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20歳フリーターの将来は?正社員になるべき?就職活動に必要な準備を解説
更新日
この記事のまとめ
- 若い人材を積極的に採用する会社は多いため、20歳のフリーターから就職は目指せる
- 就職に向けて、フリーターになった理由の整理や社会人マナーの勉強などの準備が必要
- 20歳フリーターからの就活では、未経験から挑戦できる求人が多い業界を調べよう
- 20歳以降もフリーターでいると、将来的に就職や経済面でリスクが生じる恐れがある
- 20歳フリーターの方の就職活動は、ハローワークや就職エージェントを利用しよう
「20歳のフリーターも就職できる?」「高卒フリーターは終わり?」と不安に思う方もいるでしょう。20歳は若さやポテンシャルが評価されやすい年代のため、早めに就職に向け行動を起こすことが重要です。
このコラムでは、20歳フリーターの方が就活前にすべき準備や未経験から目指せる業界・職種を紹介しています。また、フリーターのリスクや正社員を目指す方法も解説。正社員を目指している方は参考にしてみてください。
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「20歳フリーターはやばい」って本当?就職に影響はある?
「学歴や経験に自信がない」という20歳のフリーターの方も、就職できる可能性はあります。近年は少子高齢化の影響で人材不足に陥っている業界や職種が多く、若い人材を積極的に採用する傾向が高まっているからです。ポテンシャルや伸びしろを重視する会社や、人材育成に力を入れている会社であれば、20歳という若さややる気があることは大きなアピールポイントになるでしょう。
フリーターの就職事情は「フリーターの就職は現状を知ることから!」でも詳しく紹介しているので、就職活動を始める前にぜひご覧ください。
企業が20歳のフリーターに期待すること
企業が20歳のフリーターに期待するのは熱意や将来性です。就職活動では、「熱意をもって仕事に取り組めそうか」「入社後に長く活躍してくれそうか」といった点に注目されます。
面接でアピールするときは、「□□という長所を活かして御社で△△の仕事に取り組み、将来的には××として活躍したい」というように、仕事への熱意や成長意欲を具体的に伝えるとプラス評価につながりやすくなるでしょう。
20歳フリーターの就職率は?
労働政策研究・研修機構の『「就職氷河期世代」の全体像を把握する-平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から-(p.5)』によると、20~24歳の非典型雇用から正社員への移行率は最も高く、32.7%でした。次いで15~19歳が29.9%、25~29歳は25.5%、30~34歳では18.1%です。20代前半は、ほかの年代と比較しても高い数値であり、正社員就職を叶えやすい年代であることが分かります。
「高卒フリーターの割合と就職率」でもフリーターの人数や年齢別の就職率について解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
参照元
労働政策研究・研修機構
「就職氷河期世代」の全体像を把握する──平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から
- 向いてる仕事あるのかな?
- 自分と同じような人はどうしてる?
- 資格は取るべき?
