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面接官が見るポイントとは?合否の決め方や採用したい人の特徴を解説
更新日
この記事のまとめ
- 面接官が見るポイントは、基本的なマナーや第一印象など
- 面接官が採用を決めるときに見るポイントは、「十分に企業研究をしている」など
- 面接官が見るポイントには、志望動機や仕事の価値観を問う質問への回答内容も含まれる
- 事前に企業研究や面接対策をしっかり行い、本番当日に備えることが大切
面接官が、具体的にどのような点をチェックして採用・不採用を決めているのか、面接で見るポイントが気になる方も多いのではないでしょうか。面接官は、質問に対する回答内容だけでなく、基本的なマナーや服装なども見ています。このコラムでは面接を控えている方に向けて、面接官が合否を決める要素について詳しくご紹介。面接対策の一助としてぜひお役立てください。
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面接官が見るポイントとは?
面接を成功させるためには、面接官の立場に立って「どのような人材を採用したいか」考えてみることが大切です。面接官が合否を決めるために見るポイントを押さえて、それに合わせた対策をしましょう。
1.ESや履歴書の文字
近年、ESや履歴書をパソコンで書く人も増えているようですが、手書きでの提出を求める企業もあります。その際に文字を丁寧に書いている応募者に対しては、「仕事も誠実に取り組んでくれそう」といった印象を抱きやすいでしょう。反対に、走り書きで書かれたESや履歴書は、仕事においても雑なのではないかと面接官に思われてしまう恐れがあります。
2.服装
服装が乱れていると、第一印象からマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。身だしなみを整えることは、社会人にとって基本的なマナーといえるため、面接官が見るポイントの一つに挙げられます。
第一印象が良くないと、面接の内容が良くても好印象を与えるのは難しくなることも。髪型を整えたりシャツやスーツのシワを伸ばしたりすることが清潔感につながるので、面接前には必ず確認しましょう。
面接時の服装におけるマナーについては「面接の服装を男女別に解説!就職・転職の違いや私服OKな場合の対処法も」で詳しく解説しています。
3.表情
面接中は、自然な笑顔を心掛けましょう。自分が話すときだけでなく、面接官の話を聞くときや集団面接などでほかの応募者の話を聞くときも、表情が暗くならないよう注意が必要です。
わざとらしい笑顔はかえってマイナスなイメージにつながる恐れがあるため、口角を上げ、自然な笑顔を意識してみましょう。
4.話し方や言葉遣い
話し方や言葉遣いが適切であるかどうかも、面接官が見るポイントの一つです。聞き取りやすい声の大きさや正しい敬語で受け答えするようにしましょう。面接では緊張をして小さな声や早口になりやすいですが、第一印象が悪くなり、いくら内容が良くても評価につながらない可能性があります。
また、話の展開として先に結論を述べてから理由とまとめを述べると、相手に要点が伝わりやすくなるためおすすめです。話し方や言葉遣いは普段のクセが出てしまうことが多いため、面接の練習を繰り返し行いましょう。
5.基本的なマナー
面接官が見るポイントとして、基本的なマナーを守れているかどうかも挙げられます。「遅刻をしない」「入室時に3回ノックをする」「面接が終わったらしっかりと礼をしてから退室する」など、面接における基本的なマナーが守れていなければ、第一印象も悪くなり、面接官に不信感を抱かれやすいでしょう。
やむ負えない理由で遅刻をしそうなときは、早めに面接先の会社へ連絡をし、遅れそうな理由と到着時間の目安を伝えるのがおすすめです。会社に着いたら、すれ違う社員の方にも忘れず挨拶しましょう。
6.企業研究を十分行っているかどうか
熱意を見るポイントとしても、企業研究を十分に行っているかどうかに注目する面接官は多いようです。しっかりと企業研究を行ってから面接に臨むと、面接官に熱意が伝わりやすくなり、採用の可能性も高まるでしょう。
企業研究を十分に行わず、あまり熱意がない人材であると判断された場合、「入社してもすぐに辞めるかも」「内定後にほかの会社から内定を得たら辞退されるかも」などと思われて採用を見送られる恐れがあります。企業研究について詳しく知りたい方は、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」を参考にしてみてください。
7.回答内容
面接で頻出の質問を事前に調べ、回答内容をある程度用意しておくのがおすすめです。よく聞かれる質問として、「志望動機」や「長所と短所」、「学生時代に力を入れていたこと」などが挙げられます。「入社後のキャリアプラン」を聞かれることもあるため、対策しておくと良いでしょう。
面接でよく聞かれる質問については、「面接の質問と回答例を例文つきで紹介!答え方のポイントと注意点とは」のコラムで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
逆質問で入社意欲の高さを見られている
