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既卒の就活は厳しい?就職は無理?内定獲得のためにすべきことをご紹介
更新日

この記事のまとめ
- 既卒とは内定がないまま学校を卒業し、正社員として就職した経験がない人のこと
- 既卒者の就活は新卒よりも厳しい傾向にあるものの、就職を目指すことは可能
- 既卒者の就活は厳しい傾向がある半面、冷静な視点で仕事探しができる強みがある
- 就活の面接では、既卒になった理由を説明できるようにしておこう
- 「既卒の就活は厳しい…」とネガティブに捉え過ぎず、ポジティブに臨むことが大事
「既卒の就活は厳しい」というイメージをもつ方は多いでしょう。既卒の就活は新卒に比べると厳しい傾向にあるものの、内定獲得への強い意志と行動力があれば、正社員として就職することは十分可能です。このコラムでは、既卒者就活を行う際の効果的な方法についてご紹介します。また、既卒の強みや就活での注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそも既卒の定義とは
既卒とは、内定がないまま大学や専門学校を卒業し、正社員として働いた経験がない人を指します。明確な定義はありませんが、卒業後3年以内の人を指すことが大半です。卒業後に正社員として働いていない場合はすべて既卒とされるため、アルバイトをするフリーターも既卒に含まれます。
既卒と第二新卒との違い
既卒と第二新卒はどちらも20代前半を指す言葉ではあるものの、正社員経験の有無が両者の大きな違いです。
第二新卒は、新卒入社した会社を3年以内に退職した人を指す言葉。最初の企業で社会人としての基礎的な教育を受けているため、転職市場では「教育コストが省ける」「ある程度の実務経験がある」という点が評価される傾向にあります。
既卒と第二新卒の違いは、「既卒1年目の就活は厳しい?就職を成功させるポイントを解説!」のコラムでも解説しているので、ご一読ください。
既卒の就活は新卒に比べて厳しい?
既卒の就活は新卒に比べると厳しい傾向にあるものの、内定獲得に向けてしっかりと対策を練ったうえで就活を行えば、就職を叶えられます。強い意思をもち、積極的に行動を起こすことで、就職へ近づく可能性は高まるでしょう。
既卒の就活の実態について、さらに詳しく知りたい方は「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」のコラムも参考にしてみてください。既卒者の就活に役立つ情報を掲載しています。
新卒のほうが就職割合が高いのは事実
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「若年既卒者の雇用動向―厚生労働省『雇用動向調査』二次分析―(p.34)」によると、正社員となった若者のうち約68%が新卒で、上期と下期でそれぞれ約16%ずつ既卒の就職者がいるという結果です。
この調査から、既卒と新卒を比較すると、新卒のほうが就職しやすいのは事実といえます。しかし、産業によっては新卒よりも既卒の割合が高い場合も。以下は、2014〜2020年における新卒と既卒の主な入職先産業の割合をまとめたものです。
入職先産業 | 新卒就職者 | 3年以内既卒就職者(上期) | 3年以内既卒就職者(下期) |
---|---|---|---|
製造業 | 17.1% | 12.9% | 13.2% |
情報通信業 | 6.8% | 3.3% | 4.5% |
小売業 | 9.4% | 11.0% | 14.8% |
宿泊・飲食サービス業 | 5.5% | 8.6% | 11.2% |
教育・学習支援業 | 4.6% | 8.4% | 2.5% |
医療・保健衛生 | 13.0% | 14.7% | 7.4% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年既卒者の雇用動向―厚生労働省『雇用動向調査』二次分析―「新卒就職者と3年以内既卒就職者の入職先産業(2014 年~2020 年累計、p.37)」
このように、既卒のほうが就職率が高い産業もあるので、就活をしていて「厳しい」と感じた際には志望業界を検討するのも一つの方法といえます。