20歳フリーターの方が抱えがちな4つの悩み
20歳フリーターの方のなかには、将来への漠然とした不安を抱えたり、人に会うのが億劫になってしまったりする人もいるようです。また、「税金や年金の制度がよく分からない」「やりたい仕事が分からない」という悩みも。まずは、自分が何に対して不安を感じているのかを明確にし、解決策を考えてみましょう。
1.将来への漠然とした不安
20歳フリーターの方に多い悩みの一つに、将来に対する漠然とした不安が挙げられます。「同窓会で会った友人が社会人として立派に活躍していた」「親や周囲の人から早く就職したほうが良いと急かされた」といった出来事がきっかけとなり、「このままで良いのかな」と不安を抱くことがあるようです。
2.やりたい仕事が分からない
自分のやりたい仕事が分からないのも、20歳フリーターの方が抱える悩みの一つです。どのような仕事がしたいか分からないまま就活が先延ばしになり、フリーター期間が長引いてしまう場合も。そのため、「今から就職できるだろうか?」「自分が何をしたいのか分からない」と不安を抱いてしまうこともあるようです。
3.人に会うのが億劫になる
20歳でフリーターをしていることに引け目を感じ、人に会うのが億劫になってしまう場合もあるでしょう。特に、友人が就職や進学をしたり結婚したりとライフステージの変化があると、自分と比較し悩んでしまうこともあるようです。
就職することで悩みが解消されることもある
「将来が不安」「フリーターで恥ずかしいから人と会いたくない」といった悩みがある場合、現状を変えるための行動で解決に向かう可能性があります。フリーターでいることに不安がある方は、就職活動に挑戦してみるのもおすすめです。
20歳フリーターから就職を成功させる方法はこのコラムの後半で紹介しているので、ぜひ読み進めてみてください。
4.税金や年金についてよく分からない
20歳フリーターの方のなかには、「税金や年金の制度がよく分からない」と悩む方もいるでしょう。以下では、20歳フリーターの方が支払う可能性のある、「住民税」「所得税」「国民年金」「国民健康保険」について解説します。
住民税とは
財務省の「Q&A ~身近な税について調べる~」によると、住民税とは、住んでいる地域の行政サービスに使われる地方税の一種です。地域の教育や福祉、消防、ごみ処理といったサービスの運営に活用されています。
年収が100万円以上であれば、20歳フリーターの方も住民税の支払いが必要です。支払う額は前年の所得によって決まり、住んでいる都道府県や市区町村に納付します。納付書が送られてくるので、市区町村の窓口や金融機関、コンビニなどで支払いましょう。
所得税とは
前出の「Q&A ~身近な税について調べる~」によると、所得税とは、個人の1年間の所得に対して課される税金のことです。20歳フリーターの方も、年収が103万円以上であれば所得税を支払う必要があります。所得税は、毎月の給与から天引きされるので、基本的に自分で支払いをする必要はありません。
国民年金とは
国民年金は、20歳から60歳までのすべての国民に加入が義務付けられている、公的年金制度の一つです。公的年金制度には国民年金と厚生年金の2種類があり、正社員や一定の条件を満たすフリーターの方以外は、基本的に国民年金に加入します。
日本年金機構の「国民年金保険料」によると、2024年度の国民年金保険料は月々16,980円です。国民年金保険料を納付せずにいると、将来年金を受給できない可能性があるので注意しましょう。
国民健康保険とは
国民健康保険とは、加入者が保険料を納めながら医療費の負担を支え合う制度です。保険料を納付することで、医療費の負担が3割になります。国民健康保険料の支払い額は、基本的に前年の所得によって決まりますが、計算方法は地域ごとに異なるため、自分が住んでいる地域の計算方法を調べてみると良いでしょう。
保険料を支払わずにいたり加入手続きを行わなかったりすると、医療費を全額負担することになるので注意が必要です。
フリーターの方が払う税金や年金、保険料についてより詳しく知りたい方は、「フリーターが払う税金とは?払い方や計算シミュレーションも紹介」のコラムもご覧ください。
条件を満たせば扶養を外れて社会保険に加入できる
政府広報オンラインの「パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。」によると、「週所定労働時間が20時間以上」「1年以上の勤務を見込んでいる」などの条件を満たせば、アルバイトの場合も社会保険に加入できると明記されています。健康保険料を企業が半額負担してくれるほか、将来もらえる年金額の増加といったメリットが期待できるため、自分が対象かどうか調べてみましょう。
「フリーターが親の扶養を外れるとどうなる?抜けるタイミングや手続きを解説」のコラムでは「扶養」の仕組みを解説しています。あわせて確認してみてください。
