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転職3回目は厳しい?年代別のアプローチ方法や職務経歴書のポイントも解説
更新日
この記事のまとめ
- 転職3回目だと、採用担当者に早期就職を懸念される可能性が高い
- 転職3回目でも年齢やキャリアによって採用が不利にならないこともある
- 転職3回目でスキルや実績がない場合は、自分が会社に貢献できることをアピールしよう
「転職3回目の経歴はマイナスに捉えられる?」と不安に感じる方も多いでしょう。転職が3回目であっても、職務経歴書の書き方や自己アピールの方法によっては悪い印象を与えずに転職することが可能です。
このコラムでは、転職3回目が選考に与える影響を20代・30代と年代別に解説。また、採用されるためのアピール方法もあわせて紹介しています。3回目の転職に踏み切って良いか迷っている方は、ぜひご覧ください。
転職3回目は厳しい評価になる?企業側が抱く3つの印象
転職3回目という経歴は、場合によってはネガティブなイメージが先行し、採用に不利に働いてしまうことも。ここでは、3回目の転職が採用に与える3つの悪影響について解説します。
転職3回目の経歴に企業側が抱く印象
- またすぐに辞めてしまう
- 会社に対して不満が多い
- スキルや知識がない
1.またすぐに辞めてしまうと思われる
転職回数が増えると、採用担当者に「せっかく採用しても長続きしないのでは?」「またすぐに辞めるのでは」と疑念を持たれてしまう可能性が高まります。転職の理由が納得できる内容なら採用にあたっての影響は少ないと考えられますが、そうでなければ明確なキャリアビジョンがなく、仕事も長続きしないといったイメージを持たれる傾向にあります。
会社が採用活動をする際に懸念しているのは、人材の早期離職です。コストと手間をかけて採用した人がすぐに退職してしまうと、再び新たに人材を採用しなければならず、会社にとっては大きな手間に。そのため、長く務められる人材を採用基準の一つとする会社は多く、転職回数がハンデになることも考えられるでしょう。
2.会社に対して不満が多いと思われる
転職3回目の人は、「職場環境や待遇に対して不満が多いのでは」というネガティブな印象を持たれてしまうことも。履歴書や職務経歴書の転職回数から「嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうのでは」という懸念を抱く可能性があるため、転職に不利になりやすいといわれています。
上司や先輩に叱責されたり、職種によっては取引先からクレームを受けたりと、会社員であれば理不尽な目に合うこともあるでしょう。このような局面を乗り越えられる精神的なタフさが、採否の判断基準となっている会社もあります。
3.スキルや知識がないと思われる
転職回数が多いとスキルや知識が身についていないと思われてしまい、選考で不利に働くことがあります。特に、関連性のない仕事を転々としていた場合や職歴が短い場合は、「業務に必要なノウハウを知らない=即戦力にならない新人と同じ」だと認識されてしまうことも。社会人経験は長くとも、キャリアに一貫性がない場合はこのような懸念が高まってしまうようです。
そのほか、転職を繰り返すリスクについて知りたい方は、転職を繰り返さないためにできることなども紹介しているコラム「転職を繰り返す人の心理は?長続きする職場に採用されるコツも解説」をチェックしてみてください。
「転職3回目」のネガティブなイメージを払拭しよう
前述したように、転職3回目の経歴にネガティブなイメージを持つ採用担当者もいます。ネガティブなイメージを払拭するためには、前向きな転職理由を伝えることがポイントです。
転職理由と前職の退職理由は、面接で聞かれやすい質問です。理由によっては、ありのままに伝えるとマイナスイメージを与えかねないので注意しましょう。家庭の事情や会社の倒産など、やむを得ない事情がある場合は正直に伝えても問題ありませんが、人間関係や社風が合わなかったなどネガティブな理由である場合は、自分の進みたいキャリアに触れて退職の旨を伝えることが大切です。
転職理由についても、キャリアビジョンを軸に今後やりたい仕事を伝えると、ポジティブな印象を与えられるでしょう。たとえば、「次のキャリアにチャレンジしたくなった」「前職では目標を達成したので次のステップに進みたくなった」などの表現であれば角は立ちません。
転職理由のポジティブな伝え方について知りたい方は「転職理由を言い換える方法とは?ポジティブな伝え方を例文とあわせてご紹介」のコラムを読んでみてください。
「転職回数が多いから人生終わり」ではない
転職回数が多いことは、その分豊富な経験があるとも捉えられます。会社によっては、転職回数が多い人が即採用されることもあるようです。
転職回数が多くてもすぐに採用される理由としては、「即戦力であることを期待されているから」と考えられるでしょう。特に、専門的な知識や資格が必要な仕事では、経験者や有資格者が重宝される傾向にあります。
転職回数が多い人が採用されるためには、前職で培った経験や持っている資格・スキルが活用できる求人に応募し、アピールすることが重要です。
年齢ごとに異なる「転職3回目」の影響
