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面接の質問と回答例を例文つきで紹介!答え方のポイントと注意点とは
更新日
この記事のまとめ
- 面接では、自己紹介のあとに志望動機や自己PRについて質問されるのが一般的
- 面接でブランク期間の質問をされたら、正直に回答したうえで熱意を伝える
- 回答の際は質問に対する結論を先に伝え、面接官の目を見て答えるのがポイント
- 回答例をそのまま使うのではなく、自分なりにアレンジして面接に備えよう
「面接ではどんな質問をされるの?」「回答例を知りたい」と感じている方もいるでしょう。面接では、「自己紹介→志望動機→自己PR→面接官への逆質問」の順に質問されるのが一般的です。
このコラムでは、面接でよく聞かれる質問とその回答例をご紹介します。答え方のポイントも解説しているので、面接で質問された際に落ち着いて回答できるよう準備しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問と回答例
就職や転職の面接では、「自己紹介→(転職理由→)志望動機→自己PR→面接官への逆質問」の順で質問されるのが一般的です。以下に質問と回答例をご紹介するので、面接でどのような質問をされるか不安に感じている方は参考にしてみてください。
自己紹介をしてください
「●●●●(氏名)と申します。前職では、新幹線の車内販売に5年間従事してきました。30名の事業所で働き、月間2位の売上を上げた経験があります。
車内販売は、セールストークと効率的な巡回方法によって大きく売上が変わります。そのため、短時間でお客さまの心をつかみ、商品をご案内する接客スキルには自信があります。
接客スキルを活かしてお客さまに最適な生命保険をご案内するとともに、新たなニーズを掘り起こす営業スキルを身につけ、御社のお役に立てたらと思い応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いします」
転職の面接で自己紹介を求められた場合は、氏名に続いて前職で得たスキルや経験を簡潔に伝えましょう。自己紹介は自己PRや職歴に関する質問の時間ではないため、60秒程度にまとめるのがポイントです。
就職した経験がない場合の自己紹介の回答例
「●●●●(氏名)と申します。△△大学△△学部△△学科を卒業しました。
学生時代は法律に関する知識を学んでいました。在学中から現在まで、弁護士事務所でアルバイトを経験しました。また、2年間のアパレルでのアルバイト経験を通じて、接客業に必要なコミュニケーション力が身についたと自負しております。
入社後はこれまでの経験を活かして御社に貢献できるよう、努力してまいります。本日はよろしくお願いします」
就職の面接では、自己紹介で氏名を名乗ったあとに、学生時代に学んだことやアルバイトの経験を述べるのがおすすめです。
自己紹介で何を回答すれば良いか分からない場合は、「面接の自己紹介で伝える内容は?基本項目や好印象を残すコツ、回答例を紹介」をチェックしてみてください。
転職理由を教えてください
「前職の会社では業務の担当分けが細分化されており、一つの作業に集中して取り組める環境でした。専門分野において知識とスキルを高められた点は大変感謝しているのですが、仕事を続けるうちに『会社が目指す理想に貢献できるよう、包括的に業務と向き合いたい』と感じるようになったのが転職を決意したきっかけです。
少数精鋭で着実に実績を挙げている御社では、幅広い業務に携われるのではないかと考えました。これまで得た知識を活かし、さらに精進してまいりたいと思います」
面接官は、応募者が前職に対して何かしらの不満を抱えて退職していることは承知しているはずです。転職理由に関する質問には、嘘をつかず正直に回答しましょう。
ただし、前職への不平不満、愚痴ばかりを羅列しないように注意してください。また、たとえネガティブな理由であっても、ポジティブな言葉に言い換えるのがポイントです。
転職理由の答え方に不安がある場合は、「面接で転職理由を伝えるときのポイントは?答え方や回答例を紹介」のコラムをご参照ください。
志望動機は何ですか?