参照元
財務省
トップページ
日本年金機構
国民年金の保険料
政府広報オンライン
労働
20歳フリーターの方が就職活動前にするべき4つの準備
20歳フリーターの方が就職活動を始めるなら、事前に「フリーターになった理由を整理する」「社会人としてのマナーを身につける」「自己分析や業界・企業研究をする」といった準備を行うことが大切です。それぞれの詳しい内容について、以下で詳しく解説します。
1.フリーターになった理由を整理する
20歳フリーターの方が就職活動を成功させるためには、まずは自分がフリーターになった理由を整理するのがおすすめです。面接では「なぜフリーターになったのか」を聞かれるので、きちんと説明できるように理由を整理しておきましょう。
理由は正直に伝えるのが基本ですが、伝え方には注意が必要です。「気になる仕事をアルバイトで経験してから、慎重に就職先を考えたかった」「家計を支えるために、若いうちから働くことを選んだ」など、ポジティブな印象を与えられる回答を準備しましょう。
2.社会人の基本マナーを身につける
社会人の基本マナーを身につけておくことも、20歳のフリーターから正社員就職を目指す場合に欠かせない準備の一つです。就職活動では、応募書類の書き方や面接での受け答え、メールのやり取りなど、社会人としてのマナーを問われる場面が数多くあります。
マナー違反でのマイナス評価を避けるためにも、正しい敬語や面接での話し方、身だしなみなど、社会人の基本マナーをしっかりと身につけておくことが大切です。就活で押さえておきたいマナーについては、「面接マナーは就活で重要?気を付けたいポイントを状況別に解説!」のコラムで詳しく解説しています。
3.自己分析をしてやりたいことを明確にする
20歳という年齢に限らず、フリーターから正社員を目指す場合は、自己分析をして自分の価値観や特性を把握しておく必要があります。自己分析のやり方は、自分史を作って過去の経験や考えを振り返り自身への理解を深める方法や、Webサイト上にある自己分析ツールを使用する方法などさまざま。初めて自己分析を行う20歳フリーターの方は、複数の方法で自分の強みや価値観を多角的に分析するのがおすすめです。
効果的な自己分析の方法は「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」のコラムで詳しく解説しているので、取り組みやすい方法から試してみましょう。
4.業界・企業研究をする
20歳フリーターから就職を目指す場合は、業界・企業研究を行うことも大切です。業界・企業研究とは、企業理念や事業内容、業界内での立ち位置などを調べる作業のこと。Webサイトや書籍、雑誌を読むほか、会社説明会に参加したりOB・OG訪問で話を聞いたりするなどして行います。
ポイントは、興味のある業界・企業だけに限定せず幅広く調べることです。視野を広げれば、より自分に合った求人を見つけやすくなり、就職後のミスマッチを防げます。
これまで企業研究を行ったことがない方は、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムをご覧ください。
20歳フリーターからの就職活動は焦り過ぎずに行動しよう
20歳は、企業に若さやポテンシャルを評価してもらいやすい年齢です。そのため、「今のままではやばい」「就職できないのでは」と焦らず、落ち着いて就職活動の準備を行いましょう。先述した4つの準備を丁寧に行えば、就職活動であなたの魅力をより効果的にアピールできます。
また、20歳でフリーターから就職することは、キャリアの面では有利と考えることも可能です。今のうちに社会人になれば、大学に通っている同年代よりも2年早く社会人の経験が積めます。実務経験を評価してもらえる業界や職種であれば、努力次第でスキルアップや昇給・昇格などを狙える可能性があるでしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
20歳フリーターが未経験から就職を目指しやすい業界
20歳フリーターの方が未経験から就職を目指しやすい業界には、人手不足だったり就職後にスキルを身につけられたりするといった特徴があります。具体的な業界について、以下で詳しくチェックしてみましょう。
IT業界
IT業界は、20歳フリーターの方が未経験から就職を目指せる業界の一つです。IT業界のニーズは近年のIT技術の高度化によって急激に増加している一方で、人材の確保が追いついていません。
そのため、未経験者を採用し、人材育成に力を入れる会社が多いようです。そのような会社で専門知識やスキルを身につければ、将来的にはIT専門職のスペシャリストとしてキャリアアップすることも期待できます。
