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日本のニート率を年代別に考察!就活のコツも紹介
更新日
この記事のまとめ
- 日本のニート率は2020年に上昇したときを除くと、横ばい傾向にある
- ニートの方が就職活動を成功させるためのコツは、働く目的を明確にすること
- ニート向けの就職支援サービスを利用するのも、就活のコツの1つ
日本のニート率がどのくらいなのか気になる方もいるでしょう。日本のニート率は、2020年に上昇したときを除くと、横ばい傾向にあります。このコラムでは、日本のニート率について年代別に考察しています。また、ニートの就職事情や就職活動を成功させるコツについてもまとめました。就職をお考えのニートの方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本のニート率を年代別に考察!
総務省統計局の「労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果」によると、年代別のニート率の推移は以下のとおりです。
引用:総務省統計局「労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果 図Ⅰ-10 若年無業者及び 35~44 歳無業者の数及び人口に占める割合の推移」
ニートと呼ばれる年代は一般的に15~34歳を指します。上記のデータより、日本のニート率は2013年で2.2%、2023年で2.4%であるとうかがえます。また、ニートの人数は、2013年で60万人、2023年で59万人です。
ニート率は、2013年からほぼ横ばいで推移していましたが、2020年に急上昇しました。実数を見てみると、15~24歳のニートの数が前年と比べて13万人増加し、37万人になっていることが分かります。2023年には26万人まで減少してはいるものの、2017~18年の21万人と比べると、増加していることが読み取れます。
一般的なニートの定義については「ニートの定義とは?フリーターとの違いや就職を目指す際のコツも解説」のコラムで紹介しています。また、「ニート人口の割合はどれくらい?現状を脱して就職する実践的な方法とは」のコラムでも、ニートの割合について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
ニートの方の最終学歴にはどんな傾向がある?
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「資料シリーズ No.217 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③―平成29年版「就業構造基本調査」より」によると、高校卒業を最終学歴とする人がニートの6割近くを占めています。次いで、中学卒業を最終学歴とする人となっています。参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果
資料シリーズ No.217 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③―平成29年版「就業構造基本調査」より
若年無業者の男女別の割合は?
ニートと近い言葉に「若年無業者」があります。ニートと同様に、家事も通学もしていない人のことを指します。ここでは、男女別の割合について見ていきましょう。
内閣府の「令和4年版 子供・若者白書」によると、2021年における15~39歳の人口に占める若年無業者の割合は、男性が2.8%、女性が1.9%でした。若年無業者の割合の推移は、下図でご確認ください。
引用:内閣府「令和4年版 子供・若者白書 第3-3図 若年無業者数」
2021年時点の割合を見ると、男女ともに、2000年から1.0%以上上昇していることが分かります。2000年から2002年にかけて、若年無業者の割合は上昇していました。その後、2019年までは、ほぼ横ばいで推移しています。2020年に若年無業者の割合が上昇していますが、これは、新型コロナウイルスが流行した影響が考えられるでしょう。
また、若年無業者の割合には男女差があるようです。約20年間変わらず、男性の方が高い数値となっており、2021年では男女で0.9%の差ができています。
参照元
内閣府
令和4年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)
ニートの就職事情
ニートの就職事情について、以下で詳しく解説します。
ニートから就職を目指す人の割合
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「資料シリーズNo.217全文」によると、2017年におけるニートの就職希望者の割合は以下のとおりです。
15-34歳計の就職希望者の割合 | 35-39歳の就職希望者の割合 | |
---|---|---|
男性 | 0.427 | 48.9% |
女性 | 41.8% | 41.8% |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「資料シリーズNo.217全文 図表3-4 非求職無業者に占める就業希望者の割合の推移①年齢階層別 」
15~34歳の就職希望者は、男女の比率にほぼ差がなく4割程度でした。35~39歳と年齢が上がっても女性は横ばいですが、男性の就業希望者は上昇しています。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
資料シリーズ No.217 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③―平成29年版「就業構造基本調査」より
ニートの期間が長くなると正社員就職は難しくなる?