「子どもに関わる仕事がしたいと考えていたところ、御社の求人を見てぜひ働きたいと思い志望いたしました。
学生時代、アルバイトでテーマパークのスタッフとして子どもと触れ合ううちに、子どものために継続してできることはないかと考えるようになりました。御社は保育園と学童保育の両方を手掛けられており、長期的に子どもを見守られている点に感銘を受けました。
子どもと接するのは得意ですが保育関係の資格は持っていないので、現在は保育士の資格取得を目指して勉強中です」
面接で志望動機を回答する際は、具体的なエピソードを交えながら「なぜ他社ではなく御社に応募したか」を明確に伝えます。自分の気持ちだけでなく、企業のためにどのような活躍ができるかを盛り込むのがポイントです。
「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」では、志望動機を作成するときのポイントを解説しています。転職理由を回答する場合との違いにも触れているので、あわせて参考にしてみてください。
これまでの経験を交えて自己PRをしてください
「正確かつ丁寧に業務に取り組めるのが私の強みです。
前職の医療事務では、受付業務をはじめパソコンを使用した会計業務、診療報酬明細書を作成するレセプト業務を行っておりました。お金を扱う仕事のため、1円単位でミスがないよう自己チェックをし、さらにスタッフ同士でダブルチェックを行いながら正確さを追及しました。
医師や看護師、患者さまとのコミュニケーションを大事にし、常に丁寧に向き合うことを心掛けておりました。
お客さまとの信頼関係構築と、スタッフ同士のチームワークを大切にしている御社においても、その経験が活かせると感じています」
自己PRを求められたら、前職での経験や自分が挙げた実績などを交えてアピールしましょう。未経験の職種であっても、これまで培ったスキルや応募企業とのマッチ度を伝えるのがポイントです。過去の経験や実績などを具体的なエピソードとして話すことで、面接官はあなたが入社後どのように会社に貢献してくれるかイメージしやすくなります。
自己PRの回答を作成する際のポイントは「面接でどう自己PRする?好印象を与えるコツや例文もご紹介」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
最後に何か質問はありますか(逆質問)
逆質問の例として、以下が挙げられます。
「○○の資格を持っていますが、配属先で活かすことはできますか」
「御社で活躍するには、入社までにどのようなスキルを身につけておくべきですか」
「入社直後はどのような業務を担当することになりますか」
「●●業界は、昨今△△の動きがあるかと思います。御社ではどのような方針で対応する予定でしょうか」
「御社で活躍されている人の特徴を教えてください」
面接官は逆質問の内容から、応募者の入社意欲や会社への理解度を測ろうとしています。そのため、「特にありません」といった回答は避け、自分の強みをアピールしながら何か一つでも質問するのがポイントです。たとえば、配属先の部署やポジションについて聞きたいときは、「配属先の一日のスケジュールを教えてください」と質問することで積極性を示せるでしょう。
一般的に、逆質問は面接の最後に行われます。面接官からすでに説明があった内容を質問しないよう、いくつか準備しておくのがおすすめです。
逆質問の回答例をさらに詳しく知りたい方は、「逆質問の仕方とは?回答例や好印象を与えるポイントを解説」のコラムをご確認ください。
逆質問で福利厚生や残業について聞きたいときは?
給与や福利厚生、残業について質問すると、「仕事ではなく条件にしか興味がないのでは」と捉えられてしまう恐れがあります。どうしても聞きたい場合は、「私と同年代の方の平均年収はどれくらいでしょうか?」「繁忙期には、みなさんどのようなスケジュールで進行されていますか?」のように、ワンクッション置いた形で質問してみましょう。
面接でブランクに関する質問への回答例
経歴にブランクがある場合、面接官から理由やブランク期間に何をしていたかを質問される可能性があります。面接本番で焦らないよう、以下の回答例を参考に準備しておきましょう。
なぜブランクがあるのですか?理由を教えてください
「病気を患ったためしばらく休養しておりました。現在は完治しておりますので、業務に支障はありません。
復帰後もエンジニアの仕事を続けたいと考えていたので、療養中にLinuxを学んでいました。現在はクラウドでのサーバー構築が問題なくできる程度になっています」
ブランクがある場合、企業は「働く意欲があるか」「体調面で不安はないか」「自社の仕事と関連がない活動をしていたのでは」という点をチェックしています。仕事に対する前向きな意思を示すには、ブランクの理由を回答するだけでなく、復帰後を見据えて努力していたことを述べると良いでしょう。
なぜアルバイト雇用で働いていたのですか?