参照元
労働政策研究・研修機構
資料シリーズNo.266 若年既卒者の雇用動向―厚生労働省「雇用動向調査」二次分析―
既卒者は新卒と異なる見方をされたり、中途採用や経験者採用の枠に該当したりと苦戦することもあるでしょう。しかし最近は若い人材の不足もあり、積極的に採用を行っている企業が増えているようです。転職エージェントや行政のサポートを上手く活用しながら、企業がどんな人材を求めているのかを把握し、能動的に活動していきましょう。
「既卒は人生終了」というのは間違い
「既卒は人生終了」という考えは間違いであり、多くの方が既卒からの就職を成功させています。厚生労働省の「令和5年 雇用動向調査結果の概要」によると、「年齢階級別転職入職率」で最も割合が高いのは25〜29歳です。したがって、転職市場で需要が高い年齢であり、就職のチャンスは多いと考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
雇用動向調査:結果の概要
既卒の就活が厳しいといわれる3つの理由
既卒の就活が厳しいといわれる理由は「応募者に問題があるのではと思われるから」「日本の就職は新卒が有利な傾向にあるから」などが考えられます。
以下で詳しくご紹介しているので、チェックしてみましょう。
既卒の就活が厳しいといわれる理由
- 応募者に何か問題があるのではと思われるから
- 日本の就職市場では新卒が有利な傾向にあるから
- 中途枠ではスキル面で不利になりがちだから
1.応募者に何か問題があるのではと思われるから
既卒者の場合、採用担当者から「新卒で就職しなかったのは応募者に問題があるからでは?」と思われることもあるため、就活が厳しいといわれるようです。
日本では在学中に就職先を決める流れが一般的なので、正社員就職を選ばなかった既卒者に対して厳しい目が向けられることもあるでしょう。
自己管理能力を不安視される
新卒で就職しなかったことに対し、「自己管理能力が足りないのではないか」と不安視する採用担当者もいるでしょう。
新卒の就活では、「エントリー開始までにインターンシップに参加する」「エントリーシートの作成に向けて自己分析を行う」など、計画的な行動が必要です。また、学業やアルバイトと両立させるためには、モチベーションや体調面での自己管理も求められます。
しかし、既卒になったということは、そういった自己管理ができなかったからではないかと懸念される恐れも。仕事でも計画性がなく、目標が達成できないことを不安視される可能性があります。
就業意欲を疑われる
「新卒として就職しなかったということは、そもそも就業意欲が低いのでは」と懸念されることもあるようです。就活を後回しにしたり、うまくいかずにダラダラしてしまったりしたのではないか、と考える採用担当者もいるでしょう。
企業側は早期離職を防ぐため、就業意欲に懸念がある人を避ける傾向にあります。そのため、既卒の就活では、将来の目標を明確にして「長く働く意欲がある」とアピールするのが大切です。
2.日本の就職市場では新卒が有利な傾向にあるから
日本の就活が新卒に有利なことも、既卒の就活が厳しいといわれる要因のひとつです。日本は新卒一括採用が主流であり、新卒のみを募集する企業もあります。既卒を歓迎する企業もあるものの、新卒に比べると選択肢の幅が狭まることになるでしょう。
ただし、前述のとおり産業によっては既卒を歓迎する企業も多くあります。若さは武器になるので、「既卒の就活は厳しい」と考え過ぎるのは避け、前向きに行動することが重要です。
3.中途枠ではスキル面で不利になりがちだから
既卒の場合、中途枠での就活に苦戦する可能性があります。
既卒が中途枠に挑戦する場合、社会人として実績のある応募者と競い合うことになるでしょう。学生を対象とする新卒採用では、人柄やポテンシャルが主な評価基準となりますが、中途採用ではスキルや経験が高く評価される傾向にあります。そのため、即戦力を重視する企業への就職は厳しいと感じる場合があるでしょう。
既卒者の正社員就職が厳しいといわれる理由については、「既卒は正社員採用されないって本当?その理由や求人の探し方を解説!」のコラムでも解説していますので、ぜひご一読ください。
既卒の就活が厳しいと言われるのはなぜですか?
