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面接で転職理由を聞かれた際の答え方とは?ポイントや例文も解説!
更新日
この記事のまとめ
- 面接で転職理由を聞くのは、ミスマッチを防いだり応募者の意欲を見たりするため
- よくある転職理由は、給与・労働環境・人間関係に関する内容
- 面接で転職理由を伝えるときは、ネガティブな内容でもポジティブな言葉に変換する
- 転職理由は「結論」「具体的なエピソード」「締めの順番」になるように考える
- 「業務や社風が合わない」「成長が望めない」といった場合は転職するのも1つの手
面接で転職理由を伝えるにはどうしたら良いか悩んでいる方は多いでしょう。人間関係や給料面の不満などネガティブな理由で転職する場合は、ポジティブな言葉に変換することで好印象につなげられる可能性があります。このコラムでは、転職理由をうまく伝える方法を解説。また、転職したほうが良い状況についても紹介します。転職したいけど踏み出せずにいるといった方は、ぜひ参考にしてください。
面接で転職理由を問うのはなぜ?
企業が面接で転職理由を問うのは、会社とのマッチ度や応募者の人柄・意欲を確認するためと考えられます。以下で詳しく解説します。
ミスマッチによる早期退職を防ぐため
転職理由が志望企業でも起こり得る内容であれば、早期退職の可能性を懸念することもあるでしょう。採用の選考や人材育成には時間やコストがかかるため、早期退職となると会社側のデメリットが大きくなります。そのため、面接では、考え方の方向性や業務の進め方などにおける会社との相性をチェックし、長く勤めてもらえるか確認しているのです。
人柄や意欲を見ている
転職理由から人柄や意欲を推察しているというのも、理由の1つです。たとえば、「以前は個人での働きが中心だったが、これからはチームで働きたい」という理由で転職する人の場合、協調性があると考えられます。また、キャリアに関する理由で転職に踏み切っているのであれば、積極性や成長性を期待できるといえるでしょう。
よくある転職理由
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況(2)転職入職者が前職を辞めた理由」によると、2022年における前職を辞めた個人的理由は、多いものから順に以下のとおりでした。
- ・労働時間、休日等の労働条件が悪かった(男性:9.1%、女性:10.8%)
- ・職場の人間関係が好ましくなかった(男性:8.3%、女性:10.4%)
- ・給料等収入が少なかった(男性:7.6%、女性:6.8%)
パーセンテージは異なりますが、男性・女性ともに同じ順位となっています。性別を問わず収入や労働環境、人間関係が主要な転職理由であるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和4年 雇用動向調査結果の概要
面接で転職理由を伝えるときのポイント
面接で転職理由を伝える際は、「転職理由を明確にする」「ネガティブな内容はポジティブな言葉に変換する」などを意識すると良いでしょう。転職を成功させるためにも、1つずつ対処していくことが大切です。
転職理由を明確にする
まずは、転職理由を明確にしましょう。転職の軸がブレていると、「どこの会社でも良いのでは」と思われてしまう可能性があります。また、転職理由と志望動機や自己PRなどに一貫性がないと矛盾が生まれ、企業側にマイナスイメージを与えてしまう可能性も。「なぜ転職したいと思ったのか」を深堀りし、「どんなところで働きたいか」を明確にすることを心掛けましょう。そうすることで、志望企業を選ぶ時点でミスマッチが防げるという効果も期待できます。転職理由を明確にする方法については、「転職の目的がないと成功しない?明確化したほうがいい理由と整理する方法」のコラムも参考にしてみてください。
ネガティブな理由は前向きな言葉に変換する
