- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- ニートになったのは親のせい?その原因や社会復帰する方法を解説!
ニートになったのは親のせい?その原因や社会復帰する方法を解説!
更新日
この記事のまとめ
- ニートとは家事や就労、通学を行っていない15~34歳までの若者を指す
- ニートになる原因には、親の教育や育て方による自己肯定感の低下が深く影響している
- ニートになる親以外の原因には、就活の失敗やコミュニケーション力不足などがある
- 親からの援助がなくなった場合、生活保護や路上生活を選択する可能性もある
- ニートから脱却するなら、自立をするための行動を始めよう
「ニートになってしまったのは親の責任」と考えている方もいるでしょう。自分の意思が尊重されなかったり、過保護に育てられたりといった経験は、自己肯定感が低くなる原因。ニートを脱却するためにも、自分の考え方をポジティブな思考に切り替えていくことが重要です。このコラムでは、ニートを親のせいにする原因や改善ポイント、ニートから抜け出す方法などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
ニートとは?
ニートとは、学業や就労、就労のための訓練などを行っていない若者を指します。発祥はイギリスで、「Not in Education, Employment or Training」 の頭文字を取ってNEETと表す言葉です。
日本では「若年無業者」とも呼ばれ、家事、就労、通学などを行っていない15〜34歳までの若者に限定して使用しています。そのため、家庭で家事労働をしている専業主婦や、求職活動をしている人は、働いていなくてもニートとは呼びません。
ニートの定義や問題については、「ニートの社会への影響や問題点とは?定義やフリーターとの違いも解説」のコラムでも詳しく解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
ニートになったのは親の責任だと感じる4つの理由
ニートになってしまう原因にはいくつかありますが、親が理由の一つとなることもあるようです。
ここでは、ニートや引きこもりが「この状況は親の責任だ」と感じる理由や影響を解説していきます。
1.自己肯定感を傷つけられた
ニートになりやすい人の特徴として、自己肯定感が低いことが挙げられます。自己肯定感が低いと「どうせ自分なんて…」と思い込んでしまい、人生に対するやる気や熱意が湧きにくくなるでしょう。学校や友人との関係で自己肯定感が下がることもありますが、親の影響で自己肯定感が低い場合もあります。
たとえば、「幼少時代、何をやっても親に怒られた」「親に褒められたことがない」など、親の育て方によって子どもの自己肯定感が下がることもあるでしょう。また、幼少期に自己肯定感が低いまま育ってしまうと、大人になっても上がりづらくなってしまいます。そのため、幼少時代に自己肯定感が下がるような育てられ方を受けると、ニートになる可能性は高くなるといえるでしょう。
2.過干渉を受けて過保護に育てられた
過干渉を受けて過保護に育てられた場合、「なんでも親がやってくれる」「親は子どもである自分に甘い」と思い込み、人生を自分事で考えられなくなってしまいます。そのため、親にあまり怒られることなく過保護に育てられた人は、自立がしづらいようです。
また、自分がミスをしても「自分は悪くない」と責任転嫁をする傾向も強く、社会人として上手く馴染めずに、結果ニートになってしまうこともあります。
3.放任主義に育てられた
放任主義の親に育てられると、過保護の場合とは違った理由でニートになってしまうようです。過度な放任主義、子どもに対して興味を示さないような親に育てられると「自分には誰も興味がない」「自分が悪いことをしても親は何も言わない」という気持ちが根付いてしまうこともあります。
幼少期にそのような育てられ方をすると、大人になっても仕事に対する意欲が湧きづらく、「この仕事をやり遂げて、しっかり評価してもらう」といった気持ちも起きないでしょう。結果的に、何に対してもやる気が起きずニートになってしまう方が多いようです。
自分はこのままいくとニートになってしまうかも…とお悩みの方は「ニートになりそうな予感?自力でニートから卒業するには」をチェックしてみてください。
4.自分の意思が尊重されなかった
幼少期に親から自分の意見を否定されたり、尊重されなかったりする経験があると、そのトラウマから引きこもり・ニートになってしまうことがあるようです。