既卒になった理由と、積めていたはずの社会人経験がないことに懸念を抱く企業もあるから
本文にあるように、日本の就職市場は在学中に就職先を決め、入社後は一括で研修や教育を受けていく流れがまだまだ主流となっています。終身雇用が崩壊しているといわれ、採用の考え方も徐々に変わりつつはありますが、この一連の流れに大きな変化は見られません。既卒者はその流れから外れてしまうため、「学生時代の就職活動はどのように行っていたのか?」「なぜ就職をしなかったのか?」といった、働くことへの意識や情報収集の弱さなどに懸念を抱く企業があります。
また、マナー研修や教育など、本来であれば積めていた社会人経験がないことも弱点になりかねません。
こういった企業の懸念を払拭するために、就職活動はどのように行っていたのか、なぜ既卒になったのか(留学や芸能など目指していたことがあったなど)、明確な理由があれば説明できるようにしておきましょう。加えて、卒業後から今に至るまでの活動を詳しく話せるように整理する必要があります。アルバイト経験もPRの一つです。
既卒が大手企業を目指して就活するのは厳しい?
「既卒が大手企業を目指すのは厳しい」といったイメージを持つ人もいるでしょう。大手企業は倍率が高く、新卒や転職者が有利になると考えられています。
大手企業は新卒の一括採用が中心
大手企業は新卒の一括採用が中心で、既卒にとっては難しい側面があります。中途採用枠では即戦力を求められることが多く、社会人経験が豊富な転職者と争うのは厳しい可能性があるでしょう。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「若年既卒者の雇用動向―厚生労働省『雇用動向調査』二次分析―」によると、企業規模別の新卒/既卒それぞれの就職者の割合は以下のとおりです。
左から、「菅公営」「1,000人以上」「300~999人」「100~299人」「30~99人」「5~29人」
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年既卒者の雇用動向―厚生労働省『雇用動向調査』二次分析―「新卒就職者・3年以内既卒就職者の入職先企業規模構成(2014 年~2020 年累計、p.38)」
上記の結果を見ても、新卒のほうが既卒に比べて大手企業の割合が多いと分かります。しかし、既卒も約3割の人が大手企業に就職しているので、チャンスはあるといえるでしょう。
既卒を新卒枠で応募可能とする大手企業もある
学校を卒業して3年以内の既卒を新卒枠で応募可能とする大手企業もあります。そのような企業では、既卒や第二新卒も選考の対象として、幅広く若い人材を集めたいという意図があるようです。
新卒枠であれば経験やスキルがなくても、ポテンシャルで採用される可能性が高いので既卒におすすめ。「既卒は新卒枠に応募できる?内定獲得につながる強みや注意点をご紹介」のコラムで、既卒が新卒枠で就職する際のメリット・デメリットを詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
しっかりと対策することが大事
新卒枠で応募できるとしても、既卒としての選考対策をしっかりと行うことが大事です。前述のとおり、既卒は新卒に比べて自己管理能力や就業意欲を不安視されやすいため、その点を払拭できるように準備する必要があります。
既卒になった理由や経験から学んだことをアピールに活かすことができれば、新卒にはない魅力を感じてもらえる可能性も。選考対策に不安がある場合は、ハローワークや就職エージェントのアドバイスを受けるのもおすすめです。
企業が既卒者に期待する要素
企業が既卒に期待することは、「入社意欲が高く熱意があるか」「自社との相性が良いか」「即戦力になれる見込みがあるか」といった3つの要素です。企業は、基礎的なビジネススキルを備えている第二新卒や、専門的な知識をもつ中途採用者とは異なる目線で既卒者を見ています。特に、新卒枠で募集を行う企業では、ポテンシャルや人柄を評価する傾向にあるようです。
入社意欲が高く熱意があるか
前述のとおり、新卒で就職しなかった既卒に懸念を抱く企業もあるため、高い入社意欲を示すことは重要です。そのためには、「応募先企業でなければならない」という理由について、説得力のあるアピールを行いましょう。
- ・志望動機では、体験に基づいた自分ならではの動機を述べる
- ・自己PRでは、部活やアルバイトで身につけたスキルの活かし方を伝える
- ・面接では、応募先企業と価値観が一致している点をアピールする
上記のようなポイントを押さえて、「応募先企業に入社したい」という強い熱意を伝えてみてください。
自社との相性が良いか
企業側が若い既卒を採用するのは、将来の幹部候補として育てたいという意図もあります。そのため、自社との相性が良く、入社後に大きく成長できそうかというのも評価の対象になるようです。
たとえば、挑戦意欲が高い人が年功序列の会社に入ってしまうと、良さが伸びずに成長しにくい可能性があります。一方、企業との相性が良ければ強みを伸ばし、本人の成長とともに会社への貢献度も高まるといえるでしょう。
応募先企業との相性をアピールするためには、企業研究を行い自分自身との共通点を見出すことが大切です。
即戦力になれる見込みがあるか
既卒は社会人経験がないものの、学校を卒業後に身につけたスキルがあれば即戦力になれると評価される可能性もあります。アルバイトやボランティア、資格の勉強などにおいて、応募先企業と関連のあるスキル・実績は積極的にアピールしましょう。
応募先企業が求める人材像に照らし合わせて、身につけたスキルの実務での活かし方を伝えてみてください。
企業が既卒を募集するのはどのような部分に価値を感じているからでしょうか?