転職理由がネガティブな内容の場合、そのまま話すのは避けたほうが良いでしょう。人間関係が退職理由の場合を例に挙げると、「コミュニケーション力が不安」と判断される可能性があります。「会社のこんなところが不満だった」という思いを、「こんな会社で働きたい」という前向きな気持ちに変換することを心掛けてみてください。たとえば、「評価体制に不満があった」なら、「キャリアプランが明確な場所で働きたい」という風です。変換した内容が、相手に前向きな印象を与えられるものかどうかを意識しながら確認すると良いでしょう。
ただし、嘘の転職理由は、実際の面接で踏み込んだ質問をされたときに矛盾が生じたり、うまく説明できなかったりすることがあるため避けましょう。また、どうしてもネガティブな理由になってしまう場合は、話をネガティブなまま完結させないことが大切です。今後どうしていくか対策を含めて伝えると、好印象につながると考えられます。
ポジティブな内容に言い換えた例文は、「転職理由は本音で答えた方が良い!ポジティブな表現に言い換える例文」のコラムでも紹介しています。
転職理由の考え方と例文
では、転職理由を考えるには具体的にはどうすれば良いのでしょうか。以下で考え方と例文を紹介します。
転職理由の考え方
最初に、なぜ転職しようと思ったのか結論を明確にします。続いて、転職の決断に至った具体的な出来事を詳しく紹介してください。最後に、志望企業で働いた場合に活かせるスキルや実現したいことなど、企業にマッチしていることをアピールして締めます。このように、論理的に組み立てるのが転職理由を考えるコツ。一貫性があることも大切です。結論・具体的なエピソード・締めで全体的な内容にブレがないか、確認するようにしましょう。また、喋るスピードは300文字程度を1分間くらいで、というのが聞きやすいペースとされています。そのため、200~300文字程度でまとめるようにします。
人間関係が原因の場合の例文
「転職の理由は、チームに貢献できる場所で働きたいと思ったからです。前職は個人の成績を重視している会社だったため、ともに働く社員は仲間というよりもライバルという意識が高い環境で、協力し合う機会が少ない傾向にありました。個人の頑張りはもちろん必要ですが、それを互いに認め高め合える仲間がいることが業績アップにもつながっていくと考え、退職を決意しました。そんな中、御社の「チームワークを大切にしている」という理念に惹かれ、御社でなら自分の目指す働き方が実現できると思い、応募いたしました」
評価や待遇が不満の場合の例文
「私はチャレンジできる環境で働きたいと思い、転職に至りました。前職では企業の成長や売上アップを目指し、自分も会社の力となって活躍したいと考え努力し、資格取得などにも挑戦してきました。しかし、前職は年功序列の社風で、若手は活躍する機会を与えてもらいにくい環境でした。御社のWebサイトで「実力主義」「即戦力募集」という言葉を拝見し、御社でならば自分の力を発揮できると考えました」
残業が多い場合の例文
「効率を重視し、生産性の高い現場で活躍したいと思ったからです。前の職場では、多く残業をする人が評価される風潮がありました。私は短時間で成果をあげられるよう業務の効率化を図り、多くの実績を残しましたが、残業を行わなかったため評価を得られませんでした。全員が業務の効率を意識することで工数を減らせれば、1人の1日の業務量を増やせるほか、業務を抱えすぎている人のサポートにもあたれます。また、残業時間の削減は人件費の削減に繋がり、働く社員、企業のどちらにとってもメリットになると思います。御社の企業理念やWebサイトなどを拝見し、自分と考えが近いものであると感じ、御社でなら自分の力をさらに発揮できると考えました」
転職理由の例文は、「転職理由別の例文紹介!好印象を与えるためのポイントをおさえよう」のコラムでも紹介しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
転職をしたら給与は上がる?
