえば、営業など外部とのやり取りが頻繁な部署では、コミュニケーションの場で一般常識が問われるため重要視されやすいでしょう。一方、一般常識より専門的な知識・スキルが求められる部署では、前者ほど重視されない可能性が高いといえます。
転職時に一般常識テストが実施される3つのタイミング
一般常識テストが実施される3つのタイミング
- 一次選考時
- 面接と同じ日
- 最終選考時
転職時に一般常識が行われるタイミングは企業によって異なりますが、主に「一次選考のとき」「面接のとき」「最終選考のとき」の3つのタイミングで行われるのが一般的です。それぞれのタイミングによって企業の実施意図や重要度が異なりますので、確認しておきましょう。
1.一次選考時
転職希望者や採用人数が多い企業の場合、面接前に人数を絞る目的で一般常識テストを実施することがあります。試験を通過しなければ次の選考に進めないため、重要度は高めと考えましょう。
2.面接と同じ日
面接と同じ日に一般常識テストが実施される場合、面接の内容にプラスして、筆記試験の結果も転職希望者の評価対象になるでしょう。一次選考で実施される場合よりも重要度は低めといえますが、極端に点数が低いとマイナス評価に繋がる恐れがあります。
3.最終選考時
書類選考や複数回に及ぶ面接のあとに、一般常識テストが実施される場合も少なくありません。「最終選考に多くの候補者が残っている」「採用者の最終的な判断をしたい」といった状況で行われるため、選考に直接影響すると考えられます。
転職時の一般常識テストの4つの対策法
転職時の一般常識テストの4つの対策法
- ニュースを意識的にチェックする
- 数学や理科の公式を復習する
- 問題集を解く
- アプリを活用する
転職時の一般常識テストでは、社会人としての常識や基礎知識が出題されます。ニュースや問題集をチェックし、日常的に知識を蓄えたり問題を解いたりしておくと良いでしょう。
1.ニュースを意識的にチェックする
社会人として、毎日の出来事を確認するのは基本といえます。一般常識テストの時事問題対策にもなるため、ニュースはできるだけチェックしておきましょう。
テレビや新聞のほか、電車通勤ならスマートフォンのニュースサイト、車通勤ならラジオなど、自分にとって扱いやすいメディアを選ぶのがポイント。経済や社会問題のほか、志望業界や企業に関するニュースもチェックするのがおすすめです。
2.数学や理科の公式を復習する
転職時の一般常識では、数学や理科といった公式や数字を用いる問題も出題されます。不安な場合は、公式をおさらいしておきましょう。
一般常識テストであれば、複雑な公式は出題されにくいとされています。難しく考え過ぎず、重要度の高い公式や計算方法を押さえておくことが大切です。
3.問題集を解く
問題の傾向や種類を確認するために、転職者用の一般常識問題集を解くのもおすすめです。繰り返し解くことで、一般常識問題の傾向や苦手な分野をつかめます。自信がない部分は重点的に勉強しましょう。
4.アプリを活用する
転職の一般常識問題用アプリもリリースされているようです。無料でインストールできるものもあり、書籍よりも手軽に取り組めるのが利点といえます。通勤時間や外出時の隙間時間などを、勉強の時間として活用してみてください。
文章力を磨くのもおすすめ
論文が課題の場合は、文章を書く練習をして文章力を磨きましょう。文章の構成や論法を意識しながら新聞や書籍を読むと、文章の組み立て方を感覚的に理解できるようになります。活字を読み、それを意識しながら文章を書く練習を重ねることで、文章力や読解力の訓練になるでしょう。読解力は業務上のコミュニケーションや相手との意思疎通にも役立つため、ぜひ取り組んでみてください。
転職時に一般常識テスト以外に行われる筆記試験
転職時に一般常識テスト以外に行われる筆記試験
- 適性検査
- SPI
- クレペリン検査
- 論文
転職時には、一般常識テスト以外にも適性検査や論文が課されることがあります。一般常識テストとの違いを正しく理解し、適切な対策を行うことが内定へとつながるでしょう。
適性検査
適性検査は、応募者の思考や価値観などを見極めるもので、転職では一般常識や学力の問題と合わせて仕事への適性を判断するために実施するようです。問題集も多く発売されているので、一般常識テストと一緒に事前に対策をしておきましょう。
適性検査については、「転職における適性検査とはどういうもの?」でもご確認いただけます。
SPI
SPI総合検査は、一般常識である学力や知識だけでなく、性格などさまざまな面から適性を総合的に判断するもの。新卒の採用試験で導入する企業が多く、転職では、入社後の配属先を決めるために行うこともあるようです。試験形式もさまざまで、テストセンターと呼ばれる企業から指定された会場で受検するものや、自宅のパソコンで受けるWebテストなどがあります。