転職を3回した場合に再就職に及ぼす影響は、年代によって異なります。年齢が上がるにつれて転職回数が増えるのは一般的とされていますが、年代によってどのように選考に影響するのか確認してみましょう。
転職3回目の20代
20代前半で転職が3回以上だと、転職活動が不利になる可能性があります。20代で3回以上転職をしているということは、1社あたりの在籍期間が短いということ。短期間では十分な経験がないと判断されるでしょう。
また、短期間で転職を繰り返していることに対し、「自己分析ができていない」「忍耐力がない」といったマイナスイメージを抱かれることも。こういった印象から、書類選考の時点で転職回数がネックになることがあるようです。
20代後半で転職を考えている方は、「27歳の転職は遅い?成功させるコツを紹介」や「29歳で転職は遅い?未経験の業種も目指せる理由や求職活動のコツを解説」のコラムもぜひご覧ください。
転職3回目の30代
30代では経験やスキルといった面が重視される傾向にあるため、転職3回目・また3回以上であっても選考に大きく影響することはないでしょう。30代前半までに3回以上の転職経験があった場合は転職回数が多いという印象を与えることもあるようですが、知識や技術が備わっているなら採用に有利に働く場合もあります。
30代を募集する会社は即戦力になれる人材を求めている可能性が高いため、会社に利益を与えてくれると判断されれば採用してもらえるでしょう。また、結婚や出産などライフステージの変化を理由にやむを得ず転職する場合も多く、3回程度の転職は許容範囲としている会社も多いようです。
30代からの転職を成功させるコツについては「30代での転職は可能?成功させるためのポイントをご紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
転職3回目の40代
40代以上になると転職経験者も多くなるので、転職3回目が採用に不利に働く可能性は低いようです。
一方で、経験値やスキルレベルが問われる年代でもあり、「これまでにどういった仕事をしてきたか」といった部分に注目する会社が増えるでしょう。勤続年数の長さや定着率、価値観などが重視される傾向にあります。
転職回数の許容範囲についてさらに詳しく知りたい方は、「転職は何回までなら許容範囲?マイナスイメージを持たれないポイントとは」も参考にしてみてください。
「転職」の概念
一般的に「転職」とは、正社員の雇用形態を変えずに働く会社を変えることを指します。正社員から別の会社の正社員に移ることを「転職」と呼んでいるため、「アルバイトから正社員になる」「正社員から派遣になる」など、非正規雇用が関係する場合は「転職」とは呼びません。なお、転職回数は「正社員として働いていた企業数からマイナス1」で数えます。
転職3回目でも問題ない?回数を気にしない業界
転職回数をそれほど気にしない業界もあります。特に、人材不足の業界ではその傾向が強いようです。IT業界や介護業界など、この先も慢性的な人材不足が予想される業界では、転職を重ねていても再就職先を見つけやすいでしょう。
また、外資系企業など過去の実績やスキルが買われる業界では、即戦力があれば、転職回数がハンデになりにくいことも。外資系企業について詳しく知りたい方は「外資系企業とは?日本の会社との違いや転職に有利なスキルも解説」のコラムも一読ください。
転職3回目だからこそアピールできる内容
転職が3回目の場合は、「これまでの経験から身に着けたスキル」「これまでの企業での実績」「転職の目的や目標」をアピールするのがポイント。転職回数が多いことを逆手にとり、同年代より豊富な経験があることをアピールしましょう。
3回の転職で身につけた専門スキル
今までの業務で身につけた専門的なスキルや資格があれば、転職回数が多くても採用される可能性が高まります。
どのようなスキルや資格を求められているかは、事前に企業研究をして調べておきましょう。面接では、単に「△△のスキルがあります」「△△を経験してきました」といった事実を述べるだけでなく、自分の強みやこれまでの経験、スキルの裏付けとなる具体的なエピソードなどを交えて企業側に伝えると効果的です。
これまでの実績
スキルや資格がない場合でも、同じ職種に転職するならこれまでの実績をアピールしましょう。
実績をアピールする場合は、前職で成し遂げたことを数字で具体的に伝えてください。入社後にこれまでの実績を活かしてどの程度の成果があげられるかを伝えると、より採用されやすくなります。
転職の目標や目的
転職後に、どのような目標や目的を持ってキャリアを積みたいのかを企業側に明確に伝えましょう。応募先の会社が目標にしていることを事前に調べて、それにマッチした内容だと評価してもらえます。
ただし、応募する会社で達成できない目標だと「きちんと自社について調べたのかな」と懸念を抱かれてしまうため、現実的なビジョンと合わせて提示してください。
転職の経験を上手にアピールする方法を知りたい方は、採用を有利にさせる方法などが書かれているコラム「転職回数の数え方について解説!複数社を経験している場合のアピール方法転職回数が多いのは不利?経験を上手にアピールしよう」も参考にしてください。
転職3回目の職務経歴書作成のポイント