早い段階での「戦力化」と組織の活性化が期待できる「新たな視点」
企業が既卒者を採用する背景には、新卒者と比較して即戦力としての期待が高いことが挙げられます。既卒者は学業を終えており、すぐに就業可能です。採用後、早い段階で業務をスタートできる点が既卒者を採用するメリットといえます。
また、既卒者は多様なバックグラウンドや経験を持っている可能性があり、その多様性を組織の活性化や新たな視点の導入に活かすことも狙いでしょう。
新卒採用が計画通りに進まなかった企業や、定年による退職者が見込まれて体制強化が急務となっている企業では、若い世代の既卒者を採用することが効果的な手段といえます。
さらに、ベンチャー企業や中小企業は即戦力で柔軟な考え方を持つ人材を求める傾向があり、既卒者の採用に力を入れている企業が一定数あるようです。
就活で役立つ既卒の3つの強み
一般的に、既卒より新卒のほうが就活に有利といわれているものの、以下のような既卒ならではの強みもあります。
ここでは、既卒の強みについて詳しくご紹介。強みを客観的に知り、就職準備に活かしてみてください。
就活で役立つ既卒の強み
- 資格取得に時間を割ける
- 挫折経験を乗り越えた強さがある
- 内定後すぐに入社できる
1.資格取得に時間を割ける
就職していない既卒者は比較的自由に動けるため、資格取得に時間を費やせます。実務経験がなくても資格があれば、基礎的なスキルを証明でき、場合によっては選考が有利になるでしょう。
資格取得にあたっては、希望する業界や職種で役立つものを厳選するのがポイントです。目指している仕事で使えない資格は、評価されにくいので注意しましょう。
資格取得を目指すデメリットも確認しておこう
既卒からの就活を成功させるために、資格取得を目指している方もいるかもしれません。しかし、資格取得を目指すと、かえってデメリットになり得ることもあります。たとえば、資格取得までには勉強する時間が必要です。難易度が高かったりテストの開催頻度が低かったりすると必然的に取得までに時間が掛かり、空白期間が長引いてしまう恐れがあるでしょう。
資格取得を目指す際は、デメリットも踏まえて慎重に判断するのがおすすめです。「既卒は資格を取るべき?取得するメリットや就活でアピールするコツを紹介」のコラムでメリット・デメリットを解説しているので、参考にしてみてくださいね。また、未経験や無資格から挑戦できる求人を豊富に扱っている就職エージェントに相談するのもおすすめですよ。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.挫折経験を乗り越えた強さがある
既卒者は、新卒時の挫折経験を乗り越えた強さを就活で活かせるでしょう。新卒時に内定をもらえず、挫折した経験を糧に粘り強く就活を続けている姿勢を見せれば、採用担当者からハングリー精神を評価される可能性があります。
どのような会社でも、困難を乗り越えようとする精神力やストレス耐性は重宝されるでしょう。また、過去の挫折経験を踏まえて、冷静に仕事探しができるのも既卒者のメリットです。
3.内定後すぐに入社できる
新卒者は卒業後の4月から働くのが一般的ですが、既卒者は内定後すぐに入社して働けます。早く人材が欲しい企業からすると、時期を問わず入社可能な既卒は魅力的な人材といえるでしょう。
「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」のコラムでも、既卒者の強みについてご紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
既卒者が就活でするべき8つのこと
既卒者が就活を成功させるには、「空白期間に何をしていたか説明できるようにする」「自己分析を行い自分の強みを見つける」などが有効的です。
1.卒業後の空白期間について回答できるようにする
既卒者が就活を行う場合は、卒業後の空白期間について回答できるようにしておきましょう。