IT業界の仕事内容や将来性については「IT業界の仕事」のコラムでも解説しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。
介護・福祉業界
介護・福祉業界も、未経験から挑戦できる求人のある業界の一つ。介護・福祉業界の仕事は、コミュニケーション能力や面倒見の良さ、体力などを求められる業務が多く、20歳という若さが大きな武器になるでしょう。
なお、介護・福祉業界と一口にいっても、入所型介護施設での仕事や個人の自宅に伺う訪問介護など働き方はさまざまです。「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」のコラムを参考に、自分に合った就職先を検討してみましょう。
土木・建設業界
人材不足の傾向にある土木・建設業界も、20歳のフリーターの方が未経験から挑戦できる可能性があります。特に、現場で働く大工や左官、鉄筋工などの技術職は従事者の高齢化が進んでおり、若い人材を積極的に採用する会社が多いようです。
老朽化した建築物の補修や、道路・施設の建設といったインフラ整備も請け負う土木・建設業界の需要は安定しています。職歴よりも意欲や体力が評価されやすいほか、入社後は専門的なスキルを身につけてキャリアアップも可能なため、手に職をつけたい方におすすめです。
20歳フリーターが未経験から就職を目指しやすい職種
20歳フリーターの方が未経験から就職を目指しやすい職種には、専門技術職や事務職、営業職などがあります。各職種について以下で詳しく解説するので、職種選びの参考にしてみてください。
専門技術職
専門技術職は、20歳フリーターの方が未経験から挑戦できる求人が豊富な仕事といえます。専門技術職とは農業やものづくり、ITエンジニア、デザイナーなど、専門的性質のある仕事を総称する言葉です。
専門的なスキルや資格が必要な職業もあるものの、無資格・未経験から始められる職種であれば、ポテンシャルを重視し採用している可能性も。そのような会社では、20歳という若さがプラス評価につながりやすいでしょう。手に職をつけ、興味のある分野で専門性を高めながら活躍したい20歳のフリーターは、ぜひ選択肢に入れてみてください。
「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」では、IT業界の専門技術職であるエンジニアについて詳しく紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。
正社員
ITエンジニア職・ヘルプデスク職
-
年収 328万円 ~ 506万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,安定的な仕事,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
事務職
20歳フリーターで「パソコンを使う業務が得意」「デスクワークを希望している」という方は、事務職も検討してみてください。事務職が担う業務は、書類作成やファイリング、備品管理のほか、電話応対や来客対応など多岐にわたります。
また、事務職はワークライフバランスを保ちやすいのが特徴です。仕事と家庭を両立させたい方や、趣味の時間を確保したい方にとっては大きな魅力といえます。
幅広い業界で必要とされる職種でありながら未経験から始めやすく、求人数も多めです。ただし、即戦力を求める会社では事務職経験者を募集している場合も。求人を探す際は「未経験OK」「未経験者歓迎」などに絞ると良いでしょう。
正社員
事務職 (派遣スタッフの業務管理)
-
年収 315万円 ~ 360万円
-
残業少なめ,賞与あり,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
営業職
20歳フリーターの方が未経験から目指せる可能性のある職業として、営業職も挙げられるでしょう。営業職は、会社が扱う商品やサービスを顧客に販売する仕事です。
学歴や職歴よりも人柄やプレゼン能力、コミュニケーション能力などを重視する会社が多く、採用されるチャンスは十分にあります。実力次第で高収入が期待できる職種なので、向上心のある方はやりがいを感じられるでしょう。
飲食店やアパレルなどでの接客経験がある場合は評価につながる可能性が高いため、面接で積極的にアピールするのがおすすめです。
20歳フリーターからの就職を有利にする資格
20歳フリーターの方が就職を目指すにあたって、業務に関連する資格を取得するのも良いでしょう。資格は一定のスキルや知識があることを証明でき、就職活動や将来の転職活動を有利に進められる可能性があります。
IT関連職への就職を目指すのであればITパスポート、事務職であればMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)や秘書検定、簿記などがおすすめです。資格は、専門のスクールに通うほか、参考書を使用して独学で取得を目指す方法があります。