転職3回目の人が職務経歴書を作成する際は、「業務内容ごとに記載する」「用紙を1枚か2枚までにまとめる」といったポイントがあります。職務経歴書の内容は選考に影響するため、以下のポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。
転職3回目の職務経歴書作成のポイント
- 業務内容ごとに記載する
- 用紙は1枚か2枚にまとめる
- キャリアに一貫性があることを伝える
業務内容ごとに記載する
職務経歴書は履歴書と違い、必ずしも時系列に沿って職歴や業務内容を書く必要はありません。1社ずつ記載すると転職の多さが悪目立ちするだけでなく、経験やスキルといったアピールポイントがぼやけてしまうことも。
転職回数が多い場合は、営業職・販売職といった職種ごとに業務内容をまとめて記載すると企業側に分かりやすく伝わるでしょう。
用紙は1枚か2枚にまとめる
職務経歴書は、A4用紙に1枚、多くても2枚までにまとめるのがポイントです。採用担当は多くの応募者の書類を確認するので、あまりにも枚数が多いとチェックの負担になってしまう恐れがあります。経験やスキル、実績といった要点を押さえて簡潔にまとめましょう。
キャリアに一貫性があることを伝える
転職回数が多い場合でも、キャリアに一貫性があることを企業側に伝えればマイナスイメージを払拭できます。経験した仕事や業務内容の共通点を洗い出し、目的意識を持って仕事に取り組んだことをアピールしましょう。
3回目の転職を成功させるコツ
前述したように、転職回数が3回以上ある場合、年代によっては採用担当者からマイナスイメージを持たれてしまうこともあります。そのような懸念を払拭するためには、入社して将来的にどうなりたいのか、今後のキャリアビジョンや明確な目的意識をアピールすることが大切です。
自己分析を徹底する
3回目の転職を成功させるためには、自己分析を徹底しましょう。再び短期間での離職を避けるためにも、1回目、2回目の就職活動のときよりもさらに入念に行うことが大切です。
転職に役立つ自己分析の方法については「「自己分析のやり方が分からない」方へ、有効な方法や就活への活用を紹介」のコラムを、自己分析の深掘り方法として効果的な「他己分析」については「他己分析とは?やり方や得られるメリットについて解説!」のコラムを参考にしてください。
企業研究を行ってキャリアビジョンを明確にする
短期離職を避けるためには、自己分析とあわせて入念な企業研究が欠かせません。応募する求人が自分の求める条件に合っているのか、自分のスキルが活かせる仕事なのかなど、企業側のWebサイトや口コミなどを確認することが重要です。
また、将来的なキャリアプランをしっかりと練り、自分が将来どのようになりたいかを考えることも短期離職を避けるためのポイントです。
短期離職を繰り返すことは、今度のキャリアやライフスタイルに悪影響を与えることにもつながるため、企業研究や自己分析をしっかりと行ったうえで転職活動を始めましょう。企業分析の際の情報収集のコツについては「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」のコラムを読んでみてください。
ミスマッチを防ぎ自分に合った転職先を見つけるには
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転職回数に関するQ&A
ここでは、転職回数に関してよくある質問にお答えします。
転職回数は何回から「多い」と思われる?
年代によって異なります。
20代であれば転職2回目までなら気にしない会社が多いですが、それ以上になると「多い」と思われてしまう場合も。30代の場合は経験やスキルが重視される傾向にあり、転職3回目までなら、企業側にもマイナスイメージを持たれない可能性が高いです。40代になると転職経験者が多く、転職回数が3回以上でも採用に影響を及ぼす可能性は低いでしょう。ただし、その分経験値や実績が問われる年代でもあるため、自分の経歴をアピールすることが重要になります。
このコラムの「年齢ごとに異なる『転職3回目』の影響」で詳しく解説しているので、ご覧ください。
転職回数が多いとき、面接でよく聞かれる質問は?
「転職回数が多いのはなぜですか?」「自分の苦手な業務をどのようにこなしますか?」などが挙げられます。
転職理由や転職回数について聞かれた際は、理由を簡潔に述べ、ポジティブな目標を伝えることが重要です。また、苦手な業務をどのようにこなすか聞かれた場合には、苦手な仕事でも自分の糧にしてさらなるステップアップを目指すことを企業側にアピールしましょう。「転職の面接で聞かれることが多い質問とは?対策のコツや回答例も紹介!」のコラムでは、転職者がよく聞かれる質問や回答例をまとめています。あわせて参考にしてください。
これまでの仕事やキャリアに一貫性がない場合はどうすれば良い?
志望する会社の業務内容に近い職歴にスポットをあてて書くのが得策です。加えて、得意といえる分野や経験、スキルなどを交えながら今後の活躍や仕事に対する姿勢を企業側にアピールすると効果的です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。