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職歴3年未満は不利?転職や履歴書の作成で気をつけたいポイント
更新日
この記事のまとめ
- 職歴3年未満だと「仕事が続かない」「経験不足」と評価され、転職で不利になりやすい
- 職歴が3年未満になる場合でも、若くて第二新卒として応募できるなら転職するのも手
- 新卒入社し3年未満で辞める人は約25%前後、3年以内の離職者は約30%いる
- 職歴3年未満で転職するなら前向きな気持ちで臨み、早期離職の懸念を振り払うのがカギ
- 職歴は何年から書くという規定はなく、在籍期間が短くてもすべて記載するのが基本
職歴3年未満で転職を検討中の方は多いでしょう。勤続3年未満で転職を繰り返すと選考で不利になりやすい反面、状況次第では早めに転職した方が良い場合もあります。このコラムでは職歴3年未満での転職を懸念する意見と、肯定的に見る意見の両方を紹介。職歴が短い場合の転職活動を成功させるコツも解説します。職歴3年未満で辞める人の割合や、履歴書には職歴何年から書くのかといった疑問にも答えるので、参考にしてください。
職歴3年未満は転職で不利とされる理由
一般的に職歴3年未満で退職した場合、不利とされるのは次の理由からです。
仕事の基礎が身につくのに3年程度はかかる
職歴3年未満が転職に不利といわれる理由の一つは、仕事が身につくまでは数年かかるためです。一般的に仕事の基礎や全体像を把握するのに、3年程度はかかると考えられています。企業に就職をしてすぐ、最初から仕事をバリバリこなすことは誰であっても難しいでしょう。
「ある程度ノウハウが身についてから転職した方が有利」「少なくとも3年は勤続した方が良い」という意見から、職歴3年未満での転職が不利になるといわれているようです。
仕事のやりがいが分かるには一定の時間が必要
職歴が3年未満だと、仕事にやりがいを感じにくいことも転職に不利といわれる理由です。仕事のやり方を身につけるには、ある程度の時間を必要とします。
職歴3年未満では仕事を覚えることに精一杯で、やりがいが感じられる前に辞めた人も多いでしょう。やりがいが感じられなかった場合、転職活動で前職での経験や学びを十分にアピールできず、評価が低くなる可能性があります。
3年未満だとすぐ辞める人材だと思われやすい
勤続3年未満で辞めると、就職しても早期に退職することを懸念される可能性もあります。「石の上にも3年」ということわざがあるように、日本では「何事も継続してこそ力になる」という考え方が浸透しているのが実情です。3年未満で転職すると、我慢や努力の足りない人という印象を持たれてしまう恐れがあるといえるでしょう。
職歴3年未満で転職するリスクは「3年目の転職は早い?とりあえず働くべき?辞めるリスクや対処法を解説」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
勤続3年未満とは?
勤続3年未満とは、入社日からの勤務期間が3年に満たないことをいいます。勤続年数は、入社した日から退社した日までを数えた年数のこと。たとえば、2021年の4月1日付けで入社した場合、2024年3月31日で「勤続満3年」のため、それ以前は勤続3年未満です。2023年4月1日からの1年が勤続3年目にあたり、勤続年数3年以上とは2024年4月1日以降を指します。勤続年数の数え方や転職などへの影響については「勤続年数とは?正しい数え方や転職・失業保険・退職金への影響を解説!」のコラムで確認してください。3年以内で辞める人の割合
職歴が3年未満だと不安視されがちですが、実際に勤続3年未満で退職する人はどの程度いるのでしょうか。厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」によると、新卒入社後3年以内で離職する人の割合は、以下のとおりです。
離職した時期 | 高校卒(%) | 大学卒(%) |
---|---|---|
入社3年以内(合計) | 37 | 32.3 |
入社1年目 | 15.1 | 10.6 |
入社2年目 | 11.7 | 11.3 |
入社3年目 | 10.2 | 10.4 |
引用:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」
新卒入社後3年以内に離職する人は高卒者で37.0%、大卒者で32.3%です。約3人に1人が新卒入社後3年以内に離職していることが分かります。離職した時期別でみると、1年以内(2年未満)で離職する人は約10〜15%、2年以内(3年未満)で離職する人は約21〜26%。毎年10%強の人が離職していることが読み取れます。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
履歴書には職歴何年から記載する?