面接では必ずといっていいほど、逆質問をする時間が設けられます。企業側は逆質問で、応募者の入社意欲や企業研究を行なっているかを判断するため、面接で十分にアピールできなくても逆転できるチャンスです。そのため、逆質問は2〜3個は用意しておきましょう。しかし、逆質問の内容によっては「企業研究を行なっていない」「自社に興味がないのでは?」と不信感を抱かせてしまう可能性もあります。逆質問の内容に関しては「面接で聞いてはいけない逆質問とは?失敗を回避して就職を成功させよう」をご一読ください。
面接官が不採用を決めるときに重視するポイント
合否判定は応募者の資質に加えて、面接中の受け答えや面接官が感じた印象などから、総合的に判断されます。以下に、面接官が不採用の判断をするときに重視しているポイントとして代表的なものを挙げてみました。
- ・「挨拶」「服装」などの基本的なマナーができていない
・表情や声が暗く、受け答えの印象が悪い
・企業研究が不十分で、回答内容が薄い
・質問意図と違う回答をしている
・回答内容に説得力がない
・入社意欲が感じられない
・求める人材像から離れている
「挨拶がきちんとできない」「スーツにシワや汚れが見られる」など、面接における基本的なマナーに欠けている印象を抱かれると、不採用の可能性が高まるようです。面接の回答内容では、「企業研究していれば分かるはずの質問に答えられない」「質問の意図とは違う回答をしてきた」といった場合に、準備不足やコミュニケーション能力不足という印象につながる恐れがあります。
また、面接でどれだけ上手にアピールできても、アピールポイントが企業の求める人材像と合っていなければ、不採用になってしまうこともあるようです。自分の強みが応募先の会社のニーズにマッチしているかどうか、事前にチェックしておきましょう。
上記のポイントをクリアできているにも関わらず不採用になることもあります。不採用になる理由がわからない場合は「面接で落ちる人には特徴がある?選考通過するための対処法とは」をご覧ください。
面接官が採用を決めるときに重視するポイント
前項では不採用を決めるときに見るポイントについてご紹介しましたが、面接官が採用したいと感じる人材にも傾向はあります。以下で詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。
- ・自社について深く聞いた質問にも答えられる
・仕事の大変な部分も理解している
・具体的なキャリアプランを持っている
・受け答えが誠実で人柄の良さを感じる
・素直さや熱意がある
採用基準は会社によって異なるため、細かな違いはあるものの上記の事柄はどの会社にも共通して良い印象を与えやすいようです。特に企業研究が十分にされているかは、面接に大きな影響を与えます。
なぜなら、自社に関する質問にもある程度答えられるかどうかで、面接官は応募者の入社意欲を測るからです。「自社での仕事の厳しい部分について理解しているか」「具体的なキャリアプランを描いているか」という点も企業研究の度合いで回答内容が変わってきます。
また、自分の熱意を伝えられるかどうかで合否が左右されることもあるでしょう。志望動機や自己PRに関する質問の回答内容を見直し、熱意のある人材であると思われるように対策しておくことが重要です。
面接で採用されやすい人の特徴は「面接で内定を得やすい人の特徴は?他社の選考状況を聞かれた際の対応も解説」で詳しく解説しています。
自社で長期的に活躍してくれる人材かは重視される
現代では、若年層世代を中心に短期離職が増加傾向にあります。そのため、採用する企業は入社してから長きにわたって活躍してくれるかを重要視するポイントにしているようです。採用には人的コストがかかるため、企業側としてもすぐに離職しそうな人材を採用するのは極力避けたいでしょう。そのため、面接における言動や価値観・考え方によって長期的に活躍してくれそうと判断されれば採用されやすい傾向にあります。
よくある面接官からの質問一覧
ここでは、面接官からよくある質問の例をご紹介します。面接官が見ているポイントとともに対策することで、好印象を与えやすくなるでしょう。
アイスブレイクの質問
面接の最初には、応募者の緊張を和らげるために「アイスブレイク」と呼ばれる時間が設けられていることが多いようです。アイスブレイクでよくある質問を以下にまとめました。
- ・面接会場には迷わず到着できましたか?
・趣味が○○と伺いましたが、いつごろ始めたのですか?
・休日はどのように過ごしていますか?
アイスブレイクによって緊張がほぐれると、その後の面接において応募者が本音を話しやすくなるといったメリットもあるようです。アイスブレイクが終わると、面接官から簡単に応募先企業の説明をされることがあるため、切り替えてしっかりと話を聞きましょう。
履歴書やこれまでの職歴に関する質問
書類には書ききれていない応募者の情報を把握するために、過去について掘り下げる質問をされることがあります。具体的な質問内容は以下のとおりです。
- ・これまでどのような仕事をしてきましたか?
・これまでの会社で実績を残したことはありますか?
・今まで仕事で大変だったことと乗り越えた方法を教えてください
多くの面接官は、履歴書や職務経歴書を事前に確認しているため、書類に書いていないエピソードについて深く回答するのがおすすめです。ただし、書類に書いてある内容と整合性がとれていないことで「嘘をついているのでは?」と不信感を抱かれることもあるため、正直に話しましょう。
志望動機に関する質問
志望動機は面接において必ずといって良いほど聞かれる質問です。以下に具体的な内容をまとめたので、参考にしてみてください。
- ・自社を志望した理由は何ですか?