卒業から就活のスタートまで間がある場合、ブランクの理由を問われることがあります。その際、説得力に欠ける回答をしてしまうと、就業意欲の低さを懸念される恐れも。面接官の理解を得るためにも、前もって自問自答し、答えを見つけておくことが大切です。
既卒者の空白期間の答え方
資格取得に向けて勉強をしていた場合は、なぜその資格を取得しようとしたのかを説明すれば大丈夫です。卒業後の学びが入社後どのように役立つかを伝えましょう。
「何となく時間を過ごしてしまった」という場合は、言い訳に聞こえるような内容は避け、反省点や失敗したことを正直に話すのがおすすめです。反省を踏まえてこれからどう行動したいのか、今後の展望を前向きに説明できると印象が良くなります。
既卒者がキャリアの空白期間を説明する際に意識したいポイント
就職活動において、既卒者が面接で空白期間について説明する際、以下のポイントを押さえることで、魅力的な印象を与えられる可能性があります。
【1】空白期間中に取り組んだ具体的な活動や経験をポジティブに伝える
アルバイトを通じて得たスキルや学び、資格取得のための勉強、自己分析や業界研究など、前向きな行動を強調することが大切です。空白期間を有効に活用していたことを示せます。
【2】空白期間を経て就職活動を再開した動機やきっかけを明確に伝える
友人との会話や自身の成長への気づきなど、具体的なエピソードを交えて説明することもポイント。明確な理由を伝えることで、面接官に納得感を与えられます。
【3】現在の就職活動に対する意欲や取り組みを具体的に述べる
業界研究や企業分析、スキルアップのための学習など、具体的な行動を示しましょう。面接官に積極性や仕事への熱意を伝えられます。
【4】空白期間中の経験を志望職種や業界でどう活かせるか具体的に説明する
空白期間が単なるブランクではなく、自身にとって成長の機会であったことを示しましょう。面接官にとっても、応募者の入社後の姿を想像しやすくなるメリットがあります。
以上の4つのポイントを踏まえ、空白期間について前向きかつ具体的に説明することで、面接官に魅力的な印象を与えられるでしょう。
2.既卒になった理由の説明方法を工夫する
空白期間とあわせて既卒になった理由を聞かれたら、正直に答えつつポジティブに回答することを心がけてみてください。たとえば、「就活が面倒だった」という理由だった場合、そのまま伝えると評価されないので以下のように変換してみましょう。
嘘をつくのは良くありませんが、視点を変えて既卒の経験に意味を見出すのが変換のコツ。「既卒になってしまった」と反省点を素直に認めたうえで、今後の意気込みを伝えるのが基本です。
3.自己分析をして自分の強みを見つける
既卒者が就活をする際は、自己分析をして自分自身の強みややりたいことを見つけましょう。特に大学在学中に自己分析をしなかったのであれば、できるだけ早い段階で始めるのがおすすめです。
自己分析をすれば、自分自身の強みや経験、やりたいことを明確化できます。結果を軸に業界や職種、企業選びができるため、就活の目標やキャリアプランがはっきりするでしょう。また、自己分析をしっかり行うことで、面接の回答や履歴書の内容も考えやすくなります。
4.面接対策に力を入れる
新卒の就活で面接がうまくいかなかった既卒者は、面接対策に力を入れましょう。1人で対策して失敗したという人は、ハローワークや就職エージェントの模擬面接を受けるなど、第三者の力を借りることも検討するのがおすすめです。
既卒は新卒よりも厳しい目で見られる可能性もあるため、マナーをしっかりと守るのも大事なポイント。「既卒の面接でよく聞かれる22の質問と回答例!就職成功のポイントも紹介」のコラムではよくある質問を紹介しているので、回答を準備するために活用してみてください。
5.先入観をもたずに求人を探す
既卒者の就活では、先入観をもたずに求人を探すことが大事です。「××業界は大変そうだからやめておこう」といった先入観にとらわれると、そのぶん就職のチャンスが減ってしまいます。
就職の選択肢を増やすためには、求人を探す前に業界研究を行い、自分が知らない業界にも興味をもつことが大切です。仕事の向き不向きはパフォーマンスに大きく関わるため、一般的に「きつそう」「大変そう」というイメージのある業界・職種も、適性があれば働きやすいと感じる可能性もあります。イメージではなく、自分自身の適性や求める条件に合った仕事を探すことを意識してみてください。