「よくある転職理由」でも紹介したように、収入が原因で転職を考える方もいます。転職すると給与が上がる場合もありますが、逆に下がってしまう場合もあるでしょう。それぞれ条件が異なるため、自分の転職理由に合った職場を探すことが大切です。
給与が上がる場合の例
経験を活かせる職場への転職や、インセンティブ制度を導入している会社への転職の場合、給与が上がる可能性があります。以下で詳しく紹介します。
経験を活かせる職場への転職
スキルや経験を活かせる職場であれば、基本給に加えて会社の給与規定に応じた金額が加算される可能性があります。ただし、同じ業界内であっても、1年未満の勤務や職種が異なる場合は評価されないこともあるので注意しましょう。
基本給が高く設定されている職場への転職
基本給が高く設定されていると、収入アップが見込めるとされています。ただし、給与は労働の対価と考えられるため、それに見合った成果が求められることも。給与だけでなく働き方も踏まえて職場を選ぶのもポイントです。
基本給が高いメリットについては、「基本給が高いメリットは?手取りとの違いや各種手当についても解説」のコラムで詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
インセンティブ制度を導入している会社への転職
インセンティブ制度や成果制度を導入している会社への転職も、収入アップの可能性があります。早期の収入アップは難しくとも、自分の努力次第で報酬につなげられます。インセンティブ制度について詳しくは、「インセンティブの意味とは?制度の仕組みや手当との違いを簡単に解説」のコラムを参考にしてみてください。
キャリアやスキルアップ制度が明確な会社への転職
採用ページを見ると、キャリアプランの例やスキルアップに関するフォロー体制など、人材育成についてふれている会社もあります。入社したてのころなどは一時的に収入が減る可能性がありますが、キャリアアップや資格を取得していくにつれて給与アップが期待できるでしょう。
給与が下がる場合の例
未経験の仕事に挑戦する場合や前職と企業規模が異なる場合、給与が下がる可能性があります。以下で、詳しく紹介します。
未経験の仕事に挑戦する場合
未経験の分野や活かせるスキルがない場合は、年齢を問わず基本給からのスタートになることが多いようです。そのため、転職してすぐに給与を上げることは難しいといえるでしょう。
企業規模や業績が大きく異なる場合
転職先が同業種であっても、企業規模や事業展開、業績などが大きく異なれば、給与に影響が出るここともあります。「経験もスキルもあるのに…」と入社後にギャップを感じないためにも、企業研究の段階で給与体系などを明らかにしておきましょう。
給与とやりがい…どちらを取るべき?
「収入よりもやりがいや働きやすさを重視したい」と考える方がいる一方、逆に考える方もいるように、転職に求める条件は人によって違います。「今の職場は高給与だが、環境面の悪さから転職を考えている」「理想的な労働環境だけど、給与を上げたい」と迷う方は、自分が一番優先したい項目は何かを見極め決断することが大切です。答えが見つからない場合は、「やりたい仕事の給料が低いときはどうする?解決につながる方法を紹介」のコラムも参考に考えてみてください。
転職をした方が良い状況って?
「転職したいと感じたときこそが転職のタイミング」といえるでしょう。また、「ストレスが少なく働けているかどうか」も判断基準の1つといえます。以下で詳しく解説します。
転職したいと感じたときに転職しよう
転職するときは、周りの状況を気にしすぎないことが大切です。転職したくても、繁忙期や仕事の受け持ち状況などの理由から、会社や同僚への迷惑になると考えてタイミングを逃してしまう方もいるようです。なかなか踏み出せないという方は、下記のタイミングを参考にしてみてください。
- ・業務や社風などが合わないと感じたとき
- ・労働条件が過酷なとき
- ・セクハラやパワハラ、いじめなどが解決できないとき
- ・評価されていないと感じたとき
- ・これ以上身につくものがないと感じたとき
転職するのにおすすめの時期は、「転職する時期は何月が良い?おすすめや避けるべきタイミングを解説」のコラムで紹介しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
ストレスが少なく働けることが大切
仕事を続けていくうえでストレスが少なく働ける環境は、外せない条件のうちの1つという方も多いでしょう。自分に合った職場に転職することで、仕事とプライベートが両立できるようになったという方もいます。仕事がつらい、合わないと感じたときは、転職の好機と捉えるのも良いでしょう。
転職を決めたら上司や同僚にすぐ伝えるべき?
転職活動をはじめたら、必ず転職をしなくてはいけないと思っている人もいるでしょう。しかし、良い転職先が見つからなかったら今の仕事を続けるという選択肢もあります。そのため、早いうちから上司や同僚などに退職意思を伝える必要はないといえます。実際は、職場に伝えずに在職しながら密かに転職活動をしているという人もいます。一方で、転職先を探しているうちに他社の働き方などと比較し、今まで気付かなかった職場の良さが見つかって仕事を続けることを決める場合もあるでしょう。転職するか悩んでいる状態でも転職サイトに登録することは可能なので、様子を見るのも1つの手段です。転職支援サービスについては、「転職支援サービスはどれを利用したら良い?特徴や求人の傾向を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。