「新卒時は自分のやりたい仕事が分からず、学生時代からアルバイトをしていたコンビニエンスストアでそのまま働くことにしました。しかし、アルバイトを続けるうちに、店舗をより良くしていく仕事に関わりたいと思うようになりました。
御社の店舗は社員の裁量が大きく、この仕事ならやりがいを持って取り組み続けることができると考えています」
「自分探しをしていた」のような曖昧な理由では、正社員として働いていけるか疑われてしまう可能性があります。フリーターをしていた理由から就職しようと思ったきっかけに話をつなげ、仕事への熱意があることをアピールしましょう。
ブランク期間の回答に自信がない場合は、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」もあわせてご一読ください。
ブランクの間は何をしていたのですか?
「ワーキングホリデーを利用してカナダに渡り、英語を学びながら日本食レストランでアルバイトをしていました。接客に必要な英語はひととおり身についています。
御社は海外からの直輸入品を取り扱っておられるので、英語力を活かして活躍できると考えています」
ブランクの間にしていたことのなかから、仕事に役立つ内容を選んで回答します。経験を仕事にどのように活かすかを説明すると、面接官に納得感が生まれるでしょう。
面接官の質問へ回答する際の4つのポイント
企業は面接を通して、応募者の人柄やコミュニケーション能力、スキル、入社意欲を知るためにさまざまな質問をします。面接ではこれらがしっかりと伝わるよう、姿勢や答え方を意識することが大切です。
以下で解説するポイントを押さえて、面接の練習を行いましょう。
1.面接官の目を見て回答する
面接では第一印象が重要です。質問された相手の目を見て、笑顔でハキハキと話しましょう。下を向いて話すと、面接官に声が届かなかったり、回答の内容に説得力がなくなったりする可能性もあります。
面接練習のやり方は「面接練習をして就活・転職を成功させよう!一人で行う方法やよく聞かれる質問も紹介」でご紹介しているので、何度も練習を重ねて本番に備えましょう。
相手の目を見てハキハキと話すのが苦手な場合は?
目を見ると緊張してしまう場合は、視線が下がらないよう面接官の眉毛や首元を見ると良いでしょう。
また、事前に自分の考えや文章をまとめておくと、面接で自信をもって回答できるようになります。家族や友人などと一緒に面接練習をして、自分の印象について意見を聞くのも一つの方法です。
2.質問の意図に沿った回答をする
面接官からの質問には、必ず意図があります。質問ごとに応募者のスキルやキャリアプラン、人柄が会社とマッチしているかを確認し、採用するか否かを見極める必要があるからです。
そのため、質問の意図にそぐわない回答をしてしまうと、コミュニケーション能力や会話の理解力がないと判断される恐れもあります。意図が分かりにくい場合は、面接官に「その質問は●●を回答するといった理解でよろしいでしょうか?」と確認してみましょう。
面接でよくある質問やその意図をさらに詳しく知りたい方は、「面接でよく聞かれる質問集!想定されるものを状況別に紹介」をご覧ください。回答例もご紹介しているので、自分なりの回答を考える際にも活用できます。
3.質問への回答は結論から述べる
面接官の質問に回答する際は、まず結論を述べるのが基本です。そのあとに、理由や詳しい説明をすると良いでしょう。結論を最初に伝えないと、「何が言いたいのか分からない」といった印象を抱かれる可能性があります。
結論ファーストを心掛けると、自分の意見をまとめる際も文章を整理しやすくなるのでおすすめです。
4.実績を伝える場合は数値や客観的事実を含める
面接で過去の実績に説得力をもたせるには、具体的な数値を用いると良いでしょう。「売上を20%アップさせた」「従業員300名の中で上位5名に選ばれた」などが挙げられます。
ほかにも、「業務の幅を広げるため●●の資格を取得した」といった内容を回答するのもおすすめです。
「面接対策を1人で行うことに自信がない」「質問の回答例を見てもどのように作成すれば良いか分からない」という方は、就職・転職エージェントを活用するのも一つの手です。20代の若年層を中心に就職・転職支援サービスを提供するハタラクティブでは、求人紹介から内定後のフォローまでマンツーマンでサポートしています。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。