6.応募数を増やす
受ける企業が多ければ多いほど、内定をもらえるチャンスは増え、正社員として働ける可能性が高まります。面接に自信がない場合も、場数を踏むことで流れが掴め、緊張と上手く付き合う方法が見つかるでしょう。
企業規模や給料にこだわっている既卒者は、少し条件をゆるめて仕事内容や企業理念が合うなら挑戦してみるのも一つの方法です。
7.今すぐ行動に移す
既卒者が就職したいと思い立ったら、すぐに行動に移しましょう。「まだ本格的に就活を始めなくても大丈夫」と先延ばしにし続けると、企業から若手として評価される時期を逃す恐れがあります。
新卒枠で応募できる、卒業後3年以内の内定獲得を目指し、積極的に就活するのがおすすめです。
8.第三者に相談する
就活での悩みや疑問が生じたら、家族や友人に相談しましょう。既卒になると一緒に就活する仲間が見つけにくく、1人で悩みを抱えてしまう場合があります。
しかし、1人で考えられる解決策は限定的で、次第に就活に前向きになれなくなってしまうことも。誰かに相談することで新しい視点を取り入れるきっかけにもなるので、複数の相談相手を見つけておくのがおすすめです。
「就活したいけど、何から始めれば良いか分からない」という方は、「既卒の就活方法は?職歴の書き方やおすすめの支援サービスをご紹介!」のコラムもあわせてご覧ください。就活を始めるために必要な情報をまとめています。
既卒者の就活における注意点
既卒者が就活をするにあたって、「既卒であることをネガティブに捉えない」「期限を決めて就活する」などの注意点があります。
以下で詳しく紹介するので、チェックしてみましょう。
既卒であることをネガティブに捉えない
就活を行う際は、既卒であることをネガティブに捉えないことが重要です。既卒として就活をしていると、「新卒で就職できなかった自分は就職できるのか」と考えてしまうこともあるでしょう。就活で不採用が続くと、さらにネガティブになってしまいがちです。
しかし、マイナス思考に陥ると、自信のなさが態度や話し方に表れやすくなります。先述したように、既卒の就活では人柄が大切です。マイナス思考で暗い雰囲気よりも、プラス思考で明るい雰囲気を出しているほうが面接官の評価を得やすくなります。
自分自身の魅力を最大限にアピールするためにも、「これから巻き返す」「必ず正社員になれる」といった前向きな考え方を意識してみてください。
既卒であることをネガティブに捉える必要はありません。むしろ、卒業後に培った経験やスキルは、ほかの求職者と差別化する大切な要素になり得ます。
たとえば、アルバイトやボランティア活動で得た経験や、自己学習により習得した専門知識などがある場合、企業にとって価値のある人材といえるでしょう。
得られた経験や知識を習得した理由を具体的なエピソードとして自己PRなどに盛り込み、前向きにアピールすることで採用担当者に好印象を与えられます。
ポジティブな姿勢は面接でも重要視されるため、自信を持って自分の強みを伝えましょう。
期限を決めて就活をする
既卒が就活をする場合、内定を得て就職を決める期限を決めることも大切です。期限を決めずダラダラ就活を続けてしまうと、企業に若い人材として重宝されやすい時期を逃す恐れがあります。また、就活が長引くと就職自体が面倒くさくなり、「また今後やれば良いや」と先延ばししてしまうことも。
そのため、「△月までには就職する」と期限を決めて就活に臨みましょう。期限を決めることで、適度な危機感や焦りをもって就活に取り組めるといえます。
既卒の就活に成功した人の体験談を参考にしよう
この項では、ハタラクティブを利用して就職に成功した既卒就活の体験談を紹介します。
また、ハタラクティブの「みんなの就職エピソード」では、既卒やフリーターなどさまざまな経歴で就職に成功した体験談を紹介していますので、ほかのエピソードも気になる方はご覧ください。
既卒から希望職種への就職に成功