ニートの期間が長くなると正社員就職は難しくなるのでしょうか。ここでは、フリーターに関するデータを参考に考察します。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書No.213」によると、フリーターの継続期間によって以下のように就職率に違いが出てくるようです。
<引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 図表4-33 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合」
1~3年目までは、就職希望者の5割以上がフリーターから正社員になれたことが読み取れます。しかし、4年目を過ぎると就職できた割合が一気に下がります。この結果から、フリーター歴が4年目以降になると就職の難易度が高くなることが推測できます。また、男女で比率に差があり、女性の方が就職希望を叶えにくいようです。
ニートの場合も、ブランク期間が長いと就職が難しくなる可能性があります。また、ブランク期間のほかに、年齢が関係することもあるようです。若いうちはポテンシャルが評価され、未経験職種にも採用されやすい傾向がある一方で、年齢が上がるにつれて経験やスキルを求められることが多くなるためです。業務の経験が少ない場合は、少しでも早い段階で就職に向けて行動することをおすすめします。
ニート期間が長い方の就職活動の進め方については、「10年ニート歴がある場合も就職できる!面接対策のポイントを解説」のコラムで紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
ニートの方が就活を成功させるコツ
ニートの方が就職を成功させるコツは、なぜ働くのか目的を明確にすることです。また、一人で就活を進めるのが不安なときは、就職支援サービスを活用することもできます。以下で詳しく紹介します。
就職する目的を明確にする
就職する目的を明確にすることが、就活を成功させるコツの1つです。たとえば、スキルを身につけたいという目的の場合、研修制度が整った職場を探すと良いでしょう。このように、自身の目的を明確にすることが、就職先を選択する助けになります。
一方で、働く目的が明確になっていないと、企業を選んだり志望動機を考えたりする際につまづいてしまうことがあります。また、入社しても求める働き方とマッチしておらず、早期離職につながる可能性もあります。働く目的の見つけ方については、「なんのために働くのか…分からなくなったときのヒントや面接の対策法を解説」のコラムで紹介しているので、参考にしてみてください。
ニート向けの就職支援サービスを利用する
ニート期間が長く、就活をはじめるのに不安があるときは、就職支援サービスを利用するのも1つの手です。たとえば、ハローワークでは、仕事を探している人たちに対する支援を行っています。職業紹介のほかに、就活セミナーや職業訓練などのサービスを受けられるので、一歩踏み出すために活用してみると良いでしょう。
また、民間の就職エージェントを利用する手もあります。企業とのつながりが強いのが特徴で、応募したい会社について詳細を確認しながら就職活動を進めることが可能です。また、専任のアドバイザーが担当してくれるため、就職に関する悩みや不安を気軽に相談できます。
ニートの方におすすめの就職支援サービスについて詳しくは、「ニート向けの就職支援サービスとは?おすすめの支援機関や就活のコツを紹介」のコラムを参考にしてみてください。
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ニートの就職に関するQ&A
ここでは、ニートの就職について想定される疑問にQ&A形式でお答えします。
ニートになる理由で多いのは?
ニートになる理由として、学校での人間関係や仕事のストレスが原因になることが多いようです。そのほかに、親の介護や病気・怪我などでニートを選択することもあります。ニートになる理由については、「若者のニートが増える理由とは?解決策や就活を始める方法も紹介」のコラムで詳しく紹介しています。
ニートが就活を効率良く進めるには?
ニートが効率良く就活を進めるには、就職支援サービスを利用するのがおすすめです。ハローワークやジョブカフェなどの公的な就職支援サービスや、民間の就職エージェントなどが利用できます。カウンセリングや求人紹介などのサービスがあり、一人では探せなかった企業に出会える可能性もあります。
ニートを続けることにリスクはある?
年齢を重ねると、経験を問う求人が増える傾向があります。そのため、ニートで業務経験が少ない場合、就職が難しくなる恐れがあります。未経験者を歓迎する求人も、年齢が上がると採用のハードルが上がる傾向にあるため、就職を希望する方は早めに動き出す必要があるといえるでしょう。
ニートが就活するときの注意点は?
求人票を隅々までチェックして、ブラック企業ではないか見極める必要があります。求人票に記載してある条件が少なく詳細情報が分かりにくい場合は、直接企業に問い合わせてみるのも良いでしょう。就職エージェントの「ハタラクティブ」では、リアルな職場を見学した求人をご紹介しています。ぜひ一度お問い合わせください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。