職歴3年未満の短期間であっても、履歴書にはすべて記載する必要があります。履歴書には勤続1年未満の職歴は書かないという意見もありますが、3ヶ月や6ヶ月で辞めた場合でも記載するのが基本です。たとえ短期間であっても、資格取得などの特別な理由なく職歴に空白期間があると、転職で不利になる場合があります。履歴書での職歴の書き方は「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムも参考にしましょう。3年未満で転職しても良いという意見の根拠
3年未満で離職すると転職に不利になりやすいとはいえ、早いうちに転職をした方が良いという意見もあります。職歴3年未満になるとしても転職した方が良いとする理由も見てみましょう。
第二新卒として転職活動できる可能性がある
3年未満でも退職して良いといわれる理由は、一般的に新卒として就職してから3年程度までであれば、企業からは第二新卒として見てもらえることが多いためです。新卒入社後3年未満の転職なら、積極的に進めるべきという意見もあります。
若さが武器になる
若いうちなら失敗しても一から始める時間が十分あると考える人もいます。転職を迷っている間にも時間はあっという間に過ぎてしまうものです。いずれ転職するなら3年未満でも若さが強みになるうちに退職した方が良いと考える人も少なくありません。
向いていない仕事を続けていても仕方がない
就いた仕事が自分に合っていないと分かったら、3年未満でも早めに退職した方が良いという意見もあります。向いていない仕事であれば、仕事を継続するモチベーションも下がる一方です。思い切って転職して成功した人の中には、早めの転職が功を奏した人もいます。
ブラック企業に勤めているならすぐ転職すべき
現在勤めている職場が明らかにブラック企業の場合は、勤務期間を気にせず早い段階で辞めるのが得策です。ブラック企業に長く勤続しても体調を崩してしまい、働くことが困難になってしまうかもしれません。誰かに相談をしたうえで、早めに転職することをおすすめします。
ブラック企業かどうか判断が難しい場合は「ブラック企業とは?厚生労働省による定義の有無についても解説」「ブラック企業の特徴とは?入社前に見極める方法と対処法を解」などのコラムを確認してみてください。ブラック企業の定義や見極め方法を解説しています。
職歴3年未満の転職で知っておくべきこと
勤続期間3年未満で転職しようとする人に対して寄せられる意見は、さまざまです。肯定的な意見と否定的な意見の両方を参考にしたうえで転職を決断する場合は、以下の点を押さえて動き出しましょう。
ネガティブな気持ちで転職活動をしない
転職すると決めたなら、ネガティブな気持ちは持たないことが大切です。今の職場の不満を面接で話しても「我慢の足りない人」「文句の多い人」と、マイナスの評価をされる恐れがあります。「次は△△がしたい」という前向きな気持ちを持って転職活動を進めていく方が、スムーズに進むでしょう。
早期離職への懸念を振り払う必要がある
3年未満で転職する場合、企業側に「長続きしない人材」と思われないようにすることが重要です。短い勤続期間で転職しようとしている人は、企業側から「継続して働くことが難しいのではないか」という偏見を持たれやすくなります。
そのため、早期離職の懸念を振り払うには、面接で前職の失敗から学んでいる点をアピールすることが重要です。辞めた理由を環境や他人のせいにするのではなく、応募先の企業であれば自分の長所を活かせるなど、仕事に対して前向きな気持ちがあることをアピールしましょう。
プロの意見を参考に転職を成功させよう
勤続年数が短くても転職したい、でもどうやって進めていくべきかがわからない、とお悩みの方には、就活エージェントの利用がおすすめです。就活エージェントは、プロのアドバイザーが仕事探しから面接対策まで幅広くサポートしてくれます。
ハタラクティブでも、就活のプロが20代の方をメインにマンツーマンで就職活動を指導中です。豊富な求人を備え、仕事の適性診断から書類作成・面接対策などもサポートしています。ぜひ、お気軽にご相談ください。
職歴3年未満での転職に関するFAQ
職歴が短い人からのお悩みにQ&A方式で回答します。
職歴3年で転職を繰り返すと選考で不利ですか?
20代前半の若いうちは、ポテンシャル採用や第二新卒での就職を目指せます。
しかし、年齢を重ねると転職が難しくなる可能性が高まるでしょう。早めに自分のやりたいことをイメージして長く働ける職場を探すのがおすすめです。自分に適した職場選びは「自分に合った会社の選び方がわからない!選ぶ基準や気をつけたいことを解説」のコラムを参考にすると良いでしょう。
転職歴が多く履歴書の書き方がわかりません…。
3年未満での退職が多い場合でも、履歴書にはすべて記載するのが基本です。
転職歴が多くて書ききれない場合は、職歴のスペースが広い履歴書を使用するなどして工夫しましょう。職歴を書ききれないからといって省略するのは禁物です。場合によっては、職歴詐称と見なされる恐れがあります。転職歴が多い場合の履歴書の書き方は「履歴書に職歴を書ききれないときの8つの対処法!書き方の見本付き」のコラムで詳しく説明しているので参考にしてください。
職歴3年未満ですが辞めるべきか迷っています。
今の会社を退職すべきか迷っているなら、まず辞めたい理由を明確にしましょう。
理由を明確にしたうえで、今辞めるのが望ましいと判断される場合は、転職するのも一つの手です。どうしても判断が難しい場合は、ハタラクティブをはじめとしたエージェントにご相談ください。ハタラクティブでは、プロのアドバイザーが転職に関する悩みの相談に応じます。転職する際には、履歴書の書き方や面接対策まで広くサポート可能です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。