大学卒業後に飲食店でアルバイトをしていたYさんは、一度は就職を考えたものの選考を受けるまでには及ばず、希望していたIT業界への就職をあきらめていました。
「そろそろ就職したい」という漠然とした気持ちがありながら、何から始めたらいいのか分からない…という状態でハタラクティブに相談します。
社会人未経験という経歴に不安があったYさんですが、ハタラクティブのキャリアアドバイザーと一緒に自己分析や企業研究に時間をかけて取り組み、自分でもIT関係の本を読むなど努力を重ねました。
最終的に希望条件に合う企業が見つかり、面接を受けたところIT系技術職として内定。”面接1社目でに内定をもらえたことに、自分でもびっくりしました。”とのこと。将来の目標に向けて資格取得を検討し、仕事の幅を広げたいと考えているそうです。
Yさんの就職体験談は「エンジニアとして就職!社会人未経験から内定までの道のりとは」で詳しく紹介しています。
Yさんが就職に成功した3つのポイント
既卒者のYさんが就職に成功した背景には、以下のようなポイントがあります。- ・就活への不安を抱え込まず、最初から相談した
・「就活期間は3カ月」と決めていた
・自ら勉強するなど前向きに行動した
また、就職エージェントを活用しながら、受け身ではなく前向きに行動したことも早めの内定獲得につながった要因でしょう。
参照元
ハタラクティブ
みんなの就職エピソード
既卒者向け!4つの就活方法
既卒者が求人を見つけるには、「ハローワークを利用する」「転職エージェントを活用する」などの方法があります。
以下では、それぞれの方法の特徴や強みを解説。就活の進め方に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
既卒者向け!就活方法
- 就活・転職サイトから探す
- ハローワークを利用する
- 企業のWebサイトから直接応募する
- 就職・転職エージェントを活用する
1.就活・転職サイトから探す
既卒者が求人探しを行う場合、就活・転職サイトを利用すれば気軽に豊富な求人情報を比較できるでしょう。
就活・転職サイトは、新卒をはじめフリーターや既卒、第二新卒、転職者向けなど対象者によってサービスが分かれています。そのため、既卒者は「既卒向け」のサイトを選びましょう。
スマートフォンやパソコンから、自分の都合の良い時間に閲覧できるのが就活・転職サイトのメリットです。
2.ハローワークを利用する
ハローワークを利用するのも方法のひとつです。ハローワークでは、求人紹介のほか選考対策に関するアドバイスやセミナーなども受けられます。公的機関であるハローワークは、民間の転職サービスと異なり求人の掲載料が掛からないので、求人数が多いのも特徴です。
「第三者に就活をサポートしてもらいたい」「多くの求人の中から自分自身に合った企業を選びたい」といった既卒者の方におすすめ。ハローワークの利用方法については「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」をご一読ください。
3.企業のWebサイトから直接応募する
企業のWebサイトから直接応募すれば、ハローワークや就活サイトを介す必要がないため、スピーディに就活を進められます。もし「必ずここに就職したい」という企業があるなら、その企業のWebサイトを確認してみてください。
しかし、既卒者の採用を行っていない企業や、そもそも応募フォームを設置していない企業もあります。そのため、求人探しに時間が掛かる可能性があることも理解しておきましょう。
4.就職・転職エージェントを活用する
就職・転職エージェントとは、求人探しから採用が決まるまで一貫したサポートを受けられる就職支援サービスのことです。専任のキャリアアドバイザーによる適性を踏まえた求人紹介や、企業の質問を想定した模擬面接など、きめ細かなサポートを受けられます。
就職・転職エージェントでは、ハローワークや就活サイトに載っていない非公開求人も独自に取り扱っているので、既卒者も大手企業や人気企業に入れるチャンスがあるでしょう。
既卒者はプロと二人三脚で就職活動を!