自分の意思に自信がなくなってしまうと、周囲から意見を求められても「どうせまた否定される」「自分の意見は認められない」「自分が意見を言う立場ではない」といったネガティブな考え方が癖づいてしまうことがあります。自分の意思を伝えることが怖くなり、そのまま心を閉ざしてしまうのでしょう。
家の居心地がよいのも要因として考えられる
家の居心地が良すぎるのも、自立という面においては悪条件といえるでしょう。実家にいれば、誰かが自分の代わりに洗濯や食事の用意など、面倒なことを引き受けてくれます。家族の甘やかしが、ニートの主たる原因となっている場合もあるのです。
親だけが原因ではない!ニートになる主な理由
ニートや引きこもりになる理由は、親の影響だけではありません。一般的な3つの理由について以下にまとめたので、参考までにご覧ください。
就活に失敗した
ニートとなる大きな原因の一つに、就活がうまくいかなかったことがあります。
特に、真面目に勉強に取り組み、レベルの高い学校へ進学して学生生活を問題なく過ごした学生ほど、選考に落ちることに対して心が傷つきやすくなることも。
「高学歴ニートの割合は?就職に踏み切れない原因と対処法や就活のコツを紹介」のコラムでも説明しているように、挫折経験の少なさや周囲のプレッシャーなども影響し、失敗に耐えられなくなり、ニートになってしまうという方もいるようです。
コミュニケーションを取るのが苦手
性格的に他人に対して関心が薄い人や、人付き合いが苦手なタイプの人などもニートになりやすいといわれています。就職できても、コミュニケーションの取り辛さから毎日の出勤が億劫になり、会社に通えなくなってしまうことも。
コミュニケーションが苦手な方への対処法については「コミュニケーションが苦手…原因や仕事に与える影響は?改善方法も解説!」のコラムで解説していますので参考にしてみてください。
ニートを親のせいにする考え方を変えるポイント
親がニートや引きこもりの一因となる場合もありますが、家族のせいにしていても就職へとは結びつきません。自分の道は自分自身で切り開き、一歩前に踏み出すことが大切です。
ここでは、ニートを親のせいにする考え方や意識の方向性を改善するポイントについて解説します。
現実を受け入れる
現在、自分が置かれている状況を理解し、受け入れましょう。今の自分と向き合うためには、自分がダメだと感じている点をすべて書き出してみるのがおすすめです。自分が何に対してダメだと思っているのか、思考パターンを整理できます。
書き出してみると、自分がダメだと感じることはそこまで周りに影響がなく、ただの思い込みであることも。無意識に自分を過小評価し過ぎている可能性があることも理解しておきましょう。
ポジティブな捉え方を心掛ける
自分の短所ばかりに意識が向いてしまう場合は、ポジティブな捉え方を心掛けてみましょう。短所は、自分の考え方や捉え方によって長所に言い換えることが可能です。たとえば、「資格を一つしか持っていない」といった否定的な表現を、「資格を一つ持っている」と考えれば、前向きなニュアンスに変わります。
短所は誰にでもあるもの。ネガティブな感情に押しつぶされないよう、あまりこだわり過ぎないことも大切です。ポジティブな考え方ができるようになるコツについては、「ポジティブシンキングを身につけよう!メリットとデメリットについて解説」のコラムも読んでみてください。
成功体験を積む
日常生活での成功体験を積み重ねましょう。成功体験はどんな些細なことでも構いません。たとえば、「早起きできた」「外に出られた」「アルバイトを始めても□ヶ月経った」など、身近なところで達成した成功体験を積み上げていくのが効果的です。
成功体験が増えていくと、徐々に自信がつくようになります。「ニートには価値がない」と諦める前に、まずは自分ができることから始めてみましょう。「仕事で自信をつけるにはどうすればいい?効果的な方法とは」のコラムでは、自信のつけ方について詳しく解説しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
ニート生活で親からの援助がなくなったときの選択肢
ニート状態にある場合、生活は親をはじめとする家族が援助してくれているはずです。しかし、親もいつまでも働けるわけではありません。また、ときには子どもの自立を目的に、意図的に支援をストップすることもあるでしょう。親が子どもの自立を考え、家からの援助をすべて断ち切った場合、以下の選択肢が考えられます。
仕事を見つける