詳しくは「適性検査とSPIの違いとは?落ちる理由や対策方法とともに注意点も解説」をご覧ください。
クレペリン検査
クレペリン検査とは、横一列に並んだ1桁の数字の簡単な足し算を、1分ごとに行を変えながら繰り返し解かせることで、性格や心理面から職業の適性を判断するものです。前半・後半に分けてトータル30分かけて行い、全体の計算量や時間ごとの変化、誤答などから能力面や性格・行動に関する特徴を診断します。応募者の入社後の働きぶりを想定できるため、転職の場合は能力のある応募者を絞る目的で実施することもあるようです。
クレペリン検査については「クレペリン検査で何がわかるの?合格するための対策法をご紹介します」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
論文
文章に触れる機会の多い企業や職種では、一般常識テストのほかに論文が課題となることもあります。テーマを指定し、基礎的な国語力や論理的な思考力、表現力などを確認するためです。主に出版社やマスコミ、クリエイティブ関連の企業で出題されることが多いでしょう。
就職適性検査の種類や目的について知りたい方には、適性検査の対策法についても書かれているコラム「就職活動における適性検査とは?内容や種類を解説!対策方法も知ろう」がおすすめです。
専門職では論文や独自の問題が出されることもある
語学やIT関連の知識、技術職に必要な知識・技能などは企業独自の試験が課されることがあります。専門職としての基礎知識を見るテストのため、経験や知識がある人はあまり心配する必要はないでしょう。ただし、未経験から目指す場合は業界研究を行い、しっかりと対策を行いましょう。
転職時に一般常識テスト対策以外に行うべきこととは
転職活動を効率良く進めるには、筆記試験や一般常識テスト以外にも応募書類や面接の対策を十分に行う必要があります。
また、新卒採用と中途採用では、採用担当者の視点や企業のニーズが異なることもあるでしょう。一度就活を経験した人も自己分析や企業研究を改めて行い、今の自分と向き合うことが大切です。
はじめての転職活動で不安や疑問がある方や、思うように進められないという方は、転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。専任のアドバイザーが、カウンセリングをもとにあなたにぴったりの求人をご紹介します。「転職時に一般常識テストを行う意味は?」「転職を成功させるための一般常識テストの対策は?」などの疑問もしっかりと解消。履歴書や職務経歴書の作成や面接対策もサポートいたします。気になる方は、ぜひハタラクティブまでご相談ください。
転職時の一般常識テストに関するQ&A
ここでは、転職の際に受験する筆記試験について、一般常識テストを中心にした疑問をQ&A方式で解決していきます。
転職時に一般常識問題が出題されやすい業界はある?
テレビ局や新聞・雑誌といった出版社は、転職時に一般常識が問われやすい傾向にあります。マスコミ業界で働くには、時事問題への関心や基本的な国語能力が必要とされるためです。
業界ごとの特徴などを把握するには、業界研究が欠かせません。やり方が分からない場合は「業界研究のやり方から情報収集の仕方・ノートのまとめ方まで徹底解説!」をご覧ください。
学歴に自信がない場合の対策は?
「市販の問題集を解く」「Webサイトやアプリで勉強する」といった対策を行いましょう。転職時の一般常識テストは、基本的に中高生程度の学力が問われるものです。
また、学歴が問われない仕事を選ぶのも1つの方法といえます。学歴に関係なくできる仕事を知りたい方は、「学歴に左右されない仕事には何がある?高収入が得られるものを紹介」のコラムをご一読ください。
転職で一般常識の筆記試験はあるの?
実施する企業は少なくないようです。
「企業が転職時に一般常識テストを行う4つの理由」でも述べているように、転職で一般常識の筆記試験が行われるのは、適正や面接では見えない能力を判断するため。学力を確認するためだけに実施されているわけではないと捉えましょう。
転職時に受ける性格検査とはどんなテスト?
一般常識テスト以外に、応募者の人間性や特徴をチェックする「適性検査」などがあります。企業側は応募者の回答によって、行動力や物事への取り組み方、仕事への適性を判断しているようです。企業から良く見られようとして自分を偽らず、正直に答えることがポイントといえます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。