既卒者が就職する場合、自分の経歴や希望を整理しておくことが大切です。どんな仕事がしたいのか、希望年収はどのくらいか、転勤は許容できるのかなど検討しておきましょう。
迷ったときは転職エージェントの専任キャリアアドバイザーが相談にのってくれます。エージェントは、あなたの状況や経歴、希望をヒアリングしたうえで、アルバイト経験や学生時代に力を入れた経験などから強みやPRポイントを選定。あなたにあった業種や職種を提案してくれます。自分はどんな仕事がやりたいのか、向いているのか分からない状況でも、1から丁寧に教えてくれるでしょう。
特に、初めて就職活動をする人は分からないことだらけですよね。そもそも世の中にどんな企業や業種、職種があるのか、実際どのような仕事なのか…。そういった人には転職エージェントがおすすめです。自分自身の人柄とやる気を伝えることで、転職エージェント側が経歴書だけでは伝わらないあなたの魅力や可能性を企業に推薦してくれます。前向きな姿勢で今の気持ちや希望を伝えましょう。
「既卒の就活は厳しいのでは?」と不安に感じている方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、既卒やフリーターといった若年層に特化した就職・転職エージェント。社会人未経験からの就職を成功に導いた実績があります。
ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの不安や悩みをヒアリングし、一人ひとりに適した求人紹介を行います。また、応募書類の添削、面接練習なども行い就職活動を手厚くサポート。面接日程の調整や条件交渉といった企業との連絡代行も実施するため、就活の負担が減り、効率良く選考を進められます。所要時間1分程度でできる、性格から分かる適職診断もおすすめ。サービスは無料で利用可能なため、既卒を歓迎している企業を知りたい方や、就活のやり方に不安がある方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。
既卒者の就活によくある疑問Q&A
ここでは、既卒ならではのお悩みにQ&A方式でお答えします。
既卒の場合、入社後に新人研修はある?
採用枠によって異なります。
新卒枠で採用された場合は、新卒者と同じ新人研修に参加する形が一般的です。中途採用の場合、研修の有無は企業によって異なります。とはいえ、企業側は「既卒=社会人未経験者」と理解したうえで採用しているため、研修制度を導入している場合が大半です。不安な場合は、面接で質問してみるのも良いでしょう。
既卒1年目で就活をしても、大手の正社員にはなれない?
採用人数が多い大手企業なら、既卒者もチャンスがあるといえます。
ただし、新卒採用を重視している企業も一定数あるため選択肢が少なく、難易度が高いことも事実です。「既卒から大手企業へ就職できる?目指しやすい業界や成功のコツをご紹介」のコラムで既卒から大手企業へ就職するコツや入りやすい業界について解説しているので、参考にしてみてください。
履歴書の職歴欄にアルバイトの経歴を書くのはあり?
職歴欄に書くのは正社員の経験のみで、アルバイト経験は記載しないのが一般的です。
ただし、アルバイト経験によって応募先の会社で活かせるスキルが身についているのであれば、例外として記載してもOK。記入する際は、社名の後ろに「(アルバイト)」と付け加えましょう。書き方は、「アルバイトは職歴欄に書いていい?好アピールにつながる書き方のコツ」のコラムで詳しく解説しています。
卒業証書は卒業証明書の代わりになる?
卒業証書は卒業証明書の代わりにはなりません。企業によっては、入社の際に卒業証明書の提出を求めることもあります。
卒業証明書は、卒業した大学の事務所窓口に直接依頼するか、申込書を郵送で送れば数日中に発行可能です。念のため、事前に大学のWebサイトで発行の依頼方法を確認しておきましょう。
既卒の就活はいつから始めると良い?
「既卒者はこの時期が有利」という明確なタイミングはありません。既卒は新卒と違っていつでも就活を開始でき、人によってベストな時期は異なるためです。ただ、行動開始は早ければ早いほど内定を獲得しやすいでしょう。詳しくはこのコラムの「7.今すぐ行動に移す」で解説しています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。