フリーターにおすすめの資格は「フリーターにおすすめの資格を職種別に解説!取得時の注意点や勉強法も紹介」のコラムで詳しくご紹介しているので、興味のある方は参考にしてみてください。
資格は期限を決めて取得しよう
資格の取得を検討している20歳フリーターの方は、いつまでに資格取得や就職を実現させるかを決めましょう。「△△の資格が取れたら就職活動を始めよう」と考えていると時間が経ってしまい、「若さ」という強力な武器を失いかねません。
また、資格の有無より若さやポテンシャルを重視する会社も多くあるので、本当に必要な資格なのかを考えることも重要です。
20歳以降もフリーターを続けるリスク
20歳以降もフリーターを続けると、「採用のハードルが徐々に高くなる」「急な出費が痛手になる」「大きな収入アップが見込めない」といったリスクが生じる恐れもあります。それぞれのリスクについて、以下で詳しく解説します。
採用のハードルが次第に高くなる
20歳以降もフリーターを続けると、採用のハードルが徐々に高くなる恐れがあるでしょう。なぜなら、年齢が上がるにつれて実務経験や即戦力となるスキルなど、企業から求められるレベルも上がるのが一般的だからです。また、フリーター期間が長引くにつれ、「なぜ就職しなかったのか」と採用担当者から疑問に思われるリスクも生じます。
20歳であれば、求人の選択肢が豊富かつポテンシャル採用を狙えるため、就職活動の難易度が比較的低い傾向にあります。若さならではの熱意や成長意欲といったポテンシャルを評価してもらえるよう、できるだけ若いうちに行動を起こすことが大切です。
急な出費が痛手になる
急な出費が痛手になることも、20歳を超えてフリーターを続けるリスクといえます。知人の結婚式の祝儀や出産祝いのほか、自身の病気や怪我での入院といった思いがけない出費が発生することもあるでしょう。
アルバイトは働いたぶんだけ収入を得られる時給制のことが多いため、稼げる金額に限度があるほか、収入が不安定になりやすいという側面も。貯金や節約をしなければ、いざというときに経済的に困窮してしまうリスクがあるでしょう。
大幅な収入アップが見込めない
20歳以降もフリーター生活を続けると、大きな収入アップが見込めないというリスクも考えられます。正社員は、基本的に勤務年数や経験、成果に応じた昇進・昇給が期待できます。
しかし、フリーターの場合は雇用期間に定めがあることがほとんどで、重要な仕事を任せられる機会が少なく収入アップにつながらないのが現状です。また、福利厚生や評価制度も正社員と比べて充実していないことが多く、多少の時給アップはあっても大幅な昇給を目指すのは難しいでしょう。
フリーターと正社員の生涯賃金差
フリーターと正社員では、生涯賃金に大きな差がつくといわれています。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計 2023 21 生涯賃金など生涯に関する指標」をもとに、高校卒業後にフルタイムで働いたときの生涯賃金について、正社員とフリーターを含む非正規社員を比較しました。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
フリーターを含む非正社員 | 1億2,610万円 | 1億440万円 |
正社員 | 2億300万円 | 1億4,920万円 |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「図 21-1(p.300)」「図 21-4(p.315)」
フリーターを含む非正規社員と正社員では、およそ5,000万円~9,000万円もの差が生じています。非正規社員は、時給制で勤務時間が収入に直結したり、ボーナスや手当が支給されにくかったりすることが影響していると推察できるでしょう。
「一生フリーターでいるのはリスクが高い?正社員になるメリットを解説!」のコラムでもフリーターを続けるリスクを解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計2023 ―労働統計加工指標集―
20歳フリーターから正社員就職を目指すときの方法
20歳フリーターの方が就職活動をする場合、ハローワークや就職・転職エージェントといった就職支援サービスを利用する方法があります。フリーターを脱出したい方は、以下の方法を参考にしてみましょう。
ハローワークを活用する
ハローワークは、厚生労働省が運営する就職支援機関です。厚生労働省の「ハローワーク」によると、求人検索や応募、職員への就職相談だけでなく、応募書類の添削や面接対策などのサービスも受けられます。就職に関連するセミナーが開催されることもあるので、積極的に活用してみると良いでしょう。