・なぜ競合他社ではなく自社を志望したのですか?
・この業界を志望している理由を教えてください
面接官は志望動機を聞くことで、応募先企業が求める人材像とかけ離れていないかだけでなく、入社への熱量を判断している場合もあります。企業研究を十分にして、その会社にしかいえない志望動機を述べましょう。
人間性を見る質問
応募者の性格や人柄を判断するために質問される場合もあります。人間性を見る質問例は、以下のとおりです。
- ・周囲からどのような人だといわれますか?
・長所と短所を教えてください
・これまで仕事でストレスを感じたことは何ですか?
人柄を重視して採用する会社は少なくありません。特にストレスを感じるポイントや、それに対してどのように対処しているかを聞くことで、ストレス耐性がある人材かどうかを判断されることは多いため、対策しておくと良いでしょう。
仕事に対する考え方を見る質問
応募者と企業の間で仕事に対する価値観が違うと、入社後にミスマッチが生じてしまう可能性があります。仕事に対する応募者の考えから、企業に合う人材かどうかを見極める質問は以下のとおりです。
- ・どのような業務に携わりたいですか?
・仕事を通じて実現したいことは何ですか?
・5年後は職場でどのような人材になっていたいですか?
実現不可能なキャリアプランを持っている場合、入社前にすり合わせが必要になります。早期退職を防ぐためにも仕事への価値観を質問する面接官は多いため、企業の方針を事前に確認しておくことがおすすめです。
自己PRに関する質問
応募者の自己PRの内容から、企業の求める人材像や社風に合っているかどうかを判断される場合があります。以下に具体的な質問の例をまとめました。
- ・強みは何ですか?
・自分の強みをどのように活かして働きたいと考えていますか?
・入社後はどのように自社に貢献していきますか?
自分がもっともアピールできる部分を仕事に絡めて回答することが重要です。しかし、面接官に対して、過剰に強みをアピールするのもかえってマイナスイメージになってしまう可能性があるため、注意しましょう。
仕事に対する希望条件を確認する質問
職場への希望条件と企業の募集内容にミスマッチがないかどうかを確認する質問は、多くの面接で聞かれます。
- ・残業が発生する可能性がありますが大丈夫ですか?
・自社は転勤がありますが問題ないですか?
・休日出勤にも対応できますか?
応募者の希望条件と企業の募集内容がかけ離れている場合、早期退職につながりかねません。入社してから「こんなはずではなかった」とならないよう、しっかり面接で希望条件のすり合わせをしておくと良いでしょう。
その他に関する質問
面接では、自分が予期していない質問をされることもあります。
- ・自社以外で受けている企業はありますか?
- ・今年一番気になったニュースを教えてください。
・あなたにとって仕事はなんですか?
このような質問に対する意図として「適切に冷静な対処ができるかどうか」などが見られています。すぐに答えられない問いに対しては、多少間が空いても問題はありません。どうしても答えられない場合は正直に答えましょう。
新卒の場合はガクチカを聞かれることも
新卒で就職活動をする場合、学生時代に力を入れていたことを聞かれる場面も多いでしょう。面接官が「学生時代に打ち込んでいたこと」から見るポイントは、応募者の人柄や強み、大変なときに努力できる人材かどうかなどなどです。ガクチカの回答方法については、「面接時で聞かれるガクチカの話し方を紹介!どこまで話す?長さの目安は?」を参考にしてみてください。面接官の反応から合否を判断するポイント
面接官の対応や態度によって、採用か不採用かをある程度予測できることもあるようです。ここでは、面接の合否を判断するポイントをいくつかご紹介します。
合格の可能性が高い反応
面接官から「応募者についてもっと知りたい」「自社のことを知ってほしい」という印象を感じる対応や反応が見られると、採用の可能性が高いでしょう。
- ・入社日を聞かれる
・面接時間が長い
・面接官が盛んにメモをとっている
・面接官が会社の詳しい情報を教えてくれる
・最後に握手をしてくれる
上記のような対応があった場合、面接官が採用したい人材と判断し、前向きに面接を進めている傾向があります。
不合格の可能性が高い反応
不合格の可能性が高い対応や反応には、「面接を早く終わらせたいのではないか」という印象を感じるものが多いようです。
- ・面接時間が短い
・雑談が多い
・見送りがなく、雑な対応をされる
・面接官の反応が薄い
・アピール内容を否定される
コラムを通して面接官が合否を判断するポイントをそれぞれ挙げましたが、あくまで一つの目安なので、振り回され過ぎないよう注意しましょう。大切なのは、自分の力を出し切って面接に臨むことです。事前の準備や面接対策をしっかりしておきましょう。
面接官の反応によって合格か不合格かを見極める方法は「面接に落とされるサインとは?面接官の言動から分かる合否のフラグ」でも詳しく解説しています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。