実家に住めなくなれば、家を探す必要があります。家賃を払うだけでなく、毎日の食事など生活を送るうえでお金が必要になるでしょう。家からの援助がなくなると、食事をするお金も住む部屋を借りるお金も自分自身で稼ぐしかありません。働けば対価として賃金が得られるため、仕事を探すことになるはずです。
ニート経験を就活に活かせるのか知りたい人は、ニートの就活について書かれたコラム「ニート経験を活かせる?就職を成功させるポイントとは」を参考にしてください。
生活保護を受ける
両親が何らかの理由で働けなくなり頼れなくなったとき、自分が就職できないのであれば生活保護の受給を考える方が良い場合もあります。
ただし、生活保護の申請が通るハードルは年々高くなっているようです。そのため、「申請すればお金が支給される」と安易に考えるのは危険といえるでしょう。
兄弟や親戚にお世話になる
兄弟や親戚にお世話になるという方法もありますが、相手に多大な迷惑を掛ける行為のためおすすめできません。実際、頼み込んでも現実的に断られる場合が多いようです。
ニートから脱却するための4つの方法
ニートや引きこもりから脱却するための方法を、以下でご紹介します。自分に合った方法を見つけ出してみましょう。
1.一人暮らしを始める
実家暮らしをしているなら、一人暮らしを始めてみましょう。一人で生きていくには労働してお金を稼ぐことが基本です。一人暮らしには家賃や食費、光熱費など、実家暮らしと比べて大幅な費用がかかるという問題はありますが、自分自身が自立するための良いきっかけになるでしょう。
また、住民票を移すと親の扶養から離れるため、税金や保険といった生きる上で必要となる出費にも目を向けられることに。「絶対にニートをやめたい!」といった強い意志がある方は、検討してみてください。
2.仕事につながる資格取得を目指す
親に頼らずニートから就職を目指すなら、自分自身の適性を見ながら資格取得を目指してみるのも良いでしょう。就職しようと思っても、自分の強みとなるアピールポイントがないと、内定をもらうのは厳しいこともあります。仕事につながるような資格は何かを考えながら探してみるのがおすすめです。
「勉強はあまり得意じゃないし…」という方は、いきなり高難易度の資格を目指すのではなく、取得しやすい難易度の資格から始めてみてください。就職に役立つ資格について詳しく知りたい方は「就職に役立つ汎用性の高い資格とは?企業が求めるスキルを解説」や、「就職に有利な資格とは?種類やアピール方法を紹介」のコラムを読んでみてください。
3.アルバイトからスタートしてみる
はじめから正社員や社会人にチャレンジするのには抵抗があるという場合は、アルバイトから始めてみましょう。アルバイトは正社員に比べて採用されやすく、働く時間も短め。1つの仕事を継続できれば、働くことへの抵抗感がなくなり、正社員として働く自信がつき、問題解決につながります。
自分が働きやすい仕事を探す
人とコミュニケーションを取るのが苦手で、どうしても会社で人と一緒に働くのは難しいという場合は、在宅ワークを考えてみるのも一つの手です。パソコンスキルがあれば、Webライターやデータ入力など、自宅でできる仕事もあります。また、早朝の新聞配達もおすすめです。夜型になりがちなニート生活の体内時間がリセットされ、朝型に変わることが期待できます。
4.就職支援サービスを利用する
「ニートや引きこもりから脱却したいけど、具体的に何をしたら良いかわからない…」という問題を抱えている方は、就職支援サービスの利用を検討してみましょう。
なかでも代表的なのは、ハローワークです。厚生労働省が運営している公共職業安定所で、全国に設置されています。求人紹介だけでなく、職業訓練や雇用保険の手続きなど、さまざまなサポートを提供しています。利用料は無料なので、気軽に立ち寄れるところも魅力の一つでしょう。
また、プロのアドバイザーによるマンツーマン指導や、優良求人や非公開求人の多さが特徴の就職エージェントもおすすめです。自分の目的に合わせたサービスを活用してみてください。
ハタラクティブでは、20代の若年層を対象に就活サポートを提供しています。求人数が豊富なので、丁寧なカウンセリングを基にあなたの個性に合った職場を紹介することも可能です。また、応募書類の書き方や面接対策なども、専任アドバイザーにおまかせください。サービスの登録・利用料はすべて無料です。
ニートを卒業したいなら、早めの行動が鍵!まずはお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。