ハローワークは地域の求人情報を多く取り扱っており、地元で働きたい20歳のフリーターの方におすすめです。
ブラック企業が紛れていることもあるので注意
ハローワークの求人掲載料は無料なので、求人が豊富にあります。しかし、簡単に求人が掲載できるぶん、求人票と実際の労働条件が異なっていたり、採用するつもりがないのに求人情報を載せていたりする企業もあるようです。なかには、「休みが少ない」「残業代が支払われない」といった理由で人手が不足している、いわゆる「ブラック企業」の求人が紛れていることも。求人を探す際は、求人が掲載されている頻度や募集人数、給与の幅などに注意しましょう。
ブラック企業の見分け方は「ブラック企業の見極め方は?求人から分かることや面接で注意すべきポイント」のコラムで解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
雇用
就職エージェントを活用するのがおすすめ
「ブラック企業を選びそうで不安」「1人で就職活動を進める自信がない」という20歳のフリーターの方には、就職エージェントを利用することをおすすめします。就職エージェントは、民間企業が運営している就職支援サービスです。
ハローワークと異なるのは、プロのアドバイザーがマンツーマンで就職活動を支援してくれる点。カウンセリングをもとにした求人紹介や、応募企業に特化した書類添削・面接対策など、きめ細やかなサービスを受けられます。
20歳フリーターからの就職を成功させよう
フリーターのまま年齢を重ねていくと、正社員就職の難易度が上がってしまう可能性があります。若いうちであれば未経験の職種にもチャレンジしやすいので、就職を目指す20歳フリーターの方は早めに就活をスタートするのがおすすめです。就職エージェントを活用すれば、マンツーマンのサポートを受けながら就活を進められます。
数ある就職エージェントのなかでも、ハタラクティブは若年層のフリーターや既卒、第二新卒などに特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが不安や疑問にお答えしながら、あなたにぴったりの求人を提案します。実際に取材した企業の求人を紹介するので、応募前に企業との相性や社内の雰囲気を知ることが可能です。
また、応募書類の添削や面接対策から内定獲得後のアフターフォローまで全面的にバックアップするので、就職活動が初めての方も安心。1分程度でできる適職診断も受けられるため、さまざまなサービスを活用しながら自分に合った仕事探しができるでしょう。面接日程の調整や条件交渉などの企業とのやり取りも専任のアドバイザーが代行します。サービスはすべて無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
20歳のフリーターの方に向けたお悩みQ&A
フリーターになった理由や経緯は人によって異なるものの、将来を考えるなら早い段階で正社員になるのが得策です。学歴やフリーター経験のアピール方法など、20歳のフリーターの方が抱きやすい疑問や質問をまとめたので、参考にしてみてください。
就職したいけど、高卒のため学歴が気になります…
学歴を問われない求人を探しましょう。学歴よりも人柄やポテンシャル、これまでの経験を重視する企業も多くあります。
学歴に自信のない方が就活を成功させるコツは「就職に学歴は関係ある?学歴フィルターがある理由や就活でのアピール方法」のコラムで解説しています。
正社員に対して悪いイメージしかありません
正社員のメリットには、「収入が安定する」「社会的信用が得られる」などがあります。若いうちはフリーターとして働きながら暮らしていけても、年齢を重ねるにつれ将来の不安を感じる恐れもあるでしょう。
「正社員になりたくない理由は何?パートや派遣で働くリスクも紹介!」のコラムを参考に、正社員になりたくない理由やメリット・デメリットを整理してみましょう。
フリーター経験のアピール方法が知りたいです
アルバイト経験で培った対応力やコミュニケーション能力を、具体例を交えてアピールするのがおすすめです。「就職にバイト経験は活かせる?志望動機や面接でのアピール方法を解説!」のコラムを参考に、応募先企業で活かせるアルバイト経験がないか振り返ってみましょう。
20歳でバイト経験だけしかなく、就活のやり方が分かりません…
初めての就職活動で悩んだり不安になったりした場合は一人で抱え込まず、就職支援機関を活用するのがおすすめです。「フリーターを脱出するには?就職活動を円滑に進める方法」を参考に、自分に合った就職支援機関を見つけましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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